• 検索結果がありません。

福井県の壮年の体格・体力について昭和58・60年度と47年度の比較およびその全国との比較 利用統計を見る

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "福井県の壮年の体格・体力について昭和58・60年度と47年度の比較およびその全国との比較 利用統計を見る"

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

福井県の壮年の体格・体力について昭和58・60年度

と47年度の比較およびその全国との比較

著者

松澤 甚三郎

雑誌名

福井医科大学一般教育紀要

6

ページ

53-67

発行年

1986-12

URL

http://hdl.handle.net/10098/5335

(2)

福井県の壮年の体格・体力について

昭和

5

8

6

0年度と 4

7年度の比較およびその全固との比較

松j畢 甚 三 郎

保健体育教室

(昭和61年10月14日)

The Physique and Physical Fitness of Adults in Fukui Prefecture

一一一A Comparison of Results in 1983 and 1985 to those in 1972 and of Prefectural

to N ational Results

一一

Jinzaburo MATSUZA W A

Abstract

The purposes of this study are to compare the physique and physical fitness of adult men and women in Fukui Prefecture in 1983 and 1985 with those in 1972 and to compare these prefectural results with those of the whole country. Another purpose of this study is to make a basic teaching material for physical education.

This study found : 1) The height of men and women (except for women aged 45and above) in the prefecture increased during the 12 year period in line with the sim -ilar trend in the whole country 2) only men aged 49 and above increased in body weight 3) chest girth tended to decrease. The above tendency was greater in women

and in the prefecture.

In physical fitness the prefectural average showed values approximately 5 years1

younger than the whole country. This result, however, did not apply to women aged 40 and above. Quick walking ability did not show a great improvement in the prefecture or in J apan as a whole. Agility in men and women and muscular strength and endurance in women showed improvement in J apan while these motor abilities did

(3)

-n

o

t

show any improvement i

n

t

h

e

p

r

e

f

e

c

t

u

r

e

.

A

l

t

h

o

u

g

h

t

h

e

p

h

y

s

i

q

u

e

and f

i

t

n

e

s

s

o

f

r

e

s

i

d

e

n

t

s

o

f

t

h

e

p

r

e

f

e

c

t

u

r

e

i

n

1972

were s

u

p

e

r

i

o

r

t

o

t

h

o

s

e

o

f

a

l

l

]apan

t

h

e

r

e

was

n

o

d

i

f

f

e

r

e

n

c

e

i

n

1983

and

1985

b

e

t

w

e

e

n

t

h

e

m

.

Women i

n

t

h

e

i

r

f

o

r

t

i

e

s

i

n

t

h

e

p

r

e

f

e

c

t

u

r

e

were i

n

f

e

r

i

o

r

i

n

p

h

y

s

i

c

a

l

f

i

t

n

e

s

s

t

o

t

h

e

n

a

t

i

o

n

a

l

c

o

u

n

t

e

r

p

a

r

t

s

.

A

l

t

h

o

u

g

h

many r

e

a

s

o

n

s

f

o

r

t

h

e

s

e

r

e

s

u

l

t

s

c

a

n

b

e

c

o

n

s

i

d

e

r

e

d

f

u

r

t

h

e

r

i

n

v

e

s

t

i

g

a

-t

i

o

n

i

s

n

e

c

e

s

s

a

r

y

t

o

make them c

l

e

a

r. 1 , 目 的 人聞は何時,如何なる場所においても健康であり優れた体格・体力を持つことが大切で、あるo 特に,ますます高齢化する社会をむかえる中で,社会的役割の大きい壮年層の体力は重要で、あ り,その関心が高まって来ている。しかし,福井県における関心は今一歩と思われるo 福井県の壮年の体格・体力の調査は少なし昭和47度年に福井県教育委員会が県民壮年層の 体力の現状を把握するために行った「県民体力実態調査jl)があるのみで,その後の調査はみら れない。 そこで,このたび昭和58年度と60年度の福井県の壮年の体格・体力のデータを得たので,こ れら 2年聞の値と12年前の昭和47年度の値を比較するとともに, 全国値2)3) とも比較して,福 井県の壮年の体格・体力への関心を高め, くわえて,今後の社会体育指導の基礎資料を得るこ とを目的とした。 2 . 方 法 調査対象は,福井県の各市町村の健康な30-59歳の男女であった。標本数は,昭和58年度も 60年度も男女各270名,計1080名で,その各市町村別・年齢別内訳は表Aのとおりである。 調査期間は,両年とも

5

-7

月であった。 調査内容は,体格の測定は,身長・体重・胸囲の3項目で,一般に行われる方法4)で計測し た。体力の測定は,文部省の「壮年体力テスト実施要項

J

5

)

により,敏しょう性のテストとして 反復横とぴ,瞬発力のテストとして垂直とぴ,筋力のテストとして握力,巧ち性のテストとし てジグザグドリプル,持久性のテストとして急歩の

5

項目を測定した。総合体力は,各種目の 得点表によって20点満点で採点し、その5種目の合計点により判定した。また,その合計点に よって体力年齢を判定した。 年度聞の比較および福井県と全国の比較は,これらの各種目および合計点の平均値と標準偏 差によって行った。また,体力年齢と歴年齢を比較し,体力年齢が歴年齢より小さい者,等し い者,大きい者の占める割合(%)を求め比較した。 比較に用いた福井県の昭和47年度の値は,

r

昭和47年度県民体力実態調査報告書:福井県教 -

(4)

54-表

A

福井県の昭和

5

8

6

0

年度の各市・町別の各年齢に対する標本数 ( )は 58年度

30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 言十 福 井 市 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 30 (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2)(1)(1)(1) (I)(1)(I) (1) (1)(1) (1) (30) 敦 賀 市 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 20 (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (20) 武 生 市 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 30 (1)(1)(1) (1) (1)(1)(1)(1)(1)(1) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (30) 小 浜 市 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 20 (1)(I)(1) (1) (1)(1) (1)(1) (1)(1) (1) (I) (1) (1)(1)(1) (1) (1) (1)(1) (20) 大 野 市 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 (1) (1)(1) (1)(1) (1) (1)(1)(1)(1) (10) 鯖 江 市 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 30 (1)(1) (1)(1)(1) (1) (1) (1) (1) (1)(2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (30) 金 津 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 (1) (1)(1)(I) (1)(1)(1)(1) (1)(1) (10) 丸 岡 町 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 20 (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (2) (20) 坂 井 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 20 (l)(1) (1) (1) (1)(1) (1)(1) (1) (1) (10) 今 庄 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 (1) (I) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (10) 織 田 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 (I) (1) (1)(1) (1) (1)(1)(1) (1) (1) (10) 勝 山 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 松 岡 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 芦 原 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 南 条 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 二 方 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 大 飯 町 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 永平寺町 (1)(1) (1) (1) (1)(1)(1) (1)(1)(1) (10) 二 国 町 (1) (1) (1) (1)(1) (1) (1) (1) (1)(1)(1)(1) (1) (1)(1) (1) (1) (1)(1) (1) (20) 池 田 町 (1) (1)(1) (1) (1)(1)(1) (1)(1)(1) (10) 清 水 町 (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (1) (10) 美 浜 町 (1) (1) (1) (1) (1)(1) (1)(1)(1)(1) (10) 上 中 町 (1) (1)(1) (1) (1) (1) (1)(1)(1) (1) (10) 計 (9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 270 9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (9) (270) 表B 男女別、年齢別の標本数

?

て XR

30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 合 計 58・60年度福井県 90 90 90 90 90 90 540 47年度福井県 212 237 216 146 107 90 008 ,1 男 子 59年度全国 2,929 2,965 2,931 2,798 2,684 2,560 16,867 47年度全国 1,908 1,992 2,009 1,486 860 727 8,982 58・60年度福井県 90 90 90 90 90 90 540 47年度福井県 311 373 314 201 139 70 408 ,1 女 子 59年度全国 3,077 3,395 3,054 2, 794 2,679 .2,557 17,556 47年度全国 680 ,1 2,145 1,521 997 710 540 7,593 55

(5)

育委員会jllから,全国の47・59年度の値は, ["昭和47 (59) 年度体力・運動能力調査報告書: 文部省体育局J2l3lから抜粋した。これらの男女別・年齢別の標本数を示したのが表

B

である。 3 • 調査結果の概要と考察 3 • 1 体格について 図1- 1から図1- 3は,身長・体重・胸囲の体格測定項目の平均値を男女別にプロットし, 昭和58・60年度と 47年度の比較,およびその全国との比較をみようとしたものである。また図 中に, 59年度と 47年度において福井県と全国との平均値の差の検定の結果, 5 %水準で統計的 に有意な差が認められたとき※で示し,福井県および、全国において, 59年47年度の平均値の差 の検定の結果, 5 %水準で統計的に有意な差がみられたとき存で示した。 これらによると,身長は男女とも

1

2

年間に各年代

3

cm前後と順調に伸ぴ,この傾向は全国と ほほ、同様な傾向であった。福井県は全国に比べて身長は,高い傾向にあり, 47年度の50才以上 の女子および58・60年度の50-54才代の女子と 50オ以上の男子で有意な差が認められた。この 傾向は, 47年度より 58・60年度の方が強くなっていると推測される。 体重は,男子においては,

1

2

年間に身長と同様増加しており,増加は若い年代で大きい傾向 がみられ,これは全国と同様な傾向であった。女子においては, 58・60年度と47年度との聞に 170 悩井県・ ・58.60年度 全 国 企 . 59 年!支 出井県0 - 0 47年 度 169 168 167 166 165 164 163 福井県と全国の平均値の差の検 =予て〉 ii:'結果、 5%水ilfてー統計的に 162 1 山 l有意な差が認められたとき、楽

i

T

で凶中に示し戸。 Icm

30 35 40 45 50 55

r

Z

.

.

1

1/洋 齢 34 39 _~49 _5L .59 図1ー 1 主 主

i

里至上 157 # 156 仲 村 ‘ . 、 、 同 造 、 特 、 、 企 皐 、 科 ︿ 斗 155 154 、、計二 Zミ 153 152 # 冷 悩井県および全闘におL、て、 47年 ¥ 151-1度と59年度の平均値の差の検定の結

¥

果、 5%水準で統計的に有意な差が 己 認められたとき、j;で図中に ~l~ した q 30 35 40 45 50 55 34 39 44 49 54 59 図1-1 皇~-.l主主 56

(6)

-65 64

ヘ#

63 62

¥

A

61 60 'cf ""'Z::

¥b

、ど〉 51 ム "T-33104331 9 5 44│0444│5955│0455│ 9 5 33│0433│5944l0444│5955│0455│ 5 9 体 重 ( 男 子 ) 国 1-2 体 重 ( 女 子 ) 90 85 89 84 88 83 87 82 86 81 85 ..,... 33│0433│5944│0444│5955│0455│ 5 9 45 51051 5 49 54 59 胸 囲 ( 男 子 ) 図1-3 胸 囲 ( 女 子 ) -

(7)

57-全年代をとおして有意な差はみられず, 12年間に体重は変っていないと推測きれるo 全国では, 45才以上の年齢で59年度が47年度より重<,両者の間に有意な差がみられ,福井県とは異った 傾向を示しているo 胸囲は,男子においては全国が確実に増加しているのに,福井県の58・60年度と47年度の聞 には, 40-44才代を除いて有意な差は認められず, 12年間に胸囲はほとんとや変っていないと推 測される。女子においては, 12年前の47年度より小さい値を示し, 49才以下の年代で有意な差 がみられた。 47年度では各年代において全国と同様で、あったことから, 58・60年度の若い年代 の女子の胸囲が小さくなってきていると推測され,これは,全国と同様な傾向であった。58・60 年の福井県と全国を比較してみると,全国は加齢とともに胸囲は大きくなる傾向にあるが,福 井県は逆に小さくなる傾向がみられ,男子および47年度の値と同様な傾向であった。 体格の各項目について, 58・60 (59) 年度と 47年度および福井県と全国の平均値の差の検定 の結果をまとめたのが,図1-4と図 1- 5である。 59年度が47年度より,また福井県が全国 より 5%水準で有意な差で、優れていたとき

O

で示し,劣っていたときXで示した。 図

1-4

福井県と全国における昭和47年度と 59年度の壮年の体格の比較 時同l

文誌一

一一一一記

性 別 男 子 女 子 3304 3395 45 50 55 30 35 40 45 50 55 44 49 54 59 34 39 44 49 54 59 身 長 福井県 。

O O

。 。

O

。 。 体 全 国

O O

o

O

O

O O O O O

。 体 重 福井県 。

O

。 。 全 国 。

O O O

O

O O

格 福井県 ~ ~ ~ ~ X 胸 囲 全 国

o

o

O

O

X ~ ~ 。

O

。:59年が47年度より有意 (5%)に優れていたとき ~:劣っていたとき 図

1-5

昭和47年度と 59年度における福井県と全国の社年の体格の比較 男 子 女 子 3304 35 40 45 50 55 30 3349 40 45 5559 39 44 49 54 59 34 44 49 54 身 長 47

O O

体 59 。 。 。 体 重 47 59 ~ ~ ~ 格 47 。 1旬 囲 59 ~ ~ ~ ~ ~ ~ X 。福井県が全国より有意 (5%)に慢れていたとき :J<<劣っていたとき -

(8)

58-以上の結果より,

5

8

6

0

年度の福井県の壮年の体格は,全国に比べて,男子では身長が高〈 胸囲が小さいと推測きれ,女子では身長が高<,体重は軽<,胸囲は小きいと推測される。こ の細長・細胸の傾向は,男女共

1

2

年間で強まっており,男子より女子の方が強いと推測される。 身長が高いのは,今までの福井県の小中高等学校児童・生徒6円 高 専 の 学 生 ベ 勤 労 青 少 年10) 等の調査から明らかて

v

福井県の体格特徴として定着しつつある。体重と胸囲の傾向について は明確で、はないが,体力面では連続きか上がり・懸垂腕屈伸・ハンドボール投が全国より劣っ てきていることが明らかで,上体の筋肉の発達と無関係で、はないように思われる。 これらの原因については,複雑で推測できないが,生得的な遺伝によるものか,栄養の問題 か,共働き世帯比率68.9%の日本ーが原因か,上肢による力運動の不足が原因か今後の研究が 必要と思われる。 3

2 体力について 図

2-1

から図

2-6

は,反復横とぴ,垂直とぴ,握力,ジグザグドリブノレ,急、歩および壮 年体力テストの合計点の平均値をプロットし!

5

8

6

0

年度と

4

7

年度の比較および、その全国との 比較を男女別にしたものである。また体格と同様,図中に

4

7

年度と59年度において,福井県と 全国との聞の平均値の差の検定の結果, 5 %水準で統計的に有意な差が認められたとき来で示 し,福井県および全国において, 59年度と

4

7

年度との間の平均値の差の検定の結果, 5%水準 で有意な差がみとめられたとき岸で示した。 46 44 42 40 38 36 件 福井県.-.58.60年 度 全 国 企 ... 59 年 度 福井県0----0 47 年 度 全国ムー---ム 47 年度 3314033195441404419555140551 9 5 反復横と;び(男杢

L

42 40 38 36 34 32 3 ,、. 図2-1 &祖横とび(女子} 5 9

(9)

-36 54 52 34 50 32 48 46 30 44 28 42 26 40 38 24~・ d,、、 国 2-2 垂直とび(女子)

31 30 46 29 28 44 27 42 26 # 40 310433159441404419555104551 5 9 握 力 ( 女 子 ) -

(10)

60-24 20 19 18 23 22 21 26 25 福井県も全国も59年と 47年との聞には 5 %水準 で全年代に有意差あり 24 22 21 20 19 17 23 16 18 55 59 3-0 35 40 45 50 34 39 44 49 54 ジグザグドリプル(女子) 17 5S 59 30 35 40 45 日 34 39 44 49 54 ジダザダドリプル(男子) 15 550 540 520 530 510 500 490 570 56 730 690 680 670 720 710 700 740 750 # - 61ー 急 歩 ( 女 子 ) 国2-5 55 59 50 54 45 49 # O I l 4

-、

J 4 4 一 子 一 一 男 一 pbHE--3 3 -童 AUa4Eha-内 t u i - - q a -- m h 一 660

(11)

Z

75 750 70 70 65 65 60 60 55 55 50 50 45 45 -40~ r.',¥ の間 ¥、 内に有志;な茅:あり ¥じ A 古 59 40 30 3"5 40 45 -S0 34 39 44 49 54 生主重量Eテスト合計E~~里圭L 30 35 40 45 50 55 34 39 44 49 54 59 体力診断テスト合計点(女子) これらによると,敏しょう性の測定種目である反復横とぴは, 若い年代で大幅に全国より上回っていたが, 58・60年度には35-49才の記録の伸ぴが悪<,全 男子では12年前の47年度には 国との聞に有意な差が認められなかった。福井県の50才以上では12年間に記録が大きく伸びて いるが,全国では高年代ほど記録の伸びが小さい傾向がみられた。女子では47年度には福井県 は全国より優れる傾向にあり, 40才代では統計的に有意な差が認められたが, 58・60年度には 40才以上の年代で劣る傾向がみられ, 40才代では全国との聞に有意な差がみられた。全国では 男女とも12年間に確実に向上しているが,福井県は40才以上で向上が少なし 58

60年度と47 年度の聞には有意な差はみられなかった。 瞬発力の測定種目である垂直とびは, 男子では福井県は全国に比べて47年度も58・60年度も 劣る傾向がみられるが,有意な差がみられたのは 47年度の50~55才だけであった。 12年間に全 国と同様瞬発力の向上がみられたが,若い年代で向上が小きい傾向にあった。女子では男子と 同様47年度も58・60年度も全国より劣る傾向にあり, 男子よりこの傾向が強し 47年度の30オ 以下および40~45才代, 58・60年度の50-55才代で有意な差がみられた。 筋力の測定種目である握力は, 47年度の男子は44才以下の年代で全国より優れ,有意な差が みられたが, 58・60年度には全国とほぼ、同様な値であった。 45才以上では, 47年度も58・60年 度も全国と同様な値で順調に向上している。女子においては, 47年度も58・60年度も全国より 劣る傾向がみられ, 47年度の 40~44才代と 50才以上の年齢および58 ・ 60年度の 55才以上で,全 つ 臼

円 。

(12)

国より劣り有意な差がみられた。福井県では

1

2

年間にわずか向上の傾向にあるが,有意な差が みられたのは

30-34

才代のみであった。 巧ち性の測定種目であるジグザグドリプルは,

1

2

年間に順調に記録は向上している。全国と 比較すると,

4

7

年度

4

0

オ以下の男子で全国より有意な差で優れていたが,

1

2

年後の

5

8

6

0

年度 には

3

0

才代で有意に全国より優れただけであった。女子では

4

7

年度には,全国との間に有意な 差はみられなかったが,

5

8

6

0

年度には,

30-34

才代で有意な差で{憂れ,

4

0

才代で有意な差で 劣っている。

4

0

才代以外は全国と同様,

1

2

年間に記録が向上している。 持久性の測定種目である急歩は,

4

7

年度の男子では全国との聞に差がみられず,全国と同様 であったが,

5

8

6

0

年度は

3

0

才代の記録が向上し,全国との聞に有意な差がみられた。女子で は

4

7

年度は全国より

4

9

才以下の年齢で大幅に優れていたが,

1

2

年間に全国が大幅に向上したた め,

5

0

6

0

年度には

3

0

-

3

4

才代で全国より有意な差で優れただけで,その他の年齢では有意な 差はみられなかった。福井県の

3

5

才以上の女子は,

4

0

才以上の男子と同様,

1

2

年間に持久性の 向上は認められなかった。 体力の総合力を示す壮年体力テストの合計点は,男子においては

1

2

年前の

4

7

年度には全国よ り優れる傾向がみられ,

4

9

才以下の年齢で有意な差で優れていたが,

5

8

6

0

年度には{憂れる傾 向はみられるが,有意な差で優れていたのは

50-54

才代だけであった。福井県の総合体力は順 調に伸,

1

2

年間で約

5

才若くなっていると推測される。女子においては

4

7

年度では男子と同様, 全国より優れる傾向にあり,

4

0

才以下の年齢で全国との間に有意な差がみられた。しかし,

5

8

6

0

年度には

4

0

才以上の年齢で全国より劣る傾向にあり,

4

0

才代では有意な差が認められた。一 方,福井県の女子の総合体力は,

1

2

年間に

3

0

才代の女子で約

5

才,

4

0

オ以上で約

3

才若くなっ ていると推測される。 体力の各測定項目について,

5

8

6

0(

5

9

)

年度と

4

7

年度および福井県と全国の平均値の差の 検定結果をまとめたのが,図

2-7

と図

2-8

である。

5

9

年度が

4

7

年度より,また福井県が全 国より優れ,

5%

水準で有意な差が認められたとき

O

で示し,劣り

5%

水準で有意な差が認め られたとき X で示した。 以上の結果より,福井県の壮年の体力は概して,

4

7

年度から

5

8

6

0

年度の

1

2

年間に瞬発力(垂 直とぴ)と巧ち性(ジグザグドリブ/レ)が男女とも順調に向上したが,敏しょう性(反復横と ぴ)と持久性(急歩)の向上にかげりがみられた。一方,男子の筋力(握力)は向上している が,女子では向上はみられなかった。男子および

'

3

0

才代の女子は順調に向上したが,

4

0

才以上 の女子では向上が小さい傾向にあった。 全国との比較では,

4

7

年度の方が

5

8

6

0

年度より全国より優れる種目が多しその結果は合 計点の図によく示されている。男女とも若い年代で全国より優れる種目が多く,女子より男子 の方が全国より優れる種目が多かった。全国より劣る種目は,男子ではほとんどなし女子の 垂直とび,握力の種目で多くみられた。また,

5

0

6

0

年度の

4

0

才代の女子の種目で全国より劣 -

(13)

63-図

2

7

福井県と全国における昭和

4

7

年度と

5

9

年度の社年の体格の比較

三長吉

男 子 女 子 30 35 40 45 50 55 30 35 40 45 50 5595 34 34 39 44 49 54 59 39 44 49 54 反 復 横 と ぴ 福 井 県

O

。。

o

全 国

O O O O

。。

O O

O O

垂 直 と び司 福 井 県

O O O

O

o

全 国

O

O O O

o

。。。

O O

福 井 県

。 。。。

o

握 力 全 国

。。。

o

O

。。

o

O O

ジ グ ザ グ ド リ プ ル 福 井 県

O O

。。。

O O

。 。

力 全 国

O

O O O O O

。。。

O O

急 、 歩 福 井 県

O

全 国

~ ~

O O

。。。

O

ムp、 十目 占 福 井 県

。。

O O O O O

全 国

O

。。

O O

。。。。

O O

iQ) : 59年 度 が47年 度 よ り 有 意 (5%)に優れていたとき

x:

劣っていたとき 図2-8 昭和

4

7

年と

5

9

年における福井県と全国の壮年の体格・体力の比較 1

でと

ι

h

z

h

町 男 子 女 子 30 35 40 45 50 55 30 35 40 45 50 55 34 39 44 49 54 59 34 39 44 49 54 59 反 復 横 と ぴ 47

O O O O

o

59

O

$

x

垂 直 と び 47

x

X

x

$ 59 $

x

47

O O

$

x

~

?

力 59

x

ジ グ ザ グ ド リ プ ル 47

O O O

力 59

O

O

x x

急 歩 47

。。。

O

59

O

O

A 口 百十 占 47

。。

O

。。。

O

59

x x

iQ):福井県が全国より有意(5%)に慢れていたとき

x:

劣っていたとき -

(14)

64-る種目が目立った。 このような結果の原因については,複雑で、推測できないが,運動の量および質の不足が最大 の原因とかあえられるので,これらの点から今後の研究が必要である。 図3は,壮年体力テストの合計点によって判定された体力年齢と暦年齢を比較し,体力年齢 〈暦年齢のとき

A.

体力年齢=暦年齢のとき

B

.

体力年齢〉暦年齢のとき

C

とし,その割合(%) を求め,これらの割合を男女別にして,年度間および、福井県と全国を比較したものである。 これらによると,福井県の男 子においては

A

4

7

年度が

5

5

.

3

-

6

5

.4%から

5

8

6

0

年度は71 .1~82.2% と増加し.

C

1

8

.

9

~25.6% から 3.4-14.6% と少な くなっている。女子は

A

6

2

.

0

-

-

7

1.

1%

から

6

7

.

0

-

8

6

.

5

%

と増加 し. C は

1

6

.

0

-

2

2

.

3

%

から

6

.

6

-17.6%

と少なくなっているo よって,男女とも

5

8

6

0

年度の 方が

4

7

年度より体力年齢が暦年 齢より若くなってきおり,総合 体力の合計点を考慮すると,こ の

1

2

年間に男子は約

5

才,女子 は約3才体力は若くなっている と推測される。 この傾向は全国とほぼ同様で、 あるが,福井県の女子は全国に 比べ若返りが遅れていると推測 される。また,総合得点からも 推測されるが,福井県において は女子より男子の方が体力の若 返りがよいと推測される。年代 別では.

4

7

年度の

5

0

才以上の男 子では,全国より

B.C

の占め る割合が多く

. A

の占める割合 が少なかったが.

5

8

6

0

年度に は逆になっていること.

5

8

6

0

3

1

年齢段階別体力年齢と暦年齢の比較 年 齢 年度 A B (%)C (男子)

:A ~:B

_ : c

体力年齢く暦年齢 体力年齢=暦年齢 体力年齢〉暦年齢 -

(15)

65-年度内女子では,全国に比べて

B.C

が多く

. A

が少ないこと 図

3-2

年齢段階別体力年齢と暦年齢の比較 が目立っている。 以上より,体力年齢と歴年齢 の比較からも福井県の壮年の体 力は12年間に若くなっていると 推測される。 4. まとめ 以上の調査結果の概要から, 福井県の壮年の体格・体力は次 の様に要約できる。 (1) 昭和58・60年度の体格は全 国に比べて,男子は身長が高く, 胸囲が小さいと推測され,女子 は身長が高く,体重は軽く,胸 囲は小きいと推測された。 12年間に男女とも身長で約 3 cm伸び,男子の体重も約2kg重 くなったが,男子の胸囲と女子 の体重はあまり変化がなく,女 子の胸囲は小さくなる傾向にあ った。この細長・細胸の傾向は, 男女ともこの12年間に強まる傾 年 齢 年度 A B(%)C (女子)

:A

~:B

:

c

向にあり,男子より女子の方が 体力年齢〈暦年齢 体力年齢ニ暦年齢 体力年齢〉暦年齢 強いと推測された。 (2) 昭和58・60年度の体力は.47年度から58・60年度の 12年間に,男子および30才代の女子で 約5才, 40オ以上の女子で約 3才体力が若くなっていると推測きれる。順調に向上していると 推測される体力は,男女の瞬発力と巧ち性および男子の筋力で,向上にかげりがみられている と推測きれる体力は,男女の敏しょう性と持久性および女子の筋力であった。全国より劣ると 推測される体力は,女子の瞬発力と筋力であり,劣ると推測される年代は女子の40才代であっ た。また,全体として47年度は全国より優れる傾向にあったが, 58・60年度には全国とほぼ同 様か.40才代の女子にみられるよっに劣る傾向がみられた。 以上のようであるが,これらの原因は複雑で、推測できないが,生得的な遺伝によるものか, -

(16)

66-栄養の問題か,肥満に対する減量が原因か,共働き世帯比率

68.9%

の日本ーが原因か,運動の 量および質の不足が原因か,上肢による力運動の不足が原因11)かなど,今後の体格・体力の 追跡調査とともに,生活環境・運動実施状況などについても調査が必要と思われる。 文 献

1

)福井県教育委員会,

I

昭和

4

7

年度県民体力実態調査報告書j,

(

1

9

7

3

)

22-43

2

)文部省体育局,

r

昭和

4

7

年度体力・運動能力調査報告書

J

.

(

1

9

7

3

)

.

1

1

7

-135

3

)文部省体育局,

I

昭 和

5

9

年度体力・運動能力調査報告書j,(1

9

8

5

)

56-64

4

)川畑愛義ほか,

I

体力測定と健康診断j,南江堂, (1

9

6

9

)

2

1

9

-

2

2

4

5

)文部省体育局,

r

体育・スポーツ指導実務必携j,ぎようせい.

(

1

9

8

0

)

5

9

4

-

6

7

1

6

)松

i

畢甚三郎ほか,

r

昭和

4

7

年度の福井県の小中高等学校の児童・生徒の体格・体力・運動能力について j, 北陸体育学会発表資料,

(

1

9

8

3

)

7 )岡島嘉信・松

i

畢甚三郎ほか.

I

昭和

5

8

年度の小中高等学校の児童・生徒の体格・体力・運動能力について

J

, 北陸体育学会発表資料,

(

1

9

8

4

)

8 )松i畢甚三郎,

I

本校学生の体格・体力・運動能力に関する調査研究

J

,福井工業高等専門学校研究紀要自然科 学・工学第

1

3

号,

(

1

9

8

0

)

1

-13

頁 9 )松

i

畢甚三郎ほか,

I

福井県の勤労青少年の体格・体力・運動能力についてj,福井工業高等専門学校研究紀要 自然科学・工学第四号, (1

9

8

5

)

49-65

1

0

)

総理府統計局,

r

昭和

5

5

年国勢調査報告第

3

巻基本集計結果

(

2

)

その

2

都道府県市区町村編

1

8

福井県j,

(

1

9

6

2

)

9

2

1

1

)

青木純一郎・前島孝ほか, ['日常生活に生かす運動処方j,杏林書院,

(

1

9

8

2

)

59-76

-

表 A 福井県の昭和 5 8 ・ 6 0 年度の各市・町別の各年齢に対する標本数 ( )は 58 年度 よ そ 空 30 3 1   32 33 34 35 36 37 38 39  40 4 1   42 43 44 45 46 47 48 49  50 51 52 53 54 55 56 57 58 59  言十 福 井 市 2 2 2  2  2  2 2  2 2  2  1 1 1 1 1 1 1  1 1 1   30  ( 2 )   ( 2 )   ( 2 )   ( 2 )   ( 2 )
図 2 ー 7 福井県と全国における昭和 4 7 年度と 5 9 年度の社年の体格の比較

参照

関連したドキュメント

 尿路結石症のうち小児期に発生するものは比較的少

いない」と述べている。(『韓国文学の比較文学的研究』、

この数字は 2021 年末と比較すると約 40%の減少となっています。しかしひと月当たりの攻撃 件数を見てみると、 2022 年 1 月は 149 件であったのが 2022 年 3

○「調査期間(平成 6 年〜10 年)」と「平成 12 年〜16 年」の状況の比較検証 . ・多くの観測井において、 「平成 12 年から

○国は、平成28年度から政府全体で進めている働き方改革の動きと相まって、教員の

我が国では、 2021 (令和 3 )年 4 月、政府が 2030 (令和 12 )年までの温室効果ガ スの削減目標を 2013 (平成 25 )年度に比べて

z 平成20年度経営計画では、平成20-22年度の3年 間平均で投資額6,300億円を見込んでおり、これ は、ピーク時 (平成5年度) と比べ、約3分の1の

 2018年度の実利用者92名 (昨年比+ 7 名) ,男性46%,女 性54%の比率で,年齢は40歳代から100歳代までで,中央 値は79.9歳 (昨年比-2.1歳)