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平成21年5月15日公表分 行政監査一覧岡山市監査事務局|岡山市|市政情報|政策・企画

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全文

(1)

岡山市監査委員報告第14号 平成 2 1年5月1 5 日

岡山市長 髙 谷 茂 男 様

岡山市監査委員 広 瀬 慶 隆

同 藤 本 徹

同 柴 田 健 二

同 三 宅 員 義

平成20年度行政監査の結果について(報告)

地方自治法(昭和22年法律第67号)第199条第2項の規定に基づく監査を実施したの で,同条第9項の規定により,その結果を下記のとおり報告します。

1 監査を実施した監査委員

広瀬慶隆,藤本徹,柴田健二,三宅員義

なお,監査委員藤本徹は,平成20年10月2日に就任した。

2 監査の種類

地方自治法第199条第2項に基づく監査

3 監査の概要 ( 1) 監査のテーマ

出資公益法人の内部統制について

( 2) 監査の目的

内部統制とは,企業の財務報告の信頼性を確保し,事業経営の有効性と効率性を 高め,かつ事業経営に関わる法規の遵守を促すことを目的として企業内部に設けら れ,運用される仕組みである。

(2)

在していない,あるいは,機能していないおそれがあるため,本年度の行政監査の テーマを選定した。

本市においては,本市が資本金,基本金その他これらに準ずるものの4分の1以 上出資している法人は21団体あり,そのうち公益法人は13団体(以下「出資公 益法人」という。)で,そのすべてが財団法人である。

これらの出資公益法人における内部統制がどの程度に確立され,どのように運用 されているか,また,所管課はどのように関わっているかを明らかにして,今後の 行政運営に資することを目的とする。

( 3) 監査の対象

平成19年度における出資公益法人の内部統制に関する事項

平成19年度における各所管課の出資公益法人に対する指導・監督に関する事項

( 4) 監査の期間

平成20年10月1日から平成21年2月27日まで

( 5) 監査の方法

出資公益法人及びその所管課の関係書類及び関係資料を所管課に提出依頼し,内 部統制がどのように構築され機能しているか,また,本市の出資公益法人への関わ り方の問題点を検証する。

( 6) 監査の着眼点

ア 出資公益法人における内部統制がどのように構築されているか。 イ 所管課の出資公益法人に対する関与が適切に行われているか。

( 7) 適用法条

(3)

4 監査の結果

( 1) 出資公益法人及び所管課

出資公益法人及び所管課は,以下のとおりである。

( 2) 各種規程の整備状況について

ア 文書取扱保存規程,印章規程,人事規程,就業規則,給与規程,旅費規程等の整備 状況については,各出資公益法人の実情に応じて整備されているが,一部に未整備の ものも見受けられた。

これらの規程は必須と考えられるので,整備を急がれたい。

, , 。

特に 給与規程については 団体の公益性と経営状況を勘案し慎重に整備されたい イ 事務処理規則,組織規程,庶務規程等については,10出資公益法人で整備し,そ

の中で組織についても規定しているが,3出資公益法人で整備されていなかった。法 人の規模によってはこれらの細則的規程が不要な場合もありうるが,権限と責任の所 在を明確にすることにより職員相互の牽制作用が発揮されやすくなるので,原則とし て整備しておくことが望まれる。

ウ 役員・監事等に関する規定の整備状況についてみると,全出資公益法人について整 備されていた。

( 3) 理事及び理事会について ア 理事について

理事の任期は各出資公益法人ともに2年であり,寄附行為に則り改選しているが, 再任により長期になっている法人も認められた。

イ 理事会について

理事会は,理事の意思決定を行い,法人としての意思統一を行う重要な場である。

番号 出資団体名 所管課

資本金又は 基本金額

出資(出捐)割合(%)

(平成20年度)

千円 市 県 その他

1 (財)岡山市ふれあい公社 保健福祉局 福祉援護課 100,000 100.0 -

-2 (財)岡山市勤労者福祉サ ー ビス セ ン タ ー 保健福祉局 こども福祉課 100,000 100.0 -

-3 (財)岡山市建部町観光公社 経済局 観光課 50,000 100.0 -

-4 (財)岡山市ス ホ ゚ー ツ ・文化振興財団 市民局 スポーツ振興課 421,330 99.6 - 0.4

5 (財)岡山市シ ル ハ ゙ー 人材セ ン ター 保健福祉局 高齢者福祉課 51,000 98.0 - 2.0

6 (財)岡山市建設公社 都市整備局 都市企画総務課 171,000 99.4 - 0.6

7 (財)岡山市水産協会 経済局 農水畜産課 250,000 92.0 - 8.0

8 (財)岡山市公園協会 都市整備局 公園緑地課 114,000 50.0 - 50.0

9 (財)岡山市水道サ ー ビス 公社 水道局 企画総務課 51,000 39.2 - 60.8

10 (財)岡山シ ン フ ォニ ー ホ ー ル 市民局 文化振興課 100,000 35.0 35.0 30.0

11 (財)児島湖浄化セ ン タ ー 周辺対策基金 下水道局 下水道企画総務課 334,981 33.4 49.9 16.7

12 (財)吉井川水源地域対策基金 企画局 105,673 32.8 49.0 18.2

(4)

平成19年度中の理事会は,各出資公益法人とも2回∼8回開催し,その都度会議 録を作成している。理事会の専決事項に関する定めがない法人が認められたが,重要 事項を吟味し,理事会に諮るよう所管課は改正等について指導されたい。

また,運営上の問題点については,全法人が理事会等に報告している。理事の責任 は法的には善良な管理者の注意義務による責任とされており,当該法人において何ら かの問題が発生した場合,理事としての責任が追及されることも想定して,各理事は 理事会に臨むことが必要である。

ウ 評議員について

財団法人は,社団法人と異なり,意思決定機関である社員総会を持たないため,理 事の職務権限が大きく,事業運営上独断専行が生じやすい。そこで,民法上規定はな いが,財団法人には理事等の執行機関を客観的立場から牽制し,業務執行の公正,法 人運営の適正を図る機関として評議員及び評議員会の設置が求められている。評議員 会が未設置の出資公益法人が認められたので,所管課は改善に向けて指導を行われた い。

( 4) 監事について

監事に弁護士・公認会計士・税理士が就任している出資公益法人は,岡山市勤労者福 祉サービスセンター,岡山市シルバー人材センター,岡山市公園協会の3法人のみであ る。監事による監査は極めて重要なものであり,監事を補佐する専任職員の配置がなさ れていない現状と内部統制の構築の必要性に鑑みて,各出資公益法人は次回の改選時に 公認会計士等を監事に起用することを検討されたい。

監事による決算審査に要する時間は,全般的に短時間であることが認められた。決算 審査に限ってみれば,決算審査時だけ監事以外に公認会計士を雇っている出資公益法人 も2法人(岡山市スポーツ・文化振興財団,岡山シンフォニーホール)認められた。

( 5) 内部監査について

内部監査とは,当該組織内の所属の名称の如何を問わず,内部統制の整備及び運用状 況を検討・評価し,その改善を促す職務を担う者及び部署であるが,内部監査が制度と して確立されている出資公益法人はなかった。

( 6) 経理と出納の分離及び印章管理について ア 担当者の分離

経理と出納との担当者の分離ができていない出資公益法人が認められた。不正防止 の観点からは,最重要事項であるので,小規模法人においても,できうる限り同一人 に集中しないよう配慮されたい。分離ができない出資公益法人においては,上司によ るチェック体制の強化を図られたい。

イ 職員の人事異動について

(5)

充実が望まれる。また,外部の公認会計士監査の活用も考慮されたい。 ウ 印章管理について

印章に関して規程を整備している法人は,岡山市ふれあい公社,岡山市勤労者福祉 サービスセンター,岡山市スポーツ・文化振興財団,岡山市シルバー人材センター, 岡山市建設公社,岡山市水道サービス公社,岡山シンフォニーホール,児島湖浄化セ ンター周辺対策基金,吉井川水源地域対策基金,岡山県下水道公社の11法人で,整 備できていない法人は,岡山市建部町観光公社と岡山市水産協会の2法人であった。 印章の管理に関し,その規程が存在しない場合には,早急に整備を図られたい。ま た,既に規程がある場合には,「いつ,誰が,何に押印したか」を明確にするため「押 印簿」を整備し,責任の所在を明確にされたい。

次に規程整備の問題とは異なるが,保管庫や金庫に施錠して保管していても,勤務 時間中は施錠していないケースも見受けられるので,勤務時間中といえども印章管理 者以外の者が押印できないよう細心の注意を払われたい。

( 7) 公益法人会計基準の適用について

公益法人改革の進捗と相まって,新公益法人会計基準の実施が平成18年4月1日か ら始まった。

出資公益法人においては,平成19年度までに11法人が新公益法人会計基準に移行 を終えている。残る2法人は,平成20年度収支予算書から適用されているもの及び移 行作業中のものであった。速やかに移行作業を完了し,新公益法人会計基準を適用され るよう要望する。

なお,正味財産計算書,貸借対照表,財産目録は,すべての出資公益法人において作 成されていた。

( 8) インターネットによる情報提供について

ホームページ整備状況についてみると,ホームページを開設している出資公益法人が 10法人,未開設法人が3法人であった。開設している10法人の内,財務状況まで公 開している法人は4法人(岡山市勤労者福祉サービスセンター,岡山市スポーツ・文化

, , ) 。

振興財団 児島湖浄化センター周辺対策基金 吉井川水源地域対策基金 にとどまった 出資公益法人の情報提供の充実により業務運営の透明化及び適正化を図るため,既に開 設している法人も含めて,より一層の情報提供への積極的な姿勢が望まれる。

なお,「インターネットによる公益法人のディスクロージャーについて(平成18年 )」 , 8月28日公益法人等の指導監督等に関する関係閣僚会議幹事会申合わせ を参照し 各所管課は各出資公益法人に対し指導を行われたい。

( 9) 所管課について

(6)

えた所管課が3課あった。公会計とは全く異なる体系の会計基準を完全に理解すること は難事ではあるが,所管課としての責任を全うするための努力が求められる。

また,公益法人制度も平成20年12月1日から改正法が施行されている。

5 まとめ

平成19年度の出資公益法人における不祥事を背景として,本年度は,出資公益法人 の内部統制について行政監査を行った。

我が国においては,近年の企業の不祥事等のため,会社法においては,取締役会等に 取締役の職務執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制を決定する事が 義務付けられた。また,金融商品取引法においては,上場企業等は,内部統制報告書を 作成し,監査法人等の監査証明を受けることが義務付けられるなど,内部統制の強化に 関する制度整備が行われた。

岡山市の出資公益法人における内部統制のあり方は各法人ごとに異なるが,内部統制 の充実はすべての法人に求められる。どの様な内部統制を構築すべきかは,職員数等の 規模に応じて検討されるべきものである。それぞれの法人は,その業務リスクを正確に 把握し,その発生可能性や影響度等を考慮し,それぞれのリスクに応じて,不正や非効 率の発生を防止するためのシステムを設けることが必要である。

また,内部統制の一環として各出資公益法人には,法人自らが内部監査を行い,リス ク,問題点,不正を発見し,それを是正又は改善していくことは有効である。

したがって,各出資公益法人においては,以下の点に留意し,内部統制の構築に努め られるよう要望する。

( 1) 経営状況の把握とチェック

出資公益法人の経営状況について,理事,監事,評議員及び事務局は的確に把握する とともに,その検証にも留意されたい。

特に,監事は決算審査に当たり,公認会計士の意見を聴取するなどして,その精度を 高めるよう努められたい。

( 2) 印章の管理

印章管理規程が未作成である出資公益法人は,早急に作成されたい。

印章管理規程を既に作成している出資公益法人も含め全出資公益法人は,印章保管者 の許可なく押印がなされるというような不適切な事態を発生防止するため,規則に則っ

, 。

た管理を行うことはもちろんであるが 新たに押印簿を作成して公印管理を行われたい

( 3) 経理と出納との担当者の分離

(7)

( 4) 内部監査制度の確立

いずれの出資公益法人においても内部監査制度が存在しないことが認められたので, その確立が求められる。職員数に応じた内部監査制度の整備について検討されたい。

なお,内部監査制度を構築する出資公益法人においては,効率的かつ効果的なものと

, , 。

するため 制度設計に当たっては 以下の諸点をできうる限り考慮したものとされたい ア 独立性の確保

(ア)内部監査の実施に当たり客観性を確保して判断できるよう,内部監査組織を監査 対象部署から独立させるとともに,内部監査規程を整備し監査権限等について明確 化すること。

(イ)兼務による場合は,当該内部監査職員が,自己の兼務する業務等に対する内部監 査には携わらないこととするなど一定の配慮をすること。

イ 効率的・効果的な内部監査の実施

(ア)監査対象部署の業務を把握して効率的な監査に努めること。

(イ)必要な監査水準を確保し,効率的な監査を実施するため,マニュアル等を整備す ること。

(ウ)他の監査組織から監査上の必要な事項について情報提供を受けたり,意見交換を 行うなど連携を図り,監査の品質向上や効率化を図ること。

ウ 有効性の確保

(ア)監査の実効性を確保するため,監査結果を当該法人内に周知するとともに,改善 状況をも周知徹底すること。

( 5) 内部監査組織を設置できない出資公益法人における内部統制

職員数が少ない等の合理的理由により内部監査組織を設置できない出資公益法人にお いては,チェック体制や業務の分担等の内部牽制の充実や業務リスクへの適切な対応, 監事監査の充実等を含めて内部統制の有効性の確保に一層留意されたい。

( 6) 所管課の資質向上

参照

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