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JASIS2015 新技術説明会
ここでしか聞けない!
バイオライフサイエンス分野における
最新ラマン・アプリケーションと分析の実際
(株)堀場製作所 開発本部
2015年9月2日
バイオ分野のラマン分光法
■自由度の高い測定
・非破壊
・非接触
・非染色 (プローブ不要)
■豊富な情報
・化学組成の情報
・分子レベルの詳しい構造情報
(二次構造、官能基単位
)
■高い空間分解能
・マッピング測定
20 25 30 35 Length Y (µm) 28 30 32 34 36 38 40 Length X (µm) 20 15 10 5 -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 Y (µ m) -50 0 50 X (µm) 10 µm 10 µm 10 µm製薬
蛋白質
細胞・組織
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1. ラマン分光の基礎
・得られる情報
・蛋白質、細胞、組織切片のラマンスペクトル
2. バイオ系試料の測定手法のポイント
・長波長励起、共焦点、レーザ走査、倒立型の利点
・測定事例の紹介
3.医薬品分野でのラマン分光法の活躍
・医薬品製造現場でのニーズ
・測定事例のご紹介
講演内容
1. ラマン分光の基礎
・得られる情報
・蛋白質、細胞、組織切片のラマンスペクトル
2. バイオ系試料の測定手法のポイント
・長波長励起、共焦点、レーザ走査、倒立型の利点
・測定事例の紹介
3.医薬品分野でのラマン分光法の活躍
・医薬品製造現場でのニーズ
・測定事例のご紹介
講演内容
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E
= hν
E :エネルギー
h :プランク定数
ν:振動数
入射光
h
ν
0
分子振動
エネルギー
h
ν
i
ν
0
レイリー散乱
ν
0
+
ν
i
ラマン散乱
(アンチストークス散乱)
レイリー散乱とラマン散乱
0.10
0.20
0.30
0.40
0.50
Int
ens
ity
800
1 000
1 200
1 400
1 600
Raman shift / cm
-1
1416.7
882.0
1062.0
1128.0
1294.0
1370.0
1440.0
1642.0
1459.1
1169.7
分子構造に対応する特有のスペクトルパターンが得られる。
ν
0
-
ν
i
ラマン散乱
(ストークス散乱)
分子
細胞
組織
蛋白質
脂質
バイオ系サンプルの階層
大きさ
nm
µ
m
mm
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600
800
1 000
1 200
1 400
1 600
1 800
Raman shift / cm
-1
1335.1
1660.4
1552.4
506.2
760.2
1012.4
1445.4
877.1
1361.1
545.3
・分子固有のスペクトル→化学組成の情報
・分子の2次構造から官能基単位の知見
分子構造を反映するラマンスペクトル
Lysozymeのラマンスペクトル
S-S
Trp
Phe
Trp
Trp
δ
CH
2
Trp
AmideI
細胞を構成する化学物質
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180Int
ens
ity
/ c
nt
600 800 1 000 1 200 1 400 1 600 1 800Raman shift / cm
-1606.7
1646.2
1433.0
1566.0
1327.6
1303.7
1241.4
1197.1
1161.2
1114.5
991.1
1017.5
1051.0
1079.8
919.3
837.8
770.8
732.5
707.3
655.8
628.3
細胞のラマンスペクトル測定
細胞のラマンスペクトル
各成分のラマンスペクトルが重なって表れる。
蛋白質
脂質
DNA
etc..
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500
1 000
1 500
Raman shift / cm
-1
-4
-2
0
2
-5
0
1 1 1 1 1 -16 -14 -12 -10 -8 -6 -4 -2 0 2 4 Y (µ m) -10 -5 0 5 10 X (µm) 1 µm細胞の化学成分の分布をラマンイメージングとして
可視化できる。
各イメージを構築するモデルスペクトル
観察画像とラマンイ
メージの重ね書き
細胞のラマンイメージング
ミエローマ細胞
各点の特徴的なラマンスペクトルを固有の
成分として定義したモデルスペクトル
色の濃さが濃度に
対応する
人甲状腺腫瘍のラマンスペクトル
初期腫瘍化組織
小さなコブ
/ 甲状腺腫
0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 Intensity (a.u.) 600 800 1000 1200 1400 1600 Wavenumber (cm-1) 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 Intensity (a.u.) 600 800 1000 1200 1400 1600 Wavenumber (cm-1)悪性腫瘍化組織
0.25 0.20 0.15 0.10 0.05 0.00 Intensity (a.u.) 600 800 1000 1200 1400 1600 Wavenumber (cm-1)Data courtesy of Prof. M. Manfait Laboratoire de Spectroscopie
Biomoleculaire, UFR de Pharmacie, Reims, France.
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人甲状腺の正常組織 と腫瘍化組織 の
薄片化試料(厚さ 7 µm)のラマンスペクトル
正常組織
腫瘍化組織
0.25
0.20
0.15
0.10
0.05
0.00
In
te
ns
ity
(a
.u
.)
600
800
1000
1200
1400
1600
Wavenumber (cm
-1
)
C-OH
Glucids
A
T
A/G
C-C
Lipids
CH
3
Lipids
CO-O-C
Phospholipids
C-S
S-S
Phe
Amide III
Amide I
Tyr
Trp
Data courtesy of Prof. M. Manfait Laboratoire de Spectroscopie Biomoleculaire, UFR de Pharmacie, Reims, France.
1. ラマン分光の基礎
・得られる情報
・蛋白質、細胞、組織切片のラマンスペクトル
2. バイオ系試料の測定手法のポイント
・長波長励起、共焦点、レーザ走査、倒立型の利点
・測定事例の紹介
3.医薬品分野でのラマン分光法の活躍
・医薬品製造現場でのニーズ
・測定事例のご紹介
講演内容
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励起波長の選択→長波長励起の活用
共焦点光学系→深さ方向分析
DuoScan(レーザ走査)→水面の揺れを防止
倒立顕微鏡→培養細胞観察に最適
バイオ系試料の測定手法のポイント
35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 Intensity (a.u.) 500 1000 1500 2000 2500 3000 Wavenumber (cm-1)
633 nm
25000 20000 15000 10000 5000 0 Intensity (a.u.) 500 1000 1500 2000 2500 3000 Wavenumber (cm-1)785 nm
70000 60000 50000 40000 30000 20000 10000 Intensity (a.u.) 500 1000 1500 2000 2500 3000 Wavenumber (cm-1)532 nm
レーザ ~励起波長の選択~
Raman shift / cm
-1
Raman shift
/ cm
-1Raman shift
/ cm
-1■問題点
蛍光による妨害により明瞭なラマンスペ
クトルが得られないことがある。
■解決方法
NIR のレーザを使うことで、蛍光のバック
グラウンドの干渉をさけることができる。
ただし、ラマン散乱強度
は1/λ
4
に比例
する。
最適なスペクトルを得るために、レーザ
の選択は非常に重要
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ピンホールのサイズを制御する
事により、分析されるポイントの
空間的広がりをコントロールする
ことができる。
共焦点ピンホール
レンズ
対物レンズ
共焦点性 ~共焦点光学系の説明~
焦点位置より下層からの発光は、
ピンホールの後ろで焦点を結ぶ。
焦点位置より上層からの発光は、
ピンホールの手前で焦点を結ぶ。
焦点位置付近からの発光のみが、
ピンホールを通り抜けることができる。
角質層水分含量の深さ方向分析
- ラマンスペクトルによる
水分含量の測定
:
3400cm
-1
の水酸基(-
OH)のピー
クと
2950cm
-1
の脂質のピークとの強
度比を用いて、水分含量を評価する
ことができます。
In vivo 測定で、保湿クリーム塗布前後で
の水分含量を、皮膚下深さ方向の分布を
評価しました。
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角質層水分含量の深さ方向分析
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
1.4 1.3 1.2 1.1 1.0 0.9 0.8Water Ra
nge Area (a.u.
)
0 100 200 300 Depth (µm) 1.3 1.2 1.1 1.0Wate
r Ra
nge Ar
ea
(a.
u.)
0 100 200 300 Depth (µm)Non hydrated skin
Hydrated skin
v
(OH) バンド領域
の面積強度変化
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
ν
(OH) ,ν(NH)
↓
aromatic ν (CH)
未処理の皮膚
保湿クリームを塗布した皮膚
深さ方向
↓
水分含量
水分含量
0
100
200
300
Depth / mm
0
100
300
Depth / mm
200
3Dイメージングによる細胞内物質の可視化
Raman shift (cm-¹)
Int
ens
ity
(
count
s/
s)
500
1 000
1 500
4 000
6 000
8 000
10 000
クチナシの
葉表面
水浸レンズ
共焦点性を活かすことで
3次元のラマンイメージが取得可能
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ポイントマッピング
1回のレーザ照射で1つのポイントから1つのスペクトルを測定する。
ステージを2次元的に走査しながら測定を続けることで、ラマンスペクトルイメージ
を得る事ができる。
ステージを動かし、各点からスペクトルを取る。
Sample
CCD
Spectral Image
レーザ
グレーティング
ムービング
ミラー
CCD
Spectral Image
グレーティング
DuoScan
ステージを動かすのではなく、
レーザーを走査して測定する。
水面の揺れを防止
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Human Reproduction, 2011, 26, 1641–1649
各イメージを構成する
スペクトル
精子の各部分で化学
組成が異なることが分
かった。
主成分分析などの詳しい解析
の結果、損傷を受けた精子頭
部を可視化することができた。
正常部位
損傷部位
ヒト精子頭部のラマンイメージング
倒立型ラマン顕微鏡 XploRA-INV
生細胞
レーザ走査
レーザ
検出器
DuoScan
倒立顕微鏡
ラマン分光器
XploRA-INV
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倒立型ラマン顕微鏡実際の測定の様子
Data courtesy of Prof. Igor Chourpa, Université de Tours, France.
・
Working Spaceが広い→マニュピレーションしやすい
・培養細胞観察がラク →ピント合わせなく、サンプル交換可能
生細胞
観察画像
Hyperspectral
蛍光イメージ
SERS分光のアプリケーション
~
ガン細胞に取り込まれた薬物の分布~
2 µm
DNA
銀粒子に吸着
した薬物
極性細胞質領域
細胞膜と
オルガネラ
全イメージ
の重ね書き
SERS
薬物複合体からの蛍光
Courtesy of Igor Chourpa, Pharmacy Faculty, University of Tours
Intensity (a.u.)
650
700
750
800
850
Wavelength (nm)
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
SERS
Intens
ity
(a.u.)
650
700
750
800
850
Wavelength / nm
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
0.8
ガン細胞に取り込まれた薬物
からの
SERSスペクトルを観測
することができた。
細胞内の薬物の分布情報をラ
マンイメージとして得ることが
可能である。
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ラマン分光光学系を利用した
共焦点蛍光分光イメージング
-10 0 10 20 Y (µ m ) -20 0 X (µm)4 µm
4 µm
4 µm
光学顕微鏡
イメージ
蛍光強度
(非分光)
共焦点
蛍光スペクトル
マップ
-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 Y (µ m) -50 0 50 X (µm) 10 µm 10 µm 10 µm -50 0 50 Y ( µ m) -50 0 50 X (µm) 23.7 µm 10 µm -80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 Y (µ m) -50 0 50 X (µm) 10 µmCourtesy of Igor Chourpa,
Pharmacy Faculty,
University of Tours
核のみ
細胞内物質と薬物との
相互作用の様子が
可視化されている。
がん細胞中の抗がん剤 (doxorubicine)
ナイルレッド(NR)染色された牛体外受精胚
色の違いは
NR分子が
異なる極性の環境に
存在していることに
対応する。
-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 Y (µ m) -50 0 50 X (µm) 10 µm 10 µm 10 µm
ラマン分光法によるバイオ系試料の測定 ~まとめ~
・非破壊・非接触で、細胞や組織の化学組成を
可視化できる。
・蛍光観察のような染色が必要なく、無標識で
測定可能。
・共焦点光学系、イメージング機構を用いて、
高精細なラマンイメージが取得可能。
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1. ラマン分光の基礎
・得られる情報
・蛋白質、細胞、組織切片のラマンスペクトル
2. バイオ系試料の測定手法のポイント
・長波長励起、共焦点、レーザ走査、倒立型の利点
・測定事例の紹介
3.医薬品分野でのラマン分光法の活躍
・医薬品製造現場でのニーズ
・測定事例のご紹介
講演内容
非破壊・非接触で測定できるラマン分光は医薬品
開発・製造現場など、様々な場面で活躍している。
低分子医薬品をはじめとする医薬品
製薬分野におけるラマン分光法
Distribution of three components
Starch
-
Cellulose
-
MgStearate
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合成
結晶化
製粉
混合
造粒
乾燥
カプセル充填
打錠
コーティング
包装
完成
結晶多形
成分分布
品質管理
0 2 000 4 000 6 000 Y (µ m) 0 5 000 10 000 15 000 X (µm) 500 µm 500 µm 500 µm 500 µm→透過ラマン
→ラマンイメージング
→スペクトル解析
医薬品の製造プロセス
■合成~乾燥
■充填~包装
合成
結晶化
製粉
混合
造粒
乾燥
カプセル充填
打錠
コーティング
包装
完成
結晶多形
→スペクトル解析
医薬品の製造プロセス
■合成~乾燥
■充填~包装
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■ラマンの優位性
・ラマンスペクトルは結晶構造を敏感に反映するため、
結晶多形の違いを調べるのに有効な手法
・X線回折法(XRD)と比較して微量で測定が可能
(顕微ラマンの高い空間分解能が活かせる)
■背景
・結晶多形は薬効性に関わることから、それを制御する
ことが重要な課題とされている。
G. L. Bourdon, F. Adar, Readout, 2003, 27, 50-53
結晶化 ~ラマン分光による結晶多形解析~
異なる多形を持つタイレノール(解熱鎮痛剤)のラマンスペクトル
多形の違いがスペクトルの違いに反映される
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合成
結晶化
製粉
混合
造粒
乾燥
カプセル充填
打錠
コーティング
包装
完成
成分分布
0 2 000 4 000 6 000 Y (µ m) 0 5 000 10 000 15 000 X (µm) 500 µm 500 µm 500 µm 500 µm→ラマンイメージング
医薬品の製造プロセス
■合成~乾燥
■充填~包装
混合過程
~医薬品成分分布~
■背景
・薬剤の混合では、成分を均一に混ぜることが1つ
の課題となっている。
■ラマンの優位性
・光学顕微鏡画像では、化学組成の分布を可視化
することができない。
・ラマン分光では、化学組成の分布を可視化できる。
・顕微ラマン分光法の高い空間分解能(
1 µm)を活
かして小さな粒子まで可視化できる。
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35
(1) 50µm ステップ
マップ面積 7 x 18 mm
2
,
アスピリン (赤),
paracetamol (緑)、
カフェイン(青) 、
錠剤コーティング部(紫)
(2) 10µm ステップ
第4の微量成分であるセルロース(黄)が
検出され、錠剤全領域に分布していること
がわかる。
(3) 2 µm ステップ
セルロース粒の形と大きさが明瞭に観察
できる。
医薬全錠と微小領域のラマンイメージング比較
0
2 000
4 000
6 000
Y
(µ
m)
0
5 000
10 000
15 000
X (µm)
500 µm
500 µm
500 µm
500 µm
-300 -200 -100 0 100 200 300 Y (µ m) -200 0 200 X (µm) 40 µm 40 µm 40 µm 40 µm -1 500 -1 000 -500 0 500 1 000 1 500 Y (µ m) -1 000 0 1 000 X (µm) 200 µm 200 µm 200 µm 200 µm(1)
(2)
(3)
薬効成分の分布、粒子の大きさを知ることができる。
混合過程
~医薬品成分分布~
合成
結晶化
製粉
混合
造粒
乾燥
カプセル充填
打錠
コーティング
包装
完成
品質管理
→透過ラマン
医薬品の製造プロセス
■合成~乾燥
■充填~包装
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錠剤の品質管理
~APIの定量分析~
■背景
・原薬の濃度管理は品質管理の現場で重要
■ラマンの優位性
・ラマンスペクトルから定性・定量測定が可能。
・近赤外吸収分光と比較して、ラマン分光ではシャープな
スペクトルが得られるため、高い定性性を持つ。(測定感
度は相対的に低い)
・成分変更時のライブラリー編成の時間が近赤外と比較
して短い。
Illumination
Collection
Illumination
Collection
顕微ラマン分光法と透過ラマン分光法
顕微ラマン分光装置(後方散乱)
•高空間分解能
•各成分の分布状態が測定可能(マッピング)
•表面近傍の測定
透過ラマン分光装置
•空間分解能なし
•マクロ測定 試料の全体の構造を反映
錠剤の一部しかスペク
トルに反映されない。
錠剤全体がスペクトルに反映される。
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分光器へ
Laser
透過ラマン測定ユニット
Laser
サンプル
透過ラマンユニット
模式図
レーザ照射径3~7mmφ
拡大
顕微ラマン分光装置のオプションとして搭載可能
2層より構成された錠剤のラマンスペクトル比較
(1層目:propranolol 2層目:mannitol)
200
0
400
600
800
1000 1200 1400 1600 1800
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
Raman shift (cm
-1)
Ar
bi
tra
ry sca
le
backscatter
200
0
400
600
800
1000 1200 1400 1600 1800
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
4500
Raman shift (cm
-1)
Ar
bi
tra
ry sca
le
transmission
顕微ラマンによる
各表層から測定したラマンスペクトル
透過型ラマンにより測定
透過ラマンでは錠剤全体を反映したスペクトルを測定可能
顕微
透過
顕微ラマンと透過ラマンの錠剤の測定
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透過ラマンによるAPIの定量分析
41
6.3 %
2.3 %
1.0 %
0.3 %
スペクトル強度の測定
から線形性を確認
濃度の異なるAPIを
容易し、それぞれの
API由来のスペクトル
の強度を比較した。
製薬分野におけるラマン分光法 ~まとめ~
・非破壊・非接触かつ高い定性・定量性を持つ
ラマン分光法は医薬品の分析手法として有効
・医薬品合成から生産の現場まで幅広い範囲
でラマンが活躍
・顕微ラマン、透過ラマン分光法を使い分け、
現場のニーズに対応
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