地方公会計制度に係る 統一的な基準の導入 固定資産台帳の整備
平成 27 年 6 月
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1
本日の内容
固定資産、固定資産台帳の意義 従来モデルからの変更
固定資産台帳の整備手順 固定資産台帳整備の実務
固定資産台帳の更新、開始貸借対照表への反映 固定資産台帳の活用
<用語>
・研究会報告書 :「今後の新地方公会計の推進に関する研究会報告書」(平成26年4月
30日公表)
・財務書類作成要領:「統一的な基準による地方公会計マニュアル:財務書類作成要領」
・台帳手引き:「統一的な基準による地方公会計マニュアル:資産評価及び固定資産台帳整備の手引き」
・連結財務書類作成の手引き :「統一的な基準による地方公会計マニュアル:連結財務書類作成の手引き」
・活用手引き:「統一的な基準による地方公会計マニュアル:財務書類等活用の手引き」
・Q&A集 :「統一的な基準による地方公会計マニュアル:Q&A集」
・改訂モデル:総務省方式改訂モデル
固定資産
固定資産台帳の意義
固定資産とは
長期にわたり使用する現金預金や短期貸付金などの流動資産に属する以外の資産で、
具体的には下記に記載する資産を言います。
有形固定資産
事業用資産
土地
立木竹
建物
工作物
船舶
浮標等
航空機
その他
建設仮勘定 インフラ資産
土地
建物
工作物
その他
建設仮勘定 物品
無形固定資産 ソフトウェア その他
投資その他の資産
投資及び出資金
有価証券
出資金
その他
投資損失引当金 長期延滞債権 長期貸付金 基金
減債基金
その他
その他
徴収不能引当金 上記にはリース資産、PFI等資産を含む
有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産とは
項目 意義
有形固定資産
形を有する長期に使用する資産
(例)
土地、立木竹、建物、工作物、船舶、浮標等、航空機 等 建設仮勘定
物品
無形固定資産
形を有さない長期に使用する資産
(例)
ソフトウェア
無体財産権(特許権、著作権、地上権、地役権等)
投資その他の資産
長期にわたり保有する資産
(例)
投資及び出資金(有価証券、出資金)、投資損失引当金 長期延滞債権、長期貸付金、基金、徴収不能引当金
事業用資産とは
意義
インフラ資産及び物品以外の有形固定資産(研究会報告書88)
具体例
本庁、支所 職員宿舎
老人ホーム、母子福祉センター 保育所、児童館、児童自立施設 診療所、保健所
じん芥処理施設、し尿処理施設 農業試験場、ポンプ施設
公営住宅
小学校、中学校、高校、幼稚園
図書館、市民会館公営競技施設、観光施設
インフラ資産とは
意義
次の特徴の一部またはすべてを有するもの(研究会報告書93)
・システムまたはネットワークの一部である
・性質が特殊なものであり代替的利用ができない
・移動させることができない
・処分に関し制約を受ける
具体例
地方道、農道、林道、橋りょう 河川、池沼
港湾、漁港
都市公園、児童公園 護岸、治山
簡易水道、飲料水供給施設 公共下水道、集落排水施設
建設仮勘定とは
意義
有形固定資産に区分される勘定科目で、その工期が一会計年度を超える建設中の建物 など、完成前の有形固定資産への支出等を仮に計上しておくための勘定科目(台帳手引 き22)
②工事
開始 ③工事
①設計 完了 ④使用開始
①設計 ②工事開始 ③工事完了 ④使用開始
主な予算費目 委託料 公有財産購入費、委託料、工事請負費
会計処理 建設仮勘定(資産)※ 建設仮勘定
(
資産)
建物等(
資産)
減価償却費(
費用)
建設仮勘定
=この段階の支 出を計上してお く勘定科目
※基本設計段階の委託料を費用とする考え方もあります。
物品とは
意義
地方自治法第239条第1項に規定するもので、原則として取得価額または見積価格が5 0万円(美術品は300万円)以上の場合に計上するもの。
ただし、各地方公共団体の規程等において重要な物品等の基準を有している場合で、か つ、総資産に占める物品の割合に重要性がないと判断される場合においては、各地方 公共団体の判断に基づき、継続的な処理を前提に当該規程等に準じた資産計上基準を 設けることを妨げない。(台帳手引き65)
参考)
第二百三十九条 この法律において「物品」とは、普通地方公共団体の所有に属する 動産で次の各号に掲げるもの以外のもの及び普通地方公共団体が使用のために保管 する動産(政令で定める動産を除く。)をいう。
一 現金(現金に代えて納付される証券を含む。)
二 公有財産に属するもの
三 基金に属するもの
具体例 机、コンピュータ、機器等
ソフトウェアとは
意義
研究開発費(※1)に該当しないソフトウェア制作費であって、当該ソフトウェア の利用により将来の費用削減が確実である(※
2
)と認められるもの(研究会報告 書102
)具体例
財務会計システム、税務システム、住民基本台帳システム等
※1 研究:新しい知識の発見を目的とした計画的な調査及び探究
開発:新しい製品・サービス・生産方法(製品等)についての計画若しくは設計又は既存の製品等を著しく改良する ための計画若しくは設計として、研究の成果その他の知識を具現化すること
「研究開発費及びソフトウェアの会計処理に関する実務指針」第2項
※2 自団体で利用するためにソフトウェアを制作し、当初意図した使途で継続して利用することにより、当該ソフトウェア
を利用する前と比較して業務を効率的または効果的に遂行することができると明確に認められる場合、市場で販売
しているソフトウェアを購入し、かつ、予定した使途で継続して利用することによって、業務を効率的または効果的に
遂行することができると認められる場合等(台帳手引き70③)
リース資産とは
意義
ファイナンス・リース取引について、通常の売買取引に係る方法に準じ計上する 資産(台帳手引き24)。内容に応じ有形固定資産または無形固定資産の各勘定に 計上。
リース取引とは、特定の物件の所有者である貸し手が、当該物件の借り手に対し、
合意された期間(リース期間)にわたり、これを使用収益する権利を与え、借り手 は、合意された使用料(リース料)を貸し手に支払う取引をいう(企業会計基準第
13号「リース取引に関する会計基準」第4項)
リース取引
ファイナンス・
リース取引
所有権移転ファイナンス・リース取引
(上記以外)
所有権移転外ファイナンス・リース取引
オペレーティング・リース取引=ファイナンス・リース取引以外
(1)リース取引の意義と種類
具体例
コンピュータ端末、LANシステム端末機、清掃用自動車 などで一定の条件
(中途解約不能など)を満たすもの
リース資産とは
(2)ファイナンス・リース取引の定義(「台帳手引き」第25段落)
中途解約のできない、借り手が最後まで使用することが想定されているもの
「中途解約のできない」
=①契約条件に「中途解約できない」旨が定められている。
②中途解約した場合、ペナルティとして残りのリース料の殆どすべてを支払わなければ ならない。
実質的に中途解約できない場合も含む
具体的には、次のいずれかに該当する場合
① 解約不能のリース期間中のリース料総額(利息分を除く)の現在価値が、当該リース 物件の見積現金購入価額(現金で購入すると仮定した場合の見積額)の概ね90%以 上であること
リース料の現在価値≧見積現金購入価額×90%
② 解約不能のリース期間が、当該リース物件の経済的耐用年数の概ね75%以上である こと
解約不能のリース期間≧経済的耐用年数×75%
※リース物件の特性、経済的耐用年数の長さ、リース物件の中古市場の存在等を勘 案すると、①の判定結果が90%を大きく下回ることが明らかな場合を除く
リース資産とは
(3)所有権移転ファイナンス・リース取引の定義(「台帳手引き」第26段落)
次のいずれかに該当するリース取引
① リース契約上、リース期間終了後またはリース期間の中途で、リース物件の所有権が 借り手に移転することになっている。
② リース契約上、借り手に対して、リース期間終了後またはリース期間の中途で、名目的 価額またはその行使時点のリース物件の価額に比して著しく有利な価額で買い取る権 利が与えられており、その行使が確実に予想される。
③ リース物件が、借り手の用途等に合わせて特別の仕様により制作または建設されたも のであって、当該リース物件の返還後、貸し手が第三者に再びリースまたは売却するこ とが困難であるため、その使用可能期間を通じて借り手によってのみ使用されることが 明らかである。
上記3つの共通点 実質的に購入したのと同様
リース資産とは
(4)リース取引ごとの会計処理(「台帳手引き」第24段落、27段落)
リース取引 原則 容認
ファイナンス・
リース取引
所有権移転 通常の売買取引に係 る方法
通常の賃貸借取引に係る 方法
(重要性の乏しいもの)
所有権移転外 通常の売買取引に係 る方法
通常の賃貸借取引に係る 方法
オペレーティング・リース取引 通常の賃貸借取引に 係る方法
重要性の乏しいもの=次のいずれかに該当するリース取引
① 重要性が乏しい償却資産について、購入時に費用処理する方法が採用されている 場合で、リース料総額が当該基準以下
② リース期間が1年以内
③ 当該地方公共団体の活動において重要性の乏しいものでリース契約1件あたりの リース料総額
( 注)
が300万円以下(注)維持管理費相当額または通常の保守等の役務提供相当額のリース料総額に占める割合が重要な場合には、その
合理的見積額を除くことができる。
投資その他の資産の各項目
項目 意義
有価証券 地方公共団体が保有している債券等(研究会報告書106)
出資金 公有財産として管理されている出資等。なお、出捐金は、地方自治法第238 条第1項第7号の「出資による権利」に該当するため、出資金に含めて計上(財 務書類作成要領95)
投資損失引当金 市場価格のない投資及び出資金のうち、連結対象団体及び会計に対するもの について、実質価額が著しく低下した場合は、実質価額と取得価額との差額を 両者の差額が生じた会計年度に臨時損失(投資損失引当金繰入額)として計 上し、両者の差額を計上するもの(台帳手引き98)
なお、実質価額が30%以上低下した場合には、著しく低下したものとみなす。
長期延滞債権 滞納繰越調定収入未済の収益及び財源(財務書類作成要領
109)
長期貸付金 貸付金のうち、返済期限が期末より1年超先に到来するものをいう 基金 基金のうち流動資産に区分されるもの以外のもの(研究会報告書111)徴収不能引当金 引当金とは、将来の特定の費用または損失であって、その発生が当該会 計年度以前の事象に起因し、発生の可能性が高く、かつ、その金額を合 理的に見積もることができると認められるものを言う(研究会報告書補 足説明)。徴収不能引当金とは、長期延滞債権、長期貸付金、基金のう ち債権に係る部分の徴収不能と見込まれる額に対する引当金を言う。
・自団体の資産の状況を正しく把握する
(固定資産は地方公共団体の財産の大きな割合を占める)
・他団体との比較可能性を確保する
・将来世代と現世代の負担公平性に関する情報、施設別・事業別等のセグメ ント別の財務情報をあわせて示すことにより
個別の行政評価や予算編成、公共施設の老朽化対策等に係る資産管理 等に活用する
民間事業者によるPPP/PFI事業への参入促進
⇒固定資産台帳は公表を前提
・公共施設等の維持管理・修繕・更新等に係る中長期的な経費の見込みの算 出、公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針等の充実 に活用 (台帳手引き 4~6 )
固定資産台帳の意義
その他
・納税者からの受託責任の遂行(預かった税金の使途を明らかにし、使用終了まで記 録し開示する)
・財産の管理レベルの向上(複式簿記と組み合わせ管理の精度を高める)
固定資産台帳の対象となる資産
台帳手引きでは固定資産のほか、自治体が所有していないが管理する一定の資産に ついても固定資産台帳の対象とすることとされています。
また、流動資産に属する棚卸資産についても固定資産台帳での管理を妨げるもので はないとされています。
管理者と所有者が異なる指定区間外の国道や指定区間の一級河川等については、当該地 方公共団体の資産としては計上しないものの、公共施設等のマネジメントの観点から、
固定資産台帳に記載し、貸借対照表に財務情報(土地・償却資産別の取得価額等及び減 価償却累計額)を注記することが望まれます。また、表示登記が行われていない法定外 公共物についても、同様な取扱いとすることが望まれます。(台帳手引き
21
)棚卸資産は、商品・製品・半製品・原材料・仕掛品等をいい、販売用として所有する土 地等も含まれ、原則として固定資産台帳とは別途管理することとしますが、固定資 産台帳での管理を妨げるものではありません。(台帳手引き
100
)固定資産台帳と公有財産台帳の主な相違点
出典:総務省「 統一的な基準による地方公会計マニュアル 資産評価及び固定資産台帳整備の手引き」
固定資産台帳のイメージ
固定資産台帳(データベース)のイメージ(一部)
⇒データベース化することで、財務書類に計上される科目ごと(土地、建物等)の 集計はもとより、用途別や施設別など様々な固定資産情報の集計が可能になる。
番号 枝番 財産区分 資産種類 所在 地番 資産等の内容 会計等 所管課 施設等
コード 施設名称等 供用開始年月日 取得価額 耐用
年数 帳簿価額 償却累計額
123 -01 庁舎
土地 ○市×町1 #
一般会計 ○○課11 ○○市役所 - 10,000 # 10,000 0
124 -01 庁舎
土地 ○市×町2 #
一般会計 ○○課11 ○○市役所 - 30,000 # 30,000 0
125 -01 庁舎
土地 ○市×町3 #
一般会計 ○○課11 ○○市役所 1960/7/1 60,000 # 60,000 0
126 -01 庁舎
土地 ○市×町4 #
一般会計 ○○課11 ○○市役所 1990/9/1 20,000 # 20,000 0
127 -01 庁舎
土地 ○市×町5 #
一般会計 ○○課11 ○○市役所 - 80,000 # 80,000 0
146 -01 庁舎
建物# #
本館新築工事 一般会計 ○○課11 ○○市役所 1980/4/1 100,000 50 30,000 70,000
147 -01 庁舎
建物附属設備# #
空調設備 一般会計 ○○課11 ○○市役所 1980/4/1 50,000 15 1 49,999
148 -01 庁舎
建物附属設備# #
電気設備 一般会計 ○○課11 ○○市役所 1980/4/1 20,000 15 1 19,999
149 -01 庁舎
建物附属設備# #
給排水設備 一般会計 ○○課11 ○○市役所 1980/4/1 10,000 15 5,000 5,000
256 -01 庁舎
工作物# #
街路灯 一般会計 ○○課11 ○○市役所 2000/11/1 2,000 10 1,000 1,000
257 -01 庁舎
工作物# #
自転車置場 一般会計 ○○課11 ○○市役所 1980/4/1 1,000 24 1 999
264 -01 庁舎
物品# #
移動式書架 一般会計 ○○課11 ○○市役所 2012/10/29 1,500 15 1,000 500
294 -01 庁舎
建設仮勘定# #
耐震補強工事設計業務委託 一般会計 ○○課
11 ○○市役所 2013/1/15 1,200 # 1,200 0
固定資産台帳の記載項目の例 1/2
出典:総務省「統一的な基準による地方公会計マニュアル 資産評価及び固定資産台帳整備の手引き」
固定資産台帳の記載項目の例 2/2
出典:総務省「統一的な基準による地方公会計マニュアル 資産評価及び固定資産台帳整備の手引き」
「取得財源内訳」は統一的な基準においては財務書類作成上、必ずしも固定資産台帳で把握・管理 する必要はなくなったため、更なる活用の例示としている。
施設別、事業別財務書類の作成のためには、施設名や事業分類情報が必要
附属明細書として有形固定資産の行政目的別明細を作成するため、目的別資産区分情報は必須固定資産台帳の記載項目 1/2
「固定資産台帳の記載項目の例」(別紙2)に示される項目は何のために必要でしょ うか。
台帳手引き「固定資産台帳の記載項目の例」(別紙2)の「①基本項目」の記載項目は主と して、下記に分類することができます。
A.減価償却の実施に必要な項目(9.耐用年数、10.取得年月日、11.供用開始年月日、
12.取得価額等、15.増減異動前簿価、35.用途)
B
.財務書類、付属明細書の作成に必要な項目(5.
勘定科目、7.
リース区分、12.
取得価 額等、13.
所有割合、17~23.
今回増加額、内訳、24~31.
今回減少額、内訳、32.
増減異 動後簿価(期末簿価)、33.会計区分、34.予算執行科目、35.用途、39.売却可能区分、40.時価等、46.目的別資産区分、47.減価償却累計額)
C
.事業別、施設別財務書類の作成に必要な項目(6.
件名(施設名)、36.
事業分類、38.
各種属性、主として12.
取得価額等、30.
減価償却額、32.
増減異動後簿価(期末簿 価)、47.減価償却累計額)D.その他管理のために必要な項目(主として上記以外の項目)
上記は主たる目的により分類したものであり、団体によっては当該目的のためにその他の情報が必要となる場合 がありますので、各団体でご判断願います。
固定資産台帳の記載項目 2/2
「固定資産台帳の記載項目の例」(別紙2)に示されるすべての項目の把握が必要 でしょうか。
台帳手引き12
では、固定資産台帳の記載項目については、「固定資産台帳の記載項目 の例」(別紙2)の「①基本項目」を原則として備えることとされています。
しかし、「固定資産台帳の記載項目の例」(別紙2)は、有形固定資産及び無形固定資産 を前提として記載されています。そのため、投資及びその他の資産について、記載項目 が対応しておらず、別途記載項目を検討する必要があります。
また、有形固定資産及び無形固定資産であっても、土地であれば償却を実施しないため 耐用年数はありません。資産の内容により不要な記載項目もあります。
やみくもに記載項目を調査することは、整備に多大な負担をかけることになりかねません。また、例にはないが自団体にとって必要な情報もあり得ます。
別紙2はあくまで例ですので、団体の実情に応じて見直しが必要です。
また、総務省の固定資産台帳ソフトウェアの仕様にも留意が必要です。投資その他の資産の記載項目
投資及び出資金
有価証券
出資金
その他
投資損失引当金 長期延滞債権 長期貸付金 基金
減債基金
その他
その他
徴収不能引当金
投資その他の資産については、附属明細書ならびに資産・負債内訳簿の作成が求められ るため、それぞれを作成するための記載項目の調査が必要となります。③投資及び出資金の明細
市場価格のないもののうち連結対象団体(会計)に対するもの (単位: ) 相手先名
出資金額
(貸借対照 表計上額)
(A)
資産
(B)
負債
(C)
純資産額
(B)-(C)
(D)
資本金
(E)
出資割合
(%)
(A)/(E)
(F)
実質価額
(D)×(F)
(G)
投資損失 引当金 計上額
(H)
(参考)財 産に関する
調書記載 額
投資その他の資産 附属明細書
別表4-4 投資その他の資産明細表
区分 勘定科目 前年度末 残高
本年度増加 本年度減少 本年度末
残高 資金支出・繰入評価益・受贈益 合計 回収・取崩 売却 評価損 徴収不能 合計
投資等
投資及び出資金 有価証券
出資金
その他
長期貸付金 基金 減債基金
その他
その他
資産負債内訳簿
抜粋
抜粋
従来モデルからの変更
点
従来のモデルから見た変更点 - 基準モデル 1/5
基準モデルからの主な変更点は以下のとおりです。出典:総務省「 統一的な基準による地方公会計マニュアル :Q&A集」
従来のモデルから見た変更点 - 基準モデル 2/5
出典:総務省「 統一的な基準による地方公会計マニュアル :Q&A集」
従来のモデルから見た変更点 - 基準モデル 3/5 様式の変更(貸借対照表 純資産の部)
貸借対照表の純資産の部は右のように変更されます。変更
【純資産の部】
固定資産等形成分 余剰分(不足分)
純資産合計
【純資産の部】
財源
xxx R
資産形成充当財源(調達源泉別)
xxx S
税収
xxx
社会保険料
xxx
移転収入
xxx
公債等
xxx
その他の財源の調達
xxx
評価・換算差額等xxx
少数株主持分
xxx T
その他の純資産
xxx U
開始時未分析残高
xxx
その他純資産
xxx
純資産合計
xxx V=R+S+T+U
負債・純資産合計
xxx W=Q+V
NWMより
資産形成のために充当した資源の蓄積。
原則として金銭以外の形態(固定資産 等)で保有される。(報告書150)
地方公共団体の費消可能な資源の 蓄積。原則として金銭の形態で保有 される。(報告書151)
従来のモデルから見た変更点 - 基準モデル 4/5 様式の変更(純資産変動計算書)
純資産変動計算書(基準モデル)の内訳は次のように変更(簡略化)されます。純 資 産 変 動計算 書(NWM)
財源
財源合計
資産形成充当財源
資産形成充 当財源合計
その他の純資産 その他の純
資産合計 純資産合計
財源余剰 未実現財源
消費 税収 社会保険料 移転収入 公債等 その他の財 源の調達
評価・ 換算差 額等
開始時未分 析残高
その他純資 産
前期末残高 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx
当期変動額
Ⅰ.財源変動の部 xxx (xxx) xxx xxx
1.財源の使途 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) ①純経常費用への財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) ②固定資産形成への財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) 事業用資産形成への財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) インフラ資産形成への財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) ③長期金融資産形成への財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) ④その他の財源の使途 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) 直接資本減耗 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) その他財源措置 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx)
2.財源の調達 xxx xxx xxx
①税収 xxx xxx xxx
②社会保険料 xxx xxx xxx
③移転収入 xxx xxx xxx
他会計からの移転収入 xxx xxx xxx
補助金等移転収入 xxx xxx xxx
国庫支出金 xxx xxx xxx
都道府県等支出金 xxx xxx xxx
市町村等支出金 xxx xxx xxx
その他の移転収入 xxx xxx xxx
④その他の財源の調達 xxx xxx xxx
固定資産売却収入( 元本分) xxx xxx xxx
長期金融資産償還収入( 元本分) xxx xxx xxx
その他財源調達 xxx xxx xxx
Ⅱ.資産形成充当財源変動の部 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx 1.固定資産の変動 xxx xxx xxx xxx xxx (xxx) xxx xxx ①固定資産の減少 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) 減価償却費・ 直接資本減耗相当額 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) 除売却相当額 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx)
②固定資産の増加 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx
固定資産形成 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx 無償所管換等 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx 2.長期金融資産の変動 xxx xxx xxx xxx xxx (xxx) xxx xxx ①長期金融資産の減少 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) ②長期金融資産の増加 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx
3.評価・ 換算差額等の変動 xxx xxx xxx
①評価・ 換算差額等の減少 (xxx) (xxx) (xxx) 再評価損 (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) (xxx) その他評価額等減少 (xxx) (xxx) (xxx)
②評価・ 換算差額等の増加 xxx xxx xxx
再評価益 xxx xxx xxx
その他評価額等増加 xxx xxx xxx
Ⅲ.その他の純資産変動の部 xxx xxx xxx xxx
1.開始時未分析残高 xxx xxx xxx
2.その他純資産の変動 xxx xxx xxx
その他純資産の減少 (xxx) (xxx) (xxx)
その他純資産の増加 xxx xxx xxx
当期変動額合計 xxx (xxx) xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx 当期末残高 xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx xxx
変更
(単位: )
固定資産 等形成分
余剰分
(不足分)
前年度末純資産残高 純行政コスト(△)
財源 税収等 国県等補助金 本年度差額
固定資産等の変動(内部変動)
有形固定資産等の増加 有形固定資産等の減少 貸付金・基金等の増加 貸付金・基金等の減少 資産評価差額
無償所管換等 その他
本年度純資産変動額 本年度末純資産残高
純資産変動計算書
科目 合計
・財源情報の一部は附属明細書へ
・固定資産台帳の財源情報が任意へ
従来のモデルから見た変更点 - 基準モデル 5/5
出典:総務省「新地方公会計モデルにおける資産評価実務手引」
事業用資産とインフラ資産については、区分が変更となっているため注意が必要です。出典:総務省「統一的な基準による地方公会計マニュアル:財務書類作成 要領」
従来のモデルから見た変更点 - 改訂モデル 1/5
改訂モデルからの主な変更点は以下のとおりです。出典:総務省「 統一的な基準による地方公会計マニュアル :Q&A集」
従来のモデルから見た変更点 - 改訂モデル 2/5
改訂モデルからの主な変更点は以下のとおりです。出典:総務省「 統一的な基準による地方公会計マニュアル :Q&A集」
従来のモデルから見た変更点 - 改訂モデル 3/5 様式の変更(貸借対照表 公共資産)
貸借対照表の公共資産は右のように変更されます。1 公共資産
(1) 有形固定資産
①生活インフラ・国土保全
②教育
③福祉
④環境衛生
⑤産業振興
⑥消防
⑦総務
有形固定資産合計
(2) 売却可能資産
公共資産合計固定資産
有形固定資産
事業用資産
土地
立木竹
建物
建物減価償却累計額
工作物
工作物減価償却累計額
機械器具
機械器具減価償却累計額
船舶
船舶減価償却累計額
浮標等
浮標等減価償却累計額
航空機
航空機減価償却累計額
その他
その他減価償却累計額
建設仮勘定
インフラ資産
土地
建物
建物減価償却累計額
工作物
工作物減価償却累計額
その他
その他減価償却累計額
建設仮勘定
物品
物品減価償却累計額
無形固定資産
ソフトウェア
その他
変更
・行政目的別から性質別へ
・行政目的別は附属明細書へ
・売却可能資産は注記事項へ
従来のモデルから見た変更点 - 改訂モデル 4/5 様式の変更(貸借対照表 純資産の部)
貸借対照表の純資産の部は右のように変更されます。[純資産の部]
1 公共資産等整備国県補助金等 2 公共資産等整備一般財源等 3 その他一般財源等
4 資産評価差額
純 資 産 合 計
0
変更
【純資産の部】
固定資産等形成分 余剰分(不足分)
純資産合計
資産形成のために充当した資源の蓄積。
原則として金銭以外の形態(固定資産 等)で保有される。(報告書150)
地方公共団体の費消可能な資源の 蓄積。原則として金銭の形態で保有 される。(報告書151)
従来のモデルから見た変更点 - 改訂モデル 5/5 様式の変更(純資産変動計算書)
純資産変動計算書は次のように変更(簡略化)されます。変更
純資産変動計算書
(単位:千円)
純資産合計 公共資産等整備
国県補助金等 公共資産等整備
一般財源等 その他
一般財源等 資産評価差額
期首純資産残高 0
純経常行政コスト 0
一般財源
地方税 0
地方交付税 0
その他行政コスト充当財源 0
補助金等受入 0
臨時損益 0
災害復旧事業費 0
公共資産除売却損益 0
投資損失 0
…
科目振替
公共資産整備への財源投入 0
公共資産処分による財源増 0
貸付金・出資金等への財源投入 0
貸付金・出資金等の回収等による財源増 0
減価償却による財源増 0
地方債償還に伴う財源振替 0
資産評価替えによる変動額 0
無償受贈資産受入 0
その他 0 0
期末純資産残高 0 0 0 0 0
(単位: )
固定資産 等形成分
余剰分
(不足分)
前年度末純資産残高 純行政コスト(△)
財源 税収等 国県等補助金 本年度差額
固定資産等の変動(内部変動)
有形固定資産等の増加 有形固定資産等の減少 貸付金・基金等の増加 貸付金・基金等の減少 資産評価差額
無償所管換等 その他
本年度純資産変動額 本年度末純資産残高
純資産変動計算書
科目 合計
・財源情報の一部は附属明細書へ
主な変更点 - 注記事項の変更(一般会計等)
注記事項は以下のとおりであり、○
は従来のものからの新設項目です。項目 注記事項 基準
モデル
改訂 モデル
(1)重要な会計方針
①有形固定資産等の評価基準及び評価方法 ○ ○②有価証券等の評価基準及び評価方法
○
③有形固定資産等の減価償却の方法
○
④引当金の計上基準及び算定方法
⑤リース取引の処理方法
○
⑥資金収支計算書における資金の範囲
○
⑦その他財務書類作成のための基本となる重要な事項
○
(2)重要な会計方針
の変更等 会計処理の原則または手続、表示方法、資金の範囲の変更等
○
(3)重要な後発事象
会計年度終了後、財務書類を作成する日までに発生した事象で、翌年度以降の地方公共団体の財務状況等に影響を及ぼす後発事象
○
(4)偶発債務
①保証債務及び損失補償債務負担の状況(総額、確定債務額及び 履行すべき額が確定していないものの内訳(貸借対照表計上額及び 未計上額))
②係争中の訴訟等で損害賠償等の請求を受けているもの
○
③その他主な偶発債務
○
(5)追加情報 対象範囲 他 〇 〇
主な変更点 - 附属明細書の変更(一般会計等)
附属明細書は以下のとおりであり、○
は従来のものからの新設項目です。項目 基準
モデル
改訂 モデル
1.貸借対照表関係 (1)資産項目の明細
①有形固定資産の明細
②有形固定資産に係る行政目的別の明細 ○
③投資及び出資金の明細
④基金の明細
⑤貸付金の明細
⑥長期延滞債権の明細 ○
⑦未収金の明細
(2)負債項目の明細
①地方債(借入先別)の明細
②地方債(利率別)の明細 ○
③地方債(返済期間別)の明細 ○
④特定の契約条項が付された地方債の概要 ○
⑤引当金の明細
2.行政コスト計算書関係 (1)補助金等の明細
○ 3.純資産変動計算書関係 (1)財源の明細
○
(2)財源情報の明細 ※ ※
4.資金収支計算書関係 (1)資金の明細
○
<作成例> 行政コスト計算書に係る行政目的別の明細 ○ ※
※従来本表で記載していた内容を整理し、附属明細書で記載
固定資産台帳の
整備手順
固定資産台帳の整備に当たって
固定資産台帳の整備に当たっては以下の 2 区分で行います。
固定資産台帳の整備
・一定の基準日を決めて、初めて固定資産台帳を整備する。
・新公会計基準導入初年度の期首(平成 28 年度が導入初年度であれば平成 28 年 4 月 1 日現在)の貸借対照表(開始貸借対照表という)の補助簿とな る開始時固定資産台帳のベースとなる。
固定資産台帳の更新(管理)
・(初回の)固定資産台帳整備後の固定資産の異動(増加・減少等)を台帳 に登録・反映し、各年度末の固定資産台帳を作成する。
・平成 28 年度が新会計基準導入初年度であれば、開始時固定資産台帳に
平成 28 年度までの異動を反映し、平成 28 年度末の固定資産台帳を作成す
る。(以降毎年度、固定資産台帳の更新が必要。)
固定資産台帳の整備手順
固定資産台帳の整備手順は、以下の 3 段階に区分できます。
準備段階 ①庁内の体制整備
②現状把握:固定資産台帳整備が必要な財産(資産)につい て、おおまかな洗い出しをする。(現在の台帳 作成状況等の把握、大きな調査もれとなる財産 がないかの検討)
③基本方針の決定
④調査様式の作成:固定資産台帳の基礎データを調査するた めの調査票様式(エクセル等)・調査票 記載要領等の作成
調査段階 ①各財産所管課において、現地調査、現物確認等の実施
②各財産所管課で調査票の作成
③各所管課からの問い合わせに対応
作成段階 ①各所管課からの調査票を集計し固定資産台帳を作成
②調査結果等に不備があれば、再度調査を実施し、固定資産
台帳を確定する。
固定資産台帳整備の流れの例
出典:統一的な基準による地方公会計の推進について(平成27年4月20日総務省自治財政局財務調査課)
固定資産台帳管理(毎年)の流れの例
出典:統一的な基準による地方公会計の推進について(平成27年4月20日総務省自治財政局財務調査課)
固定資産台帳の整備(準備段階:①庁内の体制整備)
全庁的な取組みが必要となります。
全ての固定資産について、固定資産台帳の整備が必要であり、現状、各所管課で管理し ている資産データを一元的に取りまとめる必要がある。
固定資産台帳を一元的に管理する部署を決定するとともに、例えば、以下のような担当 部署の参画、あるいは担当部署との意見交換が必要である。
<参画部署の例>
資産税部門(土地の評価)、公共施設の設計部門(建物・工作物の評価)、インフラ資産の管理部門
(道路・橋梁・下水道・河川・公園等の評価)、行革・企画部門(財務書類あるいは固定資産台帳の 活用)、システム管理部門(台帳のシステム化)など
全庁的な取組みにするためには、以下の点も考慮が必要です。
<ポイント>
トップダウンによる推進、取りまとめ部署のリーダーシップ(権限の付与)、全庁的な委員会・ワー キンググループの設置、担当職員への啓発・研修など
全庁的な取組みの推進 全庁的な取組みの必要性
全庁的な取組みへの参画部署
固定資産台帳の整備(準備段階:①庁内の体制整備-体制例)
出典:総務省「統一的な基準による地方公会計マニュアル 資産評価及び固定資産台帳整備の手引き」
固定資産台帳の整備(準備段階:②現状把握)
◆固定資産台帳の整備が必要な財産(資産)について、おおまかに洗い出し、
現状、どの部署で、どのような台帳を用いて、どのように管理をしているのか などを概括的に把握する。
◆まずは、取りまとめ担当部署で、現状把握している事項を整理する。その後、
各課への調査、ヒアリングなどを通して、現状把握の一覧表を作成する。
◆特に留意すべき事項は、今後、固定資産台帳の基礎データを調査をする際に、
大きな調査もれとなるような財産がないように、所有・管理している全ての 財産が調査の網にかかるようになっていることが必要(網羅性の確保)。
◆事業用資産の土地・建物は公有財産台帳で管理されているため、これ以外の 工作物等(※1)や、インフラ資産(※2)に留意が必要。
※1事業用資産の工作物(門、駐車場、庭園等)、清掃工場のプラント設備、文化会館の舞台装置、
公園の遊具、防災倉庫・防火水槽などの把握。
※2道路、橋梁、河川、水路、下水道、公園等の他、個別台帳で管理しているインフラ資産の有無。