IRUCAA@TDC : 歯牙 殊に支持組織中の弾力繊維に就て
全文
(2) 1. 原. 第三十九巻. 著. 第二號. 歯牙殊に支持組織中の弾力繊維に就て. 昭和九年二月一. . 東京歯科讐學裏門學校病理學研究室. @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ . @ . 日. @ ,郷”猫ゆ蒲ガ貯レ堀江 錠一・. 馨學博士花 澤 鼎. @ . @ . ・第一緒.言 . A歯齪に於ける所見 第二材料と標本の調製 B歯根膜と白聖質とに於ける所見. ’目,。次 r 第三︸犬に於けろ所見. ...、ざ識等§皇肉§§さ§§9§g等§蜜昏§ミき§. .− 団︾切OUQZ日Hd寓゜. ⇔bd国圃,O自国ピ︾ω目ωO出国乞国︾ω国国乞一嵐N︾国乞炉︼W国ωO乞b国國ω一竃. 一 b母罫妹ミ%等毫b8因゜野§Ωn9さ9°. き討§織兎蕊N書討Φ§導O討G。O討舘NΦ. − − 卜§°。§§鴇§ぎNo窟G。oぎ§卜Sミ9鉢ミ慧§9ミ§誉竃. .
(3) 2 118. 第第. 骨髄と歯髄とに於けろ所見. 概 括. 綜合的観察. 歯芽に於ける所見. 血管壁に於ける所見. 白塁質に於ける所見. ’七’六FEDC. 三月︶なる題下に於て歯髄組織内には血管壁の外には弾力繊維の存在を見すさ報告せる事實の正當なるこミを反復し. る格子状繊維の組織的研究拉に象牙質に關する意義﹂︵歯科新報+入巻+一號、大正+四年+一月、第士九巻三號、大正+五年. 片上に於て屡支認めらる︾未石灰化の歯細管壁の濃染したる部分に外ならすざなし、且氏が先に﹁歯髄組織内に於け. 和二年+月︶。然るに柴田氏は永松氏の業績に封し疑義を挾み、永松氏の主張する歯細管鞘内の弾力織維様物質は縦断切. 力織維の研究﹂日本の歯界入十一號、昭和二年二月及歯牙に於ける弾力素︵﹁エラスチン﹂︶の研究﹂、︵日本の薗界入十九號、昭. たりεなし、且之さ同時に歯髄内血管壁及コルフ氏繊維内にも暉力織維を認め得べしミ主張したり︵歯牙に於けろ弾. 永松氏は嘗てワィゲルト氏弾力繊維染色法によりて象牙質殊に其歯細管中に揮力織維の存在するこミを立謹し得. に左に之を報告せんーこ欲す。. 氏弾力織維染色法を施して歯牙支持組織中の弾力繊維の存否を検索したる結果、多少新なる事實を捕捉し得たるが故. ものに非すε記載せらる﹀に過ぎざるが如し。余等は近時犬及人の顎を、ツエロィヂン﹂切片ぐ︶なし、之にワィゲルト. を文獣に徴する能はす。從つて一般の教科書に於ても歯髄虹に歯根膜中の弾力織維は其血管壁を除くの外は存在する. ノ. 骨髄と 歯 髄 と に 於 け る 所 見. 、第第. 歯齪を除く歯牙支持組織中に特有なる弾力織維の存在するこさを立讃せる報告は余等の渉獄せる限りに於ては之. 第脚 緒言. 歯根膜に 於 け ろ 所 見. 歯齪に於 け ろ 所 見. 人に於ける所見. 綜合的観察. 歯芽に於ける所見. BA五四DC.
(4) たり︵日本之歯界第入+五號、昭和二年六月︶。而して余等が今旦迄に得たる成績よりせば余等は寧ろ柴田氏の意見に質意. を表するものなりミ難、此貼に關しては弦に暫く論評を避け、更に將來の研究に侯たんミす。. 第二 材料ぐ﹂標本の調製. 苓ル﹂を加へて全量を二〇〇。。三﹂なす。之に二%駿水四§︵購酸は比肇﹃三六、国9の盒里二五%︶を附加. しつ丈煮沸し︵火氣に注意︶沈澱物を溶解せしめ、濾紙は之を取り去り、冷却後再び濾撮し、濾液に九十五%の﹁アルコー. ミ土ハに初めて使用せる磁製皿に移して乾燥せしむ。次で之に九十四%﹁アルコール﹂二〇〇8目を加へて縄えす擬絆. ゼ難煮沸する喜は慈薫色の沈澱物を生す。冷却後濾紙上に此沈澱物を集め、濾液は之を棄て去り、沈澱物を濾紙. 重三八⊥°二八二なるが故に後営使用する際には少し査へ量藩加せしめざるべからす︶を加へ、二i五分間. 、藥局法のものは四三゜五%過﹁クロール﹂鐵液にして、比重は丁四八−丁四八四なり。之に反し日本藥局法のものは比. を一%の割合に溶解す。かくて此色素液二〇〇〇。目を磁製皿にて煮沸し、二五〇〇白 の過﹁クロール﹂化鐵溶液︵猫逸. 笑obδoず①昌日①o冨涛目゜。°諺β訟9ぴq①に縁る︶二%の﹁レゾルチン﹂溶液を作り之に﹁フグシン﹂︵﹁ゾイレフクシン﹂に非す︶. 笹荘oざαqδ゜7巨ωけ90ひq謎oげ①5q黛Φ屋自9鐸冨ぴq°・管①筈o伽①昌H冷跨‘鵠90qP及び切o巨①凶ω・日9ω。げ①昌ぴ賃。げ9ΦH目詩目。. のミの三種にして何れも殆んさ同一なる染色の結果を得たり。自家調製法は次の如し︵主ミしてω魯目。円ピU凶①. 二 染色液 余等の使用したる色素液は自ら調製したうものミ、Ω暮巨霞會肚製のものさ、東京高山藥局礎責のも. て、前者ミ等しく之を﹁フ←、ルマリン﹂にて固定し、脱灰、﹁ツェロィヂン﹂薄切、染色を行ひたり。.. 染色法を施したり。更に人の材料は東京歯科警學專門學校解剖室に於て病理解剖に附したる屍畿まり得たる顎にし. ルマリン﹂にて固定し、硝酸を以て脱灰したる後通法によりて﹁ツェロイヂン﹂切片ミなし、之にワイゲルト氏揮力織維. 幽 材料 は圭εして犬及人の雨者にして、犬は生後四ケ月位のものε、ニケ年位のものεを選び、得たる顎を﹁フォ. 119.
(5) 遵. 120. して染色に供す。而して聴酸水を加へたるものは六週以上を経過すれば他の組織成分殊に膠産性織維蚊に粘液を染色 し、錯誤を來す恐あり。臨酸水を加へざる色素液は比較的永く貯藏に堪ゆ。. ’乾燥せる欺態にて登費せらる﹀肉①ωo岩言肉βo諾ヨ○山①円内目①゜・o津o募冒は之を使用するに當り、ては其四ー五﹁グ. ラざ﹂を九十六%﹁アルコール﹂二〇〇〇〇巨に溶解し之に四〇〇目の盤酸を加ふ。 ・. =﹁染色法 切片を前記の色素液中に投するこ三二十分、一時間乃至二十四時間にして﹁スパーテル﹂上に掬ひ上. げ、吸漁紙にて漁氣を去り、九十五%︻、アルコール﹂中に入れて切片が殆んさ無色ざなり、弾力繊維のみ濃紫色を呈する. に至るまで劃色す。次に無水﹁アルコール﹂中に移し、﹁キシロール﹂叉は﹁クレオソート、キシロール﹂にて透明ミなし−. ﹁バルサム﹂に封す。﹁カルボルキシロール﹂は適當ならす。切片過染せろミきは縣酸一,アルコール﹂にて劃色し水にて充 分に洗ふを要す。. 核染色には﹁カルミン﹂にて豫染し、叉は﹁ヘマトキシリン﹂にて後染す。封照の爲に稀薄なる﹁フクシン﹂液又は﹁エォ. ヂソ﹂液にて後染したるこミあり。. 国゜・oげ霞によれば縄封に確實なる弾力織維の染色には材料を﹁アルコール﹂叉は昇乗にて固定するを要す。﹁フォル. マリン﹂其他のものにて固定せる材料は時ミして他の組織成分をも﹁エラスチン﹂く︶して染色するごεありε云ふ。若. し此言にして眞なりミせば余等の標本は何れも﹁フォルマリン﹂・固定なるが故に此貼に於ては縄封確實なりε云ふ能. はざる憾ありざ錐、余等が多籔の標本に就て検査したる結果よりするに、染色法成功せろさきは﹁フォルマリン﹂固定. 切片にありても例へば膠産性の歯根膜織維は全然無染の歌態に止まるに反し、其問に現はるふ弾力織維は濃青色に染. 色せられ、且結締織織維ε異り特有なる蛇行駄、螺旋歌の排列を示し且屡支分岐を見るこミあるを以て或程度まで爾. 者は混同を來すこミなかるべしミ信す。唯極めて微細なる繊維にして色素に淡染せるものにありては膠産性織維ミの. 鑑別困難なる場合少からす。尚此鮎に關しては更に今後の研究に侯たんεす。 一.
(6) 犬の第二大臼薗部に於ける下歯横動 横断、振大九十四倍. 第三 犬に於ける所見. a.外膜 b.中膜 c.揮力内膜. 得。第二圖は第二大臼歯部に於ける下歯槽動. 脈の横断面にして内膜、中膜、外膜申の弾力織. 維を示す。染色不良なるミきは屡丸色素は沈. 澱を來し,或は繊維の染色あまりに淡くして. 充分なる観察を試むる能はざる訣貼あり︵染. 色液の調製不良なるざき、陳醤なる色素液を. 使用したるεき︶。從つて歯牙支持組織中に於. けろ揮力織維の有無を正しく判定せんには顎. に附著せる粘膜.筋問の結締織乃至血管壁等. −歯銀は説明の便宜上之を分ちて歯頸部歯甑ミ骨部歯齪εのニミなし、更に歯頸部歯齪を細分して歯槽縁頂より舷自. A 薗齪に於ける所見. に明瞭に暉力織維の現はれたる標本を以てせざるべからす。. 第 一 圖. はれ、殊に厚き壁を有する動脈に於ては極め. a b c 於て揮力織維は粘膜叉は筋間の結締織中に現. 馴ルト白①貫①喜氏染色法に成功したる顎︵粘膜、筋肉等の附著せるもの︶の標本に就て観察を試むるに大農に. 12玉. 5.
(7) 6 122. 境界線部に至る範園を固有歯頸部歯齪ε名け、舷白境界線より上方舷螂質を被覆する部分を舷螂部歯齪,こ呼ばん虐欲. C f. d e. 9. 力織維の分怖駄態を検するに織維. が如し。今是等の部分に於ける揮. 大禮に爾者の境界を定め得べき. 結締織︵脂肪組織︶の有無によりて. 關せす、組織的には主さして懸粗. 別せんこミは殆ん,ご不可能なるに. 齪粘膜ε口蓋粘膜ミを外観的に薩. 膜に屡する部分なり。元來骨部歯. は骨部歯齪にして9は既に口蓋粘. 部歯齪、bは固有の歯頸部歯齪﹃.f. 頸附近を示す。圖に於てaは球郵. 断切片にして其口蓋側に於けち歯. 第二圖倣上顎第一大臼歯部の縦. す。其外歯頸部歯齪は之を其部位にょりて唇側叉は頬側歯頸部歯齪、舌側叉は口蓋側歯頸部歯齪、虹に雨歯問に介在す. a. b. a.球榔部歯銀 b.固有の薗頸部歯銀 c.歯槽. 縁頂d.歯槽部歯根膜e・象牙質f・骨部歯. 銀 g.口蓋粘膜の脂肪組織 /. る中隔歯頸部歯齪叉は從來の名稗に從つて歯間乳頭の三部に分つこざ︾すべし。. 犬の上顎第一大日薗部頗舌的縦噺、日蓋側歯頸 附近々示す、振大二十倍. を見る。第三圖は第二圖のa部即ち磁螂部歯綴を籏大し牝ゐものにして、此部に於ては殆んさ固有粘膜の乳頭層にも、. は舷環部歯齪に最も少く固有の歯頸歯齪に至りて梢支其数を増加し、骨部歯齪に至るさきは著しく多数に礎現する. 第 ’ 二 面.
(8) Pイ. 123. 叉は網様層中にも弾力織維を認むる能は参。唯僅に下方歯頸部の歯根膜より放散し來れる少撒の織維を観察し得るに. 過ぎす。但し梢≧強度の擾大によりて精検する,こきは極めて少数に微細なる螺旋駄のものを固有粘膜中に畿見する. を得。而して余等が多数の他の標本に就ての所見によれば舷螂部歯敵に於ける弾力織維は概して僅少なるも、其著し. 第二圖のa部帥ち班…現1部歯齪た示す、擾. 象牙質 c.所謂邊縁上皮Saumepithel d. 歯頸部歯欄莫中より放散し來れる揮力繊維. α歯騨皮. 眞直に上行すゐを常. 規さするが如し從. つて結締織織維が斜. 断又は横断せられた. る場合には弾力織維. も等しく斜断乃至横. 断せられて現はる﹀. ものざす。. 第四圖は上顎乳切. 歯の磁郵部歯齪に於. ける微細なる少数の. の目一系ミ見るべく、從つて此部の弾力織維も亦歯根膜に屡すべきものε説明するを可ミするが如し。. 歌態を示す。思ふに歯頸の白璽質より起りて斜上方に歯齪の邊縁上皮に沿ふて走行する結締織織維は寧ろ歯頸歯根膜. 弾力繊維が歯齪の邊縁上皮下に於て細胞浸潤の起れる部分を被膜歌に園める結締織織維ミ走行を同ふして経過せる. a.聴邸質の溶解によりて生じ†こる空隙 b.. き例にありては大膿に結締織織維ミ排列欺態を同ふし、網様層中にては稽支交叉錯走し、次で乳頭層に向つて比較的 a b ℃ d. 大七十五倍 .. e. 第 三量 圖.
(9) 8 124. a. b c d a.・象牙質b・蕪榔質の溶解にょりて生じれろ空隙c.蛇行 状の弾力繊維 d.蝿力繊維 e。肉芽組織 f.邊縁上皮. 第 五 圖. に向つては極めて微細なるものミなりて蛇行歌に上昇せり。. a.上皮 b.彊力繊維横断 c.乳頭中の弾力繊維. 第五圖は第二圖§等しき他の切片に就て固有の歯頸部歯銀を梢ヒ強度に鑛大したるものにして、主ざして上皮層蛇. b. に固有粘膜の淺層を示す。此部に於ては第三圖に示せる磁螂部歯齪よりも遙に弾力織維は其歎を増加し、下方の網檬. の揮力繊維々示す。振大六十倍. 固有(づ歯頸報歯齪」こ於ける弾力繊維。振大百七十倍. a. C. fI e ﹂. 吸敢ぜられつ」ある犬の乳切歯の一部、〕法邸部歯敵申. 層中にては結締織繊維の経過に追從して少しく縦横に交叉し、從つてb部にては其横断面を認むるを得べく、乳頭層. 第 四 圖.
(10) 125 3. 第六圖は第四圖ミ同一なる切片に就て骨部歯齪内に於ける揮力織維を示したるものにして、部位は上顎乳切歯の口. a.薗銀の復暦扁李上皮. 所によれば、弾力織維は通例骨膜の外層にのみか. 歌態明瞭ならすざ錐、他の標本に就て観察したる. を認むる能はす。更に此標本に於ては歯槽骨膜の. られ、爲に第六圖に示せるが如き長き織維の走行. 断せられたるが故に、弾力繊維も亦多くは斜断せ. して此部に於けろ結締織織維は大多敷斜断叉は横. して縦横に分枝交叉し、不正なる網を構成せり。而. 部の繊維は前者︵第六圖︶よりも太く且緻密に排列. 部組織内に於ける弾力織維の状態を示す。即ち此. 第六圖に示せる固有粘膜の部分よりも更に一層深. 第七圖は第二圖のb部を籏大したうものにして. をなして終止せり。 ・. く樹枝状に分岐し、其末端は極めて繊細なる錐状. り、上方は乳頭層内に比較的眞直に上行して少し. a 織繊維の如く縦横に交叉し、以て不正なる網を作. 蓋側に相當す。圖に見らるふが如く弾力繊維は歯頭部歯銀よりも遙に登達可良にして固有粘膜の網様層中に於て結締. 犬の骨部歯銀内に於ける弾力繊維、擾大百倍. なり多数に現はれ内層に於ては殆んさ存在せざるが如し。而して骨の形成に参與しつ﹀ある歯槽骨膜は常に細胞に富. 第 六 圖.
(11) 10 126. a. き歯銀の存在する部位に於ては歯根膜織. 云は黛上顎各歯の口蓋側の如く比較的厚. 部位ざによりて一様ならざるも、概して. は歯槽骨膜に移行する關係は各歯牙ミ各. る批部の結締織織維が歯齪の固有粘膜又. 根膜ミ溝せらる。而して白墓質より起れ. 部に至る範園の歯根膜は一般に歯頸部歯. 歯槽縁頂より磁螂質さ白墓質さの境界. コ、歯頸部歯根膜. 部、歯槽部、根端部の三ミなす。. 歯根膜は説明の優宜上之を分ちて歯頸. 一層介在し、從つて織維は進んで骨質中に進. める厚き内層を有するが故に、外層中にある弾力繊維は骨面ミは比較的遠く隔れるも、然らざるεきにはかなり骨面. b.骨膜c.歯槽骨. に近接するものミす。されさ術雨者の間には通例弾力織維なき菲薄なる. a,骨部歯銀の深層に於て綱賦秘なぜる 弾力繊維、大部分斜噺ぜられて現はる. 入せざるを常規ざするが如し。. b C. B 歯根膜と白璽質とに於ける所見. 第二圖のf部即ち骨部歯齪の深暦奄示 す、擾大入十七倍. するものあ如し。. 分のみ上方礁郵部歯齪に向つて分散し、他の大部分は斜に下行して一部は骨膜に大部分は骨部歯齪の固有膜申に移行. 維は歯齪に向つて梢㌃放線歌に分散し、前歯の屑側の如く歯齪並に歯槽骨の比較的に薄き部分にては織維は其一小部. 第 七 圖.
(12) 127 11. 第八圖は第二圖ミ等しく犬の上顎第一大臼歯口蓋側の歯頸部歯根膜中に現はれたる弾力繊維を示す。圖に於て見ら. るΣ如く上方のものは弾力織維に特有なる蛇行状の経過を示し、下方のものは歯根膜織維の走行に一致し斜に歯糟縁. 頂の方に向つて経過せり。但し是等の織維は通例中途に至りて濾失し、結締織繊維の如く歯糟恩目又は骨膜にまで到達. 蝿力繊維奄示す、振大百七十九倍. b. C. 繊維. b.象牙質 c.爾根膜 a. 弓量邑ナJ・灘. 第九圖も亦犬の上顎乳切歯. 至るものミす。. し第八圖の如き歌態を示すに. ろ,こ共に其太ささ染色性を増. なろ揮力繊維は白璽質を僻す. 得べし。反封に云は穿此微細. なる結合を螢めるこミを認め. 根膜繊維の如く白要質ミ強固. る白璽質中に進入し、恰も歯. するものを見す。更に白璽質さの關係を稽支強度の旗大の下に精検するに弾力織維は極めて微細にして染色性に乏し a . きものεな婬て此部の菲薄な. 上顎第一大臼歯中央部頬舌的縦断、 口蓋側の當頸蔀歯根膜中に於ける. 歎のものを除くの外は織維の白璽質中に進入せる状態を追及する能はざりき。之は全く此部の弾力繊維が一般に他の. せろこミを見るべし。但し此弾力繊維ミ白璽質ぐ﹂の關係は明瞭ならす。之を強度の旗大によりて検するも爾、極めて少. 根膜は残留せるものなりき。此際揮力繊維は比較的多撒に現はれ、歯根膜織維ざ其排列を等ふして梢丸放線状に分散. の口蓋側に於ける歯頸部歯根膜の部分を示す。本歯は吸牧によりて既に歯根の大部分を失ひたるも爾歯頸部附近の歯. 第 八 個.
(13) コ28. 12. a. b. a.象牙質 b.邊縁上皮. 第 十 圖 下顎切歯舌側歯頸部歯根膜中の揮力繊維」擾大百入十倍. a. b. C. d a.邊縁上皮 h.象牙質 c.白聖質 レー幾’. d・弾力繊維. 部分例へば血管壁又は固有粘膜に存在するものに比して染色性に乏しきこざ︾、拉に此部の白薙質があまりに菲薄な. 歯根膜中の蝿力繊維、擾大百七十九倍. るこミに基くものあ如し。 刃 、. 第十圖は同様に下顎切歯の舌側に於ける歯頸部歯根膜を示す。此標本は染色技術の誤りによりて少しく穎粒歌の色. 第 九 圖 吸取ぜられつ㌧幻る上顎乳切薗歯頸部.
(14) 1ヨ9. 13. 素の沈澱を示したるも爾良く弾力織維が゜歯根膜織維の走行に一致して稽丸放線歌に分散せる歌態を見るを得べし。此. 場合に於ても弾力繊維の染色性は白栗質より少しく隔れたる所に於て著しく、然も織維の撒は下方よりも上方に於て 多し。. 第を一圖は上顎犬歯の屑側歯頸部歯根膜を示す。圖の上方は歯槽縁頂に近き部分にして弦に少敷の小血管の横噺面. C. d. a.歯根膜血管の横噺 b.斜断ぜられ れる蝿力繊維 c.象牙質 d。縦走ぜ る揮力繊維 e.斜走ぜノ歯根膜繊維. 懸粗結締織中に少数. 細なる弾力繊維は此. し。而して比較的微. の支持を螢むが如. ありて專ら血管瀞経. 周園には懸粗結締織. 紳経繊維を件ひ且其. 膜の繊維東間にして. する場所は通例歯根. か﹀る血管の存在. を認むるこミを得。 a ・ e. 上顎犬歯の唇側歯頸部々示す、擾大百 六十倍. b. 第十二圖は第十コ圖の少しく上方歯槽縁附近を示せる標本にして圖の下方に見らる︾髭粗結締織拉に小血管の横. 力繊維は主ざして白璽質面に虹行に走り、歯根膜繊維さは斜に交叉せり。. に現はれ、主ミして血管及瀞経の走行に從つて経過過るを見る。dは此懸粗結締織僑が縦断せられたる部分にして、弾. 第 十 一 圖.
(15) d. e. 簸蒙購饗馨羅難.鱗,一.撚 、舞翻. a,懸粗結締織中の彌力繊維斜懸、第十一圏のbと同じ b.小 血管横断、第十一圖aと同じ c・根面に虹行に走れる弾力繊維 d.歯槽骨 e.歯槽骨質中に逡入ぜる琿力繊維 f.彊力繊維. に交叉し、根面に拉行に走行せり。更にf部の弾力. 織維は歯根膜織維ミ拉行し共に稻≧斜に走り、且. 最も注目に償する事實ミして眞直に然も比較的. し。. 深部に至るまで歯槽骨内に迄も進入せるを見るべ. 以上の記述によりて按するに犬の歯頸部歯根膜. 中に畿見せらるあ弾力繊維には二種類あり。部ち. 一つは本來の歯根膜繊維群間に介廃し之ミ其走行. を等ふするものにして、或は第九圖及十圖の如く. 稽丸放線欺をなして歯齪の固有粘膜中に分散し、. 或は第四鼠の如く歯齪嚢底に於て細胞浸潤の起れ. る部分を被膜状に園める結締織ε走行を同ふして. 経過し.或は之さ反封に斜に歯槽縁に向つて走り、. 一部は歯槽骨膜中に移行し、叉一部は第十二圖の. 如く歯槽骨質申に深く進入するものなり。更に本. 繊維は稽ヒ細小且染色牲を減少せる歌態に於て白. 蜘 墓質中にも進入して之さ強固なる結合を螢めるこさを認め得べし。爾他の一つの弾力織維群は第十一圏の如く主ミし. f. 姓 断は第十轍圖の上方に見らる︾部分さ同一なるものなり。而してc部に於ては弾力織維は主さして歯根膜繊維ε斜. 灘雛雛灘霧難霧難麟灘鐡灘灘難難雛鑛難鱗離雛灘麟騒翻懸難. む ひ. 第 、十 二 圖 一 第十一圖の少しく王』方歯槽縁附近な示す、櫨大百六十倍.
(16) て歯根膜の繊維東間に見出さる﹀、血管及紳経を含める遜粗結締織中に存在するものにして、血管及紳経繊維束の走. C. a.弾力繊維 ト.歯槽骨 c.横断ぜられれる血 管 d.象牙質 e・白畢質 f・白垂質中に進入. ぜる弾力繊維. b e. 中にも進入して恰もシャー、ぺ1氏繊維. 染色性の減退せる一部の繊維は白垂質. るが如き歌態を呈す。其外稽≧細ぐして. 斜断叉は横断せられて梢支綜の縫れた. 較的多撒の弾力織維aは同様に大部分. は斜断せられ、之ミ其走行の類似せろ比. 聯結し、繊維東間の唾管は概して横断叉. 規にして白璽質拉に歯槽骨ミは強固に. す。而して歯根膜織維の排列は実禮に常. 附近の歯根膜中に於ける弾力織維を示. 舌的に縦断したる標本にして根分岐部. 第十三圖は犬の上顎第一大臼歯を頬. 二、歯槽部歯根膜. 行ε経過を等ふし、血管の横断せられて現はる﹀部分には繊維も横噺叉は斜断せられ、血管縦断せられたる部分には. d. a. f. 断績的に大禮に根面に沿ふて走行するを見るべし。. 上顎第一大臼歯部縦蜥、根分岐部附近に於ける 歯槽部歯根膜な示す、振大百五十倍. 第十四圖は第十三圏に連績せる根分岐部の歯槽部歯根膜にして、其中に存在せる弾力織維aは第十三圖のbざ同じ. の如き關係を現はせり。され,ご他方歯槽骨に封しては強度の籏大によるも毫も弾力緻維の進入を観察する能はす。. 第,十・三 圖、. 131 9. 15.
(17) く綜の縫れたるが如き黙を呈し、c及eは梢丸歯根膜の織維§其走行を等ふして、かなり多数に白璽質中に進入せる. a. も. C. d. a.歯槽骨 b.弾力織維 c及♂白垂質中にi進入ぜんと する弾力繊維 d.白聖質. る走行を示す少藪の長き彊力繊維は歯根膜織維ミ. に反しe部に於ては微細にして然も比較的眞直な. ヴ. 薄くして染色せられ弛る弾力織維を含有せす。之. たる稽支大なる血管腔を認むるも其管壁は極めて. 示す。a部に於ては歯槽骨に近接して斜断せられ. る標本にして歯槽部歯根膜中を走れる弾力織維を. 第十五圖は下顎第二大臼歯を頬舌的に縦断した. し。. 例は第十五圖の如く其量少きを常規εするが如. ダ モ. 歯槽部歯根膜中に現はる﹀例は比較的稀にして通. べからす。然のみならす、か﹀る多数の揮力繊維が. も歯根膜εは其機能を異にするものε見倣さ穿る. を聯結する欺態は之を認め能はざるが故に、恐ら. 中に進入して恰も歯根膜織維の如く歯牙さ骨質さ. ものなりや否やは明瞭ならざるも、他方歯槽骨質. こざを認め得べし。か︾ゐ織維は果して歯頸部に於けるものミ等しく歯根膜織維豊排列の方向を同ふする、第一種の. 第 十 四 圖 第十三圖に連績ぜる根分岐部、櫨大百五十倍. 熾 斜に交叉しつ﹀大燈に根面に蚊行して経過するこミを認め得べし。而して此種の織維も亦前記の如く歯槽骨中に進入. 16.
(18) @する例を見ざるに關せす白墓質中には屡ヒ深く進入してシ博1ぺ1織維さは全く異れる経過を示せり。. 根膜、据天百七十倍. 下顎第二大臼歯根の中央部に於ける歯槽部歯. a. b. 弾力繊維. b.薗槽骨c.歯根膜中々縦走する d.白肇質中に進入ぜる揮力繊維. 泓血管腔. e・白墓質. ち根面に沿ふて歯根膜中を走れる. 揮力織維dはY字状に分岐し、其. 一分枝は歯根膜を上昇し他の一分. 枝は白璽質中に進入せるものな. り。更に第十七圖も亦第十五及第. 十六圖ざ同一なる切片にして稽≧. 根端に近き歯槽部歯根膜を示す。. 圖に於て小なる血管bは歯根膜の. 中央にて斜断せられ、之に件へる. 小数の短く切断せられたる揮力織. 維は明に白垂質申に進入せるこε. を追及し得べし。. して走行せるこミを見るべし。而して囲の籏大は少しく張度に失したるため、全部の揮力織維を一李面に認むる能は. 際織維は大禮に於て歯根膜より斜に深く白璽質中に進入し、シャーペー氏織維の眞直なるに反して何れも蛇行状をな. 第十八圖は犬0上顎弐歯の歯槽中央部鳴於て肥厚せる細胞性白璽質中乖著し︽多敷に進入せる弾力繊維を示す。此. C ・d e \ 4. 第 十 五 圖. にして比較的に厚く、中に刻一ぺ1氏織綻ざ交叉せる方向に走れる極めて微細なム弾力織維を認むるを得べし。印. ﹁第十六圖は極めて微細なる歯根膜中の弾力織維が深く白垂質中に進入せる黙態を示す。即ち此部の白璽質は細胞性. 1 33. 17.
(19) a. b. C. d. 細胞性白垂質・瀕根膜d.歯根膜. a・白豊質中に進入ぜる弾力繊維 b.. 中の弾力繊維 層. ・以上の記載を綜. さす。. 形に交叉するもの. 維ミは大膣に十字. て走行し、弾力織. より右下方に向つ. ざるも圖の左上方. あまりに明瞭なら. に進入せる歌態は. 維ざして白璽質中. がシャーペー氏織. す、從つて一部のものは盧像を生じて太く且色素に淡染せるが如き歌を呈するに至れり。更に歯根膜の結締織織維束. 第十五圖と同一標本、根中央部の 歯根膜中に於ける弾力繊維が白皇 質中に遙入せる朕態奄示す、糠大 三百三十五倍. し。かムる微細なる弾力織維は根面に於ける厚き細胞性白墓質の存在する部分にては斜に著しく白聖質の深部にまで. つ大艦北根面に沿ふて走行し、其籔は第十三及第十四圖の如き特殊なる例を除けば、比較的僅少なるを常さするが如. 合して按するt犬窃噛槽部歯根膜中に爽見せらる﹀揮力繊維は通例極めて微細にして、多くは歯根膜織維ざ交叉しつ. 第 十 六 圖. 三、根端部歯根膜 .. ふを得べし。. 進入するこマ﹂多く、叉梢支稀なる場合には論もシャー刈U氏織維さ方向を同ふして白垂質中に進入するこざあリミ云. 18 134.
(20) “ノ. 135 廻,. 部分の歯根膜中に於ける弾力維維、振大. 百入十倍 ”d. e. a. b. C. a・歯根膜b・薗根膜中の小血管c.歯. 繊維 e細胞性白墓質. 根膜中の揮力繊維 d・白垂質中の彊力. 部は白墓質中にまで進入せるこざを. 維さ略支同一の方向に経過して宜2. り其他のものは之に反して歯根膜繊. ・根膜繊維ざ殆んさ直角に交叉して走. 中に存在する一部①弾力繊維cは歯. する細胞性白墓質なり。此際歯根膜. 部に於て分岐且轡曲せる根管を園続. 端部を示せる標本にして、dは根端. のなり。第十九圖は下顎大臼歯の根. 雨者は比較的強固なる聯結を螢むも. にシャーペー氏織維ミなりて進入し. 犬の根端孔は通例著しく多敷にして其壁は主εして細胞性の白璽質より成る。從つて歯根膜繊維は此部の白璽質中. 第十五及十六圖と同一標本、枢端に近き. 凹、歯髄 に於τは多敷の標本に就て検査したる結果にょるも其結締織中には全く暉力織維を謹明するこミ能は. し。 ‘. 歯髄拉に骨髄の二者は勿論歯牙支持組織に屡するものに非ざるも弦には序に其所見を附記するこさムすべ. “ 歯髄と骨髄とに於ける所見. の聯結塾く不明なるも白票誓は明に組織的の結合を螢む場A・あり三至ミを得。 \. 認め得べし。かくの如く根端の歯根膜中にも亦微細にして且比較的染色性に乏しき少量の弾力織維膚在し、歯槽骨ミ. 第 十 七 圖.
(21) 犬の細胞性白墓質中に埋入ぜる比較的多 の弾力繊維、披大四百二十倍. a. C. b. 繊維c.歯根膜. a.白垂質細胞 b.白塁質中に埋入ぜる蝿力. 歯芽に於ける所見. 硬固なる骨の観廓にポりで保護せられ、外力の作用を齎接に受くるこ霊なきが故なるべし。. る象牙質を以て園まれ、. 從つて外力の影響により. 移動するこ芝なきが故に. 何等其中に弾力織維の存. 在を必要ミせざるものな. るべし。更に血管も亦同. 一なゐ理由によりて其壁. の厚きこε拉に弾力織維. の存在を要せざるものな. らん。. 二、骨髄 に於ても亦. 赤髄黄髄を通じ共に其中. に固有の弾力織維を認む. 分布する小血管は其壁甚だ菲薄にして歯髄の血管さ等しく其中に弾力織維の存在するこさなきが如し。こは骨髄も亦. る能はす。勿論骨髄内を通する姥較的大なる血管殊に動脈壁に於ては固有の揮力繊維を謹明し得るも、一般に骨髄に. 第 十 八, 圖’. 艶 す。然のみならす組織坤甚存在する血管壁に於ても極めて稀に、且少量に之を認め得たるに過ぎす、元來歯髄は硬固な. 136. D.
(22) 犬の下顎第二大臼歯の根端部歯根膜、振大三百七十倍. a. b. a.歯根膜 b.細胞性白垂質中に埋伏也ろ揮力繊維c・歯根膜繊 維とば殆んど直角に交叉して走れろ弾力繊維 d・細胞性白聖質 C. d. し。. λ所謂歯間乳頭を含む︶に於ては最も稀少且微細ミなる. 歯頸部歯齪に到るや漸次繊維は其数を減じ、磁螂部歯澱. に比較的多量の弾力織維を含有するを常く︶す。之に反し. 口腔底等の粘膜ざ異り移動性を有せざるに關せす其中. 粘膜は直に歯槽骨膜ε緊密に結合し、從つて口屑、顛部、. を認め得る部分は歯齪殊に骨部歯齪にして、其部の固有. 犬の歯牙虹に其支持組織中に於て最も多く弾力織維. 第四 綜合的襯察. に至り初めて形成せらる︾ものなりミ推定するを得べ. 根膜申の弾力織維は歯牙の出齪後一定の⋮機能を馨む. 揮力織維を謹明する能はす。從つて前述せるが如き歯. 將來の歯根膜εな胤べき歯嚢の結締織中にすら全く. 換言すれば翫に一部形成せられたる歯髄、歯根膜乃至. りても其組織中には筒全く弾力織維を認むるこミなし。. 顎骨内に於て既に歯冠の大部分拉に歯根の一部形成せられ、近き將來に出銀せんミするが如き所謂晩期の歯芽にあ. 第 十 九 圖. @傾向あり。. k. 137. 21.
(23) 羽 138. 歯根膜にありては弾力織維は歯頸部附近に叢覗するこミ最も多く.歯根膜織維の排列に從つて歯頸部より歯齪の固. ワイゲ,レト氏揮力繊維染色、「ヘマトキジリン、エオジ、 ゾ」後染色. b. a.上唇の一部b.口蓋粘膜. ︵未完︶. 其結締織中に弾力織維を謹明する能は. を含むこ書なし。歯髄蚊に骨髄中には. 菲薄なるが故に其中に固有の弾力織維. 歯根膜に分布する血管は其壁一般に. し。 っ. あるも骨質中には全く進入するこざな. 肥厚せる白璽質中に深く進入するこ鷲. 察し得るに過ぎす。かふる織維は時に. て根面に拉行に走れる少数のものを観. だ少く、通例は血管、脚経の走行に準じ. 歯根膜中には弾力織維を認むろこミ甚. 進入するこざあり。歯槽部、根端部等の. し、他方に於ては時に歯槽骨質申にも. 維は一方に於ては屡丸白要質申に進入. a 有粘膜中に分散するを見る。之等の織. 十一歳の男子上顎左申切蜘部唇舌的縦噺、搬大四倍. す。歯芽にありては何れの部分に於ても同様に揮力織維を認むるこミなし。. 第 二 十 圖.
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