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脳活動と感性指標による和声認知メカニズムの解明

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脳活動と感性指標による和声認知メカニズムの解明

著者 赤塚 諭

URL http://hdl.handle.net/10236/8137

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2010 年度 修士論文要旨

脳活動と感性指標による和声認知メカニズムの解明

関西学院大学大学院理工学研究科 情報科学専攻 長田研究室 赤塚 諭

音楽の構成要素の一つである和声は,音楽が人間の情動を引き起こすメカニズムを解明するため の重要な要素として注目されている.本研究では,和声聴取時における脳計測実験を行い,先行 研究における違いを述べ,より詳細な計測目標を示した.また,和声における印象評価実験を行 い,和声認知における印象的特性を確認した.和声聴取における脳活動と同時に和声の特性をと らえることで和音認知のメカニズムを解明することを目的としている.脳計測実験では参加者 11 名に対し,major,minor,tension (augment,diminished) によって組み合わされた和声刺 激を呈示し,それぞれの聴取時の脳活動を求めた.脳計測の結果,和音が変化する刺激では,情 動や印象に関連があるとされる右前頭眼窩野が活動していたことに対し,和音が変化しない刺激 ではこの部位の活動が見られなかった.このことから,和声 (和音変化) によって印象が喚起さ れ,その活動として右前頭眼窩野が関係していることが考えられる.印象評価実験では参加者 20 名に対し,major,minor,augment,diminished,suspended4 によって組み合わされた和声刺 激を呈示し,和声認知における要因を求めた.印象評価の結果,和声認知における印象では不協 和度・モダリティ・緊張度の 3 つの因子に分類できることが確認された.また和声において,変 化前の和音よりも変化後の和音が和声全体の印象に対し影響力が強いことが示された.さらに,

脳計測の結果と印象評価の結果を比較し,和声のパターンの中で変化後の和音が major のときに 印象因子が強くなっていることや前頭眼窩野で非常に有意に活動していることが示唆された.以 上のことから,major には確固たる印象力があること,またその印象喚起は右前頭眼窩野で起こ っていることが示唆された.

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