Q1-1 ルールに違反したらどうなりますか。
Q1-2 研究はいつから開始できますか。また、年度末はいつまで科研費を使用できますか。
Q1-3 研究設備の購入経費や研究協力者を雇用するための経費が、直接経費総額の90%を超えることはできませんか。
Q1-4 直接経費から支出できない経費は何ですか。
Q1-5 直接経費により購入した設備備品を導入することにより必要となる軽微な据付費等とは、具体的にどのような例が考えられますか。
Q1-6 直接経費で購入した設備備品について、同直接経費により当該設備備品の紛失・喪失等に対応するための保険料を支出することはできます
か。
Q1-7 直接経費を他の経費(運営費交付金、寄附金、他の科研費及び間接経費等)と合算して使用することはできますか。
Q1-8 合算使用により、設備等(設備・備品・図書)を購入することはできますか。
Q1-9 直接経費の執行に当たり、クレジットカードで支払いを行うことはできますか。
Q1-10 交付申請書に記入した費目の金額を超えて使用したい場合、また、当初計上していた費目が不要になった場合は、何か手続が必要ですか。
Q1-11 翌年度に継続の内約を受けている者が、当該年度の年度末近くに残金があるため、翌年度に使用する備品や消耗品を補助金により購入する
ことはできますか。
Q1-12 経費を翌年度に繰り越すことはできますか。
Q1-13 間接経費の執行に制約はあるのでしょうか
Q1-14 カードが使えないことがあるので発展途上国への出張の際に、研究費を現金で持って行くことはできますか。
Q1-15 直接経費で購入した設備備品を、補助事業実施期間中に他の研究に使用することはできますか。
Q1-16 直接経費で購入した物品等の納期が遅れ、補助事業遂行期間中に遅延損害金の支払いを受けた場合の扱いはどのようになりますか。
Q1-17 直接経費に不用額が発生した場合、翌年度以降の審査や交付額に影響はありますか。
Q2-1 当初計画にない(交付申請書に記載のない)設備備品を購入することはできますか。また、当初計画(交付申請書)に計上していた設備備品を
他のものに変更することはできますか。
Q2-2 日本学術振興会特別研究員(外国人特別研究員の受入研究者を含む。)が特別研究員奨励費により購入した設備備品の寄附に関する取扱い
は、他の研究種目と同様の取扱いでよいですか。
Q2-3 インターネット通販で安価な物品等を購入することはできますか。その場合の支払いに要する書類はどのようなものが必要ですか。
Q2-4 研究成果をまとめた書籍を市販するための経費を支出することはできますか。
Q2-5 内定前に消耗品等を発注しておくことはできますか。
Q2-6 業者への振込手数料は直接経費から支出できますか。
Q2-7 運搬・据付費用等は設備備品価格に含めてよいのでしょうか。
Q2-8 既製品の研究用ソフトウェアは消耗品扱いでよいのでしょうか。
Q2-9 大学の施設を改造または改修するための費用は支出できますか。
Q3-1 科研費における旅費計算・支給方法のルールはどのようになっていますか。
Q3-2 年度末の出張期間が2会計年度にまたる旅行を実施することはできますか。また、その場合、日当・宿泊費はどのように区分されますか。
Q3-3 学会への出席のみを目的とした旅費は支給できますか。
Q3-4 学外で実施する科研費のためのシンポジウム等で受付をするために、学生や事務職員の旅費を支給することはできますか。
Q3-5 内定前に出張命令(依頼)をすることはできますか。
Q3-6 他の科研費の用務を含んだ出張をすることはできますか。
Q3-7 直接経費で雇用している者を、その勤務時間において他の経費(被雇用者自身が交付を受けている科研費を除く)で出張させることはできます
か。
Q3-8 直接経費で雇用されている者が、自身の科研費により出張する場合、出張中の給料を雇用元科研費から支給できますか。
Q3-9 当初計画にない者が出張することはできますか。また、当初計画から目的地等に変更があった場合,文部科学省や日本学術振興会への手続
は必要ですか。
Q3-10 大学院生が学会等(海外を含む。)において研究成果の発表を行うために、学会参加費及び旅費を支給することはできますか。
Q3-11 企業等が招聘し,既に来日している外国人研究者に講演等を依頼した際の旅費を支出することはできますか。
Q3-12 新学術領域研究や、特別推進研究、基盤研究(S)等の中間評価(研究進捗評価)を受ける際に発生する旅費を直接経費から支出することはで
きますか。
Q4-1 外国での研究協力者等に対する謝金は、どの程度支払えばよいですか。
Q4-2 研究支援者の雇用に関して留意する点はありますか。
Q4-3 直接経費で事務補助者を雇用することはできますか。
Q4-4 アンケート調査等で研究に協力していただく方に、謝礼品(例えば安価なボールペン等)を渡したい場合には、どのような点に注意する必要がありますか。
Q4-5 学生等に謝金を支給する場合の注意点は何ですか。
Q4-6 直接経費で雇用していた者が産前・産後休暇を取得することになった場合、社会保険料(事業主負担分)の支出はできますか。
Q4-7 直接経費で雇用している者に超過勤務手当は支給できますか。
Q4-8 直接経費で博士課程(前期)の大学院生を雇用することはできますか。
Q4-9 本学の教職員に謝金を支給することはできますか。
Q4-10 直接経費から退職金を支給することはできますか。
Q4-11 交通費相当額を含んで謝金を支出した場合の費目(種別)の整理方法はどのようになりますか。
Q5-1 当該研究課題の直接経費以外で購入した研究機器の修理費を、直接経費から支出することはできますか。
Q5-2 実験用機器等の輸送費を直接経費から支出することはできますか。
Q5-3 切手のまとめ買いはできますか。
Q5-4 会議費として昼食(弁当)を出す場合の注意点は何ですか。
Q5-5 学会等の年会費は支出できますか。
Q5-6 学会参加費は直接経費から支出できますか。
Q5-7 国内のシンポジウム等の懇親会等に係る経費は直接経費から支出できますか。
Q5-8 設備の保守やリース、賃貸借に関して複数年の契約をすることはできますか。
Q5-9 旅費・会場借料のキャンセル料は直接経費から支出できますか。
Q6-1 学生(大学院生、学部学生)は研究協力者にすることはできますか。また、他大学の学生を研究協力者にすることはできますか。
Q6-2 研究代表者が退職等により応募資格を喪失する場合は、どうすればよいですか。
Q6-3 ある年度において、分担金を配分する必要がなくなった分担者がいる場合はどうすればよいですか。
Q6-4 研究分担者に配分する分担金の額を交付申請書記載の額から変更したい場合、手続きは必要ですか。
Q6-5 研究分担者承諾書はいつまでに徴収すればよいですか。
○物品費
○支出全般
○研究組織等
○その他
○人件費・謝金
○旅費
Q6-7 研究分担者の所属研究機関または所属部局が変更になった場合、研究分担者承諾書を徴収しなおす必要はありますか。
Q7-1 直接経費で雇用された者が、その勤務時間中において自ら科研費の交付を受け、主体的に研究を実施することはできますか。
Q7-2 研究員等として雇用されている大学院生は、自ら研究代表者または研究分担者、及び連携研究者として科研費へ応募することはできますか。
Q7-3 本学と雇用関係にある者が、勤務時間外においてのみ研究を実施することを前提に、自ら研究代表者または研究分担者、及び連携研究者とし
て科研費へ応募することはできますか。
Q7-4 科研費以外の外部資金で雇用されている者が、自ら研究代表者または研究分担者、及び連携研究者として科研費へ応募することはできます
か。
Q7-5 補助事業実施期間中に退職し、民間企業や海外の研究機関に就職、あるいは自身で開業等するため、応募資格を喪失する予定であり、補助
事業を遂行できなくなる可能性が相当程度高い場合、科研費に応募することはできますか。
Q8-1 交付決定後に研究代表者が他機関へ転出、または他機関から転入した場合、研究支援課へは何を提出すればよいですか。
Q8-2 科研システムにおける「受入日」には、どのような日付を入力すればよいですか。
○各種手続、報告、システム関係
○応募資格等
Q1-1
ルールに違反したらどうなりますか。
Q1-2
研究はいつから開始できますか。また、年度末はいつまで科研費を使用できますか。
Q1-3
研究設備の購入経費や研究協力者を雇用するための経費が、直接経費総額の90%を超えることはできません
か。
本FAQにおける用語の定義
科研費:科学研究費助成事業の略称であり、下記「補助金」及び「助成金」の総称
補助金:科学研究費助成事業(科学研究費補助金)として交付される研究費(いわゆる「補助金分」)
助成金:科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)として交付される研究費(いわゆる「基金分」)
○支出全般
不正な受給や使用を行った場合には、その内容に応じ、「科研費の返還」、 「一定期間の応募資格の停止」、「刑事罰」などが科されます。
1. 不正または虚偽による科研費の受給の場合
科研費の返還 : 該当する科研費に加算金が科される場合があります。
応募資格の停止 : 受給した本人・それを共謀した本人・・・・5年 (すべての研究課題について5年間の交付停止)
分担金の配分を受けている研究分担者は、その分担金を受け取れなくなります。
文部科学省の他の競争的研究資金も自動的に停止されることがあります。
2. 受給した科研費の不正な使用の場合
科研費の返還 : 該当する科研費に加算金が科される場合があります。
応募資格の停止 : 不正使用した本人・それを共謀した本人・・・2~5年
(すべての研究課題について2~5年間の交付停止)
本人以外の共同研究者・・・・・・・・・1年 (新規応募について1年間の応募資格の停止)
※ここでいう「共同研究者」とは研究代表者か研究分担者であって、研究への協力をする者は含まれない。
3. 文部科学省の他の競争的研究資金の不正な使用の場合
応募資格の停止 : 不正使用した本人・・・他の競争的研究資金の交付停止期間と同じ期間
4. 不正行為(捏造、改ざん、盗用)に関与した場合
応募資格の停止 : 関与した本人・共著者及び著者ではないが関与したと認定された者・・・2~10年
(すべての研究課題について2~10年間の交付停止)
不正行為には関与していないが、不正行為のあった研究に係る論文等の責任を負う著者・・・1~3年
(すべての研究課題について1~3年間の交付停止)
継続課題については4月1日以降、新規課題については、交付内定日以降であれば、研究の開始は可能です。
また、通常は経費の支出は科研費の交付後に行うこととされていますが、本学では、交付内定通知を受けた研究課題については、その経費を
大学の資金により立替えて支払うことができることとしています。
年度末は、補助金については補助事業の実施期間である当該年度の3月31日まで使用可能です。具体的には、物品等の納品、検査等を3月
31日までにすべて終了した上で、支出すべき額を確定することになります。助成金については、補助事業実施期間内であれば年度の区分を気に
することなく使用可能です(最終年度を除く)。
ただし、補助金、助成金いずれについても補助事業期間内に使用可能なものに限ります。補助事業期間内に使用する見込みのないものについ
ては、支出することはできません。このため、大型設備等の購入にあたっては、納品後、十分な研究(使用)期間が補助事業期間内で確保できる
よう余裕をもって購入手続を行ってください。
科研費は、単なる研究設備の購入経費や研究への協力をする者の雇用のための経費ではありません。このため、各年度に申請する研究経費
の中で、研究設備の購入経費、あるいは研究への協力をする者の雇用のための経費が直接経費の90%を超える場合は,その理由を明確にして
おく必要があります。交付申請書提出時または交付申請後、90%を超える必要が生じた際に、単なる研究設備購入ではない旨等を記入した理由
書を提出し、部局の事務部において保管しておく等、説明ができるようにしておいてください。
科研費:科学研究費助成事業
補助金 : 科学研究費補助金として交付される研究費
助成金 : 学術研究助成基金助成金として交付される研究費
Q1-4
直接経費から支出できない経費は何ですか。
Q1-5
直接経費により購入した設備備品を導入することにより必要となる軽微な据付費等とは、具体的にどのような例
が考えられますか。
Q1-6
直接経費で購入した設備備品について、同直接経費により当該設備備品の紛失・喪失等に対応するための保
険料を支出することはできますか。
Q1-7
直接経費を他の経費(運営費交付金、寄附金、他の科研費及び間接経費等)と合算して使用することはできます
か。
Q1-8
合算使用により、設備等(設備・備品・図書)を購入することはできますか。
設備備品に個別に保険をかけ、紛失・喪失等の補償に備えるような間接的なものには直接経費で支出することはできません。ただし、設備備品
の購入時に、その保険料が強制的なもので、その設備備品と一体になっており、そのような扱いをしないと購入できないものについては、直接経
費から支出することは可能です。
合算使用については、あくまで例外として認められるもので、交付申請書に記載した経費の使用内訳の変更、費目間の流用を行うなどを検討し
た後の方法としてお考え下さい。それでも対応出来ない場合で以下の条件をすべて満たす場合であれば、合算使用することも可能です。(図書に
ついては、図書システムが複数財源に対応していないため合算して購入することは困難です。)
1.合算使用する経費は、「受託・共同研究費」、「受託事業費」、「補助金」、「間接経費」、「使途が限定された寄附金」
及び「使途が特定された運営費交付金(特別経費)」以外の経費であること。
2.研究遂行上、予想し得なかった理由がある場合に限ること。
なお、合算使用により設備等を購入する場合は、国立大学法人会計基準により大学が作成・公表する義務のある財務諸表に影響が生じますの
で、事前に部局会計担当者を経由して財務課決算グループまで連絡願います。
次に掲げる経費は直接経費から支出することができません。
1.建物等施設に関する経費
ただし、直接経費で購入した設備備品を設置するために必要となる軽微な据付費等は、支出することができます。
2.補助事業遂行中に発生した事故・災害の処理のための経費
3.研究代表者又は研究分担者の人件費・謝金
4.間接経費を使用することが適切な経費
5.その他、補助事業の遂行に関連性のない経費
【例:酒類や講演者の慰労会、懇親会等の経費】
<参考>
大学が研究支援者を雇用する場合に必要となる経費を直接経費から支出することはできますが、研究代表者と直接雇用関係が生じるような月
極の給与、退職金、ボーナスその他各種手当を支出することはできません。
※平成22年度補助条件より、「研究機関で通常備えるべき設備備品を購入するための経費」という項目が削除されましたが、これに該当するもの
が支出可能となったわけではありません。「研究機関で通常備えるべき設備備品」であることが明かなものについては、そもそも研究遂行上必要と
なったものであるとは言えないため、当該項目の有無に関わらず支出することはできませんが、例えば「机」「椅子」といった設備備品の「種類(品
目)」によって一律に購入不可とするのではなく、あくまで「真に研究遂行上必要となった」ものであるかどうかにより、個別に判断するようにしてくだ
さい。
例えば、次のような経費が考えられます。
1.設備備品を建物に取り付け、固定するために必要な経費。
2.設備備品を設置し、調整するために必要な経費。
3.設備備品の設置に必要な床の補強や防振材の取付けに必要な経費。
4.設備備品の稼動に必要な電源の新設や、ガス・水道の配管に必要な経費。
5.設備備品の稼動に必要な排水、排気の配管に必要な経費。
※「科学研究費補助金交付・執行等事務の手引き-平成15年度版-」のQ&A設問42より。
次の場合を除き、他の経費と合算して使用することはできません。
1.補助事業に係る用務と他の用務とを合わせて1回の出張をする場合において、直接経費と他の経費との使用区分を明らかに
した上で直接経費を使用する場合
2.補助事業に係る用途と他の用途とを合わせて1個の消耗品等を購入する場合において、直接経費と他の経費との使用区分
を明らかにした上で直接経費を使用する場合
(例) ひとつの契約で1個(※)の消耗品等を購入するが、補助事業に用いる数量と他の用途に用いる数量を分割して、補助
事業に用いる数量分についてのみ直接経費を使用する場合(※1個とは、1ダース、1ケースなどの一つのまとまった購
入単位を含みます。)
3.直接経費に他の経費(委託事業費、私立大学等経常費補助金、他の科研費及び間接経費など、当該経費の使途に制限の
ある経費を除く。)を加えて、補助事業に使用する場合(なお、設備等の購入経費として使用する場合には、補助事業の遂行
に支障が生じないよう、研究者が所属研究機関を変更する場合などにおける当該設備等の取扱いを事前に決めておくこと)
※上記1,2と3の違いは、1,2は、「補助事業に係る用務(用途)」と「他の用務(用途)」とを合わせて使用する場合であり、3は「補助事業にの
み」使用する場合である点です。1,2について、明確に区分できるのであれば、相手方の経費は使途に制限のあるものであっても構いません(相
手方経費が禁止している場合を除く)。3については、相手方経費の使途に制限がなく、かつ補助事業にのみ使用するのであれば、使用区分を明
確する必要はありません。
Q1-9
直接経費の執行に当たり、クレジットカードで支払いを行うことはできますか。
Q1-10
交付申請書に記入した費目の金額を超えて使用したい場合、また、当初計上していた費目が不要になった場合
は、何か手続が必要ですか。
Q1-11
翌年度に継続の内約を受けている者が、当該年度の年度末近くに残金があるため、翌年度に使用する備品や
消耗品を補助金により購入することはできますか。
Q1-12
経費を翌年度に繰り越すことはできますか。
クレジットカード(以下「カード」という。)による支払いは、あくまで支払方法のひとつであり、「支払いできない(できる)経費」とは、意味合いが異
なります。従って、カードによる支払いを行うことは可能です。
ただし、カードによる支払いは、立替払いの一種であり、「発注事務に係る届出書」を提出し、発注権限を付与された者が、通常の支払い方法が
できない場合に限り、その発注権限の範囲内で認められる例外的な手続であることから、やむを得ない場合を除いては通常の事務手続きを行う
こととしてください。
なお、カードの利用に係る請求は、通常1ヶ月程度後の時期にされますが、年度末にカードを利用し、翌年度にカード会社から請求された金額
を、翌年度の補助金から支出することはできませんので注意してください。
※助成金については、翌年度(補助事業期間内)に請求があった場合でも支出可能です。
各費目の金額の変更(費目間流用)は、交付決定額(直接経費)の50%(この額が300万円に満たない場合は、300万円)まで認められています。
この額を超える場合は、文部科学省等への手続が必要となりますので、研究協力部研究支援課へ「直接経費使用内訳変更承認申請書」を提出し
てください。当初計上していた費目が不要になった場合も、前述の範囲内であれば手続は不要です。
特に注意が必要なのは、ある費目を流用制限内で予定よりも多く支出した場合に、別の費目の支出額が使用予定(交付申請)額の流用制限内
に満たなくなることがあります。この場合も手続きが必要となります。
(例)
交付された金額(直接経費)10,000,000円 各費目の金額の変更(流用)限度額±5,000,000円
交付申請書に記入した
直接経費の費目別内訳 実支出額
・物品費 6,000,000円 → 500,000円 ※△5,500,000円となり、限度額を超えてしまうため
・旅 費 2,000,000円 → 4,000,000円 直接経費使用内訳変更承認申請手続きが必要
・謝金等 1,500,000円 → 4,000,000円 →科研システムによるチェックが働きません
・その他 500,000円 → 1,500,000円
※補助金は年度毎の交付額、助成金は全期間の交付額について交付決定されるため、それぞれ「交付決定額」の考え方が異なります。
会計年度の独立の原則から、ある年度から次年度に補助事業の継続が確約されている場合であっても、以下のような次年度に実施するものに
対し、当該年度分補助金から支出することはできません。
(例)
1.当該年度に全く使用せず、次年度に使用する物品の購入代金(注:当該年度に少しでも使用すればよい。)
2.次年度の出張のための航空券購入費用・宿泊費用等
3.次年度に開催される国際学会に参加するための登録料(当該年度の3月中に支払われなければ参加できない場合を含む。)
学会発表の論文投稿料についても同様です。
これらに該当する場合であって、前年度中の支払がどうしても必要なときは、研究代表者等が立て替え、次年度の補助金受
領後に立替払請求を行うこととなります。
※助成金については年度の区分なく使用できるため、上記いずれについても支出可能です。
交付申請時には発生、判明しておらず、かつ交付決定時に予想し得なかった要因により、補助事業が予定の期間内に完了しない見込みとなっ
た場合、補助金については所定の手続(申請・承認)を経た上で翌年度に繰越して使用することができます。(手続の詳細については、毎年12月
頃に通知しています。)
※助成金については特に手続(申請・承認)を要せず、翌年度に使用することが可能です。
Q1-13
間接経費の執行に制約はあるのでしょうか
Q1-14
カードが使えないことがあるので発展途上国への出張の際に、研究費を現金で持って行くことはできますか。
Q1-15
直接経費で購入した設備備品を、補助事業実施期間中に他の研究に使用することはできますか。
Q1-16
直接経費で購入した物品等の納期が遅れ、補助事業遂行期間中に遅延損害金の支払いを受けた場合の扱い
はどのようになりますか。
Q1-17
直接経費に不用額が発生した場合、翌年度以降の審査や交付額に影響はありますか。
遅延損害金の支払いを受けたことで、遅延損害金相当額の科研費が過大に交付されていると見なされます。このため、遅延損害金と同額分の
科研費(過大に交付されていると見なされた科研費)を未使用額として実績報告書(収支決算報告書)により報告し、返還することになります。納入
された遅延損害金は財務課予算グループより該当部局に配分されますので、補助事業遂行のために使用してください。科研費との合算使用も可
能です。(H23.8.3日本学術振興会研究助成第二課確認)
なお、補助事業期間終了後に遅延損害金の納入があった場合の取扱は、上記と異なります。詳細については研究支援課にお問い合わせくださ
い。
当該補助事業の遂行に支障がない範囲であれば、補助事業実施期間中であっても他の研究に使用することは可能です。
※科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)制度説明会中、平成23年度実務担当者初任者研修会資料より。
研究代表者または研究分担者が外国で自ら契約を締結することを必要とする場合は、事前に契約の内容及びその必要理由を記入した調書を
部局長に申請し承認されれば可能です。(名古屋大学科学研究費補助金取扱要項参照)
間接経費は、研究環境の改善や研究機関全体の機能の向上に活用するために必要な経費として計上していますので、本学の方針等により執
行してください。なお、「競争的資金の間接経費の執行に係る共通指針」(平成21年3月27日競争的資金に関する関係府省連絡会申し合わせ)
に、下記のとおり間接経費の主な使途が例示されています。
<間接経費の主な使途の例>
下記以外であっても、競争的資金を獲得した研究者の研究開発環境の改善や研究機関全体の機能の向上に活用するために必要となる経費な
どで、研究機関の長が必要な経費と判断した場合、執行することは可能。ただし、直接経費により支出すべきものは対象外。
○管理部門に係る経費
・管理施設・設備の整備、維持及び運営経費
・管理事務の必要経費(備品購入費、消耗品費、機器借料、雑役務費、人件費、通信運搬費、謝金、国内外旅費、会議費、印刷費)
など
○研究部門に係る経費
・共通的に使用される物品等に係る経費(備品購入費、消耗品費、機器借料、雑役務費、通信運搬費、謝金、国内外旅費、会議費、
印刷費、新聞・雑誌代、光熱水費)
・当該研究の応用等による研究活動の推進に係る必要経費
・研究者・研究支援者等の人件費、備品購入費、消耗品費、機器借料、雑役務費、通信運搬費、謝金、国内外旅費、会議費、
印刷費、新聞・雑誌代、光熱水費
・特許関連経費
・研究棟、実験動物管理施設、研究者交流施設、大型計算機棟、図書館、ほ場の整備、維持及び運営経費
・ネットワーク、大型計算機(スパコンを含む)の整備、維持及び運営経費
など
○その他の関連する事業部門に係る経費
・研究成果展開事業に係る経費、広報事業に係る経費
など
直接経費に不用額が生じた場合は、実績報告書(収支決算報告書)により残額を報告し、交付元に返還することになります。残額を返還したこと
によりペナルティを受けたり、翌年度以降の審査に影響を及ぼす等、不利益となることはありません。
※科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)制度説明会中、平成23年度実務担当者初任者研修会資料より。
Q2-1
当初計画にない(交付申請書に記載のない)設備備品を購入することはできますか。また、当初計画(交付申請
書)に計上していた設備備品を他のものに変更することはできますか。
Q2-2
日本学術振興会特別研究員(外国人特別研究員の受入研究者を含む。)が特別研究員奨励費により購入した
設備備品の寄附に関する取扱いは、他の研究種目と同様の取扱いでよいですか。
Q2-3
インターネット通販で安価な物品等を購入することはできますか。その場合の支払いに要する書類はどのような
ものが必要ですか。
Q2-4
研究成果をまとめた書籍を市販するための経費を支出することはできますか。
Q2-5
内定前に消耗品等を発注しておくことはできますか。
Q2-6
業者への振込手数料は直接経費から支出できますか。
Q2-7
運搬・据付費用等は設備備品価格に含めてよいのでしょうか。
Q2-8
既製品の研究用ソフトウェアは消耗品扱いでよいのでしょうか。
Q2-9
大学の施設を改造または改修するための費用は支出できますか。
特別研究員奨励費も他の研究種目と同様の取扱としてください。ただし、直ちに寄附することにより研究上の支障が生じる場合は、特別研究員
または外国人特別研究員の身分を有しなくなる日までに寄附手続きを行ってください。(日本学術振興会への手続も不要。)
科研費による研究成果を広く公開するための経費は認められていますので、その一環としての出版・市販にかかる経費を支出することはできま
す。ただし、「研究成果公開促進費(学術図書)」における取扱に準じ、科研費による刊行は無印税とし、著者・編者・著作権者は一切の利益を受
けることがないようにしてください。また、科学研究費補助金による助成を受けたものであること(謝辞)を表示してください。
なお、基盤研究等の種目においては、研究成果をまとめた書籍の出版・市販そのものを課題の目的とすることはできません。この場合は、日本
学術振興会の「研究成果公開促進費(学術図書)」に別途申請してください。
補助事業を遂行する上で必要ということであれば、購入することは可能です。ただし、研究機関には研究費の適正な管理が求められていること
から、部局の事務部においてその理由を確認し、説明できるようにしておく必要があります。このため、研究者自身が作成した理由書、または、事
務担当者が研究者に確認した内容のメモを支出関係書類に添付する等、その必要性が説明できるようにしてください。他のものに変更する場合に
ついても同様ですが、金額によっては機種選定理由書等が必要となる場合があります。
なお、いずれの場合も「研究目的の変更」を伴う場合は認められません。研究目的の変更を伴う場合は、新たに研究計画調書を作成し、再度審
査を受ける必要があります。
業者への振込手数料は直接経費から支出可能です。
インターネット通販でも、相手業者が次の条件を了承すれば、取引が可能です。
1.見積書・納品書・請求書の各書類が必要であること。
2.支払期日が請求書受理後60日以内であること。
3.支払方法が銀行振込であること。
装置などで運搬・据付費用等が発生したものは、その費用も含めて管理してください。
既製品の研究用ソフトウェアは消耗品扱いとなります。
Q1-4のとおり、建物等の施設に関する費用を支出することはできません。
新規採択の研究課題は、「内定通知日」前に発注しておくことはできません。継続課題の場合でも、補助金については4月1日以後に発注等をし
てください。
※助成金については、継続課題であれば前年度中に発注することができます。
○物品費
:物品(備品・消耗品・図書)を購入する経費
Q3-1
科研費における旅費計算・支給方法のルールはどのようになっていますか。
Q3-2
年度末の出張期間が2会計年度にまたがる旅行を実施することはできますか。また、その場合、日当・宿泊費は
どのように区分されますか。
Q3-3
学会への出席のみを目的とした旅費は支給できますか。
Q3-4
学外で実施する科研費のためのシンポジウムで受付等をするために、学生や事務職員の旅費を支給することは
できますか。
Q3-5
内定前に出張命令(依頼)をすることはできますか。
Q3-6
他の科研費の用務を含んだ出張をすることはできますか。
Q3-7
直接経費で雇用している者を、その勤務時間において他の経費(被雇用者自身が交付を受けている科研費を除
く)で出張させることはできますか。
Q3-8
直接経費で雇用されている者が、自身の科研費により出張する場合、出張中の給料を雇用元科研費から支給で
きますか。
Q3-9
当初計画にない者が出張することはできますか。また、当初計画から目的地等に変更があった場合、文部科学
省や日本学術振興会への手続は必要ですか。
いずれも補助事業の遂行に必要な出張であれば、文部科学省や日本学術振興会への手続を要することなく可能です。
雇用元研究課題の研究代表者が、当該研究課題の遂行上有益であり、当該研究課題の用務と見なすことを認めれば、出張させることは可能で
す。また、出張中の給料も雇用元研究課題の経費から支給できます。
○旅費
:研究代表者、研究分担者、連携研究者及び研究協力者の海外・国内旅費(資料収集、各種調査、研究の打合せ、研究の成果発表
等)のための経費(交通費、宿泊料、日当等)
補助金の継続課題の研究開始は4月1日であり、完了は当該年度の3月31日です。会計年度の独立の原則から、年度をまたぐ旅行であっても
3月31日に完了しなければなりません。しかし、3月31日に用務先から戻り、4月1日に再び同じ用務先に行くことは、時間的あるいは経済的に
非効率と考えられます。したがって、研究の継続が確約されているものについては、2会計年度にまたがっての旅行を実施しても差し支えありませ
ん。
なお、この場合3月31日の宿泊費は、4月1日以降の用務のための宿泊であるため、次年度の経費となります。
※助成金については年度の区分がありませんので、次年度に継続する課題であれば問題ありません。
学会等において、研究課題の研究成果発表、情報収集、資料収集及び研究者との打ち合わせなど、補助事業に直接的に関係する目的であれ
ば支出できます。なお、学会等に出席する場合には、旅行命令(依頼)伺にスケジュールの入ったプログラムの写しを添付してください。また、単な
る「出席」ではなく、研究課題に関する成果発表、情報収集、資料収集等を行ったことがわかるよう、復命(出張報告)書に詳細に記載してくださ
い。
他の科研費の用務を含んだ出張をすることは可能ですが、経費区分を明確にして研究課題の用務に係る部分のみ支給できます。
出張命令(依頼)は、「内定通知日」前に発せられません。ただし、前年度から継続する事業については、前年度に出張命令(依頼)や航空券の
手配をしておかなければ事業実施に支障が生じる場合は可能です。
※助成金の新規課題についても同様です。継続課題については、前年度中に出張命令(依頼)や各種手配をしても差し支えありません。
旅費計算・支給方法について科研費制度側で定められた独自のルールはなく、各機関の基準によるものとされています。このため、例えば以下
のような事項についても本学の旅費関係規程・通知等に従ってください。
・パック旅行における旅費計算方法
・旅費計算に必要な書類
・タクシー代支給の可否
・ファーストクラス、ビジネスクラス使用の可否
参考:名古屋大学旅費室HP http://web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/zaimu/ryohi/
科研費の研究成果を発表するために必要となる経費は認められているので、当該シンポジウム等を主催者(もしくはそれに準ずる立場)として実
施する場合は、その運営にかかる経費として支給可能です。
直接経費で雇用されている者は、雇用元科研費の業務に従事すべき時間(エフォート)において自身の科研費を実施することはできません。この
ため、自身の科研費により出張する場合は、あくまで自身の科研費に充てているエフォートの範囲内で行うことになります。自身の科研費のエ
フォート内において実施する以上、たとえ雇用元研究課題の遂行上有益な出張であるとしても、出張中の給料を雇用元研究課題の経費から支給
することはできません。(Q7-1参照)
Q3-10
大学院生が学会等(海外を含む。)において研究成果の発表を行うために、学会参加費及び旅費を支給すること
はできますか。
Q3-11
企業等が招聘し,既に来日している外国人研究者に講演等を依頼した際の旅費を支出することはできますか。
Q3-12
新学術領域研究や、特別推進研究、基盤研究(S)等の中間評価(研究進捗評価)を受ける際に発生する旅費を
直接経費から支出することはできますか。
研究成果は研究組織を構成している研究代表者、研究分担者又は連携研究者が発表することが原則です。ただし、学生が研究協力者として、
直接的に関わった役割分の研究成果を当該学生が発表する必要があると研究代表者が判断した場合に限り、学会参加費及び旅費を支給するこ
とができます。
研究課題の目的であれば可能ですが、旅費の重複支給にならないように十分注意してください。
中間評価(研究進捗評価)は、当該補助事業を継続する上で必要な手続ですが、研究遂行そのものとは直接関係しないため、原則として直接経
費から支出することはできません。ただし、新学術領域研究の総括班は領域全体の運営のために構成される組織であり、研究遂行そのものを目
的としているわけではないことから、総括班の直接経費(総括班から配分される分担金を含む)からであれば、支出可能です。(H23.9.2文部科学
省学術研究助成課確認済み)
Q4-1
外国での研究協力者等に対する謝金は、どの程度支払えばよいですか。
Q4-2
研究支援者の雇用に関して留意する点はありますか。
Q4-3
直接経費で事務補助者を雇用することはできますか。
Q4-4
アンケート調査等で研究に協力していただく方に、謝礼品(例えば安価なボールペン等)を渡したい場合には、ど
のような点に注意する必要がありますか。
Q4-5
学生等に謝金を支給する場合の注意点は何ですか。
Q4-6
直接経費で雇用していた者が産前・産後休暇を取得することになった場合、社会保険料(事業主負担分)の支出
はできますか。
Q4-7
直接経費で雇用している者に超過勤務手当は支給できますか。
Q4-8
直接経費で博士課程(前期)の大学院生を雇用することはできますか。
産前・産後休暇の取扱については、各機関の取扱に従うこととされている(文部科学省・JSPS:科研費FAQより。)ため、本学においては支出可
能です。
支給できます。学内規程に基づいて取扱ってください。
かつての科研費制度における「研究支援者」については「博士課程(後期)に限る」という制限がありましたが、現在の科研費制度においては「研
究支援者」という概念はなく、研究代表者、研究分担者、連携研究者以外で研究に協力する者は全て「研究協力者」とされます。研究協力者の範
囲には、こうした制限はありませんので、研究遂行上必要であれば博士課程(前期)であっても雇用は可能です。
なお、大学院生の雇用にあたっては、授業時間及びTA・RA・チューターの業務時間と重複しないよう注意が必要です。
1.アンケート調査等研究に協力していただく方が多数であるような場合に、協力を得た相手方に一定金額の現金を渡すことは適切ではなく、
謝礼品を渡すことがひとつの方法として考えられます。
ただし、このような謝礼品を協力を得た相手方に渡す場合、相手方から受け取りを証明する書類は社会通念上考えにくいなど、謝礼品の
取り扱いには一定の配慮が必要となります。
2.アンケート調査等研究に協力していただく方に、謝礼品を提供したい場合に注意すべき点は、次のとおりです。
(1) 謝礼品は、協力を得た時間や内容等を勘案し、社会通念上妥当な金額の範囲内のものであること。
(2) 不特定多数の相手方に図書券や商品券等の金券(又はこれらに類するもの)を謝礼品として提供しないこと。
(3) 謝礼品は、受払簿により管理を行うなど適切に取り扱うこと。
3.謝礼品はあくまでも研究協力を得た相手方に対して謝意を表すためのものであり、例えば、手土産的な考え方で用いるものではないこと
に注意してください。
謝金は、純粋に補助事業遂行に必要な作業として、役務の提供を受ける場合に支払うことができます。学生の作業が、教育活動の一環として行
われる場合は、謝金は支給できません。また、学生が行う作業時間は、学生の授業時間及びTA・RA・チューターの業務時間と重複しないよう注
意が必要です。
なお、謝金は必ず、従事した本人が直接受給しなければなりません。役務提供を依頼した研究者に謝金を環流させるような不正行為は厳しく罰
せられます。
現地の物価、賃金等の実情をよく考慮し、謝金単価を設定して、過大にならないように留意してください。(本学が定める謝金を単純に現地通貨
に換算して支払うことは、過大に支払うこととなる場合もあるので注意を要します。)
現地で謝金を支払った場合の領収書は、保管し帰国後、立替払請求書に添付し提出してください。
支給のために必要な書類は、設定金額の算出方法、役務の実施時間、本人に支払ったときの領収書です。
補助事業の遂行に必要となる研究支援者を雇用する場合の留意点は、以下のとおりです。
1.補助事業の遂行に必要となる研究支援者を大学が雇用する。
この場合、大学が雇用するために必要となる経費を、科研費から大学に対して支払うこととなります。
※雇用するために必要となる経費は、大学の雇用に関する規定に定められた範囲内となります。
2.労働者派遣業者と契約して派遣研究者を受け入れる。
この場合、本学の経費による派遣労働者の受入れに準じて取り扱うこととなります。
なお、派遣研究者等に対し、例えば、電離放射線や有機溶剤等を使用することに伴う法定の特殊健康診断については、研究
遂行に不可欠なものと解されるため、当該健診に係る費用を直接経費から支払うことは可能です。その他の健診については、
当該研究課題の研究遂行に必要不可欠であるか否かという観点から、個別具体的に判断されることになりますので、研究協力部
研究支援課へご相談ください。
※平成16年度以降、科研費制度から「研究支援者」に関する規定が削除され、研究代表者、研究分担者、連携研究者以外で研究に協力する者
は、応募資格、雇用関係等の有無に関わらず全て「研究協力者」に統一されていますが、学内における呼称としての「研究支援者」は今後も残りま
す。
事務補助者の雇用については、一般的には当該研究に限って必要とされるものではないと思われますので、直接経費ではなく間接経費などを
使用するのが適当なケースが多いと判断されます。なお、課題の内容等によっては、事務的な業務が補助事業遂行上必要な場合(新学術領域研
究の総括班等)がありますので、そのような業務を行わせる者を直接経費で雇用することは可能です。(文部科学省・JSPS:科研費FAQより。(一
部加筆・修正))
○人件費・謝金
:資料整理、実験補助、翻訳・校閲、専門的知識の提供、アンケート配布・回収、研究資料の収集等を行う研究協力者に係
る謝金、報酬、賃金、給与、労働派遣業者への支払いのための経費(雇用契約を行う場合は、研究機関が契約の当事者となること)
Q4-9
本学の教職員に謝金を支給することはできますか。
Q4-10
直接経費から退職金を支給することはできますか。
Q4-10
交通費相当額を含んで謝金を支出した場合の費目(種別)の整理方法はどのようになりますか。
本学の謝金支給取扱要項では、原則として謝金の支給対象者を本学の役員及び職員以外の者としていることから、支給できません。
直接経費の使途として、退職金を支給すること自体はできますが、本学においては、退職金の支給対象となる雇用形態の者については全て年
俸制が適用されているため、実際に退職金の支給が発生するケースは想定されません。
費目区分「人件費・謝金」で整理してください。
Q5-1
当該研究課題の直接経費以外で購入した研究機器の修理費を、直接経費から支出することはできますか。
Q5-2
実験用機器等の輸送費を直接経費から支出することはできますか。
Q5-3
切手のまとめ買いはできますか。
Q5-4
会議費として昼食(弁当)を出す場合の注意点は何ですか。
Q5-5
学会等の年会費は支出できますか。
Q5-6
学会参加費は直接経費から支出できますか。
Q5-7
国内のシンポジウム等の懇親会等に係る経費は直接経費から支出できますか。
Q5-8
設備の保守やリース、賃貸借に関して複数年の契約をすることはできますか。
Q5-9
旅費・会場借料のキャンセル料は直接経費から支出できますか。
支出できます。なお、当該学会参加のための旅費が発生する場合は、同じ直接経費から支出してください。
当該補助事業の遂行上真に必要と認められる場合で、学外者が出席する会議、研究会、シンポジウム等で日程上食事の時間帯に開催時間を
設定せざるを得ない理由がある場合は、弁当やお茶の支払いはできますが、ビールやワイン等のアルコール類の支払いはできません。
なお、昼食の提供を受ける者に旅費の支出が伴う場合は、日当の調整をする必要がありますので注意してください。
学会等の年会費は通常、継続的に支出するものであることから、科研費の採択以前から別の経費で支出していたということになると、当該補助
事業遂行のために必要となった経費であるとは考えにくいため、直接経費での支出には適さないと考えられます。
当該年会費が補助事業遂行に当たって初めて必要となったものである場合は、支出することができます。この場合、年会費の対象期間が年度
をまたぐものであっても差し支えありません。これは、学会等の年会費は「1年間学会に参加するための権利」を購入するものであり、年間保守費
等と異なり、購入の時点で納品・検収が完了していると考えられるためです。
研究機器が補助事業遂行上必要となり、研究者が所属する研究機関の研究機器で故障しているものを修理すれば活用することが可能な場合、
当該研究課題の直接経費で購入したものではない研究機器であっても、当該機器の修理費を直接経費から支出することは可能です。
ただし、この場合でも、修理を行おうとする研究機器が補助事業の遂行に必要な能力を有しているか否かは十分考慮すべきであり、修理できた
としても必要な能力が不足するのであれば補助事業の遂行に支障を来す恐れもあることから、新たな研究機器の導入をも含めて検討してくださ
い。
真にやむを得ない理由による場合は、直接経費からの支出は可能です。
補助事業の遂行上必要不可欠と認められるシンポジウム等の懇親会に限り、それに係る経費を十分精査した上で、支出するようにしてくださ
い。
ただし、その場合であっても、酒(アルコール類)、煙草等については、補助事業を遂行するための必要な経費とは考え難く、支出することはでき
ません。
当該補助事業の遂行にあたり、必要な実験用機器等を新規に購入するよりも、他の研究機関で不要となった実験用機器等を移設して使用する
方が効率的であるならば、当該輸送費を直接経費から支出し、使用することも可能です。
○その他
:上記のほか当該研究を遂行するための経費(例:印刷費、複写費、現像・焼付費、通信費(切手、電話等)、運搬費、研究実施場
所借り上げ費(研究機関の施設において補助事業の遂行が困難な場合に限る。)、会議費(会場借料、食事(アルコール類を除く)費用等)、レ
ンタル費用(コンピュータ、自動車、実験機器・器具等)、機器修理費用、旅費以外の交通費、研究成果発表費用(学会誌投稿料、ホームページ
作成費用、研究成果広報用パンフレット作成費用、一般市民を対象とした研究成果広報活動費用等)、実験廃棄物処理費)
使用を見越しての「まとめ買い」(シート買い)は認められません。その都度使用分のみを購入してください。
複数年の契約をすることに制約はありませんので、最も効率的であると判断する形で契約することができます。ただし、保守やリース、賃貸借料
等の補助金による支払いについては、複数年分を一括で行うことはできず、年度ごとに行う必要があります。
なお、助成金については、複数年による保守やリース、賃貸借料等の支払いについて、必ずしも年度ごとに行う必要はありません。(文部科学
省・JSPS:科研費FAQより。)
Q6-1
学生(大学院生、学部学生)は研究協力者にすることはできますか。また、他大学の学生を研究協力者にするこ
とはできますか。
Q6-2
研究代表者が退職等により応募資格を喪失する場合は、どうすればよいですか。
Q6-3
ある年度において、分担金の配分が不要となった場合はどうすればよいですか。
Q6-4
研究分担者に配分する分担金の額を交付申請書記載の額から変更したい場合、手続きは必要ですか。
Q6-5
研究分担者承諾書はいつまでに徴収すればよいですか。
Q6-6
研究代表者の所属研究機関または所属部局が変更になった場合、研究分担者から研究分担者承諾書を徴収し
なおす必要はありますか。
Q6-7
研究分担者の所属研究機関または所属部局が変更になった場合、研究分担者承諾書を徴収しなおす必要はあ
りますか。
文部科学省または日本学術振興会への手続きは必要ありません。実績報告書または実施状況報告書を作成する際に、研究代表者及び研究分
担者が実際に使用した額を記載してください。ただし、分担金の配分が不要となった場合は、補助事業者変更承認申請により分担者から外す必
要があります。
所属部局のみが変更された場合は必要ありませんが、所属研究機関が変更となった場合は、改めて分担者承諾書を徴収する必要があります。
これは、研究代表者と異なる機関に所属する研究分担者の承諾書には、当該研究分担者が所属する研究機関の長の同意も必要とされているた
めです。また、名古屋大学以外の機関から名古屋大学へ変更になった場合も、名古屋大学において応募資格が認められていることを確認するた
め、改めて同一機関用の承諾書を徴収する必要があります。
研究分担者承諾書は、当該研究者が補助事業者として研究課題に参画することを了承した旨確認するために徴収するものです。承諾書を徴収
しないまま分担者に加えて新規応募し、後になって分担者としての参画を承諾していなかったということになると、虚偽の申請ということになりかね
ません。こうしたトラブルを防ぐためにも、当該研究者を分担者として研究組織に加える際は、以下のとおり事前に徴収しておく必要があります。
・科研費に新規応募する場合 : 研究計画調書提出時までに徴収してください。
・交付申請時に新たに加える場合 : 交付申請書提出時までに徴収してください。
・交付決定後に新たに加える場合 : 補助事業者変更承認申請書提出時までに徴収してください。
先方が海外にいる等、どうしても上記までに徴収することが困難な場合は、最低限、他の方法(メール等)により分担者として参画することについ
て承諾した旨確認しておき、後日速やかに徴収してください。また、部局の事務部においては、承諾書の確認ができるまで分担金の送金は控えて
ください。
○研究組織等
補助金については、当該年度中に分担金の配分が不要となった場合、補助事業者変更承認申請書により分担者から削除する必要があります。
助成金については、ある年度において分担金の配分が不要であったとしても、他の年度において分担金を配分している、あるいは配分する予定
であれば、削除する必要はありません。ただし、補助事業期間全体を通じて分担金の配分が不要となった場合は、削除する必要があります。
研究代表者の所属する研究機関または部局が変更になった場合であっても、分担者による承諾の内容に変更は生じないため、徴収しなおす必
要はありません。
平成23年度(継続課題を含む)から、一部の種目(※)を除いて研究代表者の交替が認められなくなりました。このため、研究代表者が応募資
格を喪失する等、その責任が果たせなくなる場合は、補助事業を廃止(辞退)しなくてはなりません。
※所定の手続きを経た上で代表者交替が認められる種目
・新学術領域研究の「総括班」
・特別研究員奨励費(外国人)
研究協力者とは、「研究代表者、研究分担者及び連携研究者以外の者で、研究課題の遂行にあたり、協力を行う者のことをいう。」(例:日本学
術振興会の特別研究員、海外共同研究者、企業の研究者等)(公募要領より)となっており、主に研究者を想定していると思われるので、学生につ
いては、博士課程(後期)の学生が望ましいと考えられます。しかし、修士課程・学部学生であっても、研究遂行上、その役割が十分に遂行できる
と研究代表者が判断した場合は、この限りではありません。研究協力者にあっては、その者から協力が得られること、その者が学生の場合には、
学業に支障がないことが前提条件となります。他大学の学生を研究協力者にする場合も同様に取扱ってください。
Q7-1
直接経費で雇用された者が、その勤務時間中において自ら科研費の交付を受け、主体的に研究を実施すること
はできますか。
Q7-2
研究員等として雇用されている大学院生は、自ら研究代表者または研究分担者、及び連携研究者として科研費
へ応募することはできますか。
Q7-3
本学と雇用関係にある者が、勤務時間外においてのみ研究を実施することを前提に、自ら研究代表者または研
究分担者、及び連携研究者として科研費へ応募することはできますか。
Q7-4
科研費以外の外部資金で雇用されている者が、自ら研究代表者または研究分担者、及び連携研究者として科
研費へ応募することはできますか。
Q7-5
補助事業実施期間中に退職し、民間企業や海外の研究機関に就職、あるいは自身で開業等するため、応募資
格を喪失する予定であり、補助事業を遂行できなくなる可能性が相当程度高い場合、科研費に応募することはで
きますか。
雇用元科研費の業務に充てるべき時間を前提として、自ら科研費(分担金を含む)を受け、主体的に研究を実施することはできませんが、雇用
元科研費の業務と、自らの研究について明確に区分し、かつ自らの研究を実施する部分について雇用元科研費以外(使途に制限のある経費を
除く)から給料が支給される場合は、その範囲内で実施可能です。(平成22年10月15日付け副総長通知参照)
公募要領において、「研究期間中に応募資格喪失等の理由により、研究代表者としての責任を果たせなくなることが見込まれる者は、研究代表
者となることを避けること。」とされています。このため、設問のように、補助事業期間中に応募資格を喪失し、新たな応募資格を得ることもないとい
う可能性が相当程度高い場合は、応募資格を有する期間を超える研究期間の課題で応募することはできません。
ただし、現在の所属機関における応募資格を喪失する予定であっても、他の研究機関等において新たに応募資格を得る予定である、もしくは得
る意思がある場合は、応募することができます。
雇用元外部資金のルールによります。専念義務の有無や、エフォート管理による給与支払区分の要否等、それぞれのルールにおいて認められ
ているかどうか、また、認められている場合の条件等を必ず確認してください。
なお、エフォート管理が条件とされている場合は、採択後、各制度において必要とされる手続を忘れずに行ってください。
公募要領において、「学生については、その所属する研究機関又は他の研究機関において研究活動を行うことを職務として付与されている場合
であっても、応募することはできません。」とされています。このため、研究代表者としてだけではなく、応募資格が必要とされる研究分担者、連携
研究者として参画することもできません。
なお、研究協力者として参画することは可能です。
○応募資格等
科研費による研究は、「研究機関の活動として行わせる」(公募要領「研究機関としての要件」より。)こととされているため、勤務時間外(職務外)
において実施することを前提として応募することはできません。また、超過勤務手当を支給することなく勤務時間外に研究を実施させることは、法
令上問題があると考えられるため、認められません。
Q8-1
交付決定後に研究代表者が他機関へ転出、または他機関から転入した場合、研究支援課へは何を提出すれば
よいですか。
Q8-2
科研システムにおける「受入日」には、どのような日付を入力すればよいですか。
各部局において行う「受入処理」において入力する「受入日」は、文部科学省、日本学術振興会、及び転入前機関からの「入金日」としてください。
○各種手続、報告、システム関係
交付決定後に研究代表者の転出入があった場合は、以下の書類を研究支援課に提出してください。
他機関からの転入
・研究代表者所属研究機関変更届(様式C-10-1(補助金)またはF-10(助成金))(原本)
・交付申請書(写し)(助成金で研究分担者がいる場合は、必ず別紙も添付すること。)
・当該研究課題が記載された交付内定一覧または交付決定一覧(写し)
・科学研究費補助金の使用にあたっての確認書(様式A-2-3名大様式(補助金)またはD-2-3名大様式(助成金))(原本)
他機関への転出
・転出先機関から文科省等へ提出された研究代表者所属研究機関変更届(様式C-10-1(補助金)またはF-10(助成金))(写し)
上記はいずれも事実発生後、速やかに提出してください。特に、転出者資料の提出漏れが毎年見受けられます。