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藤 が 正 病 院 腎 臓 内 科 軍 丹 平

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Academic year: 2021

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論文内容要旨(乙)

論 文 題 名 Aldosterone mediates glomer~lar inflammation in  experimental mesangial proliferative  glomerulonephritis 

掲載雑誌名 Journal of Nephrology Vol.26  (No.1),  199206, 2013  藤 が 正 病 院 腎 臓 内 科 軍 丹 平

内 容 要 旨 鉱質コルチコイド受容体措抗薬(MRA)の腎保護作用は、主にその抗線 維化作用によると考えられており、 MRAが抗炎症作用を有している可能性につい ては検討されていない。私たちは実験的糸球体障害モデ、ルにおいて、その炎症性変 化を MRAが制御するという仮説を検証した。増殖性糸球体腎炎モデノレとしてラッ ト抗Thyl.l糸球体腎炎(Thy‑1腎炎)を用いた。 Thy‑1腎炎惹起7日前から選択 MRAである eplerenone(EPL, 50mg/kg量を 1日に 2回胃チューブにて投与)

の投与を開始し、腎臓摘出まで継続した(n=35)。対照群として vehicleを伺量、同 様な方法で投与した(n=35)。抗 Thy‑1抗体投与前(day0,  n=5)と投与後 2時間後

(n=5 16時間後(n=5) ,2日後(day2, n=5 4日後(day4, n=5 7日後(day7,  n=5 12日後(day12, n=5)の腎臓摘出とともに採尿、採血を施行した。対照群も

同様なスケジュールで行った。 2,16時間後の腎組織の PAS染色標本を用いてメサ ンギウム融解像の出現頻度を検討したが両群に差はなかった。免疫染色により以下 の検討を行った。糸球体増殖細胞はPCNA陽性数で、糸球体へのマクロファージ 浸 潤 はED‑1陽性細胞数で評価したが、EPL投与群では両方とも対照群に比しday2

から dayl2まで有意に糸球体細胞増殖およびマクロファージ浸潤が抑制された。

メサンギウム細胞の活性化・形質転換は血・平滑筋アクチンの発現で評価したが、

EPL投与群では day2から dayl2までその発現が、対照群に比し有意に抑制され Thy‑1腎炎の早期に糸球体に発現する MOP1は対照群では day2で最大とな day4まで高い発現がみられたが、EPL投与はday2での発現を有意に抑制した。

腎組織の採取と同時点で施行した血液検査において血清カリウム値は雨群で、どの 時点においても差を認めなかった。同様に血清クレアチニン値も両群において有意 差が認められなかった。酸化ストレスのマーカーとして尿中 8QHdG(8hydrooxy・  2・deoxyguanosine)を測定したが、 EPL投与によって day4,7においてその尿中排 出量の有意な抑制が認められた。

以上のように EPLは対照群と比し、 Thy・l腎炎の早期のメサンギウム融解に影響 を与えないが、引き続く糸球体へのマクロファージ浸潤、メサンギウム細胞の増殖、

形質転換を伴う活性化を抑制したが、この要因に酸化ストレスの抑制作用も関与し

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ていることが考えられた。本実験結果から、従来から言われている EPLの抗線維 化作用に加え、その抗炎症作用によって糸球体の炎症性病変を制御しうることが明 らかとなった。この作用は EPLによる糸球体病変治療の新たな可能性を示唆する ものである。

参照

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