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218 The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

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Academic year: 2021

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育児2

不適切な栄養摂取により体重増加不良を呈 した事例への保健師のかかわり

小澤 敬子、山崎 嘉久、佐々木 渓円、

山本 由美子、新美 志帆、山下 智子

あいち小児保健医療総合センター 保健センター

P2-013

【目的】

当センターでは育児不安や不適切な養育の疑いのある事例 について、院内連携により保健師が面接し関係機関につな いでいる。医師が不適切な栄養摂取による体重増加不良と 判断し保健師が介入した事例を分析し、予防的な視点を探 る。

【倫理的配慮】

当センターの倫理委員会の承認を得た。

【方法】

X年1年間で保健師が介入した体重減少もしくは横ばいの事 例で、医師が不適切な栄養摂取が要因と判断した12事例に ついて、診療録及び相談記録から後方視的に分析した。

【結果】

対象は、男6人、介入時の月齢の中央値は5か月、第1子2人、

全例が核家族であった。介入時の体重は−2SD以下は11人 で、4人が成長障害を呈し、6人が入院した。成長障害を呈 するものは、発達の遅れも認められた。3 〜 4か月時の授 乳方法は母乳のみが8人と多く、「泣かないので授乳しない」

や「夏には痩せることもある」、「子どもが嫌がるので離乳食 をやめている」など養育者の不適切な言動があった。成長 障害を呈した全例に個別ケース会議を実施し多機関・多職 種で支援をしてきた。

【考察】

(1)知識不足により、適切な栄養摂取ができず体重増加不 良を引き起こしている事例が散見した。与えれば泣き止む、

児が欲しがらないなどの理由で、授乳量が不足する場合 や、児の欲求をうまく捉えられないなど、相互交流のスキ ルの低いケースもあった。また、第2子以降の母であっても、

育児書に頼りきる、児が嫌がるから仕方がないとあきらめ てしまう場合もあった。母の自信のなさや、母が都合よく 納得しようとする傾向がある場合も認められた。かかわり の機会を捉えて、母子健康手帳の発育曲線を養育者ととも に確認し、共通認識を持てるよう働きかけるとともに養育 者の自信を支えることが必要である。

(2)地域の介入で改善が図られない場合は、原因疾患の有 無との鑑別も含めて早い段階で医療につながる支援ととも に、紹介に終わらせることなく経過を注視し、養育者の悩 みに寄り添うアプローチが必要である。

(3)夫婦関係、経済面、養育者のボディーイメージ、極端 な健康志向などが重症化につながっていた。多機関・多職 種連携により個別ケース会議にて情報を共有し、多面的な アセスメントから支援の役割分担を明確にし、養育支援に かかる社会資源の拡充にも目を向けていく必要がある。

幼児期後期に入院を経験した子どもの睡眠 習慣−保護者が感じる退院後の変化から—

山端 美沙1、宮崎 つた子1、梅本 正和2、 前田 貴彦1

1三重県立看護大学、

2うめもとこどもクリニック

P2-014

【目的】

幼児期後期は睡眠覚醒リズムの確立への最終段階として重 要な時期であるといわれている。本研究では、保護者への 調査を通して入院前後の子どもの睡眠習慣の変化を明らか にし、入院中から退院後の睡眠習慣を視野に入れた看護の 必要性について検討する。

【方法】

過去1年以内において幼児期後期に入院を経験した子ども をもつ保護者に、無記名自記式アンケート調査を行った。

研究の趣旨および方法、参加の自由意志等について文書と 口頭で説明し、アンケートの返信をもって同意を得た。な お、三重県立看護大学および協力病院の倫理審査を得た上 で実施した。

【結果・考察】

回収率は68.8%、全て母親からの回答であった。入院前・

退院後の起床は7時台が多く、就寝は21時台が多かった。

入院前・退院後の変化は、起床や就寝時刻に関して同じも しくは1時間以内の変化がほとんどであり、2名の就寝時刻 が2時間早くなっていた。入院前・退院後で母親は、子ど もの睡眠習慣に対して「一定の生活リズムを整える」と心が けていた。しかし、入院中は「体調回復のために十分な睡 眠時間を確保する」と、家庭と病院では母親の心がけの違 いが明らかとなった。また、「睡眠環境を整える」という内 容は全期間を通してみられた。入院中、全員が昼寝をして おり昼寝時間は家庭と比べて長く、添い寝をする子どもが 増加していた。自由記載からは集団生活に対する母親の思 いや、感染予防行動における子どもの肯定的な成長等につ いて記載されていた。入院前・退院後で起床、就寝時刻の 数値的な部分では大きな変化はなかったが、入院前の生活 リズムへ戻すことへの苦労が述べられており、集団生活に 戻したいという母親の思いが推測された。また母親は、常 に子どもの睡眠環境を整えることを心がけ、家庭では一定 の生活リズム、病院では子どもの体調を優先していた。こ れらから、入院中の子どもの体調を優先したいという母親 の思いを理解すること、退院後の生活リズムにおいて苦労 を感じていることを視野に入れた支援を行う必要があると 考える。

【結論】

入院前・退院後で起床、就寝時刻の数値的な部分の多くは 1時間以内での変化であった。しかし、入院中は昼寝が増 えるなどにより退院後の子どもの生活リズムを集団生活に 戻す苦労がきかれた。母親は常に子どもの睡眠環境を整え、

日頃は一定の生活リズム、入院中は子どもの体調回復を心 がけていた。

218 The 64th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health

Presented by Medical*Online

参照

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