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獅子王の如き心

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Academic year: 2021

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(1)

獅子王の如き心 二七八

ユ ﹂ つ ﹂

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力 日 藤 相3 持主 ーす・ 日蓮聖人の佐渡御書の中に、﹃強敵を伏して始て力士を知る悪玉の正法令破るに邪法の借等が方人 をなし℃智者を失はん時は、獅子王の如くなる心を持てる者必守備になる可し、例せば日蓮が如し。﹄ と 一 不 さ れ て 有 る . 賞際今日の様な世の中に生れて健気な心少持たね者は、我知らね聞に足を踏み外して陪閣の底に枕 んでしまはなりればならぬ、心長閑仁 H 守暮すと言ムのは四歳か五歳までの事で、幼稚園へでも遜ム 様になれば、種々の姑に就いて、小い胸の中にも競争と言ム事を費える、是れが血中杖へ遁ふ様に成 ると、大は皐期毎の試験の貼数から、小は毎日の排営

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菜にまででとして、幾分かの競争ケ伴はね者 は無い、恐しい程に烈しい世の中の有様である。 然し皐生生活をして居る聞は競争と言っても知れた者で有るが、一度足佐世の中へ踏み出すと、骨 って、数場の窓から眺めた世の中とは、全く異つ

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、闘誇堅固と言ム経文の言葉が貨にもご思ひ営る 事で有る‘此の烈しい中で競宇ぞ緩け乍ら、望む事の十捗一も達し得泊中に生涯の大部分は経って仕 舞ム、詩人ク

1

パ!の隣 b の家の狗が兎合迫ふて山路を走る聞に足を滑らして谷会に落も岩に頭を砕 い て 死 ん だ 、 h y − −

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は此の狗の墓に詩ケ題したが、其の中 r h 、 獲 ん が 潟 に 設 は ・ 走 れ

b

而も放は得予して死せ

b

自 ら 顧 へ ば 弔 ム 我 等 も 放 と 異 る 所 無 き か な

(2)

ご 、 一 一 一 一 n って居る、異に其の通である,斯︿複雑極 b 無き世の中に立って心と心と相同じからぬ我 φ が、共に皆り共に交 b 共に競争 b L 鎮け℃行くので有る、此慮に絶えず衝突が起 b 矛盾の生ずるのは嘗 然の事で有る、而も人々の欲望は此の笛突矛盾に刺激されて愈募って来る、何事仁も只自身を中心に して考へる事は﹃技欲﹂とか﹁利己﹂心ごか色ゃの名を附けられて、道徳論者の強い非難を受けるの で有るが、誰でも始から烈しい自己中心の思想そ懐いて居るものは・なや、一茶の句に、﹁始めから 人刺す草はなか b げ b 、﹄とある如︿、強い周問の刺激や歴迫を受けて自然に主我的性質を作 b 上げ る者が多いので有る。 兎にも角にも芥しい世で有る、我々は飴程心をしっか

b

持って居ないと、自暴自棄の外はなくなる のである.石に吠えっく狗は決して拡いのでは無い、弱くて憶病で有るから投げられた石に吠えつぐ ので有る、世には自暴自棄の飴・りに恐みしい罪を犯す人が有、 H − 4 は弱い心と弱い身体の生み来る罪で 有る、白砂は徳川時代の末期に行はれた俗誌を読んだ中に、 金が欲しけりゃ泥棒さ

A

せ、首の無いのも立気なもの。 ご、云ふのが有るのを見て何とも形容の出来ぬ、寂しい戚仁打たれた、自分の生命を失ム事を﹃意 気なものと﹄と冷笑するに至つては、自暴自棄の行止ちで有る、斯う一五ふ俗謡を生ん

r

世の中が悼ま し︿て無ら泊、然し斯うした心で生主て居る人は、今の世仁も決して少くは無かろう、斯う一百ム中に 立って白砂の足元の道そ真直に踏えで行乙うとすれば、非常な勇気ぞ要するので有る、我々は有らゆ る迫害を押し退りねばならぬ、而して常に我と我が心を叱陀し鞭駐して失望せぬ様、自棄にならぬ様 妥協的、使宜的、の性質を帯び泊様飾らや柾けず努めねばなら泊、陽明の所謂・﹃心中の賊﹄と﹁山中 獅子王の如き心 二 七 九

(3)

士 山 平 を 訪 ふ 二八 C の賊﹄とを併せて退治せねばならねので有るからウヅカリしては居られ泊筈で有る。 斯︿の如くに考へれば、我 ι 干の一身の責は大である、随って我 ι 干の闘はねばならぬ戦は叉大である 弱りれば銘れてしまう、擁れては一身一家の魚乃至他人の鋳にならね、弱いのは罪の元であゐ、弱い のは多くの惑を生む者である、獅子王の如くなる心を持てる者が備に成ると云ふのは、至言で有る、 濁 h 日蓮聖一人の営時に於て、然る事なら子、今後の世に於て盆 h v 然りご考へなければ布らね。 人の人たる憤値は、皐聞や経歴や身分では定まら泊事を知らねばならね、我が足で地を踏んで立た う、我が眼で児て我が頭で考へて準まラ、何物が崩れか、って来ても決して動くまレと、斯う決心す る 事 が 第 一 に 肝 要 で 有 る 。 以 上

靖 田 雄 書 江ノ島電車は暑い海岸そ演風に吹かれながら鎌倉を指して準み、稲身ケ崎,極鶏寺bz過ぎて長谷の 停車場に着いた、 私は此慮で下車して路乞党則寺の方へ取った、太陽は鳴きつく様に照らす、程な︿長存抑制背の堂を 過ぎて、左に折れた小路を辿ると、光則・寺の正面仁出る、流石に何慮となく霊蹟らしい一種云以やう ない巌粛な気分凡打たれた。

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