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熱性けいれんで入院した幼児期前期の子どもと家族に対する入院時から退院までの看護師の臨床判断

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Academic year: 2021

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様式2号(第5条関係)

修 士 論 文 要 旨

看護学専攻 生涯看護学分野 小児看護学領域 学籍番号 215607 氏 名 山中 裕樹 論文題目 熱性けいれんで入院した幼児期前期の子どもと家族に対する入院時から退院までの看護師 の臨床判断 キーワード 熱性けいれん 幼児期前期の子ども 家族 看護師 臨床判断 【背景】 幼児期の子どもの受診の主訴は、高熱・咳嗽・嘔吐・けいれんなどが多く、その中でもけいれんは頻繁に 見られる症状の一つである。小児のけいれんで最も発症頻度が多い熱性けいれんは、幼児期前期の子どもが 約 7 割を占める。また、子どもの熱性けいれんは、家族の心身にも大きな影響を及ぼすことが明らかとなっ ている。さらに、状態が落ち着けば、短期間で退院する場合が多いため、熱性けいれんの子どもと家族の看 護にあたる看護師は、入院時から退院を見据え、短期間で適切な看護を提供するための臨床判断が必要とな る。しかし、熱性けいれんで入院した幼児期前期の子どもや家族に対する臨床判断に焦点を当てた研究は見 当たらない現状である。 【目的】 熱性けいれんで入院中の幼児期前期の子どもと家族に対する入院時から退院までの看護師の臨床判断を 明らかにすることを目的とする。 【研究方法】 2017 年 4~8 月にA県内の 3 施設で、小児看護経験年数を 5 年以上有し、且つ過去 1 年以内に入院から退 院までに熱性けいれんの子どもと家族の看護をした経験のある看護師 12 名を対象に半構成的面接を実施 し、質的帰納的に分析した。倫理的配慮として、本研究は三重県立看護大学研究倫理審査会(通知書番号 166201)および研究協力施設の倫理審査会の承認を得て実施した。 【結果】 研究協力者は、すべて女性で、年代は 20 代~50 代で小児看護経験年数は、5~13 年であった。 看護師の臨床判断の要素である情報、判断、行動は、それぞれ〔子どもの心身の安全・安楽を保つ〕に関 することと〔家族の心身の安楽を保つ〕に関することの 2 つのテーマで構成された。 〔子どもの心身の安全・安楽を保つ〕では、[バイタルサイン][活気][薬の使用状況]などの情報から、[け いれん再発のリスクを軽減するため]に、クーリングや解熱剤の使用などいった[けいれん再発のリスクの軽 減]を図っていた。また、〔家族の心身の安楽を保つ〕では、退院後の[家族の不安の内容]や[けいれん時の 家族の対応]などの情報から[家族の不安を軽減するため]や[異常時に対応するため]に、[家族の不安を軽減 するための退院指導]などを行ったりしていた。 【考察】 熱性けいれんで入院中の幼児期前期の子どもや家族の看護における臨床判断において、[けいれん再発の リスクを軽減するため]との判断や[けいれん再発のリスクの軽減]の行動をしていたのは、再けいれんの リスクがある熱性けいれんの典型的な病像と症状が急速に進行する幼児期前期の子どもの特徴から、再けい れんを起こす危険性を軽減するための予測的な判断や行動をしていたではないかと考えられる。 また、家族の不安の内容やけいれん時の対応などの情報から、家族がけいれん時や熱が出た時に効果的な 対処方法を獲得することが、家族の不安の軽減や緊急時の対処能力を強めることにつながると判断し、退院 指導を実施していることが示唆された。

参照

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