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地震時地すべりの崩落土砂の移動・堆積過程の再現解析 -ネパール・トリスリ川の河岸斜面を例として- Simulation of sediment collapse process of earthquake-triggered landslide at Trisli river, Nepal

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Academic year: 2021

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図-1 現地写真

図-2 推定崩壊機構

D09

地震時地すべりの崩落土砂の移動・堆積過程の再現解析

-ネパール・トリスリ川の河岸斜面を例として-

Simulation of sediment collapse process of earthquake-triggered landslide at Trisli river, Nepal

〇佐竹亮一郎・冨澤奈岐沙・若井明彦・王功輝・古谷元

〇Ryoichiro SATAKE, Nagisa TOMIZAWA, Akihiko WAKAI, Gonghui WANG, Gen FURUYA

The purpose of this study is to improvement of reproducibility in sediment collapse process triggered by landslide. To better reproduce the motion of the soils on the process of flowing down and depositing, our interests focused on the Moving Particle Semi-implicit (MPS) method. MPS is the one of the particle method and does not need grid like the grid method. Therefore, MPS is suitable for the simulation of the problems with large deformation like landslide. MPS-based simulation of the landslide at the side of the Trisli river in Nepal, which has occurred during the Nepal Gorkha earthquake and aftershocks, is done. This report describes the summary of the landslide occurred at the side of Trisli river.

1.はじめに 斜面の崩壊に起因する崩土の流下および堆積過 程を精度良く再現することが出来れば,防災上の 重要な資料となりうる.本検討では,上記のよう な土砂の運動を再現するため,MPS 法(Moving Particle Semi-implicit)に着目した.MPS 法は粒子法 の一種であり,格子を必要としないことから大変 形問題への適用性が高い.しかし,解析対象のス ケールが大規模化すると,粒子数の増加により計 算負荷が増大するという問題があり,大規模解析 の事例が少ないのが現状である.そこで本検討で は,2015 年 4 月にネパール・ゴルカ地震時に発生 した,トリスリ川河岸斜面での地すべりに伴う土 砂の流下,堆積過程を MPS 法によって再現するこ とを試みる.本報告では,解析対象地の概要を述 べる. 2.対象地と現地被害状況 対象地では,崩落土砂が谷底の河床に堆積し, 一時的に河川の流れが阻害されるという事態が発 生している.源頭部と谷底の標高差は約 400m,傾 斜は 50~60°である.図-1 に著者らが地震後に現地 で撮影した写真を示す.また,現地状況から推定 されている崩壊機構の概要図を図-2 に示す.構造 的なすべりが発生したのは上部(図-1 中赤枠部分) のみで,下部は上部から崩落した土砂が流下中に 表層を削り取ったものと思われる. 謝辞 本研究の一部は科学技術振興機構 国際緊急共 同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)「ネパー ル大地震による山地斜面災害の現状把握と復興計 画策定のための斜面災害評価図の作成」(研究代表 者:千木良雅弘)の支援を受けました.ここに記 して謝意を表します.

参照

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