第5学年 〇〇〇学習(総合的な学習の時間)指導案 1 単元名 「郷土の自慢発見プロジェクト」(全47 時間) 2 指導観 ○ 本学年の子供達は,4 年生社会科の学習を通して,春日には様々なお店や施設があること,福岡県 には山笠や博多織などの伝統文化があることを学習している。また,〇〇〇学習では,3年生で地域 の和菓子,4年生でラー麦を学習の対象にして,その開発・生産・販売に携わる人々と関わりながら 学習を進め課題解決を図るには協同して学ぶことが有効であると感じている。しかし,自分達の住ん でいる春日市や福岡県の特徴を一部は知っているが,そこに関わる人々の思いに深く関わり,郷土に 対する自分の考えを持つことまでは至っていない。また,自ら課題を立て取材相手を探して探究活動 を行うことは苦手としている。そこで,本単元では,自然教室で民泊する朝倉を教材に取り上げ,自 分達の住む春日市,福岡県の他市の特徴を比べながら調べ交流することで,そこに関わる人々の思い に触れ,その魅力を感じることで自己の生き方につなげて考えさせたい。また,そこに住む人々にイ ンタビューをすることで,自ら課題を設定し,その課題解決の見通しを持たせ,取材相手や協同する 相手を見つけられるようにさせたい。このことは,さらに自分達の地域に密着して考える第 6 学年 「もっと地域と関わろうプロジェクト」に繋がっていくと考える。 ○ 本単元に関しては,朝倉や福岡県の特徴を教材として扱い,そこに関わる「ひと・もの・こと」か ら,これからの自己の在り方に対する見方・考え方を広げさせたい。そこで,本単元「郷土の自慢発 見プロジェクト」を行うことは以下の3点より価値ある単元であると考える。 ① 単元で扱う教材の福岡県は,子供達が実際に住んでいる場所である。その福岡県の食・場所・ 文化などの特徴を追究する活動を通して,福岡県の魅力や素晴らしさを実感でき,そのことと自 分の生活を比べることで,自分の生き方をより豊かなものに改善することにつなげられる。 ② 福岡県の特徴は,歴史を守りながらも時代やニーズに合わせて発展している。そこで,福岡県 の行政や文化・産業に携る人々の話を聞くことで,子供達に福岡県の魅力に気付かせるとともに, 地域への愛着も持たせることができると考える。さらに,その人々の思いや願いを,将来を担っ ている子供達が自分のこととしてとらえることができると考える。 ③ 子供達が実際に住んでいる福岡県を教材に取り上げることで,課題づくりや子供達の身近な人 への取材,調査を簡単に行うことができる。また,PRする活動を行うことで,PRする対象を 選んだり自ら進んで課題をつくったりすることを通して,それに伴う実践力を養っていくことが できると考える。 上記3点の意義が効果的に発揮されるように,子供の思考の流れを想定しながら教材化を行う。 ○ 本単元の指導にあたっては,福岡県の行政や文化・産業に携わる人々の思いや願いを子供達が聞い たり,体験したりしたことをもとにPRを行うことで,福岡県の魅力や大切さを知るという郷土観を とらえ直すことができるように各段階において次のような手立てをとる。 まず,つかむ段階では,福岡県の自慢を調べることをスタートとして,農林業試験場の方に話を聞 き,地域の魅力について調べたいという課題をもたせる。 次に,さぐる段階では,その課題をもとに春日市の食・場所・文化などに携わる人々と関わる中で, 工夫や努力,思いや願いをとらえさせ春日市の特徴を追究する。そして追究したことをもとに春日市 の特徴について伝えたい相手に伝わる方法を考えPRさせる。 さらに,ふかめる段階では,福岡県,春日市を調べた視点で,朝倉について調べ地域と共生する価 値を見出させ,自分とのかかわりを意識させる。 最後に,ひろげる段階では,進んで地域行事に参加したりもっと地域の施設を活用したりすること 等を考えて実践する。 3 単元目標 ○ 福岡県の特徴を調べる活動を通して,地域振興に関わる方々に出会い,必要な情報を自ら収集し, 収集した情報を整理・分析しながら,課題を解決することができる。 (学習方法に関すること) ○ 解決方法を考えて行動し,郷土の魅力に気付いたり,郷土観を高めたりすることができる。 (自分自身に関すること) ○ 自分の郷土を大事にすることに興味をもち,友達や地域の人と協同で福岡県のPRの活動に取り組 むとともに,自分のできることを見つけ実践することができる。 (他者や社会とのかかわりに関すること)
4 単元計画(総時間数47時間) (形態: 全…全体, 級…学級, グ…グループ, 個…個人) 段階 配時 主な学習活動と内容・子供の意識 教師の支援 形態 つ か む 8 ① ③ + 課 外 ① ② ① 10 1 福岡県内の各市町村の特産品や伝統文化・行事を追 究する。 (1) 前時学習を振り返り,学習課題をつかむ。 (2) 情報収集の仕方を考え,福岡県内の各市町村の特 産品や伝統文化・行事について調べる。 ○ 既習を生かし,情報収集の仕方を考える。 ・スーパーの生産場所を調べる ・観光パンフレットを集める ・生産者や開発者に話を聞く (3) GTの話を聞く。 食・・・元気つくし 行事・・どんたく 文化・・久留米絣 場所・・太宰府天満宮 (4) GTに聞いたことを交流し,共通点を整理し,自 分の身近な地域のことも考える。 ・地域のために頑張っている ・地域の活性化を目的にする ・地域を愛する気持ちから (5) 福岡県お宝マップを作成する。 2 春日市の特徴を追究する。 (1) 春日市の広報や春日市の職員を招き,春日市を調 べる。 ○ 観点を広げさせるために, お宝は,食べ物だけではない ことを共通理解しておく。 ○ 想起のために,福岡県の 地図を提示しておく。 ※調べ学習の期間を設定する ○ GTの思いに気づかせる ために,各グループで調べ た物のうち1つを取り上 げ,GTの話を聞く。 ○ 「地域のため」「地域活性 化のため」「苦労もいとわな い」共通してとらえさせるた めに,事前にGTと打ち合わ せをしておく。 ○ 自分と地域とのかかわり をGTと比べながら考えさ せるために,県から市町村, 春日市へと地域の範囲を身 近なところにする。 ○ GTの思いに気づかせる ために,市役所の〇〇さん の話を聞く。 全 個 全 級 級 個 学習課題② 郷土の自慢発見プロジェクト ~見つけよう 春日市の自慢 ~ ラー麦には,地元福岡を盛り上げ たいという強い思いがつまってい た。福岡県には,ラー麦以外のお宝 はないのかな。 学習課題① 郷土の自慢発見プロジェクト ~見つけよう 福岡県の自慢~ 福岡県にはたくさんの自慢と,地域 のために頑張っている人がいた。 私達の住んでいる春日市にも自慢 はあるのかな。 KJ 法…4つの観点を明らか にする。 イメージマップ…ラー麦以外 のお宝に目を向けさせる。
さ ぐ る ふ か ③ ① ① 本 時 ④ ① 本 時 23 ① ③ ④ ○ 春日市の広報やホームページ,現地取材を基に調 べる。 ○ 春日市職員をGTに招き,調べる。 (2) 春日市の特徴を整理・分析し,自分が選んだまと め方でまとめる。 ○ 情報収集したことを基に,春日市の自慢の共通点 を話し合う。 ○ まとめ方を選択し,春日市の特徴をまとめる。 相手 方法 内容 場所 ・ 春日の〇〇〇〇にはいろいろな地域の人が買い物 に来ているから,そこにポスターを貼る。 ・ 春日は,子育てに優しい町といっていたから,子 供のいる幼稚園や保育園にパンフレットを置く。 (3) 伝えたい相手に伝わる方法を考え,内容を話し合 う。 3 県,春日市を調べた視点で,朝倉について調べ,地 域と共生する価値を見出す。 (1) 農家民泊について知る。 ○ 農家民泊の目的やどんなところに民泊するのか 聞き,見通しをもつ。 ・どんなところに民泊するか ・昨年,一昨年はどんなことをしたか (2) 農家民泊の計画・分担を行い,各々のグループで 自然教室の見通しを持つ。 (役割分担 自己紹介カードづくりなど) (3) 調べたいことを整理し,インタビューのアンケー トを作成する。 ・農家 →どんな気候・地形を利用して ・史跡地区 →史跡は地域住民にとって どんなものか ○ 春日市の特徴を追究させ るために,実際に現地に行っ て調べ学習を進める。 ※調べ学習の期間を設定する ○ PR活動につなぐために, 春日市は観光目的ではなく, 住む町としてPR活動して いることや,パンフレットが ないなどの話をいただく。 ○ 春日市の自慢の共通点に 気づかせるために,福岡県の 自慢の共通点を想起させる。 ○ 追究意欲を高めるために, 伝えたい相手を考えさせ,そ の相手にあったまとめ方を 選ばせる。 ○ 次の学習に対する意欲や 方向性をもたせるために,春 日市職員の方に評価をして いただくよう事前の打ち合 わせをしておく。 ○ 見通しが持てるように,朝 倉グリーンツーリズム協会 の〇〇さん・〇〇さんを招い て話を聞いたり,インタビュ ーをさせたりする。 ○ 農泊体験活動と情報収集 したことが結び付けられる ように,宿泊地区を決定して から調べ活動に入る。 ○ 自然教室の活動の中にイ ンタビューの時間を設けて もらうために,事前に打ち合 わせをしておく。 グ 全 級 グ グ 級 全 グ 個 春日市にも,( ) など自慢のひみつがあった。 人口が増えている春日市の人は, 住みやすい町として地域と共生 していた。 学習課題③ 郷土の自慢発見プロジェクト ~見つけよう 朝倉の自慢~
め る ひ ろ げ る ⑥ ③ + 課 外 ② ③ ① 6 ① ② + 課 外 ① ① ① (4) 実際に農家民泊で,体験をしたり,インタビュー をしたりして朝倉の特徴についての自分の考えをつ くる。 (5) 農家民泊で学んだことを整理・分析する。 ○ 自然教室で学んだことを作文にする。 ・出会った人について ・地域と共生することについて考えたこと ○ まとめの作文を交流し,農家民泊先の方々が自分 の暮らす地域を大事に思って,共生していることに 気づくことができる。 (6) 農家民泊についてまとめをし,民泊先の方に見て いただく。 ○ 民泊した家,地区ごと,新聞,プレゼン,劇など, 自分達でまとめる方法を選択し,まとめる。 ○ 民泊先の方に見ていただく 4 地域について調べたり,できることを考えたりし て,学習のまとめをする。 (1) 自分と地域とのかかわりについて考える。 ○ 特産品や伝統文化・行事にかかわっている人,民 泊先の方等の地域と共生する姿から,自分と地域と のかかわりについて考え,作文する。 (2) 地域の「お宝」を探し,交流する。 ○ 地域の「お宝」を探す。 ・公民館で取材 ・家の人に聞く ・友達と地域の施設に行ってみる (3) 調べたことを基に交流する。 (4) 地域で自分にできることを考え,実践する。 (5) 今後の自分の在り方について作文し,学習のまとめ をする。 ○ 作文する。 ・地域を大事にするということについて ・地域を大事にしている人に出会って ・自分と地域とのかかわりについて ○ 出会った人が地域とどの ように共生していたか,地域 をどのように思っているか, の視点を落とさずに書ける ように,体験活動前に作文の 視点を与えておく。 ○ 人々がいきいきと地域で 共生している姿を提示する ために,農家民泊先の様子を 写真で撮っておく。 ○ 自分とのかかわりを意識 させるために,自分達は地域 を大事にしているか,という 問いかけを評価にいれても らう。 ○ 自分にできることを考え させるために,既習図やポー トフォリオを用いて,これま で出会った人の共通点「地域 のために」「地域を思って」 等キーワードで提示する。 ○ 考えを広げるために,各地 区に集まり,「お宝」を交流 する。 ○ 実践意欲を高めるために, 実践しようと決めたことを 把握し,活動を支援する。 ○ 自分のペースで継続でき るように,期間をおいて声か けしながら支援する。 個 個 級 グ 個 級 個 個 進んで地域行事に参加しよう もっと地域の施設を活用しよう 地域のお店で買い物しよう ベン図…共通点、相違点を明 らかにする。
5 本時 平成29年9月〇日 〇校時 場所:5年〇組教室 6 本時主眼 ○ 保護者や地域の方からのアンケート結果を基にした交流活動を通して,リーフレット・ポスター・ パンフレットが,伝えたい相手に合った内容や,配付場所になっているかどうかを見直し,よりよい ものに修正することができる。 【他者と社会とのかかわりに関すること】 7 準備 リーフレット・ポスター・パンフレット レーダーチャート さすがかすが付箋紙 感想用紙 8 本時の展開(45分) ☆協同的な学び 段階 主な学習活動と内容 教師の支援(○☆)と評価(※) つ か む / さ ぐ る / ふ か め る / ひ ろ げ る 1 前時学習を想起し,本時学習のめあてをつかむ。 (1) 前時学習を想起する。 (2) 本時学習のめあてをつかむ。 2 アンケート結果を基に見直す。 (1) 保護者や地域の方のアンケート結果を基に,グループで 話し合う。 (☆見方・考え方の深化) 〈例〉 相手 方法 内容 配付場所 お年寄り リーフレット ふれあい文化 センターは,演 劇やコンサー トなどが楽し めます。 公民館 (2) 他のグループと自分のグループの改善策を比べ,アドバ イスし合う。 3 見直したことを発表し,まとめをする。 (1) グループで話し合ったことを発表する。 (2) 本時学習のまとめをする。 4 GT から賞賛をいただき,本時学習の感想を書いて今後の 活動の見通しをもつ。 (1)本(2 ○ リーフレット・ポスター・パン フレットの評価が分かるように, 事前に保護者や地域の方などに アンケートをとったものを,レー ダーチャートに表しておく。 ○ 改善点が分かりやすいように, 付箋紙に書いていくようにする。 ☆ グループ毎に相手に合った内 容や場所になっているかを話し 合わせるために,アンケート結果 や話し合いの観点を掲示する。 ☆ より相手に伝わるものになる ように,他のグループと交流しア ドバイスを付箋紙に書いて貼る ようにする。 ☆ グループでは解決できなかっ た課題が出た場合,全体で交流を させる。 ○ GT( )には, 今後の意欲に繋がるような話を していただくように事前に打ち 合わせしておく。 めあて 春日市の自慢が伝わるような内容になっているかを見直そう。 春日市の自慢が相手にあまり伝わっていないな。 まとめ 相手に伝わるように内容を見直すことができた。 演劇や、コンサート以外にも図書館なども 紹介したらいいよ。 ・伝えたい相手に合った内容になっているか。 ・配付(掲示)場所が伝えたい相手に合っているか。 春日市の自慢が伝わるリーフ レットができそうだ。早く完成 させてみんなに知らせたいな。 ※ 内容と配付場所を見直すことができたことや,早く相手に 伝えたいという思いが表れた 感想になっている。 (ノート分析)