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SDGsへの取り組み 日本企業と海外企業の比較

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平成

28 年度卒業論文

SDGs への取り組み

日本企業と海外企業の比較

東京都市大学環境学部環境マネジメント学科

枝廣淳子研究室

1362140 横山聖弥

(2)

目次

1 章 はじめに

2 章 研究方法

3 章 結果

4 章 考察

5 章 ベストプラクティス

6 章 さいごに

出典・参考文献

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第1章 はじめに

2015 年 9 月、ニューヨークにある国連本部に 193 カ国の加盟国首脳が一堂に会した。そ こで「21 世紀における人間と地球の憲章」が採択された。「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」と呼ばれるそれは、各国政府だけでなく、経済界、NGO なども参加した、数 年に及ぶ大規模な交渉を経て合意されたもので、2016 年から 30 年までの国際社会の指針 となるものである。 本アジェンダの中核を成すのが「持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)」である。SDGs は 2015 年に終了した MDGs の後継である。MDGs との大きな違 いは、MDGs が途上国の開発を目的としていたのに対して、SDGs はすべての国を対象と している点である。気候変動やエネルギー、健康や雇用といった先進国で深刻化している課 題なども含め、17 の持続可能な開発目標とそれを支える 169 項目の具体的なターゲットが 盛り込まれている。SDGs は、地球上の全人類を対象とした共通目標という位置づけだ。 そして、SDGs のもう一つの大きな特徴は、企業を主要な実施主体の一つと位置付けてい ることである。 以下がSDGs の 17 つの目標である。 SDGs 17 の目標 目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ 目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続 可能な農業を推進する 目標3:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する 目標4:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進す る 目標5:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る 目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する 目標7:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセス を確保する 目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用 およびディーセント・ワークを推進する 目標9:レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、 イノベーションの拡大を図る 目標10:国内および国家間の不平等を是正する 目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする 目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する 目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

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目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する 目標15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、 砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る 目標16:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法への アクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を 構築する 目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活 性化する 三菱UFJ 信託銀行が出している「グローバルな ESG 投資の潮流と日本の展望」の中で このように述べられている。 『近年、運用の際に環境・社会・ガバナンス(企業統治)といった非財務情報を考慮する 「ESG 投資」―財務情報といった従来からの投資尺度だけでなく、Environment(環境)、 Social(社会)、Governance(ガバナンス)などの非財務情報も考慮しつつ、収益を追求する 投 資 手 法 の こ と を 指 す 。 責 任 投 資(RI: Responsible Investment) 、 持続可能な投資 (SI: Sustainability Investment)などとも呼ばれている―がグローバルに拡大している。現在、 全世界の資産運用残高のうち約3割が ESG 要素を考慮しているといわれており、特に欧 州では約6割を占めている。』 このようなESG 投資の広がりもあり、今後企業は、SDGs への取り組みが社会的に求め られると言える。新しい課題に積極的に取り組んでいく俊敏性や、企業経営の倫理観などが 評価されることになるだろう。SDGs に法的拘束力はない。そのため現状は、様子を見てい る企業が多いかもしれない。しかし、だからこそ、そんな中で率先して取り組みを行ってい る企業は高く評価されるのではないだろうか。 投資家にとってSDGs が対象としている社会課題は、長期的な需要のある市場とも言え る。 「企業がSDGs に取り組む理由の 1 つが、企業の長期的な成長を重視する投資家の存在 だ。投資家にとってSDGs は、いわば国連のお墨付きの有望市場である。2030 年までの 長期的な成長が見込めるビジネスとして注目する。 実際、機関投資家が企業にESG の取り組みを聞くエンゲージメントでは、SDGs 目標 への取り組みを聞くケースが増えている。企業のSDGs に対する取り組みが、その企業が 持続的に成長できるかどうかを測るものさしになってきているわけだ。」(「SDGs」活用の 最前線日経エコロジー”、日経エコロジー)

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実際に今回の調査で対象としたGlobal 100 にランクインした企業は、ベンチマーク指標 であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) に比べ投資リター ンが高いことが統計的に報告されている。(Sustainable Japan) SDGs へ取り組むことにより、投資家から高い評価を得ることにつながるのではないだ ろうか。 一方、日本では、人口減少、少子高齢化から、国内市場の縮小が予想される。そのため企 業規模の拡大をするのであれば、海外進出という選択肢は捨てることができないであろう。 グラフ1:名目GDP の推移(1980~2016 年) 出 典 :SNA(国 民 経 済 計 算 マ ニ ュ ア ル ESG 投資の普及から、日本企業は、国内よりも厳しい海外の投資家や消費者の目に晒 されることとなる。 また、初めに述べたように、SDGs はすべての国々に適用される新たな目標である。どの 国も取り残されることなく、各国が SDGs に取り組んでいかなくてはならない。もちろん 日本も世界に劣らない取り組みをしていかなく必要がある。SDGs は企業も主要な実施主体 の一つと位置付けられていることから、日本企業がSDGs に取り組むことは必須だ。 そこで本研究では、日本企業と海外企業における、SDGs の取り組みの現状の分析し、今 後日本企業が海外に展開していく際に、どのような取り組みと情報開示をしていけばよい のかを模索したい。

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2 章 調査方法

今回、調査対象を選定するにあたり、予備調査を行った。まだ新しい分野であるSDGs へ 率先して取り組んでいる企業は、社会性や環境面で評価されている企業であるという予測 から、日経環境経営フォーラムが行っている、環境ブランド調査を選んだ。環境ブランド調 査は、主要 560 の企業ブランドを対象に、各企業の環境に関する活動が一般の消費者やビ ジネスパーソンにどう伝わっているかについて、インターネットを利用してアンケート調 査し、結果を集計・分析したものである。調査時期は2016 年 3 月 19 日~4 月 24 日で、全 国の一般消費者およびビジネスパーソン2 万 300 人から回答を得た。(第 17 回環境ブラン ド調査) 環境ブランド調査2016 の上位 10 社を対象とした結果、自社と SDGs の関連性の記載が ある企業は6 社であった。また、記載がある 6 社の中で 4 社は、環境分野のキーワードと して触れているだけであった。 日本では、消費者が環境への取り組みに良いイメージを抱いている企業であってもSDGs への取り組みは進んでいないことがわかった。そのため、さらに持続可能性を評価されてい る企業を対象とすることとした。 日本企業は、日本で唯一のCSR ランキングである、「東洋経済 CSR ランキング」を対象 とした。 海外企業は、カナダの出版社であるCorporate Nights 社が選定し世界経済フォーラム(通 称ダボス会議)で発表される、「世界で最も持続可能な100 社、以下「Global 100」)」を対 象とした。 それぞれのランキングの評価基準は末尾に掲載する。 調査対象は、日本企業は、「東洋経済 CSR ランキング」から上位 50 社を、海外企業は 「global 100 2016」から上位 50 社、計 100 社である。SDGs は新しい分野であり、取り組 みを行っている企業が少ないことから、それぞれ環境、社会、経済面で評価されたこれらの 企業を選定した。(表1)

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表1:対象企業 今回、企業における SDGs の取り組みを評価するにあたり、予備調査の結果から、以下 のレベル感を持った6 つのグループに分類する。なお、いくつかの項目に該当する場合は、 より上位のグループに分類する。 ⓪ SDGs について記載なし ① SDGs について記載がある(キーワードとして登場している) ② SDGs が事業活動に関わりがあるものだと示している ③ SDGs を重要項目として捉えている(CSR 戦略やマテリアリティの策定に使用してい る) ④ SDGs のテーマをピックアップし、具体的な取り組みを述べている ⑤ ④の取り組みから更に、具体的な成果や目標値を記載している 富士フィルムホールディングス 積水ハウス BMW Diageo 富士ゼロックス 村田製作所 Dassault Systemes BT Group コマツ アステラス製薬 Outotec DNB ブリヂストン 東レ Commonwealth Bank of AustraliaEni NTTドコモ 第一三共 adidas Biogen

デンソー 武田製品工業 Enagas Aeroports de Paris KDDI マツダ Danske Bank Cameco

リコー 富士通 StarHub Westpac Banking キヤノン 日本電信電話 Reckitt Benckiser Group Atlas Copco NEC 三菱重工業 City Developments BNP Paribas 日産自動車 日本郵船 Centrica BG Group ホンダ パナソニック Schneider Electric Teck Resources ダイキン工業 伊藤忠商事 Coca-Cola Enterprises Intel

クボタ 大阪ガス L'Oreal Neste Oil

JT 三井物産 Kesko POSCO

トヨタ自動車 旭硝子 Galp Energia Skandinaviska Enskilda Banken 信越化学工業 三菱ケミカルホールディングス Statoil Siemens

花王 LIXILグループ Shinhan Financial Group Kering 三菱電機 セブン&アイ・ホールディングス Novo Nordisk LG Electronics アサヒグループホールディングス 住友商事 H&M Hennes & Mauritz ING Groep 国際石油開発帝石 旭化成 Marks & Spencer Group Enbridge ソニー 住友電気工業 Koninklijke Philips Unilever 東京ガス 三菱商事 Koninklijke DSM Daimler 味の素 京セラ Storebrand ASML Holding アイシン精機 コニカミノルタ UPM-Kymmene Ecolab

海外企業 日本企業

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3 章 結果

表2、表3は SDGs への取り組みカテゴリー及びに、各企業の売上高、従業員数をまと めたものである。評価が高いカテゴリー順になっている。同じカテゴリー内は従業員数が多 い順である。 表2:日本企業のSDGs への取り組みカテゴリー グループ 企業名 業種 売上高(百万円) 従業員数(人) 5 富士通 電子機器 4,739,294 156,515 5 伊藤忠商事 卸売業 5,083,536 104,840 5 富士ゼロックス 電気機器メーカー 1,183,400 45,397 5 味の素 食料品 1,185,980 32,704 5 武田正薬品工業 医薬品 1,807,378 31,184 4 パナソニック 家電 7,553,717 256,133 4 三菱電機 電気機器 4,394,353 137,947 4 NEC 電気機器 2,821,181 98,726 4 富士フイルムホールディングス 精密化学メーカー 2,491,624 31,321 4 アステラス製薬 医薬品 1,372,706 17,215 4 第一三共 医薬品 986,446 15,137 3 トヨタ自動車 自動車 28,403,118 355,264 3 日本電信電話 情報・通信 11,540,997 248,650 3 ブリジストン ゴム製品 3,790,251 142,948 3 リコー 光学機器 2,209,000 109,361 3 三菱商事 卸売り 6,925,582 68,247 3 セブン&アイ・ホールディングス 流通コングロマリット 6,045,704 55,175 3 マツダ 自動車 3,406,603 46,398 3 東レ 繊維 2,104,430 45,839 3 三井物産 卸売 4,759,694 43,611 3 アサヒグループホールディングス 酒類飲料メーカー 1,857,418 21,897 3 東京ガス エネルギー 1,884,656 16,570 2 キヤノン キヤノン 3,800,271 190,993 2 ダイキン工業 機械 空調・冷凍機 2,043,691 60,805 1 デンソー 自動車部品・輸送用機器 4,524,522 152,944 1 日産自動車 自動車 12,189,519 152,421 1 ソニー 電気機器 8,105,712 125,300 1 三菱重工業 重機 4,046,810 83,932 1 三菱ケミカルホールディングス 化学 3,823,098 69,492 1 住友商事 卸売り 4,010,808 66,583 1 LIXILグループ 住宅設備 1,845,117 59,878 1 コマツ 機械 1,854,964 47,017 1 コニカミノルタ 電気機器メーカー 1,031,740 43,755 1 日本郵船 海運業 2,272,315 34,276 1 花王 トイレタリー・化粧品 1,471,791 33,026 1 大阪ガス エネルギー 1,322,012 21,009 0 住友電気工業 電線 ハーネス 2,933,089 248,865 0 ホンダ 自動車 14,601,151 208,399 0 アイシン精機 自動車部品・輸送用機器 3,243,178 99,389 0 京セラ 電子部品 1,479,627 70,567 0 村田製作所 電子部品 1,210,841 58,604 0 旭硝子 ガラス 1,326,293 50,852 0 JT 食料品 たばこ 2,252,884 44,485 0 クボタ 機械 1,244,775 38,173 0 KDDI 通信事業者 4,466,100 33,972 0 旭化成 化学 住宅 1,940,914 33,723 0 NTTドコモ 通信 4,527,084 26,129 0 積水ハウス 建設 1,858,879 23,452 0 信越化学工業 化学 1,279,807 18,685 0 国際石油開発帝石 鉱業 1,009,564 3,288

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表3:海外企業のSDGs への取り組みカテゴリー ※換算レートは、2017 年1月 16 日現在のもの 調査の結果は、日本企業が⓪ 14 社、① 12 社、② 2 社、③ 11 社、④ 6 社、⑤ 5 社。 海外企業は⓪ 12 社、① 8 社、② 5 社、③ 5 社、④ 8 社、⑤ 12 社となった。 以下の表は対象とした日本企業と海外企業をグループ分けし、従業員、売上高をまとめたも のである。(従業員数と売上高は2016 年 10 月末時点で公開されている最新のもの) グループ 企業名 業種 売上高(百万円) 従業員数(人) 国 5 Unilever 一般消費財 6,441,051 172,000 イギリス 5 H&M Hennes & Mauritz 専門小売 2,480,045 148,000 スウェーデン 5 Intel 半導体素子メーカー 6,316,293 106742 アメリカ 5 Koninklijke Philips 総合メーカー 3,082,266 105,656 オランダ 5 BT Group 通信 2,454,682 102,500 イギリス 5 ING Groep 銀行 5,154,490 57,553 オランダ 5 Novo Nordisk 医薬品 1,779,207 41,571 デンマーク 5 Reckitt Benckiser Group 家庭用品 1,403,801 37,200 イギリス 5 POSCO 金属・鉱業 5,679,772 17,045 韓国 5 Coca-Cola Enterprises 飲料 803,521 11,500 アメリカ 5 Teck Resources 金属・鉱業 740,478 10,000 カナダ 5 Biogen バイオテクノロジー 1,229,890 7,350 アメリカ 4 Schneider Electric 電気設備 3,221,009 160,843 フランス 4 LG Electronics 総合メーカー 5,454,906 82,000 韓国 4 Commonwealth Bank of Australia 銀行 2,094,240 45,129 オーストラリア 4 Atlas Copco 機械 1,299,123 43,588 スウェーデン 4 Kesko 小売り 1,378,939 19,976 フィンランド 4 UPM-Kymmene 製紙、製材 1,225,491 19,578 フィンランド 4 City Developments 不動産 274,230 9,957 シンガポール 4 StarHub 無線通信サービス 194,971 2,700 シンガポール 3 Siemens 総合メーカー 9,144,550 348,000 ドイツ 3 BNP Paribas 銀行 5,191,580 189,000 フランス 3 BMW 自動車 11,142,473 122,244 ドイツ 3 L'Oreal パーソナル製品 3,210,646 82,881 フランス 3 Diageo 飲料 1,487,988 33,000 イギリス 2 Centrica エネルギー 3,849,872 38,848 イギリス 2 Statoil エネルギー 11,364,185 21,600 ノルウェー 2 Koninklijke DSM 化学薬品 933,443 20,750 オランダ 2 Skandinaviska Enskilda Banken 銀行 934,194 16,599 スウェーデン 2 Neste Oil エネルギー 1,414,473 4,906 フィンランド 1 Daimler 自動車 18,071,868 284,015 ドイツ 1 Marks & Spencer Group マルチライン小売 1,416,461 83,069 イギリス 1 Eni エネルギー 10,997,836 80,911 イタリア 1 Kering アパレル,アクセサリー 1,472,931 38,801 フランス 1 Westpac Banking 銀行 1,844,698 32,620 オーストラリア 1 ASML Holding 半導体 798,936 14,681 オランダ 1 Enbridge エネルギー 2,859,875 11,000 カナダ 1 Galp Energia エネルギー 1,903,669 6,792 ポルトガル 0 adidas スポーツ用品 2,150,365 55,555 ドイツ 0 Shinhan Financial Group 銀行 1,698,039 51,000 韓国 0 Ecolab 化学薬品 1,552,023 47,145 アメリカ 0 Danske Bank 銀行 1,327,358 18,603 デンマーク 0 Dassault Systemes ソフトウェア 343,185 13,974 フランス 0 DNB 銀行 722,669 11,047 ノルウェー 0 Aeroports de Paris 交通インフラ 353,112 9,000 フランス 0 BG Group エネルギー 2,206,531 4,927 イギリス 0 Outotec 建設・エンジニアリング 145,457 4,859 フィンランド 0 Cameco エネルギー 213,890 3,300 カナダ 0 Storebrand 保険 646,488 2,298 ノルウェー 0 Enagas エネルギー 147,866 1,337 スペイン

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全体として、海外企業の方が点数が高い結果となった(グラフ 1)。平均点数でみると、 日本企業が1.96 点、海外企業が 2.5 点だ。やはり日本企業は海外企業に比べて、取り組み の遅れが見られる。 日本企業と海外企業のどちらでも、企業の規模が SDGs への取り組みに影響することが わかる(表4、表5)。 また、エネルギー、素材、機械などのB to B 企業では、日本企業では、極端に点数が下 がるのに対し、海外企業ではその傾向が見られなかった。 表4:企業規模(従業員数)による分類 従業員数 日本企業平均点(社数) 海外企業平均点(社数) 1 万人以下 0(1) 1.45(11) 10001~99999 人 1.8(35) 2.41(29) 10 万人以上 2.5(14) 3.9(10) 表5:企業規模(売上高)による分類 売上高(百億円) 日本企業平均点(社数) 海外企業平均点(社数) 150 以下 1.62(13) 2.17(24) 151~399 1.95(20) 2.4(15) 400 以上 2.24(17) 3.36(11)

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4 章 考察

企業規模が大きくなると、また、消費財を扱っていると点数が高くなる傾向は日本企業と 海外企業ともに見られた。しかし、海外企業においては、B to B 企業の点数が極端に低い という日本企業のような著しい差は見られなかった。このことから、海外ではB to B、B to C に関わらず、SDGs への取り組みをしていることがわかる。企業として、事業形態にかか わらず SDGs に取り組む責任があるという認識があるのだと考えられる。日本企業が海外 での事業の拡大を考えるのであれば、B to B の事業形態であっても、SDGs への取り組み は必須となるだろう。 全体の内容を見ると、日本企業は、海外企業に比べて、具体的な取り組みが少ない傾向が ある。SDGs へのトップコミットメントや CSR 戦略策定に使用に対して、具体的な取り組 みや、取り組みの成果や目標が記載されていない。まずは、自社の取り組みを SDGs の観 点から整理し、テーマごとに紐づけてみることが必要だと考える。そこから、消費者や投資 家への呼びかけや社員啓発など、様々なシーンで使用することができるだろう。次章では、 調査の中で見いだした他社の見本になる取り組みを紹介する。

(12)

第5章 ベストプラクティス

この章では、今回、調査を行った企業の中で SDGs の取り組みにおいて模範となる企業 を紹介する。日本企業と海外企業の計7 社を以下の 3 つの観点から選び、その SDGs に取 り組む姿勢と情報開示の方法を紹介する。 ・情報開示の面で優れている3 社 ・独自の取り組み方をする日本企業2 社 ・他企業、他団体との協力、長期的に取り組む姿勢が伺える2 社

まず初めに、情報開示の面で優れている3 社を紹介したい。Posco と City development、

BT group の 3 社は SDGs に関する目次項目を設け、SDGs の各項目が企業の取り組みとど のように関係しているかまとめている。

Posco [POSCO REPORT 2015] p157

(http://www.posco.com/homepage/docs/eng5/dn/sustain/customer/2015_POSCO_Report_ EN.pdf)

(13)

City development

[CITY DEVELOPMENTS LIMITEDINTEGRATED SUSTAINABILITY REPORT 2016] P18.19

(14)

(

http://media.corporate-ir.net/media_files/IROL/60/60774/CDL%20ISR2016%20-%20Web.pdf)

City development では、SDGs に関連する具体的な取り組みを記載している。さらに、

(15)

BT group Delivering our purpose update on our progress in 2015/16 Broadening and deepening our customer relationshipsP8 p62

(http://www.btplc.com/Purposefulbusiness/Deliveringourpurpose/Downloads/2016/201 6_BTDeliveringOurPurposeReport.pdf)

BT group では、SDGs への取り組みに関連する数値が記載されており、数値が書かれた タグをクリックすると具体的な取り組みの説明を見ることができる。

(16)

次に、日本企業の独自の方法でSDGs を関連付けている優良事例 2 社取り上げる。

味の素 サステナビリティ データブック 2016 p6.7

(17)

味の素では、自社がSDGs にどのように関わっているかを、アンケート調査を行っている。 社外の有識者の声を聞き入れることで、味の素がどの課題に重点的に取り組むべきかを整 理している。

(18)

(http://www.saraya.com/csr/report/images/report2016.pdf)

サラヤは、本調査において SDGs の取り組みのグループをつくる際に参考にした企業で

ある。サラヤはSDGs の 17 項目それぞれに対して、自社の製品やサービス、CSR 活動が

SDGs に関わっているか具体的に記載されている。また、特筆すべき点は、それぞれの SDGs 目標が、サプライチェーン上でどの部分に関わっているのか記載しているところだ。

(19)

最後に、SDGs の取り組みの中で、他企業・他団体と協力姿勢やつながりが見える 2 社を 紹介する。

Unilever ホームページ

Three companies that are using the SDGs

for good reason

The Goals have so far been positively adopted by many businesses, either to validate

existing approaches to grappling with sustainability issues, or to support the

development of new business models, products and services – but there is still much

more to do.

Here are just a few examples of companies that are using the Global Goals to underpin

their approach to sustainability:

1. Grundfos

In Kenya, more than 16 million people – 36% of the population – do not have access to

clean drinking water. Realising the opportunity to grow its business across Africa, and

to respond to Global Goal 6, water engineering firm Grundfos has helped Nairobi’s

local water board to improve the capacity of its water services. Now, hundreds of

thousands of city inhabitants can access a ‘water ATM’, which uses the company’s

AQtap technology, and pay for their water use via mobile technology provided in

partnership with Safaricom.

In the next five years, the business aims to reach 2 million people worldwide using a

similar approach in places like India, Thailand and Bangladesh. “We’re generating great

branding for Grundfos, which creates lots of credibility with decision makers because

we’re doing a good job, which helps attract new business,” says Rasoul Mikkelsen,

Director of Global Partnerships at Grundfos.

2. Unilever

The SDGs manifest themselves in many of the Unilever brands. For example,

addressing Global Goal 6, Unilever’s Lifebuoy soap brand has set about improving the

hand-washing habits of 1 billion people – reducing the incidence of child deaths by as

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much as 44%, and boosting sales in countries with the highest rates of diarrhoea-related

child deaths, such as India and Pakistan. “Public–private partnerships are crucial to

achieve the SDGs, with health organisations and governments having the expertise to

deliver messages in a scalable and sustainable way,” says Anila Gopal, Lifebuoy’s

Global Social Mission Director.

3. Safaricom

Global Goal 16 calls for the promotion of peaceful and inclusive societies for

sustainable development. Safaricom’s response has been to work with political parties

and content service providers across Kenya to

make sure that inflammatory messages

are not broadcast

through bulk messaging services, as was the case in the aftermath of

2007 elections, resulting in large-scale violence between ethnically and politically

opposing sides. The move has cut operating risks and strengthened brand recognition as

a company willing to take up issues of national importance.

( https://www.unilever.com/news/news-and-features/2016/Why-the-SDGs-are-the-greatest-growth-opportunity-in-a-generation.html) Unilever は、 SDGs の重要性、また、SDGs を成長の機会として取り組むべきとした上 で、他社を含めた3 社の取り組みを記載している。 1.グルンドフォス ケニアでは、人口の36%にあたる 1,600 万人以上が清潔な飲料水を利用できない。水産 業のグランフォスは、アフリカ全域で事業を拡大し、目標6 に対応する機会を得て、ナイロ ビの地方水道局が水道サービスの向上させるのを助けた。現在、何十万人もの都市住民が同 社のAQtap 技術を使用した「ウォーターATM」にアクセスし、サファリコムと提携して、 モバイル技術を使用して水の使用料を支払う仕組みを作った。 今後5 年間で、同事業は、インド、タイ、バングラデシュなどの地域で同様のアプローチを 用いて世界中で200 万人に達することを目指している。 2.ユニリーバ SDGs はユニリーバのブランドの多くに現れている。例えば、目標 6 に取り組むユニリー バのライフブイ(Lifebuoy)石けんブランドは、下痢率が最も高い国インドやパキスタンの ような子どもの死亡者10 億人の手洗いの習慣を改善し、子供の死亡率を 44%も削減した。

(21)

3.サファリコム ケニアでは、2007 年の選挙後に民族と政府間で暴動が起きた。サファリコムは、ケニア 全土のコンテンツサービスプロバイダー、ケニアの諸政党と協力し、暴動を生むような過激 なメッセージが市民に流れないようにした。これは目標 16(持続可能な開発に向けて平和 で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆる レベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する)にあたるものだ。これにより、 事業リスクが軽減するとともに、国家的に重要な企業だとブランド認知度が高まった。 同じ SDGs の目標にしても様々な取り組み方がある点、他企業との協力による取り組み の具体例が記載されている。 また、他の企業ではあまり見られない、目標 16 への取り組みの具体例が記されている。

H&M CONSCIOUS ACTIONS SUSTAINABILITY REPORT 2015 p119

開発途上国の学生の 50%は、学校のトイレや清潔な水にアクセスでない。この不足は病 気に寄与し、教育に悪影響を及ぼす。また、地域社会のジェンダー平等、発展、経済成長に も広範な影響を与える。このため、H&M 財団は WaterAid と提携し、25 万人の生徒に学 校の清潔な水やトイレ、衛生教育を提供している。この取り組みの中で目標6、さらに目標 4(すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する) との関連を示している。

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6 章 さいごに

今回の調査により、日本企業は、海外企業に比べて SDGs への取り組みが遅れている傾 向があることがわかった。企業規模と SDGs への取り組み度合いが関連するが、その点を 考慮しても海外企業の方が SDGs に取り組んでいる。また、日本企業とは異なり、海外企 業はB to B 企業が B to C 企業に劣らず、SDGs に取り組んでいる。 また、日本企業は SDGs への具体的な取り組みが少ないのが現状である。自分たちが SDGs にどのように関わっているのかを認識する必要があると考える。味の素のように社外 からの評価を取り入れるといったものや、サラヤのようにサプライチェーン全体を通して 関わりを考えるというのは、その良い例だろう。それによって何が足りないのか考えること ができるはずだ。

情報開示においては、Pasco と City development、BT group のように、自社が行ってい

る事業がSDGs にどうかかわっているか、また SDGs の 17 目標から関連のある事業をま とめて提示することは、自分たちの立ち位置を示すのにうってつけだろう。 一歩進んだ取り組みとして、H&M の事例と Unilever が紹介している取り組みの事例は 参考になるだろう。他業種間で協力することが必要なことや、同じ SDGs の目標に取り組 むにしても様々なアプローチがあることがわかる。事業活動が SDGs に直結していて、長 期的に取り組んでいく姿勢を示すことができるだろう。 ベストプラクティスで紹介した企業のように、企業の業態や規模に関わらず、SDGs への 取り組みを通じて、持続的な成長が見込める企業としての姿をつたえることができる。 世界各国で多くの企業がSDGs を企業活動する上での指標にすることができれば、SDGs は、世界共通の目標として大きな意味を持つだろう。政府や自治体、NPO,市民団体など、 様々なセクターと協力し、活動していけるという点においては、企業が SDGs に取り組む 意義は計り知れない。一つ一つの企業が SDGs に取り組むことは世界共通の目標達成に向 けた大きな一歩になると考える。 〇調査対象としたランキングの詳細 「東洋経済 CSR ランキング」 東洋経済「CSR 調査」は、今回第 11 回目の調査(2015 年調査)として、2015 年 6 月、全上 場企業・主要未上場企業 3630 社を対象に調査票を送付。回答結果等を基に 1325 社(上場 1285 社、未上場 40 社)の CSR データを取りまとめた。 この調査データを使い、「人材活用」「環境」「企業統治」「社会性」の 4 分野別の評価を行 った。評価項目はすべてアンケート調査による。環境報告書、CSR 報告書等による補足評価

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は原則行っていないが、アンケート調査の過程での取材等で入手したデータは一部加味し た。 評価方法は原則として全項目加点方式で、ネガティブなデータを回答したことによって 減点されることはない。逆に情報開示という観点から、一部の項目では数値の優劣にかかわ らず、有効回答があったことに対し加点している。また、 評価の対象は原則 2014 年度まで のデータによるため、直近における企業による事件・不祥事等は原則として評価に含まない。 財務評価は多変量解析の主成分分析手法を用い、「収益性」「安全性」「規模」の 3 分野で 行った。対象会社は 2015 年 9 月 1 日時点に上場している一般事業会社。銀行、証券・商品 先物、保険、その他金融、未上場を除く。決算期は 2015 年 3 月期までが対象。財務データ は上場後の決算で直近 3 期平均(最低1期は必要)を使用。 CSR 分野の「人材活用」(100 点満点)、「環境」(同)、「企業統治」、「社会性」(「企業統治」 と「社会性」の合計で 100 点満点)の 4 つ(計 300 点満点)に、「財務」(収益性、安全性、 規模、各 100 点、計 300 点満点)を加え、総合ポイント 600 点満点でランキングを作成し た。なお、「人材活用」、「環境」、「企業統治+社会性」の得点はトップ企業を 100 点に調整 している。 総合ランキングの対象から銀行、証券・商品先物、保険、その他金融、未上場(一部例外) は除いている。ただし、上場企業の主要子会社は親会社の財務評価を使用し、財務情報の提 供会社は特別に評価を作成している場合がある。 ●評価項目 【人材活用】 1. 女性社員比率 2. 離職者状況 3. 残業時間 4. 外国人管理職の有無 5. 女性管理職比率 6. 女性部長職以上比率 7. 女性役員の有無 8. ダイバーシティ推進の基本理念 9. ダイバーシティ尊重の経営方針

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10. 多様な人材登用部署 11. 障害者雇用率(実績) 12. 障害者雇用率の目標値 13. 65 歳までの雇用 14. LGBT への対応 15. 有給休暇取得率 16. 産休期間 17. 産休取得者 18. 育児休業取得者 19. 男性の育児休業取得者 20. 男性の育児休業取得率 21. 配偶者の出産休暇制度 22. 介護休業取得者 23. 看護休暇・介護休暇 24. 退職した社員の再雇用制度 25. ユニークな両立支援制度 26. 勤務形態の柔軟化に関する諸制度 27. 従業員のインセンティブを高めるための諸制度 28. 労働安全衛生マネジメントシステム 29. 労働安全衛生分野の表彰歴 30. 労働災害度数率 31. メンタルヘルス休職者数 32. 人権尊重等の方針 33. 人権尊重等の取り組み 34. 中核的労働基準を尊重した経営 35. 中核的労働基準 4 分野の対応状況 36. 従業員の評価基準の公開 37. 能力・評価結果の本人への公開 38. 従業員の満足度調査 39. 新卒入社者の定着度 40. 発生した労働問題の開示 【環境】 1. 環境担当部署の有無 2. 環境担当役員の有無 3. 同役員の担当職域

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4. 環境方針文書の有無 5. 環境会計の有無 6. 同会計における費用と効果の把握状況 7. 同会計の公開状況 8. 環境監査の実施状況 9. ISO14001 取得体制 10. ISO14001 取得率(国内) 11. ISO14001 取得率(海外) 12. グリーン購入体制 13. 事務用品等のグリーン購入比率 14. 原材料のグリーン調達 15. 環境ラベリング 16. 土壌・地下水の汚染状況把握 17. 環境関連法令違反の有無 18. 環境問題を引き起こす事故・汚染の有無 19. CO2排出量等削減への中期計画の有無 20. スコープ 3 21. 2014 年度の環境目標・実績 22. 気候変動への対応の取り組み 23. 環境関連の表彰歴 24. 環境ビジネスへの取り組み 25. 生物多様性保全への取り組み 26. 生物多様性保全プロジェクトへの支出額 【企業統治】 1. 中長期的な企業価値向上の基礎となる経営理念 2. CSR 活動のマテリアリティ設定 3. ステークホルダー・エンゲージメント 4. 活動報告の第三者の関与 5. CSR 担当部署の有無 6. CSR 担当役員の有無 7. 同役員の担当職域 8. CSR 方針の文書化の有無 9. IR 担当部署 10. 法令順守関連部署 11. 国内外の CSR 関連基準への参加等

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12. 内部監査部門の有無 13. 内部通報・告発窓口(社内・社外)設置 14. 内部通報・告発者の権利保護に関する規定制定 15. 内部通報・内部告発件数の開示 16. 公正取引委員会など関係官庁からの排除勧告 17. 不祥事などによる操業・営業停止 18. コンプライアンスに関わる事件・事故での刑事告発 19. 海外での価格カルテルによる摘発 20. 海外での贈賄による摘発 21. 汚職・贈収賄防止の方針 22. 政治献金等の開示 23. 内部統制委員会の設置 24. 内部統制の評価 25. 情報システムに関するセキュリティポリシーの有無 26. 情報システムのセキュリティに関する内部監査の状況 27. 情報システムのセキュリティに関する外部監査の状況 28. プライバシー・ポリシーの有無 29. リスクマネジメント・クライシスマネジメントの体制 30. リスクマネジメント・クライシスマネジメントに関する基本方針 31. リスクマネジメント・クライシスマネジメントに関する対応マニュアルの有無 32. リスクマネジメント・クライシスマネジメント体制の責任者 33. BCM 構築 34. BCP 策定 35. リスクマネジメント・クライシスマネジメントの取り組み状況 36. 企業倫理方針の文書化・公開 37. 倫理行動規定・規範・マニュアルの有無 【社会性】 1. 消費者対応部署の有無 2. 社会貢献担当部署の有無 3. 商品・サービスの安全性・安全体制に関する部署の有無 4. 社会貢献活動支出額 5. NPO・NGO 等との連携 6. ESG 情報の開示 7. 投資家・ESG 機関との対話 8. SRI インデックス・SRI ファンド・エコファンド等への組み入れ状況

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9. 消費者からのクレーム等への対応マニュアルの有無 10. 同クレームのデータベースの有無 11. ISO9000S の取得状況(国内) 12. ISO9000S の取得状況(海外) 13. ISO9000S 以外の品質管理体制 14. 地域社会参加活動実績 15. 教育・学術支援活動実績 16. 文化・芸術・スポーツ活動実績 17. 国際交流活動実績 18. CSR 調達への取り組み状況 19. 紛争鉱物の対応 20. ボランティア休暇 21. ボランティア休職 22. マッチング・ギフト 23. BOP ビジネスの取り組み 24. 海外での CSR 活動 25. プロボノ支援 26. CSR 関連の表彰歴 27. 東日本大震災復興支援 〔財務評価〕 【収益性】 1. ROE(当期利益÷自己資本) 2. ROA(営業利益÷総資産) 3. 売上高営業利益率(営業利益÷売上高) 4. 売上高当期利益率(当期利益÷売上高) 5. 営業キャッシュフロー 【安全性】 1. 流動比率(流動資産÷流動負債) 2. D/E レシオ(有利子負債÷自己資本) 3. 固定比率(固定資産÷自己資本) 4. 総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産) 5. 利益剰余金 【規模】

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1. 売上高 2. EBITDA(税引き前利益+支払利息(キャッシュフロー計算書掲載)+減価償却費(同 掲載)) 3. 当期利益 4. 総資産 5. 有利子負債 「東洋経済 CSR 企業ランキング 2016 年(第 10 回)について」より (http://www.toyokeizai.net/csr/ranking/aboutCSRRanking2016.html) 「Global 100」 ランキングの基準①(4 つのスクリーニング) Global 100 の選出方法はまず、毎年 10 月 1 日時点において時価総額 20 億米ドル以上の 企業が自動的に評価対象である。その後に 4 段階のスクリーニングが行われ、そのスクリー ニング基準を満たさない企業はその時点でランキング対象から除外される。それを通過し た企業のみにスコアリングが為され、ランキングされていきます。スクリーニングは以下の 4 点により行われる。 1. サステナビリティ情報開示 2. 財務状況 3. 製品カテゴリー 4. 制裁 以上を一つずつ説明していく。 1. サステナビリティ情報開示 まず最初にスクリーニングがなされるのは、サステナビリティ情報の開示の有無によっ てです。開示情報は以下の 12 項目に分類される。 • エネルギー生産性 • 炭素生産性 • 水生産性 • 廃棄物生産性 • リーダーシップ多様性 • 役員報酬制度 • CEO 報酬と従業員平均報酬の比率 • 年金保護 • 離職率 • 安全生産性

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• イノベーション能力 • 税納付 この 12 項目のうち業界ごとに「優先的 KPI(重要業績評価指標)」が定められており、そ の優先的 KPI を 9 つ以上開示していれば、このスクリーニングを突破することができます。 業界ごとに定められる「優先的 KPI」は、業界内に属している企業のうち最低でも 10%の企 業が開示しているものが選定さる。 2. 財務状況 情報開示のスクリーニングを通過すると次は財務状況でスクリーニングされる。具体的に は以下の要件のうち 5 つ以上満たす必要がある。 1. 純利益が黒字であること 2. 営業キャッシュフローが黒字であること 3. (純利益/期初総資産)が前年度の数値を上回っていること 4. 営業キャッシュフローが純利益を上回っていること 5. 長期負債÷総資産の年平均額が増加していないこと 6. 流動比率が高まっていること 7. 前年に普通株式発行を行っていないこと 8. 粗利益が前年より増加していること 9. 総資産回転率が向上していること 3. 製品カテゴリー 財務状況のスクリーニングを通過すると次は製品カテゴリーのスクリーンが行われる。 以下のいずれかに該当する企業はランキング対象から除外される。 1. GICS(世界産業分類基準)業界分類でタバコ業界に属する企業 2. GICS 業界分類で宇宙・防衛業界に属し、かつ防衛事業が売上の半分以上を占める企 業 4. 制裁 最後に、2015 年 10 月 1 日までの過去 12 ヶ月の間に、サステナビリティに関する問題で 罰金を受けていないかがチェックされる。罰金額が総収益に占める割合の大きさが業界内 で上位(ワースト)25%以内にいなければ、このスクリーニングを通過する。 ランキングの基準②(スコアリング) スコアリングする際の評価基準は、「サステナビリティ情報開示」のスクリーニングで使 用した優先的 KPI が用いられる。優先的 KPI(重要業績評価指標)ごとの数値の平均がその企 業のスコアとなり、そのスコアに準じて順位が決まる。また、評価基準は毎年少しずつ変更 があるが、2015 年は前年からの変更はない。 エネルギー生産性: 売上 ÷ 直接的および間接的なエネルギー消費量

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炭素生産性: 売上 ÷ 二酸化炭素排出量 水生産性: 売上 ÷ 水使用量 廃棄物生産性: 売上 ÷ 廃棄物排出量 リーダーシップ多様性: 女性役員の割合 役員報酬制度:サステナビリティ指標に連動した報酬制度の有無 CEO 報酬と従業員平均報酬の比率 年金保護: 未積立年金債務 ÷ 時価総額 離職率: 離職者数 ÷ 総従業員数 安全生産性: 事故死者数+20 万人時間当りの労働喪失時間数 イノベーション能力: R&D 投資 ÷ 売上 税納付: 税金納付額 ÷ EBITDA(税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却 費を加算した値) 最終ランキングの作成 最終ランキングは全業界横断での評価ではなく、まず業界ごとのスコアランキング表が 作られる。そして、ベンチマーク指標である MSCI オール・カントリー・ワールド・インデ ックス (ACWI) でのセクター(業界)割合を用い、各業界からの最終ランキングに入ること ができる業界ごとの企業数を割り当てる。そして、その業界割当数を用い業界ランキングの 上位企業から最終ランキングに入れられていく。

Sustainable Japan【ランキング】2016 年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持 続可能性のある企業 100 社」より (https://sustainablejapan.jp/2016/01/25/global-100-2016/20870) 出典・参考文献 1. 三菱 UFJ 信託銀行,グローバルな ESG 投資の潮流と日本の展望, (2016/11/15 取得 http://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u201601_1.pdf) 2. 日経エコロジー,「SDGs」活用の最前線日経エコロジー,p34~43、2016 年 12 月 3. 東洋経済,最新版!「 CSR 企業ランキング」トップ 700 社,( 2016/11/15 取得 http://toyokeizai.net/articles/-/113426)

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参照

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