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中国湖南省の経済条件 と張家界の環境保全

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中国湖南省の経済条件 と張家界の環境保全

桂 木 健 次

第 1章  中 国,湖 南省の経済 (一般)

1中国をみる視点で■番重要なのは,「地域」とい う経済現象である。経済発展 の実現 には,ま ずイニ シアル │プ ッシュが必要であ り,そ のためには格差 を是 認 しなければな らない とされているが,し か し他方で,格 差の発生 は社会主義 の理念 とぶつか り,緊 張 を生む。 これが政治の不安定性の温床 となる。政治的 不安定性 の根底 にあるのは 「地域問題」ではなか ろうか。

中国を 「一つ」としてだけみてはならない。「沿海中国」が高度成長期 に入れ ば,世 界へのインパ ク トは大 きい。 それは経済的分業の関係だけでな く,地 球 環境問題,東 アジア安全保障論 な どへの衝撃度 も大 きい。沿海 中国,特 に南部 の中国では,現 在,国 家管理下 (計画経済)に ある物資 は全商品の約50%に す ぎず,残 りは市場経済 にまかされている6基 礎物資 にも市場経済が浸透 し,国 家管理下の割合 は電力で70〜80%;鋼 材 は60%,石 炭 は40%で ある。市場経済 の浸透度 は大 きい。        1

基本建設投資 をみて も,国 家管理 は全土で1,700億元であるのに対 し,計 画経 済外 は2,000億元 と大 きい。指示的経済計画の本質 は どの分野 に投資配分す るか の決定であるが,政 府の指令 に属 さない計画外の投資 は極 めて大 き く,計 画経 済 はその作用範囲 を狭 めている。1978年12月の中国共産党第11期三中全会以来, 経済体制改革が始 ま り,こ の10数年間;市 場経済 メカニズムが浸透 して きた。

この経済体制改革 は,「計画」の変更ではな く,計 画その:ものを無効 にして,市 場経済の原則 を採用 して きた。1970年代半 ばは歴史的転換の年であった。

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経済改革 はまず農村で始 まった。農業部門では78年ごろか ら生産責任制が導 入 され,家 族経営 に急速 に移行 し,84年 には人民公社 は解体 された。 これによ って農業生産 は順調 に拡大 し,ま た 「万元戸」 も続出 した:都 市部では80年代 初 か ら経済改革が進 め られていたが,84年 10月の中共第12期三中全会以降,経 済改革が本格化 した。工業で も生産責任制の導入,企 業 自主権 の拡大,市 場原 理の活用が行われた。 こうした経済体制改革 は87年の中共第13回全国代表大会 で さらに明確 にされた。

市場原理 を浸透 させ るに当た り,一 番重要な手順 は権力の分散であった。即 ち,地 方分権 と企業 に対する権力下放 (国営企業の自主権)が 市場 メカニズム の浸透 をつ くり出 した。第二 は国有体制か ら多種類 な所有制への移行,第 二 は 市場体制 の創成 (商品市場,生 産要素市場,金 融市場,技 術市場)で ある。 こ の中で も,「所有制の多様化が大 きな要因」である。現在;中 国には五つの所有 形態がある。      │

(1)全 民所有制 (国有);ヽ       ‐ (2)集 団所有制,│

侶)合 作所有制 (合弁,独 資企業 を含む),   I

に)私 人所有制 (規模 の大 きい個人経営),‐       │

(5)個 体所有制 (従業員数 19‐2人 ,屋 台店 を出 しているもの等)。

(3X4X5)は民間である。つ まり,国 有制一辺倒か ら,民 間企業 を認 める体制 に 移 ったのである。 この所有制 の多様化 は84年か ら始 まった。

この改革 は,経 済政策 の理念 の大転換であ る。「公平」か 「効率」かで見 る と,こ の改革で中国は効率 を優先 させ るこどになった 。「公平 はずう と追求 して きた。 しか し効率が向上 して初 めて公平 も満足で きる」 という考 えに変わった のである。国有制だけの所有形態では:公 平性 は追求で きたが:=効率性が損 な われて きた。 そ こで,効 率性の追求 にはどういう所有形態が望 ましいかが問題 にな り,国 有制二辺倒か ら,個 人企業や外資企業 も認 める体制 に多様化 したの である。 こうした一連の経済改革の成果で,こ の10年間の実質経済成長率 は10

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%と ,建 国以来,最 も高い成長率 となったも過去 にこれに匹敵す るのは第一次 五 ヵ年計画のみである(しか もこれは 5年 間)。 また,同 期間のアジアNIES の成長率 をも上回る高 さであつた。人民の生活水準 も大 きく向上 した。経済 は 過熱化 して,イ ンフレー シ ョンを招 いた ことである。

‐今回の考察の対象である湖南省 は:「魚米之郷」「有色金嘱之郷」 と言われ る ように,‐遼潤 にして資源が豊富である。土地資源 は全省2,118万m2,そ の84%が

農林牧副漁」のために供 され,耕 地面積 は341.7万'm2,林

地660.4万m2(森 林 覆蓋率35。6%);疎 林 ・荒 山草地637.2万m2,そ して宅地 (市街地 :工破 ・村荘 ・ 道路等)が 343。4万m2(16.2%)を 占める。水資源が豊富で大半が洞庭湖水系, 全省でその賦存水量 は1,532万千 トン (その70%が 開発可能)。生物資源の うち, 杉 ・松 は用材 に,油 茶 ・桐油 ・茶樹 はお もに経済林 として広 く栽培 されていて, 材木 ス トック量 は1。87億立方′メ‐ トルである。

鉱物資源では,ア ンチモ ン,錦 とい う世界有数の産地,蒼 鉛,雄 黄,蛍 石, 石墨チ海泡石の ように中国∵の生産 を誇 る。経済指標 では,1989年 データでみ

ると,国 民総生産644億元 (国‐民総所得540億元)で ある。農業,‐とくに水稲 (大 米,玉 米),小 麦,高 梁 は恵 まれた気候 と水資源 (総合治理 によ り)の ために主 要な産物であ り,麻 ,茶 葉,蚕 繭,黄 花,蓮 ,以 米,乾 椒;桃 等 は名産 とされ

る。

工業生産でみると,1989年 の総産値 は68035億元,う ち重工業産値379.6億元 と鉄鋼 ・採錫 ・治金 ・化工等 と重厚型であることがわか る。所有形態別 には,

(1)全 民所有制 (国有)工 業産値 442。1億元 (65。0%) υ)集 団所有制 (郷鎮)工 業産値 193。3億元 (28.4%)

)個 体所有制  〃 42.0億元 (6:1%)

で,そ の他の0)合作所有制及び(4)私人所有制 の工業産値 は,3.1億 元 (0.5%) を占めるに過 ぎない。

‑ 5 3 ( 4 8 3 ) 一

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湖南省での経済体制改革下の農村の象徴的な出来事 は,「庭院制農家経営」と 郷鎮企業の発展であった。「庭院制」については別 に論 じるので:こ こでは触れ ない。郷鎮企業 は農村部 にある企業 を意味 し,昔 の人民公社,い まは集団所有 の企業である。かつての人民公社 は政経一体であったが,そ れが解体分離 され (1984年),政 治 は鎮の政府,経 済 は郷鎮企業 に分かれた (中国の地方制度 は省 一 県二鎮―村 〈郷〉。鎮が音の人民公社の単位)。1988年現在;郷 鎮企業の数は 全国で159万(工業分野が一番多 く100万),就 業者数9500万人である。工業生産 の三分の‐ は郷鎮企業が占めるも郷鎮企業 は雇用吸収力が大き く,農 村の過剰 就業の解決,農 業の生産性 向上 に寄与 している:

郷鎮企業の発展 は,農 村の工業化 を促 し;中 国の農村社会 を大 き く変 えはじ めている。同時 にそれは,1農村か ら都市への急激 な人 由移動 を抑制 し,都 市問 題 の深刻化 を緩和す る役割 を果た していると言われている。農村,都 市の双方

とも,郷 鎮企業の発展 に大 き く影響 され るといえよう6      1

郷鎮企業 は整頓期 を通過 して きた6郷 鎮企業 は概 して効率が悪 い。例 えば, どこの鎮の郷鎮企業で も同 じ業種ぅ例 えばビールエ場 をもっている。 これは規 模 の利益が出ない。新 しい業種へのチキレンジの機会 は内発的 にではな く,沿 海地方や香港,台 湾の下請/契 約関係 に触発 されて始 まっている。

土地 は国家の所有であるが,使 用権 は各鎮 にあるもそして,そ の利用権 を農 業者 は税金で,工 場 は所得税で払 ってお り,そ れは厳密 には 「土地 に対す る賃 貸料」ではない。機能面で捉 えれば,土 地 は 「自分の もの」と同 じで,そ の各々 の利用権 の売買 もで きる。国有制 とはい うものの,実 際の機能か らみれば私有 制 と変わ りはない。「国有制」はフィクシ ョンで,土 地 は農民の もの となってい

る。

そ うした事例 を我々 は,桃 花源市街外れの小蘇渓の農家;余 岳林二家の視察 で確認 した。当家 は,主 人 (43歳)・夫人 (41歳)・長男 (18歳 :高校 の宿舎へ)・

長女 (広東省珠海市の工場 に昨暮か ら働 きに出ている)の 家族構成だが,い ま は夫婦 2人 暮 らし。経営規模 :田 4苗 ,畑 30苗,果 樹 7苗 ,油 茶 8苗 ,杉 15苗,

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その他野菜 7苗 の外,豚 ・鶏 (ダチ ョウも :450羽)と い う 「庭院経済」型の多 角経営である。

庭院」:屋敷地。 この経済方式 は,桃 源県だけで 8万 戸,全 国で 2億 戸。

四川省か ら始 まった経営方式で,湖 南省 では早 く取 り組 まれて いる。「庭園経済」型 とは違 う。

文献 :鬼 周超 「庭院経済実用技術手冊」(湖南科学技術 出版1990) 当家の場合,油 茶 は豆 を村の油茶工場 に持参 し,油 になうたのを主 に自家用 に使 う(良い部分 を自家用 とし,余 分 を売 る)。米 は自家製籾 を蒔 き,売 る。果 樹 (みかん)は 省 内の益陽 ・長沙か らの商人 に売 る。総収入8500元 (果樹3000 元),総 費用2000元であった。桃源県の農家人 口当 り農業純収入 は800元である か ら,経 営 ・規模 は組 の中位だろうが経営効率 は秀でている。主人 は,村 の中 にある12組の第 2組 長で,人 民公社 当時 には22,3歳 で生産隊長だった とい う。

地方の自治権拡大 に伴 い,各 地域が 自分たちの経済 を‐つの完全 な体系 (ワ ンセ ッ ト主義)に しようと考 え,そ れぞれの地域 の産業 を保護す る動 きが出て きている。 これ は中国全体 の経済,各 省の経済全般 のマクロ的な発展 と均衡 し ない面 も出て きている。

これ まで中国の内陸地域 は,エ ネルギー資源や鉱物資源 などの天然資源の採 鉱 と重工業型 の産業構造 を形成 している。,湖南省で もそ うした発展 した都市が ある。 しか し近年の成長の著 しい東部沿海地域では,テ クノロジー とヒューマ ン ,キ ャピタル依存型の産業構造 をとって きている。天然資源 に乏 しい分,そ の経済発展 は当地域の素養の高い人的資源 に頼 って,加 工工業,軽 工業な どの 労働 と知識集約型の産業 を発展 させ,技 術 レベル も高 く,高 精度の最終製品が 多い。 また国際市場 とリンクで きる立地条件 にあ り,世 界 の産業構造の発展方 向にマ シチ している。       ‐

湖南省の属す る内陸 と沿海地域 は自己発展能力 に明 らかに違 いが出て きた。

沿海地域 はこうした経済的基盤 に加 え;経 済体制改革 によ り,外 資活用の面で

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優遇措置が与 えられたので,技 術革新,資 本形成が促進 され,経 済発展の基盤 が形成 されつつある。内陸 と沿海地域 は発展のメカニズムが明 らかに異なって いる。80年代 にはいってか らとられた転換 により,ま ず経済発展の条件の整 っ た沿海地域 を先 に発展 させ,:そ こを牽引力 とし,そ の波及効果で内陸地域の発 展 を促進す るとい う沿海経済 と内陸経済の リンケージのあ り方に,湖 南省の経 済 も大 き く制約 されている。

現在,対 外経済開放 されている地域 は全国で288市 ・県,1面積 は32万平方キロ メー トル (日本 の国土面積 は37万平方 キ ロ),人 口は1.6億人 であ る (88年現 在)。ち ょうど日本 と同 じ規模が対外開放 されている計算 になる。地域間の所得 格差が大 き くなれば,内 陸部か ら沿海 の開放都市 に人 口移動が起 きぅ瞬時 に 3 億人 ぐらいには増 えよう。つ まり,人 口 3億 の新 しい高度成長国家「沿海 中国」

の誕生が比喩 されている。韓国は人 口4,000万,台 湾 は2,000万 にす ぎない。「沿 海 中国」のテークオ フは,ア ジアNIES諸 国 ・地域 とは比較 にな らない くら

い巨大 な衝撃度 をもつ ことになろう。

それは,第 一 に巨大 な商品サー ビスの吸収能力が生誕す ることになる。先進 国に とって,高 級消費財,資 本財,ハ イテク部品の一大輸 出市場が出現す る。

先進国に とつては,拡 大均衡 のためのフロンテ ィアの出現 を意味 している。

この ことは,東 アジアの経済勢力分布 を大 きく変 えてい こう。沿海中国が国 際経済 とリンクし,そ して持続的成長が展望 され るようになれば,資 金の流れ が変わろう。世界の投資資金 はNIESOASEAN諸 国には向かわず,中 国

に流れ ることも十分考 えられ る。他方,周 辺各国の成長率 は低 まることになる。

また,賃 金の安 さに競争優位 をもつ諸国は,賃 金の より安 い沿海 中国 と競合 し, ある程度 の停滞 は避 けられない。沿海 中国のテ早クオ フは,世 界 の中進国 (と

くに東アジア)各 国の経済成長率や産業構造 に大 きな決定的な影響 を与 えよう。

これか らは,い ままでアジア全域 に流れていた投資資金,輸 出生産 という経 済成長要因 は沿海 中国に流れ込 もう。沿海 中国は 「煙突効果」の ように高度成 長のエネルギーが噴 き上 げる。アジアの 「四つの竜」のNIES諸 国 ・地域 は,

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従来通 り東 アジア広域経済圏の中心 に とどまることがで きるだ ろうか。沿海 中 国は,テ ァクオフの跳躍台 に立 っている。 その実現 を確実な ものにす るか どう かは中国 自身の選択である:90年 代の中国は,沿 海地域 を 黄金海岸」 とす る か,国 家分裂 の危機 とす るかの重大 な岐路 に立 っている。

湖南省 は内陸部 にあ り,80年 代 に広東 と福建両省か ら始 まった沿海地域経済 発展 (深ガIL珠 海,油 頭;慶 門 に経済特 区)は ,香 港,マ カオ をはじめ海外華 僑,華 人 を対象 とし,慶 門 は台湾 を対象 としていた。 さらに大連,秦 皇島,天 津,姻 台,青 島,連 雲港,南 通,上 海,寧 波,温 州,福 州,広 州,湛 江,北 海 の■四都市が沿海開放都市 とされ,そ れぞれに経済技術開発区が設 けられ,沿 海地域対外開放 は中部 ・北部 に拡大,そ の対象 に外国企業 も入 つて きた。86年 か ら88年にかけて,長 江デルタ,珠 江 デルタ,夏 門,泉 洲デルタ地域 ・遼東半 島,‐山東半島,秦 皇島 ・唐山地域が対外開放 区 とされ,沿 海部主要域が対外開 放 され るに至 つた388年 4月 には,海 南島が広東省か ら分離 して海南省 とな り, 島全体が第二の台湾 を目指す大経済特 区 となった。

さらに90年 4月 ,上 海 の浦東地区の開発 ・開放が決定 され,91年 3月 の全人 代で採択 された 「国民経済 ・社会発展十 ヵ年計画」 と第八次五 ヵ年計画Jで , 90年代の最重点地域 となった680年 代 は華南 にあった対外開放の重点が,90年 代 には華中に移 り始 めている。80年代全般 を通 じて, と くに重要 な役割 を果た

したのが,80年 に設立 された四経済特区で,そ の中心が深ガ││である。当初,珠 海経済特区は6。7平方キロ,油 頭 は1=67平方キロ,夏 門 は2.5平方キロ,三 つ合 わせて もわずかに10。87平方キロにす ぎなかった。 それに対 し深ガ││は,327.5平 方キロと,格 段 に大 きな規模 をもっていた。

後 には,珠 海,油 頭,夏 門各経済特 区 も,そ れぞれ121,52。6,131平 方キロ ヘ と拡大 され,そ の合計 は深ガ││の面積 に等 しい。 したがって経済特 区の技術, 経営:知 識,対 外開放 の窓 口 としての役割,経 済改革実験地 としての役割 は深 ガ││が担 うこととなる。

80年代前半の山東省, と くに深対││は湖南省 な どの内陸部か ら製品 を集 めて輸

二 5 7 ( 4 8 7 ) 一

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出す るとい う内向型経済であった。 しか し86年には,工 業 と貿易が相結合 した 外向型経済 に転換 し,深 封│1工業 の発展 は目ざましく,1980〜 90年の間の工業生 産額 の年平均伸 び率 は69。2%,工 業製品の輸 出伸 び率 は72。5%と い う驚異的進 歩 を遂 げる。

こうした深ガ││の発展 は,経 済体制 の改革 と外資企業の進出によるもので,香 港 を中心 とす る外資が大量 に入 って きて,90年 3月 時点で,三 資企業 (合資, 合作,独 資)は2,585社に達 し,そ れの89年の工業生産額 は68億元,工 業製品輸 出額 は44億元で,中 国全体 の工業製品総輸 出額の65%を 占めた。

この 4経 済特区の経済成長の波及効果 と,特殊政策の享受 とによって:広東・

福建両省 は80年代 に大 き く発展 し,香 港 ・台湾 と結合 した華南経済圏が形成 さ れていった。90年代 には更 に,香 港,深 ガ││,マカオ,珠 海,海 南島が一体化 し た強力 な ミニ経済圏が生 まれ,国 際経済 に組 み入れ られ ることは確実である。

福建,長 江 デルタは,80年 代 にはやや足踏 み したが,87年 に台湾が大陸への里 帰 りを許可す るようになってか ら,大 陸 ・台湾間の経済交流 は爆発的 に発展 し,

ミ■台湾 ,福 建省経済圏が形成 され,さ きの香港 ・広東経済圏 とともに華南経 済圏 を形成す ることになる。      ‐    ‐

上海 の浦東地区の開発 は,長 江デルタ地域の経済発展 に大 きな意義があ り, 長江沿岸地域 の経済発展 に とって も戦略的意義がある志解放前か ら長江沿岸地 域 の経済 と固 く結 びついていた上海 の浦東地 区開発 は,長 江沿岸地域 に この対 外開放 の拠点 とのネ ッ トワークの機会 を提供す る。 この長江沿岸の内陸部が国 際経済 に組 み込 まれてい くのは21世紀 になつてか らであろう。 その長江沿岸省 は,安 徽,江 西,湖 北,湖 南,四 川か らな り,そ の人 口は 3億 にのぼる。湖南 省 はそ うした発展の外延 を吸収す るための対応 を迫 られて きたのだが,桃 源江 と張家界の景観が 「商用の足 を延 ばす <観 光地 >」 として もつ潜在的価値 に着 目した華僑資本 による投資 を呼び込 む ことになったのである。1

1988年現在,中 国の人 口す人 当た りGNPは ,全 国平均 は340ドルであるが,

下 5 8 . ( 4 8 8 ) ―

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沿海 中国では上海市 は1304ドル,北 京市1020ドル,天 津市827ドル,対 外開放地 区1000ドル水準,沿 海地域 の一二の省 ・市 0自治区の平均でみて も450ドルであ る。他方,内 陸の中部地域 は280ドル,西 部地域 は230ドル と低 い。格差 は歴然 であるばか りか,次 第 に拡大 しつつ もある6こ の内陸部 は輸入超過で;沿 海地 域で稼 いだ黒字が内陸地域 の赤字で帳消 しになる。つ ま り,中 国全体 では半永 久的 に黒字累増 とい う状況 は到来 しない仕組 みが,こ れか らの中国経済運営の 舵取 りの大 きな課題であると同時 に,地 球環境問題 に も直結す る政策課題 を提 起 して もいるのである。

第 2章  中 国の環境

めざましい経済発展 をとげつつあるアジア地域 で,環 境破壊が同時 に深刻化 している。国連 アジア太平洋経済社会委員会 (ESCAP,本 部バ ンコク)が まとめた報告 によると,九州 に四国の約半分の面積 を加 えた約500万ヘ クタール の森林が毎年,ア ジア地域で破壊 されている。      :

公式数値では中国の森林面積 は17億ヘ クタァル,森 林蓄積量 9億 立方m,森 林被覆率11。1%(ラ ン ドサ ッ トデ∵夕では8。9%程 度)と ,中 国大地の緑量 は少 な く,世 界の被覆率平均30%を 大 き く下回っている。 そればか りでな く,そ の 原生林 に近 い森林 はご く限 られている。

そ この桃源,武 陵源の山々 も皆伐 の例外ではなぃ。        │

この地 は山岳性の内陸環境で,亜 熱帯モ ンスァ ン性 の湿度の比較的高い気候 地帯で,こ の地の植樹 は1972年か ら始 まった。解放後, と くに大躍進の時期 に, 指導部 の誤 りで;昔 か ら生活やエネルギT用 薪炭や刀 を製造す るための木炭 を 得 るために本 を切 り倒 して きた と同 じように,鉄 鋼増産等のための木炭 をつ く る 「重採軽造」政策が とられて山 とい う山の緑 を丸裸 にして しまった6そ の反 省が芽生 えたのは文化大革命の時だが,当 時 は大衆 の意欲が昂揚 していて,上 か らの命令 に応 じて植樹が始 まつたが,そ れ を上回る伐採 も進んでいるё

その当時 と比べて,現 在では山への見方が変わってきた。1972年,日 本の林

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業の考 え方が大 き く紹介 されて きた。馬杏綿が 『(日本)森 林的景観施業』を訳 出 して,森 林作用 として,① 涵養水源的作用②防止水土流失的作用③防止土石 崩壊的作用④浄化大気的作用⑤保護鳥類的作用⑥休養保健作用 といった効用 に 対す る理解が出て きた。

そして近年では,森 は自然 に近いほど良い とい う見解が理解 され るようにな った。そうした変わ り目を見たのが馬頭山植樹地である。1978年,日 本の田村 富山県立大学長 と足立原貫教授 の一行が行 った植樹 (ケヤキな ど)で ある。山 林 の植生種 に多様性 をもたせ るために,さ らに1985年足立原 0野 ロー行 の植樹 (檜な ど)が 行われている。概 して中国の植樹 は,経 済林 な どに限つていて, 貧相 な林が広が るが,そ こには鳥 は戻 って来 に くい。

中国には,野 生動植物資源の保護 に関 して,1981年 までに85の国家級 自然保 護 区 (総面積220万公里,全 国総面積 のO.23%)が 設定 された。1979年,環 境保 護法及び森林法が公布 されて以降,一 連 の法律,条 例 の規定がなされたが,そ の野生動植物資源保護の方針 は,「資源保護 を強め,野 生動物 を飼い慣 らし繁殖 させ,経 営利用 を合理的に進 める」 とい うもので,経 済不U用に自然保護の意義 を求 めている ところが,WWFを 申心 とした 自然保護,森 林保全の趣 旨 とニ ュ ーアンスを異にしている。

中国筋 によると,中 国の大河,長 江 (楊子江)の 中流 をせ き止 め,世 界最大 級のダム,水 力発電所 を建設 しようとい う 「三峡ダム」計画が,第 七期全国人 民代表大会第五回会議 に上程 され,正 式決定 された。 これが完工 され る と;長 江の下流だけでな く上流域 の没水地 区のため,波 及効果的な環境影響 は避 けら れない。

中国は産官学界挙げて環境の保護に乗 り出す方向を定めている。具体的には

①各省間の環境保護競争②インフラ整備に伴う公害発生の防止③環境白書の政 策への反映一―などを実施に移すことで,:各省各地方の環境施策を促す方針6

中国の環境管理制度には,「老三項」と言われる①環境影響評価制度② 「三同

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表 1 中 国の 自然保護 区

称 : 面積km2 主要保護対 象 面積貯 主要保護対象 豊林 (黒龍)

呼中 (黒龍) 長 白山 (吉林) 向海 (吉林) 医巫間山 (遼) 蛇島老鉄 (遼) 大青溝 (遼寧) 双台河 口(遼) 佛坪 (陳西) 太 白山 (陳西) 白水江 (甘粛) 興隆山 (甘粛) 隆宝 (青海) 六盤 山 (回) 加蘭 山 (回) 阿ぶ金山 (新) 巴音布 (新) 喀納斯 (新) 松 山 (北京) 莉県地質 (天) 厖泉溝 (山西) 歴山 (山西) 霧霊山 (河北)

18,400 194,000 190,000 105,000 14,000 190,000 2,161 80,000 35,000 54,159 95,292 2,219 10,000 142,800 60,970 4500‐,000

100,000 250,000 4,600 900 10,500 23,950 1 6 。9 7 0

ア カマ ツ材 寒帯雛期麗テスクマ 生態系,地質断面 タンチョウヅル

特殊 生 態系 森林 ,水鳥 湿地 生態 系 自然倒譲各パンダ 自然生態系,遺跡 自然生誤乱パンダ

自臨 トウヒ

森林 生 態系

垂直帯自然環境 二 次植生 原生代地質断層 囲鞭Lオ アカシ■ヒョウキウ

長島 (山東) 揚子鰐 (安) 天 目山 (浙江) 神農架 (北京) 宝天曼 (河南) 鶏公 山 (河南) 郡陽湖 (江西) 八大公山 (湖) 鼎湖 山 (広東) 内伶停 (広東) 東八嶺 (広東) 梵浄 山 (貴州) 花坪 (広西) 鼻間 (広西) 武夷山 (福) 梅花 山 (福) 墨脱 (西蔵) 唐家河 (四) 臥龍 (四川) 高黎貢山 (雲) 南演河 (雲南) 西双版納 (雲) 白馬雪山 (雲) 哀牢山 (雲南) 大田 (海南) 覇王嶺 (海南) 東案港 (海南)

667 77,333 3,333 3,000 22,400 20,000 1,133 5,867 38,743 21,100 8,000 56,666 17,461 9,000 40,000 200,000 124,000 6,700 200,000 180,000 55,000 2,535 2,133 2.601

原始針葉眈テン効 レ 利翻、絹雀 ウ地 テナガザル オ ジル ギ タカ,ハヤブ九渡り 揚子鰐生息環境 野生生物,樹林 自然生発訴ι希少動

湿地生態,渡り鳥 モ ミ, 桐

鳥, サル 自然奎発訴も希少生 自然生態系 生態系

自然生態系,資源 自然生態系

自然塾誤穐パンダ 自然生態氣パンダ

出典 :『 中国 の環境 問題 』 (『中国年鑑 』 1993年版別冊 )中 国研 究所

時」制度 (新事業 ・改築 ・拡張の時,防 治汚染 ・公害施設を,同 時設計 ・同時 施工 ・同時投資でおこなうこと)③ 排汚収費制度がある。 これは 「新汚染源」

の抑制等だけで不十分なことか ら, とくに分散 した汚染規制 とか,新 たに 「

‑ 6 1 ( 4 9 1 ) す

(12)

五項制度」が提起された。①保護目標責任制②総合的修復,定 量検査制③汚染 集中抑制④実行期限管理⑤汚染許可制からなり,そ れを―追加して実行する<新 老八項制度>が 確定された。その体系図は以下の通 りである。      │

(1)目標責任 レイヤー (2)戦略規制 レイヤー

(3)戦略戦術 レイヤー

(4)単項 措置 ‐レイヤ=

図 2 中 国環境 管理制度体 系図 (管理制度編写組 1991)

その中国 の環境行政組織 と調査研 究体制 の現状 につ いて は,以 下 の通 りで あ る。

中国人民政府

省人民政府

市 ・自治州 ・県 人民政府

企業 0事 業所

図 3 中 国環境行政の機構 と調査研究体制  国 松 (1983) 1。目標責任制

2.総合管理及び定量検査

国務院

都市農村建設環境保護部

環境保護局: 中国環境科学研究院

省環境保護科学研究所 (監視 ‐・観測センター) 都市建設環境保護部

環境保護局

環境保護監視0観測ステーション 環境保護機構

監視 。観測機構 環境保護課

‑ 6 2 ( 4 9 2 ) 一

(13)

湖南省では,中 国環境科学学会 (1979設立)の 下部学会 として 省環境保護 科学協会Jが設立 され,「湖南省環境保護科学研究所」と湖南省環墳保護学校」

が設置されている。同科学研究所は1976年に設置され,省 内の環境監視センタ ーを統括 している:そ の機構は,

0環境質量研究室 (水質,大 気,上 壌,1生物の各環境研究室)

・環境経済管理研究室 (環境経済,環 境管理,環 境法学の各研究室)

・環境工程研究室 (汚染防止技術,環 境管理システム研究) 0環境監視測定室 (省内監視センターデータの処理,技 術教育)

・センター分析室 (分析業務,測 定分析法研究)

・図書資料室

これまでの同研究所の主な研究課題は洞庭湖 と湘江の環境分析及び鉱山重金 属廃水の処理技術に向けられていた。

湖南省環境保護学校は,同 研究所に隣接 して1979年に国が創った中等専門学 校で,環 境測定学科,環 境管理学科,環 境生態学科か ら構成されている。

第 3章  張 家界の森林 ・環境資源

神州大地にあって武陵源の地は最も怪奇である。夏の風光は華やぎ,た だ 武陵は秀ているも武陵源:そ こは世間の人が向かおうとする土地である。武 陵源,そ こは神の秘密の立ち入るべか らずの計 り知れない処で,他 にな く秀 でて,深 窓で造 り上げられ,一 個の像に億万年の麗美人が身を潜めて,20世 紀の70年代末 と80年代始めに至って,中 国改革開放の潮流にともなって,俄 然 目を覚 まし,迷 妄な幕を開き,神 秘な面立ちを顕わし,天 性の美妙な容姿 を露出して,無 数の内外の遊客を引きつけている。」 (『武陵源探源』 より)

張家界が所在する湖南省は人口61.66百万人,総 面積21。18百万ヘクタールで, そのうち8.93百万ヘクタール(42.16%)が森林である。その森林のうち574,000 ヘクタールが樹竹林;180,000ヘクタールが果樹林からなる。森林の貯蓄量は200

‑ 6 3 ( 4 9 3 ) 一

(14)

百 万 立 方 メ ー トル。樹 種 と して は,中 国 モ ミの木,馬 尾 松 (Pinus mas‐

soniana),及 び広葉樹種が多 く;蓄 積量の85%を 占めている。張家界 はその湘 南省西北部 の大庸市北32kmに所在 し,同 市 は管轄下 に永定,武 陵源両区及び桑 植,慈 利両県 を擁 している。

大庸市の人 口は143万人:う ち少数民族が土家族46万人,自 族 9万 人強,苗 族 2万 人強 と58万人 を占めている。その地 は,:武陵山の腹地,洞 庭湖平原の辺縁 にあ り,古 来,湘 讐F川を挟 んで四辺の物質集散地で」沿海への問戸であった。

武陵源区は, 2鎮 (索渓崎 ・天子山): 2郷 (中湖 1協合), 3小 景区 (張家界 ・ 索渓硲 ・天子 山)か らな り,40村 ,377の 村民小組か らな り,総 戸数8,695,総 人 口38,482人で,う ち農業人 口は34,341人である。総人 口の うち少数民族 (土

表 3 公 国内沸道沸客人数 (1988。5。1) 表 2 公 園主要施設

賓   館

商 店 農貿

市場 旅済車 景 区公路 海 道 安全囲竿

戸 数 床 数

数 量

25

3,031

22 35

1,500

出所 :.課題組 (1991)

黄石案 金鞭渓 腰 子案 沙刀洵 琵琶渓

済 覧 時 間

7 〜 9 9 〜 1 1 1 1 ‑ 1 3 1 3 ‑ 1 5 1 5 ‑ 1 7

1,108 1,189 531 396 192

163 811 188 522 583

159 112 112 106 119

0 251 18 108 100

0 50 40 130 80 各済道総人数 3,416 2,266 477

五条済道総人数 7,067

各 済道比例 (%) 48。34 32.06 8.60 6。75 4.25 出所 :課題組 (1991)

‑ 6 4 ( 4 9 4 ) ―

(15)

表 4 武 陵源 の気象

年平均気温 年較差 平均 日較 差

1月 4月 7月 10月 全 年

張家界

12.8 16.6 16。6

2 0 。0 2 2 . 7 2 2 . 9

7 . 1 7 . 4 7 . 9

1 2 . 0 8 。7 7 。9

7 . 8 9 。1 9 . 1

8 . 7 8 。8 9 。1

7 . 8 8 . 3 8 . 5 出所 :課 題組 (1991) 家族 ・白族 ・苗族 ・回族 ・瑶族)が 26,165人を占めている。耕地面積 は39,141 苗。張家界 はその武陵源 区に所在す る。張家界森林 は1959年に国営林場 として 建立 され,1979年 に遊客の接待 をはじめた。張家界の境域 の97。7%は 森林 に覆 われ,「国家森林公園第一号」の指定 を受けている (1983年)。1989年には接待 遊客 は300万人 に及ぶ ようになった。その面積 は630万平方メ‐ トルに及び,1984 年 に公園管理処が設置 され,現 在の管理職員数 は740人,ホ テル飯店 は20数軒, 床位5,000の 「食 ,住 ・行 ・購 ・済一体の総合的風景旅済区Jを 形成 している。

この地 は中及び熱帯気候 区の北端 にあ り,年 平均気温 は,表 のに見 るように, 年平均温度12.8℃ (平均最高気温15‐7‑18.7°C,平 均最低9。6‑10.1°C),絶 対 最高気温36.4°C,絶 対最低気温 T4。5°Cで ある6平 均降水量 は1228.5mm,平均降 水 日139日,霧 日125日,霜 日42日(無霜 日266日),年 日照時間809。8時間,年 平 均空気相対湿気85%,無 霜 日は年260‑310日 である。

武陵源 区は高原隆起 区で,「山川雄奇壮済,風 景優美」 な峰林景観 の地 のた め,観 光資源 として優れている。一億万年前の地殻運動のため,高 原区が隆起 し:洞 庭湖 は沈降 して形成 され,現 在のような多層な地貌形態 をとった。古生 代 に海底 だったために岩溶地 を形成 している石英砂岩 は沈積岩類砕屑岩で,以 後 に隆起 し永年の表流水 にために切割 されて,山 峰頂部 (石峰 は3,103を数 え, 多 くは海抜500下1,100メニ トル以内)が 分割 されて塊状台原,岸 壁状 をなし, 深い谷 と地下水洞が張 り巡 らされた地 となった。その境 内の高低差 は1,000メー

トル。故 に,こ の地 はまたの名 を「青岩山」とも称 し,「千姿百態の岩溶地貌奇」

‑ 6 5 ( 4 9 5 ) 下

(16)

を見,「砂岩峰林風景」と言われ る。なおその地学的発展変化 は休止 していない (最近新たな活動期 に入 った と言われている)。その自然史 は,(1)石英砂岩物質 準備期 (15億年前ん沈降・海底か ら造山運動 に ともなう隆起),9)右 英砂岩産出 期 (6億 年前 に平坦地,3.8億 年前再沈降で浜海地帯),0)地 殻運動 による造山 作用 (2億 年前〜), )峰林誕生 ・発育期 (約300万年前〜風化水蝕)。

「なぜ武陵源 と呼ぶのであるか ?」 その由来は 3説 あるとされている6 その下説では,そ の山脈 に沿 って名が取 られた こと。関連資料の記載すると ころでは,武 陵源区管轄 は,張 家界 ・索渓谷 ・天子山一帯の山峰総てで,そ れ らは武陵山脈 の一部である。

武陵山脈 は,貴 州 ・湖南 ・湖北 3省 の界で,北 東か ら南西 に走 る数十条の山 脈か らな り,そ の主峰 は貴州の林凡浄山で,海 抜2,570メニ トルである6武 陵山 は,林 凡浄山が分れてその分岐が湘西 と部西一帯 に進入 したあ と,ま た 3つ に 分れている。北の分岐 は湖北の来風 ・湖南の龍山が北の境 に進入 して歴山 ̀桂 英山 ・青龍山をな し,中 の分岐 は豊水以北の天星山 ・朝天山 ・金龍山 ・白云山

をな し,南 の分岐 は豊水 と元水の間の石柱山 ・天平山 ・羊胸 山 ・天門山,蔵 利 の大龍山 ・天台山をなし,こ の三分岐の山脈 は東 に走 り洞庭湖沖 に至 る。

湖南省 は自然植生生態系の区分でい うと,照 葉樹林帯の南限,亜 熱帯降雨林 の北限で,適 度 に降雨 もあって,植 物の生育 には比較的に恵 まれている。 しか し,丘 陵部では伐採 と永年の裸地 (荒地)化 のために,ラ テライ ド化の進んだ 赤土が露出 した箇所が多い。 そ うした中で,人 里離れた山奥や少数民族 の居住 区には,天 然生の照葉樹林が残 っている。張家界 の森林 はそうした樹種 の多様 さにおいて優れている。 そこには多種 な鳥類 も棲 み着いている。 しか しなが ら, そ こは 「国家森林公園」ではあって も 「自然保護 区」 として指定 は受 けていな いのが不思議 な くらいである̀

その一帯 は原始的地形 を保全 してお り,国 家重点風景名勝地 としての武陵源 周辺 として発見評価 された。1956年に湖南省林業庁管林調査隊が はじめて本格 的 に調査 を行 って 1万 分の 1地 図が作成 され,50年 代末 には張家界 に林場が建

‑ 6 6 ( 4 9 6 ) 一

(17)

設 され林業開発 に乗 り出 した。70年代 の末,『湖南 日報』で,張 家界 を紹介す る

養在深関人未識」が掲載 され,そ の名が中国全土 に知れ渡 るようになった。

1982年の国家森林公園指定以降,「張家界国営林場」は「張家界森林公園管理処」

と改 め られ,現 在では観光開発 と保護工作 に力が入れ られている。張家界 をは しりに,1990年 まで林業部 は森林公園を29箇所建設す ることを批准 し,省 0地・

県各級政府が批准建設 した森林公園は100箇所 に至 った。 その地 は「砂岩峰林地 を貌 し,土 壌 は紅黄壌」 をなし,そ の森林 は中及び熱帯常緑の植被か らなる自 然林である。 この張家界森林が ここまで保全 された経 由については,次 節 に触 れ る少数民族土家族の民族的アイデンテ ィテ ィも大 き く係わっている。近年 自 然生態系の保護への配慮が行われ るようにな り,自 然林が多々 に残 っているば か りか,保 護すべ き唯一の ・希少な草木 もまた発見 された。

この武陵源の自然保護 に係わ る規則 な どの法的な根拠 には,

(1)中華人民共和国憲法

(2)中華人民共和国土地管理法      ‐ (3)中華人民共和国環境保護法

(4)中華人民共和国森林法

停)中華人民共和国野生動物保護法

(6)風景名勝 区管理暫行条例 (国務院国発 (1985)76号) (7)森林防火条例 (国発 (1988)6号)

(8)森林病虫害防治条例 (1989。11。17国務院代五十次常務会議通達)

0)森林 ・野生動物類型 自然保護 区管理弁法 (1985。6。21国務院批准,1985。7。6林 業部公布施行)      .

00湖南省水土保持条例 (1986。12。2湖南省第六届人民代表大会常務委員会第二十 二次会議通達)

OD湖南省野生動植物資源保護条例 (1988年省七届人大常委会第二次会議通達) l121武陵源風景名勝 区管理暫行弁法 (1989年大庸市武政発01号)

‑ 6 7 ( 4 9 7 ) 一

(18)

αЭ武陵源風景名勝 区環境保護暫行規定の加強 について (1991大庸政第一号令)

がある。

今回の現地調査で も現認 した樹種 は,下 記の樹種 の他 に,薯 豆 ・紫弾朴 (楡 科)・不Uサ│1潤樹 (樟科)0粗 糠紫 (大卓科)・越南山香園 (省浩油科)・大叶野格 ̀ 擬索 口・南酸漆 (漆樹科)・灯台樹 ・山茶角樹 ・銀杏 (二級保護級)。長芭鉄杉 ・ 黄蓮 ・八角蓮 ・伯楽樹 ・紅豆樹 ・香果樹 ・天麻 な どである。 そうした木本植物

は93科517種を擁 し,国際的にも希少な森林生態系 をもつ有数の地 として見直 さ れている。 その生態系 は,第 四紀氷河期 に北方の動植物 の 「避難所」 とな りし 瑛桐,杜 仲,伯 菜三科木本樹種 か ら,鳥 類 6目 13科41種,奇 動物 の飛虎,金 銭 豹,翻 掌鼠,米 猿,鹿 ,背 水鳩 な どを含 む獣類28種が生存 している。 また,国 家重点保護 の両栖類動物 の姪姪魚や爬行類 の紅蛇,自 蛇,胡 子蛇 な ども生息 し ている。

張家界 は外部 との交流の拠点 を目指 し,観 光入客 による外貨収入 を目指 して いるが,問 題 もまた生 じ始 めていて,入 り込み客が過多な こと,開 発の無計画 性 な どが指摘 されている。観光投資の結果 として張家界での地形変化 と崩壊が,

い まは止 っているものの一時著 しい とされていた。‐

そのため 「総合保護措置」が講 じられ,そ の要注意保護項 目として,   i (1)遊覧道路 は山形 に従 って建修 し,土 石移動 は少量 に とどめるようにし,植 生

や峰柱への影響 を最小 にす ること        ‐

υ)公路建設 は特 に慎重 を期 し,石 峰の安定性 を損 なわない に)水利工事 もまた峰林保護 に注意 を要す る

に)環境保全工事 も 「好峰林」の保護 に留意す る :1>生 活汚水集中ため池 :2>

集中汚水 を トンネル経 由 し中湖でばつ気処理 を行 うことを定 めた。

荒山造林 は,あ くまで水源涵養,水 土保持及び経済利益 を主 とす るものであ るが,遠 望上樹木の連続性,碧 緑景観 をも配慮 して,景 区においては自然灌木

‑ 6 8 ( 4 9 8 ) 一

(19)

̀    を

配植 して近 くか らの視観の質 を高めた とい う報告がある。武陵大学の研究 西北溶 山区における農林 の システム的回復建設及 びその効果」(『武陵生物研究』    │    Voll No.1,1993)に よれば,武 陵源総面積 の89%を 山岳 区が占め (その半分が

溶 山区),そ の山岳 区の特徴 は 「山林 と農田が交錯分布」 し,「牧業 を含 む農業     と 林業が相互依存」 した 「農林牧 を主 とす る社会 ・経済 ・自然の複合的生態系」

表 5 大 庸林区国家重点保護木本植物名録

保護等級 武陵源現認

瑛桐 davidia involucrata 光 叶 瑛桐 V a r e   V i l m o r i n i a n a 箆子三l尖杉 Cephalotattus oliveri 白豆杉 PSeudotattus Chien五

連香樹 CercidiphyHum japOnicum

水 青樹 Tetracentron Sinense 鶴掌檄 Liriodendrom chinense 楽東擬単性木蘭 Parakme五a btungends 巴東木蓮 MangHetia patungensis 鐘 専木 Bretsфneidera sinensis 社仲 Eucommia ulmOides

傘;花木 ]Eurycёrymbus cavaleriei 庄1辛樹 PterOstyrax psilophyna 油杉 k∝ eleeria fortunei 黄杉 PSeudotsuga sinensis 葺蟄1秦 COrylus chinensis

青檀 PterOceltis tatarinow五 領 春木 :Euptelea pleiospea 楠木 Phoebe zhenan      ‐

段]オ南 P.bOurnel

紅 椿

r00na ciliata

銀鵠樹 TaoisCiS Sinensis 金銭楓Dipteronia sinensis 紫茎 Stewartia sinesis

長果秤錘樹 Si■OJackia doichocarpa

球桐科

粗枢科 紅豆杉科 連香樹科 木蘭科

鐘薯木科 杜仲 無患子科 安息香科

松科

榛科 楡科 云叶樹科

樟科

棟科 省浩油科

楓樹 茶科 安息香科

一級 二級 二級 二 級 二級 二級 二級 三級 二級 二級 二級 二級 二級 二級 三級 三級 三級 三級 三級 三級 三科 三級 三級 三級 三級

黄宏全等 「大庸林 区木本植物資源利用価値与途経研究」 (1993)

‑ 6 9 ( 4 9 9 ) ―

(20)

表 6 武 陵源国家重点保護動物名録及び分布図

中国名   学 保 護 級 別 分 布 区

ほ 乳 網 M A M M A L I A 零 長 類 PRIMATES

猥 科  CercOpithecidae 帝爾獲莫Macaca mulatta 鱗 甲 目 P H O L I D A T A

穿 山 甲科 M a n i d a e

穿 山 甲 Mainis pen● dactyla 食 肉 目 CARNIVORA

犬 科 Canldae 材 CuOn alpinus 貸熙科「Ursidae

黒 熊  Selenarctos thibetanus 馳 科  Mustelidae

水 瀬 Lutra lutra 霊 猫 科 ViVerridae

大 霊 猫  ViVerra zibetha /J蘊需:ガ苗 ViVerricula indica 猫 科 Felidae

ム 豹  Neofelis nebulosa 豹  Panthera pardus 偶 蹄 目 ARTIODACTYLA

薦 科  MOSChidae

林 寿  MOSChus berezovsk五 鹿 1「i Cervldae

章 hydropetes inerrrlis 牛 科 BOVldae

商ミFl;冷 CapricOrnis surrlatracnsis 班 冷 Naemorhedus goral

鳥紳ョAVES

隼 形 目 FALCONINFORMES 屎雲禾斗 Accipitridae

雀 鷹  Accipiter nisus 熊多多目 CALLIFORMES

雉 科 Phaslanld

紅 腸 角 雉 T r a g O p a n   t e m m i n c k i i 勺 鳩  pucrasia macr010pha

ЁI冠 長 尾 雉  Syrmaticus reeves五 金 鳩  Chrysolophus pictus 鵠 形 目 CUCULIFORMES

杜 鵠 科  Cuculiad

褐 翅 鳩 鴨  CentrOpus sinensis 両 栖 網 AMPHIBIA

有 尾 目 隠 鰊 続 科

大 鯛 Andrlas davldianus

二 級

二 級

二 級 二 級 二 級 二 級 二 級 二 級 一 級一 級

二 級 二 級 二 級 二 級

二 級

二 級 二 級 二 級 二 級

二 級

二 級

十 里 画廊 ,三所 ,腰子 案 等 他

声 布 干 波 地 ,林 縁

天 子 山包 状 嘴 一 帯 天 子 山

水 庫 ,渓 流芳 深 山林 間

声 布 干 希 疏 灌 叢 ,草 叢 墓 地 天 子 山包 状 嘴 一 帯 天 子 山

天 子 山 天 子 山林 縁 地 帯 天 子 山包 状 嘴 ‐ 帯 索 渓 硲

黄 石 案

張 家 界 ,天 子 山

多 岩 的混 交林 ,山 麓 灌 叢 : 張 家 界

黄 石 案 等 他

索 渓 崎 ,黄 龍 洞 :張 家 界

金 鞭 渓 ,索 渓

出所 :「 中国武陵源 自然遺産保護規則」 (1992)

‑70(500)一

(21)

表 7 大 庸林 区木本植物資源地区比較 総 面積

k ぽ×1 0 5

樹   種

含重要天然次生林 区 種 数 種数/km×105

大 庸 零 陵 衡陽市

0.9952 2e242 1.941 1。182

1,049 1,552 1,400 1。047

1,049 692 735 884

含 :八 大公山,武陵源,天門山等 含 :千 家洞,騎 田琴

含 :奔 山,八 面山 含 :南岳衡 山,岐 山

属 数 (%) (%)

1.氾熱帯分布

2.熱アジアニ熱米間断 分布

3。旧世界熱帯分布 4。熱アジアー熱豪分布 5.熱アジアニ熱アフ リ

カ分布      ‐ 6.熱帯 アジア州分布 7.北温帯分布

52  〈15。03〉

12  〈 3。47〉

21  〈 6.07〉

13  〈 3‐76〉

8   〈  2 . 3 1 〉 45  〈13。01〉

50  〈14。45〉

8.東アジアー北米間断 分布

9.旧世界温帯分布 10.温帯アジア州分布 11.地中海、西アジア分

121東アジア分布 13.中国特有分布 合計

42 〈12。14〉

10 〈 2。89〉

3 〈 0.86〉

2 〈 0.58〉

67 〈17。92〉

26 〈 7.51〉

346〈100。00〉

黄宏全等 「大庸林 区木本植物資源利用価値与途経研究」 (1993) 黄宏全等 「大庸林 区木本植物資源利用価値与途経研究」 (1993)

表 8 大 庸林区木本植物生活型譜

表 9 武 陵源区宣林地面積統計表 単位 :ゴ 89年宜林地面積 89‑90年造林面積 余剰面積

武陵源 区 協合郷 中潮郷 索渓硲鎮  ‐ 天子山鎮 張家界管理処 索渓硲林場 :

5,017。8 406:1 528.3 2,355。9 1,456。3

21.0

‐250.2

1,638。9 238。4 276.5 570.3 529.9 21。0 1   2 . 8

3,378。9 167。7 251.8 1,785。6 926。4 0 247。4

造林面積 中減少跡

出所 :「 中国武陵源 自然遺産保護規則」 (1992)

‑ 7 1 ( 5 0 1 ) 一

(22)

を形成 しているとい う分析が出されている。

同省 には,17の 国家森林公園,14の 省森林公園がある。 そうした公園森林 を 含むその地の森林への負荷が どの程度か を知 るに,耕 地率15%に 対 し人 口の85

%が 農民で,彼 らは殆 ど地域 自給自足的に水稲,森 林生産物などの自然資源に 依存 した生計 を営んでいる。 うち森林生産物は,湖 南省の場合1992年デT夕 で いうと,材 木3,165百万立方メー トル,竹 材33.4百万立方メー トル,丸 太0。2百 万立方メー トル,合 板46,900立方メー トル,建 築用繊維板18,000百万立方メ

トル,特 殊板53,900百万立方メー トル,松 脂 (ロジン)9,000ト ンである。

この地方一帯の農村での最低必要エネルギー量は,中 国南方12省 ・区のデー タを分析 した数値 (李昌華1986)に よると,「一人 1年0。8トンの標準石炭,飼 料 を炊 くために豚 1頭 1年 016トン標準石炭」である。一人当たり (1年 1104ト

ン標準石炭)は 1.63トンの乾燥柴草に相当が必要 とする山地森林面積 は年々 0.13ヘクタールである (乾燥柴草の山地森林生産量は 1ヘ クタール当た り年12 トン)。これに建築材料や燃料が要るので,そ れを合わせて年 1人 当た り0。24ヘ クタール とする。一人当た り森林面積は単純計算で0.11ヘクタールであるか ら, 農村の燃料は常に自給的には不足 しているということになる。人口が増 えてい

くテンポを考えると,人 口の自然資源に対する負荷圧力はバランスシー トを赤 字にしていることになる。張家界の森林ス トッタが こうした圧力にも耐えて, 生態系的な多様性 をもった 森林公園」 として持続されてい くための林政上の 課題が,観 光資源 としての開発の容量 と並んで考慮 される必要がある。

なお,湖 南省全般にまたがる林業経営 と森林保全のあ り方について,湖 南省 林業庁がまとめた概況によると,次 のようになっている。       ‐

(1)放寛林業政策 0加強林政管理工作 :「二定工作」 (山権林権の安定,自 留 山の画定,林 業生産責任制の確定)を 進め,林 地に政府証書を発行 し,所 有権 と使用権 を確認。集団所有の荒地を農村居住民の自留山として給付,林 木 も与 えることを可 とし,そ の経営継承 と幼木転譲 を許可。自留山以外は互利的原則

‑ 7 2 ( 5 0 2 ) 一

(23)

表 10 武 陵源 自然遺産保護基 本投 資概 算表 合   計

建設工程 設備及 び 器具設置

その他 % 工程

峰林 ・溶洞保護工程 地質環境観測分所 及び地質博物館 管林緑化工程 野生動物保護工程 植物保護工程 護林防火工程 森林病虫害防治 環境保護工程

3974。30 500。00 1000。00 1253.00 107.80 .50:00 205。00

42。00 816。50

100 13 25 32 3 1 5 1 2 0

355。56 500.00 400。00 1253.00 25.50 13。86 39.00 13。20 246.00

16.80 12.00 166。00 24。80 527.30

400 200。00

65.50 24.14 4。00 25.20 2037.84

出所 :「 中国武陵源 自然遺産保護規則J(1992) での合作経営 も認 める。

1985年に 「湖南省林業条例」 を制定,さ らに森林保護 ・植樹造林/伐 採 との 関係のためのガイ ドライン 「湖南省森林及 び野生動物類型 の自然保護 区管理実 施細規貝J」な どを定 めた。

.(2)広範 に造林緑化 を展開 :      :

10)森林保護 を強化 :防火防治,混 交林造営。 自然保護区建設 (後述) に)林業の発展 :

G)林業科学 ・教育事業 を積極化 :

なお,野 生生物, と くに動物保護 に関 して,「自然資源管理」とい う側面か ら の関心が省政府か ら寄せ られている (医薬,原 料及び食資源)。

(1)倣生学の研究価値 (2)医学分野での重要作用 (3)工業経済価値

に)農業経済価値 ‐

‑73(503)一

表 1 中 国の 自然保護 区 名 称 : 面積km2 主要保護対 象 名 称 面積貯 主要保護対象 豊林 (黒龍) 呼中 (黒龍) 長 白山 (吉林) 向海 (吉林) 医巫間山 (遼) 蛇島老鉄 (遼) 大青溝 (遼寧) 双台河 口(遼) 佛坪 (陳西) 太 白山 (陳西) 白水江 (甘粛) 興隆山 (甘粛) 隆宝 (青海) 六盤 山 (回) 加蘭 山 (回) 阿ぶ金山 (新) 巴音布 (新) 喀納斯 (新) 松 山 (北京) 莉県地質 (天) 厖泉溝 (山西) 歴山 (山西) 霧霊山 (河北) 18,4
表 4 武 陵源 の気象 年平均気温 年較差 平均 日較 差 1月 4月 7月 10月 全 年 張家界 大 庸 薮 利 12.816.616。6 2 0 。0 2 2 . 72 2
表 6 武 陵源国家重点保護動物名録及び分布図 中国名   学 名 保 護 級 別 分 布 区 ほ 乳 網 M A M M A L I A 零 長 類 PRIMATES 猥 科  CercOpithecidae 帝爾獲莫Macaca mulatta 鱗 甲 目 P H O L I D A T A 穿 山 甲科 M a n i d a e 穿 山 甲 Mainis pen● dactyla 食 肉 目 CARNIVORA 犬 科 Canldae 材 CuOn alpinus 貸熙科「Ursidae 黒 熊  
表 7 大 庸林 区木本植物資源地区比較 総 面積 k ぽ×1 0 5 樹   種 含重要天然次生林 区 種 数 種数/km×105 大 庸 零 陵 椰 州 衡陽市 0.99522e2421.9411。182 1,0491,5521,4001。047 1,049692735884 含 :八 大公山,武陵源,天門山等含 :千 家洞,騎 田琴含 :奔 山,八 面山含 :南岳衡 山,岐 山 属 数 (%) 属 数 (%) 1.氾熱帯分布 2.熱アジアニ熱米間断 分布 3。旧世界熱帯分布 4。 熱アジアー熱豪分布
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参照

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