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法學協會「註解日本國憲法」上巻-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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日本閲悪法の成立以東、之を封象とする解墓局、誌捧書等の出版せられたもの、決して少数ではない。しかL 二≡を除けば傘ね﹁啓琴則扱いL概説的、なものか∴しからざるも.のも耕奄法の原理を説くにとゞ蒙るものが多 い。﹂∵︵序︶本書拭この鮎を潔く邁憾として、↓新琴ほを蜜際隻典に正しく運用するた潜に・⋮︰絶対に必要﹂なむ むと心て、、﹁深小感澗的基礎に宰ぢ\新窓法.の各溺愛に、つき、あらゆる角度から問題を提起して、これに解 毎を輿べたような、詳観且つ良心的、甘研究﹂む準供せケとする意団を濁っも′ので.ある ︵序︶。著者按﹁東京大愚 患法研究愈﹂壱あつそ石井照久教授以下、■寛京大蓼の有意研究者十セ氏の共同研究の成果にか1る。本雫は上. 中下三省の中∵その第一奄にあたり、東版三バ二貢、第∵深かち第甘○備に至る詳密な逐條的註解を含み、別に 第仙籍とLて﹁日・不図怒法の成立と安雄﹂を加へる。各常にはそれネ∵概説を附し、各條の註解は叫.、趣旨、目 的、二、褒憲法及び外囲憲法との比絞、三、解繹、の王領目に分たれ、閏到なる用意がうかゞはれる。 本署を通読して感ぜられるのは、精緻な概念構成で・あり、巧妙な論理の駆使である。忠海塾は法律畢であつ・ て、虚栄の憲法解説書に於せるが姐き大ざ︶っぼ寵政治論締紳論では理解せられないこと勿論であつて、こ阻意味 に於七﹂本署が新憲法研兜の木裕的な第一歩をふみ出したもゐとして審び画堪えない。次に本雷の着るしい特色 と息は頼るのは、本草が隠健中正の立場檻立つて居ることであつて、それは著者が飽くまでも寮法の解樺者とし 入三 記閣日本国詔法

韓畢協骨∴一轟解日本国憲法﹂上

藤 眞 針一

(2)

第二サニ笹 第⋮批

入四

ての立場を路持せんが馬に、藩法の段盟についての統蒜構成を破るが如き所謂進歩的解繹には必ずしも左視せ

られて居らぬ所以である。しかt、かゝる限度に於ては、寧憲政しで徒ら忙保守的宜場に昭むものでないこと は随所に示されて屠る通りセある8故後に本習は東京大挙法軍部関係の十七民望ハ同研究であつて、各氏はそれ ﹀ぐ公法私浄各分野の専門家冨るから、憲法撰者選猪の執筆に・か1るものに比して着るしく慣汎な粗野に立

ち、各々認門の立場からあらゆる問題を提出せらーれ七居ることも、本書の特色をなして屠る。特に警衰の註解

ヽヽヽヽ に於てはかゝる揖が明應薩見られる。しかⅧ十セ氏り異同廟究は、短文に於て強調せられ七居る如く、充分に共

同の成琴乾あげ得てnをり、形式饉質共その不流言液小限度にとゞま玖得て居る。 本書の内容につ要一之恕紹介し槍討を加へることは、こ1にその飴裕をもたないが、目下寧はれ・て居る諸論

鮎忙つき、以下に於て本署の立場を概観して見庇い。

ポツダム茎還十二項﹁:・∵白本線国民の自由に表明せる夢息に碓ひ平和的傾向を有し且つ茸岱ある政府が樹 立せらる1に於て準::﹂・を牢記主義原迦の表明と僻し三頁、二七弓二九貞、三五貢等︶従つて、ポツダム 立言受諾と同時に我閻魔は錮虎女鹿へと攣串せられたのであつて︵二九卑±○買︶−法的しには革命に外ならず、 つ0 新憲法は・かゝか主俸的問民わ緒意に基いて制惣逼られたものである。︵四七頁︶。新憲法による開襟は世襲的象徴 としての天皇を有する特殊の民主放である︵凋八買︶。

前文の法的性質についてほ、それは蓬蔑を定めたやので拭ないが、なお、憲政の劇部を構成するもので、本文

各條項わ解樺の基準堅ボすものと、琴して屠るも、︵二六頁、三二月︶。前文に示された基本的立場たる自然法︵二 七雪二八貢︶が解鐸の串準己て典媚的に如何に機能すべきか、は必ずしも明かには論謬やれてをらぬ。叉、

新憲壊のよつて立つ準不的立場及びその阜亨している基太的原理を否定する如き改正は、法的に不可能であるか

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ら〇三頁﹁前文も︵ニ三頁︶第九條舞﹁墳も︵↓二三頁︶東≡茸も︵二手不買︶第二叫條の貫諭の自由も︵二 〇五貢レ何れもーその改正につき、か1る制限に、服するもめである。之に反して第二條の皇位世襲の原則は改正 の劉象となるものと解する︵五八貢︶。 弥こ単については、天皇は日永閲の元首やはなく、内閣汲埋大臣がそれであり∴倉旦〓里﹂敢二百︶、天白芸術 ふべき植野とは、固宏一の政指の中の形式的事務を意味し、閉家の政治a仝牒でありその中には政治Q資質も形式 も隠合する所の幽放と直別すべきである︵七先買、至ハ頁︶。天皇の緬聖不可侵は認められす、叉政治的無答要 は攣藤の明言する研であるが、その′刑事上の安住については、象徴とLての地位中ら常葉に導き出されるもⅥ でほなく、抒政のやれに関する豊窒典範第二叫條から、無答焉を弊推する︵五〇貢︸から、法律の創設に基くも のと解サる。攣ハ倣わ内閣紙製大臣の任命についても、前内閣の助言と承撃とを要するものとし ︵八七責︶、第 も條第二義の儀議院の解散軋紛え九條に基く場合の外、その決定樺は内閣忙あるものとする︵九八誓。東七條 による天虐の諷詮の有無ほ、その街馬の韓約数力に彩攣なきものと解す竃 ︵仙00頁、一C二貢︶。碕箪八僕達 反の行蕃は私法上も無数とする︵叫〇七貢︶。 第二聾について掟、鞄九仮の改正は、舞叫項は不可能なるも、弟二項政可能なりと解してをる︵軸二≡亘、叫 二閣員︶。軍備をもつことや、肖街や判敦の叡撃を行うこと眉鰹嫁、間際法上決して違法な行馬では.なく、叉第 仙項に於けるが如く﹁永久巴なる文字が・ない、といふ理由に基く卓説かれてゐるが︵二霜蕃ぺ この髄は閃 常であると共に、第九條の僻緯に常り、国内法たる憩法第九條と観際放との附係につ卑説明が不十分であると思 はれる。 琴二茸については、食も問題が多い。癖恵法は閥民壷樺の原理に立脚するも、それは終勤寧H政を認めるもの 小註解日本閲暦法 入京

(4)

で第二中叫巷 第二既 八大 ではなく、自然法と﹁法の支配﹂の原則が何人主我と相並んで、新憲法の立場せなす軋のと僻する︵∵五〇頁、 ≡〇五頁︶。次に、基本的人椿即ち︵二閤八頁︶自由権乃至自然権と、生存権的東本棟とを格別し、その中前者嫁 撃TT二傭︵二叫八東︶第二十九條︵二九〇貫︶望一ケ條を除いては第十三傲の﹁公共の福祉﹂による法的制限 見受けることがないのに勤し、後者は基本的人権驚規の為の手段的なものであるから、常戯﹁公共の隔融﹂によ る法的制限の下にあると解されてゐる︵〓芋八貢、二八二貢︶。但し騎︰有と蹄も﹁事物自然の性質から挙・Q制限し には服するが︵二心八頁︶、それは、﹁公共の指祉﹂・による政餐的考鱒から衆る制限で榛ないとする︵二二七頁、 ⋮五〇琴一五七頁等︶。例へ鹿第二二億の職業選持の自由につき、公序良俗匿反する臓寿が凛ぜられるのは、事 物自然の性質上常然の制限であり、之に反して観の猶占事業が私人に禁ぜられ、撃師、耕謹士に叫定の資格が贅 ∼乗せられるのは﹁公共の碍祀﹂ による改発的考慮から舛る制限の叫例と廃するのである 〇二七質1二叫九 頁︶。こ1に生存杵略基本権といふのは撃宇五條の生存椿、野手六旗の教育む受ける権利、第二十七條の勤労 樺、第二十八條の勤弊議団結槽、園醍交渉権、囲鰹行動樵藍風味し、之等は何れも自由権ではなべ、︵ニ讐衰、 二六七頁、二七K貢等︶叉何れも兵慣的な樺利ではない︵二四七頁、二五四貢、二大八貢丁二七六官等︶。その 本質は、隊家の瞭極的な閲輿によつて賢現せらるべき蒜特別の梓利で・あると解せられる︵二七六苧。次に第 三箪の温用範閲については、﹁閣民﹂ きは﹁雷然﹂とする嘉○巧 言九貢︶。各本條に﹁何人且とある場合︷十三八貢︶及び第二八條、第二九條 、 の如く事物の性質上雷然に外聞人に及ぼすべき場合は ︵二七七貢、二八八頁︶外囲人にも本苛の規定の適用が ぁるが、しかも本茸は直接には園民を封象とするものであ牒眉つ攣四備により内外んをすべて管等に取扱ふ必 要はないから、ある場合に、外闘人に封する制限を添律を以て定めることは敢て差支へないと解する二二九

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賞﹂二二ハ蔓。本茸の保障する彿利及び自由町必ずしも蘭餞家の関係些限ちるべ普ものではなく、例へぼ第二 二億の職策邁揮の自由︵二叫七貢︶、第二八條の勤労者固持樺︵二七大頁︶ 圃餞交捗槽ぺ二八〇頁︶ 第二九億の 財産樺の木可俊︵二八九頁︶の如き柊、私人問の関係に於ても憲法上保障せられて居るものと解してをる。.﹂但 し第二二條について拭二﹁七貢と二七六貫とで結論む具にするのは、山九−貢に於て第丁九備につき﹁公職追放 令﹂を超窓嘩的関学と■せ 止二闘スル倖﹂む嘩宇王蓼に立脚する憲法上常怨なりとせられて居る不放言共に、本革の極めて少戯の矛眉不 統叫の一例に展する。︶ 国家賠蝦故にノよれぼ第十七億の観等に射する賠償請求棟の性質は▼私法上の請求標であ り、その行使は公給展偶人に射する請求を排除する︵仙八二貢︶。第十九嘩の ﹁良心の自由﹂ は信仰の自由では なくて、内心の日由を意味する ︵﹁人丸頁、、↓九〇貢︶。癖二二條の撒栄進緒の自由は営業の自由を含み︵二↓ 六買︶第二九倣と粕倹つて契約の日由をも包含する≡二ハ頁、二八九頁︶。第二七億の勤労の義務は、法律的 意義なく一本條は専ら精神的道徳的訓戒にすぎず、同様掟精神規定たる第三條±五二頁︶の表現である から︵二六二学、強制労働を問題とすかが如透は、本條の誤解に基づくO﹂六九頁︶。第二叫條に顔て袋倉踏敢 の自由が㌦般的忙舐められて居るの軋、更に碍二八仮に於て勤努宥団結棟其他を謎め・死のは、後者が自由梯でな く典存磯的基本枠たるが焉であり三八三貢︶∵従て更に、例へば輪番は特別楷力銅廃仏立つ者に封してほ之忙 よつて制限を焉L得るもへ後者は、特別棟力関係に立つ者に勤して協之によつて制限し得ないからい労働組合法 界四條が警察官吏其の他に勤して努働組合の結成を禁止して居るの蜂慧芸疑いが濃く、少く と解される人二〇六貢、二七八頁︶。第三山僕は刑事事績のみに関する庵のでなく、贋く自由を保障するもので ある︵三〇二貝、≡〇五頁、三〇六頁︶。﹁法律の建める手続﹂忙於ける﹁手続﹂とは、手杭の形式簡だけではな 託好打本擁忍法 八七

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軍∵中表攣姦

八八

く∵芸中で認定せらるべ.き葦醗的嬰件数も包含し︵三〇三貢︶、又﹁法律﹂とは、形式的法律敬意映するけ.彿 ども、條鍬への罰則の霊峰︵地雷墓第品條警項︶望等は監。蓋し、悪法が制限するのは、行政輝

への重任のみで目指法への委任霊夢る趣旨で柊なく、叉罰則を規定す・る限りで自主法の形式で商家法が建立さ

れるものと考へられると解する︵烹〇四苧。人身の自由につ・笠は、讐≡條の﹁司法官索﹂には瞼察官を食 ます︵三高買、≡気質︶、第三六條の﹁礫磨な刑罰﹂とは刑の儀質そのものについてにと量らす、犯罪と 刑との比例を含み、且つ♪それらは立法正ついてのみならサ判決についても問題と警と解L︵≡四買︶、第

≡八條竺項の′百日は、すべて†の場合の呂忘醸し公判廷笹於抄る自白恩義包含孟る鳶とせられ

る︵三関七頁︶。 以上は本雷の内容の壷の極めて簡略な概観賢ぎな㌔問題とせらるべき鮎もー多々あること1思荒る。 しかし乍ら、さきに述べた如き本署の特色は、﹁新地凪法に細する今後の輿間的進展のために重要な礎石﹂︵序文︶

を讐雷のとして、本書の僧棺を極めて高く評厩直しめる盈である。第四十二條以下品する中巻及び芸

が近く無事に刊行せられる登ば警筆雷雲苔びではあるま示。侍、下巻には美嘘蔀博士り﹁盛儀恵庭精

華﹂巻末に於け畠が如く、精細鷺索引を付せられ▼、これによつて逐俵的攣芸も宗便姦かれんことを希望

する。

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