編集後記
『東京外国語大学国際日本学研究(Tokyo University of Foreign Studies Japan Studies Review)』の創 刊号(第 1 号)をお届けします。本誌はすでにプレ創刊号(第 0 号)を昨年刊行しましたが、本 号をもって雑誌の形態が整いました。
前号の後記にも記しましたが、本誌は二つの雑誌の後継の形を取ります。『東京外国語大学留学 生日本語教育センター論集』と『日本研究教育年報』です。後者の本学大学院の学生や修了者、
本学に何らかの形で関係した研究者達の論文や報告を公募し、査読の上掲載するという性格を、
本号から継承することになりました。それを以て、本誌の形態が確立したことになります。すな わち、本学の日本語・日本関係の教員からの寄稿と、本学関係者の公募論文からなる学術誌です。
今回は、本誌としての公募論文の募集と査読の最初でした。査読は厳格に行われていますが、
コメントや助言を付して、再考を促し、再査読の上掲載に進むというプロセスを踏む場合もあり ます。特に大学院学生や比較的研究歴が浅い研究者の論文については、その過程で、格段に質の 向上がなされる場合もあります。やや厳しい書き直しが要請されることもありますが、奮ってご 投稿頂ければ幸いです。
なお、本号からCAASユニットの教員の寄稿も加わりました。CAAS(Consortium for Asia and African Studies)は、本学と世界の主なアジアアフリカ研究機関、すなわち、韓国外国語大学・上 海外国語大学・フランス東洋言語文化大学(INALCO)・ライデン大学・ロンドン大学SOAS、コ ロンビア大学の 7 機関での連携です。その本学以外の連携機関から、毎年何人かの研究者を本学 の教員としてお招きしているのが、本誌の母体国際日本学研究院に置かれたCAASユニットです。
その研究成果を載せることも本誌の特徴となるのは、喜ばしいことだと思います。
いよいよ陣容が整った本誌が、末長く世界の日本研究者の間で重視される雑誌として、旅立っ てゆくことを祈念して筆を置きます。
2021 年 2 月 20 日 村尾誠一
編集委員:石澤徹 ジョン・ポーター 菅長理恵 幸松英恵 村尾誠一(編集長)
― 252 ―