Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service Japanese Sooiety for the Soienoe of Design
教 育
研
究部 会 活動 報 告
主 査 君島 昌之 1.
研 究 活 動 報告 デ ザイ ン教育を広い 視野から捕らえ、
実 践及び 理 論の 両 面から研 究 する こと を 日 的 とし て活 動 を 行 っ て きた。
初 期の 教育部会は 研 究部 会が 少なかっ たこ ともあ り、
多くの 方々 に よ る さ まざまなテー
マ の 研 究が 発表 された。
ま た、
「デ ザ イン教育
の 基 礎 と は 何 か 」、
「デ ザイン 教 育シ ス テム 」、
「基 礎 デザ イン にっ い て 二、
「・
般 教 育と基礎 教育
に お け るデ ザイン教 育」、
「現 代 デザイン 教 育へ の 提 言」、
「入試 問 題 を考え る」 な どの年 間テー
マ が設定 され た年 もあっ た。
改 めて これらの テー
マ を見直
す と 現在も抱え てい る問 題 であ り、 コ ン ピュー
タなどの 出 現によるデ ザイン 教 育の 変 貌 に も関 わ ら ず、
普遍の 教 育シス テム が必 要であ ること が再 認 識され る。最近 はデザ イン領域の 細分 化に呼応 し て
、
新た な 研 究 部 会が設 置 さ れて き たtt 個 々 の 分 野 の 研究は 各々 の研 究 部 会に任せ、
教 育 部 会では横 断 的な見地 に立っ たデ ザイン教 育を考えて い きたいn そし て、
本 学 会の会 員は教 員以 外の 方々 もデ ザイ ン教育に多 大 な関 心を持 た れて い ること を 鑑 み皆さ まの ニー
ズ に応え てい きたい。
2 .
部会 沿 革、
最 近5
年 間 の 活 動成果教 育 部 会は当初
、
デ ザイン教 育研究 会と して 1966 年 11 月 19 日の 定 時 総 会で設 置が承 認され、
翌年3
月14
冂 に教 育研 究 部 会 と 名 称 が変更 され て 発 足し たtt
そ し て、
】967
年4
月28
H
に第
1同の 研 究 会 が「人 学 に お け るデ ザイン 教 育の 諸 問題」の テー
マ で開催 され た。
その後、
年 5回 程 度の 研 究会が行われ 現在 に至っ てい る。
ま た、
教育部会の 担当 で 1981 年の 第2
回春 季 大 会が7基礎造 形とは何か」、
1991
年の 第12
回 春 季大 会が 「デザ イン教 育を 見直 す一
の テー
マ で開 催 さ れ た。
(部会 活 動 歴 はデ ザイン 学研 究NO.
・88
1992 年}二掲 載 ) 最近の 活動では 2001 年に教 育部 会とし て学 会誌 『デ ザ イン学研 究特 集 号NO.33』
の 企画、
編集
に携 わっ た。
「デ ザイン教 育の新 しい 動 き」のテー
マ で教 育 部 会 員が中心 と なっ てパ ネルディ ス カッ シ ョ ン を 彳∫い その 記 録を収録 し た。
併せて、
全 国の デ ザイン 関 連 学 科 を有す る高校、
専門学 校、
短大及び 大学の 協 力 を 得て、
そ れ ぞ れの カ リ キ ュ ラム を特集 号に掲 載 した、
、
以
降
の研究 会を 下記の テー
マ で開 催 した。
200
2
年 「ドイツ・
モ ダン デ ザイン の足跡」、
「ナス カ 地 ヒ絵 私考」、2003
年 「パ ッケー
ジデ ザ イン の現 場か ら」、
[デザイン に おける 身 体 性一
知覚 す る身 体、
形作る 身体」、
「私の デ ザ イン遍 歴一
爪 楊枝か ら ま ちづ くり まで」、
「情 報 デ ザ インー
実の造 形と 虚の造 形を考
え る」、
2004 年 「Nutural rpason を 探し て一
わた した ちは、
今 何処にい るの か 亅、
「バ ウハ ウス と 山 脇 巖」 など,
、
3 .
今後の活 動計画 現代のデザ イン界で は コ ンピュー
タの 利用開発の 高度
化が箸
しい。 し か し、
コ ン ピュー
タ教育
が小 学 校か ら彳rわ れてい る 現在、
教育
現 場 に お け るコ ン ビ ュー
タを含めたマ ル テ ィ メデ ィ ア利 用の 功罪冉検 討 の時 期 にある と考えるtt ま た、
デ ザイ ン を学ぶ 場 と して図 画工作 や 美術な どの 造 形 教 育だ け でな く、
他 の 教 科に おける有効 な デ ザ イン 教育の 可 能 性 を考え てい かなければ な ら ない。
そ して、
未 来を 見据
え 広 い視点 に 立っ たデ ザイン教 育の あり方 を探っ て い き たい、
、
○ 今 年 度、
来 年 度の活 動 計 画 講 師 に よ る 研 究 発 表 だ け でなく、
ド記の よ うなテー
マ につ い て コ メ ンテー
ター
を 中 心 としたディ ス カ ッシ ョ ンを行い、
その 記 録を対外 的 に 発 表 す る な ど,
成果 を有効 に生か し てい きた い と考えてい る。
・
基礎 学 力の低 ドと デ ジタル機 器の普 及 との関 わり・
送り手 と してのデザイン から 使 川 首 とし ての デ ザ イン教 育・
造 形 教 育 (図 画丁:作、
k術、
[芸 ) 以 外の 教 科のデ ザ イン 教 育の あ り 乃 を 考 え るデ ィス カ ソシ ョ ン 以 外 に 関 係 機 関 な どの 見学 会を 計 画し て い る
.
デ ザイ ン学 研 究 特 集号 Sl