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Microsoft Word - 55.設計施工基準Q&A本文.doc

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1 住宅保証機構㈱

住宅瑕疵担保責任保険 設計施工基準(2012 年版)に係る Q&A

質問 回答 公開日 全 般 0-1 混 構 造 の 取扱い 混構造の住宅の保険 契約申込みは可能で す か ? 可 能 な 場 合 は、設計施工基準を どのように適用すれ ばよいのですか? 混構造の住宅でも保険契約申込みが可能です。 例えば 1 階が鉄筋コンクリート造(RC造)、2階、3 階が木造軸組工法の場合は、RC造部分はRC造の 設計施工基準(第 3 章)、木造軸組工法部分は木造の設計施工基準(第 2 章)、というように、構造ごとに該当 する設計施工基準を適用します。 09/08/10 改定 12/04/02 0-2 ス チ ー ル ハ ウ ス の 取扱い スチールハウスの場 合は設計施工基準を どのように適用すれ ばよいのですか? スチールハウスの工法・構造は、木造 2×4 構法と同様ですので木造の設計施工基準(第 2 章)を適用いた だきます。 09/08/10 0-3 伝 統 構 法 の取扱い いわゆる伝統構法に よる住宅は保険申し 込みできますか? 伝統的な木造構法による住宅については、設計施工基準3条に基づき、個別に保険引受の可否の判断を行っ ています。 先般、国土交通省が、伝統的な木造構法に関して全国の生産者から事例の提供を求め、参考となる事例集(伝 統的な木造構法の参考事例集)をホームページで公開しましたので、当社においても、本事例集と同様の納ま りとした住宅については、物件ごとに「3条確認」の手続きを経て、保険申込みをお受けすることとなります。 手続き方法については本Q&A3-1 を参照してください。 なお、いわゆる伝統的な構法を採用した住宅や丸太組構法(ログハウス)等の工法を採用した住宅において、 “通常生じうる”雨水の浸入・隙間・たわみ等その他の事象による損害は、保険約款第5条2項 11 号により、 保険金の支払い対象となりません(重要事項説明書「3.②保険金をお支払いできない場合」を参照してくださ い)。ただし、“通常生じうる”雨水の浸入等が保険金の支払い対象とならないだけであり、屋根や外壁が保険 対象部位から外されるわけではありません。 09/12/25 0-4 組 積 造 の 取扱い 組積造の場合は設計 施工基準をどのよう に適用すればよいの ですか? 組積造は補強コンクリートブロック造の設計施工基準(第 4 章)を適用いたします。 11/06/20

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2 住宅保証機構㈱ 0-5 丸 太 組 構 法(ログハ ウス)の取 扱い 丸太組構法(ログハ ウス)による住宅は 保険申込みできます か? 丸太組構法(ログハウス)による住宅については、一般社団法人日本ログハウス協会に対して「(包括)3条 確認書」を発行しています。保険申込に際しては、同協会より「(包括)3条確認書」の写しを入手の上、ご提 出ください。また、同協会発行の「丸太組構法性能保証住宅特記仕様書」に従って設計施工していただくほか、 同協会発行の工事請負契約書もしくはそれに準じた契約書(アフターメンテナンス契約が含まれているもの) の使用等が条件となります。詳しくは、同協会へお問合せ下さい。 <一般社団法人日本ログハウス協会 事務局> 〒107-0052 東京都港区赤坂 2-2-19 アドレスビル2F TEL 03-3588-8808 ※ 同協会会員外であっても「包括3条確認書」や「特記仕様書」等の請求は可能です。 なお、ポストアンドビーム工法については、「個別3条確認」にて対応しておりますので、保険申込予定の窓 口に事前相談(3条確認手続き:Q&A3-1 参照)をお願いいたします。 11/06/20 第 1 章 総則 第1条(趣旨)関連 1-1 保 険 申 込 に 必 要 な 技術基準 保険申し込みを行う 物件は必ず設計施工 基準を守らなければ ならないのですか? 設計施工基準は、まもりすまい保険の保険契約申込にあたり、保険申込者が遵守しなければならない技術基 準です。 住宅瑕疵担保履行法で保険等の資力確保措置が義務付けられている事業者を対象とした「住宅瑕疵担保責任 保険(一号保険)」及び、資力確保措置の義務付けがない事業者を対象とした「住宅瑕疵担保責任任意保険(二 号保険)」に適用します。 なお、設計施工基準の内容は解説も併せてご覧ください。 設計施工基準・同解説:http://www.mamoris.jp/kasitanpo/standard/pdf/2012-sekou.pdf 09/08/10 追加 10/08/10 1-2 非 居 住 部 分 の 取 扱 い 併用住宅の場合にお いて、非居住部分につ いても設計施工基準 を守らなければいけ ませんか? 一戸建てにおいては、居住部分・非居住部分の区別はありません。従って、併用住宅における店舗や事務所 等の非居住部分にも設計施工基準が適用されます。また、共同住宅において非居住部分に保険付保を希望する 場合も同様です。 10/08/10 追加 12/04/02 第2条(関係法令)関連 2-1 設 計 施 工 基 準 に 定 め が な い 部 分 の 取 扱い 設計施工基準に定め のないものについて は建築基準法を守れ ばよいのですか? 設計施工基準第2~5 章に定めのない部分・箇所については、住宅の品質確保の促進等に関する法律第 94 条 第1項に規定する構造耐力上主要な部分及び雨水の浸入を防止する部分に係る建築基準法その他関係法令を遵 守していただければ保険契約申込みが可能です。 09/08/10

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3 住宅保証機構㈱ 2-2 柱の小径 設計施工基準に木造 の柱の小径に関する 規定はありますか? まもりすまい保険設計施工基準には「柱の小径」に関する基準はありません。建築基準法施行令第 43 条に 従い、適切な径としてください。 ただし、保険契約申込を特定団体(下記 HP 参照)経由で行う場合には、保険料割引等のための技術基準(特 定団体基準)の中に「柱の小径」を含む付加規定がありますのでご注意ください。なお、特定団体基準の詳細 は各団体へお問い合わせください。 特定団体 http://www.mamoris.jp/apply/kasitanpo/(ページの一番下) 11/06/20 第3条(本基準により難い事項)関連 3-1 設 計 施 工 基 準 に 適 合 し な い 場合 設計施工基準に適合 しない建材・仕様等 を用いた場合は保険 申 し 込 み で き ま す か? 設計施工基準は、これまでの保険事故の教訓を踏まえ、事故抑制につながる仕様に限定して規定しています。 また、その範囲は主にいわゆる在来工法を想定していることから、同基準により難い(適合しない)仕様等を 用いて「まもりすまい保険」を利用される住宅については、同基準で規定する仕様と同等以上の性能を有する ことを保険申込者等から説明いただき、それが確認できた場合は、より難い条項の適用を除外し、仕様を変更 することなく(その仕様のままで)保険をお引受けしています。これらの手続きを「3条確認」と呼んでおり、 次の2種類があります。いずれの場合も、保険申込の際に、当社が発行した「3条確認書」を保険申込窓口に 提出いただきます。 ①個別物件にかかる「個別3条確認」について 物件ごとに個別に確認を行う方法です。保険申込窓口を通じて保険申込者等へ「3条確認書」を発行しま す。 ②工法・仕様等における「包括3条確認」について 工法・仕様等について包括的に確認を行う方法です。対象となる工法・仕様等を取扱う建材・防水材メー カー等の届出を受け、「3条確認書」を発行します。 ※詳しくは別掲「3条確認のしくみ(設計施工基準第3条解説)」をご覧ください。 09/08/10 第 2 章 木造 第4条(地盤調査等)関連 4-1 地 盤 調 査 の要否 保険申込する住宅は すべて地盤調査をし なければならないの ですか? 建物の不同沈下等を防ぐためには、地盤の状況を的確に把握し、有効な対策を施すことが極めて重要である ことから、建物の規模・構造により異なった取扱いをしております。(4条1項) 比較的重量の軽い2階建て以下の一戸建て木造住宅は、「現地調査チェックシート」に従って行った現地調査の 結果「地盤調査が必要ない地盤(敷地)」と判断できる場合は、地盤が良好で、その安全性は比較的高いと考え られるため、保険申込上、地盤調査は不要となります。その他の住宅の場合は地盤調査が必要となります。(現 地調査チェックシートの使用方法については本 Q&A は 4-7 をご覧ください。) 09/08/10

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4 住宅保証機構㈱ (注)・敷地間で大きな高低差がなく、均質な地盤で あることが前提である。 ・ の範囲内には少なくとも1点以上計測点が あることが必要です。 4-2 地 盤 調 査 方法 地盤調査はどのよう な調査・試験方法でや らなければいけない という規定はありま すか。 調査方法については、国土交通省告示 1113 号に定めるボーリング調査や物理探査(表面波探査法)などのほ か、スウェーデン式サウンディング(SWS)試験など、地盤の許容応力度や軟弱地盤の有無・厚みが判断でき る方法を用いてください(4条2項)。 09/08/10 4-3 平 板 載 荷 試 験 等 の 取扱い 平板載荷試験による 地盤調査は可能です か? 平板載荷試験(※1)やその他の簡易的な調査方法(※2)は表層部以深の判別が難しく、これらの方法で 許容応力度及び軟弱地盤の有無や厚さを判断することは困難なため、平板載荷試験及びその他の簡易な地盤調 査方法のみの結果から基礎形式及び地盤補強の要否を判断することはできません。したがって、これらの方法 のみで判断することは出来ず、SWS 試験等の調査と組み合わせて実施し、総合的に判断することが必要です。 ※1:平板載荷試験における許容応力度の確認可能範囲は、使用する載荷板の径(通常 30 ㎝程度)の 1.5~ 2.0 倍程度までとされています。 ※2:ハンドオーガー、コーンペネトロメーター等 09/08/10 追加 11/06/20 4-4 ス ウ ェ ー デ ン 式 サ ウ ン デ ィ ン グ 試 験 の 調 査 箇 所数 スウェーデン式サウ ンディング(SWS) 試験を行う場合には、 必ず4点以上行わな ければならないので すか。分譲地など、複 数の宅地がまとまっ ている敷地の場合で も、一宅地ごとに4点 ずつ調査しなければ ならないのですか。 スウェーデン式サウンディング試験で調査を行う場合は原則として建築物の四隅付近において4点の調査 をすること(4条2項)としていますが、一団の造成(分譲)宅地において、その宅地の地盤の許容応力度が 一様(バラツキがない、傾斜していない)と判断できる場合には、敷地ごとの調査箇所を4点未満とすること ができます。例えば下図のように6敷地が一団となっていた場合、点線丸部分に1箇所ずつ測点を設けること で隣地と調査データを共有することができます。斜線部分の敷地内には測点が2箇所しかありませんが、右と 下の敷地の測点を共有することによって、斜線部の敷地で4点調査を行ったこととみなします。 また、4点未満であっても「敷地全体の許容応力度のバラツキ及び軟弱地盤の厚さや傾斜等が確認できると 判断した根拠」(本Q&A4-5 参照)を確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)することにより、保険申込 が可能です。 ○:計測点 1 つの敷地 09/08/10 追加 11/06/20 改定 12/04/02

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5 住宅保証機構㈱ 4-5 ス ウ ェ ー デ ン 式 サ ウ ン デ ィ ン グ 試 験 以 外 の 地 盤 調 査 方 法 の 調 査 箇所数 スウェーデン式サウ ンディング(SWS) 試験以外の調査方法 であれば計測点は1 点でよいのですか? 調査箇所数は、敷地内の許容応力度のバラツキ及び軟弱地盤の厚さや傾斜等を確認するためには SWS 試験 に限らず、建物の4隅付近を含めた4点以上とすることが望ましいのですが、次の①から④に掲げる場合は計 測点を1点以上(傾斜地等では必要に応じて計測箇所数を2点以上とするなどの考慮が必要です)とすること ができます。 ①当該式が平行層であり、敷地全体の状況が推測できる場合 近隣で行われた地盤調査データや地形図により、明らかに当該敷地の地層が平行層であると推定でき、総 合的に判断することにより、計測点1点の結果から敷地全体の状況が推測できる場合。 【判断根拠の例:周辺地の地盤調査データ、地形図 等】 ②基礎等の施工時に支持層確認(土質の目視確認)ができる場合 基礎(場所打ち杭、ラップルコンクリート含む)又は地盤補強体(杭状地盤補強等)が支持層まで到達す る設計であり、施工時に支持層確認(土質の目視確認)を行い、設計時に想定していた支持層がやや深か ったり、ばらついたりした場合でも、施工時に調整が可能である場合。 【判断根拠の例:基礎伏図、基礎工事施工計画書、杭施工要領書 等】 ③地盤補強・基礎杭の施工時に地盤の許容応力度等の測定・確認ができる場合 既成杭工法等を用いる場合において、プレボーリング時、杭打設時又は杭打設後に、杭ごとに許容支持力 又は地盤の許容応力度を測定・確認(オーガーのトルク管理、杭打設時のリバウンド量の測定、杭頭での 載荷試験など)を行い、設計時に想定していた支持層がやや深かったり、ばらついたりした場合でも、施 工時に調整が可能である場合。 【判断根拠の例:基礎伏図、基礎工事施工計画書、杭施工要領書 等】 ④大臣認定等を取得した地盤補強工法を用いる場合 大臣認定等(国土交通大臣認定に係る「性能評価」、(財)日本建築センターによる「建設技術審査証明」、(財) 日本建築総合試験所による「建築技術性能証明」 等)を取得している杭・地盤補強工法を用い、それぞ れの仕様通りの施工を行った場合。 【判断根拠の例:建設技術審査証明等の写し、工法パンフレット 等】 09/08/10 改定 09/12/25 12/04/02 4-6 地 盤 調 査 の 有 効 期 限 地盤調査(報告書)の 有効期限はあります か? 地盤調査結果(報告書)の有効期限は特に設けていません。地盤調査後に、地盤調査を行った敷地及びその 周辺において擁壁工事や切盛造成工事、大規模な建築工事などがされていない限りは有効としています。 09/08/10

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6 住宅保証機構㈱ 4-7 「 現 地 調 査 チ ェ ッ クシート」 の 判 定 方 法 「現地調査チェック シート」の判定方法に ついて詳しく教えて ください。 ●『周辺状況』-『川・池・水路等(小規模な排水溝を除く)』 ⇒「川・池・水路等」とは、川、池、水路に加え、海、湖、沼、遊水地、水田、用水路、クリーク等を含みま す。「小規模な排水溝」とは、側溝程度の溝を指します。 ●『敷地状況』-『山・丘陵地・傾斜地の造成地』-『一団の造成戸数』 ⇒「一団の造成戸数」は、複数戸が連なった新規造成戸数を指します。団地一体(数戸~数十個)がまとめて 不同沈下を起こす事例が少なからず起きていることから、5 戸以上の新規造成においてはB判定となります。 ●『敷地状況』-『山・丘陵地・傾斜地の造成地』-『造成年数』 ⇒「造成年数」とは、宅地以外の用途から宅地として造成されてからの年数を指します。したがって、当該敷 地の形状等に大きな変更がなく、新たに盛土等を行わない建替時においては、当該敷地の当初の造成時から の年数で構いません。 ●『敷地状況』-『山・丘陵地・傾斜地の造成地』-『擁壁』 ⇒「擁壁」とは、当該敷地を構成する(支える)擁壁を指し、隣地の地盤面が高い場合における隣地を構成す る(支える)擁壁は含みません。 ●『敷地状況』-『平坦地の整地』-『整地年数』 ⇒「整地年数」とは、宅地以外の用途から宅地として整地されてからの年数を指します。したがって、当該敷 地の形状等に大きな変更がなく、新たに盛土等を行わない建替時においては、当該敷地の当初の造成時から の年数で構いません。 10/08/10 第5条(地盤補強及び地業) 5-1 地 盤 補 強 の要否 地盤計測の結果、基礎 の形式や地盤補強の 要否を決定する方法 を教えてください。 地盤補強の要否については「地盤調査結果の考察」又は「基礎設計のためのチェックシートの判定」を用い て判断することとしています(5条1項)。地盤調査結果の考察は、一般的には当該敷地の地盤調査実施者が行 っていますが、設計者や施工者、当該敷地の地盤調査を行っていない地盤調査会社等が行うことも可能です。 ただし、考察は地盤の状況を十分に把握し「即時沈下」と「圧密沈下」について言及したものに限ります。(次 の「5-2」も併せてご確認ください) 設計施工基準による地盤補強の要否の判断根拠の例 ⅰ)建設地の地盤調査実施者による「地盤調査結果報告書」記載の考察 ⅱ)基礎設計のためのチェックシートの判定(※「基礎設計のためのチェックシート(スウェーデン式サウ ンディング試験実施用)」は2階建以下のみ使用可) ⅲ)地盤保証制度(当社の地盤保証制度以外を含む。)を利用する場合において、その保証者となる会社の判 定・考察 ⅳ)設計者、施工者、建設地の地盤調査を行っていない地盤調査会社等による考察 09/08/10 改定 09/12/25

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7 住宅保証機構㈱ 5-2 地 盤 調 査 結 果 の 考 察 地盤調査結果の考察 を設計者等(地盤調査 者以外)が行う場合 は、どの程度の考察を 提出すればよいです か? 考察は、一般的に「即時沈下」と「圧密沈下」に対する検討を行い、それを客観的に示していただく必要が あります。「即時沈下」とは、地盤に対して、建築物の荷重が加わったときに即発生する沈下です。これを防止 するためには建築物の荷重(自重+積載荷重 kN/㎡)が、地盤の許容応力度(kN/㎡)を下回っている必要が あります。一方、「圧密沈下」は、粘性土層や有機質土層が間隙体積の減少により凝縮し沈下する現象です。こ ちらは、建築物の荷自重(kN/㎡)が地盤の許容応力度(kN/㎡)を下回っている層でも起こる可能性がある ため考察において沈下の検討が必要です。 考察として取り扱える例(地盤補強不要と判断した例) ・「建築物の荷重の影響範囲を基礎底部から下方5mと考える。その間は、概ね良好な層(非自沈層であり許容 支持力 30kN/㎡以上)が続き、各測点のバラツキも少ないことから地盤補強は必要ない。」 ・「表層 0.5mまでに 20kN/㎡未満の軟弱層が見受けられるが、ほぼ平行に分布している。0.5m以深には 自沈層は存在せず、各測点のデータもほぼ同一なため、基礎底盤下を十分に突き固めることによりべた基礎 形式とすることで安全は確保できる。」 ・「一部に自沈層があるが、自沈層のすべてが『0.75kNゆっくり自沈』以上であり、各測点間のN値のバラ ツキも少ないことから圧密沈下が起きても極わずかであると考えられる。建物荷重に対して地盤の許容支持 力が上回っているため地盤補強は必要ない。」 考察として取り扱えない例 ・「表層部の地盤の許容応力度(kN/㎡)が、建築物の自重(kN/㎡)を上回っているから沈下を起こさないと 考え、地盤補強は必要ない。」 ≪理由≫「圧密沈下」に対する検討がされていません。 ・「軟弱地盤がGL-2mまで続いているが、基礎下の砕石地業に対し十分な転圧を行うため地盤補強を 行う必要はない。」 ≪理由≫ 転圧方法(5条2項一号解説/P22)にもよりますが、地上(根切底)からの転圧により、深 さ 2m範囲を締め固めることはできません。 ・「通常より剛性力を高めたベタ基礎とすることで地盤補強は不要」 ≪理由≫ 基礎の剛性をいくら高めても、沈下対策にはなりません。(※軟弱な部分が局所的な場合は、 有効な場合もあります。) ・「以前からこの辺一体は地盤補強していないから、ここも地盤補強は要らない。」 ≪理由≫ 敷地周辺が沈下していないからといって、建設地も地盤補強が不要であるとは限りません。 ・「経験的に、この調査結果なら地盤補強は要らない。」 ≪理由≫ 経験則は大切ですが、考察は、技術的・客観的な視点で作成してください。 ・「以前、同じような土地に建てた住宅が傾いていないので、ここも大丈夫だ。」 ≪理由≫ 同様の地形であっても、建設地も地盤補強が不要であるとは限りません。 09/08/10 追加 12/04/02

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8 住宅保証機構㈱ 5-3 地 盤 補 強 工法 地盤補強工法は設計 施工基準5条2項に 定めている3工法し か用いることができ ないのですか? 地盤補強工法として採用されることが多い3工法について、設計施工基準においてその取扱いを明確にして います。その他の工法についても、地盤調査の結果により必要とされる性能(許容応力度、圧密沈下対策 等) を満たしていれば用いることは可能です。 09/08/10 5-4 地 盤 補 強 を 行 っ た 場 合 の 地 業 地盤補強を行った場 合、その上に砕石等の 地業は必要ですか? 表層改良や柱状改良などの地盤補強を実施し、その改良体に基礎が直接載る場合においては、地業を省略す ることができます。ただし、柱状改良等、基礎の底盤下部全面を改良しない改良工法の場合は改良体の間の地 盤は適切な地業を行う必要があります。 09/08/10 第6条(基礎) 6-1 べ た 基 礎 の 形 状 及 び配筋 ベタ基礎の形状及び 配筋はどのように決 定 す れ ば よ い で す か? べた基礎の基礎スラブの断面寸法、配筋及び基礎の立上り部分の配筋等は、次の①~③のいずれかの方法に より決めることとなります。なお、スラブ配筋を決定した根拠については、「べた基礎配筋表により配筋を決定」、 「べた基礎スラブ配筋スパン表により配筋を決定」等、矩計図や基礎伏図等へ記入してください。 ①構造計算による方法 建築物、敷地、地盤その他の基礎に影響を与えるものの実状に応じて、建築物の自重、積載荷重、土圧等及 び地盤の沈下や変形等を考慮して建築物又は建築物の部分に有害な損傷、変形及び沈下が生じないよう計算に より基礎構造を確定させる方法です。 ②「べた基礎配筋表」の利用 設計条件が同等であれば、構造計算の結果が示されている「べた基礎配筋表」によることができます。「べた 基礎配筋表」によりスラブの厚み・配筋を決めた場合、べた基礎の立上り部分の厚みや配筋等は、建設省告示 第 1347 号に従ってください。 ③設計者の工学的判断等 工学的判断方法に特に定めはありませんが、建築物の基礎に関して建築基準法施行令第 38 条で「建築物の 基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上 安全なものとしなければならない」と定められていますので、基礎は本来、建物荷重等に基づいた工学的な判 断が必要です。 具体的には、次に挙げるようなものが工学的判断として挙げられます。 ・「べた基礎スラブ配筋スパン表」(P27) ・『小規模建築物基礎設計指針』(日本建築学会)に記載されている「べた基礎スラブ配筋検討表」 ・ 性能表示制度における「木造軸組工法住宅の横架材及び基礎のスパン表」(日本住宅・木材技術センター) ・ 住宅供給者が自社仕様(建物荷重等)に基づき、構造計算した結果をまとめたスラブ配筋表 ・ その他、一定の設計条件のもとで構造計算結果が示されている配筋表 09/08/10 改定 09/11/12 12/04/02

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9 住宅保証機構㈱ 6-2 べ た 基 礎 配 筋 表 の 見方① 「べた基礎配筋表」に おいて、屋根が「重い 住宅」仕様(瓦屋根等) で外壁が「軽い住宅」 仕様(サイディング 等)の場合は、「重い 住宅」と「軽い住宅」 のどちらに分類され るのですか。 屋根が瓦葺きなどの「重い住宅」に該当する場合は、外壁の仕上げがサイディングなどの「軽い住宅」に該 当する場合であっても建物全体としては「重い住宅」に分類されます。同様に、外壁の仕上げがモルタル塗り などの「重い住宅」に該当する場合は、屋根が金属板葺きなどの「軽い住宅」に該当する場合であっても重い 住宅に分類されます。どちらの場合も安全側で見る必要があります。 09/08/10 6-3 べた基礎 配筋表の 見方② 「べた基礎配筋表」に おいて、「軽い住宅」 仕様 と判断でき る外 壁仕 様を教えて くだ さい。 窯業系サイディング、金属系サイディング、ALC パネル(37 ㎜)、軽量モルタル(16 ㎜)を用いる一般的 な納まりの外壁であれば「軽い住宅」仕様の外壁として取り扱えます。 09/08/10 6-4 べた基礎 配筋表の 見方③ 「べた基礎配筋表」に おいて、スラブスパン は基 礎立上りの 芯々 寸法 ですか?内 法寸 法ですか? 内法寸法です。 09/08/10 6-5 べた基礎 配筋表の 見方④ 「べた基礎配筋表」に おいて、スラブの短辺 長辺の比は概ね 1: 1.5 とされています が、廊下の下の部分な ど細 長いスラブ があ った 場合は同表 を使 えないのですか? また、短辺方向が5m を超えたり、短辺長辺 の比率が 1:1.5 を超 えた りした場合 は対 処方 法を教えて くだ さい。 「べた基礎配筋表」は区画されているすべてのスラブの中で、短辺方向スパンが最大となるスラブ(以下「最 大スラブ」という)寸法を基に、すべてのスラブの配筋を決定します。なお、短辺方向スパンが最大とならな いスラブの短辺:長辺の比率は、1:1.5 を超えても構いません。 最大スラブの短辺方向が5mを超えたり、短辺長辺の比率が 1:1.5 を超えたりしている場合には、基礎の 立上り又は地中梁を設け、スラブの大きさを抑えていただくことにより、べた基礎配筋表を適用することがで きます。 なお、べた基礎配筋表の適用範囲(最大スラブの短辺方向が5m以内、短辺長辺の比率が 1:1.5 以内)で あっても同様に立上り又は地中梁を設けることによってスラブの配筋を軽減することは可能です。 09/08/10 追加 09/12/25

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10 住宅保証機構㈱ 6-6 人通口の 補強方法 ベタ 基礎の立上 りに 設け る人通口の 補強 方法 に関する規 定は ありますか? 設計施工基準に、人通口の補強方法に関する規定はありません。設計者の判断によって適切に補強してくだ さい。 建設省告示第 1347 号第1,3項二号では「木造の建築物の土台の下にあっては連続した立ち上りを設けるも のとすること(一部略)」と規定されていますので、人通口によって連続が途切れている場合においては、連続 しているとみなせる補強が必要になると考えられます。 ※「人通口の補強」及び「開口部直下の補強筋」は H16 年版標準仕様(http://www.how.or.jp/seinou/ gijyutsu/shiyou16_6.html)に掲載しておりましたが、同標準仕様は参考仕様であり、遵守基準ではありま せん。現在、「標準仕様」は廃止され、まもりすまい保険においての技術基準は「設計施工基準(遵守基準)」 のみとなりましたので、設計施工基準・同解説(p29、p31)を参考に設計者がご判断ください。 09/08/10 追加 10/03/01 改定 12/04/02 6-7 布基礎の 形状及び 配筋 布基 礎の形状及 び配 筋は どのように 決定 すればよいですか? 設計施工基準には布基礎の配筋等に関する規定はありません。布基礎の形状及び配筋等は建設省告示第 1347 号に従って決定してください。ただし、立上り高さは同基準(6条3項)に従って、地上部分で 300 ㎜以上としてください。 09/08/10 追加 12/04/02 6-8 基礎の高 さ① 基礎の高さは「300 ㎜以上」となっていま すが、設計 GL からの 高さ と考えてよ いで すか? 基礎の立上り高さは、構造耐力及び耐久性上の観点から地上部分で 300 ㎜以上とすること(6条3項)と していますが、その高さ寸法の取り方は「地上部分」であり、「平均 GL からの高さ」ではありません。 ただし、ビルトイン車庫入口等で基礎の立上りが必要ない部分や、玄関・勝手口、テラス、中庭等において、 たたきや犬走り等により基礎の高さ 300 ㎜未満となる部分が一部存在する程度で、建設省告示 1347 号に適 合するものとみなされる場合は、設計施工基準に適合しているものとして取扱います。 なお、本条文は基礎の外周部の立上りに対して適用します。 09/08/10 追加 10/02/25 10/08/10 12/04/02 6-9 基礎の高 さ② 免震 工法の場合 の基 礎の 高さはどう 考え ればよいですか? 免震工法の場合における「基礎の高さ」は、「まもりすまい保険上」の取扱いとして、地上部分の土台下端ま での高さを指すこととします。 09/08/10

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11 住宅保証機構㈱ 6-10 基礎の高 さ③ 構造計算により、構造 上の 安全を確か めて いる場合は、基礎の高 さを 300 ㎜未満とす る こ と が で き ま す か? 基礎の高さの規定は建設省告示 1347 号にも規定されていますが、同告示は、構造計算を行うことにより適 用しないことができます(建基法令 38 条4項)。ただし、設計施工基準(6条3項)における基礎の高さは、 構造耐力性能とは別に、土台等の耐久性向上(劣化の軽減)措置としての効果を期待して設定しているため、 構造計算を行う場合であっても同基準は適用されます。なお、構造計算により基礎の高さを 300 ㎜未満とす る場合も、「土台廻りの耐久性向上に係る措置」を確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)することにより、 保険申込が可能です。 土台廻りの耐久性向上に係る措置の(例) ※必ずしも全ての措置を施す必要はありません。基礎の高さに応じて判断してください。 ・軒の出寸法を大きくする ≪理由≫ 軒の出を 60cm以上確保することで外壁面への雨掛りは、30cm以下の場合と比べ大幅に減少 します。 ・基礎外周部に犬走り・排水溝・砂利敷き等を設ける(雨水の排出・防湿措置) ≪理由≫ 床下を乾燥した状態に保つためにも基礎立上り周辺部を水捌けの良い状態に保つことは耐久性の 向上につながります。 ・ 湿式仕上げとした外壁を通気構法とする ≪理由≫ 湿式仕上げの外壁についても、通気構法とすることで、万が一、壁体内に雨水が入った場合でも、 外部に排出することができます。(※乾式仕上げの外壁とする場合は、本基準 10 条1項により、 通気構法とする必要があります。) ・土台に耐久性の高い樹種や、防腐防蟻効果の高い処理を施したものを用いる ≪理由≫ 「針葉樹の構造用製材」、「広葉樹製材」及び「枠組壁工法構造用製材」それぞれのJASに規定す る耐久性区分D1に区分されている樹種の中でも防腐防蟻性が比較的高い樹種は以下の通りで す。 ヒノキ、ヒバ、ベイヒ、ベイスギ、ケヤキ、クリ、ベイヒバ、タイワンヒノキ、 ウエスタンレッドシーダー 09/08/10 追加 12/04/02 6-11 べた基礎 配筋表の 見方⑤ べた基礎配筋表の「建 物の荷重の目安」には 「基 礎の耐圧盤 の荷 重を含む」とあります が、通常、耐圧盤の配 筋を 計算する時 には 耐圧 盤の荷重は 含め ない のではあり ませ んか? 耐圧盤の配筋の検討においては、「建物荷重」は耐圧盤より上の部分の躯体(基礎の立上りや1階床を含む) の荷重を基に計算しています。(耐圧盤の荷重は含めておりません。) べた基礎配筋表には「建物の荷重の目安」として、耐圧盤を含む荷重を掲載しておりますが、これは「重い 住宅」、「軽い住宅」の判断の目安(参考値)としてご判断ください。 10/02/25

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12 住宅保証機構㈱ 第 7 条(勾配屋根の防水)関連 7-1 勾配屋根 の勾配 勾配屋根とは、どの程 度 の 勾 配 に す れ ば よ いのですか? 木造住宅の屋根は、室内への雨水の浸入を生じさせないため、葺き材・葺き方に応じた適切なものとし、屋 根葺き材製造者仕様に従ってください(7条1項)。製造者の仕様等がない場合は、下表の最低勾配を目安に決 定してください。 表 葺き材ごとの最低勾配の目安(参考値) 瓦葺き 3.5/10 瓦棒葺き(心木あり) 1/10 瓦棒葺き(嵌合型・心木なし) 0.5/10 スレート葺き 3/10 アスファルトシングル葺き 3/10 一文字葺き、平葺き、横葺き 3/10 長尺立はぜ(立平)葺き 0.5/10 長尺折板葺き 0.3/10 09/08/10 追加 10/02/25 改定 12/04/02 7-2 アスファ ルトルー フィング 同等品 屋 根 の 下 葺 き 材 と し て規定されている「ア ス フ ァ ル ト ル ー フ ィ ング 940」と同等以 上 と 判 断 で き る 下 葺 き 材 を 教 え て く だ さ い。 アスファルトルーフィングは、JIS に適合する「アスファルトルーフィング 940」又はこれと同等以上の防 水性能を有するものを使用することとしています(7条2項一号)。 「同等以上の防水性能」とは、「防水性能」はもちろんのこと、「引張強さ」や「釘(タッカー)穴止水性」を 比較しています。「同等以上」として取り扱えるものは、「改質アスファルトルーフィング(アスファルトルー フィング工業会規格「ARK-04」と同等品質以上のもの等)」や「アスファルトルーフィング 1500」、「合成 ゴムルーフィング」又は「透湿ルーフィング」などが挙げられます。なお、矩計図等へ記載する建材名は、商 品名ではなく、これらの一般名称を用いてください。 09/08/10 追加 09/12/25 追加 11/06/20 7-3 棟換気材 周辺の下 葺き材 下葺き材の重ね・立上 り寸法の規定は、棟換 気 材 等 周 辺 に 関 し て は ど う 考 え れ ば よ ろ しいですか? 小屋裏空間を換気するための措置を施す部分(棟換気材周辺等)については、換気部材とルーフィングを適 切に重ね合わせることにより、ルーフィング同士の重ね幅及び巻返し長さに関する設計施工基準(7条2項各 号)を適用しないことができます。したがって、「3条確認」(※本Q&A3-1 参照)は不要です。 09/08/10 7-4 棟部及び 谷部の下 葺き材の 重ね幅 「 棟 部 及 び 谷 部 の 重 ね幅」の寸法はメーカ ー 基 準 に よ れ ば よ い のですか? 「棟部及び谷部の重ね幅」に関しては、設計施工基準7条2項三号の「ただし書」において、「葺き材製造者 (メーカー)の施工基準によること」ができます。メーカーごとに「ルーフィングの材質」や「納まり」によ って、例えば棟部の重ね幅を「両方向に 100 ㎜」としている例があります。 09/08/10 改定 12/04/02 7-5 既製品で 「天窓の周囲は、各製 天窓を設置する場合は、屋根材との取合い部からの雨漏防止のため、設計施工基準7条3項に基づき、天窓 10/08/10

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13 住宅保証機構㈱ はない天 窓の取扱 い 造 所 の 施 工 方 法 に 基 づいて・・・」とあるが、 既 製 品 で な い 天 窓 を 用 い る 場 合 は ど う す ればよいですか? の周囲は各製造所が指定する施工方法に基づいて防水措置を施さなければなりません。なお、既製品を用いず に天窓を設ける場合や、製造所が指定する施工方法がない場合であっても、天窓の「断面詳細図」等により、 防水納まりや固定方法等が同基準で規定する防水性能と同等以上であることを確認(「3条確認」/本Q&A 3-1 参照)することにより、保険申込が可能です。 7-6 ガラス瓦 の取扱い ガ ラ ス 瓦 を 設 け る 場 合 に 適 用 さ れ る 基 準 はありますか? ガラス瓦を設ける場合は、その下(ルーフィング・野地板面)に窓等を設けることになると思われますので、 設計施工基準7条3項に掲げる「天窓」と同じ扱いをしていただいて構いません。従って、ガラス瓦及び当該 窓等の取付方法は、当該窓の製造所(メーカー)の指定する施工方法に従ってください。なお、メーカー仕様 がない場合であっても、ガラス瓦取付け部の「断面詳細図」等により、防水納まりや固定方法等が同基準で規 定する防水性能と同等以上であることを確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)することにより、保険申込が 可能です。 10/08/10 7-7 煙突の取 扱い 薪 ス ト ー ブ の 煙 突 を 屋 根 に 設 け る と き に 適 用 さ れ る 基 準 は あ りますか? 薪ストーブの煙突が屋根を貫通する場合は、設計施工基準7条3項に掲げる「天窓」と同じ扱いをしていた だいて構いません。従って、ストーブの製造所が指定する施工方法に基づいて防水措置を施してください。な お、製造所が指定する方法がない場合であっても、煙突取付け部の「断面詳細図」等により、防水納まりや固 定方法等が同基準で規定する防水性能と同等以上であることを確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)するこ とにより、、保険申込が可能です。 10/08/10 7-8 庇の取扱 い 庇 に も 下 葺 き 材 を 設 け る 必 要 が あ り ま す か? 庇にも原則として設計施工基準 7 条を適用しますので、下葺き材が必要です。ただし、アルミ製や樹脂製な どの一枚板の庇についてはこの限りではありません。 11/06/20 7-9 勾配屋根 にパラペ ットを設 ける場合 勾 配 屋 根 の 周 囲 に パ ラ ペ ッ ト を 設 け る 場 合 は 何 条 の 基 準 を 適 用 す れ ば よ い で す か? 勾配屋根一般部は設計施工基準7条を、パラペットは設計施工基準8条 5 項を適用してください。また、水 下側にパラペットを持つ屋根における内樋部分にメンブレン防水を施す場合は、8条3項も適用となりますの で、内樋とパラペットの取合い部分の防水層の立上げ高さは 250 ㎜以上確保してください。 11/06/20 改定 12/04/02 7-10 勾配屋根 をメンブ レン防水 とする場 合 木 造 の 勾 配 屋 根 を メ ン ブ レ ン 防 水 と す る ことは可能ですか? 勾配屋根面に葺き材ではなくメンブレン防水(シート防水やFRP防水等)を施すことは可能です。ただし、 この場合は設計施工基準8条を適用していただく必要があります。 11/06/20

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14 住宅保証機構㈱ 7-11 太陽光パ ネル、太 陽熱温水 器の取扱 い 屋 根 に 太 陽 光 パ ネ ル や 太 陽 熱 温 水 器 を 設 置 す る 場 合 の 技 術 基 準はありますか? 太陽光パネルや太陽熱温水器の設置に関する技術基準はありません。したがって、メーカーの施工マニュア ル等に添って設置されていれば結構です。 なお、リフォーム保険においてはリフォーム保険設計施工基準において「住宅用太陽電池モジュール設置工 事編」が定められておりますのでまもりすまい保険(新築保険)においても参考としてください。 リフォーム保険設計施工基準 http://www.mamoris.jp/refo/pdf/2012-refo-standard.pdf 11/06/20 7-12 下葺き材 の巻返し 長さ 下 屋 の 直 ぐ 上 に 窓 が ある場合は、下葺き材 の巻返し長さを 250 ㎜ 未 満 と す る こ と は できますか? 下屋の直ぐ上(上階の壁)に窓がある場合でも、設計施工基準7条2項(4)が適用となるため、巻返し長さ 250 ㎜を確保できるよう窓の高さ(窓下の防水層高さ)に注意していただく必要があります。 ただし、250 ㎜を下回る場合であっても、下ぶき材を窓台部分まで巻込む、窓台に先張り防水シートを施す 等、設計施工基準で規定する防水仕様と同等以上の防水性能を有することが確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)することにより、保険申込が可能です。 11/06/20 7-13 折板葺き の取扱い (木造) 木造住宅の屋根を折 板葺きとしますが、下 葺 き 材 は 必 要 で す か? 長尺折板葺きの場合であっても、下葺き材は必要です。「長尺折板」は、あくまで「葺き材」であり、メンブ レン防水とは異なり、葺き材の隙間からの雨水の浸入が想定されます。特に木造においては、小屋裏や壁体内 に雨水が浸入すると、構造体が腐朽する可能性があるため、下葺き材を用いて、浸入した雨水を外部に排出す る必要があります。また、下地(野地板)を設けずに下ぶき材を施した場合、下葺き材にたわみ・しわ等が生 じる可能性が高いため、設計施工基準に適合しているとはみなせませんのでご注意ください(鉄骨造の場合は 22-1 をご確認ください。)。 11/06/20 第8条(バルコニー及び陸屋根の防水) 8-1 バルコニ ー・陸屋 根の勾配 バ ル コ ニ ー 及 び 陸 屋 根 の 勾 配 は 防 水 メ ー カ ー 基 準 に よ れ ば よ いのですか? 「バルコニーの床」及び「陸屋根の屋根面」は、室内へ雨水を浸入させないため、原則として1/50 以上 の排水勾配を設けることとしています(8条1項)が、「ただし書」において、「防水材製造者(メーカー)の 施工基準によること」ができます。メーカーごとに「合板等を2層張りとする下地の仕様」や「勾配付き断熱 材による勾配の精度確保」などにより、排水勾配を1/100 以上としている例があります。 09/08/10 改定 12/04/02 8-2 FRP 防 水の1層 (1 プラ イ)仕様 陸 屋 根 又 は バ ル コ ニ ーに FRP 防水1層(1 プライ)仕様を用いる ことは可能ですか? バルコニーに使用する防水材は、防水面のひび割れ等による雨漏れを生じさせないため、下地の変形及び目 違いに対し安定したものであり、かつ、破断又は穴あきが生じ難いものを用いることとしています(8条2項)。 このため、「FRP系塗膜防水」にあっては、原則としてガラスマット補強材を2層以上(2プライ)とする こととしていますが、「ただし書」において、防水材製造者(メーカー)の施工基準によることで「ガラスマッ ト補強材を1層(1プライ)とすること」ができます。メーカーごとの「面積制限」及び「ガラスマットの重 さ(例:450g/㎡以上)」などの定めがある場合はこれに従っってください。 09/08/10 改定 12/04/02

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15 住宅保証機構㈱ 8-3 バ ル コ ニ ー 掃 き 出 し サ ッ シ 下 端 の 防 水 立 上 り 高 さ バ ル コ ニ ー 掃 き 出 し サ ッ シ 下 の 防 水 立 上 り高さ 120mm(8条 3項)は、床からサッ シ 下 枠 の フ ィ ン ま で の 高 さ を 指 す の で す か? 「120 ㎜」は「防水層」の立上り高さの規定です。したがって、サッシ下枠より下の見えがかり部分を指す ものではなく、防水層自体の高さをさします。サッシ下枠(フィン)の裏側まで防水層が立上っている場合は、 その部分も含めての高さとすることができます。 09/08/10 8-4 バ ル コ ニ ー の 排水溝 バ ル コ ニ ー に は 必 ず 排 水 溝 を 設 け な け れ ばいけませんか? 設計施工基準は、バルコニーには排水溝を設ける想定(8条4項)で規定していますが、排水溝を設けない 場合は、ドレインに向かった方向に勾配を設けてください。また、排水ドレイン取付部は防水層の補強措置及 び取合部の止水措置を施してください。 09/08/10 追加 12/04/02 8-5 バ ル コ ニ ー の 面積 バルコニー(ルーフバ ルコニー含む)には面 積 制 限 は あ り ま す か? 跳ね出しバルコニーやルーフバルコニー(一部でもバルコニー下部に室内部分があるもの)に限らずバルコ ニーの面積制限はありません。ただし、下地合板(ボード)のたわみや反りにより防水層が破断し、雨漏りに つながる事故が多発していることから、構造用合板等のボード2枚を千鳥張りする、又は、厚さ 24 ㎜以上構 造用合板とするなど床の剛性を高めることが重要です。下地合板の種類や厚さ、それを支える梁・根太のピッ チ等につきましては、十分に検討の上、決定してください。 ※ 住宅性能保証制度(平成 16 年版設計施工基準適用)においては「原則として10㎡以内、追加仕様を遵 守したものについては 20 ㎡以内」という取扱いをしておりましたが、まもりすまい保険(平成 20 年設 計施工基準適用以降)では、その取扱いを撤廃しました。 09/08/10 追加 11/06/20 8-6 ア ル ミ 製 等 既 製 の バ ル コ ニ ー の 取 扱い ア ル ミ 製 な ど の 既 製 の バ ル コ ニ ー を 取 付 ける場合において、設 計 施 工 基 準 8 条 は 適 用されますか? アルミ製等の既製のバルコニーや開放廊下を取付ける場合や、スノコ状(グレーチング含む)のデッキを設 置する場合など、もともと防水性能を必要としていないものは8条を適用しません。ただし、躯体との取合い 部分の止水措置など、必ず防水上の配慮は必要です。 09/08/10

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16 住宅保証機構㈱ 8-7 無 落 雪 (M形) 屋 根 の 取扱い 無落雪(M形)屋根で の 保 険 契 約 申 込 は 可 能ですか? 設計施工基準では、雨水を速やかに排出する屋根を前提としています。このため、多雪区域において、隣家 等への屋根からの落雪防止等を目的に採用されている「無落雪(M形)屋根」や「雪止め屋根工法(立はぜが 勾配方向とほぼ直交している葺き方)は、設計施工基準3条に係る確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照) で取り扱うこととしています。事前に保険契約申込予定の窓口(特定取次店を除く)までご相談ください。 なお、(財)北海道建築指導センターによる「無落雪(M形)屋根設計施工基準」及び(社)青森県建築士会によ る「青森県版・無落雪(M 型)屋根仕様」に対し包括3条確認(本Q&A3-1 参照)を行っておりますので、 各対象地域においては同基準を参照してください。 (財)北海道建築指導センターホームページ http://www.hokkaido-ksc.or.jp/06_warranty/index.html (社)青森県建築士会ホームページ:http://www.aomori-aba.or.jp/req/req.aspx 09/08/10 追加 09/12/25 8-8 手 す り 壁 に ス リット、 風 窓 等 を 設 け る 場 合 の 防 水 立 上 り 高さ 手 す り 壁 に ス リ ッ ト や 飾 り 窓 等 を 設 け る 場合、防水層の立上り 高さは 120 ㎜以上と すればよいですか? 手すり壁に設けたスリットや飾り窓等は「開口部」とは見なしませんので、防水層の立上り高さは 250 ㎜ 以上確保する必要があります。 11/06/20 7-8 (再掲) 庇 の 下 葺き材 庇 に も 下 葺 き 材 を 設 け る 必 要 が あ り ま す か? 庇にも原則として設計施工基準 7 条が適用しますので、下葺き材が必要です。ただし、アルミ製や樹脂製な どの一枚板の庇についてはこの限りではありません。 11/06/20 7-9 (再掲) 勾 配 屋 根 に パ ラ ペ ッ ト を 設 け る 場 合 の 適 用条文 勾 配 屋 根 の 周 囲 に パ ラ ペ ッ ト を 設 け る 場 合 は 何 条 の 基 準 を 適 用 す れ ば よ い で す か? 勾配屋根一般部は設計施工基準7条を、パラペットは設計施工基準8条 5 項を適用してください。また、水 下側にパラペットを持つ屋根における内樋部分にメンブレン防水を施す場合は、8条3項も適用となりますの で、内樋とパラペットの取合い部分の防水層の立上げ高さは 250 ㎜以上確保してください。 11/06/20 改定 12/04/02

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17 住宅保証機構㈱ 7-10 (再掲) 勾 配 屋 根 を メ ン ブ レ ン 防 水 と す る 場合 木 造 の 勾 配 屋 根 を メ ン ブ レ ン 防 水 と す る ことは可能ですか? 勾配屋根面を葺き材ではなくメンブレン防水(シート防水やFRP防水等)を施すことは可能です。ただし、 この場合は8条を適用していただく必要があります。 11/06/20 第9条(外壁の防水) 9-1 通 気 構 法 と す べ き 外 壁 木造住宅の外壁にサイ ディングを使用する場 合は、必ず通気構法と しなければいけないの ですか? サイディング等、乾式の外壁仕上げとする場合は、必ず通気構法としてください。(10 条1項) ただし、ALCパネル又は押出し成形セメント版(厚25mm 超)等を用いる場合を除きます。 09/08/10 9-2 ALC パ ネ ル を 用 い る 場 合 の 防水紙 外壁に ALC パネルを 用いる場合は防水紙が 必要ですか? 設計施工基準9条1項では「防水紙又は雨水の浸透を防止する仕上材等を用い、構造方法に応じた防水措置を 施すこと」としており、外壁に ALC パネルを用いる場合は「ALC パネル+仕上材」となります。これは、防 水性能の考え方として、ALC パネルは「パネル間の目地をシーリング処理し、壁面に仕上塗材仕上げを行った 状態で漏水のないものとする(JASS27 乾式外壁工事)」とされていることによります。なお、9 条 3 項に規 定する仕上材が施されている場合は、ALC パネルの下に用いる防水紙の有無や種別は問いません。したがって、 ALC パネル製造の仕様(施工方法)によっては、透湿防水シートに ALC パネルを直張りする場合があります が、通気構法としない場合においても、9 条 2 項に従い、アスファルトフェルト 430 に変更する必要はあり ません。(ALC 外壁の仕上材については本Q&A9-6 を参照ください。) 09/08/10 追加 09/12/25 11/06/20 9-3 非 通 気 構 法 と す る 場 合 の 防 水紙 外壁をモルタルのよう な湿式仕上げ(非通気 構法)とする場合、防 水紙として透湿防水シ ートを用いることはで きますか? 透湿防水シートは絶対に用いないでください(9条2項二号)。通気構法以外の外壁は、通気構法とした場合 に比べ壁体内の湿気を排出しにくいことに加え、防水紙に開いた釘孔(タッカー孔)から雨水が浸入するケー スや、モルタル等に浸透した水分が日射等により水蒸気化し、内部に浸入するケースがあります。したがって、 防水紙は必ず「アスファルトフェルト 430(20kg/巻品)」を用いることが必要です。また、アスファルトフ ェルトであっても釘孔止水性の弱い「17kg/巻品」、「8kg/巻品」は用いないでください。 09/08/10

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18 住宅保証機構㈱ 9-4 外 壁 開 口 部 周 囲 の 防 水 テ ー プ 外壁開口部の周囲は、 防水テープを用い防水 紙 を 密 着 さ せ る こ と (9条2項四号)と規 定されていますが、防 水テープを貼るにあた っての注意点はありま すか? 外壁開口部の周囲(サッシ、その他の壁貫通孔等の周囲)は、防水テープを用い、サッシのつば(フィン) と外壁の防水紙を密着させてください。このとき、防水テープの重ね部にすき間が生じないように貼ることが 重要です。参考図1を参照してください。なお、参考図は「両面防水テープ」用いた例のため、防水紙は防水 テープの上に貼ることになります。 参考図1 サッシまわり防水テープの張り方例(先張り防水シートがない場合) 09/08/10 9-5 先 張 り 防 水 シ ー ト 部 分 の 防 水 テ ー プ サッシ取付け部に先張 り防水シートを用いた 場合は、サッシ下部の 防水テープを省略する ことができますか? 外壁開口部の周囲は、防水テープを用い防水紙を密着させること(9条2項四号)と規定しておりますが、 窓台に先張り防水シートを用いた場合には、同シート部分に防水テープを貼らないことができます(参考図2 参照)。なお、図は「両面防水テープ」用いた例のため、外壁の防水紙は防水テープの上に貼ることとなります が、開口部下部に関しては、外壁の防水シートを先張り防水シートに差込むように貼ってください。 参考図2 サッシまわり防水テープの張り方例(先張り防水シートがある場合) 09/08/10

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19 住宅保証機構㈱ 9-6 ALC パ ネ ル の 仕 上 げ 塗材 外壁に ALC パネルを 用いる場合の仕上材は JIS A 6909 に適合し ていればよいですか? JIS 適合品であっても設計施工基準9条3項に規定されていない仕上材(例:樹脂リシン、弾性リシン、セ メントスタッコ等)は用いることができません。

なお、ALC 協会による「外壁パネル表面に下地処理を施した後、仕上塗材として JIS A6909 に規定するリ シン系の仕上塗材を用いる仕様」」に対し包括3条確認(本Q&A3-1 参照)を行っております。詳しくは ALC 協会又は各 ALC 材メーカーへお問い合わせください。 ALC 協会ホームページ:http://www.alc.gr.jp/index.html 09/12/25 9-7 外 断 熱 工 法 の 場 合 の 防水紙 外断熱工法とし、外壁 に防水紙を設けないこ とはできますか? 外壁にALCパネル等を用いる場合を除き、防水紙を設ける必要があります。 ただし、断熱材同士の隙間や、出隅・入隅、開口部廻り、土台水切り部において、断熱材の裏面に雨水が入 らない措置が取れていることを確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)することにより、保険申込が可能です。 11/06/20 第 10 条(乾式の外壁仕上げ)関連 10-1 下 見 板 張 り の 取扱い 外壁を下見板張り(無 垢の板を使用)とする ことは可能ですか? 木材を外壁材として用いることは可能です。 09/08/10 改定 09/12/25 10-2 通 気 層 の厚さ 通気層は必ず 15 ㎜と しなければなりません か? 通気層は、木材の胴縁は又は外壁材専用の通気金具等で通気に可能な厚さを確保しなければなりません(10 条2項三号)。通気胴縁又は通気金具による通気層の厚さは原則として 15 ㎜としていますが、構造用合板等を 張るなどの断熱材のせり出し防止措置があり、かつ、下地を含む胴縁の釘保持力が確保できる場合は厚さを 15 ㎜未満(一般的には通気を確保するため 12mm 以上が望ましい)とすることができます。 09/08/10 10-3 サ イ デ ィ ン グ 材 の 留 め 付 け 寸法 サイディング材の留め 付け寸法は「450 ㎜内 外」と規定されていま す(10 条2項四号)が、 @500 ㎜でもよいです か? 500 ㎜程度まで「450 ㎜内外」の範囲としています。 09/08/10 10-4 サ イ デ ィ ン グ 目 地 の シ ー リ ング サイディングの目地に 用いるシーリング材は 必ずサイディングメー カー指定のものを使用 しなければならないの ですか? サイディングの目地部に使用するシーリング材及びプライマーは各サイディング材製造所の指定するものを 使用してください(10 条2項五号)。なお、まもりすまい保険上、「指定」とは「純正品」又は「推奨品」を指 します。 09/08/10

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20 住宅保証機構㈱ 9-1 (再掲) 通 気 構 法 と す べ き 外 壁 木造住宅の外壁にサイ ディングを使用する場 合は、必ず通気構法と しなければいけないの ですか。 サイディングを用いるなど、外壁を乾式仕上げとする場合は、必ず通気構法としてください(10 条1項)。 ただし、ALC パネル又は押出し成形セメント版(25 ㎜超)等を用いる場合を除きます。 09/08/10 10-5 JIS の 耐 久 性 区 分 8020 同等品 JIS A5758 の耐久性 区 分 の 「 10030 」 や 「9030」は、設計施 工基準 10 条4項にお ける「8020」と同等 以上の耐久性能を持つ と 判 断 し て よ い で す か? JIS A5758 の耐久性による区分「10030」や「9030」は「8020」以上の耐久性能があるものです。 それぞれの区分の前半の数字(100、90、80)は「圧縮加熱温度(℃)」を示し、後半の数字(30、20) は「変形率(%)」を示しています。例えば、「8020」の場合は、80℃で加熱しながら、-20%変形するま で圧縮し、-10℃に冷却しながら+20%変形するまで引っ張るなどの試験を行い、試験体に試料の溶解、膨 潤、ひび割れなどの異常が認められないことが条件となっています。 なお、「7020」や「7010」は、「8020」を下回る耐久性能となりますので、開口部の周囲に用いること はできません。 09/2/25 10-6 ALC パ ネ ル を 用 い る 場 合 の 通 気 措 置 ALC パネルや押出成 形セメント版を用いる 場合は通気構法とする 必要はありますか? ALC パネルや押出成形セメント版(厚さ 25 ㎜超)を用いる場合は通気構法としないことができます。(10 条1項) 11/06/20 第 11 条(湿式の外壁仕上げ)関連 11-1 平 ラ ス の 取 扱 い 外壁をモルタル塗りす る場合、ラスの種類と して「平ラス」を用い ることはできないので すか?どのようなラス を用いればよいのです か? モルタル塗等の湿式仕上の下地はラス(ラス網)張りとし、平ラスを用いないこと(11 条2項)としていま す。平ラスはモルタルの被覆が確保しにくく、かつ、線径の細いものは腐食しやすいためモルタルの剥離・剥 落の原因となります。出入隅、開口部廻り等の補強として用いる場合を除きますが、「建築工事標準仕様書・同 解説 JASS15 左官工事」(編集:(社)日本建築学会)では「平ラスは木造外装用としては不適格である」とさ れています)。したがって、使用できるラスは JIS A 5504 に適合するワイヤラス(ひし形ラス、甲形ラス、 丸形ラス)、JIS A 5505 に適合するメタルラス(こぶラス、波形ラス、リブラス)、JIS A 5524 に適合する ラスシート(角波亜鉛鉄板ラス)及び特殊ラス(防錆処理がされ、モルタルの塗厚が十分に確保できるもの) 等が挙げられます。 09/08/10

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21 住宅保証機構㈱ 11-2 発 泡 ス チ ロ ー ル 等 を 骨 材 と し た モ ル タ ル の 取 扱 い 外壁をモルタル塗りと する場合に、下塗り材 として発泡スチロール 等を骨材としたモルタ ルは用いることができ ますか? 上塗りに設計施工基準 11 条3項二号に適合する既調合セメントモルタルを用いていただければ結構です。 09/12/25 RC 造・SRC 造 第 12 条(地盤調査、地盤補強及び地業)関連 12-1 地 盤 調 査 箇 所 数 RC 造のマンションな どを建てる場合におい て、ボーリング調査(標 準貫入試験)を行ってい る場合でも4隅4点以 上 の 調 査 が 必 要 で す か? 調査箇所数は、敷地内の許容応力度のバラツキ及び軟弱地盤の厚さや傾斜等を確認するためには、建物の4 隅付近を含めた4点以上とすることとしています(12 条2項)。ただし、次の①から④に掲げる場合は計測点 を1点以上(傾斜地等では必要に応じて計測箇所数を2点以上とするなどの考慮が必要です)とすることがで きます。 ① 当該敷地が並行層であり、敷地全体の状況が推測できる場合 近隣で行われた地盤調査データや地形図により、明らかに当該敷地の地層が平行層であると推定でき、 総合的に判断することにより、計測点1点の結果から敷地全体の状況が推測できる場合。 【判断根拠の例:周辺地の地盤調査データ、地形図 等】 ② 基礎等の施工時に支持層確認(土質の目視確認)ができる場合 基礎(場所打ち杭、ラップルコンクリート含む)又は地盤補強体(杭状地盤補強等)が支持層まで到達 する設計であり、施工時に支持層確認(土質の目視確認)を行い、設計時に想定していた支持層がやや 深かったり、ばらついたりした場合でも、施工時に調整が可能である場合。 【判断根拠の例:基礎伏図、基礎工事施工計画書、杭施工要領書 等】 ③ 地盤補強・基礎杭の施工時に地盤の許容応力度等の測定・確認ができる場合 既成杭工法等を用いる場合において、プレボーリング時、杭打設時又は杭打設後に、杭ごとに許容支持 力又は地盤の許容応力度を測定・確認(オーガーのトルク管理、杭打設時のリバウンド量の測定、杭頭 での載荷試験など)を行い、設計時に想定していた支持層がやや深かったり、ばらついたりした場合で も、施工時に調整が可能である場合。 【判断根拠の例:基礎伏図、基礎工事施工計画書、杭施工要領書 等】 09/08/10 改定 09/12/25 12/04/02

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22 住宅保証機構㈱ ④ 大臣認定等を取得した地盤補強工法を用いる場合 大臣認定等(国土交通大臣認定に係る「性能評価」、(財)日本建築センターによる「建設技術審査証明」、 (財)日本建築総合試験所による「建築技術性能証明」 等)を取得している杭・地盤補強工法を用い、そ れぞれの仕様通りの施工を行った場合。 【判断根拠の例:建設技術審査証明等の写し、工法パンフレット 等】 第 13 条(基礎)関連 13-1 平 屋 住 宅 の 基 礎 ( 構 造 計 算 の 有 無) 平屋の RC 造は、建築基 準法では構造計算を求 められていませんが、設 計施工基準では構造計 算を行う必要があるの ですか? 設計施工基準では平屋であっても、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造(同基準 22 条 による準用)、補強コンクリートブロック造(同基準 23 条準用)の基礎の形状及び配筋等は構造計算により設 計することとしています。ただし、壁式鉄筋コンクリート造で地上階数が2以下の住宅にあっては、6条(基 礎)に基づき「べた基礎配筋表」を用いることができます(建築基準法上、構造計算が必要な場合は除きます)。 09/12/25 第 14 条(防水工法)関連 14-1 エ ン ト ラ ン ス 等 の 屋 根 、 バ ル コ ニ ー ・ 共 用 廊 下 の防水 エントランス等の屋根 やバルコニー・共用廊下 にも陸屋根の基準は適 用されますか? 庇やバルコニーの下部が一部でも屋内部分になるものは、14 条が適用となります。ただし、当該部分全体 に屋根が掛かっている場合はこの限りではありません(基準は適用されません。)。 09/08/10 14-2 FRP 防 水 、 ウ レ タ ン 系 塗 膜 防 水 の 取扱い 14 条2項の表に FRP 防水(L-FF)とウレタ ン系塗膜防水・密着工法 (L-UF)がありません が、陸屋根に用いること はできないのですか? FRP 防水(L-FF)とウレタン系塗膜防水・密着工法(L-UF)は表には掲載しておりませんが、防水材メー カーに対して設計施工基準第3条に係る確認(「包括3条確認」※本Q&A3-1 参照)を行っています。した がって、RC 造の陸屋根に施す防水工法として一般的に流通している防水工法の大半は用いることができます。 使用予定の防水材メーカーに「3条確認書」の有無をご確認ください。 09/08/10

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23 住宅保証機構㈱ 第 15 条(パラペットの上端部)関連 15-1 パ ラ ペ ッ ト の 防水 パラペットには必ず笠 木を設置しなければな らないのですか? パラペットの上端部は、寒暖による温度変化、日射、凍結等、気候による影響を強く受ける部位であるため、 ひび割れが発生する可能性があります。したがって、金属製笠木の設置又は防水材料(14 条2項の防水工法 等)の施工等、雨水の浸入を防止するために有効な措置を講じることが必要です。なお、ここでいう「防水材 料」には防水モルタルや撥水材は含めないこととしています。 09/08/10 15-2 バ ル コ ニ ー 手 す り 壁 の防水 バルコニーの手すり壁 は 15 条が適用されます か? 14 条が適用となるバルコニーや共用廊下の(本Q&A14-1 参照)の手すり壁上端部はバラペットの上端部 と同様に取り扱い、設計施工基準 15 条を適用します。 09/12/25 第 17 条(排水勾配)関連 17-1 メ ン ブ レ ン 防 水 の 排 水勾配 塩 ビシー ト防 水など の メ ンブレ ン防 水を施 す 場 合の必 要勾 配を教 え てください。 防水を施す下地面は、できるだけ速やかに雨水等を排水させるための勾配を取ることが必要です。防水下地 面の勾配は原則として1/50 以上としています。ただし、保護コンクリート等により表面排水が行い易い場 合の勾配は、1/100 以上とすることができます。(露出防水は1/50、保護防水は1/100 となります。) なお、RC 造の陸屋根に施す防水工法として一般的に流通している防水工法の大半は、防水材メーカーに対し て設計施工基準第3条に係る確認(「包括3条確認」※本Q&A3-1 参照)を行っており、保護コンクリート 等がない場合でも勾配を 1/100 とすることができます。使用予定の防水材メーカーに「3条確認書」の有無 をご確認ください。 参考表 下地(平場)の勾配の目安(JASS8より) 防水種類 JASS8 該当記号 下地の勾配 保護防水 AN-PF,AK-PF,AK-PS 1/100~1/50 アスファルト防水 露出防水 AK-MS,AK-MT 1/50~1/20 保護防水 AT-PF 1/100~1/50 改質アスファルト シート防水 (トーチ工法) 露出防水 AT-MF,AT-MT AJ-MS,AJ-MT 1/50~1/20 合成高分子系シート防水 S-RF,S-RFT,S-RM,S-RMT S-PF,S-PFT,S-PM,S-PMT S-PC 1/50~1/20 塗膜防水 L-US 1/50~1/20 09/08/10 追加 12/04/02

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24 住宅保証機構㈱ 第 22 条(鉄骨造)関連 22-1 折板葺 きの取 扱 い (鉄骨 造) 鉄 骨 造 住 宅 の 屋 根 を 折 板葺きとしますが、下葺 き材は必要ですか? 鉄骨造住宅の屋根を勾配屋根(折板葺き含む)とする場合は 19 条の規定を適用(準用)します。したがっ て、折板葺きであっても原則としては下葺き材が必要です。しかしながら、木造と違い、鉄骨造においては建 築工事標準仕様書(JASS12 屋根工事)等において、下葺き材がない葺き方(工法)が確立していることから、 JASS12 に適合するような一般的な折板の葺き方であることを確認(「3条確認」/本Q&A3-1 参照)する ことにより、保険申込が可能です(木造の場合は 7-13 をご確認ください。)。 なお、このような工法を採用した住宅において、“通常生じうる”雨水の浸入・隙間・たわみ等その他の事象 による損害は、保険約款第5条2項 11 号により、保険金の支払い対象となりません(重要事項説明書「3.② 保険金をお支払いできない場合」を参照してください)。ただし、“通常生じうる”雨水の浸入等が保険金の支 払い対象とならないだけであり、屋根が保険対象部位から外されるわけではありません。 09/12/25

参照

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