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岐阜県 IoT マネジメント人材育成事業委託業務仕様書
1 委託業務名 岐阜県 IoT マネジメント人材育成事業委託業務 2 委託業務の目的 情報通信技術の発展にともない、文字・音声・映像等のデジタルコンテンツをはじめ、交通・ 都市空間・モノの位置・人間の行動等、世界のあらゆる情報がデジタル化され、インターネット やセンサーネットワークを通じて、情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに 通信機能を持たせ、インターネット接続や相互通信を可能にすることで、自動認識や自動制御等 を行うことにより、従来のモノに新たな付加価値を創造する IoT(Internet of Things:モノのイ ンターネット)と呼ばれる世界が実現しつつある。 今後、さらにデジタル化やネットワーク化が進み IoT 社会がますます加速することが予想さ れることから、企業の競争力の源泉であるイノベーションの創出も、それらの状況を前提とした 上で取り組む必要がある。 そのような状況の中、岐阜県では、これまでスマートフォンアプリ開発に係る人材の育成やソ フトピアジャパン集積企業と情報科学芸術大学院大学との連携による新商品・新サービスの開発 支援に取り組んできたが、今後はそれらの取組みを通じて培われた知識・技術を踏まえた上で、 より大きな視点で、さまざまな要素(技術・モノ・コンテンツ等)を融合させて新しい商品やサ ービスを考えることができる資質を持った人材が求められるようになってきている。 本業務では、IoT 世界の到来を見据え、既存の技術・産業の中から新商品・新サービスを生み 出すことができる人材、または新商品・新サービスを生み出すプロセスを直接的・間接的に支援 する事ができる人材(「IoT マネジメント人材」という)の育成を通じて、未就業者の就業を促 進するとともに、県内産業の振興を図る。 なお、本業務は、地域において産業や社会情勢等の実情に応じた多様な「人づくり」により、 若者や女性、高齢者等の潜在力を引き出し、雇用の拡大など「全員参加」を可能とする環境を整 備する「岐阜県緊急雇用創出事業臨時特定基金事業(地域人づくり事業)」により行うものであ る。 3 業務委託期間 契約の日から平成28年2月29日まで 4 委託業務の内容 受託者は、新規に失業者を雇用した上で、以下に掲げた業務を行う。 なお、雇用する人数は3名以上とし、うち1名以上をマネジメント人員とする。 また、平成 27 年3月までに雇用を開始すること。 ※失業者:労働の意思・能力を有し、求職活動を行っているにもかかわらず、職業に就くことができない者 (1)人材育成の実施(OFF-JT、OJT) 柔軟な発想でモノづくりと IT(IoT)を組み合わせることにより、県内企業のニーズと大 学・研究所の技術等を融合する新商品・新サービスの開発プロジェクトの企画、運営等がで きる IoT マネジメント人材を育成するため、製品開発プロジェクトや製品開発人材育成事業 の実務経験者を対象に、以下の項目に求められる知識・技術の習得に向け、OFF-JT(職場外- 2 - 教育)、OJT(職場内教育)等を適宜組み合わせることで、効果的な人材育成を図る研修計画 を作成し、県の承認を得ること。 同計画の内容は、新規雇用者のスキルや事業実施状況、関連する技術の最新動向などに基 づき適宜見直しを行い、より効果的かつ効率的な事業となるよう努めること。 (ア)IoT 分野における大学、県内企業等の連携支援 <例>大学・研究所との連携による IoT 製品開発、サービスの拡充等の情報収集、提案 <例>県内企業との協業による IoT 製品の開発、IoT サービスの展開の情報収集、提案 (イ)IoT 関連製品・サービス開発支援 <例>IoT 関連製品・サービス開発プロジェクトへの参加 <例>IoT 関連製品に要する電子基板の設計・作成 (ウ)IoT 関連製品・サービス開発資金の獲得支援 <例> IoT 関連製品・サービス開発に利用できる補助金やクラウドファンディング等の新 たな資金調達に係る情報収集 <例>上記補助金等への申請支援 (エ)IoT 関連製品・サービス営業支援 <例>IoT 関連製品・サービスの試作品等の展示会での展示及びプロモーション <例>顧客開拓のための個別企業における試作品等のプレゼンテーション (オ)その他 <例>他所で実施されている IoT 関連の新製品・サービス開発の情報収集 <例>インターネットを用いた IoT に係る情報提供、および各種サービスの活用 <例>事業終了後の継続運営を見据えた県内企業との連携事業の新規企画等 (2)県等との連携、地元産業への展開 業務の実施を通じて得た成果に基づき、県及び公益財団法人ソフトピアジャパンと連携し て、情報産業施策推進、地元産業活性化に資するためのセミナー、研修等の事業の実施に 積極的に協力すること。 5 業務実施体制 (1)総括責任者 本業務の進捗を管理する責任者を1名配置すること。 ただし、専任である必要はなく、本業務において新規雇用する失業者の人件費の対象とは せず、その他人件費の対象とすることができる。 (2)業務担当者の配置 業務の実施に関する担当者を1名以上配置すること。総括責任者との兼務は妨げない。 ただし、専任である必要はなく、本業務において新規雇用する失業者の人件費の対象とは せず、その他人件費の対象とすることができる。 6 委託要件 本業務は、失業者に対する短期の雇用・就業機会を創出・提供し、又は短期の雇用機会を提 供した上で、地域のニーズに応じた人材育成を行う事業であって、地域に根ざした事業の起業 等に資する事業を実施することにより、失業者の雇用の継続を目的としているため、受託者は 次の事項を遵守すること。 (1)業務の実施にあたり、失業者を新規に雇用することとし、かつ業務期間中継続して雇用す
- 3 - ること。 (2)業務で新規雇用する失業者の雇用・就業期間は1年以内とし、更新は不可とすること。 ただし、新規雇用する失業者の雇用・就業期間が6か月以内である場合には、1回に限り 更新を可能とすること。 上記にかかわらず、新規雇用する労働者が被災求職者である場合は、2回以上の更新を可 能とし、既に緊急雇用創出事業又は重点分野雇用創造事業により通算1年間雇用されたこと がある場合であってもこれまでの雇用期間によらず、再度の雇用を可能とすること。 ※被災求職者:青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県、新潟県及び長野県内の災害 救助法適用地域に所在する事業所を離職した失業者又は当該地域に居住していた求職者 (3)新規雇用する失業者の募集にあたっては、原則としてハローワークに求人の申し込みを行 い、募集の公開を図ること。なお、ハローワークの求人申込書に基金事業である旨の表示を する必要があるため、求人申込書の職種欄及び備考欄に「緊急雇用創出事業臨時特例基金事 業」である旨を記載すること。 (4)新規雇用する失業者の募集にあたっては、募集・採用における年齢制限の禁止(雇用対策 法第10 条)に抵触しないように留意すること。具体的には、「○歳未満の者」や「平成○年 4月2日以降に生まれた者」という記載は不可であるが、「学校卒業後○年以内の者」とい う記載は年齢制限には当たらない。 (5)新規雇用する際に、本人に失業者であるか否かの確認を行うこと。なお、確認方法につい ては、雇用保険受給資格者証、廃業届、履歴書、職務経歴書、その他失業者であることを証 明できるものの提示を求めること等によることとする。 (6)雇用にあたっては、雇用契約を締結し、法令の規定に基づき、雇用保険、労働者災害補償 保険等の社会保険に加入するものとする。 (7)委託業務を行う事業主に対する委託費の支給事由と同一の事由により支給要件を満たすこ ととなる各種助成金のうち国又は県が実施するもの(国又は県が他の団体等に委託して実施 するものを含む。)との併給はできないものとする。 7 雇用期間終了後への配慮 雇用期間中において、雇用期間終了後に向けた求職活動が行えるよう配慮すること。 8 委託経費及び経理 (1)対象経費は以下のとおりとする。 新規雇用する失業者人件費 賃金、通勤手当等の諸手当、社会保険料(雇用保険 料、労災保険料等にかかる事業主負担分を含む) ※労働条件、市場実勢等を踏まえ、適切な水準を 設定すること。 業務実施に必要 なその他の経費 その他人件費 既存従業員の業務実施及び管理等にあたる間の賃金 ※その者が従事した業務量に応じた費用とし、そ の内訳が事後確認できるよう、明確にすること。 その他事業費 消耗品(購入代金が5万円以下のもの)購入費、機 械・機器のレンタル料・リース料、旅費、通信・運 搬、会場借上などその他業務を実施するために必要 と認められる経費 一般管理費 上記経費の合計額の10%以内とする。
- 4 - (2)契約金額に占める失業者に向けられる人件費割合は2分の1以上であること。 (3)本業務の対象経費は、他の業務にかかる経費と明確に区分して整理すること。 (4)本業務で要した経費は、領収書等で確認できること。また、収入及び支出を記載した帳簿 を備え、経理状況を明確にすること。 (5)本業務を実施する場合に取得する財産は、取得価格又は効果の増加額が50万円未満のも のとし、50万円以上の財産の取得は認めないものとする。また、5万円以上50万円未満 の物品については、原則としてリースにて調達すること。 (6)本業務に要した経費は、各会計年度の業務完了時に精算することとする。精算の結果、当 該精算金額が各会計年度の契約金額を超えるときは、契約金額を限度として支払金額を確定 するものとし、精算金額が契約金額を下回る場合には、精算金額により支払金額を確定する ものとする。 9 県への報告書類 (1)年間計画書 契約締結後、速やかに本業務の実施体制、スケジュール、収支計画書及び人材育成計画書 を作成し、県の承認を得ること。 (2)新規雇用する失業者に関する報告 新規に失業者を雇用した場合は、遅滞なく、以下のア~ウを記載した報告書(任意様式) を提出すること。 ア 業務に従事するため新規に雇用した失業者の数 イ 業務に従事するため新規に雇用した失業者の雇用、就業期間 ウ 業務に従事するため新規に雇用した失業者の募集方法 (3)月次報告 毎月末までの本業務の実施状況、経費の執行状況及び今後の予定等について、翌月10日 までに報告書を提出すること。 (4)中間報告 契約期間の中間時点における本業務の実施状況について、その翌月末までに、以下のア~ オの事項を含む報告書を提出すること。 ア 業務に要した人件費及びその他事業費 イ 業務に従事するため新規に雇用した失業者の数 ウ 業務に従事するため新規に雇用した失業者の雇用・就業期間 エ 業務に従事するため新規に雇用した失業者の募集方法 オ その他、業務の実施状況 (5)事業報告書 業務完了後(廃止の承認を受けた場合を含む。)、平成28年2月28日までに以下のア ~エの書類を提出すること。 ア 以下(ア)~(オ)の内容及び業務実施内容に関する実績報告書 (ア)業務の実施期間 (イ)業務に要した人件費及びその他事業費 (ウ)業務に従事するため新規に雇用した失業者の数 (エ)業務に従事するため新規に雇用した失業者の雇用・就業期間 (オ)業務に従事するため新規に雇用した失業者の募集方法 イ 新規雇用者等に関する調書(別紙様式第1号) ウ 収支精算報告書 エ 委託業務完了届
- 5 - (6)その他 県は事業の執行の適正を期するため必要があるときは、受託者に対して報告をさせ、また は事務所等に立ち入り、関係帳簿類、その他の物件を検査させ、若しくは関係者に質問を行 う場合があるが、速やかに協力すること。委託業務終了後も同様とする。 10 関係書類等の整備 本業務実施に関する以下の(1)、(2)の関係帳簿類を整備し、業務終了後5年間は保管 すること。 (1)総勘定元帳及び現金出納簿等の会計関係帳簿類の整備 (2)労働者名簿、出勤簿及び賃金台帳等の労働関係帳簿類の整備 11 支払条件等 (1)業務開始以降について、本業務に係る経費を支払うものとする。 (2)本業務の遂行上、必要がある場合には、受託者は概算払いを請求することができる。 (3)本業務終了後、確定した支払金額を上回る額が既に概算払いされている場合には、超過分 を県に返還するものとする。 (4)受託者が「6 委託要件」の各要件に反した場合には、契約を解除し、上記(2)による 概算払い額がある場合には、双方の協議により、その全額または一部を県に返還するものと する。 (5)収入(収益)が生じた場合は、返還の対象とする。ただし、業務委託期間終了後、次の要 件を満たす場合、受託者は委託費により発生した収入について返還を要しないものとする。 ア 受託者が、自助努力により、業務委託期間終了後も事業を継続すること。 イ 受託者が、委託業務において雇用した労働者のうち、その2分の1以上を業務委託期間 終了後も継続して雇用すること。 12 業務の適正な実施に関する事項 (1)企画提案内容の遂行 受託者は、本仕様書及び企画提案書の内容に基づき、委託業務を遂行するものとする。 (2)関係法令の遵守 受託者は、労働基準法、労働関係調整法、最低賃金法、緊急雇用創出事業実施要領その他 関係法令を遵守すること。 (3)業務の一括再委託の禁止 受託者は、受託者が行う業務を一括して第三者に委託し、又は請け負わせることはできな い。ただし、業務を効率的に行ううえで必要と認めるときは、県と協議のうえ、その一部を 委託することができる。 (4)個人情報保護 受託者が業務を行うにあたって個人情報を取り扱う場合には、岐阜県個人情報保護条例(平 成 10 年岐阜県条例第 21 号)、知事が取り扱う個人情報に関する岐阜県個人情報保護条例施行 規則(平成 11 年岐阜県規則第 8 号)に基づき、その取扱いに十分留意し、漏えい、滅失及び き損の防止その他個人情報の保護に努めること。 (5)守秘義務 受託者は、委託業務を行うにあたり、業務上知り得た秘密を他に漏らし、又は自己の利益 のために利用することはできない。また、委託業務終了後も同様とする。
- 6 - 13 業務の継続が困難となった場合の措置について 受託者との契約期間中において、受託者による業務の継続が困難になった場合の措置は、次 のとおりとする。 (1)受託者の責に帰すべき事由により業務の継続が困難となった場合 受託者の責に帰すべき事由により業務の継続が困難となった場合には、県は契約の取消し ができる。この場合、県に生じた損害は、受託者が賠償するものとする。なお、次期受託者 が円滑かつ支障なく本業務を遂行できるよう、引き継ぎを行うものとする。 (2)その他の事由により業務の継続が困難となった場合 災害その他の不可抗力等、県及び受託者双方の責に帰すことができない事由により業務の 継続が困難となった場合、業務継続の可否について協議するものとする。一定期間内に協議 が整わない場合、それぞれ、事前に書面で通知することにより契約を解除できるものとする。 なお、委託期間終了若しくは契約の取消しなどにより次期受託者に業務を引き継ぐ際は、 円滑な引継ぎに協力するとともに、必要なデータ等を遅滞なく提供することとする。 14 「岐阜県が行う契約からの暴力団の排除措置に関する措置要綱」に基づく通報義務 (1)妨害又は不当要求に対する通報義務 受託者は、契約の履行にあたって、暴力団関係者等から事実関係及び社会通念等に照らし て合理的な理由が認められない不当若しくは違法な要求又は契約の適正な履行を妨げる妨害 を受けたときは、警察へ通報をしなければならない。なお、通報がない場合は入札参加資格 を停止することがある。 (2)受託者は、暴力団等による不当介入を受けたことにより、履行期間内に業務を完了するこ とができないときは、県に履行期間の延長変更を請求することができる。 15 その他 (1)本業務を行うにあたり、チラシ・ポスター・記者発表等広報を行う場合は、「岐阜県 IoT マネジメント人材育成事業委託業務」若しくは「岐阜県緊急雇用創出基金事業により行う」 旨を明記すること。 (2)本仕様書に明示なき事項、または業務上疑義が発生した場合は、両者協議により業務を進 めるものとする。