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和音進行の聴取に関わる脳活動および心理的印象

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Academic year: 2022

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和音進行の聴取に関わる脳活動および心理的印象

著者 高瀬 雅良

URL http://hdl.handle.net/10236/12397

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2013年度 修士論文要旨

和音進行の聴取に関わる脳活動および心理的印象

関西学院大学大学院理工学研究科 情報科学専攻 長田研究室 高瀬 雅良

和音は,音楽聴取によって喚起される情動に大きな影響力を持つ.先行研究の多くは単一の和 音を対象としているが,実際の音楽聴取においては和音進行こそが重要な役割を持つと考えられ る.本研究では,和音進行の認知メカニズムの解明を目的とし,和音進行聴取時の脳活動と心理 的な印象について,fMRI およびSD 法を用いた検証を行った.脳機能計測では Major の和音を 含む進行に対し,情動に関する部位である左眼窩前頭皮質(左 BA47)での活動を確認した.さ

らにMajor と Tension による和音進行では,右眼窩前頭皮質(右BA47)での活動も見られた.

一方でminor と Tension による和音進行では,これらの部位での賦活は見られなかった.印象

評価実験では,因子得点から和音進行パターンによる分散分析を行った.その結果,進行後の和 音の印象が,先行する和音の種類によって有意に変化する進行があることを確認し,和音進行特 有の現象を明らかにした.さらに,刺激構成の変更や単和音を追加し,新たに実験を行った.そ の結果,単和音と和音進行後の同一和音の印象評価にも関わらず,その印象が有意に変化してい ることが明らかになった.従って,和音進行の結果として得られる印象は,単体の和音のものと は異なることが明らかとなり,suspended4 に関しては,その影響が特に強いことが確認された.

印象評価と脳機能計双方の実験結果より,Major の和音がminor およびTension と比較して特 に異なる性質を持ち,またminor とTension の和音の性質が類似している可能性が示唆された.

本研究を通して,Major を含む進行においては情動の変化が生じやすく,minor およびTension で構成された進行においては情動の変化が起こりにくくなる可能性を示すことが出来た.

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