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Y.OzFont ペン字版 Y.OzFont は ペン字風の手書き TrueType 和文フォントです 仕事にも使えるキッチリした字体で JIS 第 3~4 水準までの総てを実装した本格派です 外字も大量に収録し OpenType の字形切り替え機能 (OpenType Feature Tag) U

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Academic year: 2021

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(1)

Y.OzFont – ペン字版

Y.OzFontは、ペン字風の手書きTrueType和文フォントです。仕 事にも使えるキッチリした字体で、JIS第3~4水準までの総てを実 装した本格派です。 外字も大量に収録し、OpenTypeの字形切り替え機能(OpenType Feature Tag)、Unicodeの異体字切り替えIVS(Ideographic Variation Selector)にも対応しています。 5種類の仮名バリエーションから選んで頂けます。 Nシリーズ - “新かな” 〔無 印〕 - “標準かな” Aシリーズ - “あんちっく仮名” Cシリーズ - “キュートかな” Eシリーズ - “学参仮名” --- Y.OzFontN 新かな 「 N 新 か な 」 は 、 モ ダ ン な 印 象 の 懐 の 広 い 仮 名 を 持 ち 、 横 書 き に し た 場 合 の 可 読 性 を 追 求 し て い ま す 。 Y.O zF on tN 新 か な 「 標 準 か な 」 は 、 オ ー ソ ド ッ ク ス な 仮 名 を 持 ち 、 特 に 縦 書 き に し た 場 合 に す っ き り と 読 み や す い よ う に 設 計 さ れ て い ま す 。 Y.O zF on t 標 準 か な 「 A あ ん ち っ く 仮 名 」 は 、 ア ン チ ッ ク 系 明 朝 体 の 表 情 を 持 ち 、 標 準 か な 同 様 、 縦 組 み に し た 場 合 に 特 に 見 や す く な る よ う に 調 整 し て い ま す 。 Y.O zF on tA あ ん ち っ く 仮 名 「 C キ ュ ー ト か な 」 は 、 ポ ッ プ 体 に も 通 じ る よ う な 明 る い 表 情 の 仮 名 で 、 全 く 別 の フ ォ ン ト を 使 っ た か の よ う な イ メ ー ジ を 与 え ま す 。 Y.O zF on tC キ ュ ー ト か な 「 E 教 育 か な 」 は 、 教 科 書 体 の 仮 名 の 筆 法 を 参 考 に 新 か な を 微 調 整 し た も の で 、 お 子 様 向 け の 印 刷 物 に 使 っ て い た だ け ま す 。 Y.O zF on tE 教 育 か な

(2)

新かな

あア愛

Y.OzFontN

 木曾路はすべて山の中

である。あるところは岨

 木曾路はすべて山の中である。ある

ところは岨づたいに行く崖の道であ

り、あるところは数十間の深さに臨む

あいうえお アイウエオ

かきくけこ カキクケコ

さしすせそ サシスセソ

たちつてと タチツテト

なにぬねの ナニヌネノ

安以宇衣於 

加幾久計己 

左之寸世曽 

太知川天止 

奈仁奴禰乃 

ABCDEFGHIJKLMNO

abcdefghijklmnopqrstu

0123456789,.!?;:”#$%&

ABCDEFGHIJK

abcdefghijk

0123456789,

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨

づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間

の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山

の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこ

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたい に行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む 木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入 り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いてい た。  木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の 道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あ るところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深 い森林地帯を貫いていた。  東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曾十一宿はこの街道に 添うて、二十二里余にわたる長い谿谷の間に散在していた。道路の   木 曾 路 は す べ て 山 の 中 で あ る 。 あ る と こ ろ は 岨 づ た い に 行 く 崖 の 道 で あ り 、 あ る と こ ろ は 数 十 間 の 深 さ に 臨 む 木 曾 川 の 岸 で あ り 、 あ る と こ ろ は 山 の 尾 を め ぐ る 谷 の 入 り 口 で あ る 。 一 筋 の 街 道 は こ の 深 い 森 林 地 帯 を 貫 い て い た 。   東 ざ か い の 桜 沢 か ら 、 西 の 十 曲 峠 ま で 、 木 曾 十 一 宿 は こ の 街 道 に 添 う て 、 二 十 二 里 余 に わ た る 長 い 谿 谷 の 間 に 散 在 し て い た 。 道 路 の 位 置 も 幾 た び か 改 ま っ た も の で 、 古 道 は い つ の ま に か 深 い 山 間 に 埋 も れ た 。 名 高 い 桟 も 、 蔦 の か ず ら を 頼 み に し た よ う な 危 い 場 処 で は な く な っ て 、 徳 川 時 代 の 末 に は す で に 渡 る こ と の で き る 橋 で あ っ た 。 新 規 に 新 規 に と で き た 道 は だ ん だ ん 谷 の 下 の 方 の 位 置 へ と 降 っ て 来 た 。 道 の 狭 い と こ ろ に は 、 木 を 伐 っ て 並 べ 、 藤 づ る で か ら め 、 そ れ で 街 道 の 狭 い の を 補 っ た 。 長 い 間 に こ の 木 曾 路 に 起 こ っ て 来 た 変 化 は 、 い く ら か ず つ で も 嶮 岨 な 山 坂 の 多 い と こ ろ を 歩 き よ く し た 。 そ の か わ り 、 大 雨 ご と に や っ て 来 る 河 水 の 氾 濫 が 旅 行 を 困 難 に す る 。 そ の た び に 旅 人 は 最 寄 り 最 寄 り の 宿 場 に

(3)

標準かな

あア愛

Y.OzFont

 木曾路はすべて山の中

である。あるところは岨

 木曾路はすべて山の中である。ある

ところは岨づたいに行く崖の道であ

り、あるところは数十間の深さに臨む

あいうえお アイウエオ

かきくけこ カキクケコ

さしすせそ サシスセソ

たちつてと タチツテト

なにぬねの ナニヌネノ

安以宇衣於 

加幾久計己 

左之寸世曽 

太知川天止 

奈仁奴禰乃 

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0123456789,

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨

づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間

の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山

の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこ

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたい に行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む 木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入 り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いてい た。  木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の 道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あ るところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深 い森林地帯を貫いていた。  東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曾十一宿はこの街道に 添うて、二十二里余にわたる長い谿谷の間に散在していた。道路の   木 曾 路 は す べ て 山 の 中 で あ る 。 あ る と こ ろ は 岨 づ た い に 行 く 崖 の 道 で あ り 、 あ る と こ ろ は 数 十 間 の 深 さ に 臨 む 木 曾 川 の 岸 で あ り 、 あ る と こ ろ は 山 の 尾 を め ぐ る 谷 の 入 り 口 で あ る 。 一 筋 の 街 道 は こ の 深 い 森 林 地 帯 を 貫 い て い た 。   東 ざ か い の 桜 沢 か ら 、 西 の 十 曲 峠 ま で 、 木 曾 十 一 宿 は こ の 街 道 に 添 う て 、 二 十 二 里 余 に わ た る 長 い 谿 谷 の 間 に 散 在 し て い た 。 道 路 の 位 置 も 幾 た び か 改 ま っ た も の で 、 古 道 は い つ の ま に か 深 い 山 間 に 埋 も れ た 。 名 高 い 桟 も 、 蔦 の か ず ら を 頼 み に し た よ う な 危 い 場 処 で は な く な っ て 、 徳 川 時 代 の 末 に は す で に 渡 る こ と の で き る 橋 で あ っ た 。 新 規 に 新 規 に と で き た 道 は だ ん だ ん 谷 の 下 の 方 の 位 置 へ と 降 っ て 来 た 。 道 の 狭 い と こ ろ に は 、 木 を 伐 っ て 並 べ 、 藤 づ る で か ら め 、 そ れ で 街 道 の 狭 い の を 補 っ た 。 長 い 間 に こ の 木 曾 路 に 起 こ っ て 来 た 変 化 は 、 い く ら か ず つ で も 嶮 岨 な 山 坂 の 多 い と こ ろ を 歩 き よ く し た 。 そ の か わ り 、 大 雨 ご と に や っ て 来 る 河 水 の 氾 濫 が 旅 行 を 困 難 に す る 。 そ の た び に 旅 人 は 最 寄 り 最 寄 り の 宿 場 に

(4)

あんちっく仮名

あア愛

Y.OzFontA

 木曾路はすべて山の中

である。あるところは岨

 木曾路はすべて山の中である。ある

ところは岨づたいに行く崖の道であ

り、あるところは数十間の深さに臨む

あいうえお アイウエオ

かきくけこ カキクケコ

さしすせそ サシスセソ

たちつてと タチツテト

なにぬねの ナニヌネノ

安以宇衣於 

加幾久計己 

左之寸世曽 

太知川天止 

奈仁奴禰乃 

ABCDEFGHIJKLMNO

abcdefghijklmnopqrstu

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ABCDEFGHIJK

abcdefghijk

0123456789,

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨

づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間

の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山

の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこ

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたい に行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む 木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入 り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いてい た。  木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の 道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あ るところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深 い森林地帯を貫いていた。  東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曾十一宿はこの街道に 添うて、二十二里余にわたる長い谿谷の間に散在していた。道路の   木 曾 路 は す べ て 山 の 中 で あ る 。 あ る と こ ろ は 岨 づ た い に 行 く 崖 の 道 で あ り 、 あ る と こ ろ は 数 十 間 の 深 さ に 臨 む 木 曾 川 の 岸 で あ り 、 あ る と こ ろ は 山 の 尾 を め ぐ る 谷 の 入 り 口 で あ る 。 一 筋 の 街 道 は こ の 深 い 森 林 地 帯 を 貫 い て い た 。   東 ざ か い の 桜 沢 か ら 、 西 の 十 曲 峠 ま で 、 木 曾 十 一 宿 は こ の 街 道 に 添 う て 、 二 十 二 里 余 に わ た る 長 い 谿 谷 の 間 に 散 在 し て い た 。 道 路 の 位 置 も 幾 た び か 改 ま っ た も の で 、 古 道 は い つ の ま に か 深 い 山 間 に 埋 も れ た 。 名 高 い 桟 も 、 蔦 の か ず ら を 頼 み に し た よ う な 危 い 場 処 で は な く な っ て 、 徳 川 時 代 の 末 に は す で に 渡 る こ と の で き る 橋 で あ っ た 。 新 規 に 新 規 に と で き た 道 は だ ん だ ん 谷 の 下 の 方 の 位 置 へ と 降 っ て 来 た 。 道 の 狭 い と こ ろ に は 、 木 を 伐 っ て 並 べ 、 藤 づ る で か ら め 、 そ れ で 街 道 の 狭 い の を 補 っ た 。 長 い 間 に こ の 木 曾 路 に 起 こ っ て 来 た 変 化 は 、 い く ら か ず つ で も 嶮 岨 な 山 坂 の 多 い と こ ろ を 歩 き よ く し た 。 そ の か わ り 、 大 雨 ご と に や っ て 来 る 河 水 の 氾 濫 が 旅 行 を 困 難 に す る 。 そ の た び に 旅 人 は 最 寄 り 最 寄 り の 宿 場 に

(5)

キュートかな

あア愛

Y.OzFontC

 木曾路はすべて山の中

である。あるところは岨

 木曾路はすべて山の中である。ある

ところは岨づたいに行く崖の道であ

り、あるところは数十間の深さに臨む

あいうえお アイウエオ

かきくけこ カキクケコ

さしすせそ サシスセソ

たちつてと タチツテト

なにぬねの ナニヌネノ

安以宇衣於 

加幾久計己 

左之寸世曽 

太知川天止 

奈仁奴禰乃 

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0123456789,

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨

づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間

の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山

の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこ

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたい に行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む 木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入 り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いてい た。  木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の 道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あ るところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深 い森林地帯を貫いていた。  東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曾十一宿はこの街道に 添うて、二十二里余にわたる長い谿谷の間に散在していた。道路の   木 曾 路 は す べ て 山 の 中 で あ る 。 あ る と こ ろ は 岨 づ た い に 行 く 崖 の 道 で あ り 、 あ る と こ ろ は 数 十 間 の 深 さ に 臨 む 木 曾 川 の 岸 で あ り 、 あ る と こ ろ は 山 の 尾 を め ぐ る 谷 の 入 り 口 で あ る 。 一 筋 の 街 道 は こ の 深 い 森 林 地 帯 を 貫 い て い た 。   東 ざ か い の 桜 沢 か ら 、 西 の 十 曲 峠 ま で 、 木 曾 十 一 宿 は こ の 街 道 に 添 う て 、 二 十 二 里 余 に わ た る 長 い 谿 谷 の 間 に 散 在 し て い た 。 道 路 の 位 置 も 幾 た び か 改 ま っ た も の で 、 古 道 は い つ の ま に か 深 い 山 間 に 埋 も れ た 。 名 高 い 桟 も 、 蔦 の か ず ら を 頼 み に し た よ う な 危 い 場 処 で は な く な っ て 、 徳 川 時 代 の 末 に は す で に 渡 る こ と の で き る 橋 で あ っ た 。 新 規 に 新 規 に と で き た 道 は だ ん だ ん 谷 の 下 の 方 の 位 置 へ と 降 っ て 来 た 。 道 の 狭 い と こ ろ に は 、 木 を 伐 っ て 並 べ 、 藤 づ る で か ら め 、 そ れ で 街 道 の 狭 い の を 補 っ た 。 長 い 間 に こ の 木 曾 路 に 起 こ っ て 来 た 変 化 は 、 い く ら か ず つ で も 嶮 岨 な 山 坂 の 多 い と こ ろ を 歩 き よ く し た 。 そ の か わ り 、 大 雨 ご と に や っ て 来 る 河 水 の 氾 濫 が 旅 行 を 困 難 に す る 。 そ の た び に 旅 人 は 最 寄 り 最 寄 り の 宿 場 に

(6)

教育かな

あア愛

Y.OzFontE

 木曾路はすべて山の中

である。あるところは岨

 木曾路はすべて山の中である。ある

ところは岨づたいに行く崖の道であ

り、あるところは数十間の深さに臨む

あいうえお アイウエオ

かきくけこ カキクケコ

さしすせそ サシスセソ

たちつてと タチツテト

なにぬねの ナニヌネノ

安以宇衣於 

加幾久計己 

左之寸世曽 

太知川天止 

奈仁奴禰乃 

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ABCDEFGHIJK

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 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨

づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間

の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山

の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこ

 木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたい に行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む 木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入 り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いてい た。  木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の 道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あ るところは山の尾をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深 い森林地帯を貫いていた。  東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曾十一宿はこの街道に 添うて、二十二里余にわたる長い谿谷の間に散在していた。道路の   木 曾 路 は す べ て 山 の 中 で あ る 。 あ る と こ ろ は 岨 づ た い に 行 く 崖 の 道 で あ り 、 あ る と こ ろ は 数 十 間 の 深 さ に 臨 む 木 曾 川 の 岸 で あ り 、 あ る と こ ろ は 山 の 尾 を め ぐ る 谷 の 入 り 口 で あ る 。 一 筋 の 街 道 は こ の 深 い 森 林 地 帯 を 貫 い て い た 。   東 ざ か い の 桜 沢 か ら 、 西 の 十 曲 峠 ま で 、 木 曾 十 一 宿 は こ の 街 道 に 添 う て 、 二 十 二 里 余 に わ た る 長 い 谿 谷 の 間 に 散 在 し て い た 。 道 路 の 位 置 も 幾 た び か 改 ま っ た も の で 、 古 道 は い つ の ま に か 深 い 山 間 に 埋 も れ た 。 名 高 い 桟 も 、 蔦 の か ず ら を 頼 み に し た よ う な 危 い 場 処 で は な く な っ て 、 徳 川 時 代 の 末 に は す で に 渡 る こ と の で き る 橋 で あ っ た 。 新 規 に 新 規 に と で き た 道 は だ ん だ ん 谷 の 下 の 方 の 位 置 へ と 降 っ て 来 た 。 道 の 狭 い と こ ろ に は 、 木 を 伐 っ て 並 べ 、 藤 づ る で か ら め 、 そ れ で 街 道 の 狭 い の を 補 っ た 。 長 い 間 に こ の 木 曾 路 に 起 こ っ て 来 た 変 化 は 、 い く ら か ず つ で も 嶮 岨 な 山 坂 の 多 い と こ ろ を 歩 き よ く し た 。 そ の か わ り 、 大 雨 ご と に や っ て 来 る 河 水 の 氾 濫 が 旅 行 を 困 難 に す る 。 そ の た び に 旅 人 は 最 寄 り 最 寄 り の 宿 場 に

(7)

底本:「夜明け前 第一部(上)」岩波文庫、岩波書店    1969(昭和44)年1月16日第1刷発行 底本の親本:「改版本『夜明け前』」新潮社    1936(昭和11)年7月発行 ※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、 大振りにつくっています。 ※「ポルトガル」は、第二部ではすべて「ホルトガル」と表記されている ので、「ポルトガル[#「ポルトガル」はママ]」としました。 入力:菅野朋子、小林繁雄 校正:高橋真也 2001年5月24日公開 2004年2月10日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、 青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制 作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

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