• 検索結果がありません。

目次 1 北海道農業の現状 1 2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況 8 3 農業農村整備における新たな技術の導入 15 4 農業農村整備の地域経済等への波及 17

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "目次 1 北海道農業の現状 1 2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況 8 3 農業農村整備における新たな技術の導入 15 4 農業農村整備の地域経済等への波及 17"

Copied!
20
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北海道における農業農村整備の概況等について

資料 2

平成27年11月13日

国土交通省 北海道開発局

(2)

目 次

1 北海道農業の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況 ・・・・・・・・・・・ 8

3 農業農村整備における新たな技術の導入・・・・・・・・・

15

(3)

1 北海道農業の現状

北海道農業の現状

①我が国の食料供給に大きな位置づけ

①我が国の食料供給に大きな位置づけ

北海道の耕地面積は、全国の1/4を占め、東北6県・北陸4県を合わせた面積、近畿6府県、中国5県、四国4

県、九州7県を合わせた面積に相当します。

北海道の域内自給率は200%(H24)で、我が国の自給率(カロリーベース)の約2割を供給する国内最大の

食料供給地域となっています。北海道は、多様な農畜産物を全国に供給しています。

幹線用水路側壁の傾倒

1

(4)

21.4

19.9

20.0

25.0

20.0

25.0

北海道

都府県

北海道の農家戸数

ha 万戸

■ 主副業別農家戸数の割合

北海道 4万戸 都府県 159万戸 資料:2010年世界農林業センサス (注)主業農家とは、農業所得が主(農家所得の50%以上が農業所得)で、1年間に60日以上 自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいう。

農家数の減少傾向が続いており、平成22年には4万4千戸(昭和60年の約40%)となっています。

離農跡地は、周辺の担い手が取得して経営規模を拡大してきており、平均経営規模は21.4haと昭和60年の

約2倍となっています。主業農家が、戸数の7割、経営耕地の9割以上を占めています。

1 北海道農業の現状

北海道農業の現状

②大規模化が進み、大部分が主業農家

②大規模化が進み、大部分が主業農家

■ 主副業別の経営耕地面積の割合

■ 北海道の農家戸数と戸当たり耕地面積の推移

2

4.1

0.8

1.4

10.0

4.4

0.0

5.0

10.0

15.0

0.0

5.0

10.0

15.0

1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2009

資料:「農林業センサス」(農林水産省) 注)S60年以降は販売農家1戸当たりの経営面積。

585.8

90.4

61.8

172.3

74.1

186.6

0

200

400

600

800

北海道(57.7才) 都府県(65.2才) 年金等 農外所得 農業所得

722万円

449万円

資料:平成21年農業経営統計調査(農林水産省) 注)()内は経営主の平均年齢。 □内は家族農業労働1時間当たり農業所得 1,702円/時 564円/時 2010

■ 主副業別の経営耕地面積の割合

■ 農家所得の状況(全農家平均)

北海道 94万ha 都府県 222万ha 資料:平成23年農業構造動態調査 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22

(5)

○ 新規就農者数は、近年は概ね600~700人で推移しています。

○ 農業生産法人を設立し、経営の効率化、多角化等を目指す経営体が増加しています。

○ 農作業を請け負うコントラクター数も増加しており、25年度現在で325組織となっています。

酪農地帯で飼料生産からTMR

の調製・供給までを行うTMRセンターは、25年度現在で59組織。

※TMR(完全混合飼料、Total Mixed Rations 乳牛が必要とする栄養素(粗飼料と濃厚飼料)がバランス良く配合されている飼料のこと

○ 作物別の農作業受託状況をみると、「牧草」にかかる作業を行っている組織が最も多く、次いで「麦類」、「水稲」の順になっ

ています。

1 北海道農業の現状

北海道農業の現状

③農業の担い手の動向

③農業の担い手の動向

■ 農業生産法人数の推移

1,318

1,559

1,794

2,182

2,642 2,649 2,770 2,834

2,928

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

■ 新規就農者数の推移

(法人)

20

48

94

229

284

311

316

325

325

3

15

35

39

45

50

59

0

50

100

150

200

250

300

350

H3

H8

H12

H17

H21

H22

H23

H24

H25

コントラクター数

TMRセンター組織数

3

■ コントラクター数の推移

1,318

0

500

1,000

1,500

H2

H7

H12

H17

H22

H23

H24

H25

H26

資料:北海道農政部調べ 資料:北海道農政部調べ 資料:北海道農政部調べ (組織数) 資料:北海道農政部調べ

104

111

38

90

31

45

16

17

139

94

24

0

20

40

60

80

100

120

140

160

■作物別の農作業受託状況

(組織数)

(6)

資料:北海道農業試験場(1976)

1 北海道農業の現状

北海道農業の現状

④厳しい自然条件を克服し地域ごとに特色ある農業を展開

④厳しい自然条件を克服し地域ごとに特色ある農業を展開

<農用地特殊土壌分布図>

○ 北海道では、長年にわたる基盤整備の取組を通じて、寒冷な気候や特殊土壌など厳しい自然条件を克服し、地域ごとに特

色ある農業が展開されています。

・広大な土地資源を活かし、寒冷な気候に

適合した酪農主体の農業開発のため、大

規模な農地造成、排水改良等を実施。

・草地型の大規模な酪農経営が展開。

4

・大規模かんがい排水事業や泥炭地開発

事業等により、排水改良、水源の確保、客

土などを実施し、大穀倉地帯を形成。

・水稲を中心に野菜や肉牛等の生産、日高

では軽種馬の生産が展開。

・かんがい排水施設の整備、農用地造成

等地域条件を活かした多様な営農展開

を可能とする基盤整備を実施。

・施設園芸や果樹等の集約的な農業と稲

作が展開。

・寒冷地畑作の基礎条件として排水改良を

実施するとともに、畑地かんがい、区画整

理、農地造成等の畑地帯の総合整備を

実施。

・麦類、ばれいしょ、豆類、てん菜を中心と

した大規模な畑作農業が展開。

(7)

○ 北海道最大の水田地帯である石狩川流域では、戦前の北海かんがい溝(現北海幹線用水路)の開削、戦後の大規模かんがい排水事

業、篠津地域泥炭地開発などを通じて、基幹的な用排水施設が整備されるとともに、昭和40~50年代には、ほ場整備が集中して行わ

れ、全国有数の大規模な穀倉地帯が形成されました。

○ 長年にわたる基盤整備(客土や深水かんがい用水の確保など)により、北海道ではじめて「特A」を獲得した「ゆめぴりか」をはじめ、良食

味米が生産されるようになりました。また、水田の汎用化の進展により、野菜や畑作物の生産も盛んに行われています。

【参考

参考】

】道央の水田地帯の発展

道央の水田地帯の発展

石狩川水系の農地の変遷

・北海かんがい溝の開削、戦後の大規模かんがい事業、篠津泥炭地開発な

ど累次の農業基盤整備によって全国有数の大規模穀倉地帯に変貌。

原野 農地 市街地 原野 農地 市街地

「ゆめぴりか」を支える3つの取組

1品種改良

・「食味」などの観点から、10年間にわたって150万株の

中から選抜

2ブランド維持

・食味維持のための徹底した営農指導

3基盤整備

・耐冷性の低さを克服する深水かんがい

・タンパク含有率を抑える客土

篠津地域泥炭地開発事業 (篠津運河) 原野が徐々 に市街地や 農地に変化 現在は広大な農地 が広がっている 総合かんがい排水事業美唄地区 (北海幹線用水路の改修) 総合かんがい排水事業大夕張地区 (大夕張ダム)

現在の篠津運河と農地

篠津地域泥炭地開発事業 (石狩川頭首工)

<多様な農産物の生産>

・石狩川流域の市町村では、排水改良や水田の汎用化によって、多様

な野菜や畑作物が生産され、産地化されています。

5

【長沼町 大豆】

・全国一の収穫量の大豆

写真:岩見沢市HP

【岩見沢市 たまねぎ】

・全道第4位の収穫量のたまねぎ

泥炭層からの余分な 窒素吸収を抑制 根の伸長を制限 (砂質客土材)

客土の実施状況

客土の概要

(8)

○ 積雪寒冷で湿性の火山灰土壌が広く分布する道東地域においては、地温の上昇を図り、作物の生育期間を確保するとともに、冷湿害

の回避のための基礎的な条件として、排水改良が必要不可欠でした。

○ このため、基幹的な排水路や支線排水路・暗渠排水等の整備が積極的に進められ、大規模畑作地帯へと変貌を遂げました。

また、畑地かんがいや区画整理、農地造成などの畑地帯の総合的な整備も進められ、畑作4品に加えて、野菜などの産地形成も図ら

れています。

【参考

参考】

】道東の畑作地帯の発展

道東の畑作地帯の発展

■排水路の整備と十勝の農業産出額の推移

750 1000 1250 1500 1500 2000 2500 3000 十勝の農業産出額 排水路の累計整備延長 農業産出額 (億円) 延長 (km)

■基幹的な排水路の整備

平成13年

■十勝の土壌

排水不良土の分布 昭和15年 0 250 500 0 500 1000 S25 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 資料:排水路整備延長は帯広開発建設部試算 農業産出額は農林水産統計年報 (右軸)

■てんさいの集落別収量地図

6

十勝平野 (畑と防風林が織りなす 十勝の田園風景) 豆のニオ積み (収穫後の豆を乾燥させる風 景は十勝の秋の風物詩)

<参考>作物の生育期間の確保と冷湿

害対策に不可欠な排水改良

・北海道では、積雪寒冷地という気象条件に よる影響を受け、農耕期が限られることか ら、地温の上昇により、作物の生育期間を確 保することに加えて、冷湿害の回避のため早 期にほ場の排水を行う必要があります。 ・地温は水分が多いと上昇しにくくなるため、 暗渠排水の整備により、早期にほ場を乾か すとともに、畑の地温の上昇を図り、春の耕 起、は種、移植作業を早め、作物の初期生育 を確保することが農業生産性の向上につな がります。 参考:ホクレンHP 排水路 河川 凡例 1970年 2002年 資料:十勝総合振興局 昭和45年 平成14年 排水路 河川 凡例 資料:帯広畜産大学

(9)

○ 道東・道北においては、広大な土地資源を活かし、寒冷な気候に適合した酪農を主体とした農業開発が進められてきました。

○ 北海道を代表する酪農地帯である根釧地域での「根釧パイロットファーム」や「新酪農村建設事業」、各地で実施された国営農地開発事

業等により、道東・道北の広大な原野は、大規模土地利用型酪農地帯に変貌を遂げ、ヨーロッパと肩を並べる大規模経営が実現されて

います。

昭和30年当時の農地利用

新酪農村建設事業

(農用地開発公団)

【参考

参考】

】道東・道北の酪農地帯の発展

道東・道北の酪農地帯の発展

平成20年頃の農地利用

農地

農地

資料:根釧地区、北海道は2010世界農林業センサス 参考:年報畜産2014 ※EUの数値はEU-27(拡大前の27カ国)の数値

■根釧地域の耕地面積と生乳生産の推移

■戸当たり耕地面積(H22)

7

資料:牛乳乳製品統計(農林水産省)

【新酪農村建設事業】

事業主体 :農用地開発公団 関係市町村:根室市、別海町、中標津町 総事業費 :935億円 受益面積 :73,550ha 事業概要 :農用地造成、農業用用排水、 道路、経営施設、農機具

【根釧パイロットファーム】

事業主体 :北海道開発局、北海道、 農地開発機械公団 関係市町村:別海町 総事業費 :22億円 総面積 :11,227ha 開墾面積 :5,433ha(実績) 事業概要 :道路、明渠排水、防風林、 開墾、営農施設、共同施設 乳牛の導入 根釧パイロット ファーム 新酪農村 建設事業 S48~58年 S30~41年

(10)

農家戸数の減少

10,000 15,000 20,000 25,000 10.0 15.0 20.0 25.0 (戸) 上川地方における農家戸数、戸当たり面積の推移 (都府県との比較) 14.4ha 22.7ha 上川地方では、今後、農家戸数の減少 から大幅な経営規模の拡大が必要 (今後10年で1.6倍へ)

2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況

北海道の農業農村整備を取り巻く状況

①農業者の減少と担い手への集積・生産性向上

①農業者の減少と担い手への集積・生産性向上

水田農業地帯を中心に農家数の更なる減少が見込まれ、後継者がいない地域では耕作放棄地の発生が懸念されて

います。こうした中、担い手に農地を集積し、生産性の高い農業を実現することが課題となっています。

北海道の水田は、昭和40~50年代に集中して整備され、標準区画(30a程度以上)での整備率は94%であ

るものの、大区画化率は18%。排水改良済は49%にとどまっており、担い手への農地集積を進める上で大区画

化、汎用化が課題となっています。

注)H27以降は、 H17→H22の農家戸数 の減少がそれ以降も続 くと仮定して算出。

水田の整備状況

整備前のほ場(30a) 排水不良田 15.9千ha (39%) 汎用田 24.5千ha 排水不良田 92.4千ha (54%) 汎用田 区画整備済 211.6千ha(94%) 未整備 (狭小・不整形) 12.4千ha(6%) 大区画 40.4千ha(18%) 標準区画 171.2千ha(76%) 排水不良田 9.1千ha (73%) 排水良好田

後継者がいない農地

0 5,000 0.0 5.0 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 上川農家戸数 都府県戸当面積 上川戸当面積 H町 経営耕地状況 後継者無(55歳以上) の割合は40% 全体:3,119ha うち後継者無 (55歳以上):1,253ha 後継者無し 凡例

8

資料:北海道開発局調べ(H24.3時点) ※汎用田:標準区画(30a程度以上)整備済みかつ、 排水良好(4時間排除・地下水位70cm以深)の水田

水田の整備率の推移

資料:北海道開発局調べ 大型コンバインによる 水稲の収穫作業(イメージ) 整備後の大区画ほ場(2.2ha) 大型機械による効率的な 農作業が行えない 24.5千ha (61%) 78.8千ha汎用田 (46%) 排水良好田 3.3千ha (27%)

(11)

農地の大区画化・汎用化等の基盤整備を実施し、担い手への農地集積・集約化や農業の高付加価値化等を

推進しています。

【対応】農地の大区画化と担い手への農地集積・集約化の推進

■国営農地再編整備事業(上士別地区の例)

・整備後のほ場長辺は、 北海道新幹線はやぶさ

整備前

小区画〔0.3~0.5ha〕ほ場を 大区画〔3.4ha〕ほ場に (最大6.8ha) 約540m

・ 更なる生産性の向上を図るため、ほ場の大区画化

とあわせて、GPSガイダンスや自動操舵等のICT技術

を活用する取組を推進。

■ICT農業の推進

ICT技術を活用した無人トラクター走行実験 GPSオートガイダンスシステム

9

北海道新幹線はやぶさ (10両編成(約250m))の 約2倍の長さ (H27設立予定) 東西に約10km

整備後

約540m

地域が一体となって、農業を核とした地域活性化を推進

ICT技術を活用した無人トラクター走行実験 高収益作物の作付け (トマトの栽培) 農作物の高付加価値化、 加工・販売などの取組みを推進

■農業の高付加価値化

・農地の大区画化やICT農業の推進等により生み出された労働力を有効に活用

地域で取り組んでいる 加工・販売や食育活動

資料:北海道大学野口教授提供

(12)

2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況

北海道の農業農村整備を取り巻く状況

②農業水利施設の老朽化の進行と機能保全

②農業水利施設の老朽化の進行と機能保全

北海道農業を支えるインフラである基幹的農業水利施設は、戦後や高度経済成長期を中心に整備され、今後、耐用年数を超

過する施設が増加する見込みとなっています。また、積雪寒冷地特有の気象環境の影響(凍害、雪庇等)により、耐用年数前

の水利施設に経年劣化の進行が見られます。

このため、施設の適時適切な保全・更新により、将来にわたって農業用水の安定供給機能を確保していくことが課題となっ

ています。

気候変動による影響もあり、降雨強度の増加等に対応した排水能力の確保が必要になっています。

突発事故の状況

■国営造成施設の突発事故の発生件数

・ パイプラインの破損など突発的な事故は

年平均で6件程度発生しており、農業生産

への影響が懸念される。

・ 統計期間20年以上の全道のアメダス・観測所等190地点

について、平成24年以降の1時間降水量、24時間降水量の

観測史上1位の更新は、それぞれ延べ42回、18回発生。

極端な豪雨の発生

1時間降水量の更新 延べ回数42回 24時間降水量の更新 延べ回数18回

基幹水利施設の老朽化状況

凍害による用水路側壁の亀裂

雪庇の影響を受ける用水路

10

管水路からの漏水

資料:北海道開発局調べ 注)施設管理者から事故報告(自然災害除く)のあった件数

■突発事故の発生状況

1時間降水量 24時間降水量 流下能力の不足により 溢れた排水路

・ 流出量の増加により、排水施設の能力が不足し、周辺

農地で湛水被害が発生。

1.75m3/s/km2 0.78m3/s/km2

約2.2倍

に増加

単 位 流 出 量 (m 3/s /k m 2 ) 雨 量 (m m

降雨量と流出量の変化

(13)

基幹的な農業水利施設について、機能診断に基づく補修・補強対策や更新整備を実施し、農業用水の安定供

給等を図ります。

【対応】基幹農業水利施設の計画的な機能保全・更新

【国営かんがい排水事業(北海地区の例)】

■農業水利施設の「ストックマネジメント」

補修 補修 再建設 再建設

整備対象区間のうち95%以上が耐用年数を超過し、老朽化による

水路の倒壊も見られていたことから、水路の更新整備を実施。

■老朽化した農業水利施設の計画的な更新整備

倒壊した用水路

改修後の用水路

【国営かんがい排水事業(美女地区の例)】

築造後30年以上経過し、近年では、降雨の変化等によって排水路の

流下能力が不足していることから、水路を改修。

改築後の頭首工

11

■機能診断に基づく補修・補強対策

【国営施設応急対策事業(てしおがわ剣和地区の例)】

トンネル天端

縦断ひび割れ状況

用水路(トンネル)で、ひび割れ等がみられたことから、

機能診断を行い、施設の補修・補強を実施。

老朽化した用水路(トンネル)

機能診断の状況

■降雨の変化等に対応した施設整備

排水路から溢れて農地が湛水

改修後の排水路

(14)

○ 畑作、酪農は、北海道農業の基幹部門であり、北海道の農地面積(115万ha)の8割(93万ha)は畑が占めています。

○ 北海道の畑については、約40%が排水不良となっており、大型機械による効率的な作業を行う上での支障となっています。

○ 畑作、酪農は、大規模化が図られ、ヨーロッパ水準の経営規模となったものの、引き続き、経営体の体質強化や地域の営農戦

略に基づいた収益性の高い農業の実現などが求められています。

2 北海道の農業農村整備を取り巻く状況

北海道の農業農村整備を取り巻く状況

③畑作・酪農地域の課題と農業生産基盤整備

③畑作・酪農地域の課題と農業生産基盤整備

畑作の規模拡大状況

酪農家戸数と乳用牛飼養頭数

排水良好畑 134.0千ha (68%) 排水不良畑 63.6千ha (32%) 排水良好畑 426.0千ha (58%) 排水不良畑 305.6千ha (42%) 畑地かんがい施設 整備済み面積 197.6千ha(21%) 畑地かんがい施設 未整備面積 731.6千ha(79%)

畑の整備状況

369千ha (40%) 560千ha (60%) 10,923 6,120 23.5 41.7 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 (戸)

畑作地帯(十勝)

注)H27以降は、 H17→H22の農家戸数の 減少がそれ以降も続くと 仮定して算出。 929ha (100%) 横ばいで推移

12

注)連続干天日数15日以上は、ほ場の土壌水分がかなり不足して いる状態を示しており、かん水の1つの目安。

・帯広市では、播種から開花期などに相当する5月~

7月に連続して干天が発生する頻度が増えている。

H15 2回 H16 1回 H17 1回 H18 1回 H19 1回 H20 1回 H21 0回 H22 1回 H23 1回 H24 3回 H25 1回 H26 3回 17日 5 月 連続干天15日 以上発生回数 (5月~7月) 6 月 7 月 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 17日 27日 19日 15日 21日 17日 19日 27日 年 度 かんがいを重点的に必要とする時期 かんがいを重点的に必要とする時期 かんがいを重点的に必要とする時期 て ん さ い ば れ い し ょ 豆 類 21日 19日 29日 41日 23日 18日 23日 18日 15日以上の連続干天 気象庁HP気象データ(帯広観測所)より ○15日以上続いた連続干天の発生状況 穂発芽による品質の悪化 (ほ場の排水不良により収穫作 業が遅延し、穂発芽した小麦) 排水不良ほ場では 作業が困難

・ 酪農経営は、戸当たり所得は高いものの、水田作や

畑作と比較して、時間当たり所得は低い状況。

資料:北海道農政部調べ

経営状況の比較

資料:営農類型別経営統計 注:自営農業労働1時間当たり農業所得 = 1経営体当たり農業所得 ÷ 自営農業労働時間

■排水不良等による農業被害額

■気象の動向

被害額等

備考

平成21年

約600億円 7~8月の冷湿害

平成22年

約500億円 6~8月の高温多雨

資料:北海道農政部 「平成21年冷湿害等による農業被害調査結果について」 「平成22年の高温多雨等による農作物への影響等調査結果について」 資料:北海道開発局調べ(H24.3時点) S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 十勝農家戸数 十勝戸当面積 資料:H22までは農林水産省大臣官房統計部「農林業センサス」

(15)

【対応】大規模畑作を支え、高付加価値化を実現する農業生産基盤整備

地域の営農戦略に即した排水改良や畑地かんがい等を推進し、畑作農業の生産性の一層の向上、6次産業化によ

る付加価値の向上や輸出の促進などを通じた収益性の高い農業経営の実現を目指します。

排水整備により長いもの生産を拡大、海外に輸出(帯広市)

・ 畑地かんがい用水確保、排水施設の整備により、えだまめの作付面積の拡

大や大型機械による適期収穫が出来るようになり、畑作4品に次ぐ第5の作物

としてえだまめの栽培が定着し、5年輪作を実施。

地域で生産・加工・販売を一貫して行い、瞬間冷凍し

た製品を海外に輸出。平成26年度売上高は21億円

「えだまめ」は国内のみなら ず、海外でも高評価 基盤整備によって大型の ハーベスターによる収穫 えだまめへのかん水状況

・ 高収益作物(長いも)の導入を考慮した基幹排水路や暗渠排水の整備な

どにより、畑作物の単収の増加や高収益作物の導入を実現。特に「長い

も」は、平成11年度から輸出を開始し、ブランド品として確立。

新たな輪作体系の確立と6次産業化等の展開(中札内村)

た製品を海外に輸出。平成26年度売上高は21億円

となり、加工場などの雇用(平成26年度で160人)に

繋がっている。

農地再編整備を契機とした営農支援組織の確立(津別町)

・ 農地再編整備を契機に営農支援組織を確立し、経営規模の拡大、安全・安心な

農産物の生産や高付加価値化等に向け営農を支援。

畑地かんがいによる新たな産地の確立(湧別町)

・ 畑地かんがいにより、玉ねぎの生産の安定化、品質の向上が図られ、産地とし

て確立。たまねぎの生産量の増加に伴い、集出荷施設における雇用が増えるなど

波及効果が発現。

集出荷施設での 選別作業 リールマシンによる 散水 高付加価値化等攻めの農業を展開 小麦収穫 ばれいしょ収穫 てんさい収穫 玉ねぎの減農薬・減化 学肥料栽培の取組みを 推進 特別栽培農産物の加工 食品製造・販売の取組 津別町農業総合サポート事業 (コントラクター)の活用

13

【たまねぎ単収の変化と雨量の状況】

(16)

○環境保全型かんがい排水事業等の推進により、自然環境と調和した生産性の高い農業の実現を目指します。

【対応】土地利用型酪農の持続的な発展のための農業生産基盤整備

■国営環境保全型かんがい排水事業

遊 水 池 土砂緩止林 排水路 排水調整池

・家畜ふん尿を肥料として有効活用することで牧草の収量向上を図り、自然環境と調和した

生産性の高い飼料基盤を整備。

高級アイスクリームに北海道産牛乳を使用 (はまなか地区の事例)

■TMRセンターとの連携による飼料生産体制の

確立(東宗谷地区の取組)

・現状では、牧草収穫時期に恒常的な過重労働が発生

し、酪農経営を圧迫。

➪大区画化と併せてTMRセンターを設立し、TMRセン

ターが大型機械による一貫した飼料生産。

酪農家は、乳牛の飼養管理に集中できることで、品

質、生産性を向上させ、効率的で収益性の高い酪農経

営を目指す。

・浜中町では、国営環境保全型かんがい排水事業の 実施により、資源循環型酪農が展開され、徹底した 土壌分析や生乳分析などと相まって、高品質な生乳 が生産されています。 ・脂肪分4.0%以上の高品質牛乳や高級アイスクリー ムの原料として高い評価を受け、収益性の高い酪農 経営が展開されています。 スラリー散布 家畜ふん尿を効率的に牧草畑へ還元 (肥料の節減、牧草の収量向上等) 技術管理

・泥炭土壌に起因した地盤沈下のため、農地の不陸や排水路の流下能力不足が生じている。

➪自然環境との調和を図りつつ、農地や排水路の機能を回復。

■農地の機能回復(国営総合農地防災事業)

配水調整池 用水路

<サロベツ地区における湿原と農地の共生>

〇緩衝帯の設置 農 用 地 湿  原 農 用 地 緩衝 帯 湿   原 帯 衝 緩 新設排水路 境界の排水路 既設排水路 (掘削土で埋め戻し) 25m 農地の地下水位は低く 湿原の地下水位は高く

湿原

農地

新設排水路

境界の排水路

緩衝帯

(埋め戻し) 新設排水路 新設の排水路設置に当たり、湿原と隣 接する農地に緩衝帯を設置し、湿原と 農地の共生を図る。

農 地

地下水位を低く保つ

湿 原

地下水位を高く保つ

湿 原

地下水位を高く保つ

緩衝帯

農地と湿原がそれぞれ 必要としている 地下水位環境に配慮 した排水路整備

緩衝帯

農地と湿原がそれぞれ 必要としている 地下水位環境に配慮 した排水路整備 相反する 大型機械による効率的な作業 農地の大区画化(2.5ha→7ha) 技術管理 消費者へ安全、安心な牛乳、乳製品 を提供するため、土壌分析、飼料分 析、生乳分析を行い指導、改善 写真:JA浜中町HP

14

(17)

3 農業農村整備における新たな技術の導入

農業農村整備における新たな技術の導入

①地下水位制御システム(地下かんがい)の活用

①地下水位制御システム(地下かんがい)の活用

ほ場の大区画化とあわせて、地下水位制御システムを導入することにより、水管理の大幅な省力化と生産性の向上

を実現します。

資料:北海道開発局調べ 実施後単収は、平成26年中樹林地区(南幌町)の農家聞き取り

・地下かんがいにより、畑作物の収量が増加。

水田の畑利用に貢献

水稲の直播栽培の拡大

・北海道では、将来を見据えた更なる省力

化・低コスト化に向けて、近年、水稲の直播

栽培の取組が拡大している。

実施前

174

280

0

100

200

300

400

287

476

0

100

200

300

400

500

600

実施後 実施前 実施後

[小 麦]

(kg/10a)

[小 豆]

(kg/10a)

地下水位制御システム(集中管理孔)

疎水材(カラマツチップ) 連絡管(上流) 用水 給水栓 集中管理孔 分水栓 (地表からの給水) 分水栓 (地下からの給水) 排 水 路 ) 作土層 地下水位 水位調整水甲 連絡管(下流) 暗渠(吸水渠) 資料:北海道農政部 集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き(H20.3)

水稲直播の拡大に向けた取組(妹背牛地区事例)

実施後単収は、平成26年中樹林地区(南幌町)の農家聞き取り 妹背牛地区 着工(H20) ▼ 直播栽培に向く良食味品種 「ほしまる」 写真:ホクレンHP 乾田直播栽培(播種)状況

○ほ場の大区画と地下かんがいシステムの整備

・地下かんがいにより直播した

種子が流されず、稲の生長に

合わせた細かな水位調整が

可能。

資料:北海道開発局調べ 注1)作業時間はほ場作業のみの時間であり、育苗や乾燥などの作業は 含んでいない。 注2)「未整備・移植」ほ場を100%としたときの作業時間節減率

■作業時間(ほ場作業)の比較

■妹背牛町における直播作付面積・戸数の推移

○GPSを活用した営農作業

・大区画ほ場において乾田直

播に不可欠なほ場の均平作

業が高い精度で可能。

資料:北海道開発局調べ 資料:北海道調べ (%) 集中管理孔を利用した地下かんがいの手引き(H20.3)

・国営農地再編整備事業によ

り、大区画化(標準2.2ha)、地下

かんがいシステムを整備。

15

(18)

3 農業農村整備における新たな技術の導入

農業農村整備における新たな技術の導入

②ICT

ICTの活用

の活用

大区画化とあわせて、GPSガイダンス等の新技術を導入することにより、更なる省力化・低コスト化を実現。

大区画ほ場を利用して、無人ロボットコンバインなどの実証試験も行われるなど、大区画化がICTによる農業技術の

革新を促し、それによって大区画化のメリットをさらに引き出すという相乗効果が発揮されています。

【GPSガイダンスシステムの導入効果】

①作業の重複が少なく機械作業のロス減少

②資材・肥料・農薬の低減

③精度が高い安全な夜間作業可能が実現

④身体的な疲労が軽減される

【国営農地再編整備事業 妹背牛地区の活用事例】

GPSガイダンス・自動操舵システムの活用

・ 事業を契機に役場屋上にGPS 基地局(アンテナ)を設置。

・ GPS 基地局からの補正信号を発信することで、トラクターの

位置情報の誤差が2 ㎝程度に大幅に向上。

精度の高い営農作業が町内全域で可能。

GPSガイダンスシステムを利用した実証試験結果

資料:北海道開発局調べ

○ GPSガイダンス等の出荷台数の推移

RTK- GPS を活用した農作業イメージ

役場屋上に 設置された GPS 基地局 無人ロボットコンバインの実証

0

200

400

600

800

1000

H20 H21 H22 H23 H24 H25

GPSガイダンス】

全国 うち北海道

0

50

100

150

200

H20 H21 H22 H23 H24 H25

【自動操舵装置】

全国 うち北海道 (台) (台)

・ GPSガイダンスや自動操舵装置の9割は、北海道で利用されており、

積極的にICTを活用。

資料:北海道農政部調べ ※台数は、国内5社からの聞き取りによる

16

(19)

①生産物の付加価値を高める

なんぽろピュアライス

②土地利用型農業と集約型農業の組合せ

水稲や畑作物に加え、キャベツ(H24全道6位)、

ねぎ(H24全道4位)など野菜類の複合経営を展開。

③川下にある食品産業の分野に多角化

南幌町では、国営農地再編整備事業の実施を契機として、法人化が進められ、クリーン農業による生産物の付加

価値の向上、野菜類を導入した複合経営や6次産業化が展開されています。

・農薬の使用量を最小限に 抑えて育てたクリーン米の 栽培。 「明るい農村ネッ トワーク」で販売

地区内農業生産法人は、「南幌町明るい農村

ネットワーク」を構成し、そのネットワークを活か

して生産・販売を行っている。

(H16環境保全型農業推進コンクール農水大臣賞受賞) H12(整備前) 主な野菜の作付 (ha) (ha) H21(整備後) 主な野菜の作付

4 農業農村整備の地域経済等への波及

農業農村整備の地域経済等への波及

【南幌町

南幌町】

資料:農業生産法人NOAH提供 写真:JAなんぽろHP

■ 農業生産法人の位置づけ

トワーク」で販売 しているスープ 直売所を運営する 南幌みどり会 写真:JAなんぽろHP

■ 新規就農者の確保

■ 女性の活躍

■ 加工施設での雇用の確保

地域の加工施設 (キャベツキムチの製造) 新製品の開発 (キャベツを練り込んだ なんぽろ冷麺) 写真:南幌町商工会HP

・JAなんぽろ女性部は、地

域で生産された農産物の販

売のほか、加工食品等の製

造・販売している。

4 2 3 6 4 3 4 2 3 1 7 1 1 2 4 9 8 4 5 1 2 3 2 2 1 1 1 2 1 1 5 10 15 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 (人) 新規就農者の推移(南幌町) 新規学卒者 Uターン 新規参入者 南幌町の新規就農者の推移

・年平均8人の新規就農者がいる。

資料:南幌町農業振興計画(H23) 法人数 構成戸数 (戸) 経営面積 (ha) 町耕地面積 に占める割合 H13 1 4 101 2% H14 4 28 486 9% H15 4 28 488 9% H16 8 50 965 17% H17 10 60 1,221 22% H18 11 66 1,390 25% H19 11 68 1,484 27% H20 11 67 1,442 26% H21 11 68 1,442 26% 資料:南幌町農業振興計画(H23)

・農業生産法人は、南幌町耕

地面積の約3割をカバー。

資料:南幌町農業振興計画(H23)

担い手、後継者の確保、農業関連産業の雇用の確保につながり、地域の発展に寄与しています。

キャベツキムチ販売量 加工センターの雇用額

17

(20)

■農村地域の就業構造の比較

○ 北海道の農村地域は、都府県と比べ、農業に直接、間接に関わる人が多く、農業が地域経済の基幹となっています。

北海道A町

(総就業者数:9,436人)

北海道B町(4,018人)

栃木県C町(16,333人)

富山県D町(6,494人)

第1次産業就業者 382人(6%) 第1次産業就業者 1,462人(9%)

<参考>

<参考> 農林水産業はまちづくりの基幹産業

農林水産業はまちづくりの基幹産業

第1次産業就業者 2,042人(51%) 第1次産業就業者 2,326人(25%) (注1)総就業者数は、国勢調査(平成17年)より (注2)A町( )内は、各産業分野の農業関連の占める割合で北海道調べ、B町( )内は、各産業分野の農水産関連の占める割合でB町調べ。 資料:国勢調査(平成22年)より

運輸業

430人(80%)

建設業

150人(20%)

農業従事者

2,398人

漁業従事者

1,536人

農業従事者

695人

建設業

53人

(20%)

運輸業

49人(80%)

直接的な農業関係従事者

4,095人<43%>

A町の総就業者数 9,477人

B町の総就業者数 4,280人

直接的な農水産業関係従事者

2,988人<70%>

・食品工業 (砂糖・冷凍品・ 缶詰・肉製品) ・農業機械

卸売・小売業

400人(30%)

・農業用機械販売 ・肥飼料販売 ・燃料販売 ・コープ

サービ業・公務

239人(16%)

・役場 ・JA ・試験場

製造業

250人(80%)

・乳業(株) ・農業機械 ・水産(株)

卸売・小売業

168人(60%)

・燃料販売 ・電気商会 ・小売商会 ・農業用機械販売 ・コープ

農業支援業

32人

・ヘルパー組合 ・研修牧場

サービ業・公務

205人(46%)

・JA・漁協・役場 ・農業共済組合支所 ・農業機械整備工場 ・船舶整備工場

製造業

478人

(54%)

※栃木県、富山県は、町村の1、2、3次産業就業者比率の平均に近い町を選択したもの。

18

参照

関連したドキュメント

[r]

・小麦の収穫作業は村同士で助け合う。洪洞県の橋西村は海抜が低いの

担い手に農地を集積するための土地利用調整に関する話し合いや農家の意

~農業の景況、新型コロナウイルス感染症拡大による影響

24日 札幌市立大学講義 上田会長 26日 打合せ会議 上田会長ほか 28日 総会・学会会場打合せ 事務局 5月9日

1 北海道 北海道教育大学岩見沢校  芸術・スポーツ産業化論 2019年5月20日 藤原直幸 2 岩手県 釜石鵜住居復興スタジアム 運営シンポジウム

事業開始年度 H21 事業終了予定年度 H28 根拠法令 いしかわの食と農業・農村ビジョン 石川県産食材のブランド化の推進について ・計画等..

[r]