育成複二倍体作物とその両親作物との生理生態学的性質の差異に就いて 第XVII報 変温が種子の発芽に及ぼす影響-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

ユ.90 香川県立農科大学学術報嘗

育成複二倍休作物とその両親作物との生理生態学的

性質の差異に就いて

第ⅩⅦ報 変温が種子の発芽に及ぼす影響

桑 田

Studies on the differences ofphysiologicaland ecologicalchar’aCt声ristics of the artificially raised amphidiploidin comparison with,those ofits parents. XVIIThe effect of the alternative temper・ature On the seed germination

Hikaru KuwADA(Laboratoty of Plant Breeding) (Received October8,1955.Accepted as received”)

Ⅰ 緒 (3) (1) 療の第Ⅹ報においては,背成複二倍休作物である相席(AおJ卿ざムゐ〟SgJ〟伽・・ね摘翫)(2n=192)とその南朝作物 であるオクラ(4むβJ・β1ゞC〝Jβ励S)(2n=124)とトワァアブヒ(A∂βJ・几勉〝伽)(2nご68)の種子の発芽温度に・づい (2) て,第Ⅱ報においてほ,これ等3作物の種子の諸種の薬品の影響下における発芽について報告したい本報では変温 が種子の発芽紅及ばす彫響をみた実験結果を報鳶する Ⅱ 実験材料及び方法 供試材料は前記第Ⅱ,Ⅹ報と同様の3作物の種子である一・実験ほ恒温器或ほ氷室を使用して,1953,1954及び 1955年の3カ年に亘り,1月より3月の問に,夫々前年秋産の種子を用いて行つた… 試験区ほ高温より適温匿移す場 合(1953年と1954年)と低湿より適温紅移す場合(1955年)の2つに大別した・而して高温には400Cより00OCに 至る問,50C間隔に9区を,低温に.ほ0∼30Cと.∼10OC∼OOCの2区を設けた‖又更に高温或は低温に眉く時間を 山部の例外を除き,原則として30分,ユ牌間,2時間,4時間,6時間,8時間及び24時間と.した・・而して3作物共に何 れも一試験区二区制とし,・一・区100粒宛使用した 刀工 実験結果及び考察 各試験区における作物の発芽勢,発芽歩合及び発芽日数ほ夫々第1,2及び3表に示す如ぐである 第1表 変温によ る発芽勢の影響 糊 麻 オ ク ラ ト ロロアフヒ

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(2)

葦フ巻 第2号(1956) 工91 響 影 の 合 歩 芽 発 る よ 藻 第2表 変 オ ク 0.5」112 標 0 準 44 皿9982939298 鋸選6。35射4432 \﹂.⋮l・l ∞即85慧迄63 〇一一一 3 ﹁ノ 6 0︶ 5 4 4 2 6 6 4 9 9 9 0 ′} 3 −−Ⅶ F91】85 ー10・−・ノ 0 ト▲一94芦94 軍3表 変 溢 に よ る 発 芽 日 数 の 影 璧江 ∴ テこ ̄ 昼型温度jヱ旦L二=二 オ ク ラ ロ ロ ア ーノ ヒ ._

標 0︻bO5050︻bO 44︻b5667▲フ8 準 444444444 2つJ n︶つム︵∪44︻b9 444444444 44444554︻.〇 430﹁⊥91409 一△■.孔▲ 4 ﹁ノl16﹁ノ︵∠00C1 フJ二 13 ニー ¶ − A▲4 44 54Ⅷ ‖28 l l ユ 2つんつJ343 2つム ︼ 8Rn0430524 1﹂︵J 1⊥122︵∠︹乙′︰悠4つ︺ つム2 ︵0︵U l山327■20∩︶ 4に︺ l l︵∠3つん344︻.〇 2︵∠ 89つム∩︶5︵J500 443︵J433つム2 っJ O9︹C36948 4334.ムー4つJ3つ山

⊥992045⊥6

44444443つん 002︵∠︵J500﹁ノ 33 4 3344 88二5冊 95一肌06

︻J539J30︶ 4443332 400︺103つん 443.q444 l︵∠1−つむ233 ⋮■、︼ 叫 4 ∃:芸∼二間… Q ∼ 3 −10 ∼ 3 (1) 高音より適温に移す場合 高温より適温に移す場合の変温処理においては,オクラでは600C,650Cで6時間以上,700C,750Cで4時間以 上,800Cで2時間以上,トロロアフヒでは50OCで4時間以上,55OCで1時間以上600CよりeOOCまでで30分J2I i,河麻でほ600C,650Cで2相聞以」.,フ00C,フ50Cでl時間以i,800Cで30分以上で発芽勢,発芽歩合は悉く なり,明かにトロロアフヒは高温による発芽木良の影響を故も受け易く,猟師ほ両親の中間である.今これを数字 で表わすために処理温度及び処■理時間による仝試験区数に対して,発芽が影響を受けて恐くなった試験区の比をみ ると,63試験区中,オクラほ19,†ロロアフヒほ45,糊聯は29となるl 発芽日数はオクラは処郵品度の高低及び時間の長短により大きな変化を示さないが,トロロアフヒほ発芽勢,発 芽歩合が影響を好け■て減少する50〇C以上においてほ,処理温度が高くなる程,叉処酬奇問が長くなる程発芽i三l数 は.多くなる傾向■を示す‖ 特㌣ここの甥象ほ高温になる程著しい・これ等の現象はトロロアフヒ発芽の開始が早いため, ・甲く芽を切りかけた種子ほ高温或は処馴寺問の長さのため影響されて,発芽に異常を来し,おくれて発芽するもの のみが正常に発芽するために,この様に発芽i▼1数が多くなるものと思われる・従って,発芽巨1数の多くなる試斡区 では発芽勢,発芽歩合も少い・ 軋 この高温処禦削こよる発芽巨1数の増人についてほ各処理時間区において,500Cより800Cに至る各区間では, 何れも1%’以■■卜の水準に.おいてほっきりと.有意差が認められた・又処理時間が長くなると発芽日数が増大する事に 就いてほ50〇Cより00◇Cまでの名処理温度区に.おいて,各処理時間区間に何れも5%∼ユ.%水準に.おいて有意差が認 められた 糊麻の発芽Ⅵ数は発芽勢,発芽歩合が影響を受けて減少する∞OC以上においてほ,トロロアフヒの場合とは反 対匿処理の温質が高くなるに鱒って減少する傾同が昇られる・こ頼ま糀嘩ほトロロアフヒキこ比し発芽の開始が掛、

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(3)

番目県立虚刹大学学術報告 192 ため,高温或ほ処理時間の良さの影響庭より発芽に異常を来す種子が少いか或ほ革んど無く,却って,これが刺戟 となり▲甲く発芽を開始する様になるものと思われる・この点に就いてほ各処理時間区において各処理温度区間でほ 何れも1%水準に.て有意差が認められた−しかし柵原紅ほトロロアブヒに.見られた如く,処理温度区において,処 理時間が長くなっても発芽日数に増減ほ見られなかったい (2) 低温より適轟に移す場合 低温より適温に移す場合でほ,本実験の範囲の低湿及び処理時間でほ.オクラの発芽勢,発芽歩合及び発芽日数に ほ大きな影掛ま認められないトロロアフヒは両低温区において,8時間及び24時間処理区に.おいて影響を受けて 発芽勢,発芽歩合ほ減少し,発芽日数ほ増加した・相席ほやほり両偲溢区において,24時間処理で影響を受け,発 芽勢,発芽歩合ほ減少するが,発芽日数には大きな影響ほ認められなかった 以上の諸実験の如く,オクラは変温処理を行うと,高温の影響叱より発芽勢,発芽歩合ほ減少するが,発芽日数 ほ殆んど変らない・しかし標準状態において発芽日数の比較的少ないバロロアブヒでは,発芽勢,発芽歩合に影轡 を受けない程度の高湿処矧では変温の効果ほ認められないが,発芽勢,発芽歩合が影響度受ける程度の偏蘭虻よる 変温処理でほ発芽日数ほ却って増加する・・しかし糊麻の如く,襖二僧体となり,従つて倍数体特有の発芽遅延せ示 す場合に・ほトロロアフヒと同様に.発芽勢,発芽歩合に影響を受けない程度の高温処矧では変温の効果は認められな いが,発芽勢,発芽歩合が影響を受ける程度の高温の変撮処理でほ変温の効果ほ却って認められて発芽日数ほ減少 した小 この点ほ両親に見られない影響が現れたといえよう ⅠⅤ 摘 要 (1) オクラと.トロロアフヒとの人工交配に依って育成された複二倍休作物である押味及びその両瀬作物の碍子 の変温による発芽の影響につき実験を行′)た. (2) 変温時の高蘭或は低温により発芽勢,発芽歩合が影響を受けて悪くなる程度ほトロロアフヒが最も若し く,棉僻は両親の中間である, (3) 変温による発芽日数の変化ほ,処理温度の高低,時間の長短に.も拘らずカークラでは認められないが,トロ ロアフヒでほ発芽勢,発芽歩合が悪くなる500C由上においてほ,処理湿度が高くなる程,又処理時間が長くなる 程発芽日数は執って多くなる.碑林でほ発芽勢,発芽歩合が悪くなる00OC以上においてほ,処理温度が高くなる 程発芽日数は減少するが,処理時間が長くなってもその影響ほ認められない 本稿を草するに当り終始徽指導を賜った前京都大学教授香川冬夫博士並びに本実験に協力された高橋道彦助手に. 対し,又本研究が文酢省科学研究費の補助の下に力われた串を附記して,共に深甚の謝意を表する次欝であるい 引 用 文 献 (1)香川冬夫:[‡本作物学会講演会発表及び個人出 (2)桑田晃:香川農専研究報告,1,1(1949) 版,(1944) (3)叫−−−:日本作物学会紀事,22,3(]_953) R 畠 s u mる

(l)Studies were made on the effect of the alternative tempeIature On theseed geImination of“Nori・Asa”(Abelmoschusglutino−iexiiliS),an amphidiploid crop raised betweenAbel”eSCuhntus and Abel.几勉nihoi,in comparison with those ofits parents

(2)The degree of bad effect of the high orlow temperatureat the treatmentofalternative

temperatuIe On the germinating energy and percentage was the highestin Manihoi,and that of

Nori−Asa was theintermedium of parents

(3)The average number of days necessary for germination was almost the sam?ineSCulenius

in spite of the temperatuIe and the time tIeated,althoughincreasedin Mdnthoiwith the high

temperature and thelong time under the treatment over500C,at Which the energy and%of germination became poor,and decreasedin Nori・Asa with the hightempeIature,butdid not decreaesd with the まong time under the treatment over 60OC at which the energy and%of

germination became poor.

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