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「都心地域における土地の効率的活用のための方策について ~神戸市都心地域を対象に~」

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都心地域における土地の効率的活用のための方策について

~神戸市都心地域を対象に~

〈 要 旨 〉 本 稿 は 、 イ ン フ ラ へ の 負 荷 軽 減 の た め に 行 わ れ て い る 容 積 率 規 制 が 、 集 積 の 効 果 が 高 い 主 要 都 市 に お い て は 過 剰 な 規 制 に な っ て い る の で は な い か と い う こ と に つ い て 、 神 戸 市 都 心 地 域 を 対 象 に 、 容 積 率 規 制 を 緩 和 し た 場 合 の 集 積 の メ リ ッ ト と 交 通 量 増 加 に よ る デ メ リ ッ ト を 計 測 す る こ と で 確 認 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 対 象 地 域 で は 、 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 集 積 の メ リ ッ ト 方 が 高 い こ と が 判 明 し た 。 よ っ て 、 政 令 指 定 都 市 規 模 の 都 市 で あ れ ば 、 容 積 率 規 制 以 外 の 方 法 で イ ン フ ラ へ の 負 荷 が 制 御 で き れ ば 、 そ の 分 の 容 積 率 を 緩 和 す る こ と に よ り 、 都 市 で の 集 積 の 経 済 が 生 ま れ る と 提 言 し た 。 2009 年 2 月 政 策 研 究 大 学 院 大 学 ま ち づ く り プ ロ グ ラ ム MJU08055 畑田 典子

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【 目 次 】 1 . は じ め に... 1 2 . 対 象 地 域 の 現 状... 2 2-1 神 戸 市 の 概 要 ... 2 2-2 対 象 地 域 の 概 要... 2 2-2-1 対 象 地 域 の 特 徴 ... 3 2-2-2 神 戸 市 の 中 期 計 画 に お け る 都 心 地 域 の 位 置 付 け ... 3 2-3 建 築 物 充 足 率 の 現 状 把 握... 4 3 . 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 に 関 す る 理 論 分 析... 5 3-1 容 積 率 規 制 の 緩 和 が 地 価 に 与 え る 影 響 に つ い て の 分 析... 5 3-1-1 容 積 率 規 制 の緩 和 が地 価 に与 える影 響 ... 5 3-1-2 容 積 率 規 制 の緩 和 による効 果 の考 え方 ... 7 3-2 対 象 地 域 に お け る 容 積 率 規 制 の 緩 和 の メ リ ッ ト... 7 3-2-1 容 積 率 規 制 の緩 和 による地 価 への影 響... 7 3-2-2 容 積 率 規 制 の緩 和 による労 働 市 場 への影 響 ... 7 3-3 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 交 通 へ の 影 響 ... 8 4.容 積 率 規 制 の緩 和 による効 果 の実 証 分 析... 8 4-1 分 析 方 法 ... 9 4-2 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 集 積 の メ リ ッ ト... 9 4-2-1 容 積 率 規 制 の緩 和 による地 価 上 昇 額 の算 定... 9 4-2-2 容 積 率 緩 和 による従 業 人 口 の変 化 ... 12 4-3 道 路 交 通 量 増 加 の デ メ リ ッ ト... 15 4-3-1 従 業 人 口 の増 加 に伴 う道 路 交 通 量 の変 化 ... 15 4-3-2 交 通 密 度 の 増 加 に よ る 道 路 旅 行 速 度 の 変 化... 18 4-3-3 旅 行 速 度 の 低 下 に よ る 時 間 費 用 の 損 失... 19 4-4 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果... 20 4-5 考 察 ... 20 5.政 策 インプリケーション ... 23 5-1 容 積 率 規 制 の 緩 和 に 伴 う 外 部 不 経 済 ( 交 通 混 雑 ) へ の 対 応 策 の 提 案... 23 5-1-1 交 通 流 対 策 と し て の ピ ー ク ロ ー ド プ ラ イ シ ン グ の 導 入 ... 23 5-1-2 ピ ー ク ロ ー ド プ ラ イ シ ン グ に よ る 波 及 効 果... 25 5-1-3 課 題... 26 6 . ま と め... 27 【 Appendix】 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 地 価 へ の 影 響 に 関 す る 経 済 モ デ ル ... 28

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1 . は じ め に1 都 市 の 存 在 理 由 を 考 え る こ と は 、 個 人 や 企 業 が 特 定 の 場 所 に 集 ま る 理 由 を 検 討 す る こ と で あ り 、都 市 の 便 益 は 一 般 的 に「 集 積 の 利 益 」に よ っ て 説 明 さ れ る 。金 本(1997)は、自 由 に 移 動 す る 個 人 や 企 業 が 1 ヶ 所 に 集 積 す る 原 因 を 4 つ に 要 約 し て い る2。 そ れ は 、(1) 移 動 で き な い 生 産 要 素 の 集 中 、(2)生産における設備や建物の不可分性や分業の利益か ら 生 じ る 規 模 の 経 済 、(3)多数の企業の存在による在庫費用の減少や雇用の安定などから 生 じ る 集 積 の 経 済 並 び に (4) イ ン フ ラ 、 交 通 施 設 お よ び 文 化 施 設 な ど の 公 共 財 や 公 共 サー ビ ス の 質 で あ る 。 こ の よ う に し て 、 都 市 に は 多 様 な 産 業 が 立 地 し 、 個 人 が 集 ま り 、 互 い に 利 益 を 得 る と い う 相 互 関 係 が み ら れ る 。 企 業 が 自 由 に 移 動 す る な ら ば 、 企 業 は 高 利 潤 を 得 ら れ る 地 域 に 移 動 す る 。 そ し て 、 他 の 事 情 が 一 定 で あ れ ば 、 取 引 の た め の 交 通 通 信 費 用 が 安 い 方 が よ い 。 集 積 の 経 済 は 企 業 の 生 産 性 を 向 上 さ せ 、そ の 対 価 は 地 代 や オ フ ィ ス の 賃 料 に 反 映 さ れ る 。 ま た 企 業 で は 多 く の 労 働 力 が 必 要 と な る た め 、 都 心 部 の 労 働 者 は 増 加 し 賃 金 も 上 昇 す る 。 ま た 、 廉 価 な 交 通 通 信 費 用 は 規 模 の 経 済 と 結 び つ く こ と に よ っ て 集 積 の 経 済 が 発 生 す る と 考 え ら れ る 。 実 際 の ビ ジ ネ ス で は 、 企 業 間 の 取 引 に お け る 対 面 ( フ ェ イ ス ・ ツ ー ・ フ ェ イ ス )の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 重 要 で あ り 、金 本(1997)はそれを都市形成の主要因と指摘 し て い る3 他 方 、集 積 の 経 済 は「 外 部 不 経 済 」と い う マ イ ナ ス の 効 果 も も た ら す 。「 外 部 不 経 済 」に は 、日 照 や 通 風 、大 気 汚 染 、騒 音 な ど が あ る が 、そ の う ち 本 稿 で 焦 点 を あ て る の は 、「 交 通 混 雑 」 で あ る 。 交 通 混 雑 は 走 行 ス ピ ー ド の 低 下 に よ っ て 時 間 費 用 を 増 加 さ せ 、 自 動 車 の 維 持 費 の 増 加 や 混 雑 に よ る 疲 労 な ど の 社 会 的 費 用 の 増 大 を 招 く 。 こ れ は 、 い わ ば 都 市 規 模 の 増 大 に よ る 集 積 の 不 経 済 と い っ て よ い 。 こ の よ う な 「 外 部 不 経 済 」 に よ る イ ン フ ラ へ の 負 荷 を 軽 減 す る 施 策 の ひ と つ が 「 容 積 率 規 制 」 で あ る 。 容 積 率 規 制 は 、 イ ン フ ラ 負 荷 の 制 御 と 良 好 な 住 環 境 の 保 全 の た め に 課 さ れ て い る と さ れ て い る 。 し か し 容 積 率 は 必 ず し も イ ン フ ラ の 現 状 に 対 応 し た 適 正 容 量 を 示 し た も の で は な い た め 、 目 的 の た め の 適 切 な 手 段 と い え な い と い う 批 判 も あ る4。 特 に 首 都 圏 で は 容 積 率 規 制 が 過 剰 な 規 制 と な り 、 都 心 部 の 賃 料 の 上 昇 や 居 住 地 の 郊 外 化 な ど の 別 の 都 市 問 題 を 引 き 起 こ し て い る 。 本 稿 の 目 的 は 土 地 利 用 規 制 の 手 段 と し て 広 範 に 利 用 さ れ て い る 容 積 率 規 制 の 影 響 を 定 量 的 に 評 価 し 、 そ れ に も と づ い て 集 積 の 不 経 済 を 減 ら し 、 社 会 的 厚 生 を 改 善 す る よ う な 政 策 を 提 案 す る こ と に あ る 。 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 都 市 へ の 効 果 に つ い て は 、 多 く の 研 究 が な さ れ て い る 。 た と え ば 、八 田・久 米・唐 渡(2006)は 、首都圏を対象に容積率規制の緩和によって発生する便 ※ 本 稿 作 成 に あ た り 、久 米 良 昭 教 授(主 査 )、中 川 雅 之 客 員 教 授( 副 査 、日 本 大 学 経 済 学 部 教 授 )、加 藤 一 誠 客 員 教 授 ( 副 査 、 日 本 大 学 経 済 学 部 教 授 )、 鶴 田 大 輔 助 教 授 ( 副 査 )、 そ の 他 ま ち づ く り プ ロ グ ラ ム の 教 員 の 皆 様 及 び 学 生 の 皆 様 よ り 貴 重 な ご 意 見 を い た だ き ま し た 。 こ こ に 記 し て 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。 1金 本 良 嗣(1997)151 頁 以 下 、 八 田 達 夫 (2006)25 頁 以 下 、 185 頁 以 下 、 福 島 隆 司 (1997) 2 金 本 (1997)12 頁 3 金 本 (1997)16 頁 4 八 田(2006)15 頁 、 福 島 隆 司 (1997)

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益 と 、そ れ に 伴 っ て 発 生 す る 混 雑 費 用 を 同 時 に 推 計 し 、経 済 厚 生 へ の 影 響 を 分 析 し て い る 。 そ こ か ら は 、 東 京 23 区全体で容積率規制を 20%緩和した場合、就業人口の増加によっ て 発 生 す る 交 通 混 雑 に 対 し 、 道 路 課 金 制 度 の 導 入 す る こ と で 、 最 終 的 に は 8.1 億円の純便 益 が 生 ま れ る と い う 結 論 が 得 ら れ て い る 。 ま た 、 八 田 ・ 唐 渡 (2009) は、東京 23 区におい て 容 積 率 規 制 水 準 を 2 倍まで引き上げた時、オフィス用途を 1500%までとして残りを住 宅 用 途 に 割 り 当 て る と い う 政 策 を 想 定 し 、得 ら れ る 便 益 と 道 路 交 通 量 の 増 大 を 計 測 し て お り 、 交 通 量 の 増 大 を 計 測 す る 手 法 と し て 、 交 通 量 と 労 働 者 数 、 居 住 人 口 に よ る モ デ ル 式 を 用 い て 導 い て い る 。 そ の 結 果 、 容 積 率 規 制 水 準 の 引 き 上 げ に よ る 効 果 は 5,799.7 億円との 結 論 が 得 ら れ て い る 。 さ ら に は 、 山 鹿(2005)は 、 首都圏 での 鉄道通 勤時 の混雑 によ る疲労 費用 か ら 混 雑 料 金 を 導 出 し て お り 、 そ こ か ら は 、 都 心 に 向 か う 通 勤 鉄 道 に は 、 ピ ー ク 時 で 現 在 の 料 金 の 約 3 倍の料金をかけることによって最適な混雑抑制料金になるという結論が得 ら れ て い る 。 し か し な が ら 、 こ れ ら の 研 究 は 東 京 都 を 中 心 と す る 首 都 圏 を 対 象 に 行 わ れ て お り 、 先 行 研 究 に お い て 政 令 指 定 都 市 は 分 析 対 象 に さ れ て い な い 。 地 方 都 市 の 商 業 地 区 で は 、 床 需 要 が 少 な い こ と も あ り 容 積 率 の 消 化 が 不 十 分 で あ る と さ れ る が 、 少 な く と も 政 令 指 定 都 市 程 度 の 規 模 が あ れ ば 、容 積 率 制 限 が 過 剰 な 規 制 に な っ て い る の で は な い か と い う 疑 念 が あ る 。 そ の た め 、 本 稿 で は 神 戸 市 の 都 心 地 域 を 事 例 と し て 、 容 積 率 制 限 の 緩 和 効 果 を 計 測 す る 。 本 稿 の 構 成 は 以 下 の 通 り で あ る 。 ま ず 、 第 2 章 で は 、 本 研 究 に お け る 対 象 地 域 の 現 状 に つ い て 説 明 す る 。 第 3 章 で は 理 論 的 な 視 点 か ら 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 を 検 証 す る と と も に 、 第 4 章 で は 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 に つ い て 実 証 分 析 を 行 う 。 そ し て 、 第 5 章 で は 、 対 象 地 域 に お い て 容 積 率 規 制 を 緩 和 し た 場 合 に 発 生 す る 外 部 不 経 済 へ の 対 応 策 に つ い て 政 策 提 案 を 行 い 、 そ の 実 現 に 向 け た 課 題 を 示 し 、 第 6 章 で 結 論 を ま と め る 。 2 . 対 象 地 域 の 現 状 2-1 神 戸 市 の 概 要 神 戸 市 は 、 兵 庫 県 の 南 部 に 位 置 す る 面 積 約 552k ㎡、人口約 153 万 人の政令指定都市で あ り 、 関 西 で は 、 大 阪 市 、 京 都 市 と 並 ん で 3 大都市を形成している。市域の中心には東西 方 向 に 六 甲 山 系 が 連 な り 、 そ れ を 境 に 北 側 に は 主 に 郊 外 住 宅 地 が 形 成 さ れ て い る 。 南 側 は 六 甲 山 と 港 に 挟 ま れ た 市 域 面 積 の 約 1 割という狭い区域に市街地が形成されている。市 街 地 は 東 西 に 長 く 、 西 は 明 石 市 な ど の 播 磨 地 域 、 東 は 阪 神 地 域 及 び 大 阪 市 な ど が 近 接 し て い る 。 交 通 網 は 主 に 東 西 方 向 に 発 展 し 、 道 路 は 都 市 高 速 道 路 、 主 要 国 道 、 鉄 道 は J R 、 私 鉄 が 整 備 さ れ て お り 、 そ の 交 通 量 も 多 い 。 2-2 対 象 地 域 の 概 要 本 研 究 で は 、 市 街 地 部 の う ち 神 戸 市 の 中 心 で あ る 三 宮 地 区 を 中 心 に 、 東 は 新 神 戸 駅 、 西 は 神 戸 駅 ま で を 対 象 地 域 と し て 分 析 を 進 め る 。 図 1 に本研究における対象地域を示す。

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・ 対 象 地 域 : 図 1 対 象 地 域 (出 典 : 神 戸 市 HP) 神 戸 新 神 戸 三 宮 山 陽 新 幹 線 新 神 戸 駅 ~ J R 神 戸 駅 周 辺 約 4.8km2 三 宮 町 、明 石 町 、京 町 、花 隈 町 、元 町 通 、 波 止 場 町 、 多 聞 通 な ど 布 引 町 、 加 納 町 、 雲 井 通 、 中 山 手 通 、 神 戸 市 中 央 区 49 町(184 丁目) 2-2-1 対 象 地 域 の 特 徴 表 1 に、対象地域の用途地域 別 の 面 積 を 示 す 。 対 象 地 域 は 神 戸 市 に お け る 業 務 ・ 商 業 の 中 心 地 で あ る 。 よ っ て 面 積 の う ち 約 半 分 が 商 業 系 の 用 途 に 指 定 さ れ て い る 。表 2 には、神戸市及び 対 象 地 域 の 統 計 を 示 す 。 対 象 地 域 の 面 積 は 市 域 全 体 の 約 1%と 小 さ い が 、 市 域 全 体 の 事 業 所 数 の 地 域 に 集 積 し て い る 。 一 方 、 世 帯 数 及 び 居 住 人 口 の 占 め る 5% 程 度 と 非 常 に 低 い 。 及 び 従 業 人 口 の 25%以 上 が こ 割 合 は 、全 体 の 約 2 2-2 神 戸 市 の 中 期 計 画5に お け る 都 心 地 域 の 位 置 付 け 神 戸 市 で は 、1995 年 10 月に策定された神戸市総合基本計画の具現化を目的に、5 ヵ 年 ご と に 中 期 計 画 て い る 。現 在 の 中 期 計 画 は 年6 月に策定されてお 、 こ の 計 神戸市土地家屋現況調査[2005年度] 分類 用途地域 面積(㎡) 割合(%) 商業地域 近隣商業地域 工業地域 準工業地域 合 計 4,814,119 100.0 工業系 674,261 表1 用途地域別面積 14.0 1,475,757 30.7 商業系 2,664,102 55.3 住宅系 第1種中高層住居専用地域 第2種住居専用地域 ほか (事業所・企業統計調査結果[2006年10月1日現在]) 面積(k㎡) 事業所数 従業人口(人) 世帯数 居住人口(人)

4.81

19,666

188,483

37,732

60,396

0.92%

27.02%

26.23%

5.29%

3.89%

28.43

23,281

247,612

71,219

122,710

5.44%

31.98%

34.46%

9.99%

7.90%

神戸市

522.80

72,788

718,492

713,140 1,552,403

表2 神戸市及び対象地域の統計

(住民基本台帳(含・外国人登録)町丁目別・5歳階級別人口[2008年12月31日現在]) 対象地域 中央区 -が 策 定 さ れ り 画 は 総 合 基 本 計 画 に お け る 最 終 の 中 期 計 画 と な っ て い る 。 こ の 計 画 に は 12 のア 2005 ク シ ョ ン プ ラ ン が 位 置 づ け ら れ て お り 、 そ れ ぞ れ に 具 体 的 な 目 標 が 掲 げ ら れ て いる。 こ の 計 画 の 中 で 、 対 象 地 域 を 含 む 神 戸 市 都 心 地 域 は 、 神 戸 発 展 を 先 導 す る 地 域 と し て 位 置 づ け ら れ て お り 、 都 心 地 域 の 活 性 化 に 向 け た 具 体 的 施 策 が ア ク シ ョ ン プ ラ ン の 一 つ6 5 神 戸2010 ビ ジ ョ ン (2005.6) 形 成 プ ラ ン 」 6 「 神 戸 を 先 導 す る 都 心 ゾ ー ン

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な っ て い る 。 そ の 目 標 に お い て 、 神 戸 市 の 都 心 地 域 は 、 人 や 物 、 情 報 が 交 流 、 融 合 す る 地 域 と し て 発 展 さ せ る こ と が 必 要 で あ る と さ れ て お り 、 都 心 地 域 に お け る 集 積 の 経 済 が 期 待 さ れ て い る と 言 え る 。 【 中 期 計 画 に お け る 神 戸 市 都 心 地 域 の 目 標 】 「 ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト を 含 む 都 心 」「 海 上 都 市 」「 神 戸 空 港 」か ら な る 地 域 に お い て 、海 ・ 空 ・ 陸 の 広 域 交 流 拠 点 と し て の 中 核 的 ゲ ー ト 機 能 や 、 海 辺 の 生 活 ス タ イ ル を 体 感 で き る 「 み な と 」 を 活 か し な が ら 、 働 き 、 学 び 、 楽 し み 、 さ ら に は 住 む 人 々 を 増 や す こ と に よ り 、 人 ・ 物 ・ 情 報 が 交 流 ・ 融 合 す る 都 心 ゾ ー ン を 形 成 し 、 神 戸 全 体 の 発 展 を 先 導 す る 。 2-3 建 築 物 充 足 率 の 現 状 把 握 対 象 地 域 に お い て 容 積 率 が ど の 程 度 利 用 さ れ て い る の か を 確 認 す る 。「 神 戸 市 土 地 家 屋 現 況 調 査 」を 基 に 、対 象 地 域 を 4 つのエリアに分割しその充足率を確認する。対象地域に お け る 実 効 容 積 率 の 平 均 は 約 280% 、充足率は平均で 56%となっている。対象地域のなか で も 特 に 業 務 ・ 商 業 の 集 積 が 高 い 東 エ リ ア 及 び 中 心 エ リ ア に お い て 充 足 率 が 高 く 、 住 居 系 用 途 地 域 の 占 め る 割 合 が 高 い 山 の 手 エ リ ア 、 中 心 地 か ら 最 も 離 れ て い る 神 戸 駅 エ リ ア で は 、 比 較 的 充 足 率 が 低 い 。 対 象 地 域 と の 比 較 を す る た め に 、「 東 京 の 土 地 利 用 」 の デ ー タ か ら 、東 京 23 区 に お け る 容 積 率 の 使 用 状 況 を 確 認 す る 。 都 心 部 で の 実 効 容 積 率 は 高 い が 、 23 区 平 均 で は 約 は 170% 程 度 と な っ て い る 。 こ れ ら の デ ー タ で は 、 前 面 道 路 幅 員 や 斜 線 規 制 に よ る 容 積 率 の 減 少 分 は 把 握 で き な い が 、 本 研 究 の 対 象 地 域 に お け る 建 築 物 の 充 足 率 は 、東 京 23 区 と 比 較 し て 大 き な 差 は な い と 考 え ら れ る 。 神戸市土地家屋現況調査[2005年] 実効容積 率平均 指定容積 率平均 主要 用途地域 充足率 平均 (%) (%) (%) 東エリア 布引町、生田町、二宮町、琴ノ緒町、旭通、雲井通、小野柄通、御幸通、磯上通、八幡通、磯辺通、 浜辺通、小野浜通、加納町 359% 568% 商業 近隣商業 64% 中心エリア 海岸通居留地、東町、伊藤町、江戸町、京町、浪 花町、播磨町、明石町、西町、前町、三宮町、元町 通、栄町通、海岸通、新港町、波止場町、北長狭 通、花隈町、下山手通、元町高架通 338% 557% 近隣商業商業 60% 山の手エリア 中山手通、山本通、北野町、再筋町、神戸港地方、諏訪山町 116% 242% 住居専用第2種 48% 神戸駅エリア 弁天町、楠町、橘通、多聞通、中町通、古湊通、相生町、東川崎町 134% 397% 第2種商業 住居専用 36% 平均 284% 498% 56% 表3 対象地域における容積率使用状況 エリア 対象町 東京の土地利用(平成18年度土地利用状況調査結果の概要)[2006年] 実効容積率 平均 (%) 都心 東京、大手町、霞ヶ関周 615% 山手線内側 JR山手線内側 275% 環6内側 環状6号線~首都高中央 環状8号線~荒川の内側 256% 環7内側 環状7号線内側 213% 23区内平均 172% エリア 表4 東京都 容積率使用状況

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3 . 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 に 関 す る 理 論 分 析 1 容 積 率 規 制 の 緩 和 が 地 価 に 与 え る 影 響 に つ い て の 分 析 容 積 率 規 制 の 緩 和 が 地 価 に ど の よ う な 影 響 を 与 え る の か に つ い て 、 理 論 的 な 視 点 か ら 分 析 す る 。 ま た 容 積 率 規 制 の 緩 和 の 効 果 を 、 地 価 に よ っ て 計 測 で き る の は ど の よ う な 場 合 で 及 ぼ す プ ラ ス の 効 果 と し て は 、 容 3-1-1 容 積 率 規 制 の緩 和 が地 価 に与 える影 響 土 地 市 場 の 均 衡 価 格 は 、 床 の 需 要 の 価 格 弾 力 性 に よ る 。 床 需 要 が 価 格 に 対 し て 非 弾 力 的 で あ て 十 に 容積率規制緩和前の容積率を 100%、容積率 す る 。 の 需 要 曲 和 に 床 市 場 】 前 〉 〈 緩 和 後 〉 100% 100×n% n 格 の 変 化 の 3-あ る の か に つ い て も 検 討 を 行 う 。容 積 率 規 制 の 緩 和 が 地 価 に 積 率 規 制 の 緩 和 に よ り 土 地 の 高 度 利 用 が 促 進 さ れ 、 土 地 の 収 益 性 を 増 大 さ せ 地 価 を 上 昇 さ せ る 状 況 で あ る 。 一 方 、 マ イ ナ ス の 効 果 と し て は 建 物 の 床 利 用 に 係 る 需 要 条 件 を 緩 和 さ せ 、 地 価 を 下 落 さ せ る 状 況 で あ る 。 こ の 効 果 を 確 認 す る た め 、 建 物 の 床 市 場 と 土 地 市 場 の 2 つ の 市 場 に つ い て 、 容 積 率 規 制 の 緩 和 が 地 価 に 与 え る 影 響 に つ い て 分 析 す る 。 れ ば 地 価 は 下 落 す る が 、 床 需 要 が 価 格 に 対 し 分 に 弾 力 的 で あ れ ば 地 価 は 上 昇 す る7。 こ れ つ い て グ ラ フ を 用 い て 分 析 す る 。 (1)床 需 要 が価 格 に対 して非 弾 力 的 な場 合 規 制 緩 和 後 の 容 積 率 を(100×n)%と 床と土地の需給曲線を図 2 に示す。床 線 は 非 弾 力 的 で あ る た め 、床 の 需 要 量 は 床 価 格 の 変 化 よ っ て 変 動 し な い 。容 積 率 規 制 の 緩 よ り 床 の 供 給 量 が 増 え る こ と か ら 、床 の 供 給 曲 線 が 右 方 向 に シ フ ト し 、 床 価 格 は p0→p1 に 下 落 す る 。容 積 率 規 制 緩 和 後 の 床 価 格 の 変 化 を 下 記 に 示 す 。 【 〈 緩 和 床 価 格 :p0 床価格:p1=p0/ p /n 0 p0 p0/n 図 3 床 価 格 の イ メ ー ジ 〈床市場〉 D S0 S1 p0 E0 p1 E1 〈土地市場〉 D1 D0 S p0 E0 E1 q(床面積) Q(土地面積) P ( 地 価 ) p ( 賃 料 ) 1 1/n 1 p0/n  図2 非弾力的な場合における床と土地の需給曲線 p0/n 図 3 は容積率規制緩和後の床価 イ メ ー ジ を 示 し て い る 。 7 矢 口(2004)9 頁 以 下 、 Appendix 参 照

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供 給 量 が 増 え る こ と か ら 、土 地 の 需 要 量 結 果 、土 地 面 積 は 1 →1/n に減少し、地価が P0→P1 に下 落 す る 。 そ の 場 合 の p0 と P0 及び P1 の関係を下記に示す。 【 〈 100% 100×n% 0=p0 土地面積:P1=p0/n 格 の 変 化 の 的 な場 合 容 積 率 規 制 緩 和 前 の 容 積 率 を100%、容積 規 制 緩 和 後 の 容 積 率 を(100×n)%とする。 床 の 需 前 〉 〈 緩 和 後 〉 100% 100×n% 0 床価格:p0 の 変 化 の イ の 床 供 給 量 が 増 え る こ と か ら 、 土 地 の 需 要 価 は P0→P1 に上昇し、土地面積は1→n の 関 係 を 下 記 に 示 す 。 土 地 市 場 に つ い て は 、単 位 土 地 面 積 当 り の 床 は D0→D1 にシフトする。 土 地 市 場 】 緩 和 前 〉 〈 緩 和 後 〉 1/n の土 地 面 積 で緩 和 前 の床 面 積 を確 保 土 地 価 格 :P 図 4 は容積率規制緩和後の土地価 イ メ ー ジ を 示 し て い る 。 (2)床 需 要 が価 格 に対 して弾 力 率 床 と 土 地 の 需 給 曲 線 を 図 5 に示す。 要 曲 線 は 弾 力 的 で あ る た め 、 床 価 格 は 一 定 で あ る 。 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ り 床 の 供 給 量 が 増 え る こ と か ら 、 床 の 供 給 曲 線 が 右 方 向 に シ フ ト し 、床 面 積 が 1→n に増加する。 容積率 規 制 緩 和 後 の 床 価 格 の 状 況 を 下 記 に 示 す 。 こ の 場 合 、 単 位 面 積 当 た り の 床 価 格 は 変 化 し な い 。 【 床 市 場 】 〈 緩 和 床 価 格 :p 図 6 は容積率規制緩和後の床価格 メ ー ジ を 示 し て い る 。 土 地 市 場 に つ い て は 、 単 位 土 地 面 積 当 り 量 は D0 る 。 結 果 、 地 に 増 加 す る 。 そ の 場 合 の p0 と P0 及び P1 →D1 に上方シフトす 図 4 土 地 価 格 のイメージ P1=p0/n 〈床市場〉 S0 S1 p0 E0 E1 D 〈土地市場〉 S E1 D1 p0 E0 D0  図5 弾力的な場合における床と土地の需給曲線 ) q(床面積) np0 n P ( 地 価 ) 1 n 1 Q(土地面積) p ( 賃 料 p0 p0 p0 p0 図 6 床 価 格 のイメージ

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【 土 地 市 場 】 〈 緩 和 前 〉 〈 緩 和 後 〉 00% 100×n% =p0 土地面積:P1=np0 の 変 化 3-1 の考 え方 次 に 、 ど の よ う な 地 域 で あ れ ば 床 需 要 が 価 格 に 対 し て 弾 力 的 で あ る の か に つ い て 床 価 格 弾 力 性 は 大 き い 。 先 述 の 考 え に 基 づ く と 、 こ の よ う な 都 市 の 中 ッ は 工 業 系 地 域 (144 ( 以 下 、「 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 」と い う )を 対 象 に 、容 積 率 規 制 の 緩 和 を 行 っ た 場 合 の ま え る と 、 同 質 的 な 地 域 が 広 が り 一 体 と し た 市 場 を 形 成 し て い る 都 市 で の ス ポ ッ ト 1 と 考えることが出来る。その場合 、 い と こ と か ら 、 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ り 地 価 3 オ フ ィ ス ・ ス ペ ー ス の 供 給 量 が 増 加 す る 。 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 は 、 集 積 の 効 果 が 高 い と 考 え ら れ る 商 業 ・ 工 業 地 域 で あ る た め 、 容 積 率 規 制 の 緩 P1=np0 P1=np0 P1=np0 図 7 土 地 価 格 のイメージ 1 土 地 価 格:P0 図 7 は容積率規制緩和後の土地価格 の イ メ ー ジ を 示 し て い る 。 -2 容 積 率 規 制 の緩 和 による効 果 スポット1 同 質 的 で一 体 とした市 場 をしている都 市 他 のスポット 図 8 同 質 的 で 一 体 と し た 市 場 を 形 成 し て い る 都 市 の イ メ ー ジ 検 討 す る 。 同 質 的 な 地 域 が 広 が り 一 体 と し た 市 場 を 形 成 し て い る 都 市 に お い て 、 ス ポ ッ ト 的 な 狭 い 範 囲 (スポット 1)を想定す る 。こ の 地 域 で は 、ス ポ ッ ト 1 以外に も代 替 的 に 床 供 給 が 可 能 な ス ポ ッ ト が あ る と す る 。図 8 にはそのような都市のイメ ージ を 示 す 。 密 接 な 代 替 財 を 持 つ 財 ほ ど 、 需 要 の 弾 力 性 が 大 き い8こ と か ら 、 こ の 地 域 に お け る で ス ポ 需 要 に 対 す る ト 1 において容積率規制を緩和すれば地価 上 昇 す る 。 3-2 対 象 地 域 に お け る 容 積 率 規 制 の 緩 和 の メ リ ッ ト 本 研 究 で は 、 神 戸 市 の 都 心 地 域 の う ち 、 集 積 の 利 益 が 見 込 め る 商 業 ・ 丁 目 対 象 地 域 へ の 影 響 に つ い て 分 析 を 進 め る こ と と す る 。 3-2-1 容 積 率 規 制 の緩 和 による地 価 への影 響 容 積 率 緩 和 規 制 地 域 は 、 周 辺 の 地 理 的 状 況 な ど を 踏 同 地 域 で の 床 需 要 に 対 す る 価 格 弾 力 性 は 大 き が 上 昇 す る と 考 え ら れ る 。 -2-2 容 積 率 規 制 の緩 和 による労 働 市 場 への影 響 容 積 率 規 制 が 緩 和 さ れ る と 、 8 マンキュー経 済 学 ミクロ編(127 頁 )

(10)

和 は 企 業 の 集 積 に つ な が り 、地 域 に お け る 生 産 性 が 向 上 す る と 考 え ら れ る 。図 9 は容 積 率 を 説 明 変 数 と し て 地 価 及 び 労 働 人 口 の 増 大 か ら 3-働 者 が 増 加 す る と 、 通 勤 や 業 務 に お い て 人 や 物 の 移 動 量 が 増 加 す る 。 料 金 を 課 す こ と に よ り 、 最 適 な 水 準 の 混 雑 が 達 成 さ 規 制 の緩 和 による効 果 の実 証 分 析 以 上 の 分 析 か ら 、 対 象 地 域 に お い て 容 積 率 規 制 を 緩 和 し た 場 合 、「 地 価 の 上 昇 と 労 働 者 加 に よ っ て 交 通 量 が 増 加 し 、道 路 混 雑 が 発 生 」 と 考 え ら れ る 。 こ の 考 え に 基 づ き 、 対 象 地 域 に お い て 、 一 律 2 割で容積率規制を緩 和 ) 規 制 の 緩 和 に よ る 労 働 市 場 の 変 化 を 示 し て い る 。 多 く の 企 業 が 集 積 す る よ う に な る と 、 地 域 で の 労 働 需 要 が 高 ま る こ と か ら 、 需 要 曲 線 が D0 か ら D 1 へ と シ フ ト す る 。 そ の 結 果 、 賃 金 が 上 昇 し 、 労 働 者 数 も 増 加 す る 。 以 上 の こ と か ら 、 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 に つ い て は 、 容 積 率 S ( 賃 金 D1 D0 0 (労働者数) E0 L0 L1 図9 容積率規制の緩和による労働市場の変化 P1 E1 P0 計 測 す る こ と が 出 来 る と 考 え ら れ る 。 3 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 交 通 へ の 影 響 労 MC ( 一 般 化 ) 価 格 こ の 増 加 に よ り 交 通 混 雑 が 発 生 し た 場 合 、社 会 的 限 界 費 用(MC)と私 的限 界 費 用(AVC)の 乖 離 分 の 外 部 不 経 済 が 発 生 す る 。 図 10 は、交通量と一 般 化 価 格 と の 関 係 を 示 す 。 こ こ で 言 う 一 般 化 価 格 と は 、 道 路 を 通 る 自 動 車 一 台 当 た り に 係 る 金 銭 的 費 用 と 非 金 銭 的 費 用 ( 時 間 費 用 な ど ) の 合 計 で あ る 。 交 通 渋 滞 の な い 場 合 の 交 通 量 はX1 である。交通量が X3 の場合、 交 通 混 雑 の 発 生 に よ り 時 間 費 用 の 損 失 場 合 、一 定 量 の 混 雑 料 金 を 課 す こ と で で は 、 交 通 量 が X2 になるように混雑 れ る 。 4.容 積 率 AVC 外部不経済 D a1 0 X2 (交通量) 図10 交通量と一般化価格の関係 a2 a3 a4 X1 X3 a b が 生 ま れ る こ と か ら 、 b の 死 荷 重 が 発 生 す る 。 こ の 、死 荷 重 が な く な り 社 会 的 余 剰 が 最 大 化 す る 。図 10 の 増 加 」が も た ら さ れ る 。一 方 、「 労 働 者 の 増 す る し た 場 合 に お け る 集 積 の メ リ ッ ト と 、 道 路 交 通 量 増 加 の デ メ リ ッ ト を 算 定 す る 。 し か し な が ら 、 容 積 率 規 制 を 一 律 で 緩 和 し て い る 地 域 は 現 実 的 に 存 在 し て い な い た め 、

(11)

直 接 的 に 効 果 を 分 析 す る こ と は 出 来 な い 。 分 析 方 法 と し て 、 都 市 計 画 法 に 基 づ く 容 積 率 緩 和 制 度9に よ っ て 建 設 さ れ た 建 物 の デ ー タ を 用 い て 効 果 を 推 定 す る 方 法 も 考 え ら れ る 。 し か 推 定 し た モ デ ル 式 に つ い て 、 神 戸 市 の 現 況 デ ー タ を 用 い て 回 帰 分 析 を 行 い 、 得 ら れ た パ そ れ ぞ れ の 数 値 を 算 定 す る 。 、 以 下 の と お り 分 析 す る 。 分 析 に あ た っ て は 、 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 144 丁 目 ご と の デ ー る 地 価 の 上 昇 を 算 定 す る た め 、「 容 積 率 が 高 い 地 域 ほ ど 地 価 が 高 し な が ら 対 象 地 域 内 に お い て は 、 そ の サ ン プ ル 数 が 少 な い 。 ま た 他 地 域 の 建 物 デ ー タ を 用 い れ ば 、 対 象 地 域 の 特 性 を 盛 り 込 ん だ 数 値 を 得 る こ と が 出 来 な い 。 さ ら に 建 築 物 ご と の 労 働 者 数 を 把 握 す る こ と は 難 し い 。 よ っ て 本 研 究 で は 、 神 戸 市 の 現 況 デ ー タ を 用 い て 実 証 分 析 を 行 い 、 そ の 結 果 か ら 得 ら れ た 数 値 を 用 い て 容 積 率 規 制 緩 和 の 効 果 を 計 測 す る と い う 簡 便 な 手 法 を 用 い る こ と と す る 。 4-1 分 析 方 法 分 析 の フ ロ ー を 図 11 に 示 す 。 ラ メ ー タ か ら 、 4-2 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 集 積 の メ リ ッ ト 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 集 積 の メ リ ッ ト で あ る ① 地 価 上 昇 額 、 ② 従 業 人 口 の 増 加 に つ い て タ を 集 計 し て 用 い る 。 4-2-1 容 積 率 規 制 の緩 和 による地 価 上 昇 額 の算 定 容 積 率 規 制 緩 和 に よ 従業人口増加に伴う道路交通量の変化 推定モデル式①より容積率と地価との関係を推定 推定モデル式③より従業人口と自動車交通量との 関係を推定 地価上昇額の算定 容積率規制の緩和による集積のメリット 道路交通量増加のデメリット 従業人口の変化 道路交通密度の増加による道路旅行速度の変化 道路旅行速度の低下による時間費用損失額 推定結果から得られたパラメータを用いて、対象地域 の地価上昇額を算出 推定モデル式②より容積率と従業人口との 関係を推定 推定結果から得られたパラメータを用いて、 対象地域の従業人口増加数を算出 図11  分析フロー 推定結果から得られたパラメータを用いて、従業人口 増加による自動車交通の増加量を算出 推定モデル式④より道路交通密度と旅行速度との 関係を推定 推定結果から得られたパラメータを用いて、 交通量増加による旅行速度の低下を算出 容積率規制の緩和による効果の算出 (地価上昇額と時間費用損失額との差) 容積率規制の緩和による地価上昇額 9 総 合 設 計 制 度 、 高 度 利 用 地 区 、 特 定 街 区 な ど

(12)

い 」 と い う 仮 説 を た て る 。 そ の 仮 説 を 実 証 す る た め 、 下 記 モ デ ル 式 用 い て 最 小 二 乗 法 1, α:パラメータ Xki :その他の説明変数 (円/㎡)[2005 年1月 1 日基準日] 公 示 地 価 で は 調 査 地 点 が 限 定 さ れ て い る た め 、 丁 目 ご と の 地 価 を 表 す こ と が 出 来 、 路 線 価 を 採 用 し て い る 。 ま た 、 丁 目 に は 複 数 の 路 線 価 が 存 在 す る こ で 複 数 (説 指 指 定 容 が あ る 。 よ っ て 、 丁 目 内 で 最 大 の 面 積 を 有 す る 指 定 容 積 率 が そ の 丁 目 る こ と と し た 。 容 積 ( 商 は 低 い と 考 え ら れ る た 、 予 想 さ れ る 係 数 の 符 号 は - で あ る 。 共 施 設 の 配 置 な ど が 定 め ら れ て い る 。 対 域 で あ る こ と か ら 、 地 区 計 画 に よ り 、 よ り 集 積 の 効 果 を 高 め (OLS)に よ り 推 定 す る 。 【 推 定 モ デ ル ① 】 β0 ,β 各 変 数 に つ い て 以 下 に 説 明 す る 。 (被 説 明 変 数 ) ln(路 線 価 ): 神 戸 市 固 定 資 産 路 線 価 な い こ と か ら と か ら 、 丁 目 内 で 最 も 延 長 が 長 い 道 路 の 路 線 価 を 用 い て い る 。 ま た 、 同 一 路 線 の 路 線 価 が 存 在 す る 場 合 は 、 路 線 価 を 延 長 按 分 し て 用 い る こ と と し た 。 明 変 数 ) 定 容 積 率 : 丁 目 内 に お い て 最 大 の 面 積 を 有 す る 指 定 容 積 率 [ % ] 一 つ の 丁 目 で も 幹 線 道 路 沿 線 の 指 定 容 積 率 と 、 幹 線 道 路 か ら 離 れ た 土 地 の 積 率 に は 違 い の 特 性 を 最 も 表 し て い る と 想 定 し た う え で 、 そ の 指 定 容 積 率 を 用 い 率 が 高 い ほ ど 路 線 価 が 高 い と 考 え ら れ る こ と か ら 、 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 そ の 他 の 説 明 変 数 ) 指 定 容 積 率 以 外 に 地 価 に 影 響 を 及 ぼ す と 考 え ら れ る 説 明 変 数 は 、 以 下 の と お り と し た 。 ① 工 業 系 ダ ミ ー 工 業 系 の 用 途 地 域 は 業 系 の 用 途 地 域 と 比 較 す る と 路 線 価 め ② 地 区 計 画 ダ ミ ー 都 市 計 画 法 に 基 づ き 、 そ れ ぞ れ の 区 域 の 特 性 に ふ さ わ し い 良 好 な 環 境 の 各 街 区 を 整 備 し 、 保 全 す る た め に 建 築 物 の 形 態 、 公 象 地 域 は 商 業 ・ 工 業 地 そ の 他 の 説 明 変 数 デ ー タ の 説 明 工 業 系 ダ ミ ー 工 業 系 地 域 を 1 、 そ の 他 の 地 域 を 0 とするダミー変数 地 区 計 画 ダ ミ ー 地 区 計 画 が あ る 場 合 を 1 、 な い 場 合 を 0 とするダミー変数 高 さ制 限 ダ ミ ー 高 さ 規 制 が あ る 場 合 を1 、 な い 場 合 を 0 とするダミー変数 ln(道路幅員)[m] 地 区 内 で 最 も 長 い 道 路 の 幅 員 ln(中心地距離)[m] 三 宮 駅 ま で の 道 路 距 離 ln(最寄り駅距離)[m] 最 寄 り 駅 ま で の 道 路 距 離 ln(最寄り駅乗降客数)[人/日] 最 寄 り 駅 の 1 日あたりの乗降客数 ln(路線価) =β0 +β1指 定 容 積 率 + ΣαkXki + u

k

(13)

る こ と が 期 待 で き る 。 よ っ て 予 想 さ れ る 係 数 の 符 号 は + で あ る 。 ③ 高 さ 制 限 ダ ミ ー 対 象 地 域 内 に は 、 地 区 計 画 に お い て 建 築 物 に 高 さ 制 限 を 設 け て い る 地 域 が 存 在 す る 。 高 さ 制 限 に よ り 、 土 地 面 積 あ た り の 床 面 積 に 制 限 が か か る こ と か ら 、 地 価 に 負 と 考 え ら れ る 。 よ っ て 予 想 さ れ る 符 号 は - で あ る 。 ④ 、 予 想 の 多 く の 鉄 道 駅 が 存 在 す る な ど 、 市 内 の 中 心 地 と し て 位 か ら の 距 離 が 近 い ほ ど 路 線 価 は 高 い と 考 え ら れ る た め 、 予 想 さ 線 価 は 高 い と 考 え ら れ る た め 、 予 想 さ れ る 符 号 は - で あ ⑦ め 、 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 次 に 平均 標準偏差 最小値 最大値 原数値 表5  基本統計量 の 影 響 を 及 ぼ し て い る ln(道 路 幅 員 ) 道 路 幅 員 が 広 い ほ ど 、 前 面 道 路 幅 員 に よ る 建 築 物 の 容 積 率 制 限 が な く な り 、 よ り 高 く 建 築 物 を 建 て る こ と が 出 来 る た め 、 路 線 価 が 高 い と 考 え ら れ る 。 よ っ て さ れ る 符 号 は + で あ る 。 ⑤ ln(中 心 地 距 離 ) 中 心 地 は J R 三 ノ 宮 駅 と し 、 そ こ ま で の 道 路 距 離 を 用 い た 。 当 駅 は 市 内 で 最 も 乗 降 客 数 が 多 く 、 周 辺 に は 他 置 づ け ら れ る 。 中 心 地 れ る 符 号 は - で あ る 。 ⑥ ln(最 寄 り 駅 距 離 ) 最 も 近 い 駅 ま で の 道 路 距 離 を 用 い た 。最 寄 り 駅 に 近 い ほ ど 利 便 性 が 高 い 。よ っ て 、 駅 ま で の 距 離 が 近 い ほ ど 路 る 。 ln(最 寄 り 駅 乗 降 客 数 ) 乗 降 客 数 が 多 い 駅 の 周 辺 は 企 業 の 集 積 も 多 く 、 土 地 の 高 度 利 用 率 も 高 い と 考 え ら れ る た 、 こ れ ら の 変 数 の 基 本 統 計 量 を 表 5 に 示 す 。 路線価 354,218.06 209,870.76 99,400 1,461,000 指定容積率 582.64 157.48 200 800 道路幅員 18.38 12.06 3.0 50.0 中心地距離 1079.06 709.44 50.0 3500.0 最寄り駅距離 349.02 212.03 20.0 1200.0 最寄り駅乗降客数 12580.31 15318.12 304 42017 対数値 ln路線価 12.65 0.48 11.51 14.19 ln道路幅員 2.72 0.63 1.10 3.91 ln中心地距離 6.76 0.71 3.91 8.16 ln最寄り駅距離 5.64 0.71 3.00 7.09 ln最寄り駅乗降客数 8.36 1.67 5.72 10.65 サンプル数 144

(14)

【 推 定 結 果 】 推 定 結 果 を 表 6 に 示 す 。 推 定 結 果 か ら 、「 指 定 容 積 率 が 高 い 地 域 ほ ど 地 価 が 高 い 」 と 言 う 仮 説 は 、 1%水 準 で 有 意 で 準 で 有 意 で あ る こ と が 価 こ 定 【 地 て 容 積 率 を 一 律 2 割緩和した場合の地価上昇額は以下のとおりである。 容 積 率 規 制 緩 和 前 の 平 米 あ た り の 平 均 路 線 価 は 、354,218 円 /㎡ で あ り 、容 積 率 規 制 緩 和 後 は 394 っ て 、 容 和 に よ っ て 、 路 線 価 が 平 米 あ た り 平 均 で 40,089 円 /㎡ 上 昇 し た 。路 線 価 に よ る 地 価 上 昇 額 を公 示 地 価 に 換 4- -2容 積 率 緩 和 による従 業 人 口 の変 化 容 積 率 規 制 緩 和 に よ る 労 働 者 の 増 加 を 算 定 す る た め 、「 容 積 率 が 高 い 地 域 ほ ど 従 業 人 口 が 多 い 」 と い う 仮 説 を た て る 。 そ の 仮 説 を 実 証 す る た め 、 下 記 モ デ ル 式 用 い て 最 小 二 あ る と 実 証 で き た 。 そ の 他 の 説 明 変 数 に つ い て は 、 工 業 系 ダ ミ ー 及 び 高 さ 制 限 ダ ミ ー を 除 い た 説 明 変 数 に お い て 、1%も し く は 5%水 実 証 で き た と と も に 、 予 想 し た 符 号 ど お り の 結 果 と な っ た 。 工 業 系 ダ ミ ー に つ い て は 有 意 な 結 果 が 得 ら れ ず 、 ま た 予 想 し た 符 号 と は 逆 の 結 果 と な っ た 。高 さ 制 限 ダ ミ ー に つ い て は 、 予 想 し た 符 号 と は 逆 の 符 号 で 、 5%水 準 で 有 意 で あ る と の 結 果 と な っ た 。 こ れ は 高 さ 制 限 を 指 定 し て い る 地 域 が 、 オ フ ィ ス 及 び 商 業 施 設 が 相 対 的 に 高 い こ と 、 ま た 、 高 さ の 制 限 値 が と な ど が 理 由 と し て 考 え ら れ る 。 と し た 場 合 、 指 定 容 積 率 が 1 % 上 昇 す る と 、 が 比 較 的 集 積 し た 地 域 で あ る た め 地 高 い ( 沿 道 : 120m、 そ れ 以 外 : 90m) こ の 推 定 結 果 よ り 、 他 の 条 件 を 一 地 価 ( 平 米 あ た り 路 線 価 ) は 0.001%上 昇 す る こ と を 示 す こ と が 出 来 た 。 価 上 昇 額 の 算 定 】 推 定 結 果 か ら 得 ら れ た パ ラ メ ー タ を 用 い て 、 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 に お い ,308 円 /㎡ で あ っ た 。 よ 積 率 規 制 の 緩 算10し た 場 合 の 結 果 を 下 記 に 示 す 。 2 10 路 線 価 を0.8 で 除 し た 値 を 公 示 地 価 と し て い る 。 地 価 上 昇 額 ( 路 線 価 ) 1,297 億円 地 価 上 昇 額 ( 公 示 地 価 ) 1,621億 円 係数 t

指定容積率

01

※※※

3.959

表6   推定結果

0.0

工業系ダミー 0.154 0.899 地区計画ダミー 0.161 ※※ 1.994 高さ制限ダミー 0.280 ※※ 2.373 ln道路幅員 0.130 ※※※ 2.529 ln中心地距離 -0.202 ※※※ -4.626 ln最寄り駅距離 -0.190 ※※※ -4.571 ln最寄り駅乗降客数 0.047 ※※ 2.625 切片 13.707 ※※※ 27.708 サンプル数 144 R2 0.6387 修正R2 0.6173 ※※※、※※は、それぞれ1%、5%水準で有意であることを示す。

(15)

乗 法 (OLS)に よ り 推 定 す る 。 α : パ ラ メ ー タ Xki :その他の説明変数 る 。 ln(従業人口):丁目別従業人口[人]( 事 業 所・企 業 統 計 調 査 結 果[2004 年 6 月1日 ]) ち 、 民 営 事 業 所 の 従 業 者 数 を 町 丁 別 に 集 計 し た デ タ を 用 い た 。従 業 人 口 が 0 人 の 丁 目 が あ る た め 、自 然 対 数 を と っ た 値 が ∞ に な ら 加 え た 。 指 定 土 い が あ る 。 よ っ て 、 丁 目 内 で 最 大 の 面 積 を 有 す る 指 定 容 積 目 の 特 性 を 最 も 表 し て い る と 想 定 し た う え で 、 そ の 指 定 容 積 率 を 用 い る ら 、 予 想 さ れ る 符 号 ( ー 地 域 比 較 す る と 従 業 人 口 が 多 い と 考 え ら れ る う ち 、 民 営 事 業 所 の 事 業 所 数 を 町 丁 別 に 集 計 し た デ 業 人 口 が 多 い と 考 え ら れ る こ と か ら 、 は + で あ る 。 ③ 【 推 定 モ デ ル ② 】 β0 ,β1, 各 変 数 に つ い て 以 下 に 説 明 す (被説明変数) 事 業 所 ・ 企 業 統 計 調 査 結 果 の う ー な い よ う 1 を (説 明 変 数 ) 容 積 率 : 丁 目 内 に お い て 最 大 の 面 積 を 有 す る 指 定 容 積 率 [ % ] 一 つ の 丁 目 で も 主 要 幹 線 道 路 沿 線 の 指 定 容 積 率 と 、 主 要 幹 線 道 路 か ら 離 れ た 奥 の 地 の 指 定 容 積 率 に は 違 率 が そ の 丁 こ と と し た 。 容 積 率 が 高 い ほ ど 従 業 人 口 が 多 い と 考 え ら れ る こ と か は + で あ る 。 そ の 他 の 説 明 変 数) 指 定 容 積 率 以 外 に 従 業 人 口 に 影 響 を 及 ぼ す と 考 え ら れ る 説 明 変 数 は 、 以 下 の と お り と し た 。 ① 工 業 系 ダ ミ 工 業 系 の 用 途 は 商 業 系 の 用 途 地 域 と る た め 、 予 想 さ れ 係 数 の 符 号 は + で あ る 。 ② 事 業 所 数 事 業 所 ・ 企 業 統 計 調 査 結 果 の ー タ を 用 い た 。事 業 所 が0 箇所の丁目があるため、自然対数をとった値が∞ に な ら な い よ う 1 を 加 え た 。 事 業 所 数 が 多 い ほ ど 従 予 想 さ れ る 符 号 高 さ 制 限 ダ ミ ー そ の 他の 説 明 変 数 デ ー タ の 説 明 工 業 系ダ ミ ー 工 業 系 地 域 を 1 、 そ の 他 の 地 域 を 0と す る ダ ミ ー 変 数 事 業 所数 地 域 内 に お け る 丁 目 別 事 業 所 数 高 さ 制 限 ダ ミ ー 高 さ 規 制 が あ る 場 合 を 1 、 な い 場 合 を 0 とするダミー変数 中心 地 距 離 ( m ) 三 宮 駅 ま で の 道 路 距 離 最 寄 り 駅 距 離 ( m ) 最 寄 り 駅 ま で の 道 路 距 離 ln 従業人口 =β0 +β1指 定 容 積 率 + ΣαkXki + u

k

(16)

対 象 地 域 内 に は 、 地 区 計 画 に お い て 建 築 物 に 高 さ 制 限 を 設 け て い る 地 域 が 存 在 す る 。 高 さ 制 限 に よ り 、 土 地 面 積 あ た り の 床 面 積 が 制 限 さ れ る 。 結 果 、 オ フ ィ ス 数 も 制 限 さ れ る こ と か ら 、 従 業 者 数 に 対 し て 負 の 影 響 を 及 ぼ し て い る と 考 え ら れ る 。 よ - で あ る 。 ④ 近 い ほ ど オ フ ィ ス 数 も 多 く 、 従 業 者 数 が 多 い と さ れ る 符 号 は - で あ る 。 ⑤ 次 に り 駅 推 い 地 域 ほ ど 従 業 人 口 が 多 い 」 と 言 う 仮 説 は 、 1%水 準 で 有 意 で た 。 は 、 工 業 系 ダ た 。 高 さ 制 限 ダ オ フ ィ ス 及 び 商 業 施 設 が 比 較 的 集 積 し た 地 っ て 予 想 さ れ る 符 号 は ln(中 心 地 距 離 ) 中 心 地 は J R 三 ノ 宮 駅 と し 、 そ こ ま で の 道 路 距 離 を 用 い た 。 当 駅 は 市 内 で 最 も 乗 降 客 数 が 多 く 、 周 辺 に は 他 の 多 く の 鉄 道 駅 が 存 在 す る な ど 、 市 内 の 中 心 地 と し て 位 置 づ け ら れ る 。 中 心 地 か ら の 距 離 が 考 え ら れ る た め 、 予 想 ln(最 寄 り 駅 距 離 ) 最 も 近 い 駅 ま で の 道 路 距 離 を 用 い た 。最 寄 り 駅 に 近 い ほ ど 利 便 性 が 高 い 。よ っ て 、 駅 ま で の 距 離 が 近 い ほ ど オ フ ィ ス 数 も 多 く 、 従 業 者 数 が 多 い と 考 え ら れ る た め 、 予 想 さ れ る 符 号 は - で あ る 。 こ れ ら 変 数 の 基 本 統 計 量 を 表 7 に 示 す 。 た だ し 、 指 定 容 積 率 、 中 心 地 距 離 、 最 寄 距 離 に つ い て は 、 4-2-1 で 示 し て い る た め 省 略 す る 。 平均 標準偏差 最小値 最大値 原数値 従業人口

1111.22

1383.11

0.0

9309.0

事業所数

115.59

158.79

0.0

1294.0

対数値 ln(従業人口+1)

6.29

1.60

0.0

13.0

ln(事業所数+1)

4.11

1.29

0.0

7.2

サンプル数

144

表7  基本統計量 【 定 結 果 】 推 定 結 果 を 表 8 に 示 す 。 推 定 結 果 か ら 、「 容 積 率 が 高 表8   推定結果 係数 t

指定容積率

0.0013

※※※

2.8520

工業系ダミー 0.9347 ※※※ 2.7052 ln(事業所数+1) 1.0618 ※※※ 22.4998 高さ制限ダミー 0.8268 ※※※ 3.5236 ln中心地距離 -0.0412 -0.4858 ln最寄り駅 -0.1022 -1.0711 切片 1.9403 ※ 1.9357 サンプル数 144 R2 0.8181 修正R2 0.8102 ※※※、※は、それぞれ1%、10%水準で有意であることを示す。 あ る と 実 証 で き そ の 他 の 説 明 変 数 に つ い て ミ ー 及 び 事 業 所 数 に お い て 、 1%水 準 で 有 意 で あ る こ と が 実 証 で き た と と も に 、 予 想 し た 符 号 ど お り の 結 果 と な っ ミ ー に つ い て は 、 予 想 し た 符 号 と は 逆 の 符 号 で 、 1%水 準 で 有 意 で あ る と の 結 果 と な っ た 。こ れ は 高 さ 制 限 を 指 定 し て い る 地 域 が 、

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域 で あ る た め 、 相 対 的 従 業 人 口 が 多 い こ と 、 ま た 、 高 さ の 制 限 値 が 高 い (沿 道 : 120m、 そ れ 以 外 : 90m)こ と な ど が 理 由 と し て 考 離 に つ い て は 、 予 想 し た 符 号 と 同 じ 結 果 に な 来 な か っ た 。 こ れ は 、 比 較 的 従 業 人 口 が 多 【 従 和 地 域 に お い て 容 積 率 を 一 律 2 割緩和した場合の従業人口の増加は以下のとおりである。 4- 道 路 交 通 量 増 加 の デ メ リ ッ ト 路 交 通 量 増 加 の デ メ リ ッ ト と し て 、 ① 従 業 人 口 の 増 加 に 伴 う 道 路 交 通 量 の 変 化 、 ② 道 路 交 通 密 度 の 増 加 に よ る 旅 行 速 度 の 低 下 に つ い て 、 以 下 の と お り 分 析 す る 。 分 析 に あ た っ す る 交 通 量 調 査 の デ ー タ を 集 計 し て 用 い る 。 い ほ ど 道 路 の 交 通 量 が 多 い 」 と い う 仮 説 を た て る 。 そ の 仮 説 を 実 証 す る た め 、 下 記 モ デ ル 式 用 β0 ,β1, α:パラメータ Xki :その他の説明変数 各 変 数 に つ い て 以 ー ク 時 間 交 通 量[台/時間] (道路交通センサス[2005 年度]) ー ク 時 間 交 通 量 を 用 い た 。 対 象 地 域 に お け る セ が 少 な い こ と か ら 、 朝 夕 そ れ ぞ れ の ピ ー ク 時 間 交 通 量 を 用 い る こ と ( 従 業 人 口 増 加 数 24,716 人 え ら れ る 。 中 心 地 距 離 及 び 最 寄 り 駅 距 っ た も の の 、 有 意 な 結 果 を 得 る こ と は 出 い と 予 想 さ れ る 工 業 系 の 地 域 は 、 中 心 地 や 駅 に 近 い 場 所 に 立 地 し て い な い こ と 、 企 業 が オ フ ィ ス の 場 所 を 選 定 す る 際 に 、 中 心 地 か ら の 距 離 や 最 寄 り 駅 か ら の 距 離 よ り も 、 関 係 企 業 と の 距 離 な ど を 重 視 す る と 想 定 さ れ る こ と な ど が 考 え ら れ る 。 こ の 推 定 結 果 よ り 、 他 の 条 件 を 一 定 と し た 場 合 、 指 定 容 積 率 が 1 % 上 昇 す る と 、 従 業 人 口 は 0.0013%増加することを示すことが出来た。 業 人 口 増 加 数 の 算 定 】 推 定 結 果 か ら 得 ら れ た パ ラ メ ー タ を 用 い て 、 容 積 率 規 制 緩 3 道 て は 、 道 路 交 通 セ ン サ ス を は じ め と 4-3-1 従 業 人 口 の増 加 に伴 う道 路 交 通 量 の変 化 従 業 人 口 の 増 加 に 伴 う 道 路 交 通 量 の 増 加 を 算 定 す る た め 、「 周 辺 の 従 業 人 口 が 多 い て 最 小 二 乗 法 (OLS)に よ り 推 定 す る 。 【 推 定 モ デ ル ③ 】 時 間 交 通 量=β0 +β1周 辺 従 業 人 口 + + Σ αkXki + u

k

下 に 説 明 す る 。 (被 説 明 変 数 ) 時 間 交 通 量 : ピ 道 路 及 び 周 辺 へ の 影 響 が 大 き い ピ ン サ ス 調 査 地 点 と し た 。 説 明 変 数 ) 周 辺 従 業 人 口:丁 目 別 就 業 人 口[ 人 ]( 事 業 所・企 業 統 計 調 査 結 果[2004 年 6 月1日])

(18)

事 業 所 ・ 企 業 統 計 調 査 結 果 の う ち 、 民 営 事 数 を 町 丁 別 に 集 計 し た デ ー タ を 20 ( す と 考 え ら れ る 説 明 変 数 は 、 以 下 の 容 量 路 の 道 路 数 を 示 能 交 通 容 量 を 用 い た 。 基 本 交 通 容 量 に 車 線 幅 員 や 側 方 余 裕 幅 な ど の 補 正 値 を 乗 き い ほ ど 、 交 通 量 が 多 い と 考 え ら れ る こ と か ら 、 予 想 さ 人 口 が 、 該 当 路 線 を 利 用 す る と 想 定 し た う え で 、 調 査 地 い 集 積 し て い る 。 よ っ て 中 近 い ほ ど 、 自 動 車 交 通 量 も 多 い と 考 え ら れ る 。 予 想 さ れ る 符 号 は ピ ー ク 時 間 交 通 量 を 1 、 夕 方 を 0 と す る ダ ミ ー 変 数 を 用 い た 。 朝 は 短 す る た め 、 夕 方 よ り も 混 雑 が 大 き い と 考 え ら れ る 。 よ っ て 予 想 さ れ 200m 道 路 調 査 地 点 図 12 周 辺 従 業 人 口 の 考 え 方 (イ メ ー ジ ) 業 所 の 従 業 者 用 い て 、 道 路 交 通 セ ン サ ス 調 査 地 点 か ら 半 径 0m 以内の丁目の従業人口が、該当路線を 利 用 す る と 想 定 し た う え で 、 調 査 地 点 ご と の 従 業 人 口 を 集 計 し 、 デ ー タ と し て 用 い た 。 図 12 は 周 辺 従 業 人口 の 範 囲 の イ メ ー ジ を 示 す 。 従 業 人 口 が 多 い ほ ど 交 通 量 が 多 い と 考 え ら れ る こ と か ら 、 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 そ の 他 の 変 数 ) 周 辺 従 業 人 口 以 外 に 道 路 交 通 量 に 影 響 を 及 ぼ と お り と し た 。 そ の 他 の 説 明 変 数 デ ー タ の 説 明 交 通 容 量 ( 台/時) 交 通 量 調 査 地 点 に お け る 時 間 当 た り 交 通 容 量 周 辺 居 住 人 口(人) 丁 目 別 居 住 人 口 中 心 地 距 離 ( m ) 交 通 量 調 査 地 点 か ら 三 宮 駅 ま で の 距 離 朝 夕 ダ ミ ー 朝 ピ ー ク 時 間 を 1 、 夕 方 ピ ー ク 時 間 を 0 と す る ダ ミ ー 変 数 宅 地 占 有 割 合 延 べ 床 面 積 の う ち 宅 地 利 用 の 延 べ 床 面 積 が 占 め る 割 合 ① 交 通 現 実 の 道 条 件 お よ び 交 通 条 件 下 に お い て 通 過 で き る 乗 用 車 の 最 大 す 可 じ て 算 出 し た 。 交 通 容 量 が 大 れ る 符 号 は + で あ る 。 ② 周 辺 居 住 人 口:丁 目 別 居 住 人 口(町別・男女別・世帯数・5歳階級人口統計[2005年度]) 人 口 統 計 を 町 丁 別 に 集 計 し た デ ー タ を 用 い て 、 道 路 交 通 セ ン サ ス 調 査 地 点 か ら 半 径 200m 以内の丁目の居住 点 ご と の 居 住 人 口 を 集 計 し 、 デ ー タ と し て 用 い た 。 居 住 人 口 が 多 い ほ ど 交 通 量 が 多 と 考 え ら れ る こ と か ら 、 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 ③ 中 心 地 距 離 中 心 地 は J R 三 ノ 宮 駅 と し 、 そ こ ま で の 道 路 距 離 を 用 い た 。 当 駅 は 市 内 の 中 心 地 と し て 位 置 づ け ら れ お り 、 周 辺 に は オ フ ィ ス や 店 舗 が 多 く 心 地 か ら の 距 離 が + で あ る 。 ④ 朝 夕 ダ ミ ー 本 分 析 で は 、 同 じ 調 査 地 点 に お い て 朝 と 夕 の ピ ー ク 時 間 交 通 量 を デ ー タ と し て い る た め 、 朝 の 時 間 に 交 通 が 集 中 る 符 号 は + で あ る 。

(19)

⑤ 宅 地 占 有 割 合 該 当 路 線 を 利 用 す る 丁 目 に お い て 、 延 べ 床 面 積 あ た り に 宅 地 利 用 の 面 積 が 占 め る 割 合 を 用 い た 。 都 心 地 域 は 従 業 人 口 が 多 く 居 住 人 口 が 少 な い こ と か ら 、 延 べ 床 面 積 は 少 な い と 考 え ら れ る 。 よ っ て 想 定 さ れ る 符 号 は - で あ 次 【 推 定 推 定 結 果 か ら 、「 周 辺 の 従 業 人 口 が 多 い ほ ど 道 路 の 交 通 量 が 多 い 」 と 言 う 仮 説 は 、 5% 水 。 想 し た ー が と 【 交 規 制 緩 和 地 域 に お い て 従 業 人 口 の 増 加 に 伴 う 自 動 車 交 通 量 の 増 加 は 以 下 の と お り で あ る 。 あ た り に 占 め る 宅 地 占 有 面 積 る 。 に こ れ ら の 基 本 統 計 量 を 表 9 に 示 す 。 平均 標準偏差 最小値 最大値 時間交通量

2117.50

973.51

678.0

4299.0

従業人口

5633.87

5721.46

194.0

16798.0

居住人口

1580.40

1893.80

0.0

6717.0

交通容量

8923.63

4170.31

1410.5

15604.9

中心地距離

1094.67

593.94

400.0

2700.0

住宅占有割合

0.18

0.06

0.09

0.32

サンプル数

30

表9  基本統計量 結 果 】 推 定 結 果 を 表 10 に 示 す 。 係数 t 従業人口 0.062 ※※ 2.30 表10   推定結果 居住人口 0.099 1.57 交通容量 0.169 ※※※ 6.08 中心地距離 0.717 ※※※ 2.98 朝夕ダミー -130.030 -0.60 住宅占有割合 -2281.029 -1.12 切片 -214.310 -0.46 サンプル数 30.00 R2 0.71 修正R2 0.63 ※※※、※※は、それぞれ1%、5%水準で有意であることを示す。 準 で 有 意 で あ る と 実 証 で き た そ の 他 の 説 明 変 数 に つ い て は 、 交 通 容 量 及 び 中 心 地 距 離 に お い て 、 1%水 準 で 有 意 で あ る こ と が 実 証 で き た と と も に 、 予 符 号 ど お り の 結 果 と な っ た 。 居 住 人 口 、 住 宅 地 占 有 割 合 に つ い て は 、 予 想 さ れ た 符 号 で あ っ た が 、 有 意 な 結 果 を 得 る こ と が 出 来 な か っ た 。 こ れ は 、 対 象 地 域 の 居 住 人 口 は 少 な い こ と か ら 、 自 動 車 交 通 量 に 影 響 を 与 に つ い て は 、 予 想 さ れ た 符 号 と は 逆 の 結 果 で き な か っ た 。 し た 場 合 、 従 業 人 口 が 100 人増加すると、 え て な い も の と 考 え ら れ る 。 朝 夕 ダ ミ と な り 、 ま た 、 有 意 な 結 果 も 得 る こ と こ の 推 定 結 果 よ り 、 他 の 条 件 を 一 定 交 通 量 は 6.2 台増加することを示すことが出来た。 通 量 の 増 加 の 算 定 】 推 定 結 果 か ら 得 ら れ た パ ラ メ ー タ を 用 い て 、 容 積 率

(20)

時 間 交 通 量 増 加 数 1,532 台/時 4-3- 交 通 密 度 の 増 加 に よ る 道 路 旅 行 速 度 の 変 化 通 密 度 の 増 加 に よ る 道 路 旅 行 速 度 の 変 化 を 算 定 す る た め 、「 交 通 密 度 が 増 加 す る と 道 の 仮 説 を 実 証 す る た め 、 下 記 モ デ ル 式 用 被 説 明 変 数) サ ス[2005 年度]、神戸市交通量調査[2007 年度] ン サ ス に つ い て は 、 交 通 量 が 最 も 多 い ピ ー ク 時 間 の 旅 行 速 度 を 用 い 13 ( [2005 年度]、神戸市交通量調 査[2007 年度] 密 度 を 算 出 し 、デ ー タ と し て 用 い 量 調 査 に つ い て は 、3 時間帯(10 ( 説 明 変 数 は 、 以 下 の と お り ① 信 号 密 度 交 通 量 調 査 単 位 区 間 内 に 設 置 さ れ て い る 信 号 台 数 を 、 調 査 単 位 区 間 延 長 で 除 し た 号 密 度 が 高 い ほ ど 旅 行 速 度 が 低 下 す る と 考 え ら れ る こ と か ら 、 予 想 さ 2 交 路 旅 行 速 度 が 低 下 す る 」 と い う 仮 説 を た て る 。 そ い て 最 小 二 乗 法 (OLS)に よ り 推 定 す る 。 【 推 定 モ デ ル ④ 】 β0 ,β1, α:パラメータ Xki :その他の説明変数 各 変 数 に つ い て 以 下 に 説 明 す る 。 ( 旅 行 速 度[km/時]:道路交通セン 道 路 交 通 セ た 。 サ ン プ ル 数 が 少 な い た め 、 神 戸 市 交 通 量 調 査 に つ い て は 、3 時間帯(10 時、 時 、15 時)の旅行速度調査の結果を用いた。 説 明 変 数) 交 通 密 度[台/m,時間,車線数] :道路交通センサス 道 路 交 通 セ ン サ ス に つ い て は 、 交 通 量 が 最 も 多 い ピ ー ク 時 間 の 交 通 量 か ら 交 通 た 。神 戸 市 交 通 時 、13 時、15 時)の交通量から交通密度を算出した。交通密度が高いほど旅行速 度 が 低 下 す る こ と か ら 、 予 想 さ れ る 符 号 は - で あ る 。 そ の 他 の 説 明 変 数) 交 通 密 度 以 外 に 旅 行 速 度 に 影 響 を 及 ぼ す と 考 え ら れ る と し た 。 値 を 用 い た 。 信 れ る 符 号 は - で あ る 。 そ の 他 の 説 明 変 数 デ ー タ の 説 明 信 号 密 度 ( 信 号 数 / 区 間 ) 調 査 区 間 に お け る 信 号 数 二 輪 車 数 ( 台 / 時 ) 対 象 路 線 に お ける 二 輪 車 の 数 多 車 線 ダ ミ ー 一 方 向 複 数 車 線 路 線 を 1 とするダミー変数 一 方 通 行 ダ ミ ー 一 方 通 行 の 場 合 を 1 とするダミー変数 旅 行 速 度=β0 + β 1交 通 密 度 + Σ α

k

kXki + u

(21)

② 二 輪 車 数 交 通 量 調 査 区 間 に お け る 二 輪 車 の 数 を 用 い た 。 二 輪 車 数 が 多 い ほ ど 、 自 動 車 の 走 す こ と か ら 、 旅 行 速 度 は 低 下 す る と 考 え ら れ る 。 よ っ て 、 予 想 さ れ る 路 車 線 が 、 2 車 線 以 上 の 場 合 は 1 と な る ダ ミ ー 変 数 と し た 。 行 性 が 高 ま る こ と か ら 、 旅 行 速 度 は 高 く な る と 考 え ら れ 通 行 で あ る た め 、 そ の 場 合 は 1 と な る 一 方 通 行 は 対 面 通 行 よ り 自 動 車 の 走 行 性 が 高 い と 考 え ら れ る こ 【 推 定 結 果 を 表 12 に 示 す 。 推 定 結 果 か ら 、「 交 通 密 度 が 増 加 す る と う 仮 説 は 、 証 で 示 す 4-3-3 増 加 し た 交 通 量 が 、 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 内 の 主 要 な 7 路 線 11 調 査 地 点 を 通 行 す る と 行 に 影 響 を 及 ぼ 符 号 は - で あ る 。 ③ 多 車 線 ダ ミ ー 交 通 量 調 査 区 間 の 道 車 線 数 が 多 い ほ ど 自 動 車 の 走 る 。 よ っ て 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 ④ 一 方 通 行 ダ ミ ー 神 戸 市 交 通 量 調 査 の 調 査 地 点 の 路 線 は 一 方 ダ ミ ー 変 数 を 用 い た 。 と か ら 、 予 想 さ れ る 符 号 は + で あ る 。 次 に こ れ ら の 基 本 統 計 量 を 表 11 に示す。 平均 標準偏差 最小値 最大値 11  基本 計量 表 統 旅行速度

21.74

10.82

5.50

58.40

交通密度

0.73

0.52

0.06

1.61

信号密度

3.83

3.56

0.00

13.75

二輪車数

196.71

163.83

21.0

681.0

サンプル数

28

推 定 結 果 】 道 路 旅 行 速 度 が 低 下 す る 」 と 言 5%水 準 で 有 意 で あ る と 実 証 で き た 。 そ の 他 の 説 明 変 数 の う ち 、 二 輪 車 数 に つ い て は 、10%水 準 で 有 意 で あ る こ と が 実 き た と と も に 、 予 想 し た 符 号 ど お り の 結 果 と な っ た 。 そ れ 以 外 に つ い て は 、 予 想 し た 符 号 ど お り の 結 果 に な っ た も の の 、 い ず れ も 有 意 な 結 果 を 得 る こ と が で き な か っ た 。 こ の 推 定 結 果 よ り 、 他 の 条 件 を 一 定 と し た 場 合 、交 通 密 度 が 1 単位増加すると、旅 行 速 度 は 約 14.9km/時低下することを こ と が で き た 。 旅 行 速 度 の 低 下 に よ る 時 間 費 用 の 損 失 係数 t 表12   推定結果

交通密度

-14.899

※※

-2.670

信号密度 -0.460 -0.706 二輪車数 -0.032 ※ -1.905 多車線ダミー 9.116 1.337 一方通行ダミー 8.645 1.393 切片 29.364 ※※※ 4.114 サンプル数 28 R2 0.3898 修正R2 0.2511 ※※※、※※、※は、それぞれ1%、5%、10%水準で有意であることを示す。

(22)

想 定 し た う え で 、 交 通 量 が 増 加 し た 場 合 に お け る 交 通 密 度 の 増 加 か ら 、 算 定 し た モ デ ル 式 位 」 よ り 、 乗 用 車 の 時 間 価 値 で あ る 。 時 間 費 用 損 失 額 ( 円 / 年 ) 774 百 万 円 を 用 い て 速 度 低 下 に 伴 う 時 間 費 用 の 増 加 を 算 出 す る 。 時 間 価 値 原 単 位 に つ い て は 、「 費 用 便 益 分 析 マ ニ ュ ア ル 」( 平 成 15 年 8 月 国 土 交 通 省 道 路 局 、 市 ・ 地 域 整 備 局 ) に よ る 「 車 種 別 の 時 間 価 値 原 単 原 単 位 40.10( 円 /分 ・台 ) を 用 い た 。 推 定 結 果 か ら 得 ら れ た パ ラ メ ー タ を 用 い て 、 容 積 率 規 制 緩 和 地 域 お け る 交 通 量 の 増 加 に 伴 う 時 間 費 用 損 失 額 は 以 下 の と お り 4-4 容 積 率 規 制 の 緩 和 に よ る 効 果 以 上 の 分 析 結 果 よ り 、 容 積 率 規 制 を 一 律 2 割 緩 和 し た 場 合 の 効 果 を 算 出 す る 。 容 積 率 規 地 価 の 上 昇 額 を 用 い る 。 道 路 交 通 量 増 加 に よ る デ メ リ 上 記 の 結 果 か ら 、神 戸 市 の 都 心 地 域 の う ち 、集 積 の 利 益 が 見 込 め る 商 業・工 業 系 地 域(144 目 を 対 象 に 一 律 2 割 で 容 積 率 規 制 の 緩 和 を 行 っ た 場 合 、 年 間 で 約 57 億円の余剰が 生 ま 5 考 察 本 研 究 で は 、 神 戸 市 の 現 況 デ ー タ を 用 い て 、 指 定 容 積 率 が 路 線 価 及 び 従 業 人 口 に 有 意 に こ と を 実 証 分 析 し 、 そ の 結 果 を 用 い て 、 集 積 の 効 果 が 高 い と 思 わ れ る 商 業 ・ 工 金 額 制 の 緩 和 に よ る メ リ ッ ト と し て は 、 ッ ト と し て は 、 時 間 費 用 損 失 額 を 用 い る 。 比 較 に あ た っ て は 、 フ ロ ー の 金 額 [ 円 / 年 ] と し て 算 出 し ( 割 引 率 : 4 % で 設 定 )、 そ の 結 果 は 以 下 の と お り で あ る 。 項 目 算 出 額 フ ロ ー 換 算 容 積 率 緩 和 に よ る地 価 上 昇額 1,621億 円 64.84 億円 自 動 車 交 通 量 増 加 に よ る 時 間 費 用 損 失 額 7.74 億円 7.74 億円 差 額 57.10 億 円 丁 れ る と い う 結 果 が 得 ら れ た 。 4-影 響 を 及 ぼ す 業 地 域 (3.2km2、144 丁目)を対象に、一律2割の容積率規制の緩和を行った場合の 地 価 上 昇 額 及 び 従 業 人 口 の 増 加 数 を 算 出 し た 。 よ っ て 、 用 い た 係 数 は 対 象 地 域 の 経 済 や 建 物 の 状 況 な ど が 折 り 込 ま れ た 値 と な っ て い る 。 容 積 率 規 制 の 緩 和 を 行 っ た 場 合 の 集 積 の 効

(23)

果 は 未 知 数 で あ り 、 現 況 デ ー タ に よ る 分 析 結 果 の 係 数 を 用 い た 推 計 が 、 必 ず し も 容 積 率 規 制 の 緩 和 の 効 果 を 直 接 的 に 表 し て い る と は 言 え な い な ど の 課 題 は あ る が 、 対 象 地 域 の 現 況 を 踏 ま え た う え で 、 一 定 の 条 件 の も と 、 地 価 ( 路 線 価 ) と 指 定 容 積 率 及 び 従 業 人 口 と 地 価 の 関 係 を 示 す こ と が で き た と 考 え ら れ る 。 し か し な が ら 、 本 研 究 に お け る 容 積 率 規 制 の 緩 和 の 推 定 モ デ ル で は 、 緩 和 率 の 限 界 を 示 す こ と は で き て い な い 。 よ っ て こ の 推 定 モ デ ル で は 、 現 況 の 指 定 容 積 率 か ら 近 傍 値 の 緩 和 の 効 果 を 推 計 す る こ と し か で き な い と い う こ と に 留 意 が 必 要 で あ る 。 交 通 混 雑 の 分 析 に つ い て は 、 現 況 の 道 路 交 通 量 調 査 の 結 果 か ら 、 従 業 人 口 の 増 加 が 交 通 量 の 増 加 に 有 意 に 影 響 を 及 ぼ す こ と 、 ま た 交 通 密 度 の 増 加 が 交 通 の 速 度 低 下 に 有 意 に 影 響 を ,532 台/時増加)。この結果について、道路交通センサス等の調査 路 交 車 交 通 量 は 、 平 成 11 年 度調査と比較すると平成 年 調 査 で は 減 少 し て い る 。そ の 結 果 も 自 動 車 交 通 量 の 及 ぼ す こ と に つ い て 実 証 分 析 を 行 い 、 そ の 結 果 を 用 い て 交 通 量 増 加 に よ る 時 間 費 用 を 算 出 し て い る 。 そ れ ぞ れ の 分 析 に あ た っ て は 、 平 成 17 年度道路交通センサスの調査結果 を 用 い て い る 。 対 象 地 域 内 に お け る セ ン サ ス の 調 査 地 点 は 非 常 に 少 な い こ と か ら 、 い ず れ も 30 サンプル程度での分析となった。首都圏を対象とした先行研究11で は 、警 視 庁 交 通 部 調 査 に よ る 交 通 量 や 走 行 速 度 デ ー タ が 公 表12さ れ て い る こ と か ら 、 多 く の サ ン プ ル 数 を 用 い て の 分 析 が 可 能 と な っ て い る 。 し か し な が ら 兵 庫 県 警 察 本 部 で は 交 通 調 査 関 係 の デ ー タ は 公 表 さ れ て い な い た め 、 サ ン プ ル 数 を 増 や す こ と が で き な か っ た 。 そ の よ う な 制 約 が あ る た め 、 推 計 モ デ ル ④ に つ い て は 、 決 定 係 数 が 小 さ く な っ て い る 。 し か し な が ら ど ち ら の 分 析 結 果 に お い て も 有 意 な 結 果 を 得 る こ と が で き た 。 非 常 に 簡 便 な 方 法 で は あ る が 、 交 通 量 と 従 業 人 口 及 び 交 通 密 度 と 旅 行 速 度 と の 関 係 に お い て 、 一 定 の 関 係 を 示 す モ デ ル 式 が 確 立 で き た と 考 え ら れ る 。 分 析 結 果 か ら 得 ら れ た 、対 象 地 域 に お け る 従 業 人 口 の 増 加 に よ る 1 時 間 あ た り の 自 動 車 交 通 増 加 量 は 小 さ い(1 結 果 に 基 づ き 考 察 す る 。ま ず 、パ ー ソ ン ト リ ッ プ 調 査 に よ る と 、対 象 地 域 を 含 む 中 央 区 の 自 動 車 利 用 分 担 率 は 20%程度で ある。それ 以外につい ては鉄道な どの他の交 通機関を利 用 し て い る も の と 考 え ら れ る 。 道 通 セ ン サ ス の 結 果 に よ る と 、 対 象 と し た 7 路線 11 調査地点の自動 17 増 加 数 が 少 な い こ と に 影 響 し て い る も の と 考 え ら れ る 。 し か し な が ら 道 路 旅 行 速 度 に つ い て は ほ と ん ど 変 化 が な い 。 こ れ は 、 例 え ば 、 歩 行 者 横 断 や 路 上 駐 車 な ど の 影 響 に よ っ て 自 動 車 交 通 を 阻 害 さ れ た こ と に よ り 、 旅 行 速 度 が 低 下 し て い る 可 能 性 も 考 え ら れ る 。 (%) 鉄道 バス 自動車 二輪 徒歩 その他 表13  神戸市内交通分担率 

 

(第4回京阪神都市圏パーソントリップ調査[平成12年度]) 神戸市中央区

37.9

4.2

20.4

7.3

30.1

0.1

神戸市計

24.5

5.4

28.9

10.4

30.7

0.1

11 八 田 ・ 唐 渡(2007) 12 「 交 通 量 統 計 表 」、「 警 視 庁 交 通 年 鑑 」

参照

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