「家のつくりやうは夏をむねとすべし」
これは兼好法師(1330 年頃)が『徒然草』に記したものです。四季の中でも
蒸し暑い日本では、家を建てるうえで夏の快適さを考慮する大切さを示し
ています。
日本では夏を快適に過ごすためのツールとして、緑のカーテンが親しま
れてきました。その歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。しかし、空
調機器が発達し、家の気密性も高くなった現代では次第に利用されなくな
ってしまいました。しかし近年、その有効性が見直され始めました。
本来、つる性の植物を窓や壁に這
はわせると、お日様の直射日光や周囲の
輻射熱
ふくしゃねつを遮るだけでなく、葉っぱの蒸散作用によって建物の温度上昇を抑
える効果があります。そのためエアコンの使用頻度や負荷を抑えることが
できるのです。それにより電気代の節約につながるだけでなく、エアコン
漬けから解放され夏風邪を引かなくなったという人もいます。
いわば緑のカーテンづくりは、現代においても、なるべくエネルギーを
使わずして涼しく過ごすための夏支度なのです。
このハンドブックは、緑のカーテンの設置方法を紹介しています。既に
緑のカーテンに取り組まれている方、これからチャレンジされる方の参考
になれば幸いです。
2011年5月
東広島市 環境対策課
しっかりと育てるために
土づくりをしよう 1
ネットを設置しよう 1
摘心・誘引をしよう 2
肥料や水やりをしよう 2
さっそく育ててみよう!
ゴーヤの育て方 3
アサガオの育て方 4
フウセンカズラの育て方 5
既に調整された市販の培養土を使用すると最もお手軽です。
・プランターの底に鉢底石を敷きます。
・赤玉土をふるいにかけて、細かい土の粉を取り除きます。
細かい土を使うと、水やりを繰り返すうちに、土の表面がカチカチになってしまって水を あげても根まで水が届かなくなったりして根が傷む原因になります。
・赤玉土5 : 黒土2 : ピートモス1 : バーミキュライト1の割合でよく混ぜ、
プランターに入れます。できれば2週間~1ヶ月前に調整し、熟成させます。
ゴーヤに使用する土は、さらに牡蠣殻1を追加します。こうすることで、土壌をゴーヤが好む アルカリ性にしてくれます。牡蠣殻が手に入りにくい場合は、卵、アサリ、シジミなどの殻を細 かく砕いて使っても同じ効果があります。 1・緑のカーテンの下地となるネットは、植物が生い茂るとかなりの重量となり、ま
た台風などの大風を受けるとかなりの荷重がかかります。そのためネットを設置
する時にはしっかりと固定することが必要丌可欠となります。このことを考慮し
てネットをしっかり固定できるように強度に余裕をもって固定しましょう。
〔ネットの固定方法(例)
〕
突っ張り型 吊り下げ型 立て掛け型 ネットに棒をくぐらせ、軒下やベラ ンダ等にビニル紐などで固定する方 法です。しっかり固定できれば比較 的高さのあるカーテンが作れます。 棒を組んた枠組みにネットを固定し て立て掛けるものです。お手軽です が、強風対策のため柱やブロックに 縛りつけた方が無難です。 天井と地面に突っ張り棒を立てて、 ネットを固定する方法です。・ゴーヤは本葉が5~6枚になったら親づる(真ん中のつる)の先を2~3cm 切ります。
ゴーヤは親づるに雌花がつきにくいので実が付きにくく、栄養をとるので子づるや孫
づるがひょろひょろな緑のカーテンになってしまいます。
アサガオやフウセンカズラも同様にすることで脇芽を元気に増やすことができます。
(このことを摘心と言います。摘心をすることで脇から出てくる子づるや孫づるが元気に育ちます)・つるがネットにうまく巻きつくようビニル紐でネットに優しく結びます。
(このことを誘引と言います。バランス良くおうぎ型になるように誘導します) 子づるから伸びるのが孫づる 親づるから伸びるのが子づる 中心にいるのが親づる 本葉が2~3枚に なったら元気な苗を残して 間引きをします。 2 窒 素(N)「葉肥」ともいわれ、主に葉や茎を茂らせるのを助ける成分 リン酸(P)「実肥」ともいわれ、主に花を咲かせたり実をならせるのを助ける成分 カ リ(K)「根肥」ともいわれ、主に根の生育を助ける成分・市販の培養土を使用する場合、肥料は最初から入っているので必要ありませんが、自分で土を
ブレンドする場合はあらかじめ土に肥料を入れておきましょう。これを
元肥
といいます。
〔肥 料〕
・花が咲き始めた頃、あらためて肥料を施します。これを
追肥
といいます。株元から離れたプラ
ンターの隅に浅い溝を掘って肥料を撒き、埋め戻します。追肥は1ヶ月に1回程度行います。
液体肥料は即効性がありますが、効果が長持ちしないので1週間に1回追肥します。
〔水やり〕
・水やりは生育段階に合わせておこないます。
4月~6月 水の不えすぎに注意
7月 1日1回、朝か晩の涼しい時間にたっぷりの水を不えます。
8月~9月 1日2回、水を不える必要が生じる時もあります。
目安:土に割り箸を突き刺し、土がポロポロ落ちるようなら水が丌足しています。
プランターの底から水が出るくらい、水を不えてください。
3
〔種から植える場合〕
・ペットボトルなどに種を入れてシャカシャカ振り、水につけておきます。
(水に浮く種は発芽しないので除去します。水につけると芽が同じ時期に揃って出てきます。)・プランターの土の上に 20cm 間隔で、同じ所に種を2つ蒔きます。
・1cm ほど土をかぶせ、十分にお水を不えます。
・芽が出て本葉が2~3枚になったら間引きをします。
(間引きは2つ育った苗のうち、大きくなりそうな苗を残して、間引く芽は根元の茎をカットします。)〔苗から植える場合〕
・本葉が3~4枚になったものを20cm 間隔で植え替えます。
・高温や病害虫に強く、育てやすい野菜です。 ・果実は苦みがあり、ビタミンCを多く含みます。 ・胃にやさしく、夏バテ防止に最適です。・種まきをして約 75 日後に収穫時期と
なります。
・ゴーヤは特に蒸散が活発なので緑のカー
テンの涼しさをより味わえるでしょう。
・秋口に涼しくなったら種を取って、風
通しの良い冷暗所で乾かします。
乾いたら手のひらで優しくこすって、
種についた汚れを落とします。密閉容
器に入れて冷蔵庫などで保存します。
・ネットにまきついているつるをはずして、ネットをたたみます。
4 ・陽がよく当たるところを好み、半日陰では茎が無駄に伸びやすくなります。 ・ゴーヤなどに比べて葉は小さいですが、十分緑のカーテンになります。
〔種から植える場合〕
・やすりなどで種に傷をつけます。中の白い部分がわずかに見える程度が目安です。
(種に傷をつけることで発芽の時期が揃います)・プランターの土の上に 12~15cm 間隔で、同じ所に種を2つ蒔きます。
・1cm ほど土をかぶせ、十分にお水を不えます。
・芽が出て本葉が2~3枚になったら間引きをします。
(間引きは2つ育った苗のうち、大きくなりそうな苗を残して、間引く芽は根元の茎をカットします。)〔苗から植える場合〕
・本葉が3~4枚になったものを 12~15cm 間隔で植え替えます。
プランターを地面に置く場合は、根が地面に伸びないようにプランターの下に木の
棒などを入れて底上げしておきます。
・昼の時間が短くなると、花が咲きやすくな
ります。
・種は熟して茶色に変色したものを収穫しま
す。収穫した種は、封筒などにいれて風通
しの良い冷暗所で保管します。
・アサガオは比較的長い期間花を咲かせます
が、涼しくなってきたら取り外しましょう。
・取り外す数日前に根元の茎を切っておくと
ネットから取り除きやすくなります。
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〔種から植える場合〕
・やすりなどで種に傷をつけます。中の白い部分がわずかに見える程度が目安です。
(種に傷をつけることで発芽の時期が揃います)・プランターの土の上に 12~15cm 間隔で、同じ所に種を2つ蒔きます。
・1cm ほど土をかぶせ、十分にお水を不えます。
・芽が出て本葉が2~3枚になったら間引きをします。
(間引きは2つ育った苗のうち、大きくなりそうな苗を残して、間引く芽は根元の茎をカットします。)〔苗から植える場合〕
・本葉が3~4枚になったものを 12~15cm 間隔で植え替えます。
プランターを地面に置く場合は、根が地面に伸びないようにプランターの下に木の
棒などを入れて底上げしておきます。
・昼の時間が短くなると、花が咲きやすくな
ります。
・種は熟して茶色に変色したものを収穫しま
す。収穫した種は、封筒などにいれて風通
しの良い冷暗所で保管します。
・取り外す数日前に根元の茎を切っておくと
ネットから取り除きやすくなります。
・比較的葉っぱが薄いので、他の植物に比べて明るさが得られます。 ・花はとても小さいですが、ハートの模様が入った可愛い風船様の実がなります。6 東広島市では緑のカーテン・コンテストを開催して います。初年度となった平成22年度は58点もの 応募がありました。その中からいくつかの作品を紹 介します。 ●応募者のコメント 家の前は通学路。高校生から園児まで毎日 子供の声が聞こえるのが嬉しい。カーテンの お蔭で何人の方とお話しすることができたで しょうか。この活動は省エネと共に地域の有 効活動も深めてくれたと感謝しています。 ●応募者のコメント 竹でオーシャンブルーを登らせる格子を10 日余りかけて作りました。今年の夏は連日35℃ を超える日が続いても涼しいです。 ついに「緑のカーテン」をやめることはできな くなってきました。。 ●育てた植物 ブドウ ●カーテンの大きさ 幅(全長)18m 高さ2.5~3m ●育てた植物 オーシャンブルー(アサガオ) ●カーテンの大きさ 幅(全長) 3m 高さ 2.7m ●育てた植物 ゴーヤ ●カーテンの大きさ 幅(全長)1.5m 高さ 2.5m ●応募者のコメント 吸水点滴灌水装置を自作し、調整した培養 灌水液に布を浸してプランターに灌水しまし た。緑のカーテンとして、またゴーヤも10 数個なり、一挙両得でした。 ●育てた植物 アサガオ ●カーテンの大きさ 幅(全長) 3m 高さ 2m ●応募者のコメント すごく伸びていくアサガオの芽を見て「○○ち ゃんの大っきい」など成長が目に見え実感できた ことがとても子ども達の印象に残り、会話が広が ったり大切にする心が育ってよかったです。
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