ニュージーランドにおける語学留学の実態 : クライストチャーチの場合
30
0
0
全文
(2) 授 業 は、 な る べ く異 な っ た レ ベ ル の ク ラ ス を 参 観 で き る よ う に 依 頼 して 、 テ ー プ レ コ ー ダ ー と カ メ ラ で 記 録 し た。 ア ン ケ ー トと イ ン タ ビ ュ ー で は 、 学 生 た ち の 英 語 学 習 歴 、 留 学 に い た る ま で の経 過 、 語 学 研 修 の成 果 、 今 後 の予 定 な どを た ず ね た。 教 師 へ の イ ン タ ビュ ーで は、 日本 人 学 生 の 印象 や、 指 導 上 の 問題 点 を 中 心 にた ず ね た。 本 稿 で は 、 こ う した 調 査 結 果 の 分 析 を 中 心 に 、 ク ラ イ ス トチ ャ ー チ に お け る 語 学 留 学 の 実 態 を 報 告 した い。. 2.ク. ラ イ ス トチ ャ ー チ の 語 学 学 校. 日本 か ら東 南 の 方 角 約9,000kmの. 位 置 に 、 日本 の 本 州 と九 州 を 合 わ せ た ほ ど の 国 土 に わ ず か. 人 口 約354万 人 の ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド(以 下 、NZと. 表 記)が. あ る 。 南 北2っ. の 島 を 中 心 に数 多 く. の 小 島 か ら成 る こ の 国 に は 、 重 工 業 が あ ま り発 達 しな か っ た こ と も あ っ て 、 豊 か な 自 然 が い た る 所 に 残 さ れ て お り、 新 鮮 で お い し い 空 気 と水 を 味 わ え る。 ク ラ イ ス トチ ャ ー チ は 、 南 島 の カ ン タ ベ リー 平 野 の 中 心 に 位 置 す る 。 人 口 は 、 オ ー ク ラ ン ド、 ウ ェ リ ン ト ンに つ い で3番. 目 の 約32万 人 で あ る 。 町 の 中 央 部 を エ イ ボ ン川 が 流 れ 、 イ ギ リス で 見. か け る よ うな 落 ち 着 い た 町 並 が 広 が り、"Garden 訪 問 し た8っ. の 学 校 の う ち2校. as a Second. い う愛 称 で 呼 ば れ て い る。. を 除 き 、 す べ て ク ラ イ ス トチ ャ ー チ の 中 心 部 に 教 室 を 持 ち 、 日. 本、 韓国、 タイな ど の ア ジア系 とス イ ス、 (=English. City"と. Language)を. ド イ ツ な ど の ヨ ー ロ ッ パ 系 の 学 生 た ち にESL. 教 え て い る。 学 校 に よ っ て カ リ キ ュ ラ ム に 多 少 の 違 い. は あ る もの の 、 ほ ぼ 次 の よ う な 内 容 の 英 語 教 育 を 用 意 し て い る 。 ・一 般 英 語 コ ー ス(General. English. Courses)と. 資 格 試 験 コ ー ス(Exam. Preparation. Courses). が 選 択 で きる。 ・一 般 英 語 コ ー ス で は、 到 達 度 別 に ク ラ ス編 成 を 行 う 。 ・資 格 試 験 と して は、Cambridge1、TOEFLの ・6∼8名. ど が あ る。. と い う小 人 数 の ク ラ ス 編 成 を 原 則 と して い る. 。 公 立 の 語 学 学 校(2校)で. め の10∼12名 ・午 前9時. ほ か 、IELTS2な. は、 や や 多. を 標 準 と して い る。. 頃 ∼12時 前 後 、 午 後1時. 前 後 ∼3時. 頃 と い う よ う な 時 間 割 り で 、1日5時. 間 、 週25時. 間 ほ ど の 授 業 時 間 を 標 準 と して い る。 ・教 師 はNZ人 ・NZ人. 、 オ ー ス ト ラ リ ア人 あ る い は イ ギ リ ス系 の 有 資 格 者 。. の 家 庭 に ホ ー ム ス テ イ す る方 式 を 奨 め. ・週 末 に は 様 々 な イ ベ ン トが 計 画 さ れ. 3.ア. 、 そ の あ っ せ ん を し て く れ る。. 、 好 き な活 動 に参 加 で きる よ うに な って い る。. ン ケ ー ト調 査 の ね ら い. 大 学 英 語 教 育 学 会(JACET)の. 行 っ た 実 態 調 査3の. ア ン ケ ー ト項 目 を 参 考 に し な が ら、. 『語 学 留 学 に 関 す る ア ン ケ ー ト』 を 作 成 し た 。 完 成 した 調 査 用 紙 は 、[A]あ (4項. 目)[B]英. 語 の 学 習 歴(3項. 目)[C]語. 学 留 学 の 動 機 ・目 的(2項. な た 自身 に っ い て 目)[D]語. 学研修 に.
(3) つ いて(12項. 目)[E]日. 本 の英 語 教 育 につ い て(4項. は、 性 別、 年 齢 、 所 属 、 海 外 で の生 活 体 験 を、[B]で [C]で. 目)の 計24項 目か ら成 って い る。[A]で は、 正 規 の英 語 教 育 以 外 の 学 習 体 験 を 、. は、 語 学 留 学 の動 機 と 目 的 を たず ね た。[D]で. は、 語 学 研 修 の期 間、 授 業 の レベ ル と内. 容 、 先 生 ・学 生 の人 数 、 住 ま い、 自習 時 間 な どを た ず ね 、語 学 研 修 の成 果 を 自 己評 価 した り、 日 本 で 受 けた授 業 との違 い を記 述 して も ら った。 さ らに[E]で. は、 日本 の英 語 教 育 に つ い て評 価. して も らう と と もに、 改善 の た め の提 言 を述 べ て も らった。 ア ンケ ー ト調 査 は、 日本 の夏 休 み にあ た る時期 を避 け、95年9月 施 した。 夏 休 み は、NZに. 上 旬 か ら10月 中旬 にか け て実. 限 らず、 い わ ゆ る〈短 期語 学 留 学 〉 の典 型 で 、 滞 在 期 間 が2∼3週. 間. な ど と きわ め て短 い もの が 多 く、 語 学 研 修 に 置 か れ る比 重 も相 対 的 に低 くな り、 観 光 を兼 ね た異 文 化 体 験 の色 彩 が強 くな る傾 向 が 見 られ る よ うに思 う。 当然 、 日本 人 学 生 の数 が爆 発 的 に増 え、 8月 も終 わ り に近 づ く頃 に は、 急 減 す る。 今 回 の調 査 で は、 海 外 で の修 学 旅 行 的 な気 持 ち で語 学 学 校 に通 う よ うな学 生 を対 象 か らはず した い と考 え た。 ア ンケ ー トの ね らい は、 した が って、 英 語 力 の レベ ル ア ップを 目指 して比 較 的熱 心 に勉 強 に励 ん で い る人 た ち を対 象 に、 そ の英 語学 習 の過 去 と現 在 を明 らか に しな が ら、NZで. の英 語 教 育 を. 受 けて どの よ うな成 果 を上 げ、 どの よ うな感 想 を 抱 いて い るの か、 ま た、 ひ るが え って、 日本 に お け る英語 教 育 に対 して どん な意 見 を持 って い るの か を 集約 す る こ とに あ った。 ア ンケ ー ト調 査 の結 果 を以 下 、4節. ∼6節. に分 けて紹 介 す るが、[資 料]に 、 自 由記 述 部 分 を. 除 いた 全結 果 を一 覧 で き る よ う に整理 した の で、 ご覧 いた だ きた い。. 4.日. 本 人留 学生 の 実 態. (1)アンケ ー ト回答 者 男 性49名(40%)女 多 く(51%)、. 性74名(60%)、. 合 計123名. か らの 回答 を得 た。20∼24歳 の 年 齢 層 が 一 番. 次 い で15∼19歳(22%)、25∼29歳(20%)で. 的 に多 か った(54%)。. あ った。 所 属 は、 「そ の 他 」 が 圧 倒. これ は、 高 校 ま た は短 大 ・四 大 を卒 業 してか ら日本 を離 れ た た めで あ る。. 次 いで 、 社 会 人(19%)、. 四大 生(15%)と. な って い る。 海 外 で の生 活 経 験 が な い人 が55%、. 経. 験 者 も、 そ の 大半 が3か 月 以 内 で あ る。 中 学 入 学 以前 に英 語 を 学 習 した こ とが あ る人 は25%と 少 な いが 、 中学 校 以 降 に課 外 で(自 分 で) 英 会 話 の 勉 強 を した 人 は66%に の ぼ る。 ま た、 英 検 な ど の資 格 試 験 を受 けた こ との あ る人 は66% で あ り、 受 けた こ とが な くて も、 その3分 の1に 相 当 す る人 が 「将 来受 け る予 定 」 と答 えて い る。 NZで (12%)ま. の 語 学研 修 期 間 は、 「ま だ始 め た ば か り」 の 人(15%)か. ら 「始 め て1年. を越 え る」 人. で、 さ ま ざ ま で あ る。 しか し、 「6か 月 以 内」 の人 をす べ て 合 わ せ る と全 体 の74%に 達. して い る。 今 後 の 滞 在 予 定 につ いて も、 「ま だ わ か らな い」(8%)か. ら 「2年 を 越 え る」(7%). まで さ ま ざ まで あ るが 、 「6か 月以 内」 ま で に全 体 の67%の 人 が入 って い る。 単 独 で ホ ー ム ス テ イ して い る人 が 一 番 多 く(59%)、 (NZで. は、flat=フ. 次 い で 、 ほ か の外 国 人 学 生 と ア パ ー ト. ラ ッ トと呼 ぶ)に 暮 ら して い る人(16%)が. 多 い。.
(4) (2)留学 の 動 機 ・目 的 留 学 の き っか け は、 「英 語 圏 で 暮 らす の が 英 語 に 上 達 す る よ い 方 法 だ か ら」 と い う の が も っ と も多 く(51%)、. 次 い で 「海 外 で 生 活 した い と 思 っ て い た 」(44%)、. た か っ た 」(33%)と. 「英 語 圏 の 文 化 ・社 会 に 触 れ. な って い る。. 目 的 と し て は 、 「日常 会 話 が で き る よ う に な る た め 」 が ほ か を 引 き 離 して い る(55%)。 「英 語 力 の 全 体 的 な レ ベ ル ア ッ プ 」(40%)、. 「仕 事 で 英 語 を 使 う」(25%)と. 次 いで、. な っ て い る。. (3)留学 生 の 素 顔 ア ン ケ ー ト用 紙 の 最 後 に 「こ の 回 答 に 関 す る イ ン タ ビ ュ ー に 応 じ て も よ い と 思 わ れ る 方 は 、 お 名 前 と 連 絡 先 を お 書 き くだ さ い 」 と し た と こ ろ 、25名. の学 生 が応 じて くれ た。 ス ケ ジ ュ ー ル を調. 整 し て イ ン タ ビ ュ ー で き た の は 、 こ の う ち の18名 で あ っ た 。 実 際 に 会 っ て 話 を 聞 く と 、 ア ン ケ ー トの 数 字 以 上 に 、 実 に さ ま ざ ま な 動 機 、 目 的 、 計 画 でNZ に 来 て い る と い う こ と が わ か っ た 。 こ こで は 、18人 た タ イ プ の 留 学 生6人 (ア)TKさ C校. ん=大. の 中 か ら、 な るべ く異 な った 年 齢 層 の 、 異 な っ. を 選 び 、 そ の 素 顔 に 迫 っ て み よ う と 思 う。 以 下 、 年 齢 順 に 紹 介 す る 。. 学志 望型. に て 一 般 英 語 コ ー ス の 上 級 ク ラ ス に 在 籍 して い る19歳 の 女 性 。94年 春 に 高 校 卒 業 後 、 専 門. 学 校 の ホ テ ル 科 に入 学 し た 。 専 門 学 校 に は 海 外 留 学 制 度 が あ り、 そ の 制 度 を 利 用 して 、 入 学 後 す ぐ の5月. にNZに. や っ て 来 た 。 最 初 は9か. 強 す る こ と に 変 更 し、95年 再 びC校. の2月. 月 の 予 定 で あ っ た が 、 そ の ま まNZの. 大 学 に入 って 勉. に い っ た ん 日 本 に 帰 り、 専 門 学 校 の 退 学 手 続 きな ど を す ま せ て 、. に て英 語 の研 修 に励 ん で い る。. 今 の と こ ろ 、 ク ラ イ ス トチ ャ ー チ に あ る カ ン タ ベ リ ー 大 学 、 リ ン カ ー ン大 学 あ る い は ポ リ テ ク ニ ー ク(高. 等 専 門 学 校)に. 入 って 、 マ ー ケ テ ィ ング関 係 か 、 や は りホ テ ル関 係 の勉 強 を した い と. 考 え て い る 。 そ の た め に は 、 例 え ばTOEFLで550点. 以 上 と ら な くて は な ら な い の で 、 現 在 の ク. ラ ス か らCambridge. CAEの. す で にPETとFCEに. 合 格 して お り、 か な り の 実 力 が あ る と 見 た 。. 在 籍 し て い る ク ラ ス はC校. コ ー ス に 移 っ て 、 さ ら に 英 語 力 を つ け た い と言 う。Cambridgeは. 、. で も ト ッ プ レベ ル な の だ が 、 「レベ ル の 高 い ク ラ ス に 入 っ て い な い. と 怠 け て し ま う か ら、 必 死 に な っ て つ い て い か な くて は な ら な い く ら い の レベ ル の ク ラ ス」 で 勉 強 し よ う と 、 さ ら に上 の ク ラ ス を 目 指 して い る の だ と 言 う 。 ホ ー ム ス テ イ して い る が 、 そ こ に は 子 供 が3人(10代 女 子 留 学 生(地. 元 の 高 校 に 通 っ て い る)も. 前 半 の 娘 ば か り)い. る ほか、 韓 国 か らの. い る 。 通 学 す る に は バ ス を 乗 り継 い で1時. 間以 上 か か. る が 、 勉 強 に打 ち 込 め る環 境 が と て も 気 に 入 り 、 最 初 か ら ず っ と同 じ家 庭 に い る。 ち な み に 、 ホ ー ム ス テ イ 代 は1週. 間120ド. ル(約9,600円)で. 、3食. 付 の うえ 洗 濯 も して も らえ る と の こ とで あ. る。 語 学 研 修 全 般 に つ い て 「と て も 満 足 」 し て お り、 英 語 力 も す べ て の 分 野 に わ た っ て 成 果 が 「十 分 に あ っ た」 と 自 己 評 価 し て い る。 そ う判 断 し た 理 由 は、1年 Yes,Noで. 前 の5月(=16か. 月 前)に. は、. 答 え る の が 精 一 杯 だ っ た の が 、 日常 会 話 は も ち ろ ん の こ と 、 テ レ ビ を 見 て も わ か る.
(5) よ う にな った か らで あ る と言 う。 そ ん な彼 女 も、NZに. 来 て5∼6か. 月 た った頃 にス ラ ンプに陥 っ. た そ うで、 そ れ まで 順 調 に伸 び て きた はず な の に、 急 に英 語 を 聞 きた く(話 した く)な くな り、 ホ ス トフ ァ ミ リーの 人 と も話 を しな か った 時 期 が あ った と言 う。 今 の 時点 で一 番 感 ず る の は語 彙 不 足 で あ り、 中学 校 ・高 校 を通 じて も っ と単 語 の勉 強 を して お けば よか った と思 って い る。 と同 時 に、 どれ だ け単語 を 知 って いて も、 自分 の もの と して話 せ る だ けの知 識 を 身 につ けて いな い とだ め、 と い う こ と も痛 感 して い る。 だ か ら、 語 彙 力 をつ け て か ら留 学 す る よ う に、 と後 輩 にア ドバ イ スを送 る。 そ して 、 留学 して か ら は、 赤 ち ゃん に な った つ も りで ゼ ロか らス タ ー トし、 どん な こ と に も興 味 を も って、 貧 欲 に吸収 す る こ とだ と忠 告 して い る。 自分 自身 に厳 し く、NZで. の生 活 を意 義 あ る もの に しよ う と努 力 して い る〈 大 学 志 望 型 〉 の留. 学 生 で あ る。 (イ)KSさ. ん=の ん び り型. 高 専 を卒 業 後 、 コ ン ピュ ー タ関係 の会 社 に勤 めて いた が、 そ れ を辞 め て ク ライ ス トチ ャー チ に や って 来 た23歳 の男 性 。 最 初 は 「休 職 して海 外 へ」 と考 え て い た が、 会 社 が そ れ を許 して くれ な か っ たの で、 退 職 す る こ と にな った そ うで あ る。 と にか く海 外 で 生 活 した い と思 って い た こ と と、 次 の就 職 を す る時 に英 語 が武 器 に な るだ ろ う と考 え て留 学 を決 意 した。 ワー キ ン グ ホ リデ ィの制 度4を 利 用 して1年 間NZに. 滞 在 し、 その 後. の こ と は 日本 に帰 って か ら決め れ ば よい と思 って い る。 ヨー ロ ッパ 人 が 多 い ら しい とい う こ と、 人数 が少 な い ら しい とい う こ とで、E校. を選 ん だ が 、. 人 数 の点 で は必 ず し もそ う と は言 え な か った よ うだ。 現 在 の ク ラ ス(一 般 英 語 コー ス)は 、 レベ ル も内 容 も 「普 通 」 と判 断 して い る。 自分 と して はす で にわ か って い る こ とを や って い る ので レ ベ ル は高 くな く、 む しろ低 い ほ うで あ ろ う と言 う。 特 に午 後 は一 番下 の ク ラス(3人)な. ので 、. タ イ人 と ス イ ス人 の レベ ルが 自分 よ り も低 く、 先生 が そ ち らの 指 導 に時 間 を さ くため 、 不 満 が あ る。 しか し、 わ か って い る こ とで あ って も、 そ れ を 使 う こ と に よ って使 え るよ うに な る し、 聞 く 力 が ま った くな い ので 、 低 い レベ ル で勉 強 した ほ うが よ い と考 え て い る。 した が って、 ク ラス替 え を希 望 す れ ば対 応 して くれ る はず だ が、 今 の ま ま続 け るつ も りで あ る。 中 学 生 時 代 に英 語 は嫌 いで はな か った が、 成 績 は理 系 の ほ うが よか った の で、 高 専 に進 ん だ 。 読 む力 は多 少 あ る と思 って い るが、 聞 く ほ うが だ め で、 単 語 と単 語 を続 け て発 音 され る と、 ま っ た くわ か らな くな る。 話 す の も語 彙 不 足 で苦 しん で い る。 韓 国 人留 学 生 と と もに母 子 家 庭 の家 に ホ ー ム ス テ イ して い るが 、8歳 の女 の子 に は、 結 局 口を き いて も らえ な くな った。 大 学 の図 書 館 に勤 めて い る ホ ス トマ ザ ー と は、 中 古車 を 買 う件 で 相 談 に の って も らう時 な どに、 何 度 も聞 き返 して、 努 力 して い る。 と は いえ、 話 す 時 間 が あ ま り取 れ な い こ と、 話 す話 題 が あ ま りな い こと な ど で、 十 分 と は言 え な い よ うだ。 ま だ4週 間 目 な ので 、 勉 強 の効 果 が あ っ たか ど うか わ か らな いが 、 自分 と して は あ ま り進 歩 し て い な い よ う に思 って い る。 だ か ら、語 学 研 修 全 体 につ いて 「や や 不満 」 とい う評 価 を してい る。.
(6) あ と2か 月 は英 語 の勉 強 を し、 そ の後 はNZ国. 内 を旅 行 す るつ も りで い るが 、 そ れ以 降 は 白紙 の. 状 態 。 よい仕 事 が あれ ばや って も よい と思 って い る し、 日本 か ら出 か け る よ り も航 空 運 賃 が安 い ので 、 イギ リス と フ ラ ンスへ 旅 行 す る こと もあ り うる と言 う。 明 確 な 目標 はな いが 、 自分 な りに海 外 で の生 活 を 楽 し も うと い う、 〈 の ん び り型 〉 の留 学 生 で あ る。 した が って、 後 輩 へ の ア ドバ イ スを 求 め る と、 「自分 で納 得 で きれ ば い い ん じ ゃな い で す か 」 とい う答 え が返 って きた 。 (ウ)KTさ. ん=目 的 変 更 型. 外科 の病 院 で7年 間 看 護 婦 の仕 事 を して いた の を辞 め て 、NZに イや グ ァム へ2∼3回. や って来 た28歳 の女 性 。 ハ ワ. 旅 行 した時 に、 や は り英 語 が話 せ る とよ い と感 じて、 英 会 話 学 校 へ 通 い始. 、 さ らに語 学 留 学 した い と考 え る よ うに な った。 「や りた い と思 っ た時 に行 動 しな い と、 後 で め 後悔 す るの で」 思 い切 って退 職 した。 まず 、 ワー キ ン グホ リデ ィの制 度 が利 用 で きて 、 しか も年 齢 が30歳 ま で とい うNZを. 留 学 先 に選 び、 次 に英 会 話 学 校 の推 薦 でE校 を選 ん だ。. 一 般 英 語 コー ス に籍 を 置 き、 午 前 の ク ラ ス は10名 で、 文 法 ・語 法 を 中心 に勉 強 す る。 この授 業 は 自分 の レベ ル よ り も低 い が 、 午 後 の 会話 中心 の ク ラス(4名)は 分 の希 望 に は 「合 って い る」 と思 う。 英語 は、 中1の. 程 度 が高 い と感 じて い る。 自. ご く初 期 の頃 を除 き、 ず っ と嫌 いな科 目だ っ. た。 特 に聞 く力 が な か った の が 、3か 月 ほ どた った今 で は、 た ま に聞 こえ る単 語 が 出 て く るよ う にな った。 成 果 と して は、 「普 通 」 く らい に思 って い るが 、 語学 研修 全 体 と して は 「満 足 して い る」 ほ うで あ る(=不. 満 はな い)。. 日本 で英 会 話 学 校 に通 った 経 験 か らは、 留 学 しな くて も話 し言 葉 と して の英 語 は身 に つ く と思 う もの の、 自分 に はそ れ が で きな か った と言 う。 授 業 中 は 日本 語 を使 わ な いで い られ た が、 日常 生活 で 日本 語 の世 界 に戻 って しま うの を避 け られ なか った か らだ と思 って い る。 だ か ら、NZで は 日本 人 ど う しか た ま らな い よ う に、 と心 が け て は い るが 、 なか なか 思 い切 って で きな い こ とが 悩 み で あ る。 後 輩 へ の ア ドバ イ ス も、 した が って、 「日本人 ど う しか た ま らな い」 とい う こ と に つ き る と言 う。E校 で は新 しい ケ ンブ リッ ジ英語 検 定 試 験 コ ー スが 始 ま り、 ヨ ー ロ ッパ系 の学 生 が30人 ほ ど や って来 たの で 、 自分 と して は、 そ うい う機 会 を生 か した い と願 って い る。 最 初 は、 海 外 旅行 の時 に困 らな い程 度 の英 語 力 を身 につ けた い と思 って や って来 たが、今 で は、 ア メ リカ に出 か けて 「人 工 肛 門専 門 ナ ー ス」 の資 格 を 取 る とい う、 別 の 目標 が で き た と言 う。 現 在 の コー スが 終 了 した ら、1か 月 ほどNZ国 か月(通 算1年)後. 内 を旅行 した あ と、 再 びE校 で英 語 の勉 強 を し、8. に は 日本 に帰 る予 定 。 そ こで体 勢 を立 て直 して、 アメ リカに出か け よ うと思 っ. て い る。 語 学 留 学 す る こ とに よ って 新 た な 目標 を 見 つ け、 日本 で の再 就 職 に つ な げ よ うと考 え る よ う に な った〈 目的 変更 型 〉 の留 学 生 で あ る。 (エ)STさ. ん=ハ イ レベ ル志 向型. A校 のIELTSコ. ー ス にて 勉 強 して い る29才 の 男性 。 日本 で は農 芸 化 学 科 で 微 生 物 学 を 学 び 、.
(7) 北 海 道 で ワイ ンの醸 造 に携 わ って い た。 「日本 は基 本 的 に ワ イ ンを 飲 む 国 で は な い か ら、 よ い ワ イ ンを 作 る こと は難 しい」 と考 え 、 ワイ ンの輸 入 にか か わ る仕 事 に転 向す るこ とを思 い立 ち、 ワー キ ング ホ リデ ィの制 度 を利 用 してNZに 介 で 、95年4月. や って来 た。 語 学 学 校 を あ っせ ん す る エ イ ジ ェ ン トの紹. にA校 へ 出 か けて み た と ころ、24∼25才 の大 人 の学 生 が 多 く、 日本 人 で テ ス トに. 合 格 して い る人 が い る と い う こ とを 聞 いて 、A校 IELTSの. に決 め た と言 う。. ク ラ ス は一 般 英 語 ク ラ ス よ り もハ ー ドで は あ るが 、 本 来 の 目 的 を達 成 す る と い う点. か ら、 「自分 の希 望 と合 って い る」 と判 断 して い る。A校. に はIELTSの. 試 験 官 を して い る先 生 が. ス タ ッフ にい るの で 、 都 合 が よい との こ とで あ る。 今 の コー スが 終 了 した ら、Cambridge. FCE. の コー スで さ らに勉 強 を 続 け る、 と意 気 込 ん で い る。 語学 研 修 を 始め て5か 月 にな るが 、 全 体 的 に は 「満 足 」 して い る。 分 野 別 に は、 成 果 が 「あ っ た」 ま た は 「普 通 」 と 自己評 価 して い る。 テ レ ビや ラ ジ オの 英 語 は いぜ ん と して 苦 しい もの の、 普 段 の 会 話 で は、 最 初 わ か らな くて も一 度 聞 き直 せ ば わ か る程 度 に な った。 自分 の 思 って い る こ とを表 現 で きな くて 言 い直 す こ とが ほ とん ど な くな って きて い るの で 、 話 す 力 も伸 び た と判 断 し て い る。 そ れ で も、話 す分 野 の成 果 が 「あ った 」 と評 価 して い な いの は、 「自分 の 思 っ た ほ ど に は上 達 して い な いか ら」 で あ る。 読 む の は よ くで き るが 、 話 す とな る と、例 え ば〈 時 制 〉 が うま く使 え な い。 基礎 的 な 文 法 の勉 強 が で きて いれ ば よか った の に、 と思 って い る。 大 学 が 理 科 系 で あ った た め、 英 語 の論 文 を よ く読 ん だ こ とが 、語 彙 力 や読 む 力 に つ な が った と思 って い る。 海 外 で英 語 を学 ぼ う とす る後 輩 に対 して は、 「目的 を し っか り持 つ よ うに」 と い う ア ドバ イ ス を与 え て い る。 語 学 学 校 に は た い て い 日本 人 が い る。 日本 語 で話 す こ とは リフ レ ッ シ ュ効 果 が あ る もの の、 そ れ に流 さ れ る傾 向 の人 が い る、 と指 摘 す る。 目的 を 明 確 に して や って くれ ば、 そ う な らな い よ うに 自己規 制 で き るの で は な い か 、 と言 うの で あ る。NZの. 男 性 と フ ラ ッ ト生 活 を し. て い る の も、 こ う した し っか りと した 目的 意 識 の表 れ か も しれ な い。 日本 で の仕 事 を辞 め、 明確 な 目 的 を持 って語 学 研 修 に励 む 〈 ハ イ レベ ル志 向型 〉 の留 学 生 で あ る。 (オ)TTさ. ん=手 段 重 視 型. ア ンケ ー トに答 え て くれ た女 性 の留 学 生 で、 最 高 年 齢 の51歳 。D校. の一 般 英 語 コー ス で 勉 強 を. 始 めて3週 間 目 に入 った と ころ で あ る。 夫 婦 と もに教 師 を して い た の だ が、 い つ か は海 外 の 日本 人 学 校 で 仕 事 を した い と考 えて い た の で、 以 前 か ら英 語 に興 味 を持 って い た奥 様 の ほ うが教 職 を 辞 して 、3か 月 の予 定 でNZに. や って来 た。 ご自身 は、 主 に小 学 校 で 国語 を教 え て い た そ うで あ. る。 日本 で 出て い る留 学 情 報 誌 を見 て 学 校 を決 め た の だ そ うで、小 規模 で あ る こと、町 の 中心 にあ っ て 便 利 そ うな こ と な ど でD校 に した の だ と言 う。 ク ラス の レベ ル は 「高 い ほ う」 と思 って い るが、 特 に午 前 中 の授 業 が 文 法 中 心 で 、 自分 に と って は難 しい こ とが そ の理 由 で あ る。 文 法 や語 法 につ いて の 説 明 が 英 語 で な され る と、 さ らに難 しい単 語 が使 わ れ た り、 簡 単 な こ とが複 雑 に な るか ら で はな いか と、 分 析 して い る。.
(8) 語 学 研 修 につ いて 、 全 体 的 に は 「満足 」 して い る ほ うで は あ るが 、 勉 強 の成 果 の ほ ど は ま だ わ か らな い。 聞 く分 野 で の不 足 を感 じて い て、 自分 が知 って い る言 葉 が 聞 こえ る よ うに訓 練 して ほ しい と願 って い る。 学 校 で は 日本 人 が 多 い こと もあ って、 昼 休 み な ど、 つ い 日本 人 ど う しが集 ま って しま いが ち な の で、 な るべ くそ う しな い よ うに と心 が け て い る。 韓 国 か ら来 て い る留 学生 が 日本 語 に興 味 を もっ て い るよ うな ので 、 お互 い の国 の言葉 を教 え合 い ま し ょう と、 英 語 で コ ミュ ニ ケ ー シ ョン して い る。 学 校 だ け で な く、 ほか の場 所 で も積 極 的 に行 動 で き る と よ いの だ が 、 なか なかで きな いで い る。 ホ ー ム ス テ イ先 に は7∼11歳. の子供 が4人 い るの で 、 い い先 生 役 を つ と めて くれ るの だ が、 接 触. す る 時 間 が不 足 気 味 で、 残 念 に思 って い る。 中 ・高 ・大 の英 語 学 習 を ご く普通 に や った だ けで 、 ラ ジオ講 座 で英 語 を聞 くと い うよ うな こ と を しな か った ので 、 後 悔 して い る。 教 職 につ い て か らは、 教 材 研 究 な ど教 師 と して の仕 事 に追 わ れ、 英 語 の勉 強 をす る時 間 が なか った。 そ れ で も、 二人 の子 ど もが 高 校 受 験 の 時 な どにつ き合 っ た り、 子 ど もと一 緒 に英 語 の テ ー プを聞 い た り した こ と はあ る。 海 外 の 日本 人学 校 の こ とを考 え 始 め て か らは、 機 会 をみ つ けて は 自分 で英 語 の勉 強 を す るよ うに な った。 これ か ら留 学 す る人 た ち に対 し、 「自分 の 意 見 を持 つ ことで す 」 と言 い切 って い た。 日本 人 が あ ま り 自己主 張 しな い(で き な い)と い う こ とを 、 英語 で実 際 にや り と りす る中 で、 さ らに一 層 感 ず るよ うに な った よ うで あ る。 具 体 的 な 目標 に 向 か っ て、 短 期 間 で英 語 を使 え る道 具 に し よ う とす る〈 手段 重 視 型 〉 の留 学 生 で あ る。 (カ)YNさ. ん=再 出発 型. ア ンケ ー ト回答 者 の中 で最 高 年齢 の56歳 男 性 。 日本 で は、 大 手 自動 車 会 社 の課長 の職 に あ った。 そ れ だ け に、 留 学 に至 る事 情 に はい ろ い ろ な こ とが か か わ って い た よ うで あ る。 52歳 の 時 に、 会 社 の近 くに あ った英 会 話 学 校 の無 料 体 験 学 習 に2週 間参 加 す る。 その 後 、 ほか の仲 間 が3か 月 ほ どで や めて しま うの に、 自分 は2年 近 く英 会 話 学 校 に通 い続 け た。 授 業 そ の も の は そ れ ほど で は なか っ たが 、 ど き どき先 生 と飲 み に行 った りす る と、 リラ ック ス して 話 が で き て面 白 か った。 一 方 、 会 社 で は、 タイ、 中国 、 台 湾、 韓 国、 ア メ リカ な どか ら研 修 生 や 見 学 者 が や って く る。 す る と、 通 訳 を交 え て話 を して い た。 そ れ が、 自分 に は不 自然 に思 わ れ た 。 自分 自 身 も、 ア ジア各 国 へ 海 外 出張 す るよ うに な った。 カ ナ ダへ 出か け た時 に は、 豊 か な 自然 とゆ っ た りと した生 活 ペ ー ス にひ か れ た。 そ ん な時 期 に、 同 じ年 齢 層 の同 僚 が 、 ス トレスや 癌 な どで 亡 く な る ケ ー スが 目だ って き た。 そ こで、60歳 の定 年 を迎 え てか らで は な く、 そ の5年 前 に会 社 を 辞 め、 海 外 で生 活 しよ う と計 画 した。 英 会 話 学 校 の先 生 がNZ人. で あ った こと、 日本 人 の知 人 がE校 で 勉 強 した こ とが あ る とい う こ. とで 、 留 学 先 を決 め た。 本 当 は夫 婦 で 来 たか った が、 奥 様 の 仕 事 の 都 合 で 単 身NZへ. や って来 た。. 話 す ほ うは度 胸 で あ る程 度 はで き るよ う に な っ て い たが 、 文 法 と聞 き取 りが 弱 い。 だ か ら、 現 在.
(9) の 一 般 英 語 コ ー ス(中. 級 ク ラ ス)は. 、 自分 に と っ て レ ベ ル は 「高 い 」 が 「合 っ て い る」 と判 断 し. て い る。 NZに. 来 て 丸2か. 月 が 過 ぎ た が 、 勉 強 の 成 果 と し て は、 少 し は あ っ た か と い う程 度 。 授 業 で 文. 法 的 な 誤 り を 直 さ れ た り す る た め、 慎 重 に な り す ぎ て い る と こ ろ が あ る か も知 れ な い。 若 干 、 自 信 を 失 っ て い る状 態 で あ る。 しか し、 授 業 以 外 で は、 英 語 を 使 っ て そ れ な り の 生 活 を 送 っ て い る し、 旅 行 社 へ 出 か け て プ ラ ンを 練 る 時 な ど必 要 に 応 じて き ち ん と した 英 語 を 使 う機 会 も あ る の で 、 全 体 と して は 「満 足 」 して い る 。 今 に な っ て 思 う こ と は、 も っ と 早 い 時 期 に海 外 に 目 を 向 け 、40代 初 期 に英 会 話 の 勉 強 を 始 め て い れ ば よ か っ た の に と い う こ と 。 上 達 の 速 い若 い 人 が 身 近 に い る と、 そ れ を 痛 感 す る と言 う 。 そ れ が 後 輩 へ の ア ドバ イ ス で あ る 。 1年 間 はNZで. 英 語 の 勉 強 を す る つ も り で い る。 そ の 後 は 、 過 去 の経 験 と 英 語 を 生 か し て 貿 易. コ ン サ ル タ ン トの 仲 間 に 加 わ る か 、 あ る い は翻 訳 の 仕 事 を す る か と い う 、2つ. の 選 択 肢 が あ る。. しか し な が ら、 ス ト レ ス 社 会 の 日 本 を 脱 出 して 英 語 の 勉 強 を す る と い う の が 所 期 の 目 的 だ っ た の で 、 将 来 の 計 画 を あ ま り 具 体 化 し な い で 、 現 在 の 生 活 を 楽 しみ た い と 思 っ て い る 様 子 で あ っ た 。 熟 年 に 達 して か ら人 生 を や り直 そ う と 、 長 期 計 画 で コ ー ス 変 更 を試 み 始 め た 〈 再 出 発 型 〉 の 留 学 生 で あ る。. 5.語. 学 研 修 の実 態. (1)語学 研 修 の ク ラ ス ア ン ケ ー トに よ る と 、 所 属 ク ラ ス の 人 数 は 、3人(3%)か て も ら う先 生 の 数 は 、1人(20%)ま. た は2人(56%)が. 所 属 ク ラ ス の 英 語 レ ベ ル を 「1(と と こ ろ 、 「3(中. く らい)」(53%)→. ら12人(7%)ま 多 い。. て も低 い)」 か ら 「5(と 「4」(24%)→. 内 容 が 希 望 と合 っ て い る か ど う か を 「1(ま. で 幅 が あ る。 教 え. て も 高 い)」 で 判 断 し て も ら っ た. 「2」(17%)の. 順 で あ っ た。 一 方 、 授 業. っ た く合 わ な い)」 か ら 「5(と. て も 合 う)」 で 判 断. し て も ら っ た と こ ろ 、 「2」(15%)「3」(33%)「4」(33%)「5」(16%)に. 評 価 が分 か れ た。. (2)語学 学 校 の 教 員 ス タ ッ フ E校 の パ ン フ レ ッ トに は 、 学 校 長 以 下20名 を 見 る と、MA、BA、BSc、BEd、Dip TEFLAあ. る い はRSA. Cert. つ ま り、 ス タ ッ フ の4割 RSAはRoyal. Teaching RSA. of English. Cambridge. Ed、Dip TEFLAと. Teach、Dip. TEFLな. ど の ほ か 、RSA. い う文 字 が 繰 り返 し 出 て く る。 数 え て み る と、8つ. Dip あ る。. に あ た る教 師 が こ の 資 格 を 持 っ て い る こ と に な る。. Society. イ ギ リ ス の 機 関)の. の 教 員 ス タ ッ フ が 紹 介 し て あ る 。 学 歴 ・資 格 の 項 目. of. Arts(ビ. ジ ネ ス ・秘 書 関 係 、 英 語 教 師 な ど の 資 格 試 験 を 統 轄 す る. 略 で あ り 、Dip、Cert、TEFLAは as a Foreign. CTEFLA[シ. Language. ー ・テ フ ラ]と. to Adultsの. 、 そ れ ぞ れDiploma、Certificate, 略 で あ る。Certificateの. 普 通 呼 ば れ 、NZの. 語 学 学 校 でESLを. ほ う は、 教 え るた. め に 最 低 限 必 要 と さ れ る 資 格 と 言 わ れ て い る 。 こ の 資 格 を 取 得 す る た め に は 、UCLES(=The.
(10) University of Cambridge わ た る集 中 の 講 義/演. Local Examinations . 習/実. のSB先. Diplomaの. 認 め た 教 育 機 関 に て 、4週. 習 を 受 け な く て は な らな い 。95年10月. を 受 け て い る教 育 機 関 はNZに6箇 るA校. Syndicate)が. の 時 点 で 、 この コー スの 認 可. 所 あ る が 、 ク ラ イ ス トチ ャ ー チ で はH校. の み で あ る。 後 述 す. 生 も、 カ ン タ ベ リー 大 学 を 卒 業 後 こ こ で 資 格 を 取 っ て か ら、ESLを. ほ う は 、RSA . Cambridge . DTEFLAと. 呼 ば れ 、3か. 間 に. 教 え始 めた。. 月 の コー ス とな って い る。 現 時. 点 で は 、 北 島 の オ ー ク ラ ン ドま で 出 か け な く て は な ら な い 。 RSA Cambridgeの. 資 格 は 世 界 的 に 通 用 す る もの な の で 、G校. で も コ ー ス の認 可 を 受 け た い と. 考 え て い る が 、 実 現 す る の は か な り困 難 な よ う だ 。 そ こ で 、 ア ジ ア 系 の 国 か ら現 職 の 英 語 教 員 を 受 け 入 れ て 、 教 室 で の 実 践 に 役 立 つ プ ロ グ ラ ム を 用 意 し よ う と し て い る。 そ う し た 話 を し て く れ たG校. のCC先. 生 に よ る と、 語 学 学 校 で 教 え て い る 教 師 の 学 歴 は 、 そ の 半 分 が 大 学 卒 の 学 士 号 保. 持 者 、 半 分 が 教 員 養 成 大 学(College (1∼2人)で. of Education)の. は な い か と 言 う 。 ま た 、 後 述 す るF校. 休 み を 利 用 し てNZに. 出身 で、 高 校卒 の教 師 は ほんの わず か のGA先. 生 に よ る と 、7∼8月. や っ て 来 る 学 生 が 急 増 す る と 、 日 本 で(ESL/EFLの. の 時 期 に夏. 資 格 な し で)英. を 教 え た 経 験 の あ る 人 が 、 そ の 経 験 を 買 わ れ て 教 え る こ と が あ る。 あ る い は 、NZの 語 を 教 え て い た 人 が 転 向 し てESLの. 語. 中 ・高 で 英. 教 師 に な る場 合 も多 い ら し い 。. E校 の パ ン フ レ ッ トに よ る と、 一 人 を 除 い て す べ て の 教 師 にTEFLも. し く はTEFLA関. 係 の資. 格 が あ る。 ほ か の 語 学 学 校 に つ い て は 、 こ う し た 紹 介 が な い の で、 想 像 す る しか な い が 、 や は り 学 生 が 増 え る時 期 に は 、 経 験 が 優 先 し、ESL/EFLの. 資格 が ない先生 に教 わ るとい う こと もあ. り そ うで あ る。 (3)授業 の 実 際 7つ の 語 学 学 校 で 参 観 し た 授 業 は14に の ぼ る 。 授 業 の 手 順 や 手 法 そ の も の に は 目 新 し い も の は な か った が 、 何 よ り も小 人 数 の 授 業 で あ る こ と 、 英 語 の み の 授 業 で あ る た め 英 語 の イ ン プ ッ ト量 が 多 い こ と、 英 語 圏 で 生 活 し て い る 利 点 を 生 か して い る こ と な ど、 す べ て の 授 業 に共 通 して 強 く 印 象 に 残 っ て い る 。 教 授 法 と して は 、 い わ ゆ る"Communicative. Approach"を. 基 本 と しな が. ら、 学 習 内 容 と レベ ル に 合 わ せ て 、 い ろ い ろ な 活 動 を 組 み 込 む 、統 合 的 あ る い は折 衷 的 な ア プ ロ ー チ を 採 用 し て い た。 そ れ は 、 学 習 者 中 心(student-centered)、 (activities)と. 言 語 使 用(language . 活動. い う特 徴 に 集 約 で き よ う。. 参 観 し た 授 業 で 使 用 さ れ て い た テ キ ス トを 一 覧 で き る よ う に 、[表2]に 下 に 、 レ ベ ル や 種 類 の 違 う5つ (ア)初. use)、. の ク ラ ス を 選 び 、 授 業 の 様 子 を 記 す こ と に す る。. 級 ク ラ ス(E校). 日 時:1995年9月19日 教 師:イ. ギ リ ス人 女 性. 学 生:タ. イ人 男 性2名. 午 前9時. ∼10時 半. 、 ス イ ス人 男 性2名. テ キ ス ト:"Headway,Elementary". ま と あ て お い た。 以. 、 ス イ ス 人 女 性1名. 計5名.
(11) クラス. [表2]参. 観 した授 業 で用 い られ て い た テ キ ス ト. 使 用 テ キ ス ト名(出 版 社) [初 [中. "Headway. 級]. ,Elementary"(Oxford . "The New . 級]. Cambridge . "lnterchange. U.P.). English . Course. ,Book3"(Cambridge . "lntermediate "Headway. Matters. ,Book2"(Cambridge . U.P.). U.P.). ,Book7"(Longman). ,Intermediate"(Oxford . U.P.). "Headway ,Upper-lntermediate"(Oxford . [上. "Upper . 級]. Intermediate . "Phrasal . Verbs . "Meanings [Cambridge . "PET . PET]. [IELTS]. in Context"(Macmillan). into Words"(Oxford . Preparation . "Focus . U.P.). Matters"(Longman). U. .P.). & Practice"(Oxford . on PET"(Collins . U. .P.). ELT). "Passport . to Cambridge . PET"(Macmillan). "Speaking . Personally"(Cambridge . U.P.). 授 業 手 順: 1)"Getting . to Know You"の. 活動 一1:学. 生 ど う しで 質 問 し合 い、 紹 介 す る活 動. ①. 相 手 の 情 報 を 得 る た め の質 問例 を考 え る. ②. ペ ア ま た は グ ル ー プでQ&A(メ. ③. ク ラ ス全 体 に相 手 を紹 介 す る/名 前 のつ づ りを確 か め る. ④. 名前の発音練習. 2)"Getting . to Know You"の. モ を と る). 活動 一2:教. 師 に つ い て の情 報 を得 る活 動. ①. 教 師 に たず ね る質 問 を考 え 、 ノ ー トに書 き 出す/教 師 は適 宜 個 人 指 導. ②. 教 師 お よ び参 観 者 にQ&A. 3)誤. りの 指 導:上. ①6つ 4)発. 記 の活 動 で 教 師 が気 づ い た誤 りを取 り上 げ る. の誤 文 を板 書 し、 誤 りを直 させ る. 音指導. ①. 母 音/子 音 の区 別. ②. 個 々 の学 生 の弱 点 を取 り上 げて 指 導. 5)テ. ②lives in,years. キ ス ト Unit9(p.62)の. oldな ど の連 音 の発 音 練 習. 学習. ①. モ デ ル文 の 音 読(指 名)②. 語 彙 の学 習. ③. ペ ア ま た は グ ル ー プでQ&A④. 音 節 と強 勢 につ い て説 明. コ メ ン ト: 先 生 は、 こ の学 校 で 教 え始 め た ばか りで 、 授 業 参 観 の前 日 に前 任 者 か ら ク ラス を 引 き継 い だ と.
(12) 言 う。 そ こで、 初 級 ク ラ スの 学生 に と って 格 好 の テ ー マ を選 び 、 話 す 活動 を 中心 に 授 業 が展 開 さ れ た。 ヨー ロ ッパ 、 ア ジ アの 諸 国 でESLを. 教 え た経 験 が あ る と い う先生 は、 指 導 力 抜 群 で 、 笑. 顔 が絶 えず、 学 生 た ち を じつ に上 手 に リー ドして い た。 学 生 ど う しに活動 さ せ て い る問 は、 発 言 を よ く観 察 し、 気 づ い た こと を メ モ に取 り、 そ の後 の 指 導 に う ま く生 か して い た。 参 観 者 も巻 き 込 んで 授 業 を組 み 立 て た の は、 さす が で あ る。 学 生 た ち は19∼25歳 の社 会 人 で 、 学 習 意 欲 が あ り、 積 極 的 に 取 り組 ん で い た。 ス イ ス 人 の学 力 が タイ人 を や や上 回 り、 学 生 ど う しで 教 え合 う場 面 も見 られ た 。 発 音面 で は、 母 語 か らの影 響 が 強 く観 察 され、 先 生 も そ れが 気 に な って 、10分 ほ ど を発 音 指 導 に さ いた の で あ ろ う。5人. とい う. 小 人 数 のため 、 英 文 の誤 りに も発 音 に も個 々 に対 応 で き て い た 。 (イ)中 級 ク ラス(G校) 日時:1995年10月3目 教 師:NZ人 学 生:日. 午 前9時 ∼10時 半. 男性 本 人 を 含 む ア ジ ア系 の 男 女11名. テ キ ス ト:"The . New Cambridge English Course,Book . 2". 授 業 手 順: 1)宿. 題のチ ェック. 2)過. 去 時制 を含 む 英 文 の 口頭作 文(本 時 の ユ ニ ッ ト本 文 に相 当 す る内容). ①. 教 師 が 白板 に簡 単 な イ ラ ス トを 描 き、 状 況 設 定 す る. ②. イ ラ ス トに 合 う英 文 を 指 名 され た学 生 が 発 表 す る. ③. 順 に話 を つ な げて ゆ く/2番. ④. ペ ア にな り、 出来 上 が った話 を相 手 に ま と めて 話 す. 3)役. 目以 降 の 学 生 は出 て きた英 文 を す べ て発 表 す る. 割 練 習(小 道 具 の電 話 を使 う). ①. 話 に出 て く る登 場 人 物3人 が 割 り当 て られ 、 即 興 で会 話 す る. ②. 教 師 の批 評. 4)書. く活動(テ. キ ス トの練 習 問 題). ①. イ ラ ス トの コ ピー(9枚. ②. 各 自、 コ ピ ー の裏 に イ ラ ス トの 中 の人 物 が 何 を 言 って い るか を考 え、 書 き留 め る. ③. 書 き終 わ っ た コ ピー を回 収. ④. イ ラ ス トを 見 せ な が ら、裏 に書 か れ た英 文 を教 師 が 読 み 上 げ る→ 全 員 で正 誤 を判 定 す る. 5)聞. き取 り練 習:2チ. セ ッ ト)を 配 布. ー ム に分 か れ て 対 抗. ①. 白板 に、 テ ー プか ら流 れ て くる英 文 を 構 成 す る単 語 数 お よ び 各単 語 の文 字 数 を破 線 で示 す. ②. 聞 き取 れ た 単 語 を発 表 す る. ③. 単 語 が 出 て こ な い部 分 は、 使 わ れ て い る文 字 を推 測 さ せ る/推 測 が当 た っ た ら、 そ の文 字 が 入 る箇所 を教 え て ヒ ン トにす る. コ メ ン ト:.
(13) 先 生 は テ キ ス トの 教 材 を 完 全 に 把 握 し て お り、 学 生 た ち は い つ の 間 に か テ キ ス トの 内 容 を 覚 え て し ま う よ う に 工 夫 さ れ て い る 。 そ の た め に 、 話 を ま と め て ゆ く最 初 の 活 動 で 、 指 名 さ れ た 学 生 が す べ て の 英 文 を 完 全 に 発 表 で き な い と 次 に 進 め な い の で 、 予 想 以 上 に 時 間 が か か って し ま っ た 。 中 に は 集 中 で き な い 学 生 も見 か け ら れ 、11名 全 員 を 長 時 間 参 加 さ せ る こ と の 難 し さ を 感 じ さ せ る 授 業 で あ った。 (ウ)上. 級 ク ラ ス(D校). 日 時:1995年9月12日 教 師:NZ人. 午 前9時. ∼10時 半;午. 前10時45分. ∼12時15分. 女性. 学 生:台. 湾 人 女 性1名. 教 材:新. 聞"The . 、 日本 人 男 女 各1名. Press"の. 計3名. 記事. 授 業 手 順: [1時. 限 目]. 1)"The ①. Press"か. 見 出 し か ら記 事 の 内 容 を 予 測 す る. 2)Linking ①. らの記 事 の学 習. Wordsの. ②. 概要把握. 学習. 記 事 の 英 文 か ら and,also,because,then,after,thus,but,even . thoughな. どを見 つ. け る ②linking 3)グ ① [2時 1)グ. wordsの. 役 割 につ い て. ル ー プ でProjectに. 取 り組 む 一1. 新 聞 記 事 の 困 難 語 を 用 い て 、crossword . puzzleを. 限 目] ル ー プ でProjectに. 取 り組 む 一2. ①. 前 時 に 作 成 したcrossword . ②. 教 師 は と き ど き様 子 を 見 て、 語 彙 の 指 導 を行 う. 2)前. 日 の 宿 題(文. puzzleのcluesを. 学 生 ど う しで 答 え 合 わ せ す る. ③. 音 読 練 習(指. ②. チ ェ ック. 教 師 の発 音 を 聞 い て 答 え を確 か め る. 名). を ま と め て1文. ①because,soを. 作 る. 強 勢 が 置 か れ る語 を 選 び 出 す 問 題)の. ①. 3)2文. 作 る. に す る練 習. 用 いて. ②but,however,despiteを. 用 いて. コ メ ン ト: 授 業 で 用 い られ た 教 材 は 、 前 日 の 新 聞 か らの 切 り 抜 き 記 事 で あ る 。 ク ラ イ ス トチ ャ ー チ 市 民 が 読 む 日 刊 紙 で あ る か ら、 い わ ゆ るauthentic entry law"と. materialsに. 相 当 す る 。"Adoption . い う見 出 し 自 体 も 難 し く、 西 サ モ ア 島 か らNZへ. scam skirts. 不 正 に入 国 す る問 題 を 取 り扱 っ. た 記 事 で 、 難 易 度 の 高 い 語 彙 が 出 て く る 。 そ う し た 語 彙 を 習 得 さ せ る 目 的 で 、crossword を 作 る と い う課 題 を 与 え た も の と 思 わ れ る 。 学 生 た ち は 、3人. puzzle. で 相 談 しな が ら、 楽 しそ う に 課 題.
(14) を こ な し て い た 。 記 事 の 学 習 、 課 題 の 難 しさ に 比 べ る と、linking . wordsの. 学 習 は 易 し く、 そ. の 間 の ギ ャ ッ プ を 強 く感 ず る 授 業 で あ っ た 。 先 生 の 話 に よ る と 、 こ の ク ラ ス で は 、 時 事 問 題 ・社 会 問 題 を 扱 っ た 新 聞 記 事 を 教 材 に 使 う こ と が 多 く、 ボ リ ビ ア 関 係 の 記 事 、 排 気 ガ ス に よ る 大 気 汚 染 の 記 事 な ど を 読 み 、 そ れ をA4サ. イ ズの. 画 用 紙 に ま と め 直 す 、 壁 新 聞 作 り の 課 題 に 取 り組 ん で き た と い う。 彼 女 は 学 生 た ち を 組 織 し て projectに. 取 り組 ま せ る 手 法 が 得 意 ら し く、 博 物 館 や 美 術 館 で フ ィ ー ル ド ワ ー ク を 行 っ た り 、 必. 要 と す る 資 料 ・情 報 を 自 分 の 力 で 手 に い れ る た め の 訓 練 を 兼 ね て 、 図 書 館 に 出 向 く こ と も あ る と 言 う。 (エ)Cambridge . PETの. 日 時:1995年9月26日. ク ラ ス(F校) 午 前9時. ∼10時45分. 教 師:オ. ー ス トラ リア 人 男 性. 学 生:日. 本 人 を含 む ア ジ ア 系 男 女9名. テ キ ス ト:"PET . Preparation . & Practice". 授 業 手 順: 1)Warm-up:What ① 2)で. did you do last night?. 教 師 が 一 人 ず つ 順 番 に 質 問 し、 簡 単 な 会 話 を 行 う き る 限 り話 し続 け る 活 動. ①. 教 師 と 指 名 さ れ た 学 生 の 間 でQ&Aを. ②. 同 じ テ ー マ で 、 ① の 学 生 が 教 師 に 向 か って 一 方 的 に 話 し続 け る. ③. 教 師 が ① の 学 生 に 代 わ っ て 、 一 方 的 に 話 し続 け る モ デ ル を 示 す. ④. ペ ア でQ&A⑤. 3)与. 行 い、 モ デ ル を示 す. ペ ア を 替 わ り な が ら、 一 方 的 に 話 し続 け る練 習. え ら れ た テ ー マ を ふ く ら ま せ る活 動. ①"entertainment"を. 例 に と り 、 白 板 にmind . 作 って ゆ く. ②. 同 様 に して 自 分 でmind . ③. 教 師 が 一 人 の 学 生 とQ&Aを. ④. 同 じ学 生 に 質 問 さ せ 、 質 問 に 要 領 よ く答 え る モ デ ル を 示 す. ⑤. ペ ア を 替 わ り な が らQ&A. ⑥. 話 を し た 相 手 が 好 き な"entertainment"に. 4)Speaking . Sectionの. mapを. mapを. 作 っ て く る こ とが 宿 題 と な る 行 い、 次 々 に質 問 す るモ デ ル を示 す. つ いて 、 ク ラス全 体 に報 告 す る. 受験要領. ①. テ キ ス トに あ る 注 意 事 項 を 確 認 し、 そ の 通 り に で き る か ど う か 練 習 す る. ②. 自 分 に 割 り 当 て ら れ た 質 問 項 目 に つ い て 、 ペ ア を 替 わ り な が ら会 話 を 行 う. ③. 質 問 に対 す る答 え を ま と め て報 告 す る. ④. テ キ ス トの 問 題:試. ⑤. 沈 黙 しな い た め の テ ク ニ ッ ク:試. 験 官 に聞 き返 す 練 習. ⑥. 試 験 官 に な っ た つ も り で 質 問 を6つ. 書 く/教. 験 官 の質 問 に対 す る正 しい答 え方 を選 ぶ. 師 は適 宜 個 人 指 導.
(15) ⑦. 教 師 と一 人 の 学 生 で 模 擬 試 験 を行 うモ デル を示 す. ⑧. ペ ア を 替 わ り な が らspeakingの. 模 擬 試 験 を行 う. コ メ ン ト: 今 日 の 授 業 は 、 「会 話 は ピ ン ポ ンの よ う に」 と い う こ と に重 点 が 置 か れ 、 き わ め て 速 い テ ン ポ で さ ま ざ ま な 活 動 が 行 わ れ た 。 「嘘 を つ い て で も い い か ら、 話 を 続 け な さ い 」 と い う ア ドバ イ ス に は感 心 した。 先 生 は とて も エ ネ ル ギ ッ シ ュ で 、 次 か ら次 へ と 活 動 を 設 定 し、 学 生 た ち を 動 か して い た 。 新 し い 活 動 に 移 る 時 に は 常 に モ デ ル を 示 し、 そ れ に よ って 学 生 ど う しの 活 動 が ス ム ー ズ に 運 ぶ よ う に 配 慮 し て い た 。 先 生 の 話 す ス ピ ー ド もか な り速 い が 、 学 生 た ち は そ れ に よ くつ い て い っ て い た 。 ペ ア を 組 む の に 人 数 が 一 人 不 足 す る ため 、 参 観 者 も ペ ア の 相 手 に な っ た が 、 こ ち ら の 言 う英 語 を よ く理 解 し、 ま た 、 た く さ ん 話 そ う と 努 力 し て い た 。 先 生 の 指 導 力 に よ る も の で あ ろ う が 、 Cambridge . PETを. 間 も な く受 験 す る と い う は っ き り と した 目標 が あ る た め で も あ ろ う と 思 わ れ. た。 (オ)IELTSの. ク ラ ス(A校). 日 時:1995年9月5日 教 師:NZ人 学 生:日. 午 後3時. ∼4時. 半. 女性 本 人 男 女 各1名. テ キ ス ト:"Speaking . 、 台 湾 人 女 性1名. 、 タ イ 人 男 性1名. 計4名. Personally". 授 業 手 順: 1)参. 観 者 に 、 ク ラ ス メ イ トを 順 に 交 替 し な が ら紹 介 す る. 2)手. 相 を見 る活 動. ①. テ キ ス トの2-1"Reading . ②. 自分 自身 の手 相 を見 る. ④. 役 に立 つ 表 現 の練 習. 3)前. your palm"を ③. 各 自 で黙 読. ペ アで 手 相 を見 る. 日夜 の テ レ ビ ニ ュ ー ス. ①. 指 名 さ れ た学 生 が ニ ュー ス の 内容 を説 明. ②. ニ ュ ー ス を 見 な か っ た 学 生 が 、 説 明 さ れ た 内 容 の ポ イ ン トを 発 表. ③. デ ィス カ ッシ ョ ン. 4)宿 ①. 題 の指 示 テ キ ス トの11-1"What's . your opinion?"を. や って くる. コ メ ン ト: 高 度 な 内 容 の 授 業 で あ っ た が 、 先 生 は 学 生 た ち の 反 応 を 見 な が ら質 問 を 調 節 し、 発 言 を 引 き 出 す 工 夫 を し て い た 。 テ レ ビ で ニ ュ ー ス を 見 る よ う に と言 わ れ た に も か か わ らず 、2人. の学 生 が 見. 逃 し た ため 、 主 活 動 に あ た る デ ィ ス カ ッ シ ョ ンが 不 活 発 に 終 わ っ て しま っ た の が 残 念 だ っ た。 ニ ュ ー ス は フ ラ ン ス の 核 実 験 に 関 す る も の で 、 フ ラ ン ス 政 府 の 主 張 、 タ ヒ チ 島 の 置 か れ て い る状 況 、N.
(16) Z政 府 の 態 度 、 グ リ ー ン ピ ー ス の 活 動 な ど 、 そ れ な り の 背 景 知 識 が な い と十 分 な 討 論 が で き な い 。 した が っ て 、 そ う し た 事 実 を 確 認 す る ため の 質 問 と説 明 が 後 半 の 大 部 分 を 占 め 、 話 し合 い に ま で は 至 らな か っ た 。. 6.語. 学研 修 の 成 果. ア ン ケ ー ト項 目#18で. 、 勉 強 の 成 果 を 分 野 別 に 「1(ま. っ た く な い)」 か ら 「5(十. た)」 の 尺 度 で 自 己 評 価 して も ら っ た と こ ろ、[図1]の. よ うに な った。 評 価. 計 を 見 る と 、 「文 化 理 解 」 →. 「語 彙 力 」 → 「書 く力 」 →. 「聞 く力 」 →. 「話 す 力 」 →. 分 にあ っ. 「4」 と 「5」 の 合 「読 む 力 」 の. 順 に、成 果 が あ っ た と い うこ とが わ か る。 さ ら に 、 質 問 項 目#19で. 、 語 学 研 修 全 般 に つ い て の 満 足 度 を 「1(き. (と て も満 足)」 の 尺 度 で 答 え て も ら っ た と こ ろ 、 「3」(36%)と 占 め た 。 項 目#20で 足 度 が 高 い(評. わ あ て 不 満)」 か ら 「5. 「4」(39%)で. 全 体 の75%を. 、 「そ の よ う に 思 う の は 、 な ぜ で す か 」 と 、 そ の 理 由 を 書 い て も ら っ た 。 満. 価4∼5)理. 由 と して は 、 目 的 意 識 が は っ き り し て い る こ と 、 進 歩 の 状 況 が 自 分. で わ か る こ と、 英 語 を 話 す 環 境 に あ る こ と の ほ か 、 学 校/授 立 っ た 。 一 方 、 低 目 の 評 価(3以. 下)を. 業/先. 生 が よ い(楽. し い)な. どが 目. して い る 場 合 は、 授 業 内 容 、 日 本 人 が 多 い 、 自 分 の 努 力. 不 足 な ど を そ の 理 由 に あ げ て い る。 授 業 内 容 に つ い て の 不 満 に は 、 次 の よ うな も の が あ っ た 。 ・文 法 的 学 習 が 多 い こ と. 、 そ して 、 そ の 説 明 の 言 葉(文. 法 用 語 等)が. 難 し い こ と。. ・グ ラ マ ー の 時 間 が 多 く. 、 日 本 人 に と っ て は 少 し簡 単 す ぎ る 。. ・午 前:文. 法. 、 午 後:発. 音 、 と い う カ リキ ュ ラ ム は 社 会 人 に と って つ ま ら な い 。. ・授 業 の 題 材 に 好 き 嫌 い が あ る か ら. 。. ・シス テ ム は良 い が. 、 自 分 の レベ ル と ク ラ ス が 合 っ て な い 。. [図1]語. 学 研 修 の 分 野 別 成 果(ア. ン ケ ー ト項 目#18).
(17) また、 わず か で は あ るが、 次 の よ うな指 摘 もあ った。 ・人 数 が11人. と多 い の で 、 自分 自 身 、 リ ラ ッ ク ス が で き ず 、 ま っ た く話 せ な い 。 ど ん ど ん 自 信 が. な く な っ て い く。NZの. 友 達 を 作 る の も難 しい 。. ・正 直 言 っ て 、 学 校 に よ っ て の 学 習 効 果 は あ ま り な い よ う に 思 う。 ま た 、 項 目#18の. と こ ろ で 「そ の 他 の 成 果 」 を 書 き 出 して も ら っ た と こ ろ、 異 文 化 理 解 、 人. 的 交 流 、 日本 お よ び 日 本 語 の 客 観 化 、 英 語 に対 す る慣 れ な ど に 回 答 が 集 中 し た が 、 次 の よ う に 自 分 自身 の 中 の変 化 を あ げ る学 生 も いた。 ・自 分 自身 の 成 長 。. ・積 極 性 。. ・我 慢 強 くな っ た 。. ・気 持 ち が 大 ら か に な っ た 。. ・生 活 が こ れ ま で と比 べ て 規 則 正 し く な っ た 。. ・自 分 で や り た い こ と が 見 え て き た。. ・価 値 観 が 変 わ っ た 。 無 駄 使 い が な く な っ た 。. 7.留 (1)NZの. 学 生が と らえ た 英 語 教 育 場合. ア ン ケ ー ト項 目#15で. 、 「日 本 で 受 け た 英 語 の 授 業 と の 違 い を ど ん な 所 に 強 く感 じ ま す か 」 と. たず ね て み た。 授 業 の 目的 、 学 習 の分野 と内 容 、 教 師 、 ク ラ スの雰 囲気 、 授 業 運 営 な ど に違 い を 認 め 、 そ の ほ と ん ど が 日 本 で の 授 業 体 験 を 批 判 的 に 見 て い る。NZで. の授 業 の雰 囲 気 や 印 象 が 伝. わ っ て く る 記 述 を 、 い くつ か 拾 い 出 して み る 。 ・先 生 は え ら くな い 。NZで. は、 先 生 は友 達 で す 。. ・ネ イ テ ィ ブ の 先 生 の ほ うが わ か りや す く、 よ り実 践 的 と 思 い ま す 。 例 え ば 、 ど の よ う な 状 況 で ど の よ う な 単 語 、 ま た 使 い 分 け が あ る か な ど 、 バ ラ エ テ ィ ー に富 ん で い ま す 。 ・書 く、 読 む 、 話 す 、 聞 く の バ ラ ン ス が と て も よ く と れ て い ま す 。 文 法 に つ い て も、 と て も わ か り や す く説 明 さ れ ま す 。 ・ ド ラ マ 、 ゲ ー ム 等 を 通 し て 楽 し く学 べ る 。 文 法 だ け を 押 しつ め る と い う感 じ で は な い 。 ・ア ッ トホ ー ム で 、 小 人 数 制 な の で 、 発 言 し や す い 。 教 科 書 に そ っ て 英 訳 す る タ イ プ の 授 業 は ほ とん ど な い。 内 容 が お も しろ い。 ・デ ィ ス カ ッ シ ョ ン の 時 間 が 多 い 。 個 人 個 人 の 意 見 を 聞 い て くれ て 、 大 切 に し て く れ る。 ・英 語 で わ か ら な い こ と を 質 問 す る。 そ れ が 相 手 に 通 じ る ま で 、 皆 で 考 え て 文 章 作 り を 手 伝 っ て くれ る。 ・文 法 に つ い て の 繰 り返 し指 導 が 日本 よ り厳 し い 。 自 分 の 意 見 を ま と め る こ と 、 そ して そ れ を 話 す こ と。 ・ 自 由 。 詰 め 込 み 式 で は な い 。 そ の か わ り、 自分 で 勉 強 し な い と 、 ど ん ど ん 遅 れ て い っ て し ま う。 ・英 語 で 自 己 主 張 し な け れ ば な ら な い 。 自 己 表 現 が で き な け れ ば な ら な い 。 と 、 き わ め て 好 意 的 で あ る が 、 次 の よ う な 発 言 も あ る。 ・先 生 が 強 引 。. ・全 部 英 語 で 、 た ま に 息 が つ ま る 。. ・説 明 も す べ て 英 語 な の で 、 わ か り に くい こ と も しば しば 。 81.
(18) ・ス ロ ーペ ー スな の で 、 しば しば た い くつ 感 が あ る。 日本 の場 合. (2). 前 述 の よ う に、 留 学 生 た ち は 日本 で受 け た英 語 の授 業 に つ いて否 定 的 な 見方 を し、 ・日本 で は、 話 す機 会 が 少 な く、 教科 書 を読 む に して も 日本 語 発 音 で 注意 され な い ので 、 本 当 に ただ 単語 を覚 え て、 訳 せ れ ば い い って感 じで、 通 じな い英 語 を習 って い るだ け と思 っ た。 英 語 に興 味 を な くす 生 徒 が 増 え る教 え方 だ と思 い ます。 ・日本 で は先 生 が黒 板 に書 い たの を ノ ー トに写 す だ け だ った。 ・あ ま り記 憶 して い な い ぐ らい、 英語 の授 業 に興 味が なか った。 も っ と生 徒 を ひ きつ け る授 業 内 容 に す るべ きだ。 ・日本 で の(中 高 校)授 業 は、 書 けれ ば そ れ で良 しと され て いた 。 ・日本 で の英 語 は実 用 性 が か けて い た と思 う し、 文 法 重 視 の しす ぎだ と思 い ます。 ・読 書 等 グ ラマ ー 中心 の学 習 が 日本 。 日本 は大 学 入 試 まで も文 法 重 視 の よ う に思 う。 ・一 番 強 く感 じる の は、 日本 の英 語 教 育 は受 験 の た めだ けの もの で あ って 、 そ れ を実 践 に使 え る もの で は ま っ た くな い とい う こ と。 ・中、 高 校 と使 え な い英 語 を習 った。 ほ とん ど テ ス トの ため の 勉 強。 な ど と述 べ て い るが 、 次 の よ うに、 良 さを 認 め る記 述 も少 しあ った。 ・日本 の英 語 の 授 業 は、 文 法 や単 語 の み に重 点 をお き、 リー デ ィ ン グに は 向 い て い る。 ・文 法 の教 え 方 は 日本 の方 が は るか に ま さ って い る。 この よ うな 記 述 か ら予 想 さ れ る よ う に、 ア ンケ ー ト項 目#21∼23に 成 果 を 「1(ま. っ た くあ げて いな い)」 か ら 「5(大. て 、 「日本 の英 語 教 育 」 の. い に あ げて い る)」 の尺 度 で 評 価 して も らっ. た と こ ろ、7割 の 学 生 が 「1」 ま た は 「2」 と回 答 した 。 そ の よ う に 考 え る学 生 の 半 数 近 く (46%)が. 、 成 果 が あ が らな い 「根 本 的 な理 由」 と して 、 「日常 生 活 で英 語 を使 わ な くて す む」 を. あ げて い る。 また 、 「制 度 上 の理 由」 で は、 「受 験 で ゆ が め られ て い る」(44%)、 な い」(43%)の2つ が 多 す ぎ る」(26%)と. を特 に 問題 に し、 次 い で 「教 師 の 質 に 問題 が あ る」(29%)、. 「教 え 方 が よ く 「ク ラス の人 数. 考 え て い る。. で は、 彼 らは、 日本 の 英語 教育 を改 善 す る た め に ど う した らよ い と考 え て い るの だ ろ うか。 項 目#24で. た ず ね た と ころ、 受 験 の た め の英 語教 育 を や め る、 会 話 中心 の授 業 に す る、 ネ イ テ ィ. ブの教 師 を増 やす 、 日本 人教 師 の資 質 を高 め る、 教 材 や 授業 方 法 を工 夫 す る、 等 々 の提 言 が あ っ た。 主 な記 述 を拾 い 出 して お く。 ・授 業 だ けで もい い か ら英 語 を た くさん しゃべ る よ う に して(ペ ア ワー クな ど). 、 英 語 に関心 を. 持 た せ る。 ・生 徒 に教 え 込 む と い う方 法 をや めて、 も っ と 自然 に遊 び感 覚 で、 まず 興 味 を もた せ る こ とが 大 切 だ と思 う。 そ して、 「使 え る英 語 」 を教 え る べ きだ と思 う。 ・生 き て い る英語 を学 ぶ 状 況 を作 る。 英 語 圏 の最 近 の ニ ュ ー スや トピ ック スを 使 い、 イ デ ィオ ム や 句 動 詞 を学 ぶ 。 82.
(19) ・体 験 的 学 習 を多 く取 り入 れ る こ と。 文 法 中 心 か ら会 話 に も重 点 を 置 くこ と。 国民 性 の 問 題 もあ るが 、 自 己表 現 を す る習 慣 を小 さい 頃 か ら育 て て お く こ と。 ・自分 の 意 志 、 意 見 を持 つ こ と。 コ ミュニ ケ ー シ ョン訓 練 を多 く持 つ こ と。 ・ク ラ ス を小 人 数 に し、 ネ イ テ ィ ブス ピー カ ー(そ れ もち ゃん と教 育 を受 け た人)に. よ る教 育 を. す べ きだ と思 い ます 。 ・日本 で 教 え て い る文 法 は、 ま ちが いが あ る し、 情 報 不 足 。 も っ と、 先 生 が本 当 の英 語 を 知 る べ き。 ・先 生 にな る前 に、 海 外 で3年 位 は暮 ら して ほ しい。 ・英 語 の 授 業 を選 択 にす る。 英 語 を学 ぶ な ら、 と こ とん や る。 授 業 中 は 日本 語 を話 す の を禁 止 す る。 ・レベ ル を で き るだ け細 か く分 けて 、 そ の人 達 に合 った授 業 を した らい い と思 う。 文 法 も語 彙 力 も少 な い 人 に、 ス ピー キ ング、 リス ニ ング ば か り教 え るの は ど うか と思 う し、 あ る程 度 文 法 と か で きて い るの な ら、 主 に それ らを 教 え た方 が い い と思 うか らだ。 ・若 い 時 期(中 学 生 ∼ 高 校 生)に 、1年 位 外 国 に い る時 と同 じよ うに勉 強 で き る環 境 が あ れ ば ベ ス トだ と思 う。 一 方 、 次 の よ う に、 日本 の 英 語 教 育 の よ い点 を指 摘 した り、 現 状 もや むを 得 な い とす る意 見 も あ った。 ・基 本 的 に 日本 で一 生 懸 命 英 語 を勉 強 す れ ば、 か な りの 語学 力 はつ くと思 う。 自分 はそ うで なか っ た の で、 後 悔 して い る。 ・日本 の英 語 教 育 に お け る文 法 な どの教 育 はす ば ら しい と思 い ます 。 ・大 学 入 試 の た め に 覚 え た 単語 の量 の お か げで 、 ボキ ャ ブ ラ リー に関 して は、 か な り助 か っ て い ます 。 英 語 教 育 の 目的 に よ って、 ど こ(ど の スキ ル)に 力 を 入 れ るか で 、 か な り変 わ る と思 い ます 。 ・大 学 進 学 者 に と って は リー デ ィ ング は重 要 で あ り、 今 の 日本 の レベ ル か そ れ以 上 が望 ま しい。 ・もっ と会 話 に力 を入 れ た授 業 を望 ん で い た が 、 や は り 日本 に い る と、 授業 以 外 で英 語 に ふ れ る 機 会 が き わ め て少 な い た め、 か な りむ つ か しい と思 う。 ・教 育 の改 善 と い う と、 や は り教 師 の質 の 向上 と授 業 内容 を実 用 的 な もの に す る方 が い いの で は。 で も、 日本 で は英 語 な しで もな ん の さ しつ か え もな い の で、 必 要 の な い もの が身 に つ くか ど う か疑問です。. 8.教. 師 の 目か ら見 た 日本 人 学 生. 語 学 学 校 で 英 語 を教 え て い る教 師 は、 日本 の留 学 生 た ち を ど ん な ふ うに見 てい るの で あろ うか。 ア ンケ ー トを 実 施 した わ け で もな い し、 イ ン タ ビ ュー で き た の は わ ず か3人 で あ っ た の で、 客 観 性 に は欠 け るが 、 ま と め て み る こ と にす る。 (1)F校 のGA先. 生 83.
(20) 5節 で紹 介 した授 業 で 、Cambridge PETの. ク ラス を指 導 して い たGA先. 生 は、 日本 で6年. ほ. ど教 え た ほか 、 中 国 、 台 湾、 タイ な どで の経 験 もあ り、 適 確 な 判 断 を 示 して くれ た よ う に思 う。 彼 に よれ ば、 ア ジ ア系 留 学 生 の 中 に は、 自国 で 失 敗 を し、 問 題 を か か え てNZに. や って くる者 が. い るが、 日本 人 に は そ うい う タイ プ の留 学生 が な く、英 語 学 習 に対 す る動 機 と 目的 が は っ き り し て い る と言 う。 ほか の ア ジア系 留 学 生 は、 発音 の くせ が 強 く、 文 法 の 基 礎 が で きて いな い こ とが 多 い。 そ れ に比 べ る と、 日本 入 は た とえ カ タカ ナ英 語 に近 い発 音 で も理 解 しや す い し、 文 法面 で も問 題 が な く、 語 彙 力 もあ る。 ま た、 ほか の 国 の学 生 が 自 己 中心 的 で あ る の に対 して 、 日本 の学 生 は グル ー プ で の活 動 を いや が らな い。 日本人 の問 題 は、 自信 が な い こ とにつ き る。 心理 的 な ハ ー ドル を越 え る ことが 一 番 大切 で あ る と言 う。 そ の た め に は、Yes,Noだ. け の短 いや りと りで 終 わ っ て し ま うの を 避 け 、 話 を発 展 で. き る よ うに仕 向 けて や る。 例 え ば、 初 対 面 で 自分 の 名前 を 聞 か れ た ら、 名 前 だ けで な く、 い つ、 誰 が その名 前 をつ け た の か、 どん な意 味 や 由来 が あ るの か を つ け加 え て 答 え る よ う にす る。 す る と、 そ こか ら次 の話 題 が 出 て きて、 話 の 内 容 が ふ く らむ。 参 観 した授 業 で 、 一 方 的 に話 し続 け る 練 習 を させ て い た の は、 こ う した考 え に基 づ い て い た。 見 て い た 限 りで は、 先 生 の 意 図通 りに運 ん で いた。 GA先. 生 の指 導 法 は参 考 に な る ことが 多 い。 学 習者 が犯 す誤 りへ の 対 処 法 もそ の1つ で あ る。. ペ アや グル ー プ で話 して い る時 に は、 た とえ誤 りに気 が つ い て も一 切 直 さな い。 そ の代 わ り、 語 法 やパ タ ー ンの練 習 を して い る時 に は、 直 す。 しか も、 理 由 や 説 明抜 きで 正 しい表現 を教 え、 そ れ を学 生 が ま ね る、 とい うや り方 で直 す 。 また 、英 語 で 日誌(journal)を. 書 か せ る場 合 、1∼. 2か 月 の 間 は誤 りが あ って も無視 す る。 そ の 間 に話 す ほ うで あ る程度 の 進 歩 が あ り、 そ れ が書 く ほ うに も反 映 す る。 そ う した 変化 を見 きわ め な が ら、 徐 々 に誤 りを 指 摘 して や る。特 に 日本 人 は、 ま ちが いを気 に しな い で 、 た くさん話 す/書. くこ とを第 一 の 目標 に しな い と上 達 しな い、 と彼 は. 言 い切 る。 (2)A校 のSB先. 生. 語 学 学校 で教 え始 め て 半年 余 りの若 い先 生 で あ る。 彼 女 に よ る と、 日本 人 留 学生 は年 齢 に よ っ て2つ の グル ー プ が あ る と言 う。10代 の 若 い グル ー プ(短 大 生 な ど)は とて も静 か で、 あ る程 度 の時 間 を か け な い と本 格 的 な 学 習 がで き る よ う にな らな い。 授 業 で は、 定 型 の 練 習 が好 きで、 役 割 練 習 を うま く こな す。 一方 、年 齢 の高 い グル ー プ は活 発 で、 日本 で 学 習 して きた こ とを活 用 し なが ら、新 しい こ とを う ま く吸収 す る。 よ く話 す し、 自分 の意 見 も持 って い る。 それ で も、 ほか の ア ジ ア系 の学 生 と比 較 す る と、 遠慮 が ち で 、 自己 主 張 を しな い。NZで. の新. しい学 習方 式 に合 わ せ て 積極 的 に な る よ う に、 そ して、 ク ラ スの ほか の 学 生 に も興 味 を示 す よ う に、 と ア ドバ イ ス を与 え る。 また、 昼 休 み な ど に 日本語 を使 い た くて も我 慢 し、 た とえ 日本 人 ど う しで も英 語 で話 す よ う に と言 う。 (3)I校 のRA先. 生. ク ラ イ ス トチ ャー チ の 語学 学校 で教 え て い る、 た ぶ ん 唯一 の日 本 人 で あ る。 日本 の予 備 校 で13 84.
関連したドキュメント
金沢大学における共通中国語 A(1 年次学生を主な対象とする)の授業は 2022 年現在、凡 そ
この説明から,数学的活動の二つの特徴が留意される.一つは,数学の世界と現実の
第1報Dでは,環境汚染の場合に食品中にみられる
The results showed that (1) residence in large cities had no significant effect on taking employment locally, (2) students with higher Japanese ability hoped to find
工学部の川西琢也助教授が「米 国におけるファカルティディベ ロップメントと遠隔地 学習の実 態」について,また医学系研究科
英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき
小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児
を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に