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【キ ー ワー ド】 総 合 評 価 方 式 、 公 共 工 事 、入 札 ・契 約 制 度

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Academic year: 2022

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(1)建 設 マ ネ ジ メ ン ト研 究 論 文 集Vol.152008. 公 共 工 事 における総合 評 価 方 式 の 実 施 を通 じた効 果 と改善 策 に関す る考 察 国土 交通省 国 土技 術政 策総合 研 究所 同 上 同. 上. 堤 達 也*1 溝 口宏 樹*2 毛 利 淳 二*3. By TatsuyaTSUTSUMI,Hiroki MIZOGUCHI,Junji MOURI 近年、公共 工事の総合評価方式は、飛躍的 に適用 が拡大 してお り、平成19年 度 は国土 交通省 のほぼすべての工事の発注を総合評価方式で実施す るに至ってい る。 本稿 では、国土交通省の公共工事にお ける総合評価方式について、平成19年 度上半期 までの実施状況を踏まえ、総合評価方式の効果 を検証 し、一定の効果が見 られ ることを確 認 した。また、総合評価方式 をよ り適切 に運用 していくための主な検討課題を整理 し、今 後 の改善に向けて、総合評価方式のタイプ選定や課題設定、評価 の考え方及び手続 きの効 率化方策等について提案 を行 った。 【キ ー ワー ド】 総 合 評 価 方 式 、 公 共 工 事 、入 札 ・契 約 制 度. 1.は. じめ に. わ れ て お り、 従 来 、 予 定 価 格 の 制 限 の 範 囲 内 で 最 低. 国 土 交通 省 にお い て は 、競 争 参 加者 に 技術 提 案 等 を 求 め 、 これ ら と価 格 を 総 合 的 に 考 慮 して 落 札 者 を 決 定す る 「 総 合 評 価 方 式 」 を 平 成11年 て き た が 、 平 成17年4月. に 施 行 され た 「 公 共工事 の. 品 質 確 保 の 促 進 に 関 す る 法 律 」(以 い う。)を. 度 よ り試 行 し. 下 「品 確 法 」 と. 踏 ま え 、 総 合 評 価 方 式 の よ り一 層 の 活 用. 促 進 に 努 め て い る。 特 に 、 平 成18年. 度 以 降、簡 易型. を 中 心 に大 幅 に適 用 が 拡 大 し、 平 成19年. 度 は国土交. 通 省 の ほ ぼ す べ て の 工 事 の 発 注 を総 合 評 価 方 式 で 実. る こ と(以 下 「 最 低 価 格 自 動 落 札 方 式 」 と い う。) を 原 則 と して き た 。 し か しな が ら 、 厳 しい 財 政 事 情 の下 、 公 共 投 資 が減 少 す る 中で 、 そ の受 注 を め ぐる 競 争 が 激 化 し、 著 しい 低 価 格 に よ る 入 札 が 急 増 した こ と に よ り、 工 事 中 の 事 故 や 粗 雑 工 事 の 発 生 、 下 請 業 者 や 労 働 者 へ の しわ 寄 せ 等 に よ る公 共 工 事 の 品 質 低 下 が 懸 念 され る よ うに な り、 平 成17年. に品確 法 が. 成 立 ・施 行 され た 。 品 確 法 で は 、公 共 工事 の品 質 は 「 経 済 性 に配 慮 し. 施 す る に至っ てい る。 本 稿 で は 、 国 土 交 通 省 の 公 共 工 事 に お け る総 合 評 価 方 式 に つ い て 、 平 成19年. の 価 格 を も っ て 申 込 み を した 者 を 契 約 の 相 手 方 とす. 度 上半期 ま での実施 状況. を 踏 ま え 、 総 合 評 価 方 式 の 効 果 を分 析 す る と と も に 、 総 合 評 価 方 式 を よ り適 切 に 運 用 して い く た め の 主 な. つつ 価 格 以 外 の 多 様 な 要素 を も考慮 し、価 格及 び 品 質 が 総 合 的 に 優 れ た 内 容 の 契 約 が な され る こ と に よ り、 確 保 され な け れ ば な ら な い 」 と し 、 公 共 工 事 の 品 質 確 保 の た め の 主 要 な 取 り組 み と し て 総 合 評 価 方 式 の 適 用 を 挙 げ て い る。. 検 討 課 題 と改 善 に 向 け て の 考 え方 に つ い て述 べ る。. 品 確 法 の 施 行 に よ り、 公 共 工 事 に お い て は 、 発 注. 2.総. 者 が競 争 参 加 者 の技 術 的能 力 の審 査 を適 切 に行 うと. 合評価方式の実施方法 と実施状況. と も に 、 工 事 品 質 の 確 保 や 向 上 に係 る技 術 提 案 等 を. (1)総 合評価方式の仕組み・方法. 求 め る よ うに努 め 、 価 格 と品 質 が 総 合 的 に最 も優 れ. 国における公共工事の調達 は会計法に基づいて行 *1前. 建 設 マ ネ ジ メ ン ト技 術 研 究 室(現. 企 画 部 企 画 課)029‑864‑2674. *2前. 建 設 マ ネ ジ メ ン ト技 術 研 究 室(現. 本 省 大 臣 官 房 技 術 調 査 課)03‑5253‑8125. *3建. 設 マ ネ ジ メ ン ト技 術 研 究 室029‑864‑4239. ―313―.

(2) 与 す る 一 方 で 、 施 工 能 力 の 劣 る企 業 や 不 誠 実 な 企 業 が 競 争 へ 参 加 しや す く な る デ メ リ ッ トも 指 摘 され て お り、 一 般 競 争 入 札 の 拡 大 に あ わ せ て 総 合 評 価 方 式 の適 用 拡 大 が 求 め られ る こ と とな っ た。 そ の よ うな 状 況 の 中 、 平 成17年9月. に 策 定 され た. 「公 共 工 事 に お け る 総 合 評 価 方 式 活 用 ガ イ ドラ イ ン 」(以. 下 「ガ イ ドラ イ ン 」 と い う。)に. おいて、. 規 模 の 小 さ な 工 事 に 適 用 で き る簡 易 型 が 新 た に 導 入 され 、 総 合 評 価 方 式 が 簡 易 型 、 標 準 型 、 高 度 技 術 提 案 型 の3タ. イ プ に 整 理 され た(図‑3)。. り、 平 成17年. 図‑1総. 度 下半期 以降 、総合評 価方 式 の適用 率. は 大 幅 に 増 加 し、 平 成19年. 合評価方式の概要. (件 数 ベ ー ス)で. た 者 を 落 札 者 とす る こ とが 原 則 と な り、 従 来 の 最 低. 99%)。. 価 格 自動 落 札 方 式 か ら大 転 換 が 図 られ る こ と とな っ. い る。 一方. た。. これ に よ. 度 上 半 期 は約97%の. 適 用 し て い る(金. ま た 、 こ の うち 概 ね9割. 工事. 額ベ ー スで は. を簡 易 型 が 占 めて. 、 簡 易 型 と 同 様 に ガ イ ドライ ン に よ り新 た に. 総 合評 価 方 式 は、入 札価 格 が予 定 価 格 の 制 限 の範. 設 け られ た 高 度 技 術 提 案 型 は 、 技 術 的 な 工 夫 の 余 地. 囲 内 に あ る も の の うち 、 技 術 提 案 等 に 基 づ く価 格 以. が大 きい 工 事 に お い て民 間 企 業 の優 れ た 技 術 を活 用. 外 の 要 素(品. 価 格 か ら算 出 され る 評 価 値 の 最. す る こ と に よ り工 事 の 価 値 の 向 上 を 目指 す も の で あ. も 高 い 者 を 落 札 者 とす る 方 式 で あ る 。 評 価 値 の 算 出. る 。 現 状 で は 、 発 注 者 と競 争 参 加 者 の 技 術 対 話 を 通. 方 法 と して は 、 品 質 を 点 数 化 し、 入 札 価 格 で 除 す る. じ て 技 術 提 案 の 改 善 を 行 う手 続 き や 、 技 術 提 案 を も. 質)と. 「除 算 方 式 」 と、 品 質 と入 札 価 格 を と も に 点 数 化 し、. と に予 定 価 格 を作 成 す る手 続 き を 伴 い 、 契 約 ま で に. 足 し合 わ せ る 「 加 算 方 式 」 に 大 き く 分 類 され る が 、 国 土 交通 省 にお い て は除 算 方 式 を用 い る こ とを原 則 と して い る(図‑1)。 (2)3タ イプ別 の 実 施 件 数 ・適 用 率 の 推 移 全 国8つ い)に. の 地 方 整 備 局(港. 湾 空港 関係 は含 まな. お け る 総 合 評 価 方 式 の 実 施 件 数 を 図‑2に. 示. す。 品確 法 施 行 後 、 国 土交 通 省 直轄 工 事 で発 覚 した談 合 事 件 等 を 契 機 に 、 国 土 交 通 省 は も と よ り政 府 全 体 で 一 般 競 争 入 札 の 拡 大 が 進 め られ た 。 一 般 競 争 入 札 の 拡 大 は 、 調 達 手 続 き の透 明 性 ・競 争 性 の 向 上 に 寄. 注1)平 成16年 度〜19年 度(上半期)の8地 方整備局(港湾空港 関係 を除く)における実施件数。 注2)適 用率 は随意契約を除く全発注工事件数に対する総合評価方式実施件数の割合。 注3)平 成19年 度は速報値。. 図‑2総. 図‑3工. 合 評価 方 式 の 実施 状 況(国 土交 通 省). ―314―. 事 特 性 に 応 じた 総合 評 価 方 式 の選 択.

(3) 長 期 間 を 要 す る こ と等 か ら 、 活 用 が あ ま り進 ん で い な い の が 実 状 で あ る。 平 成19年 方 整 備 局 で17件. 度 は 、 最 終 的 に8地. 実 施 され た 。. な お 、 国 土 交 通 省 で は 、 平成20年. 度 、 工事 の落札. 者 の 決 定 に 際 し て 、 総 合 評 価 方 式 を 原 則 とす る こ と と し て い る。. 3.総. 合評価方式の実施 を通 じた効 果に関す る分析 と考察. (1)落 札 者 と加 算 点 の 設 定 との 関 係 の 分 析 平 成17年. 度 〜19年 度 上 半 期 の 「 簡 易 型 」 にお け る. 図‑4落. 札 者 の 内訳 と加 算 点 の 設 定 状 況(簡 易 型). 落 札 者 の 内 訳 と加 算 点 の設 定 状 況 を 図 一4に 示 す 。 平 成19年. 度 上 半 期 を 見 る と、約5割. の案 件 に お い. て 技 術 評 価 点 で 最 高 得 点 を 獲 得 し た 者 が 落 札 して お り、 最 高 得 点 者 以 外 の 得 点 上 位 者 が 落 札 した 場 合 を 含 め る と、 約8割. の ケー スで 技術 評 価 点 が上位 の者. が 落 札 した こ と が わ か る 。 一方 で 、 残 り の 約2割. の 注1)主 要4工 種(一繊 土木、AS繊 難、 難繊上. ケー ス は技 術評 価 点 が 下位 の者 が落 札 した こ とに な. 部、PC繊. 対象 に 分 析、 注2)予 定繊 内1會 の 工業を繊く、. る が 、 年 度 を 追 う ご と に 徐 々 に減 少 す る 傾 向 が 見 ら れ る 。 ま た 、 技 術 評 価 点 に よ っ て 価 格 を 逆 転 して 落 札 した 割 合 は 、 平 成17年 平 成19年. 度 は 全 体 の10%で. 度 上 半 期 は 全 体 の32%に. あっ たが、. 増 加 した 。 平 成. 18年 度 以 降 、 各 地 方 整 備 局 に お い て 、 順 次 、 加 算 点. 図‑5落. 札者の内訳 と加算点の設定状況(標準型). を拡 大 し て き た こ とが 主 な 要 因 とい え る。 ま た 、 平 成18年12月. 以 降 に ダ ン ピ ン グ対 策 と して導 入 され. た 特 別 重 点 調 査 、 施 工 体 制 確 認 型 総 合 評 価(平 年 度 上 半 期 に お い て 簡 易 型 で 約50%、 90%の. 工 事 で 採 用)等. 成19. 標 準型で約. に よ って 、極 端 な低価 格 での. 落 札 は 大 き く減 少 して お り、 これ ら も 要 因 と し て 挙. 同様 に 「 標 準 型 」 に つ い て 見 て も 、 平 成19年. 度上. 強 の ケ ー ス で技 術評 価 点 が上 位 の者 が. 落札 し、技 術 評 価 点 に よっ て価 格 を逆転 したケ ー ス が 全 体 の43%と. の で あ る こ と か ら 、(1)事故 や 粗 雑 工 事 の 発 生 率 が 低 下 して い る か 、(2)工事 成 績 評 定 点 の 低 い(例 え ば65 点 未 満)工 事 が 少 な い 傾 向 が あ る か 、(3)発注 段 階 で の 技 術 提 案(施. 工 計 画)等. の得 点 率 が高 い 者 が 工事 完. 成 時 の 工 事 成 績 も 高 く な る 傾 向 が あ る か 、 とい う視. げ られ る。. 半 期 は 、8割. 簡 易 型 は、 適 切 で 確 実 な施 工 の確保 を期 待 す る も. 点 か ら検 証 を行 う。 一方 、標 準型 及 び 高度 技 術 提 案型 は 、技 術 提 案 を 求 め 工 事 の 品 質 向 上 を期 待 す る も の で あ る こ と か ら 、 (1)求め る 技 術 提 案 課 題 に応 じ て 技 術 提 案 に よ る 社 会. 増 加 した(図‑5)。. 当 然 な が ら、 技 術 評 価 点 に よ り価 格 を逆 転 して い る こ との み を も っ て 短 絡 的 に 総 合 評 価 方 式 の 効 果 が 出 て い る と い え る も の で は な く 、 様 々 な 角 度 か ら効. 的 便 益 の 向 上 が 見 られ る か 、(2)工事 成 績 が 高 い 傾 向 あ るい は 高 い 工 事 成 績(例. え ば75点. 以 上)の. 工事 が. 多 い 傾 向 が あ る か 、(3)技術 提 案 時 の 得 点 率 が 高 い 者 が 工 事 完 成 時 の 工 事 成 績 も 高 くな る 傾 向 が あ る か 等. 果 を検 証 して い く こ と が 必 要 で あ る 。 (2)総 合 評 価 方 式 の 各 タイプ の 趣 旨 の 違 い を踏 まえ た考 察 の 必要性 総 合 評 価 方 式 の効 果 の検 証 に当 た っ て は、 各 タイ. の 視 点 か ら検 証 を行 う。 以 下 で は 、 平 成18年. 度 に完 成 した 工 事 を対 象 に 効. 果 の 検 証 を 行 う。18年. 度 完 成 工 事 に つ い て は価 格 競. 争 に よ る も の と総 合 評 価 に よ る もの が概 ね 同 数 程 度. プ の趣 旨の違 い を踏 ま える必要 が ある。. ―315―.

(4) 注1)関 東 地方 整 備 局に おけ るH18年 度 完成 工 事 を対 象. 注2)主 要4工 事種 別(一 般 土 木 、AS舗 装 、鋼 橋 上部 工 、PC)を 対 象 。 注3)事 故 発生 率=延 べ 事 数 発 生件 数/工 事 件 数。. 図‑6簡. 注1)8地 注2)主 注3)落. 方 整 備 局 に お けるH18年 度 完 成 工事 を対 象 。 要4工 事 種 別(一 般 土木 、AS舗 装 、鋼 橋 上 部 工 、PC)を 札価格が調査基準価格以上の工事を対象。. 易型 に お け る事 故 の 発 生 率 の 低 下. 図‑7工. 対象 。. 事成績の比較. で あ る た め 、 価 格 競 争 と総 合 評 価 を 比 較 す る こ とに. 満 の 割 合 は 小 さ い(価. よ り総 合 評 価 方 式 の 効 果 を検 証 す る こ と が 可 能 で あ. 件)、 簡 易 型1.4%(1,934件. る と考 え られ る。. れ る 。 簡 易 型 が 意 図 す る 「適 切 で 確 実 な 施 工 の 確. (3)簡 易 型 に お ける効 果(適 切 で確 実 な 施 工 の 確 保). 保 」 とい う観 点 か ら効 果 が 出 て い る とい え る。. ま ず 、 事 故 の 発 生 率 に つ い て 価 格 競 争 と簡 易 型 総 合 評 価 を 比 較 し て み る と(図‑6)、 額)に. 簡 易 型1.9%)傾. 中44 向が見 ら. 発 注 段 階 で の 施 工 計 画 等 の 得 点 率 と工 事 「 簡 易 な施 工計. 画」 と 「 企 業 の施 工能力 」 の得点 率が 高い ほ ど、工 事 成 績 が 高 くな る傾 向 が 見 られ る 。 言 い 換 え れ ば 、. 向 が 見 られ る。 ま た 、 図‑7に. 中28件))傾. 成績 の関係 を示す。 発 注段階 での. 工 事 規 模(金. よ らず 価 格 競 争 に 比 べ て 簡 易 型 に お け る 事 故. の 発 生 率 は低 い(価 格 競 争7.0%、. 図‑8に. 格 競 争2.1%(2,074件. 発 注段 階 で の これ らの評 価 が 高 い ほ ど、工 事 の 結果 価 格 競 争 と総 合 評 価 の 工 事 成 績 の. と して も 優 れ て い る傾 向 に あ る と い え 、 こ れ らの 評. 比 較 を 示 す 。 価 格 競 争 と簡 易 型 で は 平 均 点 に は 差 が. 価 項 目 が 技 術 力 に優 れ た 企 業 を選 定 す る 上 で 有 効 で. 見 られ な い が 、 簡 易 型 で は 価 格 競 争 に 比 べ て65点. あ り、 総 合 評 価 に よ り これ らの 評 価 項 目 を活 用 して. 未. 注1)8地 方整 備 局にお ける絹8年 度 完成 工 事を対象。 注2)主 要4工 事種 別(一 般土 木 、AS舗 装 、鋼 橋上 部 工 、PC)を 対象 。. 図‑8発. 注 段 階 での 得 点 率 と工事 成 績 の関 係(簡 易型). ―316―.

(5) 注1)H18年 度 完 成 工 事を対 象。 注2)主 要4工 事 種 別(一 般 土 木 、AS舗 装 、鋼 橋 上 部工 、PC)を 対 象 。 注3)低 減 率等(%)は 、1‑(履 行 値 ÷標 準 業)の 絶 対 値 として 算出。. 図‑9標. 注1)8地 方 整 備 局 に お け るH18年 度 完 成 工 事 を対 象 。 注2)主 要4工 事 種 別(一 般 土 木.AS舗 装 、鋼 橋 上 部 工 、PC)を 対 象 。. 準 型 に お け る品 質 向 上(社 会 的便 益 の 向上). 落 札 者 を決 定 す る こ とが工 事 の 品 質確 保 上 、 重 要 で. 図‑10発. あ る とい え る。 一 方 、 「 配 置 予 定 技術 者 の能 力 」 に. 注段階での得点率と工事成績の関係(標準型). つ い て は 工 事 成 績 との 相 関 が 見 られ な い 。 これ は 、. 率が高いほ ど、工事成績が高 くなる傾 向が見 られ、. 「 企 業 の施 工 能 力 」 の評 価 にお い て は 、発 注 者 が 工. 技術提案 を評価す ることが工事 の品質向上に有効で あるといえる。. 事成 績 デー タベ ー ス を用 い て 当該 企 業 の過 去 数 年 間. 図‑11は. の 工 事成 績 の平 均 点 を評価 してい るの に対 し、 「 配. 標 準型総合評価 で実施 した工事を対象 に. 置 予 定 技術 者 の能 力 」 の 評価 に お いて は、 競争 参 加. 落札者別の工事成績 を比較 した ものである。まず 、. 者 か ら提 出 され た 一 工 事 の 工 事 成 績(す. な わ ち 当該. 上の図 は最低価格者が落札 した工事 と最低価格者以. 技 術 者 が 過 去数 年 間 で最 も点 数 が 高 か っ た工 事 を選. 外 が落札 した工事 との比較 であるが、最低価格者以. ん で 提 出 す る こ と が 想 定 され る。)を. 外 の方が工事成績が高い傾向にある。また、下の図. 評 価 して い る. た め 当 該 技 術 者 の 評 価 を 必 ず し も適 切 に 行 え て い な い と考 え られ る 。 今 後 、 技 術 者 に つ い て も工 事 成 績 デ ー タ ベ ー ス の 構 築 が 必 要 で あ る。 (4)標 準 型 に お け る効 果(工 事 の 品 質 向 上) 図‑9は. 標 準 型 にお い て 定量 的 な 評価 が可 能 な技. 術 提 案 を 求 め た 工 事 に つ い て 、 課 題 ご との 技 術 提 案 の 効 果 を示 し た も の で あ る。 こ の 図 よ り、 大 部 分 の 工 事 に お い て 発 注 者 が 示 す 仕 様(標. 準 案)を. 上回る. 技 術 提 案 が 行 わ れ て お り、 社 会 的 便 益 の 向 上 が 見 ら れ る。 中 に は 標 準 案 よ り75%以. 上 も交 通 規 制 日数 や. 施 工 目数 を 短 縮 で き た 工 事 やSS値(浮. 遊 物 質 量). を 低 減 で きた 工 事 も あ る。 ま た 、 図‑7に. 示 した 工 事 成 績 の 比 較 よ り、 標 準. 型 総 合 評 価 の 方 が 価 格 競 争 よ り平 均 点 が 高 い(1.0 点)傾. 向 が 見 られ 、 さ らに 標 準 型 で は 価 格 競 争 に 比. べ て75点. 以 上 の 割 合 が 大 き い(価 格 競 争48%、. 標準. 型62%)傾. 向 が 見 られ る。 標 準 型 が 意 図 す る 「工 事 の. 品 質 向 上 」 と い う観 点 か ら効 果 が 出 て い る と い え る 。 図‑10に. 発 注段 階 で の技術 提案 の得 点率 と工事成. 績 の 関 係 を 示 す 。 簡 易 型 に お け る 「簡 易 な 施 工 計. 注1)8地 方 整備 局 におけるH18年 度 完成工 事を対象 。 注2)主 要4工 事 種別(一 般 土木 、AS舗 装、鋼橋 上部 工 、PC)を対 象。 注3)予 定価 格 内1者 による落札 工事 は除 く。 注4)高 価 格者 は予 定価 格 内の平 均入 札価 格以上 の落 札者 、低価格 者 は平均 入 札価格 未満 の落 札者. 図‑11落. 画 」 等 と同 様 に 、 発 注 段 階 で の 「 技 術 提 案 」 の得 点. ―317―. 札者 別 の工 事 成 績 の 比 較(標 準 型).

(6) よ り得 点 下 位 者 に 比 べ 得 点 上 位 者 の 工 事 成 績 が 高 い (0.7点)。. さ ら に 、 得 点 上 位 者 の 中 で も低 価 格 者 に. 比 べ 高 価 格 者 の 工 事 成 績 が 高 い(1.3点)傾. ことにより90日 間の短縮を可能 とする提案が採用 さ れ た例がある。. 向にあり. なお、高度技術提案型については18年 度までに完. 優 れ た 技 術 提 案 に 相 応 し た 額 を 入 札 した 者 は 工 事 成. 成 した工事がないため、完成後、順次効果 を検証 し. 績 も 高 い こ とが うか が え る 。 工 事 の 品 質 向 上 を 図 る. てい く必要がある。. た め に は、 今 後 、得 点 上 位 者 が相 応 の価 格 で落 札 で. (6)良 い循環の構築. き る仕 組 み を構 築 して い く こ と が 重 要 と考 え られ る、 (5)高 度 技 術 提 案 型 に お ける効 果. 国土交通省 では2年 に1回 の頻度 で競争参加資格 審査 を行い、企業 の格付を行 ってい る。平成19・20. 簡 易型 及 び標 準 型 は 、発 注者 が あ らか じめ示 す 仕. 年度分の資格審査では総合評価における技術提案の. 基 づ き予 定価 格 を作 成 す る が、 高度. 得点率を考慮す ることとしてお り、当該工事 を落札. 技 術 提 案 型 は 競 争 参 加 者 の 技 術 提 案 の う ち 、 最 も技. で きなかった場合 で も、資格審査 にお ける技術評価. 術 評 価 点 が 高 い提 案 に 基 づ き予 定 価 格 を作 成 す る こ. 点数に加点され る仕組み となっている。. 様(標. 準 案)に. と を 基 本 と し て い る。 予 定 価 格 に は 上 限 拘 束 性 が あ. 総合評価 におい て評価 され た企業の技術力が当該. る た め 、 標 準 型 で は よ り効 果 の あ る 技 術 提 案 で も コ. 工事 の落札者 の決 定だけではな く、競争参加 資格審. ス トが か か る も の は 提 案 で き な い の に 対 し、 高 度 技. 査 に も反映 され ることとな り、よ り技術力 に優れ た. 術 提 案 型 で は 多 少 コ ス トが 高 くて も 効 果 の 大 き い 技. 企業 の競争 参加機会 の拡大に寄与 してい ると考 え ら. 術 提 案 を 提 出 す る こ と が 可 能 で あ る 。 した が っ て 、. れ る。 これ も総合評価方式導入 の効果の一つ といえ. 発 注者 の想 定 を超 え る よ うな民 間 の 高 度 な 固有 技 術. る。. を 活 用 し た 技 術 提 案 が 期 待 され て い る が 、 これ ま で. 4.こ. の 事 例 に お い て は そ の よ うな も の は 数 少 な い 。 これ ま で に は 、 平 成17年 施 した 「国 道1号. 度 に 関東地 方整備 局 で実. 原 宿 交差 点 立 体 工 事 」 に お い て、. ア ン ダ ー パ ス 部 の 施 工 日数 の 短 縮 を 求 め 、 標 準 的 な 施 工 日数540日. れまでの実施状況 を踏 まえての課題 と改善策 に関する考 察. (1)総 合評価方式の運用にかかる課題の体系的整理 前述の とお り、飛躍的に総合評価方式の適用件数. に対 し、 各 社 が 独 自 工 法 を 提 案 した 表‑1総. 合 評 価 方 式 の 運 用 に係 る課 題. ―318―.

(7) が 拡 大 して き た 。 こ れ に よ り、 総 合 評 価 方 式 を 適 用. 工 計 画 に 対 す る 評 価 の 優 劣 を 明 確 に し よ う とす る あ. した 工 事 に お い て 、 価 格 と 品 質 に優 れ た 者 が 選 定 さ. ま り、 仕 様 の 範 囲 を 超 え た 工 夫 を 求 め た り、 そ の よ. れ つ つ あ る 一 方 で 、 これ ま で 適 用 の 拡 大 に 注 力 して. うな 施 工 計 画 を よ り優 位 に 評 価 す る ケ ー ス が 発 注 者. き た こ と も あ り、 工 事 特 性 に 応 じた タ イ プ 選 定 や 評. 側 に 見 られ る 。 ま た 、 競 争 参 加 者 側 に お い て も、 安. 価 項 目(課 題)の. 易 に コ ス ト負 担 を 要 す る ハ ー ド対 策 を 提 案 して い る. 設 定 、技 術 提 案 の評 価 等 が必 ず し. も適 切 に な され て い な い 事 例 も 見 受 け られ る。 ま た 、. 事 例 が 見 られ る 。 簡 易 型 は 、 あ くま で も発 注 者 が 示. 受 発 注 者 双 方 の 手 続 き に 係 る 負 担 が 大 き く、 手 続 き. す仕 様 の範 囲 内 で必 要 とな る知 見 や 配慮 を 求 め るべ. の 効 率 化 も重 要 な 課 題 と な っ て い る。 受 発 注 者 か ら. き で あ り、 品 質 を よ り高 め る 工 夫 を 期 待 す る 場 合 は 、. の 意 見 等 を 踏 ま え て 運 用 に 係 る課 題 を 体 系 的 に 整 理. 簡 易 型 で は な く標 準 型 を適 用 す べ き で あ る。. した 結 果 を 表‑1に. 示 す。. こ れ らは 、 工 事 規 模(金. 額)で. 機 械 的 に タイ プ を. これ らの 課 題 に 対 し 、 以 下 に総 合 評 価 方 式 を よ り. 選 定 し て い る 場 合 が あ る こ と も 一 因 と し て 考 え られ. 適 切 に 運 用 して い く た め の 今 後 の 改 善 に 向 け て の 考. る。 本 来 、 標 準 型 を 適 用 す べ き 技 術 的 課 題 が あ る 工. え 方 に つ い て 述 べ る。. 事 で も規 模 が 小 さい た め に 簡 易 型 を適 用 し た り、 逆. (2)各 タイプ の 趣 旨 と工 事 の 技 術 的 難 易 度 を踏 ま え た タ. に 技 術 的 課 題 が な い に も か か わ らず 規 模 が 大 き い だ. イプ選 定. け で 標 準 型 を適 用 して い る例 が 見 られ る。. 総 合 評価 方 式 は 、大 別 す る と、簡 易 型 、標 準型 、. 各 タイ プ の趣 旨の違 い を踏 ま え、 工事 の 技 術 的 な. 高 度 技 術 提 案 型 の3タ イ プ か らな る(図‑3)。. 特 性 に基 づ い て タイ プ選 定 を行 うこ とが重 要 で あ る こ とか ら、 今 後 は 、 従 来 か ら2年 に1回. 標 準 型及 び 高度 技 術 提 案 型 が技 術 提 案 を求 め る こ と に よ り工 事 の 品 質 向 上(社. 期. 資 格 審 査 等 に 活 用 し て い る 「工 事 技 術 的 難 易 度 評. 待 す る も の で あ る の に 対 し、 簡 易 型 は 発 注 者 が 示 す. 価 」 を 活 用 し、 こ れ に 基 づ い て タイ プ 選 定 を行 う こ. 仕 様(標. と に よ り、 よ り的 確 な タ イ プ 選 定 が 促 進 され る も の. 準 案)に. 会 的 便 益 の 向 上)を. の 競争 参 加. 基 づ き 適 切 で 確 実 な 施 工 を 行 う能. 力 を 求 め 、 工 事 の 品 質 確 保 を 図 る も の で あ る。 しか. と考 え られ る(図‑12)。. しな が ら 、簡 易 型 の適 用 の 現 状 を 見 る と、 簡 易 な施. (3)技 術 力 競 争 を促 進 す る評 価 項 目 の 設 定. 〔 小項目の評価方法〕 以 下 の3ラ ンクの 評価 を行 う。 A:特 に魏 難な 、また は 、特 に高 度な技 術 を要す る「条 件・状 況 」 B;困 難 な、また は 、高 度な 技 術を要す る「条 件 ・状 況」 C:一 般 的 に生ず る、ま たは 、通 常 の技 術 で対 応可 能 な「条 件 ・状 況」. ※1高. 度 技術提 案型は 「 公 共工事に おける総合評 価方 式活用検 討委員会 報告〜 総合 評価 方式適 用の考え方 〜」 の フローに基づき選定する。 術 的難易 度欝価の 小項 目にA又 はB評 価 がある場合に は技術的工 夫の余 地が 大きいと考えられることか ら、小 項 目にA評価 があること、又 は技術 的に重要な小 項 目にB評 価が あることを目安 に判断す る。 ※3課 題 設定数 と個 々の課 題の 難易度(技 術的に重要 な小 項 目にA評 価 があることを 目安)を勘案 して判断 する。なお、B評価 だけでも、工夫 の余地が 穴きく構造 物の 耐久 性・品質の 向上を求めたい場 舎等には標 準型(I型)と することができる。 ※4標 灘型(U型)は 、技 術提案書 の分 量を必要最小 限とすゐことにより技 術資 料の 提 出 期間の短 縮を図り、現 行の簡 易型 の手続を踏襲す る、な お、標準型(I型)は 現 行 の標準型 の手続を踏襲 する。 ※2技. 図‑12技. 術 的 難 易 度 評価 に 基 づ くタ イ プ選 定. ―319―.

(8) 注)主 要4工 種(一 般 土 木 、AS舗 装 、鋼 橋 上 部 、PC)を 対 象 に 分析 。. 図‑13簡. 易 型 に お け る各 評 価 項 目の得 点分 布(平 成19年 度 上 半 期). 簡 易型 に お け る各 評価 項 目の得 点 分 布 を落 札 者及 び 非 落 札 者 別 に 図‑13に. 示 す。. (4)工 事 特 性 を踏 まえ た適 切 な 課 題 設 定 に 向 けて の 考 え 方. 図 中 の プ ロ ッ トは 、 そ れ ぞ れ の 平 均 得 点 率 を 表 す 。 簡 易 な 施 工 計 画 は 、 他 の 評 価 項 目 と比 べ て 、 落 札 者 と非 落 札 者 の 平 均 得 点 率 の 差 が 大 き く 、 落 札 者 決 定 に 大 き く 寄 与 して い る と考 え られ る 。. 標 準 型 に お け る 技 術 提 案 の 課 題 設 定 の 状 況 を 図‑ 14に 示 す 。 橋 梁 や トン ネ ル 等 の コ ン ク リー ト構 造 物 に お い て は 、 平 成19年. ま た 、 評 価 項 目 ご との 得 点 分 布 を 見 る と、 企 業 や. 度 は18年 度 に 比 べ 、 コ ン ク リー トの. 耐 久 性 向 上 に 関 す る 課 題 設 定 が 大 幅 に 増 加 して い る 。. 配 置 予 定 技 術者 の過 去 の工 事成 績 は 、競 争 参 加 者 間. これ は 、 当 該 工 事 の 工 種 特 性 や 現 場 特 性 を 踏 ま え て. で 得 点 が ば ら つ い て お り、 評 価 結 果 に 差 が 生 じや す. 本 質 的 な 課 題 設 定 に 努 め た 結 果 と考 え られ る。 そ の. い 傾 向 が 見 られ る。 一方 、 競 争 参 加 資 格 の 要 件 と して 審 査 し て い る企. 他 に は 、 環 境 対 策 、 安 全 対 策 、 リサ イ ク ル 対 策 等 に. 業 の 同 種 ・類 似 工 事 の 施 工 実 績 や 配 置 予 定 技 術 者 の. ま た 、 ア ス フ ァ ル ト舗 装 で は 平 坦 性 や 騒 音 の 低 減. 保 有 資 格 等 は 、8割. 関 す る課 題 に つ い て 定 性 的 に評 価 す る事 例 が 多 い。. 程 度 の 者 が 満 点 を 得 て お り、 評. 値 、 交 通 規 制 日数 の 短 縮 、 鋼 橋 上 部 工 で は 交 通 規 制. 価 結 果 に 有 意 な 差 が 生 じ に くい 。 総 合 評 価 の 評 価 項. 日数 の 短 縮 等 に つ い て 、 定 量 的 な 評 価 を 行 う事 例 も. 目 の 配 点 ウ ェ イ トを小 さ くす る こ とや 、 競 争 参 加 資. 見 られ る。. 格 要 件 と し、 総 合 評 価 の 評 価 項 目 と して は 活 用 しな い こ と等 が 望 ま しい と考 え られ る。. 化 す れ ば 、 企 業 か らの 技 術 提 案 も形 骸 化 し て しま う. ま た 、表 彰 実 績 の有 無 、 技 術 開発 の 実績 の有 無 、 継 続 教 育(CPD)の. 取 組 状 況 等 は 、 同 種 ・類 似 工. 事 の 施 工 実 績 等 とは 逆 に 、0点. 仮 に発 注 者 が 設 定 す る課 題 や評 価 が ワンパ ター ン. の者 が 大 部 分 を 占 め. 恐 れ も あ る 。 発 注 者 は 、 当 該 工 事 の 工 事 特 性(構. 造. 物 条 件 、 技 術 特 性 、 自然 条 件 、 社 会 特 性 、 マ ネ ジ メ ン ト特 性 等)と. 、 そ の 技 術 的 難易 度 を 十 分 念 頭 に 置. て い る。 点 数 を 得 られ た 者 は 、 他 者 と 比 べ て 非 常 に. き、 タイ プ選 定 をす る際 に 、 あわせ て技 術 提 案 等 の. 優 位 に な る こ とが 可 能 な た め 、 技 術 力 競 争 を 促 進 す. 課 題 設 定 を適 切 に 行 うこ とが 重 要 で あ る。 ま た 、 タイ プ や 課 題 に 応 じた 適 切 な 評 価 が な され. る 上 で 有 効 な評 価 項 目 と考 え られ る。. ―320―.

(9) 注)採用率:総 合評価方式の全適用工事に対する当該評価項目分類の採用工事 の割合。. 図‑14標. 準 型 にお け る技 術 提 案 の課 題 設 定. るよ う評価基準 を設定 し、優れた技術提案等 を的確. す る提 案 が な され た 場 合 に お い て も 、 よ り優 位 な 評. に評価 してい くこ とが必要 である。特に、技術的課. 価 と は しな い よ うに留 意 す る こ とが 重 要 で あ る。. 題 がない場合 に適用す る簡易型 については、発注者. (6)除 算 方 式 と加 算 方 式 の 使 い 分 け の 考 え方. が特定の課題 を設定せ ずに、発注者が示す仕様(標. 総 合 評 価 方 式 の 評価 値 の代 表 的 な算 出方 法 は 、 前. 準案)に 基づ き施工す る上で どうい う点に配慮 して. 述 した よ うに 「除 算 方 式 」 と 「 加 算 方 式 」 の2種 類. 工事を施 工す るかを求め、確実 な施工に資す るか と い う観 点か ら適切か否か(○ か ×か)を 評価す るこ. が あ る。 国 で は これ ま で 原 則 除 算 方 式 を 用 い て お り、 一 部 の 自 治 体 で は 加 算 方 式 を 採 用 して い る(図‑. とが考え られ る。. 15)。. (5)技 術提案に係る条件明示(上限等)の徹底 標準型や 高度技術提案型では、発注者の意 図を明 確 に し、競争参加者か らの的確 な技術提案の提 出を 促すた め、入札説 明書や設計図書 において、評価方 法 ・評価 基準、要 求要件(最 低 限の要求要件 、技術 提案 に係 る上限等)の 明示の徹底 を図 る必要 がある。 特 に、評価 の上限を設定 しない ことによ り、技術 ダン ピングや過度な コス ト負担 を要す る提案がな さ れ る懸念が生 じてい るため、発注者 は技術提案に係 る評価 の上限 の明示を徹底す る必要がある。定量的 な評価項 目の場合 には技術提案の上限値 、定性 的な 評価項 目の場合 には技術提案 の項 目数や提案書の枚 数の上限等を示す ことが考 えられ る。 また、発注者が示す仕様(標 準案)を も とに予定 価格 を作成す る標準型では、過度なコス ト負担 を要 図‑15除 ―321―. 算 方 式 と加 算 方 式 の概 念整 理 と算 定 式.

(10) 式 」 に お け る評 価 値 は 、 価 格 の み の 競 争 で は 品 質 の 低 下 が 懸 念 され る場 合 に 、 施 工 の確 実 性 を 実 現 す る 技 術 力 を評 価 し加 味 す る 指 標 で あ る とい え 、 工 事 品 質 の 確 保 を 図 る簡 易 型 へ の 適 用 が 考 え られ る。 た だ し、 除 算 方 式 は 、 技 術 評 価 点 を 入 札 価 格 で 除 す る た め 、 入 札 価 格 が 低 い ほ ど評 価 値 が 累 加 的 に 高 くな る 特 性 を 有 して い る(図‑16)。. これ は 図 中 に. お い て 、加 算 方 式 で は応 札 率100%、. 加算 点満 点 の者. (A)の. 方 が 応 札 率50%、. 加 算 点0点. の 者(B)よ. り も評 価 値 が 高 くな る の に 対 し、 除 算 方 式 で はAよ り も応 札 率 が 低 いBの. 方 が 評 価 値 が 高 く な る とい う. 結果 か らもわ か る。 した が って 競争 参 加 者 は品 質 向 ※1図. 中の評 価値は 、応 札率100%、. ※2加. 算 方式 における価 格評 価点 と技術評 価 点の割 合は50:50、. 価 格評 価点=50×(1‑入 ※3除. 技術 評価 点が満 点の 場合の 評価 値を1として正規 化した値. 上(技. 算 方式 では標準 点=100点. 図‑16除. 、加 算点=50点. とし、評価 値=(標 準 点+加 算点)/入 札価 格に て算 出. 算 方 式 と加 算 方 式 の 比 較. り も施 工 コ ス トを. で き る。 この た め、低 価 格 入 札 が頻 発 して い る状 況. 考 え方 に よ る も の で あ り、 価 格 あ た り. の 工事 品 質 を表 す 指 標 で あ る とい え 、技 術 提 案 に よ り工 事 品 質 の よ り一 層 の 向 上 を 図 る 標 準 型 及 び 高 度. 下 で技 術 力 を適切 に評 価 す るに は 、加 算 方 式 の 適 用 が よ り効 果 的 で あ る と考 え られ る。 国 土 交 通 省 で は 、 平 成19年. 度 に20件. い て加 算 方 式 を試 行 した(表‑2)。. 技 術 提 案 型 へ の適 用 が 考 え られ る。 一 方 、 「 加算方 表‑2平. 下 げ る 応 札 を 行 う傾 向 が 強 くな る。 一方 、 加 算 方 式 は 、 技 術 と価 格 を そ れ ぞ れ 独 立 して 評 価 す る こ と が. 「 除 算 方 式 」 に お け る 評 価 値 は 、VFM(Value for Money)の. 術 評 価 点 の 得 点 率 向 上)よ. 札価 格/予 定価 格)とし、評価 値=価 格評 価 点+技 衛評価 点にて算 出. 成19年 度. 加算方式の試行状況. ※ 落札者の価格:最 低 ・ 最高価格は予定価格超過者除き。「 最低価格+1/2×(最 高価格‑最 低価格)」以下を低位、超を高位として分類。 落札者の技術点:最 高 ・ 最低得点は予定価格超過者除き。「 最低 点+1/2×(最 高点‑最 低点)」以上を上位、未満を下位として分類。. ―322―. の 工事 にお. 価 格 点 と技 術.

(11) 点の比率は1:0.5〜1:3ま. でと幅広い。20件 の工. 計 ・施 工 一 括 発 注 方 式 を適 用 す る 工 事 等 に 特 に 有 効. 事の うち、19件 で技術評価点が最 も高い者が落札者. と考 え られ る。 こ の 場 合 、 一 次 審 査 に お い て は 、 設. とな り、競争参加者の技術力競争 を促進す る効果、. 計 業務 に お け る プ ロポー ザル 方 式 で提 出 を 求 めて い. 低価格 による落札 を抑制す る効果が現れ たといえる。 一方 で、図‑4及 び図‑5で 示 した よ うに、除算. る数 枚 程 度 の 技 術 提 案 書 と 同 様 の も の を 求 め 、 審 査 す る こ とが 考 え られ る 。. 方式の場合 には最高得 点者 が落札す る割合 は5〜6. (8)地 方 公 共 団 体 で の 総 合 評 価 方 式 の 導 入 促 進. 割 であった。加算方式 の場合 は、価格 点 と技術点の. 地 方 公 共 団 体 の うち 、 都 道 府 県 で は 総 合 評 価 方 式. 比率の設 定によって結果 が異 なることになるが、 こ. の 導入 が進 ん で い るが 、 市 町村 にお い て は導 入 が 進. こまで技術評価点の評価 を偏重 して よいか議論が必. ん で お らず 、 大 き な課 題 の 一 つ で あ る 。 平 成19年. 要 と考え られ る。. 末 ま で に 、1件. これ らの方式 の使い分けについては、加算方式の. は 、 全 国 で29%に. 度. で も総 合 評 価 方 式 を 導 入 し た 市 町 村 過 ぎない。. 試 行結果 とともに、各方式 の概念、評価値算定式の. 技 術 職 員 が 少 な く発 注 体 制 が 十 分 に 整 備 され て い. 特性 、競争参加者 の応 札行動や ダンピング等 の状況. な い 市 町 村 で は 、 発 注 者 体 制 が 整 備 され る ま で の 間 、. を踏まえなが ら、引 き続 き検討 してい く必要がある。. 技 術 的 な 工 夫 の 余 地 が 小 さ く規 模 が 小 さ な 工 事 に つ. (7)手 続きの効率化方策 一般競争入札の拡大に よる競争参加者 の増加や総. い て は 、 施 工 計 画 を 評 価 しな い 代 わ りに 、 工 事 成 績. 合評価 方式の適用拡大に よ り、発注者側 では技術審. る能 力 を反 映 す る指 標 とみ な して総 合 評 価 を行 う. 査 ・評価等 に係 る事務量の増大が課題 となっている。 一方 、受注者側 か らは、配 置予定技術者 の確保 のた. や 過 去 の 同種 工事 の施 工 実績 等 が施 工 計画 を作 成 す. 「 市 区 町 村 向 け 簡 易 型(特. 別 簡 易 型)」. を活 用 す る. こ とが 有 効 で あ る(図‑3)。. めの手続 き期 間の短縮、高度技術提案型等にお ける. な お 、 こ の よ うな 考 え 方 に 基 づ き 総 合 評 価 を 行 う. 技術提案の作成 に係 る負担軽減等 の要望があ り、手. 場 合 は、 技術 力評 価 にお い て 工事 成 績 が 支 配的 にな. 続 きの効率化 が大きな課題 である。 これ らを踏 ま える と、発 注者 が示す 仕様(標 準. る こ とが 想 定 さ れ る た め 、 発 注 者 は 適 切 に 工 事 成 績 評 定 を 実 施 す る こ と が 重 要 で あ る。 ま た 、 あ わ せ て. 案)に 基づ きあ らか じめ予定価格 を作成 してお く簡. 配 置 予 定 技 術者 の 能力 につ い て ヒア リン グ を実施 す. 易 型や標 準型 を適用 す る場合 は、公告 後 に入 札書. る こ とが 望 ま しい と考 え られ る。. (価格 と技術提案等)と 競争参加 資格確認資料 を求. ま た、 技 術職 員 の少 ない 市 町村 等 で は、 発 注者 自. め、価格 だけを先に開札 して予定価格以 下の応 札者. らが総 合 評 価 方 式 の実施 を含 めたす べ て の発 注 関係. の競争参加資格 を確認 した後 に、技術提案等か ら技. 事 務 を 適 切 に 実 施 す る こ と が 困 難 な 場 合 が 想 定 され. 術力 の審査 ・評価 を行 い、総合評価 に より契約の相. る。 こ の た め 、 各 地 方 整 備 局 等 で 整 備 され て き た 発. 手方を決 定す る 「 事後審査型入札方式 」が有効であ. 注 者 支 援 制 度 等 の 一 層 の 活 用 ・充 実 が 必 要 で あ る。. ると考え られ る。 これに より発注者は予定価格超過. あわせ て 、建 設 業 者 の技 術 的 能 力 の審 査 を的 確 か. 者の技術提案等 を評価す る必要がな くな り、技術審. つ 効 率 的 に 行 うた め 、 各 発 注 者 が 発 注 した 工 事 内容. 査 ・評価 に係 る事務量の軽減 、惹いては手続期間の. や 工 事成 績 、技 術 者 に関 す るデー タベ ー ス の相 互 活. 短縮 が可能になると考 えられ る。. 用 を可 能 に して い く こ と も必 要 で あ る。. また、高度 技術提案型や標 準型 を適用する場合は、 技術資料(同 種工事の実績等)や 簡易 な技術提案 に 基 づき競争参加者を数者(例 えば3者 程度)に 絞 り 込んだ 上 次審査)後 に、詳細な技術提案 の提出を 求め、契約 の相手方 を決 定(二 次審査)す る 「二段 階選 抜方式」 が発注者及び競争参加 者双方 の負担軽 減 に寄与す ると考 え られ る。 この方式 については、 競争参加者 の技術提案の作成 に係 る負担が大きい設. ―323―. 5.お. わ りに. これ ま で の 実 施 状 況 を 踏 ま え て 総 合 評 価 方 式 を 導 入 した こ と に よ る 効 果 の 検 証 を 行 い 、 一 定 の 効 果 が 見 られ る こ と を 確 認 で き た 。 な お 、 総 合 評 価 方 式 に お い て は 最 低 価 格 者 以 外 が 落 札 者 とな っ た 場 合 に 、 技 術 提 案等 の 内容 が金 額 が 高 くな った 分 に 見合 った も の で あ る か 説 明 を求 め られ る こ とが 多 い が 、 技 術.

(12) 提案等 を貨幣価値 換算す ることは一般 的には容易で. 技術提案の価値 を適切 に評価する必要 があると考え. ない。特 に簡易型 は施工の確 実性 を高めるこ とを目. られ る。. 的 としてお り、貨幣価値換算は実質 的に不可能であ. また、今 回、 これ までの実施状況 を踏 まえて、総. る。 したが って、本稿では簡易型 と標準型 について. 合評価方式 をよ り適切 に運用 してい くための主な検. はあ くまで発 注者 が定 めた予定価格 の範囲内で、 よ. 討課題 を整理 し、今後 の改善に向けて、総合評価方. りよいものを調達す るための競争手段で あると考え、. 式のタイプ選定や課題設定、評価 の考 え方及 び手続. 貨幣価値換算 を考慮 していない。 ただ し、高度技術. きの効率化方策 等について提案 を行 った。今後 も引. 提案型 については競争参加者 の技術提案 に基づ き予. き続 き総合評価方式の実施状況 をフォ ローア ップ し、. 定価格 を作成す るた め、発 注者 が当初想定 していた. 必要 な改善及 び よ り適切で効率的 な運用 に努 めてい. 金額 を予定価格 が上回 る可能性 もあるこ とか ら、今. く必要がある。. 後、高度技術提案型の効果 を検証す るに当たっては. A Study of Effects and Measures for Improvement through the enforcement of the Overall Evaluation Bidding Method with Technical Proposal in Public Works By TatsuyaTSUTSUMI,HirokiMIZOGUCHI,Junji MOURI The number of construction that applies "Overall Evaluation Bidding Method with Technical Proposal" (OEBMTP) has increased greatly in recent years. In 2007 fiscal year, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism applies OEBMTP to almost all of its construction. In this paper, we have analyzed the tender results of MLIT until the first half in 2007 fiscal year and have confirmed that a certain effect was observed in constructions which OEBMTP was applied. In addition, we extracted major problems for improving the implementation of the OEBMTP and proposed the concept of selecting the appropriate method type, subject setting and the evaluation of technical proposals, and measures to increase the efficiency of the procedure, for future improvement of the OEBMTP.. ―324―.

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参照

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