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流れる水のはたらき

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Academic year: 2021

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1 本単元指導の立場

○ 本単元は,雨水の流れと地面の様子,川の水の流れと川原,川岸などの様子を関係付けて調べ,流れる水

は土地を変化させる働きがあることを捉えるようにする。また,雨の降り方によって流れる水の働きが変化

することを自然災害に着目しながら調べ,流れる水が土地を大きく変化させる場合があることを捉えるよう

にする。

これらの活動を通して,

流れる水の働きと土地の変化との関係についての見方や考え方をもつようにする。

また,流れる水の働きを計画的に追究する能力を育てるようにするとともに,流れる水の力の大きさを感じ

とるようにすることがねらいである。

そこで,まず,身近な川である○○川の水害をもとに,川の普段の様子と増水した時の様子について比較

しながら話し合い,単元全体に関わる問題を見出すようにする。その後,流れる水の働きについて,流水実

験等で調べる活動を通して,

流れる水の働きと土地の変化の関係についての考えをもつようにする。

そして,

洪水を防ぐ工夫や川の利用について調べる中で,実生活との関連を図るようにする。

○ 本学級の子どもたちは,これまでの生活経験の中で,実際に川で遊んだり,川が流れている様子を目の当

たりにしたりしてきている。また,雨が降った時には,川の水が濁ったり増えたりして,普段の様子とは違

った面をもっていることも知っている。しかし,水遊びができる川は,安全面を留意するが故に流れが緩や

かなところが多く,水の流れる速さや強さを実感したことのある子どもはほとんどいない。また,最近目に

する川は,護岸工事などの整備が施されている場所がほとんどで,川の水の流れには川岸や川原の土地の様

子を変化させる働き(侵食・運搬・堆積)があることまでは捉えられていないのが現状である。

○ 本単元の指導にあたっては,子どもの実生活との関連を図った支援の工夫を通して科学する喜びを実感さ

せ,流れる水の働きと土地の変化の関係についての見方や考え方を身に付けるようにしたい。そのために,

まず,

「試す」段階では,川の普段の様子と増水した時の様子について比較しながら話し合う活動を通して,

「水は流れながらどのような働きをしているのだろう」という問題を見出すようにする。次に,

「知る」段階

では,流れる水の働きについて,流水実験等で調べる活動を通して,流れる水の働きと土地の変化の関係に

ついての考えをもつようにする。最後に,

「活かす」段階では,習得した流れる水の働きに関する基礎基本を

もとに,流れる水の働きによる土地の変化や洪水による被害を防ぐ工夫について調べたり,洪水から身を守

るための工夫について交流したりしながら,実生活との関連を実感できるようにする。

2 目 標

○ 流水実験で流れる水の働きについて調べる活動を通して,流れる水の働きと土地の変化の関係についての

考えをもつことができる。

○ 習得した基礎基本を駆使しながら,流れる水の働きに関する考え方をもとに,実生活での工夫を見つけた

り,自分の考えを適切に説明したりすることができる。

○ 流れる水の働きに関する追究活動や話し合い活動を通して,互いの考えを深め合ったり広げ合ったりする

ことができる。

第5学年 理科学習指導案

〔単元:流れる水のはたらき〕

指導者 ○○ ○○

(2)

3 単元計画(11時間)

段階

主 な 学 習 活 動

配時

主としてねらう子どもの姿

指導上の留意点

1 洪水の川の様子について話し合い,問題を見 出す。 1 ○意欲的に活動に取り組む姿 ○2つの川の様子を比較しながら 考えている姿 ○互いの考えを聴き合い,語り合っ ている姿 □身近な川(○○川)への 意識付け □気づいたことを自由に 話し合う場の設定 □KJ 法の活用 流れる水がにごっているのは,どうしてかな? 流れる水が,どのようにして土地を変化させるのかな?

2 様々な観察・実験活動を通して,流れる水の 働きについての基礎基本を習得する。 (1)流れる水の働きについて流水実験で調べる。 流れる水には,「削る」「運ぶ」「積もらせ る」という働きがある。 (2)流れる水の量による働きの違いについて, 流水実験で調べる。 水の量が増えると,流れる水の働きが大きくなる。 (3)流れる水の速さによる働きについて,流水 実験で調べる。 流れが速い所は,流れる水の働きが大きい。 7 ③ ② ② ○意欲的に追究活動に取り組む姿 ○自分なりの考えを発言する姿 ○観察を適切に行っている姿 ○結果や考察をノートに的確に書 いている姿 ○観察を適切に行っている姿 ○結果や考察をノートに的確に書 いている姿 ○観察を適切に行っている姿 ○結果や考察をノートに的確に書 いている姿 □学び方を踏まえたノー ト作りの指導 □学習の流れが分かるよ うな流れ図の作成 □子どもに基礎基本を習 得させられるような教 材・教具の工夫 □流水実験の場の設定

3 習得した基礎基本をもとに,調査活動や交流 活動を行う。 (1)流れる水の働きによる土地の変化や洪水に よる被害を防ぐ工夫について調べる。 (2)洪水による被害を防いだり,洪水から身を 守ったりするための工夫について交流する。 【本時】 3 ② ① ○意欲的に追究活動に取り組む姿 ○習得した基礎基本を活かして調 べている姿 ○習得した基礎基本を活かして書 いたり発言したりしている姿 ○互いの考えを広げ合っている姿 □子どもの追究意欲を高 めるような教材の工夫 □習得した基礎基本が分 かる流れ図の提示 □基礎基本を駆使しなが ら説明できるような表 現力の育成

4 主 眼

○ 流れる水の3つの働き(侵食・運搬・堆積)や,流れる水の速さや量による働きの違いといった基礎基本

を活かしながら自分なりに考えたことを話し合う活動を通して,洪水による被害を防いだり洪水から身を守

ったりするための工夫についての課題を解決し,学んだことと実生活との関連を実感することができる。

5 準 備

【児 童】これまでの学習ノート

【教 師】前時までの学習の流れ図,○○川の模型,○○川の写真(洪水時・現在)

,学習補助プリント

(3)

6 本時の展開

学 習 活 動 と 内 容 (・は子どもの意識)

指導上の留意点

1 与えられた課題について理解し,本時のめあてをつかむ。 洪水による被害を防ぎ,安心して暮らすためには,どんな町づくりを したらいいだろうか? ・流れる水には,いろいろな働きがあったな。 ・もし川の近くに家を建てるとしたら…。 <習得している基礎基本> ○ 流れる水には,「削る」「運ぶ」「積もらせる」という働きがあること ○ 水の量が増えると,流れる水の働きが強くなること ○ 流れが速い所(カーブの外側)は,流れる水の働きが強いこと ※ これまでに習得した基礎基本の内容を活 かして考えられるような課題を与える。 ※ 教室の中央に○○川(子どもには正体は 秘密)の模型を設置する。 ※ 習得した基礎基本の内容を確認できるよ うに,流れ図を掲示したり,ノートを振り 返らせたりする。 ※ 学習の中で意識して使えるように,これ までの学習の中で出てきた流れる水の働き に関するキーワードを押さえる。 学んだことを活かして,安心してくらせる町づくりについて考えよう。 2 学んだことをもとに,洪水による被害を防いだり,洪水から身を守ったり する工夫について話し合う。 (1)川岸のどの部分に家を建てたらよいか,また,川岸のどの部分を補強 すればよいか,自分なりに考える。 (2)自分なりに考えたことを,互いに話し合う。 ・カーブの内側に家を建てる。なぜなら,内側は削られないから。 ・カーブの外側には建てられない。なぜなら,流れが速くて危険だから。 ・カーブの外側の部分を強くしたらいいと思う。なぜなら,流れる水の 働きが強いから。 3 現在の○○川の護岸工事の状況から,これまで学習してきたことが生活の 中に活かされていることを知る。 ・自分たちが考えた工夫と今の○○川の現状がほぼ同じなんだ。 ・護岸工事は,みんなが安心して暮らせるように行われているんだ。 みんなが暮らしている○○町を流れる○○川にも,洪水による被害を 防ぐいろいろな工夫がされている。 ※ 川の図の中に自分なりの考えを書き込め るようなプリントを準備しておく。 ※ 川の模型を観察させ,どんな基礎基本が 使えるか見通しをもたせる。 ※ 考えの根拠を明確にもたせる際に,「つな ぎことば」を意識して使えるような掲示物 の工夫を行う。 ※ 考えが浮かばない子には,流れ図やノー トを見るよう助言する。 ※ 自分が可能だと思えば,たくさん書いて おくよう助言する。 ※ ○○川の模型を使って,説明させる。 ※ いろいろな考えを出させながら,これま での学習に関連付けてまとめていく。 ※ 自分の考えを説明する際にも,「つなぎこ とば」を意識するよう助言する。 ※ 自分たちの生活との関連を再認識させる ために,模型の川の正体が○○川であるこ とを知らせる。 ※ 洪水を防ぐいろいろな工夫が,私たちの 暮らしを守っていることを実感させたい。

めあて

川の外側は,削られるから危険だし,内側 は,流れてきたものが積もるし…。 どうしたらいいかな? 川のカーブの外側を強くすればいいと思 う。なぜなら,流れが速いところでは,「削 る」働きが大きかったから。

参照

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