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教員養成系社会科における入試と就職 : 滋賀大学教育学部の事例

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教員養成系社会科における入試と就職

―滋賀大学教育学部の事例―

松 田 隆 典

Takanori MATSUDA

キーワード:教員養成、社会科、センター試験、高校履修科目、教職

Entrance examination and finding employment for students

majoring social studies in the teacher education course

Ⅰ.はじめに―地理教育を考える視点  地理学界では大学入試センター試験(以下センター試験という)の地理受験や高校の地理履修が注 目されるが、地理教育の再生の問題は高校地理のあり方を改革すれば事足れりという単純な問題では ない。  高校で地理を教える教員が採用されにくいのは、高校の地理教育を担う地理歴史科の免許取得者が 文系型の教育システムから養成されるからである。センター試験での地理受験者あるいは高校での地 理履修者は地理歴史科の免許取得者には少ない。文系型の高校生が履修科目として地理を選択しない 理由は、中学校社会科の授業にあると思われる。中学校社会科の地理的分野の授業の改革が地理教育 の再生を決める最大のファクターである。  しかし、高校地理の場合と同様に、中学校社会科の教員は文科系の教育システムから養成され、多 くは地理を教えるのを不得意としている1)。教員養成課程に身を置く者であれば、実感をもってこの 事実に首肯するであろう。すなわち、地理教育の再生のための最も重要な鍵は、地理を教えることを 不得意としない中学校社会科の教員を養成することである。  さらに、中学校社会科の地理的分野に興味・関心をもつためには、小学校社会科の授業がポイント になる。滋賀大学教育学部の学生 (1 回生がほとんど ) に対する田中彰の調査2)によると、小学校社会 科で「印象に残った事柄」( 自由回答 ) の大半は 6 年生の歴史の授業に関連している3)。主たる問題と 考えるのは中学校の地理的分野であるが、近年取り沙汰される小中連携において、地理的分野のプレ ステージは小学校 5 年生のいわゆる「産業学習」であろう。  本稿の目的は文系の学生がセンター試験の地理受験者が多くないことを再確認するとともに、高校 地理の履修率が低いことを明らかにして、そのために生じている地理教育の問題点について論じるこ とである。教育学部でセンター試験の受験科目と高校履修科目について調査することは、将来の教員 を養成する高等教育機関の学生の科目選択の実態を明らかにするという特別の意味をもつ。小・中・高・ 教員養成という循環的な一貫教育の観点からみた地理教育の課題を見通すことができる。  また、教育学部生のうち社会科に属する学生の最近 10 年間の就職状況について明らかにして、教 員養成課程における社会科の果たしている役割について考えてみたい。公開しにくいと思われるコー スまたは専攻などのレベルの就職資料をあえて議論の俎上にあげることによって、教員養成課程とそ の中の社会科の役割について問題提起をしたい。

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Ⅱ.調査方法  滋賀大学教育学部の社会科専攻・専修の教員スタッフのうち「初等社会科内容学」の担当者は、 2012 年度以降受講生に、センター試験のうち地理歴史科・公民科の受験科目と高校での地理歴史科・ 公民科の履修科目について質問紙調査を実施した4)。2013 年度からは受験型という調査項目を追加し た。これは地理歴史科・公民科の受験科目数ではなく、回答者の認識による。  滋賀大学教育学部は 2012 年度から情報教育課程の募集を停止し、学生定員は教員養成課程 220 名、 環境教育課程 20 名となった。さらに 2015 年度からは環境教育課程の募集を停止し、教員養成課程の 定員は 240 名となった。「初等社会科内容学」 は小学校教員免許の取得を卒業要件とする初等コース の必修科目、中等コースの選択必修科目であるためもあってか、毎年 1 回生の 90%前後が受講してい る。2014 年まで入学していた環境教育課程の学生は教員志望者が少なくないため、改組後の 2015 年 度に受講生が急増していない。  「初等社会科内容学」 は 2 クラス(1 クラス 120 名前後)で構成され、2014 年度をのぞいて、2 クラ スで調査を実施した。2014 年度は 1 クラスのみで実施し、その中に環境教育課程 20 名が含まれている。 毎年再履修者(1 回生配当の科目なので 2 回生以上)が 10 名前後含まれているが、調査が 1 回生対象 ということで、回答していない可能性が高いと思われる。  また、2013 年度から 1 回生秋学期配当の「社会・地理歴史科教材内容論」において社会専攻・専修(中 等教育コース社会専攻と初等教育コース初等教育専攻社会専修)に分属した学生に対して、同様の調 査を実施した5)。この調査は教育学部生を対象とした無記名調査とは異なり、社会専攻・専修の学生 の指導に活かすために記名とした。なお、社会専攻・専修への分属は 2013 年度と 2014 年度は中等教 育コースが 13 名、初等教育コースが 13 名であった。2015 年度は中等教育コースが 14 名、初等教育コー スが 15 名であった。  就職に関する資料は大学や学部レベルでは公開性を求められていることから目にすることはよくあ るけれども、コースや教科レベルの資料は管見の限り見られない。最近 10 年間の社会科教育コース の学生の就職状況について調査した6) Ⅲ.センター試験の受験科目 (1) 全国の受験率  センター試験はしばしば地理教育のあり方を論じる際の指標として用いられる。とりわけ、受験者 数の動向は最も基本的なデータである。  第1表は最近 5 年間のセンター試験における地理歴史科・公民科各科目の受験率7)の変化を示して いる。比率の分母は地理歴史科・公民科の受験者数8)であり、センター試験の受験者総数より少な い。地理歴史科・公民科を受験しない者が毎年 8 万人近くいるため、分母を受験者総数にしていない。 分子は各科目の受験者数である。文系型の受験生は 2 科目以上受験する場合が多く、受験率の合計は 100%を超える。  2011 年度まで地理歴史科と公民科から各 1 科目選択であったが、2012 年度から地理歴史科・公民 科から合わせて 2 科目選択できるようになって、受験率が大きく変化しはじめた。最も減少したのは 「現代社会」 の受験率であり、2011 年から 4 年間で 21%も低下した。政治経済と倫理は新設された 「 倫理・政治経済」 ( 以下、「倫理政経」 という ) を加えると、合計ではほとんど変化していない。  「世界史B」 と 「日本史B」 は 「現代社会」 の受験率の低下による影響を受けていないと思われ、「 地理B」がその影響を最も受けたようである。とはいえ「地理B」の受験率はしだいに上昇しているが、 2015 年までに 8%の上昇にとどまっている。「地理 B」の受験率は上昇して、「日本史 B」 の受験率に 比肩する勢いであるが、これは主として理系の受験生による選択に起因すると思われる。

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(2) 滋賀大学教育学部生の受験率  教育学部における前期入試はセンター入試受験科目として地理歴史・公民から 2 科目、理科から 1 科目の文系型(74 名)、地理歴史・公民から 1 科目、理科から 2 科目の理系型(39 名)のほか、面接 型(7 名)・実技型(17 名)があるが、文系型または理系型と同じセンター試験の受験科目を課している。 後期入試(34 名)も面接型・実技型と同様である。  センター試験の受験という点で、学生定員の 30%を占める推薦入試の入学者(一般推薦 54 名と地 域推薦 18 名)が問題になるが、推薦入試入学者の大部分がセンター試験を受験している。11 月に実 施される推薦入試に合格すると、センター試験を受験する必要はなくなるが、推薦した高校からの「指 導」によってセンター試験を受験する者が多い。各年度ともセンター試験の受験科目を回答しない学 生は回答者全体の 5%程度にとどまっている。もっとも文系型が地理歴史科・公民科から 2 科目、理 系型が理科から 2 科目を受験しているとは限らない。文系型または理系型を地理歴史・公民科と理科 の科目数ではなく、回答者に問うた理由9)はこのためである。以下とくにことわらない限り、文系型・ 理系型とは調査結果による。  第 2 表はほぼ滋賀大学教育学部全体の受験科目の傾向を反映した「初等社会科内容学」における調 査の回答者全体の結果を示している。一般的に教育学部は文系型の学生が多く占めるので、「地理 B」 の受験率は全国の受験率より低くなり、滋賀大学教育学部もそれに該当する。一方、「倫理」 と 「政 治経済」 の受験率が全国の値より高いが、その理由10)についてはよくわかっていない。「日本史 B」 と 「世界史 B」 の受験率は全国の値とあまり違わない。 (3) 文系型の受験率  第 3 表は教育学部の学生の約 6 割を占める文系型の学生だけの集計結果を示している。「地理 B」 第1表 最近の全国の地理歴史科・公民科各科目のセンター試験受験率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 倫理政経 受験者数 2011 0.5 19.1 1.0 33.1 1.2 24.6 38.5 12.6 19.2 - 461,908 2012 0.4 19.7 0.7 34.1 0.6 28.7 22.9 7.7 12.4 11.5 457,971 2013 0.3 19.3 0.6 34.1 0.5 30.6 17.9 7.7 11.1 11.4 467,502 2014 0.3 18.4 0.6 32.8 0.4 31.3 16.6 7.2 10.3 10.4 455,127 2015 0.3 18.6 0.5 34.4 0.4 32.5 17.0 7.2 10.0 10.4 452,123 第2表 最近の滋賀大学教育学部生のセンター試験受験率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 倫理政経 回答者数 2012 0.4 24.9 0.4 36.0 0.0 17.8 22.7 18.2 20.4 7.6 225 2013 0.0 16.4 0.4 30.5 1.3 19.9 20.8 21.7 26.1 5.8 226 2014 2.0 16.8 3.0 32.7 1.0 12.9 15.8 19.8 20.8 7.9 99 2015 0.0 16.0 0.0 29.8 0.4 16.0 18.2 16.0 19.6 8.4 225

第3表 最近の滋賀大学教育学部生(文系型)のセンター試験受験率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 倫理政経 回答者数 2013 0.0 23.5 0.7 42.6 0.7 5.1 24.3 27.2 35.3 5.1 136 2014 3.1 23.1 4.6 47.7 0.0 12.3 23.1 26.2 29.2 9.2 65 2015 0.0 22.6 0.0 44.6 0.0 9.6 24.1 20.3 27.1 12.0 133

第4表 最近の滋賀大学教育学部社会科専攻・専修のセンター試験受験率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 倫理政経 回答者数 2013 0.0 20.0 0.0 60.0 0.0 12.0 36.0 16.0 20.0 20.0 25 2014 0.0 39.1 0.0 43.5 0.0 13.0 21.7 13.0 34.8 17.4 23 2015 0.0 37.9 0.0 62.1 0.0 0.0 31.0 20.7 31.0 6.9 29 平均 0.0 32.4 0.0 55.2 0.0 8.3 29.6 16.6 28.6 14.8 78 第 1 表 最近の全国の地理歴史科・公民科各科目のセンター試験受験率 第 2 表 最近の滋賀大学教育学部生のセンター試験受験率 第 3 表 最近の滋賀大学教育学部生(文系型)のセンター試験受験率 第 4 表 最近の滋賀大学教育学部社会科専攻・専修のセンター試験受験率

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の受験率はやはり全国の値のほうが回答者全体よりも高い。地理歴史・公民科から 2 科目受験してい る場合がほとんどであるから、その他の科目はいずれも全体より上回っている。「地理 B」 だけが全 体より下回っているという事実は、地理がいかに理系型の学生の受験科目として特徴的であるかを示 している。  地理以外の科目について全国の受験率と滋賀大学教育学部の文系型学生の受験率との違いについて 少し詳しくみると、10%以上の差があるのは 「日本史 B」 と 「倫理」・「政治経済」 である。前者は全 国の値と教育学部全体との差が小さいことから、文系型に特有の違いであろうと思われる。一方、後 者は教育学部全体と文系型学生との差が小さいことから、滋賀大学教育学部に特有の違いであろうと 推定される。つまり、日本史は文系型学生が受験する傾向がやや強く、地理は理系型学生が受験する 傾向が強い科目であるという性格が見えてくる。  なお、文系型と回答した者には推薦入試入学者が少なからず含まれているので、文系型の推薦入試 入学者はセンター試験の地理歴史科および公民科を 2 科目受験しているとは限らない11)。したがって、 文系型として集計された回答者の地理歴史科および公民科の各科目の受験率の合計は 2 科目受験を示 す 200%を下回っている。  ただし、2014 年の調査は「初等社会科内容学」の片方のクラスのみで実施したために、他の年度の 調査結果と若干違った傾向を示している。サンプルとしての偏りもさることながら、調査対象として 環境教育課程が含まれていたことが、そうした結果を生ぜしめたかもしれない。とくに 「地理 B」 の 受験率が全体の集計結果と文系型のみの集計結果の間に差が小さいことが特徴である。つまり、環境 教育課程の学生のうち理系型の学生も 「地理 B」 の受験率が高くないために、文系型と理系型との差 が小さい12)といえそうである。  ところで、滋賀大学教育学部生の受験科目の特色を知るために、2015 年度の滋賀大学経済学部の受 験生の地理歴史科・公民科の受験科目のデータ13)を得た。教育学部生のデータのように入学者では ないので性格が異なるが、両者を比較してみよう。  ほぼ同じ文系型の教育学部生と比べても、「世界史 B」 31.3%、「地理 B」 20.5%と受験率がやや高いが、 最も異なる点は公民科の各科目の受験率である。「現代社会」15.2%、「倫理」12.8%、「政治経済」12.6%と、 文系型の教育学部生と比べて低いが、一方複合科目の 「倫理政経」 が 36.7%と、数倍の値を示してい ることが目を引く。全国の 「倫理政経」 の受験率よりも高い。「倫理」 「政治経済」 が単独の受験科目 になっていない他の志望大学・学部との関係ではないかと思われる。  さらに、第 4 表は社会科専攻・専修に分属した学生の受験率を示している。このデータは回答者数 が小さいので、年度によるばらつきが大きくなるが、将来の中学校社会科や高校地理歴史科を教える ようになる可能性があることを考えると、検討に値する重要なデータである。  年度ごとのばらつきを考慮して、3 年度の調査結果の平均を算出してみると、やはり文系型の教育 学部生の値に近似することが知られる。「地理 B」 の受験率が低いことは社会科専攻・専修を希望す る学生のほとんど14)が文系型学生であることを意味する。ただし、文系型教育学部生とやや異なる のは公民系科目の受験率である。社会科の学生のほうが 「倫理政経」 の受験率がかなり高く、経済学 部の受験者と文系型の教育学部生との中間に位置する。   Ⅳ.高校における履修科目 (1) 全国の動向  センター試験の受験率に最も関係が深いのは、いうまでもなく高校における履修科目であるが、具 体的なデータは管見の限り見当たらない。2006 年 10 月に世界史未履修問題が騒がれる前に、文科省 が調査した高校における履修科目の開設率のデータ15)があるが、これは「最も高い学年の数値」を 示したにすぎない。  「最も高い学年の数値」という付帯条件があるものの、このデータからある程度の傾向は読み取れ

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る。普通科では高校 3 年生が最も開設率が高い科目が多いが、「日本史 B」 が 85%、「政治経済」 が 73%、「世界史 B」 が 70%、「地理 B」 が 62%、「倫理」 が 37%と続く。「現代社会」 は 1 年生で最も 開設率が高く、62%を示す。「世界史 A」 「日本史 A」 「地理 A」 は 2 年生で最も開設率が高く、それ ぞれ 41%、32%、29%を示す。  「地理 B」 の高校での開設率の数値が 「日本史 B」 「世界史 B」 「政治経済」 に比べて低いことは、「 地理 B」 が理系型の生徒の受験科目だという特徴に関係しているかもしれない。一方、いわゆる 3 つ の A 科目はセンター試験の受験率の低さからすると、開設率が高いのは意外な印象をもつかもしれな いが、理系型の生徒も地理歴史科 2 科目を履修する必要があることを考えると無理はない。とくに、 「世界史 A」 が他の 2 科目よりやや高いのは必修科目である所以であろう。

第5表 最近の滋賀大学教育学部生の高等学校における履修率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 回答者数 2012 40.4 57.3 12.4 57.3 7.6 28.9 77.3 40.4 51.1 225 2013 38.1 53.1 13.7 51.3 8.0 31.9 80.5 44.7 51.8 226 2014 42.6 55.4 16.8 50.5 10.9 38.6 80.2 32.7 37.6 99 2015 40.4 52.4 9.3 54.2 6.7 33.3 75.6 43.1 52.9 225

第6表 最近の滋賀大学教育学部生(文系型)の高等学校における履修率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 回答者数 2013 29.4 64.0 14.0 75.7 4.4 14.0 83.1 47.8 65.4 136 2014 36.9 53.8 23.1 70.8 4.6 16.9 84.6 40.0 52.3 65 2015 23.3 65.4 7.5 84.2 6.2 12.8 72.9 55.6 68.4 133

第7表 最近の滋賀大学教育学部社会科専攻・専修の高等学校における履修率

年度 世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B 現代社会 倫理 政治経済 回答者数 2013 44.0 52.0 8.0 76.0 12.0 12.0 68.0 44.0 68.0 25 2014 34.8 60.9 13.0 69.6 4.3 17.4 73.9 47.8 60.9 23 2015 24.1 79.3 10.3 86.2 6.9 3.4 75.9 58.6 82.8 29 平均 34.3 64.1 10.5 77.3 7.7 10.9 72.6 50.1 70.5 78.0 (2) 滋賀大学教育学部生の履修率  受験率の分析と同様に最近 3 年間の滋賀大学教育学部生とそのうちの文系型学生および社会科専攻・ 専修の学生を対象とした調査データに基づいて、地理歴史科・公民科の高校における履修率について 分析する。  まず、学習指導要領における地理歴史科および公民科の必履修科目は、「世界史 A」 または 「世界 史 B」 のほか、「日本史 A」・「日本史 B」・「地理A」・「地理B」 から 1 科目、「現代社会」 または 「倫 理」 と 「政治経済」 である。したがって、高校では地理歴史科 2 科目以上、公民科を 1 科目以上また は 2 科目以上を必ず履修することになっている。調査結果でも、履修率の合計は 365 ~ 398%を示し ている。履修率の合計は理系型学生を含む教育学部全体と文系型学生との間には若干の差があるが、 文系型学生と社会科専攻・専修の学生との間にはあまり差がない。  第 5 表は教育学部生全体の各科目の履修率を示している。受験率のデータと同様に、「日本史 A」 や 「地理 A」 をのぞけば、「地理 B」 の履修率は最も低く、高校教育を前提に教員養成を考えること は難しいと思われる。この点については、別稿において論じてみたい。  いわゆる A 科目の中では 「日本史 A」 や 「地理 A」 の履修率が 20%を超えないのに対して、「世界 史 A」 の履修率は 40%前後を示している。このことは 2006 年に文科省の資料でもやや高校の科目開 設率がやや高いこととも符合する。世界史必修のために高校が苦悩しているイメージが想起される。 第 5 表 最近の滋賀大学教育学部生の高等学校における履修率 第 6 表 最近の滋賀大学教育学部生(文系型)の高等学校における履修率 第 7 表 最近の滋賀大学教育学部社会科専攻・専修の高等学校における履修率 平均

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「世界史 A」 と 「世界史 B」 の履修率の合計はどの年度も 100%になっていない。とくに、2013 年度 と 2015 年度は 7 ~ 8%の学生が実に世界史未履修であることを、無記名調査であるがゆえのリアリティ をもって確認することができる。教育現場からの言い分としては、世界史を教えられる教員を急に採 用できないという現実を無視した世界史必修という制度変更を強いられたためである。  また、地理歴史科の履修率の合計がほぼ 200%前後と必履修科目数に近いのに対して、滋賀大学教 育学部生は公民科の履修率の合計が 170 ~ 180%と必履修科目数の推定値16)を上回っている。これは おそらく 「現代社会」 の履修率の高さに起因するものと思われる。その結果、「現代社会」 の履修率 が受験率の 4 倍前後を示すが、「日本史 B」・「地理 B」・「倫理」・「政治経済」は 2 倍を少し下回り、「 世界史 B」 は 3 倍前後となっている。 (3) 文系型の履修率  第 6 表と第 7 表は文系型の教育学部生と社会科専攻・専修の学生の履修率をそれぞれ示している。 文系型の学生に限定すると、「地理 B」 の履修率はほぼ半減し、「日本史 B」 と 「政治経済」 の履修率 が大きく上昇するという点は、受験率の場合と同様である。やはり高校での履修の段階でも 「地理 B」 は理系型、「日本史 B」 と「政治経済」は文系型生徒が志向する科目である。  世界史必修という制度を満たすために利用されたと思われる 「世界史 A」 の履修は、理系型を含む 教育学部全体の履修率より文系型だけの学生のほうが低くなっている。文系型の場合は、2 科目受験 の必要から 「世界史 B」 を履修する可能性が高くなっているからであろう。それにしても、「世界史 A」 の履修率は高く、世界史必修のための重要な科目として機能していることがわかる。  社会科専攻・専修の学生の履修率のパターンもほぼ文系型学生に近似するが、「現代社会」 の履修 率がやや低いことが知られる。そのためか社会科専攻・専修の履修率の合計は、平均的には 10%ほど 低くなっている。この事実に対する解釈は 「現代社会」 という科目の内容に対する社会科志向の高校 生の評価にかかわるように思われる17)が、詳細な分析については、ここに示すデータだけではわか らない。もっとも、公民科から 1 科目以上という学習指導要領の必履修科目の規定によって、7 割前 後の生徒が 「現代社会」 を履修している。  上記のような履修上の特徴から、教員養成課程においてどのような指導を目指すべきかというのが 本稿における問題意識の根底にある。 Ⅴ.社会科教育コースの卒業生の進路 (1) 就職動向の背景  2007 ~ 2010 年度の団塊の世代の退職は教員採用にも影響を及ぼし、1946 ~ 49 年生まれの世代の 退職時に全国の教員採用が増加した。全国的には 2012 年頃からしだいに教員採用数が減少したが、 滋賀県では 1950 年代生まれの世代が就職した 1970 年代に人口が急増したため、2010 年代になっても 大都市圏ほど教員採用数が減少していない。滋賀大学教育学部全体の教員採用実績も滋賀県の教員採 用の動向の影響を受けるが、滋賀大学教育学部生は他府県出身者が 6 割以上を占めるので、必ずしも 決定的な同調性がない。  第 8 表は最近 6 年間の滋賀大学教育学部教員養成課程の教員就職率を示している。分母は大学院進 学者や保育士などを含む教員養成課程の全卒業者数であり、分子には臨時講師等の数も含まれてい る。2008 年度は教員採用の正規合格率はその後と同様に教員養成課程の卒業生の 40%強を占めたが、 臨時講師等が 10%強と他大学に比べて低く、文科省に報告する教員就職率は 60%を超えなかった。 2010 年度以降は臨時講師等が 20%以上となり、教員就職率が 60%を超えて、全国有数の教員就職率 となった。  なお、2014 年度卒業までの社会科教育コースは、在学生(2012 年度以降の入学生)のように初等コー スと中等コースに分かれていなかった。社会科教育コースに配属された 1 回生秋学期に教育実習の校

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種が決まるが、卒業要件としては小学校・中学校いずれの免許でも可能であった。実際には教育実習 が終わった 3 回生秋学期に概ね教員志望か否か、教員志望ならばどの校種かが決まるといわれた。第 2 ~ 7 表の対象者は 2012 年以降の入学生であるから、まだ卒業していない。その点で在学生は 1 回生 秋学期には卒業要件としての校種が決まるので、就職の傾向は従来と違ってくるかもしれない。   第8表 最近の滋賀大学教員養成課程における教員就職率(%) 卒業年度 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 正規採用 43.8 40.9 41.8 48.9 48.6 40.5 48.4 臨時講師等 13.1 23.3 24.0 26.1 24.2 23.9 16.1 合計 56.9 64.2 65.8 75.0 72.8 64.4 65.5   資料:2008~2013年度は文科省HP、2014年度は滋賀大学HP

     第9表 最近の社会科教育コースの卒業生の進路

卒業年度 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2005-14 構成比 幼稚園臨時講師等 1 1 0.5% 小学校正規採用 5 10 3 6 6 5 5 3 6 5 54 27.0% 小学校臨時講師等 7 3 2 1 6 5 2 1 3 3 33 16.5% 中学校正規採用 1 2 3 2 2 10 5.0% 中学校臨時講師等 1 1 2 1 3 4 2 14 7.0% 高等学校正規採用 1 1 0.5% 高等学校臨時講師 1 2 1 4 2.0% 教員小計 13 14 6 7 16 14 8 10 16 13 117 -教員就職率(%) 54.2 70.0 40.0 50.0 69.6 58.3 57.1 52.6 66.7 56.5 58.2 -教採合格率(%) 20.8 50.0 20.0 42.9 30.4 29.2 35.7 31.6 33.3 30.4 27.4 -公務員等 1 1 3 2 1 1 2 2 13 6.5% 民間企業 5 1 6 3 1 2 1 4 6 6 35 17.5% 大学院等進学 5 3 1 2 1 3 3 4 0 1 23 11.5% 未定・不明 1 2 1 1 2 3 1 0 0 1 12 6.0% 合計 24 20 15 14 23 24 14 19 24 23 200 100.0% 教育学部学生・就職支援係の資料による。各年度には春学期卒業を含む。 (2) 教員志望の動向  第 9 表は最近 10 年間の社会科教育コースの卒業生の進路をまとめたものである。数値は当該年度 における結果を示し、翌年度以降の変化は反映されていない。年度ごとにばらつきはあるものの、い くつかの傾向を読み取ることができる。  まず、教育学部のうち情報教育課程と環境教育課程とをのぞいた教員養成課程全体の教員就職率 ( 臨 時講師等を含む ) は 57 ~ 75%を推移しているので、最近 10 年間の合計の教員就職率 58%はやや低い。 いうまでもなく社会科教育コースが中学校・高校教員志望者を含んでいるからであるが、社会科教育 コースの教員就職率 58%のうち小学校教員への就職 ( 卒業生全体の 44% ) によって支えられてきたこ とは注目に値する。小学校教員志望者は教員採用試験に合格しなくとも、翌年には臨時講師等を務め ながら、正規に採用される場合がほとんどであった。  一方、中学校・高校教員志望者は臨時講師等を含めても 14%に満たず、しかも翌年に正規採用に至 るとは限らない。このような動向をふまえてか、入学時には中・高志望が多かった社会科教育コース の学生は、民間企業などに就職するか大学院に進学するか、あるいは小学校教員への志望変更をして いる。  第 9 表をよくみると、時期的に就職の動向が異なることが知られる。2008 年秋のリーマンショック までは小学校教員志望と民間企業等への就職・大学院進学等とに二分されていた。2009 ~ 2011 年度 には小学校教員志望は安定しているが、民間企業への就職が減少し、代わって公務員等への就職や中・ 高の教員志望が増加している。2012 年以降は緩やかな景気回復とともに、民間企業への就職が再び増 加したが、注目すべきは中・高教員志望が増加していることである。 第 8 表 最近の滋賀大学教員養成課程における教員就職率(%) 第 9 表 最近の社会科教育コースの卒業生の進路

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(3) 就職動向から見える課題  中学校社会科や高校地歴科・公民科は教員免許を取得できる大学が多いために、英語や保健体育 と並んで受験者数が多いため狭き門であったが、2007 年頃から団塊の世代の退職がすすみ、2009 ~ 2011 年度は 10 倍を割り込むこと都道府県や政令市もあった。しかし、滋賀大学の他教科に比べてな お状況が厳しいのは中学校社会科の教員をめざす者が増えないことであった。  教育実習で自信を失う場合も少なくないだろうが、4 週間の教育実習で手応えが得られるほど中学 校社会科の授業は簡単ではない。中学校で主免教育実習の履修者が社会科教育コースの学生の半数以 上を占めるにもかかわらず、そのうちの多くは採用試験を受けずに教員免許だけを取得して卒業する。 機会あるたびに教員になるために「バランスの取れた教育」という点では、教員養成課程の学生は有 利であると励ましてきた。事実、一般学部出身者を含めた倍率は同じ時期でも 10 倍前後の時に、滋 賀大学教育学部生の中学校社会科の教員採用試験の現役合格率は 2011 年度卒業生以前でも 30%を超 えていた。  しかし、中学校社会科の教員になるための「バランスのとれた教育」は保証されていない。中学校 社会科の教員は 3 分野のうち地理的分野を教えることが不得意であるからである。地理が不得意な場 合が多い社会科の学生を地理が不得意でなくなるようにすることこそ重要であると理解される。地理 が不得意だった学生が教員養成の過程で、中学校社会科の教員になっても地理を教えることを不得意 にしないようにすればよいという考え方の転換が必要である。  筆者は教員採用試験が好転するだろうと言われた 2008 年度からバランスの欠如への対策をとり始 めた。問題はその対策のための授業改革とはどうあるべきかであるが、紙幅の関係で別稿において論 じることとする。  2012 年度卒業生 (2009 年度入学生 ) から中学校社会科教員志望が増加し、しかもその現役合格率は 44%となっている。前述のように滋賀県は教員採用数があまり減少していないことは中・高も同様で あるが、地元出身者が少なくない滋賀大学教育学部の学生は、必ずしもその利点を活かしきれていな い18)  一方、高校の地理歴史科の各科目の専門性は明らかであるから、どの科目も教えられるという人材 は得がたい。したがって、バランスの取れた教育をする教員養成課程の出身者は、元来、高校地理歴 史科の教員採用試験では有利ではない。  ところが、専門試験でも地理・日本史・世界史の 3 科目が出題される都道府県や政令市が多いことは、 1 科目だけの限定的な担当よりも、多元的な担当を想定できるほうが採用サイドも弾力的な人事がで きることは容易に理解できる。とくに採用サイドは地理の専門性をもった人材を文系的な教員養成の 中から得がたいという理由から地理の専門性を弾力的に考えて、地理専攻でなくても高校地理を教え る教員として採用する向きがあるという。 Ⅵ.おわりに  今年 8 月に高校地理の必修化への現実的方策として 2022 年度から 「地理総合」 の設置が決まった。 「世界史」 の必修化の時と同様に、「地理総合」 を教えられる教員がいないという事態が危惧される。 「世界史」 必修化の時と状況が異なるのは、「地理総合」 の内容が必ずしも明確ではないという点があ る。2022 年度までに 「地理総合」 のための教員採用が進むことは思われないので、現職の教員スタッ フで 「地理総合」 を教えることになることが想定される。とすれば、かつて 「現代社会」 が必修化さ れた時のような総合的な基礎科目としての性格を帯びざるをえないのではなかろうか。  本稿の意図はそのような短期的な状況ではなく、長期的な教員養成を念頭に置いているが、地理的 技能や方法知の育成が「地理総合」を教えるための重要なポイントになるのであれば、長期的な展望 をもって教員養成を考えざるを得ないであろう。履修する高校生の立場からみても、地図への親しみ というレベルで 「地理総合」 の履修が実質的な効果をもつ科目にならねばならない。「世界史」 必修

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化の効果が低いことは、大学教育からみても明らかである。受験率の低さはその証左である。  地理的な関心や素養に対する根本的な方策は、その素地を作る中学校地理的分野をきちんと教えら れる社会科教員 ( あるいは小学校で社会科を得意とする教員 ) を育成することである。中学校で地理 的分野が不得意だった高校生が地理に関心をもつということはあまりありそうにない。中学校社会科 の 「地理的分野」 を教える教員の 「基礎的」 力量が大きな影響力をもつ。  以上のような問題意識から、内容知の面では中学校社会科の学習指導要領の変化に対応するための リメディアル授業を実施し、方法知の面でも野外調査や地形図の読図、あるいは初等教育における地 図学習について授業の改良を試みた。教員養成のための実践報告については、紙幅の関係で別稿19) において論じることとしたい。 1) 中学校社会科の教員は地理的分野を教えるのが得意でないという直接的なデータは見当たらない が、志村ほか (2014) の調査によって間接的なデータながらこの仮説が検証された。中学校社会科 教員のうち、大学時代の専攻は公民系 46%、歴史系 33%、教育系 11%に対して、地理系は 8%(教 員養成課程 5%、一般学部 3%)にすぎない。志村喬・茨木智志・山本友和・大﨑賢一 (2014)「社 会科授業実践と教師の社会科専門性の実態分析研究」上越社会研究 29、31 ~ 40 頁。 2) 滋賀大学に提出された田中彰氏の修士論文 (2015)「地図を活用した教育の課題と指導のあり方」 は近江路 62 号 (2015) に要旨を掲載した。2014 年 7 月に調査を実施した。 3) おそらく子どもの人間形成、とくに人間関係への関心が歴史的人物を軸にした学習と同調した結 果であると思われ、小学校学習指導要領・社会・第 6 学年の 「内容の取扱い」 に神話・伝承や卑弥呼・ 聖徳太子といった実証の難しい歴史上の人物があえて例示されている狙いもその点にあるのだろ う。もう1つの歴史学習の柱である文化的遺産に対する関心が薄いこととも対照的である。 4) 2012 ~ 2014 年度は松田が、2015 年度は宇佐見隆之氏(日本史担当)が調査を実施した。また、 2014 年度の調査結果は前掲の田中彰氏の修士論文の一部として用いられた。 5) 2013 年度は松田が、2014 年度と 2015 年度は安藤哲郎氏が調査を実施した。 6) 学生支援係による社会科学生の卒業年次の就職状況を基本として、筆者自身の卒業論文発表会に おける情報収集によって補完した。 7) 独立行政法人大学入試センターが発表した、各年度の「大学入試センター試験の実施結果の概要」 による。 8) 『新地理』誌の各巻 1 号に掲載される 「学会コメント」 で同様の分析がなさている。受験率の分 母は延べ受験者数である点が本稿と異なる。入試検討委員会 (2015)「平成 27 年度大学入試センター 試験の分析と評価」新地理 63-1、84 ~ 95 頁。 9) 例えば、推薦入試に合格しない場合は、私立などの受験科目が少ない入学試験を受験することが 想定される。 10)滋賀大学経済学部でも受験科目として 「倫理・政治経済」 とともに、2 単位の 「政治経済」 と 「 倫理」 を受験科目に残しているが、「倫理」と「政治経済」の受験率は全国の値に比べて高くない。 滋賀大学教育学部の学生は県外出身者が 6 割以上を占め、とくに京都府・大阪府などが多いので、 併願した大学の入試科目などの地域的な事情かもしれない。 11)受験率の合計が 160%余りということは、推薦入試入学者は高校の指導によってセンター試験を 受験したものの、地理歴史科または公民科の科目を 1 科目しか受験していない者が少ないことを 示している。 12)かつて環境教育課程の授業を担当していたが、地理的な基礎知識という点で社会科の学生と同様 に困難さを感じた。おそらくゼロ免課程の環境教育課程は学生の文系型・理系型がはっきりしな いのかもしれない。

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13)滋賀大学入試課から各科目の受験者数および受験者総数などのデータを入手した。国語・英語以 外に数学・地歴・公民から 1 科目の 3 科目受験 (A 方式 ) と 5 教科 7 科目受験 (B 方式 ) があり、 地理歴史・公民から 2 科目受験者が 2,176 人、1 科目受験者が 620 人、1 科目も受験しない者が 18 人と、教育学部より文系型受験生の割合が高い。なお、大学入試センターが提供するのは一般 入試受験者だけなので、推薦入試合格者の受験者は含まれない。 14)ごく稀に地理研究室に分属する学生の中に理系型の学生が含まれることがある。 15)中央教育審議会・初等中等分科会・教育課程部会・高等学校部会 ( 第 3 回 ) 配布資料「高等学校 における必履修教科・科目について ( 詳細 )」[ 資料 1-2]、2006 年 6 月 7 日 16)例えば、「現代社会」 の履修者と「倫理」および「政治経済」 の履修者が 50%ずつだと仮定すると、 合計は 150%になる。 17)住友剛(2004)「高校公民科の現行カリキュラムが抱える構造的諸問題―「現代社会」の教育目 標・内容の検討―」、京都精華大学紀要 27、130 ~ 143 頁。現行の公民科カリキュラムのままでは, 系統性なく羅列された知識をただ消化するだけの学習が行われやすくなるという。 18)2012 年度以降の卒業生で中学校・高校教員になった 18 人のうち、正規採用の 8 人のうち 4 人が 滋賀県、臨時講師等の 10 人のうち 3 人が滋賀県であった。 19)松田隆典 (2015)「教員養成における地理教育の再生―滋賀大学教育学部の事例―」、パイデイア 23 号、頁未定。

参照

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