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第 Ⅳ 章 第 Ⅳ 章次世代の健康 ( 加賀市健やか親子 21)

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第 Ⅳ 章

(2)

昨今、少子化や子育て世帯の孤立化といった社会 構造の変化や、核家族や共働き世帯の増加といった 家族形態の多様化等、子育てを取り巻く環境が大き く く変化しており、住民と行政とを直接繋ぐ役割を担 う母子保健対策の意義は、より一層増しています。 このような中、子育て支援の充実に加え、妊娠・出産支援の充実を図るとと もに、妊娠・出産・子育てへの連続的支援を提供することができる体制づくり が求められています。 平成 13年から開始された「健やか親子21」は、平成 22 年までの 10 年 間を計画期間とされていましたが、次世代育成支援対策推進法(平成 15 年法 律第120号)に基づく次世代育成行動計画と連携し更なる取組の推進を図る観 点から、その計画期間を平成26年度まで4年間延長しています。 このたび、現計画の最終評価を行い、地域の母子の健康や生活環境の向上を 図るための体制の確立に向け「母子保健計画策定指針」を踏まえた「加賀市健 やか親子21(第2次)」計画を策定いたしました。 この計画の実施にあたっては、これまでと同様、毎年、実施状況を点検し、 成果を確認し、その結果を計画の見直しに反映させながら、「かがし健康応援プ ラン21(第2次)」に包含された計画として、引き続き、次世代の健康を育み、 生涯を通じた健康づくりを推進して参ります。 最後に、本計画の策定にあたり、貴重なご意見やご提言をいただきました「加 賀市健康福祉審議会」の委員の皆様をはじめ、関係機関、関係団体の皆様に心 からお礼申し上げますとともに、今後の計画推進にあたりましても、ご支援、 ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 平成27年3月

加賀市長

(3)

1.「加賀市健やか親子 1.「加賀市健やか親子 1.「加賀市健やか親子 1.「加賀市健やか親子 21212121(第(第(第 2222 次)」策定(第 次)」策定次)」策定次)」策定にあたっにあたっにあたっにあたってててて (1)計画策定の趣旨 (1)計画策定の趣旨(1)計画策定の趣旨 (1)計画策定の趣旨 (2)国における基本方針 (2)国における基本方針(2)国における基本方針 (2)国における基本方針 (3)計画の性格 (3)計画の性格(3)計画の性格 (3)計画の性格(位置づけ)(位置づけ)(位置づけ)(位置づけ) (4)計画の (4)計画の(4)計画の (4)計画の期間期間期間期間 2 22 2.子.子.子.子どもを取り巻く状況どもを取り巻く状況どもを取り巻く状況どもを取り巻く状況 (1)人口の動向 (1)人口の動向(1)人口の動向 (1)人口の動向 (2)出生 (2)出生(2)出生 (2)出生 (3)死亡 (3)死亡(3)死亡 (3)死亡 (4)婚姻と離婚 (4)婚姻と離婚(4)婚姻と離婚 (4)婚姻と離婚 3 3 3 3.「.「加賀市健やか親子.「.「加賀市健やか親子加賀市健やか親子加賀市健やか親子 21212121(第(第 1111 次)(第(第 次)次)次)」」」」評価評価評価 評価 4 4 4 4.「.「加賀市健やか親子.「.「加賀市健やか親子加賀市健やか親子加賀市健やか親子 21212121(第(第 2222 次)(第(第 次)次)次)」」」」の変更点の変更点の変更点 の変更点 5 55 5....課題別現状と方向性課題別現状と方向性課題別現状と方向性 課題別現状と方向性 課題1課題1課題1課題1 切れ目ない妊産婦切れ目ない妊産婦切れ目ない妊産婦切れ目ない妊産婦・・・乳幼児への・乳幼児への乳幼児への乳幼児への保健対策保健対策保健対策保健対策 (1)各ライフステージを通しての切れ目ない支援(1)各ライフステージを通しての切れ目ない支援(1)各ライフステージを通しての切れ目ない支援 (1)各ライフステージを通しての切れ目ない支援 ①①① 妊娠期① 妊娠期妊娠期 妊娠期 ②②② 出② 出出産・新生児期出産・新生児期産・新生児期産・新生児期 ③③③ 乳児期③ 乳児期乳児期 乳児期 ④④④ 幼児期④ 幼児期幼児期 幼児期 ((((2)母子保健関係機関の連携強化による切れ目のない支援2)母子保健関係機関の連携強化による切れ目のない支援2)母子保健関係機関の連携強化による切れ目のない支援2)母子保健関係機関の連携強化による切れ目のない支援 課題2課題2課題2課題2 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策学童期・思春期から成人期に向けた保健対策学童期・思春期から成人期に向けた保健対策学童期・思春期から成人期に向けた保健対策 (1) (1)(1) (1)思春期の心の問題思春期の心の問題思春期の心の問題思春期の心の問題 (2) (2)(2) (2)思春期の健康と性の問題思春期の健康と性の問題思春期の健康と性の問題思春期の健康と性の問題 課題3課題3課題3課題3 子どもの健やかな成長を見守子どもの健やかな成長を見守子どもの健やかな成長を見守子どもの健やかな成長を見守り育むり育むり育む地域づくりり育む地域づくり地域づくり地域づくり (1) (1)(1) (1)子育て環境の現状子育て環境の現状子育て環境の現状子育て環境の現状 (2) (2)(2) (2)親の孤立防止親の孤立防止親の孤立防止親の孤立防止 (3)社会全体で支えていく環境 (3)社会全体で支えていく環境(3)社会全体で支えていく環境 (3)社会全体で支えていく環境 課題4 課題4 課題4 課題4 育てにくさを感じる親に寄り添う支援育てにくさを感じる親に寄り添う支援育てにくさを感じる親に寄り添う支援育てにくさを感じる親に寄り添う支援 (1) (1) (1) (1)育てにくさを感じる親について育てにくさを感じる親について育てにくさを感じる親について育てにくさを感じる親について (2) (2) (2) (2)育てにくさを感じる親子への支援育てにくさを感じる親子への支援育てにくさを感じる親子への支援育てにくさを感じる親子への支援 ① ①① ① 産後支援産後支援産後支援 産後支援 ② ②② ② 乳幼児相談乳幼児相談乳幼児相談 乳幼児相談 ③ ③③ ③ 親親親子親子子子遊びの教室遊びの教室遊びの教室 遊びの教室 課題5課題5課題5課題5 妊娠期からの児童虐待防止妊娠期からの児童虐待防止妊娠期からの児童虐待防止妊娠期からの児童虐待防止対策対策対策対策 (1)児童 (1)児童 (1)児童 (1)児童虐待の実態虐待の実態虐待の実態虐待の実態 (2) (2) (2) (2)特定妊婦及び要保護家庭の把握と連携特定妊婦及び要保護家庭の把握と連携特定妊婦及び要保護家庭の把握と連携 特定妊婦及び要保護家庭の把握と連携 (3) (3) (3) (3)健診未受診者の全数把握と要保護家庭の早期発見健診未受診者の全数把握と要保護家庭の早期発見健診未受診者の全数把握と要保護家庭の早期発見 健診未受診者の全数把握と要保護家庭の早期発見 ・予防 ・予防・予防 ・予防 6 66 6....対策対策対策対策 7 77 7.具体的数値.具体的数値.具体的数値.具体的数値目標目標目標 目標 資料 資料資料 資料 1.計画策定の経過1.計画策定の経過1.計画策定の経過 1.計画策定の経過 2.「加賀市健やか親子2.「加賀市健やか親子2.「加賀市健やか親子 212.「加賀市健やか親子2121(第21(第(第(第 2222 次)」の審議機関次)」の審議機関次)」の審議機関次)」の審議機関 ・・・・・・・1 ・・・・・・・1・・・・・・・1 ・・・・・・・1 ・・・・・・・1 ・・・・・・・1・・・・・・・1 ・・・・・・・1 ・・・・・・・1 ・・・・・・・1・・・・・・・1 ・・・・・・・1 ・・・・・・・3 ・・・・・・・3・・・・・・・3 ・・・・・・・3 ・・・・・・・3 ・・・・・・・3・・・・・・・3 ・・・・・・・3 ・・・・・・・4 ・・・・・・・4・・・・・・・4 ・・・・・・・4 ・・・・・・・4 ・・・・・・・4・・・・・・・4 ・・・・・・・4 ・・・・・・・4 ・・・・・・・4・・・・・・・4 ・・・・・・・4 ・・・・・・・5 ・・・・・・・5・・・・・・・5 ・・・・・・・5 ・・・・・・・6 ・・・・・・・6・・・・・・・6 ・・・・・・・6 ・・・・・・・7 ・・・・・・・7・・・・・・・7 ・・・・・・・7 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・・9・・・・・・・9 ・・・・・・・9 ・・・・・・15 ・・・・・・15・・・・・・15 ・・・・・・15 ・・・・・・18 ・・・・・・18・・・・・・18 ・・・・・・18 ・・・・・・22 ・・・・・・22・・・・・・22 ・・・・・・22 ・・・・・・30 ・・・・・・30・・・・・・30 ・・・・・・30 ・・・・・・30 ・・・・・・30・・・・・・30 ・・・・・・30 ・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・30303030 ・・・・・・31 ・・・・・・31・・・・・・31 ・・・・・・31 ・・・・・・36 ・・・・・・36・・・・・・36 ・・・・・・36 ・・・・・・36 ・・・・・・36・・・・・・36 ・・・・・・36 ・・・・・・37 ・・・・・・37・・・・・・37 ・・・・・・37 ・・・・・・38 ・・・・・・38・・・・・・38 ・・・・・・38 ・・・・・・39 ・・・・・・39・・・・・・39 ・・・・・・39 ・・・・・・39 ・・・・・・39・・・・・・39 ・・・・・・39 ・・・・・・40 ・・・・・・40・・・・・・40 ・・・・・・40 ・・・・・・40 ・・・・・・40・・・・・・40 ・・・・・・40 ・・・・・・41 ・・・・・・41・・・・・・41 ・・・・・・41 ・・・・・・42 ・・・・・・42・・・・・・42 ・・・・・・42 ・・・・・・43 ・・・・・・43・・・・・・43 ・・・・・・43 ・・・・・・43 ・・・・・・43・・・・・・43 ・・・・・・43 ・・・・・・44 ・・・・・・44・・・・・・44 ・・・・・・44 ・・・・・・45 ・・・・・・45・・・・・・45 ・・・・・・45 ・・・・・・47 ・・・・・・47・・・・・・47 ・・・・・・47 ・・・・・・50 ・・・・・・50・・・・・・50 ・・・・・・50 ・・・ ・・・・・・ ・・・・・・51・・・51・・・51・・・51 ・・・・・・52 ・・・・・・52・・・・・・52 ・・・・・・52

(4)

1.

1.

1.

1.

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

21

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)」策定にあたって

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」策定にあたって

(1) (1)(1) (1)計画策定の趣旨計画策定の趣旨計画策定の趣旨計画策定の趣旨 本市では、国の健康増進における国民健康づくり運動である「健康日本 21」と母子保健に関 する取組を推進する「健やか親子 21」を踏まえ、全てのライフステージを通した健康づくり計 画として「かがし健康応援プラン 21(第二次)」(平成 25 年度~34 年度まで)を平成 25 年 3 月に策定し、乳幼児期から高齢期までのそれぞれのライフステージに応じた健康づくりを推進 しています。 平成 13 年から開始された「健やか親子 21(第 1 次)」は、21 世紀の国の母子保健対策の主要 な取り組みを示すビジョンであり、平成 26 年にその最終評価を踏まえ「健やか親子 21(第 2 次)」に見直しされました。国は、少子化に伴う子育て環境の変化や家族形態、家庭環境の違い が多様化する中で、子どもがより健やかに生まれ育つためには子育て支援の充実とともに、個々 の状況に応じた多様性を認識した母子保健サービスを展開することが重要とし、10 年後に目指 す姿を「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現としました。生涯を通じて健やかで心豊 かに生活するためには、妊娠中や子どもの頃からの健康づくり、つまり次世代の健康づくり対 策が重要になります。 そこで、本市においても、国の「健やか親子 21(第 2 次)」の方向性、目標を踏まえ、母子 保健計画策定指針に基づき、国が示す 3 つの基盤課題と 2 つの重点課題を 5 つの課題とし、現 状と目標を明らかにした「加賀市健やか親子 21(第 2 次)」を策定します。 また、「かがし健康応援プラン 21(第二次)」の中に包含された「加賀市健やか親子 21(第 2 次)」として、引き続き、次世代の健康を育み、生涯を通じた健康づくりを推進します。 ( (( (2222))))国における基本方針国における基本方針国における基本方針国における基本方針 「健やか親子 21(第 2 次)」は 21 世紀の母子保健の主要な取り組みを提示するビジョンであ り、かつ関係者、関係機関・団体が一体となって推進する国民運動計画であるという、現行の 「健やか親子 21(第1次)」の性格を踏襲しています。 同時に安心して子どもを産み、ゆとりを持って健やかに育てるための家庭や地域の環境づく りという少子化対策としての意義と、少子・高齢社会において国民が健康で元気に生活できる 社会の実現を図るための国民健康づくり運動である「健康日本 21」の一翼を担うという意義を 有しています。 「すべての子どもが健やかに育つ社会」の 10 年後の実現に向けて、取り組む課題として 3 つの基盤課題と 2 つの重点課題を設定しています。

(5)

図 図図 図 1111 「健やか親子「健やか親子「健やか親子「健やか親子 212121(第21(第(第(第 2222 次)」イメージ次)」イメージ次)」イメージ次)」イメージ 3 つの基盤課題は、現行の「健やか親子 21」でも扱ってきた、従来からの施策や取組の確実 な実施や更なる充実を目指して設定しています。基盤課題Aと基盤課題Bは従来から取り組ん できたが引き続き改善が必要な課題や、少子化や家族形態の多様化等を背景として新たに出現 してきた課題があり、ライフステージを通してこれらの課題の解決が図られることを目指して おり、基盤課題Cはこれら 2 つの課題を下支えする環境づくりを目指すための課題として設定 しています。 2 つの重点課題は、様々ある母子保健課題の中でも、基盤課題A~Cでの取り組みをより一 歩進めた形で重点的に取り組む必要があるとして設定しています。 基盤課題A「切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」 基盤課題B「学童期・思春期から成人期に向けた保健対策」 基盤課題C「子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり」 重点課題①「育てにくさを感じる親に寄り添う支援」 重点課題②「妊娠期からの児童虐待防止対策」

(6)

( (( (3333))))計画の性格計画の性格計画の性格計画の性格(位置づけ)(位置づけ)(位置づけ) (位置づけ) 「加賀市健やか親子 21(第 2 次)」は、「かがし健康応援プラン 21(第二次)」の中の第Ⅳ章 に包含されます。また、市の他の計画との整合性、調和を図るものとします。 図 図 図 図 2222 健康福祉計画健康福祉計画健康福祉計画健康福祉計画体系体系体系体系図図図 図 ( (( (4444))))計画の計画の計画の計画の期間期間期間期間 この計画の目標年次は平成 35 年度とし、計画の期間は平成 27 年度から平成 36 年度までの 10 年間とします。なお、策定 5 年後を目途に中間見直しを行います。

加賀市総合計画

加賀市総合計画

加賀市総合計画

加賀市総合計画

・基本構想(地方自治法) ・基本構想(地方自治法)・基本構想(地方自治法) ・基本構想(地方自治法)

福祉こころまちプラン2015

福祉こころまちプラン2015

福祉こころまちプラン2015

福祉こころまちプラン2015

(加賀市地域福祉計画)

(加賀市地域福祉計画)

(加賀市地域福祉計画)

(加賀市地域福祉計画)

・地域福祉計画(社会福祉法)(平成21年度改定)

加賀市子ども・子

加賀市子ども・子

加賀市子ども・子

加賀市子ども・子

育て支援事業計画

育て支援事業計画

育て支援事業計画

育て支援事業計画

平成 平成 平成 平成27272727~~~~31313131年度年度年度年度

障がいのある人の

障がいのある人の

障がいのある人の

障がいのある人の

サ ポートプ ラン

サ ポートプ ラン

サ ポートプ ラン

サ ポートプ ラン

平成 平成 平成 平成27272727~~~~29292929年度年度年度年度

高齢者お達者

高齢者お達者

高齢者お達者

高齢者お達者

プ ラン

プ ラン

プ ラン

プ ラン

平成 平成 平成 平成27272727~~~~292929年度29年度年度年度

健康応援

健康応援

健康応援

健康応援

プラン

プラン

プラン

プラン 21

21

21

21

平成 平成平成 平成252525~25~~34~3434年度34年度年度年度 こども分科会 こども分科会 こども分科会 こども分科会 ・市町村行動計画 ・市町村行動計画 ・市町村行動計画 ・市町村行動計画 (子ども・子育て支援法) (子ども・子育て支援法)(子ども・子育て支援法) (子ども・子育て支援法) 障害者分科会 障害者分科会 障害者分科会 障害者分科会 ・市町村障がい者計画 ・市町村障がい者計画 ・市町村障がい者計画 ・市町村障がい者計画 (障害者基本法) (障害者基本法)(障害者基本法) (障害者基本法) ・市町村障がい福祉計画 ・市町村障がい福祉計画 ・市町村障がい福祉計画 ・市町村障がい福祉計画 (障害者総合支援法) (障害者総合支援法) (障害者総合支援法) (障害者総合支援法) 高齢者分科会 高齢者分科会 高齢者分科会 高齢者分科会 ・市町村老人福祉計画 ・市町村老人福祉計画・市町村老人福祉計画 ・市町村老人福祉計画 (老人福祉法) (老人福祉法) (老人福祉法) (老人福祉法) ・市町村介護保険事業計画 ・市町村介護保険事業計画 ・市町村介護保険事業計画 ・市町村介護保険事業計画 (介護保険法) (介護保険法) (介護保険法) (介護保険法) 健康分科会 健康分科会 健康分科会 健康分科会 ・市町村健康増進計画 ・市町村健康増進計画・市町村健康増進計画 ・市町村健康増進計画 (健康増進法) (健康増進法) (健康増進法) (健康増進法) ・市町村母子保健計画 ・市町村母子保健計画・市町村母子保健計画 ・市町村母子保健計画 (「母子保健計画の策定について」) (「母子保健計画の策定について」)(「母子保健計画の策定について」) (「母子保健計画の策定について」)

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2.

子どもを取り巻く状況

子どもを取り巻く状況

子どもを取り巻く状況

子どもを取り巻く状況

(1) (1)(1) (1)人口の動向人口の動向人口の動向人口の動向 本市の近年の人口の推移をみると、平成 20 年の 75,226 人が、平成 25 年には 72,046 人とな っており、平成 17 年から依然として減少傾向にあります(図 3)。 年齢3 区分別の人口をみると、生産年齢人口(15 歳~64 歳)・年少人口(0 歳~14 歳)とも に総人口に占める割合が減少しているのに対して、老年人口の割合は毎年着実に増加しており、 少子高齢化が進んでいます。今後は、ますますその傾向が強まると予測されます(図 4)。 (2 (2(2 (2))))出生出生出生出生 本市における平成 24 年の出生率(人口千対)は 7.1 であり、全国の 8.2、県の 8.3 より低い 状況です(図 5)。合計特殊出生率については、平成 23 年は全国及び県の平均を下回っていま したが、平成 24 年には増加し、全国及び県の平均を上回る状況となっています(図 6)。 資料:市統計書 資料:衛生統計年報 平成 25 年は加賀市統計書より算出 図 図 図 図 3333 市の人口の推移市の人口の推移市の人口の推移 市の人口の推移 図図図図 4444 市の年齢3区分別人口構成の推移市の年齢3区分別人口構成の推移市の年齢3区分別人口構成の推移 市の年齢3区分別人口構成の推移 図 図図 図 5555 出生数と出生率出生数と出生率出生数と出生率(人口千対)出生数と出生率(人口千対)(人口千対)(人口千対)の推移の推移 の推移の推移 図図 6666 合計特殊出生率の推移図図 合計特殊出生率の推移合計特殊出生率の推移合計特殊出生率の推移 合計特殊出生率:15 歳~49 歳までの女性の年齢別出生率の合計 資料:衛生統計年報 平成 25 年は市統計書 資料:衛生統計年報

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資料:衛生統計年報 本市の周産期死亡率の推移、新生児死亡率の推移及び乳児死亡率の推移は、図 8、9、10 の通 りです。増減はあるものの、県と比べ低く推移しています。周産期、新生児期、乳児期を通して 低い死亡率を今後も維持することが重要です。 その他の母子保健の指標として、妊産婦死亡率がありますが、県は平成 15 年以降、0 となっ ています。今後も妊産婦の死亡はない状態が望まれます。 (3 (3(3 (3))))死亡死亡死亡死亡 図 図 図 図 7777 母の年齢階級別出生数構成割合の推移母の年齢階級別出生数構成割合の推移母の年齢階級別出生数構成割合の推移 母の年齢階級別出生数構成割合の推移 本市の母親の年齢階級別出生数の割 合をみると、平成 24 年は 20 歳~34 歳 が全体の約 78%、35 歳以上が約 19%と なっています。平成 17 年と比べ、20 歳以下の出産及び 40 歳以上の出産は 増加しています(図 7)。 図 図 図 図 8888 周産期死亡率周産期死亡率周産期死亡率周産期死亡率(出生千対)(出生千対)(出生千対)(出生千対)の推移の推移の推移の推移 図 図 図 図 9999 新生児死亡率新生児死亡率新生児死亡率(出生千対)新生児死亡率(出生千対)(出生千対)の推移(出生千対)の推移の推移 の推移 資料:衛生統計年報 資料:衛生統計年報 資料:衛生統計年報 図 図 図 図 10101010 乳児死亡率乳児死亡率乳児死亡率乳児死亡率(出生千対)(出生千対)(出生千対)(出生千対)の推移の推移の推移の推移 周産期死亡:妊娠満 22 週以後の死産と生後 1 週未満 早期新生児死亡 新生児死亡:生後 4 週未満の死亡 乳 児 死 亡:生後 1 年未満の死亡 妊産婦死亡:妊婦中及び出産終了後 42 日未満の死亡 (出産(出生数+死産数)10 万対)

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死産率は平成 17 年以降増減はありますが、横ばいです。県と比べ高く推移しています(図 11)。死産は、自然死産と人工死産に分けられ、自然死産、人工死産とも県と比べ近年高くなっ ています(図 12)。 (4 (4(4 (4))))婚姻と離婚婚姻と離婚婚姻と離婚婚姻と離婚 本市の婚姻率は、増減を繰り返しながら推移し、平成 17 年の 4.8 と比べ平成 24 年は 4.2 と やや減少しています。本市の婚姻率は県より低く推移しています(図 13)。 本市の離婚率は、増減を繰り返しながら推移し、平成 17 年の 2.0 から平成 24 年の 1.7 と減 少しています。本市の離婚率は県より高く推移しています(図 14)。 資料:衛生統計年報 資料:衛生統計年報 図 図図 図 11111111 死産率死産率死産率死産率(出産千対)(出産千対)(出産千対)の推移(出産千対)の推移の推移の推移 図 12図図図121212 自然死産率・人工死産率自然死産率・人工死産率自然死産率・人工死産率自然死産率・人工死産率(出産千対)(出産千対)(出産千対)の推移(出産千対)の推移の推移 の推移 資料:衛生統計年報 図 図 図 図 11113333 婚姻率婚姻率婚姻率婚姻率((((人口千対)人口千対)人口千対)の推移人口千対)の推移の推移 の推移 図 11114444 離婚率図図図 離婚率離婚率(人口離婚率(人口(人口(人口千対)千対)千対)の推移千対)の推移の推移の推移 死産:妊娠満 12 週以後の死児の出産 *人工死産には母体保護法による人工妊娠中絶のうち、 妊娠 12 週から妊娠満 22 週未満までのものも含む 資料:衛生統計年報

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3.

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

21

21

21

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「加賀市健やか親子 21(第 1 次)」の目標項目について、達成状況の評価を行った結果、30 項目 のうち、「A:目標値に達した」と「B:目標値に達していないが改善傾向にある」を合わせ、 全体の 60.0%で改善がみられました(表 1)。 評価区分 該当項目数(割合) A 目標値に達した 15 項目 (50.0%) B 目標値に達していないが改善傾向にある 3 項目 (10.0%) C 変わらない 4 項目 (13.3%) D 悪化している 4 項目 (13.3%) E 評価困難 4 項目 (13.4%) 合計 30 項目 (100.0%) 主なものは下記のとおりです。 「A:目標値に達成した」「B:目標値に達していないが改善傾向にある」 低出生体重児の割合 妊婦の喫煙率及び飲酒率 早寝、早起きをしている子どもの割合 う歯(むし歯)のない 3 歳児の割合 「C:変わらない」 産後うつ疑い者率-平成 25 年度は高かったがそれまでは低い率で推移していたため。 育児について相談相手のいる割合-1 歳 6 か月児健診で 9 割を超えておりその他の健診で 微増のため変わらないと判断。 「D:悪化している」 3 食摂っている者の割合 パートナーの育児協力への満足度 1 歳までにBCG接種を終了している者の割合 ※達成や改善したが国より悪い指標 ・う歯(むし歯)のない 3 歳児 ・妊婦の喫煙率 表1 表1 表1 表1 目標達成状況目標達成状況目標達成状況の評価目標達成状況の評価の評価の評価

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       評 価 指 標       ※参考 国の評価 A 増加 達成(平成21年度から9割以上) A 増加 達成(少しづつ増加) C 増加 変わらない(平成19年度からほぼ横ばいのため) D 増加 悪化(平成23年度微増したが、そこから微減) A 100% 達成(平成21年度から100%) C 減少 A 減少 達成(平成24年度まで減少傾向だったが平成25年度増) B なくす 改善(平成22年度から減少傾向) B なくす 改善(平成22年度から減少傾向) 4.3%(平成25) D 100% 悪化(予防接種法改正で平成25年度には1歳まで期限となった) A 95.0% 達成 B 95.0% 改善(受診率は向上したものの目標受診率達成せず) A 増加 達成(国や県より低い) A 増加 達成(平成25年度は前年度より減少) A 増加 達成(平成25年度は前年度より減少) A 増加 達成 A 増加 達成 C 増加傾向へ 変わらない(増加していないが9割おればいいと判断) D 増加傾向へ 悪化(平成23年度9割を下回り減少傾向) D 増加傾向へ 悪化(平成24年度から減少) A 増加 達成(波はあるが増加傾向にある)  4か月半児健診問診票 A 増加 達成(年々増加傾向だったが平成24年度から微減) A 増加 達成(年々増加傾向だったが平成24年度から微減) A 増加 達成(増加傾向) C 増加 変わらない(ほぼ横ばいで波がある) A 増加 達成(横ばいから微増加傾向) E 減少 評価困難 E 減少 評価困難(平成17年度の値なくまた平成25年度の値もない) 高3男: 8.6%、女: 3.8% E 減少 評価困難(平成17年度の値なくまた平成25年度の値もない) 高3男:21.0%、女:18.5% E 増加 評価困難(平成17年度の値なくまた平成25年度の値もない) ※小学校5年生 男子ローレル指数 やせすぎ    小学校5年生 女子ローレル指数 やせすぎ 小児保健 医療のた めの環境 整備 98.5%(平成19年度)  出産後1か月時の母乳哺育率 子どもの ための 安らかな 発達の 促進と 育児不安 の軽減 変わらない   ■4か月半児健診 変わらない 変わらない 96.9%↓  中学3年生意識調査 99.8%↑ 胎 児 期~ 新 生 児 期~ 乳 幼 児 期   ■1歳6か月児健診 95.0%(平成19年度) 学 童 期~ 思 春 期 学童・ 思春期の 健康づく りの推進 今後調査 今後調査   ■1歳6か月児健診 98.3% 96.6% 今後調査  妊婦健康相談  母子保健事業報告  妊娠届出書  (新)新生児訪問実施率  (新)性感染症を正確に知っている中学3年生 の割合 今後調査  中学3年生意識調査(平成22年度2回目結果) 34.8%(平成22年度)  中学3年生意識調査 90.7%(平成19年度) 84.0%(平成19年度) 10.6%(平成22年度) 73.9% 98.6%↑ 改善した(目標なくす) 37.8%(平成22年度)   ■3歳2か月児健診  BMI<18.5やせの頻度(※参考 市はローレル指数)  10代の喫煙率⇒経験率  10代の飲酒率⇒経験率 改善した(目標なくす) 厚生労働科学研究 (平成22) 95.4%(平成25) 95.9%(平成25) 97.6%(平成25) 厚生労働科学研究 改善した(目標60%) 改善した(目標95%) 母子保健課調べ 81%(平成24) 厚生労働科学研究  47.5%(平成25) 厚生労働科学研究 改善した (目標「なくす」) 達成(1歳までに接種 が98.5%いたため) 94.7%(平成25) 麻しん(87.1%)(平成25) 目標の80%に達成 悪くなっている(減少していない) 16.0% 9.6%(平成24) 改善した (目標減少傾向) 厚生労働科学研究 人口動態統計 94.7%(平成25) 厚生労働科学研究 3.8%(平成25) 89.6%↑ 80.3%↑ 78.0%↑ 76.4% 93.4%↓ 86.9%↓ 86.9%↓  3歳2か月児健診問診票  1歳6か月児健診問診票   ■3歳2か月児健診  育児について相談相手のいる者の割合 94.2%↑ 74.8%↑ 73.8%   ■4か月半児健診 49.4%↑ 20.0%↑   ■3歳2か月児健診  育児は楽しいと答える者の割合  妊娠期パパママ教室の妊婦参加率   ■4か月半児健診  パートナーの育児協力への満足度 44.1%   ■1歳6か月児健診  1歳6か月児健診問診票  3歳2か月児健診問診票  予防接種管理台帳  予防接種管理台帳  産婦健診 52.8%↑ 96.0%↑  3歳2か月児健診問診票  妊婦健診(前期)  産婦健診 (産後エジン バラ質問票9点以上)  妊婦健診(後期) 変わらない(減少傾向にあり平成24年度は8.2%であった。 しかし、平成25年度に増加)  衛生統計年報  妊婦健診(前期)  妊婦健診(前期)  予防接種管理台帳 92.7%↓ 4.8%↓ 総合評価 93.0%↑ 60.3%↑ 44.3%↓ 目標 (方向性) 3.2%↓ 市出典資料 国の最終評価 国の総合評価 平成17年度 平成25年度 100.0%↑ 9.8% ↑ 策定時 最終評価値 達成状況 目標 83.6%↓ ス テー ジ  妊娠11週以下での届出割合  ヘモグロビン値   妊娠前期 12g/dl以上   妊娠後期 11g/dl以上 妊娠・ 出産にお ける母体 の健康の 保持  3食摂っている者の割合  (新)産後うつ疑い者率 評価項目   ■3歳2か月児健診 65.6% 48.8% 57.8% 85.1%(平成19年度) 71.9%(平成19年度) 9.3%(平成19年度)  低出生体重児の割合  妊婦の喫煙率  妊婦の飲酒率  1歳6か月健診時に、三種混合・麻しん風しん 混合ワクチンの予防接種終了している者の割合  6か月までにBCG接種終了している者の割合 97.6% 11.4% 5.7% 9.6% 47.5% 62.4% 8.1%↓ (1歳までで算出)  3歳2か月児健診問診票  4か月半児健診問診票  妊娠期パパママ教室  4か月半児健診問診票  1歳6か月児健診問診票  3歳2か月児健診問診票 改善した (目標100%) 男子は波があるが減少傾向(児童生徒の体位と疾病異常より) 女子は増加傾向(児童生徒の体位と疾病異常より) 91.5%(平成19年度) 0.4%(平成25年度) 地域保健報告 90.0%(平成23) 厚生労働科学研 究9.0%(平成25) 73.4% 33.5% 36.7%↑  1歳6か月児健診問診票   ■三種混合(初回) 1.7%(平成19年度) 3.1%(平成19年度) 4.1%(平成25年度) *(新)は中間評価から見直し追加した項目です  早寝早起きをしている子どもの割合   ■1歳6か月児健診   ■麻しん風しん混合ワクチン  う歯(むし歯)のない3歳児の割合

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4.

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

「加賀市健やか親子

21

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「加賀市健やか親子 21(第 1 次)」で取り上げた 4 つの課題のうち「小児保健医療水準を維 持・向上させるための環境整備」については、県が医療計画に基づき整備していることから「加 賀市健やか親子 21(第 2 次)」では除外し、新たに国の重点課題となった「育てにくさを感じ る親に寄り添う支援」「妊娠期からの児童虐待防止対策」を追加し、5 つの課題に再編し、現状 と方向性、目標を再検討します。

5.

課題別の

課題別の

課題別の

課題別の現状と方向性

現状と方向性

現状と方向性

現状と方向性

課題1

課題1

課題1

課題1

切れ目ない妊産婦・

切れ目ない妊産婦・

切れ目ない妊産婦・

切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策

乳幼児への保健対策

乳幼児への保健対策

乳幼児への保健対策

母子が安心して生活できるよう、妊娠・出産・乳幼児期における切れ目ない支援の体制強化 が求められています。地域の関係機関との協力により母子保健事業が成り立っていることから、 各関係機関との連携による有効な支援が重要になってきます。また、親が成長発達を理解した 上で生活習慣を整えていくことが、将来の生活習慣病予防につながることから、乳幼児期から 生活習慣病予防を視野に入れて、生活習慣を身につけさせていくことが望まれます。 (1) (1)(1) (1) 各ライフステージを通しての切れ目各ライフステージを通しての切れ目ない支援各ライフステージを通しての切れ目各ライフステージを通しての切れ目ない支援ない支援ない支援 ① ①① ① 妊娠期妊娠期妊娠期妊娠期 ⅰ ⅰⅰ ⅰ 母子健康手帳交付母子健康手帳交付母子健康手帳交付母子健康手帳交付 母子健康手帳交付時にはアンケートを妊婦に記入してもらい、生活状況や妊娠に対する思い 等を把握しています。また、早産や低出生体重児の予防のための資料を作成し、胎児の育ちを 支えるための食事指導や妊婦健診の大切さについて指導しています。支援の必要な妊婦に対し ては妊娠中の訪問や、産後の早期新生児訪問につなげています。妊娠届出週数は、妊娠 11 週以 下の届出割合が、経年的に見ると増加傾向にあります(図 15)。 図図図 11115555 図 妊娠届出週数の推移と満 妊娠届出週数の推移と満 11妊娠届出週数の推移と満妊娠届出週数の推移と満111111 週以下の届出割合週以下の届出割合週以下の届出割合週以下の届出割合 資料:母子保健事業報告

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妊婦の喫煙は平成 22 年度より減少傾向にありますが、平成 25 年度の国 3.8%と比べて高い 率を示しています。一方、夫の喫煙は減少傾向にありますが、約半数の方が喫煙しているこ とがわかります(図 16、17)。 妊娠中の喫煙は、流・早産の増加、胎児発育不全、常位胎盤早期剥離、前置胎盤、乳幼児 突然死症候群、呼吸器疾患の増加など、母児に対して極めて広範かつ多様な影響を及ぼすと 言われています。その結果、低出生体重児の出生の可能性が高くなります。 妊婦の禁煙はもちろんのこと、家庭内や職場において妊婦や赤ちゃんのそばで喫煙しない 環境づくりが必要です。

図 図図 図 11116666 妊婦の喫煙率妊婦の喫煙率妊婦の喫煙率妊婦の喫煙率 図 図図 図 11117777 妊婦の夫の喫煙率妊婦の夫の喫煙率妊婦の夫の喫煙率妊婦の夫の喫煙率 資料:妊婦一般健康診査 資料:妊婦一般健康診査 図 図図 図 11117777 妊婦の妊婦の妊婦の妊婦の夫の夫の夫の喫煙率夫の喫煙率喫煙率喫煙率

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妊娠中の習慣的な飲酒は、アルコールが胎盤を通過しやすい性質があることから流産や早 産、さらに胎児の発育に悪影響を与えます。 また、授乳中の飲酒も母乳の分泌に影響を与え、アルコールは母乳を通じて赤ちゃんに移 行するため、妊娠中はもちろんのこと出産後の授乳中は飲酒を控える必要があります。 本市の現状は、飲酒している妊婦は平成 18 年度と比べ減少し、ここ数年横ばいです(図 18)。

妊娠届出時のやせの者の割合は減少傾向にあり、国の目標値よりも低くなっています(図 19)。

BMI:体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m) 表 表表 表 3333 心理心理心理心理相談を受けたことのある妊婦の割合相談を受けたことのある妊婦の割合相談を受けたことのある妊婦の割合 相談を受けたことのある妊婦の割合 資料:妊婦一般健康診査 図 図 図 図 11119999 妊娠届出時のやせの者(BMI 妊娠届出時のやせの者(BMI妊娠届出時のやせの者(BMI妊娠届出時のやせの者(BMI18.518.518.5 未満)の推移18.5未満)の推移未満)の推移未満)の推移 資料:母子健康管理シート 図 図 図 図 11118888 妊婦の飲酒率 妊婦の飲酒率妊婦の飲酒率妊婦の飲酒率

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国民栄養調査の分析において、朝食の欠食が栄養バランスの偏りのリスクを高める要因で あることが確認されています。妊婦の食事は胎児の発育に影響を及ぼすため、その内容や 3 食食事を摂ることが重要となってきますが、本市の現状は、妊婦の欠食率は増加傾向にあり 17.4%に見られています(図 20)。

食事摂取状況を初産婦と経産婦に分け、比較してみると、「3 食摂っているか」の項目では、 初産婦で欠食率が高くなっています。また経年的にみても初産婦の欠食率が高くなっていま す(図 21)。 妊娠届出時の妊婦のやせの者の割合は減少傾向にありますが、初産婦でやせの者の割合が 高くなっています(図 22)。 野菜を食べる頻度では、経産婦の約 70%が「毎食食べる」または「1 日 2 食食べる」であ るのに対し、初産婦では約 50%と低くなっています(図 23)。 これらの現状から、初産婦への栄養指導を強化する必要があると考えられます。 健康な子どもを産み育てるためには、妊娠前から適正な体重を維持することやバランスの 良い食事の摂取が重要です。食生活は妊娠してからすぐに変えられるものではなく、妊婦自 身が出生してからの毎日の積み重ねにより得られたものです。そのため、妊娠前からの食生 活について、教育委員会や関係機関と連携し指導が必要であると考えられます。 図 図図 図 20202020 「「「「3333 食摂って食摂って食摂っている」妊婦の割合の推移食摂っている」妊婦の割合の推移いる」妊婦の割合の推移いる」妊婦の割合の推移 資料:母子健康管理シート

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資料:母子健康管理シート 資料:母子健康管理シート 資料:母子健康管理シート 図 図 図 図 212121 21 3333 食 食食食摂っているか摂っているか摂っているか摂っているか((((初産婦と経産婦の比較初産婦と経産婦の比較初産婦と経産婦の比較)))) 初産婦と経産婦の比較 図 図 図 図 22222222 BMIBMIBMI((((初産婦と経産婦の比較BMI 初産婦と経産婦の比較初産婦と経産婦の比較初産婦と経産婦の比較)))) 図 図図 図 22223333 野菜を食べる頻度野菜を食べる頻度野菜を食べる頻度野菜を食べる頻度(初産婦と経産婦の比較)(初産婦と経産婦の比較)(初産婦と経産婦の比較) (初産婦と経産婦の比較)

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資料:妊婦一般健康診査 資料:加賀市こども課 ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ 妊婦健康診査妊婦健康診査妊婦健康診査妊婦健康診査 母子健康手帳交付時に妊婦健康診査受診票(14 回分)を交付し、検査項目等を低出生体 重児予防や早産予防と関連づけて伝え、定期的な受診を勧奨しています。 妊婦健康診査の結果より、妊娠高血圧症候群(蛋白尿所見有)・貧血・糖尿病(疑)が 多く見られます(表 3)。また、糖尿病(疑)の妊婦から平成 21 年度~平成 25 年度の 5 年 間で平均 4.6 人の巨大児が出生しています。 母子健康手帳交付時や妊娠期パパママ教室において、妊婦健診結果の見方や食事等生活 改善等の情報提供を今後も継続的に実施していきます。

ⅲ ⅲ ⅲ ⅲ 不妊不妊不妊不妊 県では、不妊専門相談センターにおいて、不妊相談専門の助産師が不妊に関する相談に 対応するとともに、不妊治療の経済負担の軽減を図る不妊治療費の助成も実施しています。 本市においても、不妊治療費の助成を実施し、県との併用も可能となっており、申請件 数は増加傾向にあります(表 4)。 また、平成 25 年度より、不育症治療費の助成も行っています。 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 一般不妊治療(保険適用の不妊治療及 び検査、人工授精) 16 件 8 件 13 件 18 件 17 件 20 件 特定不妊治療(体外受精、顕微授精) 27 件 27 件 42 件 30 件 39 件 65 件 表 表表 表 3333 妊婦一般健康診査における前期と後期の結果比較妊婦一般健康診査における前期と後期の結果比較妊婦一般健康診査における前期と後期の結果比較妊婦一般健康診査における前期と後期の結果比較 高血圧 蛋白尿 切迫流産 切迫早産 前置胎盤 平成21年度 530人 1人 48人 45人 20人 4人 2人 0人 0人 19人 平成22年度 483人 1人 48人 40人 25人 2人 2人 0人 0人 15人 平成23年度 525人 2人 52人 36人 31人 4人 2人 1人 0人 24人 平成24年度 485人 1人 57人 41人 47人 5人 5人 0人 0人 22人 平成25年度 438人 1人 54人 25人 42人 6人 3人 0人 0人 25人 高血圧 蛋白尿 切迫流産 切迫早産 前置胎盤 平成21年度 477人 1人 59人 206人 42人 0人 0人 25人 1人 65人 平成22年度 443人 0人 54人 182人 26人 1人 1人 27人 3人 49人 平成23年度 500人 0人 62人 242人 56人 0人 0人 29人 1人 59人 平成24年度 437人 2人 65人 208人 73人 0人 1人 20人 2人 57人 平成25年度 441人 2人 50人 207人 66人 0人 0人 22人 0人 57人 糖尿病(疑) 妊婦健診1回目(妊娠届出後、初回受診時) 妊婦健診8回目(妊娠30~31週) 出血 その他 受診者数 妊娠悪阻 異常ありの内訳 妊娠高血圧症候群 貧血 受診者数 出血 異常ありの内訳 妊娠高血圧症候群 その他 貧血 糖尿病(疑) 妊娠悪阻 表 表 表 表 4444 不妊治療費助成事業申請件不妊治療費助成事業申請件不妊治療費助成事業申請件不妊治療費助成事業申請件数(市)数(市)数(市) 数(市)

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② ②② ② 出産・出産・新生児期出産・出産・新生児期新生児期新生児期 ⅰ ⅰⅰ ⅰ 産婦・新生児訪問産婦・新生児訪問産婦・新生児訪問 産婦・新生児訪問 産後は女性ホルモンの分泌が不安定になることもあり、精神面が不安定になりやすく、 産後うつやマタニティブルー等により育児にも影響を及ぼすことがあります。 産婦・新生児訪問は、全数訪問しています(表 5)。 産婦健診(出産後 50 日以内)の EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票:9 点以上の場合、 産後うつ病の可能性が高い。)が 9 点以上の産婦の割合は、ばらつきはありますが、平成 25 年度は約 1 割近くいました(表 6)。 産後うつなどの産後要支援者数の内訳では、平成 22 年度より「その他のハイリスク者」 が増加しています。これは、妊娠届出時や妊産婦連絡票(保健福祉センター、産科医療機 関)から把握する数が増加していることが影響しており、把握した場合は、産後早期に訪 問しています(表 7)。 表 表表 表 5555 産婦訪問件数・割合産婦訪問件数・割合産婦訪問件数・割合産婦訪問件数・割合 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 産婦・新生児訪問件数 /対象件数 506 件/537 件 539 件/539 件 503 件/503 件 496 件/496 件 501 件/501 件 519 件/519 件 割合 94.2% 100% 100% 100% 100% 100% 表 表表

表 6666 EPDSEPDSEPDSEPDS((((エジンバラ産後うつ病質問票)エジンバラ産後うつ病質問票)エジンバラ産後うつ病質問票)エジンバラ産後うつ病質問票)9999 点以上の産婦点以上の産婦点以上の産婦点以上の産婦

平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 9 点以上者数 /受診者数 42 人/505 人 46 人/486 人 30 人/462 人 33 人/449 人 37 人/449 人 45 人/458 人 割合 8.3% 9.5% 6.5% 7.3% 8.2% 9.8% *エジンバラ産後うつ病質問票:9 点以上の場合、産後うつの可能性が高い。 表 表表 表 7777 産後要支援者数産後要支援者数産後要支援者数産後要支援者数 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 産後要支援者数 100 人 119 人 117 人 141 人 92 人 106 人 内訳 EPDS*1 9 点以上 もしくはQ10-1 点以上 78 人 98 人 61 人 56 人 50 人 64 人 内訳 その他のハイリスク者 (若年、精神疾患既往、育児不安等) 22 人 21 人 56 人 85 人 42 人 42 人 *1:エジンバラ産後うつ病質問票:9 点以上の場合、産後うつ病の可能性が高い。 2:Q10 は自殺企図の有無を確認する項目なので 1 点以上は要支援。 資料:母親のメンタルヘルス支援事業実績報告 資料:母子保健事業報告 資料:母子保健事業報告

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ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ 低出生体重児低出生体重児低出生体重児低出生体重児 ア.低出生体重児の現状 ア.低出生体重児の現状ア.低出生体重児の現状 ア.低出生体重児の現状 低出生体重児は、成人期以後に糖尿病や高血圧等の生活習慣病と関連するとの報告があ ります。また、育児不安も強くなる傾向がありその予防が必要です。 本市の 2,500g 未満の低出生体重児の出生は年々減少傾向にありましたが平成 25 年度は 双胎が 5 組出生したこともあり増加しています。また、1,500g 未満の極低出生体重児の出 生は経年的に見てもばらつきがあります(表 8)。 3 年移動平均でみると、低出生体重児の割合は、県・南加賀管内の平均と比べても低く 減少傾向にあります(図 24)。

図 図図 図 22224444 低出生体重児(低出生体重児(低出生体重児(低出生体重児(2,5002,5002,5002,500g未満でg未満でg未満でg未満で出生の児)出生の児)出生の児)3333 年移動平均出生の児) 年移動平均年移動平均年移動平均

資料:衛生統計年報 低出生体重児の出生原因は、胎児の病気等の他に、母体の妊娠高血圧症候群や胎盤・臍 帯に異常がある等、児へ栄養や酸素が十分に供給されないことによる低栄養状態で発育し、 生まれてくることにあるといわれています。 本市の平成 23~25 年度の低出生体重児 86 人の母体状態において、胎児が低栄養状態と なるような所見が見られています(表 9)。 これらの所見を未然に予防するために、妊婦自身が健康管理を行い、胎児の育つ環境を 整えることが大切であり、その支援が必要と考えられます。 表 表 表 表 8888 低出生体重児の数・割合低出生体重児の数・割合低出生体重児の数・割合 低出生体重児の数・割合 資料:衛生統計年報 (年) 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 596人 530人 550人 555人 518人 524人 466人 489人   472人 57人 (9.6%) (9.4%)50人 (7.8%)43人 (7.9%)44人 (5.4%)28人 (6.1%)32人 (5.6%)26人 (4.5%) 22人 (7.8%)37人 極低 出生 体重 児数 (割合) 5人 (0.84%) (1.51%)8人 (0.55%)3人 (0.90%)5人 (1.16%)6人 (1.34%)7人 (0.64%)3人 (0.41%) 2人 (0.85%)4人 低出生体重 児数(割合) 出生数

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イ. イ.イ. イ. 胎児発育不全胎児発育不全胎児発育不全 胎児発育不全 本市では、胎児の身体の機能が成熟する 37 週以上の出生でありながらも、母体内の環境が 発育する上で不十分であったために低出生体重児として生まれる児が、過去 3 年間で毎年、 出生数の約 3%います。リスク要因としては、“切迫流産・早産の既往有、妊婦健診にて尿蛋 白+所見有・貧血所見有・切迫早産”が多くみられます(表 10)。 胎児が育つ環境を整えるためにも、母子健康手帳交付時の面接等で、低出生体重児のリス クと予防についての情報提供を継続して実施する必要があります。 ウ. ウ. ウ. ウ.在胎在胎在胎在胎 343434 週以上34週以上週以上 37週以上373737 週未満の児週未満の児週未満の児週未満の児 新生児期に合併症(新生児多呼吸・新生児呼吸窮迫症候群・低血糖・治療を要した黄疸) を要した児は在胎 34 週以上 37 週未満に生まれた児の 36.6%に認められ、長期発達予後に もリスクを有することが示唆されるという報告(関東連合産科婦人科学会)があるため、在 胎 34 以上 37 週未満の出生の予防はもちろん、継続的な支援が必要となってきます。 本市では経年的に見ても横ばいであり、在胎 34 週以上 37 週未満の児の数の約 50%が 2,500g 以上での出生です(表 11)。そのため、一見成熟しているように見えますが、正期産 児より多数の合併症を有するため健診等で経過を見ていく必要があります。 表 表表 表 101010 10 胎児発育不全のリスク要因胎児発育不全のリスク要因胎児発育不全のリスク要因胎児発育不全のリスク要因 資料:母子健康管理シート、妊婦一般健康診査 表 表 表 表 11111111 在胎在胎在胎 34在胎343434 週から週から 37週から週から3737 週未満の37週未満の週未満の週未満の児の推移児の推移児の推移 児の推移 資料:出生連絡票 内2500g以上での出生 平成20年度 22人 12人 537人 4.1% 平成21年度 21人 11人 529人 4.0% 平成22年度 18人 9人 488人 3.7% 平成23年度 16人 11人 493人 3.2% 平成24年度 16人 10人 477人 3.4% 平成25年度 24人 12人 490人 4.9% 出生数 割合 人数 実人数 非妊娠時 BMI18.5 未満 (やせ) 非妊娠時 BMI25.0 以上 (肥満) 喫煙あり 飲酒あり 低出生体重児の 既往 切迫早産・ 流産の既 往 双胎 妊娠高血 圧症候群・ 尿蛋白所 見+ 貧血 切迫早産 糖尿病疑 い・ 尿糖所見 あり 妊娠高血 圧症候群・ 高血圧所 見 子宮内胎 児発達遅 延(IUGR) 平成23年 25人 6人 0人 4人 5人 3人 8人 0人 12人 7人 12人 2人 5人 5人 平成24年 24人 5人 0人 3人 2人 1人 4人 3人 7人 8人 10人 6人 3人 1人 平成25年 37人 5人 1人 6人 0人 3人 8人 7人 18人 12人 8人 4人 7人 3人 妊娠届出時(延べ人数) 低出生体重児 妊婦健診所見よりの情報(延べ人数・判定ではない) 表 表 表 表 9999 低出生体重児低出生体重児低出生体重児低出生体重児 母体の状態母体の状態母体の状態 母体の状態 出生数 非妊娠時 BMI18.5未 満 (やせ) 非妊娠時 BMI25.0以 上 (肥満) 喫煙あり 飲酒あり 低出生体重児の 既往 切迫流産・ 早産の既 往 双胎 妊娠高血 圧症候群・ 尿蛋白所 見+ 貧血 切迫早産 糖尿病疑 い・ 尿糖所見 あり 妊娠高血 圧症候群・ 高血圧所 見 子宮内胎 児発達遅 延(IUGR) 平成23年 466人 (3.2%)15人 3人 0人 3人 2人 4人 6人 0人 6人 4人 5人 2人 4人 5人 平成24年 489人 (2.9%)14人 2人 0人 3人 2人 1人 3人 3人 4人 5人 6人 4人 2人 1人 平成25年 472人 (3.6%)17人 2人 0人 0人 0人 2人 1人 1人 8人 3人 1人 3人 2人 3人 うち37週以 上で出生し た低出生 体重児数 (割合) 妊娠届出時 妊婦健診所見よりの情報(判定ではない) 資料:母子健康管理シート、妊婦一般健康診査

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ⅲ ⅲⅲ ⅲ 母乳育児の推進母乳育児の推進母乳育児の推進 母乳育児の推進 母乳は乳児にとって最適な栄養源であり、免疫機能を強化させる物質も多く含まれてい ます。また、母乳育児を行うことで、子どもは母親のにおいや声、肌のぬくもり等を身近に 感じ、母親への愛着と信頼関係を築きます。一方で、母親も子どもを抱き授乳することで精 神的安定と満足感を得ることができます。 産後 1 か月健診における栄養状況は平成 20 年度から完全母乳と混合栄養で 9 割以上を占 めており、ほとんどの方が母乳栄養を選択しています(図 25)。 平成 25 年度の国の完全母乳の割合 47.5%に比べても、本市は 49.4%と高い状況となっ ています。 図 図 図 図 22225555 生後生後生後生後 1111 か月健診時の栄養状況か月健診時の栄養状況か月健診時の栄養状況か月健診時の栄養状況 ③ ③ ③ ③ 乳児期乳児期乳児期乳児期 ⅰ ⅰ ⅰ ⅰ 4444 か月半児健康診査か月半児健康診査か月半児健康診査 か月半児健康診査 4 か月半児健康診査の受診率は年々増加傾向にありますが、平成 24 年度を見ると県・南 加賀管内と比べ、低い状況となっています(図 26)。

90.0 91.0 92.0 93.0 94.0 95.0 96.0 97.0 98.0 99.0 100.0 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 市 南加賀保健福祉センター管内 県 (%) (年度) 4か月半児健診 図 図 図 図 22226666 4444 か月半児健康診査受診率か月半児健康診査受診率か月半児健康診査受診率か月半児健康診査受診率 資料:母子保健報告書

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4 か月半児健康診査における経過観察児は、平成 25 年度では受診者数の 25.6%です。経 過観察になった理由の内訳は、生活習慣(生活リズム・授乳リズム等)、体格、母支援の順 に多くなっています(図 27)。 4 か月半児健康診査後は、7 か月離乳食教室・10 か月子育て教室・乳児相談等で継続的に 支援しています。

また、4 か月半児健康診査の平成 25 年度の要精密検査の内訳及び精密検査の受診状況は、 表 12 のとおりです。股関節異常の児が半数以上を占めています。

ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ 新生児聴覚新生児聴覚新生児聴覚新生児聴覚スクリーニング検査スクリーニング検査スクリーニング検査スクリーニング検査 生後間もない児に、産科医療機関において新生児聴覚スクリーニング検査を任意で実施 しています。平成 25 年度の受診率は 95.7%であり、受診者の 2.5%が精密検査となってい ます。精密検査の受診率は、表 13 のとおりで難聴の早期発見につながっています。精密検 査となり医療機関管理となった児に対して、各健康診査・教室において管理状況の把握を行 っています。 図 図 図 図 22227777 4444 か月半児健康診における経か月半児健康診における経か月半児健康診における経か月半児健康診における経過観察児の内訳過観察児の内訳過観察児の内訳過観察児の内訳 資料:4 か月半児健康診 表 表表 表 11112222 精密検査精密検査精密検査精密検査の内訳の内訳の内訳の内訳 資料:4 か月半児健康診査 内訳 件数(延) 股関節異常 24人 腎、泌尿器、性器 4人 循環器 3人 皮膚 2人 斜頸 1人 眼 1人 要精密検査者数(延) 精密検査受診件数(延)(割合) 35人 (100%)35人 4か月半児健診

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ⅲ ⅲⅲ ⅲ 7777 か月か月か月か月児児児児離乳食教室離乳食教室離乳食教室離乳食教室 離乳食は、乳幼児期からの生活習慣病予防を視野に入れ、消化酵素の発達にあわせて食品 を選び、形状を変え、消化吸収のリズムを作っていくことが大切です。 7 か月児離乳食教室の参加率は年々増加しており、平成 25 年度は 50%を超えています。 適正な時期に離乳食をすすめることが大切であり、教室時にまだ離乳食を始めていない児 は、年々低くなっています(図 28)。

7 か月児離乳食教室の参加理由の内訳は、「離乳食の量や硬さを知りたい」「発達や発育の 相談をしたい」の順に多いです(図 29)。 7 か月児離乳食教室では試食の提供を行っており、平成 25 年度は 99.7%の方が「聞きたい こと・困ったことは解決できた」と回答しています。このように、親が「発達にあった食の 大切さ」を理解できる場を設けることは、将来の生活習慣病予防につながるものと考えます。 表 表表 表 11113333 新生児聴覚スクリーニング新生児聴覚スクリーニング新生児聴覚スクリーニング新生児聴覚スクリーニング精密精密精密精密検査検査検査検査結果結果結果の内訳結果の内訳の内訳の内訳 資料:新生児聴覚スクリーニング検査 図 図 図 図 22228888 7777 か月か月か月児か月児児児離乳食教室参加率と離乳食を離乳食教室参加率と離乳食を始離乳食教室参加率と離乳食を離乳食教室参加率と離乳食を始始めて始めてめていない児の割合めていない児の割合いない児の割合いない児の割合 資料:乳児相談問診票(7 か月児) 片耳難聴 両耳難聴 平成21年度 100% 5人 4人 2人 平成22年度 100% 5人 2人 2人 平成23年度 100% 3人 1人 1人 平成24年度 85.7% 4人 1人 1人 平成25年度 100% 3人 0人 3人 異常あり 異常なし 精密検査 受診率

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資料:乳児相談問診票(10 か月児)

ⅳ ⅳ ⅳ ⅳ 10101010 か月児子育て教室か月児子育て教室か月児子育て教室か月児子育て教室 10 か月児子育て教室の参加率は、増加傾向にあります。 また、離乳食が 3 回食に進んでいない児は減少傾向にあります(図 30)。

10 か月児子育て教室の参加理由で最も多いのは、「離乳食の量・味・形態を知りたい」で した(図 31)。また、「遊び方を知りたい」と回答された方も多くなっています。10 か月児子 育て教室で離乳食の試食や、保育士による遊びの紹介を行っており、「聞きたいこと・困った ことは解決できた」と回答された方は平成 25 年度は 100%となっています。

図 図 図 図 30303030 101010 か月10か月か月児か月児子育て児児子育て子育て子育て教室参加率と離乳食が教室参加率と離乳食が教室参加率と離乳食が 3333 回食に進んでいない参加教室参加率と離乳食が 回食に進んでいない参加回食に進んでいない参加児の割合回食に進んでいない参加児の割合児の割合 児の割合 図 図図 図 22229999 7777 か月か月か月か月児児児児離乳食離乳食離乳食教室離乳食教室の教室教室のの参加の参加参加理由参加理由理由理由 資料:平成 25 年度 7 か月児離乳食教室参加者アンケート 図 図 図 図 31313131 101010 か月10か月か月児か月児児児子育て子育て教室子育て子育て教室教室の教室ののの参加参加参加参加理由理由理由 理由 資料:平成 25 年度 10 か月児子育て教室参加者アンケート

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④ ④④ ④ 幼児期幼児期幼児期幼児期 ⅰ ⅰ ⅰ ⅰ「「「1111 歳「 歳歳 6666 か月児歳 か月児か月児か月児」「」「3333 歳」「」「 歳歳歳 2222 か月児」か月児」か月児」か月児」健診健診健診健診の状況の状況の状況の状況 本市の「1 歳 6 か月児」の受診率は、南加賀管内並みに増加傾向にありましたが、近年は 横倍、「3 歳 2 か月児」健診は南加賀管内、県並みに増加しています(図 32)。 90.0 91.0 92.0 93.0 94.0 95.0 96.0 97.0 98.0 99.0 100.0 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 市 南加賀保健福祉センター管内 県 3歳2か月児健診 (%) (年度) 図 図図 図 323232 「32 「「「1111 歳歳 6666 か月児」「歳歳 か月児」「か月児」「3333 歳か月児」「 歳歳 2222 か月児」健診受診率歳 か月児」健診受診率か月児」健診受診率か月児」健診受診率 資料:母子保健事業報告 90.0 91.0 92.0 93.0 94.0 95.0 96.0 97.0 98.0 99.0 100.0 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 市 南加賀保健福祉センター管内 県 (年度) (%) (年度) (%) (年度) (%) 1歳6か月児健診

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ⅱ ⅱ ⅱ ⅱ 健診事後指導の体制健診事後指導の体制健診事後指導の体制健診事後指導の体制 「1 歳 6 か月児」「3 歳 2 か月児」健診の経過観察児の内訳は表 14、図 33 のとおりです。 「1 歳 6 か月児」健診では、「精神発達や言語発達」での経過観察児が多く、次いで「社会 性の発達や生活習慣、体格、母支援」での経過観察となる児が多くなっています。 「3 歳 2 か月児」健診では、「精神発達、母支援、言語発達」での経過観察児が多く、次い で「社会性の発達、体格、目、尿検査」で経過観察となる児が多くなっています。 幼児健診後も各相談先で継続的に経過を観察し、必要時は関係機関と連携し、切れ目なく 支援していきます。 図 図 図 図 33333333 経過観察児の内訳(平成経過観察児の内訳(平成経過観察児の内訳(平成 25経過観察児の内訳(平成2525 年度)25年度)年度) 年度) 資料:平成 25 年度 1 歳 6 か月児健診、3 歳 2 か月児健診 表 表表 表 11114444 経過観察児の内訳(平成経過観察児の内訳(平成経過観察児の内訳(平成経過観察児の内訳(平成 25252525 年度)年度)年度)年度) 資料:平成 25 年度 1 歳 6 か月児健診、3 歳 2 か月児健診 健診 受診者数 経過観察児数(割合) 1歳6か月児健診 487人 120人(24.6%) 3歳2か月児健診 512人 89人(17.4%) 1 3 5 6 12 13 13 15 30 30 39 0 10 20 30 40 耳 生活習慣 児の疾患等 運動発達 尿検査 目 体格 社会性の発達 言語発達 母支援 精神発達 要経過観察数(延) (人) 3歳2か月児健診 (内訳) 5 7 23 27 28 28 73 77 0 20 40 60 80 運動発達 児の疾患等 母支援 体格 生活習慣 社会性の発達 言語発達 精神発達 要経過観察数(延) (内訳) (人) 1歳6か月児健診

参照

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