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鋼コンクリートサンドイッチ合成床版の輪荷重走行試験

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Academic year: 2022

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(1)CS7-021. 鋼コンクリートサンドイッチ合成床版の輪荷重走行試験 国土交通省北海道開発局. 正 会 員. ○中井. 健司. 北海道開発土木研究所. 正 会 員. 池田. 憲二. 皆川. 昌樹. 北海道開発土木研究所 大阪大学大学院. フェロ−. 松井. 繁之. ショーボンド建設(株). 正 会 員. 松尾. 伸二. 1.はじめに 著者らは,道路橋床版の施工の合理化・省力化,また,橋梁の長寿命化,ライフサイクルコストの低減へ の取り組みを行っている中で,鋼コンクリートサンドイッチ合成床版(以下,サンドイッチ床版)を開発し た. 1). 。この床版は,上下鋼板とコンクリート,固定用高力ボルトからなるサンドイッチ構造であり,これま. で静的載荷試験ならびに定点疲労載荷試験によって耐荷力の検討を行ってきた. 1)。今回,道路橋床版の要求. 性能の一つである疲労耐久性を検証することを目的として,輪荷重走行試験を行った。本報は,その試験結 果について述べたものである。 2.サンドイッチ床版の概要 サンドイッチ床版の構造を写真−1に示す。この床版は,上下鋼板および固定用高力ボルトからなる鋼殻 部を工場にて製作し,この鋼殻部を現地に搬入して鋼げた上に架設後,鋼殻内部に高流動コンクリートを充 填するハーフプレハブ床版である。 本床版の主な特長は,1)6mm の鋼板とコンクリートをサンドイッチした構造で,同じ厚さの RC 床版と比 較して剛性が高いこと,2)床版厚の低減と主げたとの合成作用により,鋼げたの鋼重が軽減でき,その結果 として経済性に優れていること,3)配筋・型枠の作業が不 要で省力化や工期の短縮を図ることができること,4)コン クリート下面が鋼板で覆われているため,コンクリ−トが 抜け落ちないこと,5)斜橋・曲線橋の適用が容易であるこ と等が挙げられる。 写真−1. 3.試験概要. サンドイッチ床版の構造. 図−1にサンドイッチ床版供試体の形状・寸 法を示す。本試験における供試体は,床版支間 3.0m の連続版で B 活荷重に対して設計し,床 版厚は 16.2cm(コンクリート厚 15cm,上下鋼 板厚 6mm)とした。この床版厚 16.2cm は,現 行の平成 8 年道路橋示方書に準拠した RC 床版 (以下,RC8)と同等以上の剛性が得られる 厚さである。なお,RC8の床版厚は 25cm で ある。 上下鋼板の固定は,外部が高力ボルトで,内 部に高力高ナット(M22)を用いた。高力ボルト の間隔は橋軸直角方向 25cm,橋軸方向 30cm, 継手部 15cm とした。. 図‑1 サンドイッチ床版供試体の形状・寸法(単位:mm). キーワード:鋼コンクリートサンドイッチ合成床版,輪荷重走行試験,疲労耐久性 連. 絡. 先:〒062-8602. 北海道札幌市豊平区平岸 1 条 3 丁目 1 番 34 号,TEL(011)-841-1698,FAX(011)-820-2714. -422-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) CS7-021. ここで,供試体に用いた鋼板の材質は SS400,. RC8道示床版. 350. 行試験機を用いた。載荷方法は,階段状荷重漸増. 300. を 157kN とし走行回数 4 万回毎に荷重を約 20kN. 載荷荷重(kN). 載荷は,国土交通省土木研究所所有の輪荷重走 載荷とした。階段状荷重漸増載荷とは,初期荷重. サンドイッチ床版. 400. コンクリートは高流動コンクリートを使用した。. 未破壊. 階段状荷重漸増載荷. 250 200. ずつ増加させるものである。 150. 4.輪荷重走行試験結果. 100. 図−2に載荷荷重と走行回数の関係を,図−3. 0. 4. 8. 12. 16. に走行回数と床版中央の載荷時・除荷時たわみの 図−2. 関係を示す。図中には,既往の研究で得られた床 版厚 25cm のRC8供試体の試験結果. 20. 24. 28. 32. 走行回数(万回). 36. 40. 44. 48. 52. 載荷荷重と走行回数の関係. 2)も併せて サンドイッチ床版載荷時. サンドイッチ床版は,本試験での最終荷重値 につながるような急激なたわみの増大は認められ ず,ほぼ健全な状態を保持していた。RC8供試. RC8除荷時. 8. RC8載荷時. たわみ(mm). 392kN・走行回数 52 万回に至っても、疲労破壊. サンドイッチ床版除荷時. 10. 示した。. 体は,載荷荷重 275kN・走行回数 25.6 万回で押. 6 4 2. 抜きせん断型で抜落ちた。 0. サンドイッチ床版のたわみは、RC8供試体の. 0. 4. 8. 12. 16. 時においてRC8供試体の 42%程度と小さく,荷. 図−3. 重 392kN・走行回数 52 万回に至るまでたわみに. みは,荷重 392kN・走行回数 52 万回に至るまで 急激な変化がなく,荷重の段階的な増加に連動し. 32. 36. 40. 44. 48. 52. 床版中央たわみと走行回数の関係. 除荷時. 800 下面鋼板ひずみ(μ). ひずみと走行回数の関係を示す。下面鋼板のひず. 28. 1000. は大きな変化が見られず,安定的に推移していた。 図−4に供試体中央下面鋼板の橋軸直角方向. 24. 走行回数(万回). たわみが急変する荷重 255kN・走行回数 24 万回. たわみの最大値は 4.44mm であった。. 20. 載荷時. 600 400 200 0. て安定的に推移していた。ひずみの最大値は 424. ‑200 0. μであり,鋼板の降伏ひずみに達しておらず、試. 4. 8. 12. 16. 20. 24. 28. 32. 36. 40. 44. 48. 52. 走行回数(万回). 験終了時点で鋼板に亀裂等の変状は発生しなかっ た。. 図−4. 床版中央下面鋼板ひずみと走行回数の関係. 5.試験結果のまとめ 輪荷重走行試験の結果,床版厚 25cm のRC8供試体は,載荷荷重 275kN・走行回数 25.6 万回で押抜き せん断により抜落ちたが,床版厚 16.2cm のサンドイッチ床版は,本試験の最終荷重段階の載荷荷重 392kN・ 走行回数 52 万回においても破壊に至らず,RC8より高い疲労耐久性を有していることを確認した。また, サンドイッチ床版のたわみは,RC8供試体より小さく,高力ボルトがずれ止めとしての機能を十分に果た していることが伺える。 [参考文献] 1)佐藤,温泉:コスト縮減をした鋼合成コンクリートサンドウィッチ床版の施工技術に関する研究,橋梁&都市 PROJECT, 1999.12. 2)内田,西川:既設道路橋床版の疲労耐久性に関する検討,土木学会第一回鋼橋床版シンポジウム講演論文集,1998.11.. -423-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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