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白浜温泉地域内における 外国人観光客受け入れ体制整備のための 案内表示等の多言語化調査 報 告 書

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Academic year: 2021

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(1)

1.調査の背景と目的

現在、我が国においては「観光立国」の実現を目指し、2010 年までに訪日外国人旅行

者数を1,000 万人に増加させることを目標として、国を挙げて様々な取り組みを進めて

いるところであり、外国人旅行者が観光地等を訪れる際、ひとり歩きできる環境を整備

することも重要な観点と考えられる。

そのため、観光庁では、日本の玄関口である全国の空港や鉄道駅等において、外国語標

識等の利便性について、外国人の立場から見る「外国人によるひとり歩き点検隊」を実

施してきました。

これに加えて、観光地域においても外国人観光客の移動円滑化を図ることが求められる。

外国人にとって利便性の高い案内表示等の検討をおこない、適切な多言語情報提供モデ

ルを確立し、地域観光振興を推進することを目的に、案内表示等の4カ国語化(日・英・

中・韓)等における実地検証を行いより良い移動環境を構築する。

(1)調査の背景と目的

(2)調査のフロー

1.実証実験エリア内における調査対象ルートの設定

広範囲に渡る実証実験エリアより重要な観光スポット、史跡等を選定し、モデルエリアの創出をおこない、 調査の対象となる明確な課題と対策の抽出を行う。

2.調査の実施

・検証課題の抽出 → ・現状の把握 → ・課題の分析と整理 → ・実地調査の実施

→ ・実地検証の実施

課題を分析・整理を行い、これに基づいて、実証実験エリアでのケーススタディを創出し、 実地調査と検証を行う。 検証結果から導き出された結果を元に実地検証を行う。

3.調査のまとめ

検証過程から実地検証までの調査に関わる全ての項目において調査報告書にまとめて提出。 1.指針となるガイドラインの作成 2.自治体、交通事業者に受け入れやすい有効な事例を記載 3.他の地域の参考となる汎用的なガイドラインの作成 4.調査事業で得られた課題と解決策を記載

(2)

2.調査対象エリアの設定

外国人旅行者の視点に立った調査を行うにあたり、白浜町外国人観光客受入多言語化案内表示

整備協議会様と協議の上、白浜温泉地域内において、最も外国人旅行者が訪れる地域の選出

4.三段壁

白浜地域内の観光の名所として

安心して、楽しんで頂ける事を

2.白良浜周辺

白浜地域内における観光の拠点とし

て、また、大阪・和歌山方面からの

直通バス乗入れによる

2番目の

旅行客流入出の拠点として移動およ

び施設利用等をポイントに検証

1.JR白浜駅及び周辺と

駅前ターミナル

白浜地域内の交通の玄関口及

び初期情報の入手としての役割

を検証

3.千畳敷

白浜地域内の観光の名所として

安心して、楽しんで頂ける事を

5.ホテル・旅館等の宿泊施設

白浜地域内の宿泊施設における

くつろぎの機能の役割から検証

(3)

3.調査の視点

<目標>

外国人の観光客流入の拡大に向けて町全体で取り組める「白浜」のブランディング化の

促進を手助けできる調査を行う。

外国人の立場に立った配慮ある多言語化を目指す

移動経路の明確化 安全・安心の確保 楽しさの助長 魅力の発見・感動の共有 目的地まで スムーズに移動できる 目的地まで 安心して安全に 移動できる 目的地で 安心して安全に 行動できる 目的地で 楽しめる情報の入手 目的地で 不愉快にならないための 注意喚起 目的地の 魅力発見に つながるヒント 目的地での 感動を得るための ヒント 公共交通機関の表記の整理 観光案内所の明確な情報の 提供と案内のサポートの充実 移動経路の明確化 情報提供の充実 注意喚起情報の整理 観光スポットの表記の整理 感動ポイントの明確化 役割 : ホテル・旅館での情報 観光スポットでの情報 役割 : 観光スポットでの情報 役割 ・駅構内での情報 ・バスターミナルでの情報 ・観光案内所での情報 ポイント ポイント2 ポイント3 ポイント4 行動に応じた移動経路を明確にし、安全性の確保と、安心感の助長を高める 目的地までスムーズにかつ安心して安全に移動できる JR白浜駅 公共の情報提供の整備 バスターミナル及びバス停 観光案内所 流出入の窓口としての役割 地域内移動手段としての役割 情報源としての役割 白浜地域の玄関口(スタート地点)または、 次の目的地への移動拠点として、 次の行動をサポート 目的地への移動をサポート 観光地としての情報の提供と 移動手段,移動経路、宿泊等の 情報の提供と案内のサポート A.目的地が明確で、直接目的地に行くための 手段をサポート。 バス又はタクシーでの移動手段の情報の 入手。 → 観光案内所にて必要な移動経路の 確認と目的地への移動方法等の 情報を入手 B.目的地が未定で、目的地を決めたり、 目的地への移動手段の情報の入手を サポート。 → 観光案内所への誘導 C.白浜から次の目的地に移動 → 主要駅への運賃表を多言語化で サポート A.明確なバスの乗降場所の提供 → バスターミナルにおける乗降場所の 明確化を図り、スムーズな移動を サポート B.乗車における安心と安全の提供 → 行き先、運行経路、料金等を 明確にしたバス停の機能をアップし 安心して目的地へ移動できるように サポート C.目的地最寄りのバス停としての役割 → バス停は、単なるバスの乗降の 目印ではなく、観光の目的地の 道しるべとしての役割もサポート A.明確な観光情報の提供 → 地域内の観光スポットが解る情報の 提供と案内のサポート ・情報提供型デジタルサイネージにて 移動経路の検索と目的地への 移動方法の入手 ・観光マップや、ガイドブック等の 情報の入手 B.観光における安心と安全の提供 → 行き先、移動経路、料金、宿泊施設等を 明確にした案内の機能をアップし、 安心して観光を堪能できるように サポート

(4)

4.白浜温泉地域における現状の把握

◆南紀白浜温泉における海外旅行者の動向と傾向

そこで、案内表示等の多言語化への表記は、

ターミナル以外の移動経路は、日本語と英語の

表記のみで行い、観光ポイント周辺は

4カ国語表記で円滑化を図る

現状の案内表示における検証課題の整理

実施調査の分析と整理

実施調査に基づいた案内表示およびサイン計画

より効率的かつ費用対向の高い実地検証

アジア圏

中・韓・台

団体旅行 拠点型(定点観光) 団体バス(旅行会社) 旅行形態 観光スタイル 移動手段 アジア圏の表示は、各観光ポイントを重点に行う

英語圏

アメリカ

個人(小グループ)旅行 周遊型(バックパッカー) 徒歩・バス・タクシー 旅行形態 観光スタイル 移動手段 英語圏の表示は、各観光ポイントへの 移動経路も含めたサポートを重点に行う

アジアからの旅行客はおおむね団体での来町が多く、個人や小グループでの

来町は、比較的アメリカやヨーロッパ等の英語圏が中心となっている。

これまでの取り組み

①ガイドブックは、英・中(簡体字/繁体字)・韓を用意。 但し英語ガイドブックは、リーフレットのようなもの。 観光案内所にて配布。 ②統一された白浜案内観光図のマップサインは、 日・英の表記を中心に、主立った観光スポットや、 施設および現在地等は、中文(繁体字)が付加されている。

(5)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(1)JR白浜駅及び、周辺における現状

(2)駅前バスターミナルにおける現状

●駅改札内においては、JR西日本と調整し 今回の調査対象外とする。 ●改札を出たコンコースにおける現状 ・改札を出た正面のターミナル出口の柱に誘導 サインが掲出されている。 ピクトグラムを活用しているサインなのである 程度は、英語のみのフォローで、理解いただけ ると判断。 (駅利用者の大半が英語圏の様である) ・床面の観光案内場への誘導サインは、英語の フォローのみ。 ●観光案内所の現状 ・観光案内所にいたっては、目立った多言語化の 案内表示が全くなく、英語、中文2種類、韓国語 の観光リーフレットが、密かに置かれている。 ●駅前バスターミナルにおける現状 ・様々なサインが連立し、情報の一貫性が無く 非常に判りづらい案内表記となっている 日本人観光客でも、戸惑う事が多々あるように 思われる。 ・バスのりばの案内表示においては、日本語のみ の表記になっており、外国の旅行者には 理解しにくく、スムーズな利用が困難である。 ・駅前バスターミナルで、外国の旅行者に理解 頂けそうなサインは、ピクトグラムと英語表記の あるトイレのサインとロッカールームのサインで あった。 改札前コンコース内サイン 観光案内所

(6)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(3)白良浜周辺:移動に関するサポートの現状

●白良浜周遊における誘導案内関係の現状 ・白良浜周辺にある誘導案内サイン表示は、 日本語の表記の道路標識のみで、白良浜海岸 の入口付近には誘導サインらしきものが見当た らない。 ・温泉施設への誘導案内サインの表示は、日本 語のみの表記で、しかも多種多様のサインが あり、表記情報の混乱を招く恐れがある。 ・トイレ誘導サインも多種多様なデザインが存在 する。 ピクトグラムがあるので、ある程度理解いただけ ると判断できるが、同じ場所に同じ意味を示す サインを掲出するのは効果が尐ないと考える。

(7)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(4)白良浜周辺:施設・名所・旧跡等の案内における現状

●白良浜周遊における施設等案内の現状 ・白良浜周辺にある施設等の解説や案内の ほとんどが日本語のみで、一部、日本語の 表記+英語表記のサインがあるのみ。 ・せっかくの感動できるポイントを説明している 和歌山朝日夕陽百選の解説が日本語のみ。 ・白良浜周辺の地図ピクトグラムと日本語のみ。 ・露天風呂、温泉、足湯の名称や使用についての 説明が日本語のみである。

(8)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(5)白良浜周辺:バスセンター及びバス停における現状

●白良浜周遊における交通(バス)拠点の現状 ・白良浜周辺にあるバス停は、全て日本語の 対応のみ。 ・白良浜バスセンターにおける案内の表記は、 全て日本語のみ。 大阪、和歌山方面からの高速バスの発着場 でもあり、JR白浜駅に次いでの2番目の 玄関口とも言える場所としては、重要ポイントと 考える。

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4.白浜温泉地域における現状の把握

(6)白良浜周辺:注意喚起における現状

●白良浜周遊における現状 ・白良浜周辺にある注意喚起サイン表示は、 日本語の表記のみで、罰金を促すものもある。 ・様々な規制を喚起する様々なデザインのサイン が乱立しているので、ピクトグラムを交えた サインもあるが、要点が明確に伝わらない。 ・地震や津波に関する注意喚起も日本語のみ 一部ピクトグラム対応のサイン有り。

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4.白浜温泉地域における現状の把握

(7)千畳敷:誘導・案内における現状

(8)千畳敷:注意喚起における現状

●千畳敷への誘導と敷地内での案内の現状 ・幹線道路から千畳敷への誘導表示における現状 幹線道路から、千畳敷への誘導は、2種類の交通 標識がある。 どちらも、英語には対応している。 幹線道路を入った標識は、日本語のみの対応と なっている。 ・千畳敷の解説表記や、朝日夕陽百選の解説表記 は、日本語と英語の表記となっている。 ●千畳敷内の注意喚起の表記の現状 ・注意喚起及び規制に関する表記が全て日本語 のみとなっているため、外国人旅行者に危険 および規制勧告が浸透されない。

(11)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(9)三段壁:誘導・案内における現状

(10)三段壁:注意喚起における現状

・ ●三段壁への誘導表記と案内表記の現状 ・幹線道路および最寄りのバス停近辺にある誘導 表記は、日本語の表記の道路標識のみで、入口 付近には誘導サインらしきものが見当たらない ・三段壁を解説(紹介)する表記は、日本語と 英語表記のみである ●三段壁への誘導表記と案内表記の現状 ・幹線道路および最寄りのバス停近辺にある誘導 表記は、日本語の表記の道路標識のみで、入口 付近には誘導サインらしきものが見当たらない。 ・三段壁を解説(紹介)する表記は、日本語と 英語表記のみである。 ●三段壁内の注意喚起の表記の現状 ・三段壁にある注意を喚起するサインが全て日本語 (一部英語有り)のみとなっているため、外国人 旅行者に危険勧告が浸透されない。 ・

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4.白浜温泉地域における現状の把握

(10)宿泊施設:宿泊施設内の各案内・誘導表記における現状

今回の調査を行うにあたって、ご協力いただきました宿泊施設様(ホテルシーモア

様)をモデルケースとし、今後、南紀白浜温泉地域における課題の抽出と調査計画の

施策を実施。

●エントランス付近における表記の現状 ・スロープの表記が無いので、判りにくく、 ホスピタリティーにかけるように思われる。 ・フロント回りにおける表記は、日本語を 中心に英語の表記が見られる程度。 ●大浴場(温泉)への誘導表記の現状 ・大浴場への誘導サインは日本語表記のみ、 しかも様々な形、色のサインが入り交じり、 困惑される可能性が多いように思われる。

(13)

4.白浜温泉地域における現状の把握

(10)宿泊施設:宿泊施設内の各案内・誘導表記における現状

●大浴場内における表記の現状 ・大浴場施設内における表記は、全て 日本語表記のみとなっている。 ・

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4.白浜温泉地域における現状の把握

(10)宿泊施設:宿泊施設内の各案内・誘導表記における現状

●館内(パブリックスペース)における表記の現状 ・宴会場等の各施設への誘導における表記は、 全て日本語表記のみとなっている。 ・レストランや喫茶・バー等の表記が、日本語 表記のみ(+まれに英語表記)となっている。 ・緊急時に必要な表示が日本語のみとなって いる。

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