Title
[記事](研究発表会要旨)製糖副産物からのポリウレタン製
造技術の開発(第3報) : 環境に優しいポリウレタン製品の
開発
Author(s)
渡嘉敷, 唯章; 小橋川, 健; 上地, 完栄; 池間, 洋一郎; 照屋,
輝一; 名嘉, 博幸; 廣瀬, 重雄; 諸星, 紀幸; 畠山, 兵衛
Citation
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical
resources technologists, 14(1): 49-50
Issue Date
1998-10-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/14155
γol,14No.11998 製糖副産物 か らのポ リウレタン製造技術 の開発 (第3報 ) 環境 に価 しいポ リウレタン到晶の開発 TTC O渡嘉敷唯章 ・小橋川健 ・上地完栄 ・他聞洋一郎 ・照屋輝一 大和 コンク リー ト 名嘉博幸 物質研 鹿瀬重雄 東京農工大 諸星紀幸 福井工大 畠山兵衛 【緒言】 ポ リウ レタンは、分子 中にウレタン結合基 (-NH・CO・0-)を含有す るポ リマ ーの通 称 で 、 ク ッ シ ョン等で用い られる軟質 フォーム、冷蔵庫 の断熱材等の硬質 フォームな ど、幅広 い用途 に利用 さ れている。 当社では、通商産業省工業技術 院 ・物質工学工業技術研究所の開発 した 「新規 なポ リウレタン」 の技術 を製糖副産物である糖蜜 に適用 した新 しいポ リウ レタン原料 「糖蜜ポ リオール」 を開発 し、 この糖蜜 ポ リオールを用いたポ リウ レタンが、十分 に実用性 を持つ ことを明 らかに した1- 3)O これ まで、マ ラソン用給水 スポ ンジ、ク リーナースポ ンジ、ラン床材及び吸水 フォームの開発 を 行 い、以下の結果 を得たので報告す る。 【方法】 基本 的 にポ リウ レタンフォームは
、2
種類の主原料 、ポ リオール とイソシアネー トに触媒や界 面 活性剤等 の副原料 を加 え、混合反応 させ て得 られる。 ここでポ リオールは、県内製糖工場 か ら排 出 された糖蜜 と低分子量 ポ リエーテルポ リオールを混合溶解 させ 、遠心分離 、脱水処理 を行い調製 し た糖蜜ポ リオール (MP)を使用 した。 【製品開発】 MPに含 まれる糖類 は、ポ リウ レタン中でハー ドセ グメ ン トとして働 く架橋性物 質 を含 んで い る ため、一般 に硬質 フ ォームに適 している。 しか し、MPに高分子量 、低架橋性 のポ リオー ル とイソ シアネー トを配合 し、触媒量 を調整す ることで フォームを軟質化することがで きた。得 られたフォー ムは、給水 スポ ンジに必要 な柔軟性 、弾力性が付与 され、平成7年度の那覇マ ラソ ンを皮切 りに県 内で開催 され るスポーツイベ ン トへ 出荷 している。その他 、水耕栽培用マ ッ ト、 クリーナースポ ン ジを開発 し、従来品 と遜色 のない結果が得 られた。 硬質 フォームは、その適度 な硬 さか らデ ンファレ、オ ンシジウムな どの ラ ン床材 と して使用 し、 十分 に実用性 を持つ結果が得 られた。 また、 フラワーア レンジメン ト等 に利用 されるフェノール樹 脂発泡体 (オアシス)の代替 と して、吸水性 の良いポ リウ レタンフォーム も検討 した。一般的 に硬 質 ポ リウ レタンは、セル構造が独立気泡であるために通気性 、吸水性が低 い。 しか し、MPに リグ ニ ンや無機系 産業廃棄物 を混合 して得 られた フォームは通気性 、吸水性が向上 し、 フェノール樹脂 発泡体 の代替品 として十分 に実用可能な物性であった。 今後 も、各種用途へ の適用 を 目指 し、地球環境 に優 しい優 しいポ リウレタン製品の開発研究を行 っ てい く予定であ る。 - 49-南方資源利用技術研究会誌