• 検索結果がありません。

( 問題 2) ( 設問 B) 少額短期保険業制度に関する次の記述のうち 誤っているものはどれか なお 激変緩和措 置は考慮しないものとする 1. 少額短期保険業者が取り扱う死亡保険 ( 傷害死亡保険を除く ) の保険金額の上限は 1 被保険者につき600 万円となっている 2. 少額短期保険業者が

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "( 問題 2) ( 設問 B) 少額短期保険業制度に関する次の記述のうち 誤っているものはどれか なお 激変緩和措 置は考慮しないものとする 1. 少額短期保険業者が取り扱う死亡保険 ( 傷害死亡保険を除く ) の保険金額の上限は 1 被保険者につき600 万円となっている 2. 少額短期保険業者が"

Copied!
57
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

問1 保障ニーズとコンサルティングに関する以下の設問A~Dについて、それぞれの答えを1~4の中か ら1つ選んでください。 (問題1) (設問A)CFP認定者は、4人の相談者に対して生命保険に関するアドバイスを行った。CFP認定 者が行った次のアドバイスの下線部のうち、最も適切なものはどれか。 1.相談者A :夫は、保険契約時に慢性C型肝炎の2年間の通院歴を告知書に記入するの を忘れました。契約から1年後に、慢性C型肝炎を原因とする肝ガンで死 亡しましたが、告知義務違反と言われ死亡保険金が支払われませんでした。 故意ではないので支払ってほしいのですが。 CFP認定者:保険契約時に、故意または重大な過失により、事実を告知しなかったり、 事実と異なる告知をすると告知義務違反となり、契約や特約が解除され、 保険金や給付金が受け取れないことがあります。ただし、今回は故意では ないので告知義務違反には当たらず、死亡保険金は支払われます。 2.相談者B :子どもが生まれ、こども保険への加入を勧められています。こども保険と はどのような保険なのでしょうか。 CFP認定者:子どもの教育資金を計画的に準備するのに適した保険です。親等が保険契 約者となりますが、保険契約者が死亡したときは、契約が終了し、以降の 保険金(学資金、祝金)は支払われません。 3.相談者C :保険料の支払いが難しくなったので、保険会社の営業職員に相談したとこ ろ、払済保険への変更を勧められました。払済保険への変更とはどのよう なものなのでしょうか。 CFP認定者:払済保険への変更とは、保険契約を解約しないで継続するために、保険料 の払込みを中止して、その時点の解約返戻金を元に、保険金額の少ない保 険(同じ種類の保険または養老保険等)に変更することです。 4.相談者D :長期の海外出張に行っていたため、郵便物を見ることができず、加入して いた保険が失効してしまいました。契約を元のとおりに戻す方法と失効期 間中の保障について知りたいのですが。 CFP認定者:「復活」という制度を利用できる場合、所定の手続きをすることによって、 契約を再び有効にすることができます。復活した場合は失効期間中の病気 やケガについても保障され、保険金や給付金がさかのぼって支払われます。

(2)

(問題2) (設問B)少額短期保険業制度に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、激変緩和措 置は考慮しないものとする。 1.少額短期保険業者が取り扱う死亡保険(傷害死亡保険を除く)の保険金額の上限は、1被保 険者につき600万円となっている。 2.少額短期保険業者が取り扱う生命保険契約は、生命保険契約者保護機構による保護の対象と ならない。 3.少額短期保険業者が取り扱う保険契約については、所得税法上の生命保険料控除や地震保険 料控除は適用されない。 4.少額短期保険業者が取り扱う商品の保険期間の上限は、生命保険および医療保険が1年、損 害保険が2年となっている。 (問題3) (設問C)保険業法における保険契約の申込みの撤回または解除(以下「クーリングオフ」という)に 関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない要件は満たしている ものとする。 1.団体信用生命保険など担保のための保険契約は、クーリングオフの対象とはならない。 2.法人が役員の退職金の準備を目的として加入した保険契約は、クーリングオフの対象となる。 3.既存の保険契約を自動更新した場合、クーリングオフの対象とはならない。 4.クーリングオフの期間は、クーリングオフに関する書面を受け取った日か、申込日のいずれ か遅い日から起算する。

(3)

(問題4) (設問D)EF生命保険会社の破綻時における保険契約者のデメリットに関する次の記述のうち、最も 不適切なものはどれか。なお、解答に当たっては、下記<資料>を参照すること。 <資料> [EF生命保険会社の破綻から業務再開までの主なスケジュール] 平成28年 3月 1日 東京地方裁判所に会社更生手続開始の申立て 東京地方裁判所の保全管理命令の発令(保全管理人の選定) 平成28年 3月18日 東京地方裁判所より更生手続開始決定(保全管理人を管財人として選 任) 管財人によるスポンサー候補の選定開始 ※債務超過額 約500億円 平成28年 8月 1日 EH生命保険会社との間でスポンサー契約の締結(営業権30億円) 平成28年 8月15日 生命保険契約者保護機構に対し資金援助の申込み 平成28年 8月22日 生命保険契約者保護機構の資金援助等(約250億円)の実施決定 平成28年 8月29日 東京地方裁判所へ更生計画案の提出 平成28年 9月26日 東京地方裁判所の更生計画認可決定 平成28年11月 1日 業務再開(社名をEJ生命保険会社へ変更) [業務再開までの期間に停止される主な業務] 保険契約者に対する貸付、保険契約の解約、保険契約者の変更、新たな保険契約の締結、保険契 約の転換、特約の中途付加等 [契約条件変更の主な内容] ① 責任準備金等の削減 90%に削減(ただし、高予定利率契約に該当する契約の場合は法定の最大限まで削減) ② 予定利率の引下げ等 年1.0%に引下げ(年1.0%以下のものは据置き) 個人保険・個人年金保険等では、予定死亡率・予定事業費率等についても最新の率に変更 ③ 早期解約控除制度の導入 更生計画認可決定後10年間、20%~2%(初年度20%から2%ずつ逓減)の控除 早期解約控除率の適用基準日 控除率 平成29年3月31日まで 20% 平成29年4月1日から平成30年3月31日 18% … … 平成37年4月1日から平成38年3月31日 2%

(4)

<保険金・年金の減額率> 保険商品 被保険者 契約年度 保険金・年金の減額率 30年満期普通養老保険 契約年齢 25歳男性 平成 2年度 40% 平成17年度 15% 平成27年度 5% 10年保証期間付終身年金 (65歳年金受取開始) 契約年齢 30歳女性 平成 2年度 75% 平成17年度 50% 平成27年度 10% 1.平成17年5月1日契約の30年満期普通養老保険(保険金額1,000万円、契約年齢25 歳・男性)の被保険者が平成28年2月20日に死亡し、死亡保険金受取人が平成28年11 月1日に死亡保険金の請求をした場合、死亡保険金受取人が受け取る死亡保険金は1,000 万円となる。 2.平成17年5月1日契約の10年保証期間付終身年金(65歳年金受取開始、基本年金額84 万円、契約年齢30歳・女性)の年金受取開始時に年金を受け取る場合、基本年金額は42 万円となる。 3.平成31年5月30日に保険契約を解約した場合、解約返戻金は、契約条件変更後の解約返 戻金から、さらに早期解約控除として解約返戻金の12%を差し引いた金額となる。 4.平成2年8月1日契約の30年満期普通養老保険(保険金額500万円、契約年齢25歳・男 性)が、平成32年8月1日に満期を迎える場合、保険契約者が受け取る満期保険金は300 万円となる。

(5)

問2 生命保険等の税務上の取扱いに関する以下の設問A~Eについて、それぞれの答えを1~4の中から 1つ選んでください。 (問題5) (設問A)橋口さんが平成28年中に受け取った保険金・解約返戻金は、下記<資料>のとおりである。 平成28年分の所得税の総所得金額に算入する金額として、正しいものはどれか。なお、契 約②③はいずれも特約を付加していないものとする。また、他に一時所得はないものとする。 <資料> 契約 保険種類 保険契約者 (保険料負担者) 被保険者 内容 受取額 払込保険 料総額 配当金 ① 定期保険特約付 養老保険 橋口さん 本人 橋口さんの 父 死亡保険金 500万円 220万円 なし ② (注) 一時払終身保険 (平成28年9月 10日解約) 橋口さん 本人 橋口さん 本人 解約返戻金 825万円 800万円 なし ③ 養老保険 (期間10年) 橋口さん 本人 橋口さん 本人 満期保険金 300万円 280万円 なし (注)契約②は、当初、橋口さんの父が保険契約者(保険料負担者)であったが、平成28年6月に橋 口さんの父が死亡したため、遺産分割によって保険契約者(保険料負担者)を橋口さんに変更し た契約である。また、受取額は解約返戻金から契約者貸付およびその利息の合計額25万円を控 除した額である。 1.122.5万円 2.150.0万円 3.175.0万円 4.350.0万円

(6)

(問題6) (設問B)牧村さんが①平成28年中に支払った医療費、②平成28年中に受け取った給付金は、下記 <資料>のとおりである。平成28年分の所得税の医療費控除の金額として、正しいものは どれか。なお、牧村さんの平成28年分の総所得金額は500万円である。また、控除額が 最も大きくなる組み合わせを用いるものとする。 <資料> ① 平成28年中に支払った医療費 (1)牧村さん本人の入院・手術・通院等の治療費:80万円 (2)牧村さんの長女の医療費:5万円(7月以降に支出したもの) 長女は6月に離婚したため実家に戻り同居し、牧村さんと生計を一にしている。なお、契 約社員として働いており、牧村さんの平成28年分の扶養親族には該当しない。 (3)牧村さんの妻の入院・手術等の治療費:25万円 妻は専業主婦であり、牧村さんと生計を一にしている。 ② 平成28年中に受け取った給付金 (ア)高額療養費:27万円(上記①の(1)牧村さん本人の医療費に係るもの) (イ)生命保険からの入院・手術給付金:30万円(上記①の(1)牧村さん本人の医療費に係 るもの) (ウ)生命保険からの入院・手術給付金:32万円(上記①の(3)牧村さんの妻の医療費に係 るもの) 1. 0円 2. 8万円 3.13万円 4.18万円

(7)

(問題7) (設問C)株式会社PK社(以下「PK社」という)が、下記<資料>の生命保険契約について15回 目の保険料を支払った後、保険契約者を法人から代表取締役社長である吉田和義さん(=被 保険者)、死亡保険金受取人を吉田さんの配偶者に名義変更して、退職慰労金の一部とした。 名義変更に伴いPK社が行う経理処理として、正しいものはどれか。なお、保険料の未経過 分に相当する返還金はないものとし、源泉徴収税額は考慮しないものとする。 <資料> [PK社が現在加入している生命保険] 保険種類 :長期平準定期保険 契約日 :平成13年6月1日 契約形態 :保険契約者・死亡保険金受取人=PK社 被保険者=吉田和義(契約年齢50歳、100歳満期) 年払い保険料:150万円 [名義変更時] 解約返戻金相当額(積立配当金を含む):1,750万円 資産計上額:前払保険料 1,125万円 配当金積立金 15万円 1. 借方 貸方 退職金 1,140万円 前払保険料 1,125万円 配当金積立金 15万円 2. 借方 貸方 退職金 1,750万円 前払保険料 1,125万円 雑収入 625万円 3. 借方 貸方 退職金 1,140万円 前払保険料 1,110万円 配当金積立金 15万円 雑収入 15万円 4. 借方 貸方 退職金 1,750万円 前払保険料 1,125万円 配当金積立金 15万円 雑収入 610万円

(8)

(問題8) (設問D)西岡さんが平成28年中に支払った保険料は、下記<資料>のとおりであり、いずれの契約 も医療特約付きの個人年金保険である。西岡さんの平成28年分の所得税の生命保険料控除 の金額として、正しいものはどれか。なお、いずれの契約も生命保険料控除の対象となる要 件を満たしているものとする。また、控除額が最も大きくなる組み合わせを用いるものとし、 配当金はないものとする。 <資料> 契約 加入時期 保険料払込方法 年間支払保険料(内訳) 備考 ① 平成11年 年払い 126,400円

個人年金保険部分:112,000円 医療特約部分 : 14,400円 (注1) ② 平成14年 年払い 168,780円

個人年金保険部分:150,000円 医療特約部分 : 18,780円 (注2) ③ 平成27年 月払い 130,560円

個人年金保険部分:120,000円 医療特約部分 : 10,560円 (注3) (注1)税制適格特約付個人年金保険である。 (注2)税制適格特約付個人年金保険である。平成26年に医療特約を中途付加した。 (注3)税制適格特約付個人年金保険ではない。 <所得税の生命保険料控除の控除額の速算表> (1)平成23年12月31日以前に締結した保険契約(旧契約)等に係る控除額 年間の支払保険料の合計 控除額 25,000円 以下 支払金額 25,000円 超 50,000円 以下 支払金額×1/2+12,500円 50,000円 超 100,000円 以下 支払金額×1/4+25,000円 100,000円 超 50,000円 (2)平成24年1月1日以降に締結した保険契約(新契約)等に係る控除額 年間の支払保険料の合計 控除額 20,000円 以下 支払金額 20,000円 超 40,000円 以下 支払金額×1/2+10,000円 40,000円 超 80,000円 以下 支払金額×1/4+20,000円 80,000円 超 40,000円 1. 74,960円 2. 89,070円

(9)

(問題9) (設問E)高倉良子さん(以下「良子さん」という、60歳)は夫の武さんを交通事故で亡くした後、 武さんが被保険者となっていた普通養老保険の死亡保険金について、保険金請求時に年金払 い特約を締結している。良子さんがその保険を元にして得た平成28年分の収入は、下記 <資料>のとおりである。良子さんの平成28年分の所得税の雑所得の金額として、正しい ものはどれか。なお、必要経費の計算過程における分数については小数点以下第3位を切り 上げ、第2位まで算出することとする。また、他に雑所得はないものとする。 <資料> [契約内容] 保険種類:普通養老保険 契約形態:保険契約者(保険料負担者)・満期保険金受取人・死亡保険金受取人=高倉良子 被保険者=高倉武 保険金額:1,200万円 死亡時までの既払込正味保険料総額:900万円 [年金払い特約の契約締結内容] 年金の受取方法:15年保証期間付終身年金 受取額:61万円(配当はない) 年金支給開始日における良子さんの年齢:59歳 ※年金払い特約の被保険者は、年金払い特約の契約締結時の保険金受取人とする。 <余命年数表(抜粋)> 年金の支給 開始日にお ける年齢 余命年数 年金の支給 開始日にお ける年齢 余命年数 年金の支給 開始日にお ける年齢 余命年数 男 女 男 女 男 女 50歳 27年 32年 60歳 19年 23年 66歳 14年 18年 55 23 27 61 18 22 67 14 17 56 22 26 62 17 21 68 13 16 57 21 25 63 17 20 69 12 15 58 20 25 64 16 19 70 12 14 59 20 24 65 15 18 71 11 14 1. 85,400円 2.109,800円 3.213,500円 4.231,800円

(10)
(11)

問3 佐久間龍平さん(40歳・国民年金の第1号被保険者)は、個人事業主としてLZ生花店を営んでい ます。個人事業主の保障等に関する以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ 選んでください。 (問題10) (設問A)佐久間さんは、老後の生活資金を準備する手段として、個人型確定拠出年金と国民年金基金 に関心をもっている。個人型確定拠出年金と国民年金基金に関する次の記述のうち、正しい ものはどれか。 1.両制度とも年金受取時には雑所得として所得税の課税対象となり、雑所得を計算する際に、 公的年金等控除の対象となる。 2.今後、佐久間さんが生花店をやめて厚生年金保険の適用企業に就職し、その企業の確定拠出 年金制度に加入すれば、個人型確定拠出年金の年金資産を移換することができるが、国民年 金基金は移換できないため、その時点で一時金を受け取ることができる。 3.両制度とも国民年金の保険料を納めていることが加入の条件となっており、国民年金に任意 加入していれば65歳に達するまで継続して加入することができる。 4.両制度とも加入者が死亡した場合は遺族に対して一時金が支払われ、遺族が受け取る一時金 は相続税法上のみなし相続財産となる。

(12)

(問題11) (設問B)佐久間さんは、将来LZ生花店を法人組織(法人名:株式会社LZ社、以下「LZ社」とい う)とし、併せて現在個人で加入している生命保険契約を下記<資料>のとおりLZ社名義 に変更する予定である。名義変更時には、個人から法人が契約の権利を買い取る方法と、個 人から法人が契約の権利を無償で譲り受ける方法がある。名義変更時のLZ社の経理処理と して、最も適切なものはどれか。 <資料> 保険種類:定期保険特約付終身保険(特約保険期間10年) 契約形態:保険契約者・死亡保険金受取人=LZ社、被保険者=役員(佐久間龍平) [名義変更時] ① 既払込保険料:180万円(内訳:主契約120万円、定期保険特約60万円) ② 解約返戻金 :40万円(次の③④の金額を含まない) ③ 配当金・積立配当金等精算額 :8万円 ④ 保険料自動振替貸付金元利合計額:10万円 1.法人が権利を買い取る場合 借方 貸方 保険料積立金 180万円 配当金積立金 8万円 借入金 10万円 現金・預金 178万円 2.法人が権利を買い取る場合 借方 貸方 保険料積立金 120万円 配当金積立金 8万円 借入金 10万円 現金・預金 118万円 3.法人が権利を無償で譲り受ける場合 借方 貸方 保険料積立金 120万円 配当金積立金 8万円 借入金 10万円 雑収入 118万円 4.法人が権利を無償で譲り受ける場合 借方 貸方 保険料積立金 40万円 配当金積立金 8万円 借入金 10万円 雑収入 38万円

(13)

(問題12) (設問C)佐久間さんは、LY生命保険会社が販売している下記<資料>の変額個人年金保険に加入す ることを検討している。下記<資料>の変額個人年金保険の商品性に関する次の記述のうち、 最も適切なものはどれか。 <資料> 【変額個人年金保険(無配当)(抜粋)】 [特長] ●特別勘定の資産の運用実績に応じて、年金額が変動(増減)します。 保険料は一定で、年金支払開始日に被保険者が生存されているとき、ご契約時に定めた期間にわ たり年金(基本年金額+変動年金額)をお支払いします。 年金額は運用実績に応じて変動(増減)し、最低保証がないため、運用実績によっては、基本年 金額を下まわることがあります。また、年金支払開始後も変動年金額は年金支払日ごとに再計算 されますので、毎年の年金額は一定ではありません。 ●年金支払開始前に死亡されたときは、死亡給付金をお支払いします。 年金支払開始前に被保険者が死亡されたときは、死亡給付金(死亡日の積立金額+一定の金額*) をお支払いします。死亡給付金額は運用実績に応じて日々変動(増減)し、最低保証はありませ ん。 *一定の金額とは、年金支払開始日において年金支払期間にわたり基本年金額を支払うために必 要な金額の5%になります。 ●解約返戻金額も運用実績に応じて増減します。 ご契約を解約された際にお支払いする解約返戻金額は、運用実績に応じて日々増減し、最低保証 はありません。 ●運用対象として8つの特別勘定があります。 運用方針の異なる8つの特別勘定の中から、運用対象として1つないし複数の特別勘定をお選び いただけます。 ●高度障害状態・身体障害の状態になられたときは、以後の保険料のお払い込みは不要です。 被保険者が病気・事故により所定の高度障害状態になられたときや、不慮の事故により事故日か ら180日以内に所定の身体障害の状態になられたときは、以後の保険料のお払い込みが不要に なります。 ●積立金額の増減ができます。 ●契約者貸付をご利用いただけます。 [年金・給付金のお支払い事由] お支払いする年金・給付金 お支払い事由 お受け取りになる人 第1回の年金 年金支払開始日に生存しているとき 年金受取人 第2回以後の年金 年金支払期間中、生死にかかわらず、

(14)

[仕組とご契約例(月払の場合)] [特別勘定の種類と運用リスク] 特別勘定とは、変額保険と変額個人年金保険にかかる資産を他の保険種類の資産と区分し、独立 して管理・運用を行う勘定のことです。ご契約時には、運用方針の異なる次の8つの特別勘定の 中から、ご自身のご契約の資産を運用する特別勘定を1つないし複数選択できます。 ベンチマーク 運用方針 主な運用リスク ① 株式型 日経平均株価 日本の株式を中心に投資を行います。上 場投資信託(日経225型ETF)を組 み入れることで、ベンチマークとの連動 性を確保しつつ、国内株式への分散投資 も行い、中長期的にベンチマークを上ま わる運用成果の獲得を目指します。 国内株式の価格変動など (②~⑧は省略) 基 本 年 金 額 積立金額 死亡給付金額 変動年金額 A B お支払いする年金額 年金支払期間 基本年金額を支払うための責任準備金 (予定利率で特別勘定の資産が運用され た場合の積立金額) 保険料払込期間 A:年金支払開始日において、年金支払期間にわたり基本年金額を支払うために必要な金額 B:死亡保障の加算部分(一定の金額)=A×5% 変動年金額 本 年 金 額 年金支払期間 お支払いする年金額 積立金額 死亡給付金額 B 保険料払込期間 基本年金額を支払うための責任準備金 (予定利率で特別勘定の資産が運用され た場合の積立金額) A

(15)

[諸費用について] ●特別勘定運営費用 特別勘定の運営に要する費用については、積立金から実費を控除します。 投資信託にて運用を行う場合、投資信託で運用されている資産から信託報酬などが別途控除され ます。 ●保険関係費用 保険料の払込方法が月払の場合 ・ 保険料払込期間中:保険料をお払い込みいただいた際には、保険料から保険契約の締結に要 する費用などを毎回控除します。また、保険契約の維持・死亡保障(死 亡給付金のうち一定の金額のお支払いに関する保障)に要する費用を積 立金から毎月1日(*1)に控除します。 (*1):第1回保険料等を特別勘定に繰り入れる日が1日でない場合は、繰り入れ る日 ・ 年金支払開始日以後:年金の支払に要する費用として、支払年金額に1%を乗じた額を年単 位の契約応当日に積立金から控除します。 ・ 解約・減額をした場合:第10保険年度のすべての保険料の払込が終了する前、かつ保険料 払込期間中に保険契約を解約・減額された場合、解約控除費用を積 立金から控除します。 1.年金支払開始日および年金支払期間中に被保険者が生存していることを条件に年金が支払わ れる。 2.支払われる年金額は基本年金額と変動年金額の合計金額となり、最低保証がある。 3.死亡給付金額は運用実績に応じて日々変動(増減)し、最低保証はない。 4.保険料払込み終了後に解約をした場合、積立金から解約控除費用が控除される。 控除 ・ 契約の維持に要する費用 ・ 死亡保障に要する費用 特別勘定 積立金 投入 保険料-契約の締結に要する費用など 積立金 -解約控除費用=解約返戻金 特別勘定 積立金 控除 年金の支払に要する費用

(16)
(17)

問4 大場修さん(以下「修さん」という)は、自身の定年が近づいてきたことから、老後の生活設計につ いてCFP認定者に相談しました。以下の設問A~Dについて、それぞれの答えを1~4の中から1 つ選んでください。 <資料> [家族構成] 本人:大場 修 (58歳 昭和33年 5月16日生)会社員 妻 : 由美子(57歳 昭和34年 8月 3日生)専業主婦 長男: 翼 (23歳 平成 5年11月 6日生)会社員 [状況等] ・ 修さんは22歳で就職し、現在まで継続して厚生年金保険に加入している。 ・ 由美子さんは22歳で就職し、厚生年金保険に加入していたが、30歳で結婚を機に勤めて いた会社を退職した。その後は現在まで専業主婦であり、修さんに生計を維持されている。 ・ 翼さんは22歳で就職し、修さん夫婦と別居しており、修さんに生計を維持されていない。 ・ 修さんは、糖尿病の持病があり、薬を服用している。 (問題13) (設問A)修さんは、下記<資料>の終身保険に加入することを検討している。下記<資料>の終身保 険の商品性等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 <資料> 【5年ごと利差配当付特別終身保険】 ○商品の仕組み(イメージ図) 一 時 払 保 険 料 第1保険期間 (10年) 第1保険期間の 死亡給付金 (既払込保険料相当額) 契約日 災害死亡 保険金 解約返戻金 一生涯 第2保険期間 (終身) 第2保険期間の 死亡保険金

(18)

○ポイント1:一生涯続く大きな保障に、健康状態に関係なくご加入いただけます。 ・ ご加入の際、健康状態の確認はございません。 ・ ただし、入院中の方を被保険者とするご契約は、申込みできません。 ○ポイント2:お預かりした資産は、安全に、そして着実にふえつづけます。 ・ 解約返戻金は、契約日にあらかじめ確定しており、第2保険期間以降、期間の経過とともに 増加します。 ○商品の特徴 ・ この保険は、生涯にわたる保障をご準備いただける保険であり、以下の特徴があります。 ① 第1保険期間(ご契約から10年間)の死亡給付金を既払込保険料相当額に抑えることで、 第2保険期間(第1保険期間満了日の翌日から終身)の死亡保障を大きくしています。 ② 解約された場合の返戻金は、契約日に確定しており、契約から一定期間内は、既払込保険 料相当額を下回ります。第1保険期間中は既払込保険料相当額を上限としていますが、第 2保険期間以降、期間の経過とともに増加します。 ③ 年金移行特約(保障内容変更制度)を付加することにより、第1保険期間満了後、死亡保 障にかえてご契約の全部または一部を契約者が年金として受け取ることができます。 ・ 変更可能な年金種類 確定年金(5・10・15年) 10年保証期間付終身年金 ○配当金について ・ 配当金は、資産の運用成果による剰余金が生じた場合、ご契約後6年目から5年ごとの契約 応当日にお支払いします。ただし、資産の運用実績によっては、配当金をお支払いできない ことがあります。 ・ 配当金は当社所定の利率で積み立てておき、契約者から請求があったとき、または、保険金 等(解約返戻金)をお支払いするときにあわせてお支払いします。 1.契約の申込みに際し、健康状態の告知を求められることはないが、被保険者が入院中である 場合は、保険契約を申し込むことができない。 2.第1保険期間中であっても、災害により死亡した場合は、第2保険期間の死亡保険金と同額 の災害死亡保険金を受け取ることができる。 3.解約返戻金は契約日以降すべての保険期間を通じて増加し、既払込保険料相当額を下回るこ とはない。 4.特約を付加することにより、契約から10年経過後に死亡保障にかえて契約の全部または一 部を年金で受け取ることができる。

(19)

(問題14) (設問B)修さんが受給する国民年金および厚生年金保険の老齢年金に関する次の記述のうち、誤って いるものはどれか。なお、記載のない要件は満たしているものとする。 1.修さんが65歳までに受け取る特別支給の老齢厚生年金には定額部分はなく報酬比例部分の 年金のみであり、65歳から老齢厚生年金と老齢基礎年金を受給することができる。 2.修さんが60歳以降も現在の職場で働き続け、特別支給の老齢厚生年金と雇用保険の高年齢 雇用継続基本給付金を受け取る場合、60歳到達時の賃金に対する割合によっては、在職に よる年金の一部支給停止に加え、高年齢雇用継続基本給付金の受給によっても年金の一部が 支給停止される。 3.修さんが65歳になると、特別支給の老齢厚生年金開始時から受給していた配偶者加給年金 額が支給停止される。 4.修さんが老齢基礎年金の支給を1年8ヵ月分繰り下げた場合、年金額は14%増額される。 (問題15) (設問C)修さんは、老後の介護費用についてCFP認定者に相談をした。民間の生命保険会社が取 り扱う介護保険(以下「民間介護保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なも のはどれか。 1.民間介護保険に加入することによって、65歳に達するまでの間に特定疾病以外の原因で介 護状態になった場合に備えることができる。 2.民間の生命保険会社が独自に要介護状態を判定する場合、所定の介護状態になるだけではな く、その状態が一定期間継続したときに、給付金を受け取ることができる。 3.民間介護保険には、公的介護保険の自己負担額と同額の給付をする商品はない。 4.民間介護保険の加入に当たっては、加入可能な年齢の範囲内であれば被保険者の健康状態に かかわらず、診査および告知なしで加入することができる。

(20)

(問題16) (設問D)修さんは、年金等を受給した場合の課税関係についてCFP認定者に相談をした。CFP 認定者が説明した年金等を受給した場合の課税関係に関する次の記述のうち、正しいものは どれか。 1.一定額以上の老齢年金を受け取る場合、「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の提出 の有無にかかわらず、源泉徴収の対象となる。 2.確定給付企業年金契約に基づき、従業員が退職後に受け取る年金については、公的年金等に は該当しないため、所得の計算において公的年金等控除額を控除することはできない。 3.保険契約者(保険料負担者)と年金受取人が異なる個人年金保険契約から受け取る年金は、 その年金額に対応する年金受給権相当額を控除した金額が、雑所得として所得税の課税対象 となる。 4.公的年金を受給する場合は、必ず確定申告を行って税金の過不足を精算しなければならない。

(21)

問5 会社員の藤原陽子さん(以下「陽子さん」という)は、平成28年10月に夫の勉さん(40歳・会 社員)が交通事故で死亡したため、公的年金制度や生命保険についてCFP認定者に相談をしました。 以下の設問A、Bについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。 <資料> [家族構成] 本人:藤原 陽子 39歳(昭和52年7月17日生)会社員 長男: 晴太 10歳(平成18年5月25日生)小学生 長女: 夏美 5歳(平成23年4月20日生)幼稚園児 ※子ども2人は障害者には該当せず、陽子さんと生計を同じくしている。 [状況等] ・ 勉さん死亡時の陽子さんの年収は、500万円である。 (問題17) (設問A)陽子さんが受給する遺族年金に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、記載の ない要件は満たしているものとする。 1.陽子さんが現時点で受給する遺族基礎年金の額は、基本年金額780,100円に子の 加算額224,500円を加算した1,004,600円となる。 2.陽子さんが遺族基礎年金を受給することができるのは、夏美さんが18歳に達する年度の末 日までである。 3.陽子さんは、40歳から65歳までの間、中高齢寡婦加算を受給することができる。 4.陽子さんが65歳以降、自身の老齢厚生年金を受給する場合には、その老齢厚生年金の額に かかわらず、遺族厚生年金は全額支給停止となる。

(22)

(問題18) (設問B)陽子さんは、勉さんが保険契約者となっていた以下の生命保険契約を次のとおり名義変更し ようと検討している。名義変更時の課税関係等に関する次の記述のうち、最も適切なものは どれか。なお、契約者貸付や自動振替貸付は受けていないものとする。 <契約内容> 保険種類:無配当個人年金保険(65歳払込満了・月払い) 契約形態: 名義変更前 名義変更後 保険契約者(保険料負担者) 勉さん 陽子さん 被保険者 陽子さん 陽子さん 死亡給付金受取人 勉さん 晴太さん 年金受取人 勉さん 陽子さん 年金開始年齢 :65歳 年金年額・受取期間 :60万円・10年間 年金開始までの総払込保険料:550万円 相続開始までに勉さんが支払った正味払込保険料合計額:90万円 相続開始時に当該契約を解約するとした場合に支払われることとなる解約返戻金の額:80万円 1.名義変更前は、被保険者と年金受取人が異なっていたことで個人年金保険料税制適格特約が 付加されていなかったため、名義変更後でも付加することはできない。 2.名義変更後、年金受取り開始前に陽子さんが死亡した場合、晴太さんが受け取る死亡給付金 は相続税の課税対象となるが、生命保険金の非課税金額の適用はない。 3.名義変更後、年金開始を迎えた場合、年金受取り開始時に年金受給権の価額のうち勉さんが 支払った正味払込保険料に対応する部分は、贈与税の課税対象となる。 4.名義変更後、陽子さんが年金受取り開始後に死亡し、晴太さんに継続年金が支払われる場合 には、継続年金の年金受給権が相続税の課税対象となる。

(23)

問6 東京都内で非上場の株式会社HA社(以下「HA社」という)を経営する野村幸一さん(以下「幸一 さん」という)は、生命保険を活用した相続対策について、CFP認定者に相談をしました。以下の 設問A~Dについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。 [親族関係図] [状況等] ・ HA社は、現在、従業員50名、役員4名の非上場の株式会社で、幸一さんが代表取締役社 長、二男の勇さんが専務取締役になっている。なお、幸一さんは勇さんにHA社の経営を継 いでもらいたいと考えている。 ・ 長女のかおりさんは、専業主婦で、夫の俊夫さん、子の宏美さんと神奈川県にある俊夫さん の自宅で生活している。かおりさんは、幸一さんと折り合いが悪く、幸一さんの相続につい て、相続の放棄をする予定である。また幸一さんも、かおりさんに財産を残すつもりはない。 ・ 長男の広さんは、2年前に事故で死亡している。 ・ 二男の勇さんは、独身で都内にあるマンションで一人で暮らしている。 ・ 二女の尚子さんは、生まれつき知的障害があり、幸一さん夫婦と同居している。 ・ 幸一さんの相続発生時には、法定相続人以外で相続または遺贈により財産を取得する者はい ないものとする。 [幸一さんの資産内容(相続税評価額であり、生命保険を除く)] 自宅(土地・建物):5,000万円(土地は小規模宅地等の特例適用後の評価額) HA社自社株 :30,000万円 預貯金 :5,000万円 妻 洋子(64歳) 野村幸一(65歳) 孫 健二(16歳) 孫 太一(18歳) 夫 中井俊夫(45歳) 長女 かおり(40歳、相続放棄予定) 長男 広(すでに死亡) 二男 勇(33歳) 二女 尚子(30歳) 妻 美奈(38歳) 孫 宏美(10歳)

(24)

[幸一さんを被保険者とする生命保険契約一覧] 契約 保険契約者 (保険料負担者) 被保険者 死亡保険金受取人 死亡保険金額 ① 野村幸一 野村幸一 野村洋子 3,000万円 ② 野村勇 4,500万円 ③ 野村尚子 2,500万円 ④ 野村勇 野村勇 3,000万円 ⑤ HA社 HA社 7,000万円 (問題19) (設問A)仮に、現時点で幸一さんが死亡した場合に支払われる生命保険金のうち、洋子さんの相続税 の課税対象額(非課税金額控除後の金額)として、正しいものはどれか。なお、かおりさん は相続を放棄するものとする。 1.2,100万円 2.2,250万円 3.2,550万円 4.2,625万円 (問題20) (設問B)幸一さんは、孫の太一さんと健二さんをとても可愛がっている。そこで、CFP認定者は 幸一さんに、保険契約者(保険料負担者)を太一さんおよび健二さんとする10年満期の養 老保険に加入し、年間保険料に相当する程度の金額を毎年幸一さんから太一さんおよび健二 さんに贈与する生前贈与プランを提案した。幸一さんから2人の孫への生前贈与に当たって の税務上の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1.幸一さんは、贈与開始に当たり、年間保険料に相当する一定金額を10年間にわたり毎年贈 与することを記載した贈与契約書を太一さんおよび健二さんとそれぞれ取り交わす。 2.幸一さん名義の銀行口座から太一さんおよび健二さん名義の銀行口座に保険料相当額を振り 込んだうえで、幸一さんが太一さんおよび健二さん名義の銀行口座の預金通帳と届出印鑑を 保管しておく。 3.幸一さんが贈与した保険料相当額で加入した生命保険契約の保険料について、幸一さんが所 得税の生命保険料控除の適用を受ける。 4.幸一さんの相続発生時には、相続開始前3年以内に太一さんおよび健二さんへ贈与した保険 料相当額は、相続税の課税価格に加算される。

(25)

(問題21) (設問C)CFP認定者は、幸一さんの死亡に備えた相続対策(1次相続対策)だけでなく、洋子さ んの死亡に備えた相続対策(2次相続対策)についても説明した。生命保険を活用した2次 相続の税務に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、保険種類は終身保 険とし、保険契約者=保険料負担者とする。 1.保険契約者および死亡保険金受取人を幸一さん、被保険者を洋子さんとする生命保険に加入 し、1次相続発生後に保険契約者と死亡保険金受取人をいずれも勇さんに変更した場合、2 次相続発生時、死亡保険金のうち、幸一さんが支払った正味払込保険料に対応する部分につ いては、贈与税の課税対象となる。 2.保険契約者および死亡保険金受取人を幸一さん、被保険者を洋子さんとする生命保険に加入 し、1次相続発生後に保険契約者を洋子さん、死亡保険金受取人を勇さんに変更した場合、 2次相続発生時、死亡保険金は相続税の課税対象となる。 3.保険契約者を幸一さん、被保険者を洋子さん、死亡保険金受取人を勇さんとする生命保険に 加入し、洋子さんが幸一さんよりも先に死亡した場合、死亡保険金は贈与税の課税対象とな る。 4.保険契約者を幸一さん、被保険者を洋子さん、死亡保険金受取人を勇さんとする生命保険に 加入し、1次相続発生後に保険契約者を勇さんに変更した場合、2次相続発生時、死亡保険 金は一時所得として所得税の課税対象となる。 (問題22) (設問D)幸一さんは、幸一さん夫婦の死亡後において、障害のある尚子さんの財産管理に不安がある ため、HB生命保険会社とHC信託銀行との業務提携により取り扱っている生命保険信託を 利用することを検討している。生命保険契約の保険契約者・被保険者である幸一さんを委託 者、保険金受取人であり財産を残したい相手である尚子さんを受益者とする生命保険信託を 利用する場合の次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、保険契約者=保険料負 担者とする。 1.財産処分については、幸一さんとHC信託銀行との信託契約で決定する。 2.受託者はHB生命保険会社ではなく、HC信託銀行である。 3.幸一さんはHB生命保険会社との間で、死亡保険金受取人をHC信託銀行に変更する手続き をする必要がある。 4.幸一さんが死亡した場合、死亡保険金はHC信託銀行に支払われるため、死亡保険金の非課 税金額の適用はない。

(26)
(27)

問7 株式会社RG社(以下「RG社」という)は、建設機械の製造・販売業で、業績を順調に伸ばしてい ます。人事部長の柴田さんは、社長から直々にこれからの事業戦略を踏まえた人事制度、福利厚生制度 の見直しを検討するよう指示を受け、CFP認定者に相談しました。以下の設問A~Dについて、そ れぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。 [会社概要] 業種 :製造・販売業 設立 :昭和53年4月1日 資本金 :6,000万円 従業員数:150名 定年 :60歳(65歳まで定年後再雇用制度あり) 福利厚生:退職金(一時金)制度、弔慰金・見舞金制度 中小企業退職金共済(退職金制度の退職金準備手段として加入) <資料> 従業員退職金規程 第1条(適用範囲) 1.この規程は、就業規則の規程に基づき社員の退職金について定めたものである。 2.この規程による退職金制度は、会社に雇用され勤務する正社員に適用する。パートタイマー、 嘱託など就業形態が特殊な者についてはこの限りではない。 第2条(退職金の算定方法) 1.退職金は別表で定めるところにより、退職時における基本給の月額に社員各人の勤続年数に 応じた退職金支給率を乗じて得た額とする。 2.前項の算定をするに当たって、その者の退職事由が次の第1号から第4号までのいずれかに 該当する場合には退職金支給率の甲欄を、第5号および第6号のいずれかに該当する場合に は乙欄をそれぞれ適用する。 ① 定年 ② 事業の縮小など業務上の都合による解雇 ③ 業務上の事由による傷病 ④ 死亡 ⑤ 自己都合 ⑥ 業務外の事由による傷病 3.毎年3月末時点の年次評価においてS評価を得た場合は、その数に応じて、下記算式の退職 慰労金を別途支払うものとする。 退職金に加えて支給する退職慰労金額=S評価を得た年数×5万円 第3条(計算期間) 1.計算の対象となる勤続年数は、入社日から起算し、退職の日までとする。これには試用期間

(28)

第4条(特別功労金) 在職中、特に功労があったと認められる社員に対して、退職金に特別功労金を加算して支給する ことがある。支給額は、その都度その功労の程度を勘案して定める。 第5条(算出金額の端数処理) この規程による退職金の算出金額に10,000円未満の端数を生じたときは、これを10,000 円に切り上げる。 第6条(控除) 退職金の支給に際しては、法令に定めるほか、支給を受ける者が会社に対して負う債務を控除す る。 第7条(支払いの時期および方法) 退職金は、退職または解雇の日から30日以内に通貨で直接、支給対象者にその全額を支払う。 ただし、その者の同意がある場合は、その指定する金融機関口座への振込みまたは金融機関振出 小切手などの方法により支払う。 第8条(遺族の範囲および順位) 1.本人死亡のときの退職金を受ける遺族の範囲および順位は、労働基準法施行規則第42条か ら第45条までに定めるところによる。 2.前項の規定にかかわらず、社員が本人の配偶者、子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹のうち特 定の者を指定したときには、会社は死亡退職金をその指定した者に対して支給する。このと き、社員はあらかじめ会社に届出を行い、事前に承認されることを要するものとする。 3.生命保険契約がある場合で、上記1項の遺族の範囲と異なる場合は、保険契約の受取人を遺 族とする。 4.前項の生命保険から直接支払われる保険金(死亡保険金を含む)は、退職金支給額および弔 慰金の額の一部もしくは全部とすることができるものとする。 第9条(退職金の不支給) 1.以下の各号の一に該当する者には、退職金を支給しない。ただし、事情により第2条に規定 する自己都合退職金支給額に相当する退職金を支給することがある。 ① 就業規則に定める懲戒規定に基づき懲戒解雇された者 ② 退職後、支給日までの間において在職中の行為につき懲戒解雇に相当する事由が発見さ れた者 2.退職金の支給後に前項第2号に該当する事実が発見された場合は、会社は支給した退職金の 返還を当該社員であった者または前条の遺族に求めることができる。 第10条(社外業務に従事した場合の併給の調整) 出向等社命により社員が社外業務に従事し、他社より退職金に相当する給付を受けた場合には、 その者の退職金は、この規程により算定された退職金から当該給付に相当する額を控除して支給 する。 第11条(外部積立てによる退職金の支給) 会社が、中小企業退職金共済制度など外部機関において積立てを行っている場合は、当該外部機 関から支給される退職金は、会社が直接本人に支給したものとみなし、第2条に規定する算定方 法により会社から直接支給する退職金は、当該外部機関から支給される退職金の額を控除した額 とする。 第12条(改定)

(29)

付則 この規程は、平成14年4月1日から施行する。 (別表)基本退職金支給率表 勤続年数 甲 乙 勤続年数 甲 乙 1 0 0 21 26.8 22.5 2 0 0 22 28.7 25.0 3 2.5 1.3 23 30.6 27.5 4 3.3 1.8 24 32.5 30.0 5 4.2 2.3 25 34.4 32.4 6 5.4 3.1 26 36.3 34.8 7 6.4 3.8 27 38.2 37.2 8 7.5 4.6 28 40.1 39.5 9 8.7 5.6 29 42.0 41.8 10 9.9 6.6 30 44.1 44.1 11 11.1 7.5 31 46.2 46.2 12 12.4 8.7 32 48.3 48.3 13 13.7 9.9 33 50.4 50.4 14 15.0 11.1 34 52.5 52.5 15 16.3 12.4 35 54.6 54.6 16 18.0 14.1 36 56.7 56.7 17 19.7 15.7 37 58.8 58.8 18 21.4 17.3 38 60.9 60.9 19 23.2 18.9 39 63.0 63.0 20 25.0 20.5 40 65.1 65.1 勤続年数が40年を超える場合には、その40年を超過する分について1年につき2.1を勤続40 年の支給率に加算する。 (問題23) (設問A)RG社の従業員である唐沢さんは、親の事業を継ぐために退職することを予定している。下記 <条件>に基づき計算した唐沢さんの退職金(退職慰労金を含む)の額として、正しいものは どれか。 <条件> 入社日等:正社員として平成19年4月1日に入社 退職日 :平成29年3月31日 退職時における基本給の月額:358,000円 その他 :S評価を得た年数は4年であり、特別功労加算はない。 退職金規程第3条に定める「休職」、第9条に定める「不支給」、第10条に定める「社 外業務に従事した場合の併給の調整」に該当する事由はないものとする。

(30)

(問題24) (設問B)柴田さんは、現在の退職金制度等の見直しについてCFP認定者に相談をした。退職金制 度およびその財源に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1.退職金制度についてポイント制退職金制度を導入すると、毎年の従業員一人ひとりの貢献度 を会社独自の尺度で反映でき、ポイントの開示により従業員の納得感が高まることが期待で きる。 2.退職金の財源を企業型確定拠出年金のみで準備すると、従業員には運用実績次第で退職金額 が増加するという期待をもたせることができるが、企業会計においては退職給付債務が発生 する。 3.中小企業退職金共済は、会社都合退職による支給額を自己都合退職による支給額より多くす ることができないため、従業員の自己都合退職を抑制する効果は期待しにくい。 4.退職金の財源を確定給付企業年金のみで準備すると、従業員には退職金規程どおりの退職金 が支払われるという安心感を与え、長期勤続を促すことが期待できる。

(31)

(問題25) (設問C)RG社は退職金の財源準備方法として、下記<資料>の従業員全員加入の60歳満了養老保 険(無配当)福利厚生プラン(1/2養老保険、ハーフタックスプラン)に加入している。 加入から15年後に従業員の小原さんが死亡により退職する場合、小原さんの遺族が死亡退 職一時金として保険会社から死亡保険金500万円を受け取った際のRG社の一連の経理処 理として、正しいものはどれか。なお、保険料は15年分支払い済みとし、保険料の未経過 分に相当する返還金はないものとする。また、源泉徴収については考慮しないものとする。 <資料> 保険種類 :養老保険(無配当) 保険契約者・満期保険金受取人:RG社 被保険者 :従業員全員 死亡保険金受取人 :被保険者の遺族 保険期間 :各被保険者の60歳満期 保険料払込期間 :各被保険者の60歳保険料払込満了 小原さんに係る保険金額 :500万円 小原さんに係る年払い保険料 :320,000円 ※小原さんは45歳で加入したものとする。 ※小原さんの死亡退職金予定額は800万円とし、そのうち100万円は中小企業退職金共済制度 から支払われるものとする。 1. 借方 貸方 現金・預金 5,000,000円 保険料積立金 2,400,000円 雑収入 2,600,000円 退職金 8,000,000円 現金・預金 8,000,000円 2. 借方 貸方 現金・預金 5,000,000円 保険料積立金 4,800,000円 雑収入 200,000円 退職金 8,000,000円 現金・預金 8,000,000円 3. 借方 貸方 雑損失 4,800,000円 保険料積立金 4,800,000円 退職金 2,000,000円 現金・預金 2,000,000円 4. 借方 貸方

(32)

(問題26) (設問D)柴田さんは、現在加入している中小企業退職金共済制度(以下「中退共」という)について、 退職金制度見直しのために改めてその内容を確認したいと思い、CFP認定者に相談をし た。中退共に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない要件は満 たしているものとする。 1.RG社は原則として「就業規則に定める懲戒規定に基づき懲戒解雇された者」には退職金を 支給しないことにしているが、従業員が懲戒解雇となった場合、中退共から支給される退職 金額を減額することはできても、不支給にすることはできない。 2.RG社は従業員1人当たりの掛金月額を一律5,000円としている。これを10,000円 に増額した場合、増額した月から2年間、増額分の1/3の金額について、国から助成を受 けることができる。 3.中退共には業種に応じて常用従業員数と資本金の加入要件があり、所定の従業員数を超える と資本金の要件を満たしていても継続することはできない。 4.RG社は中退共を導入する際に、予定運用利回り1%が保証されていることを魅力に思って いたが、仮に運用成果が1%を超えても基本退職金に上積みされるものはない。

(33)

問8 株式会社NA社(以下「NA社」という)は、医薬品のカプセル製造業を営んでおり、近年の健康食 品ブームにより業績を順調に伸ばしています。大津社長は、業績が好調なこのタイミングでの事業承継 を検討しており、役員の退職金制度等についてCFP認定者に相談をしました。以下の設問A~Dに ついて、それぞれの答えを1~4の中から1つ選んでください。 [会社概要] 業種 :製造業 設立 :昭和55年2月 資本金 :5,000万円 従業員数:74名 [家族構成] 氏名 続柄 その他 大津孝之 本人 代表取締役社長 大津由紀子 妻 - 大津信一 長男 常務取締役 大津直樹 二男 取締役 (問題27) (設問A)大津社長は、会社から支払われる役員退職慰労金および弔慰金の税務上の取扱いについて、 CFP認定者に相談をした。役員退職慰労金および弔慰金の税務に関する次の記述のうち、 最も不適切なものはどれか。なお、NA社はすでに役員退職慰労金規程および弔慰金規程が 整備されているものとする。 1.役員が勇退時に退職慰労金を受け取る場合、退職所得控除の適用を受けることができる。 2.役員退職慰労金の支給について株主総会で決議された事業年度に、資金不足で役員退職慰労 金を支払えなかった場合でも、その事業年度に損金算入することができる。 3.役員が死亡し、遺族が弔慰金を受け取る場合、業務上の死亡については普通給与の36ヵ月 分、業務外死亡の場合は6ヵ月分までは相続税の課税対象とならない。 4.役員が死亡し、遺族が役員退職慰労金を受け取る場合、個人契約の死亡保険金と合算して、 「500万円×法定相続人の数」までは相続税の課税対象とならない。

(34)

(問題28) (設問B)CFP認定者は役員退職慰労金の支給方法の一つとして、退職金の打切り支給について説 明をした。退職金の打切り支給の要件に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1.自社株の保有比率が50%未満に減少する。 2.常勤役員から非常勤役員へ役位変更して代表権を外す。 3.役員報酬額が役位変更前のおおむね50%以下に激減する。 4.取締役から監査役となる。 (問題29) (設問C)大津社長は2人の息子のうち、長男を後継者として考えている。後継者になる長男には会社 にかかわる個人資産をすべて相続させようと考えているが、その場合、二男が財産分割への 不公平を感じないか心配しており、CFP認定者は生命保険契約を活用した代償分割によ る解決策を提案した。CFP認定者が行った代償分割に関する次の説明のうち、最も不適 切なものはどれか。 1.死亡保険金を代償交付金として活用する場合、被保険者を大津社長、死亡保険金の受取人を 長男とする必要がある。 2.代償分割をする旨などを遺産分割協議書に記載した場合、代償交付金については贈与税の課 税対象とならない。 3.代償交付金の準備を目的とした生命保険契約の場合、保険契約者(保険料負担者)について は大津社長または長男とすることができる。 4.代償分割を実行する場合は現金による代償交付金の支払いが必要であり、不動産など現金以 外による代償分割は相続税法上認められていない。

(35)

(問題30) (設問D)NA社は、現在加入している下記<資料>の生命保険について、大津社長が65歳の誕生日 に勇退する際に解約して解約返戻金3,000万円を受け取り、役員退職慰労金の原資の一 部とする予定である。解約返戻金受取時のNA社の経理処理として、正しいものはどれか。 なお、保険料は6年分支払い済みとし、保険料の未経過分に相当する返還金はないものとす る。 <資料> 保険種類 :逓増定期保険(無配当) 契約日 :平成24年8月1日 契約形態 :保険契約者・保険金受取人=NA社、被保険者=大津孝之 契約年齢(被保険者の年齢):60歳 保険期間・保険料払込期間 :77歳満了 基本保険金額:4,000万円 年払い保険料:500万円 <参考>逓増定期保険の保険料の取扱い 対象となる保険契約 前半6割の期間 備考 ① 保険期間満了時の被保険者の年齢45歳超 1/2 損金算入 1/2 資産計上 ②③を除く ② 保険期間満了時の被保険者の年齢70歳超かつ 契約年齢+保険期間×2>95 1/3 損金算入 2/3 資産計上 ③を除く ③ 保険期間満了時の被保険者の年齢80歳超かつ 契約年齢+保険期間×2>120 1/4 損金算入 3/4 資産計上 1. 借方 貸方 現金・預金 3,000万円 前払保険料 1,000万円 雑収入 2,000万円 2. 借方 貸方 現金・預金 3,000万円 前払保険料 1,500万円 雑収入 1,500万円 3. 借方 貸方 現金・預金 3,000万円 前払保険料 2,000万円 雑収入 1,000万円 4. 借方 貸方

(36)

問9 損害保険の制度と仕組みに関する以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中から1つ 選んでください。 (問題31) (設問A)保険法上の消滅時効に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1.保険会社が保険契約者に保険料を請求する権利の時効は、1年である。 2.保険契約者が保険会社に保険料を返還請求する権利の時効は、1年である。 3.保険契約者が保険会社に保険料積立金を払戻請求する権利の時効は、3年である。 4.保険契約者等が保険会社に保険金を請求する権利の時効は、3年である。 (問題32) (設問B)平成28年4月1日現在における地震保険制度に関する次の記述のうち、誤っているものは どれか。 1.地震保険の1回の地震等における保険金総支払限度額は11.3兆円である。 2.地震保険は、損害保険会社が負う地震保険責任を政府が再保険している。 3.大規模地震対策特別措置法に基づく警戒宣言が発令されたとき、その時点より一定期間地震 保険の新規契約ができなくなる地域がある。 4.保険料割引制度には、建築年または耐震性能により4つの割引があり、いずれも割引率は30 %である。 (問題33) (設問C)損害保険に関連した紛争解決機関に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1.公益財団法人交通事故紛争処理センターは、自動車事故の被害者と加害者が契約する保険会 社等との示談をめぐる紛争を解決するため、被害者と保険会社等との間に立って法律相談、 和解あっせん等を行う機関であり、取り扱う案件は人身事故に限られる。 2.一般財団法人自賠責保険・共済紛争処理機構は、自動車損害賠償責任保険または自動車損害 賠償責任共済からの支払いに係る紛争の公正かつ適確な解決による被害者の保護を図るため の事業を行っている。 3.一般社団法人日本損害保険協会内の「そんぽADRセンター」では、損害保険に関する相談 や交通事故の際の保険金請求に関する相談に対応している。 4.一般社団法人保険オンブズマンは、保険の事業者に関する苦情や、保険契約者と保険の事業 者との間のトラブルを解決することを目的に設立された紛争解決機関であり、外資系損害保 険会社や保険仲立人とのトラブルについて取り扱っている。

(37)

問10 損害保険の保険約款や保険金等に関する以下の設問A~Cについて、それぞれの答えを1~4の中か ら1つ選んでください。 (問題34) (設問A)川野さんは、自家用自動車を運転中に事故に遭い、相手車両および自車両に損害が生じた。 下記<条件>に基づき、川野さんの自動車保険から支払われる対物賠償責任保険金の額とし て、正しいものはどれか。なお、解答に当たっては<資料1><資料2>を参照すること。 <条件> [川野さんの自動車保険の契約内容] 保険契約者・記名被保険者・車両所有者:川野さん 対人賠償責任保険金額:無制限(免責金額:0円) 対物賠償責任保険金額:5,000万円(免責金額:3万円) ※対物超過修理費用補償特約は付帯していない。 [相手方の自動車保険の契約内容] 保険契約者・記名被保険者・車両所有者:相手方の個人名義 対人賠償責任保険金額:無制限(免責金額:0円) 対物賠償責任保険金額:無制限(免責金額:0円) [その他] ・ 事故状況と過失割合および損害額等は、<資料1>のとおり。 ・ 川野さんおよび相手のいずれの損害額および過失割合は確定したものであり、双方にケガは ない。 ・ 相手の対物賠償責任保険からも保険金を受け取ることとし、保険会社間の相殺はないものと する。また、<資料2>第4条第1項の「第5条①から⑤までの費用」および「被保険者が 損害賠償請求権者に対して損害賠償金を支払ったことにより代位取得するもの」は発生して いないものとする。

(38)

<資料1> [事故状況] 信号のない同幅員のT字型交差点 [損害額等] 川野さんの車両の損害額(修理費用):40万円 相手車両の損害額(修理費用) :60万円 相手車両の保険価額(時価額) :180万円 事故に要したその他の費用 :なし <資料2> [個人総合自動車保険普通保険約款(抜粋)] ○対物賠償責任条項 第1条[保険金をお支払いする場合] 当社は、ご契約のお車の所有、使用または管理に起因して他人の財物を損壊させたこと(以下こ の条項において「対物事故」といいます。)により、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担す ることによって被る損害に対して、この条項および基本条項に従い、対物賠償保険金を支払いま す。 第2条~第3条-省略- 第4条[お支払いする保険金の計算] (1)1回の対物事故につき当社の支払う対物賠償保険金の額は、次の算式によって算出される 額とします。ただし、対物保険金額を限度とします。 対物賠償 保険金の額 被保険者が損 害賠償請求権 者に対して負 担する法律上 の損害賠償責 任の額 第5条[費用] ① か ら ⑤ ま での費用 = + - 被保険者が損害 賠償請求権者に 対して損害賠償 金を支払ったこ とにより代位取 得するものがあ る場合は、その 価額 - 免責金額 衝突 川野さんの車両 過失割合:35% 相手車両 過失割合:65%

(39)

① 第5条⑥および⑦の費用 ② 第7条[当社による解決](1)の規定に基づく訴訟または被保険者が当社の書面によ る同意を得て行った訴訟の判決による遅延損害金 以下-省略- 1.11万円 2.18万円 3.21万円 4.36万円 (問題35) (設問B)会社員の青山さんは、本人が所有・使用している木造2階建ての住宅建物を保険の対象とし て家庭総合保険を契約している。台風による大雨で床上浸水となり、建物や家財に損害を受 けた場合、家庭総合保険から青山さんに支払われる損害保険金として、正しいものはどれか。 なお、解答に当たっては、下記<資料1><資料2>を参照し、記載のない事項については 考慮しないものとする。 <資料1> [青山さんが被保険者として契約している家庭総合保険の内容] 保険の対象:建物(延床面積:100m2 保険価額または評価額:1,500万円 保険金額:1,500万円(免責金額:10万円) [青山さんの水災事故による損害額] 損害額:① 建物修理費用:400万円(損壊した床面積:45m2 ② 家財修理費用:150万円 ※損害額はいずれも確定した金額である。 ※事故災害に関連した他の支出はない。 ※修理に伴う残存物の回収金はない。 <資料2> [家庭総合保険普通保険約款(抜粋)] 第1章 建物を保険の対象とした場合の補償条項 第1条[保険の対象の範囲] (1)この補償条項における保険の対象は、保険証券に記載された建物とします。

参照

関連したドキュメント

死亡保険金受取人は、法定相続人と なります。ご指定いただく場合は、銀泉

【資料出所及び離職率の集計の考え方】

保険金 GMOペイメントゲートウェイが提 供する決済サービスを導入する加盟

被保険者証等の記号及び番号を記載すること。 なお、記号と番号の間にスペース「・」又は「-」を挿入すること。

のうちいずれかに加入している世帯の平均加入金額であるため、平均金額の低い機関の世帯加入金額にひ

 保険会社にとって,存続確率φ (u) を知ることは重要であり,特に,初 期サープラス u および次に述べる 安全割増率θ とφ

6 保険料の納付が困難な場合 災害、生計維持者の死亡、失業等のため、一時的に保険

2 保健及び医療分野においては、ろう 者は保健及び医療に関する情報及び自己