4線式アナログ抵抗膜タッチパネルによるマルチタッチ検出
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(2) 情報処理学会第 74 回全国大会. Vcc. Vcc. r. r. R1. R5. 3.マルチタッチ検出提案方式 4 端子方式は,押下点間距離が短い場合にも対 応できるが,荷重・押下面積の変化に影響を受 けやすいため,4 端子方式と 2 端子方式を併用す る構成とした.この処理フローを図 4 に示す. 最初に 2 端子方式で確実に 1 点と判断できる場 合は 1 点と見なし,それ以外の場合は,2 端子方 式と 4 端子方式の両者の結果で判定を行なう.. R4 X1. X1 R2. R2. R2. R5 R6. R3 Y2. R6. Y2. GND. (a) 1 点タッチ時. 2 端子方式で計測値 A 取得. GND. Yes. (b) 2 点タッチ時. 図 2 4 端子方式の等価回路. No. 図 3 に,2 点タッチで押下点(2 点)間距離を 5mm ずつ変化させた場合の端子間電位(抵抗値に 比例する値)の例を示す.これは直径 8mm のシ リコンゴムに 200g の荷重をかけて押下した結果 である.2 端子方式よりも 4 端子方式の方が,1 点と 2 点の変化が大きく現れていることが分か る.ただし,4 端子方式は荷重や押下面積の変化 に敏感で,荷重を最大 2kg,シリコンゴムの直径 を最大 16mm にした場合,1 点タッチ時の変動量 は,2 端子方式では 2 程度であるが,4 端子方式 では 300 程度と大きかった. 端子間電位(. 2 点タッチ時. V 5 / 4 2 0 1. ). 2 点間距離(mm). 端子間電位(. 1 点タッチ時. No. 4 端子方式で計測値 B 取得 計測値 B は閾値 3 より小?. Yes. No. 1 点と判定. マルチタッチと判定. 図 4 検出処理フロー. V 5 / 4 2 0 1. ). [1] マルチアナログ抵抗膜(MAR)用コントロー ラ FTF-2x シリーズ 製品仕様書,DMC 社 [2] 奥村:タッチパネル装置,特開平 8-241161 [3] 鷲野,川又:“複数点タッチ検出可能なア ナログタッチパネル”,ヒューマンインタフ ェースシンポジウム 2007,1323(2007). 2 点間距離(mm). * 1 点タッチ時の電位は,複数個所押下した中の最小値. 図3. Yes. 5.おわりに 2 端子方式と 4 端子方式を併用するマルチタッ チ検出方式について述べた.図 3 から明らかな ように,2 点タッチであれば押下点間距離を推定 することもでき,UI としての活用も可能である.. 2 点タッチ時. (b) 4 端子方式. 計測値 A は閾値 2 より小?. 4.評価 15 インチの 4 線式アナログ抵抗膜方式タッチ パネルを用い,下記条件で本検出方式の評価を 実施し,全て正しく判定できることを確認した. (1) 1 点タッチ パネル上の 43 点を,2 種類(直径 8mm,16nn) のシリコンゴムを用い,2 種類(70msec/タッチ, 700msec/タッチ)の押下速度で押下 (2) 2 点タッチ パネル上の 9 箇所で,6 種類(40, 50, 60, 70, 80, 100mm)の間隔の 2 点を,2 種類(70msec/ タッチ,700msec/タッチ)の速度で同時に押下. 1 点タッチ時. (a) 2 端子方式. 計測値 A は閾値 1 より大?. 端子間電位と 2 点間距離. 4-6. Copyright 2012 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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