• 検索結果がありません。

「土の話」 : その2 粘土層の圧縮について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「土の話」 : その2 粘土層の圧縮について"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「土の話」 : その2 粘土層の圧縮について

著者 野島 宏二

雑誌名 静岡地学

巻 18

ページ 13‑19

発行年 1970‑10‑20

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00025842

(2)

静 開 地 学 第18 (1910)

その 2 粘土層の圧縮について

「イタリーのピサの斜塔はどうして傾いてしまったのですか。 Jと 間 わ れ た ら 何 と 答 え ま す かO

が 片 方 側 へ か か り す ぎ て し ま っ た ん だ ろ うo Jとか,

んだろう oJとか答えると思いますO

の地質 かった

た し か に , こ の 不 同 沈 下 の i 1 あたり約 50 トンと大きくかかったため

の支持力不足。深部の の 圧 密 沈 下 等 でも, や 施 工 が 不 充 分 の た め 第 1図のよう

ったためとされていま

の不同沈下の穿uがあります。

l の 不 同 沈 下 の 例 の圧縮によるO

s d  

eqq 

σ

0 0 0  

07 

0 0   6 0  

l i ; ;  

ん孟?と層

よく締っ

①  ②  ③ 

これはおもに基礎地盤の の圧密沈下によるもので、すO きまりきったことですが粘土という の は 圧 力 を か け る と 圧 縮 を す る と い う こ と に な り ま すO

し か し 曹 粘 土 屠 に も 軟 ら か い 沖 積 粘 土 , や や 硬 い 洪 積 粘 土 芦 田 結 し から圧力による圧縮状態も多様であると考えられます。

で す か ら ? 現 在 で は 重 量 建 築 物 を 建 て る と き はp ボ ー リ ン グ 等 を 実 施 し ? 粘 土 層 か ら 乱 さ な い 試 の 泥 岩 も あ り ま す

料を採取して土質試験を実施します。

こ の 試 験 の 中 に ? 庄 密 試 験 と い う も の が あ り ま すO こ れ は 種 々 の 荷 重 に 対 す る 試 料 粘 土 の 沈 下 量 を測定するので、すO そ し て こ の 結 果 を も と に し て 実 際 の 建 築 物 荷 重 に よ る 沈 下 速 度 ? 沈 下 重 , 安 全 性を推定することが出来ることになるので、すO

こ こ で , こ の 庄 密 試 験 の 話 を 述 べ る 前 に ? な ぜ 粘 土 は 圧 力 を か け る と 圧 縮 す る の か を 少 し 説 明 し ますO

(3)

前 に も (r土 の 話 そ の 1) 説 明 し ま し た が 粘 土 は 第2図 ① の 如 く 粘 土 粒 子 と 間 際 と か ら で き て い ま すO こ の 間 撚 は 空 気 と 水 で あ り , 一 般 に 地 下 水 以 下 の 粘 土 層 で は 全 部 水 と い う こ と に な り ま すO

そ こ で こ の 粘 が 外 力 を う け て

減 少 す る た め に 起 き る も の と 考 え ら れ ま すO つ ま り 第 2図③③の如く え れ ば 容 易 に 理 解 で き る と 思 い ま すO

こ の 場 合 , 排 水 は の開強

①粘十牛の を 伝 わ っ て 移 動 す る こ と に な り ?

る の は 粘 そ の も の の 圧 縮 で は な く , 主 と し て 間 際 が

2

②圧力な ③ 圧 力P

こ れ に 相 当 の 時 間 が か か る こ と に 粘 土 粒 子 なりまヲ O

で す か ら ? 粘 土 地 盤 荷 重 に よ っ て 沈 下 す る と い う の は か か っ て 水 が 抜 け る に 応 じ てじよじょに起きるのです。

では? に 入 り ま す 。 第 3図 が そ そ れ に 応 じ て 粘 l を 始 め ? 脱 水 と 共 に するO P2を加えて O

4l①③の如くになります。

3

以後?

町一一ー唱b

の略図 上 部 に あ る gを加えると予 が減少していくO こ れ を ダ イ ヤ ル ゲ ー ジ で 測 定

Pl, Pz~こ ? 間 際 の 関 係 は 第

① 圧 力P1 ② 圧 力P2と 増 加 し た 場 合

l

i

A

ii

P1 圧 力P2

(水~T

めま o ω   ら れ る 圧 力 と 関 棋 の をグ

こ の 曲 閣 を み ま す と ? 粘 ぎ、ると魚、に夏、11‑',量が

7凶 の e‑ log P  までは

が あ る こ と に 気 づ く と

ラ フ に し た の )ですO

)が小さいが?ある

とこの点が 5.30YcrA(53 け た こ と の あ る を か け る と こ の 粘 )といいますO 7凶 の

この点 ト ン ) と

しているの

に 大 き い 値 を 示 し て い ま すO こ の こ と は こ の からp

で あ る こ と を

(4)

5 10 P

7 l

e

に 圧 縮 摩 が 増 し て し ま い ま すO つまり,この の破壊ということになるのです。

で は , 次 に 地 下 の 粘 土 層 が 自 然 の 状 態 で 現 在 ど の よ う に 圧 力 を け て い る か を 第5図 ① ③ ③ に 示 し ま し たO

の地耐力

この図のA点の 1 あたりにかかる現在の十ーの り荷

とし11

P

より上詑

②洪積層などの場合

地下水がA点より下位 が堆積

水 面 一

一 ? キ ?

? 伽

← 一

ZA 粘土鍋立重量1.6

粘土

‑ 0 ‑0A

地 下 水 面 一

一 一ο← A ‑

A点にう

25.5トン/ぱ 35.5トン/ぱ

多①と②を較べてみます。

① 

② 

土被り荷重(I、ン/ば)

が{動く。

この表から?水位が低下したために し,粘 が進むことが理解でき

ると思いま 'j

このことは2最 近 東 京 の 下 町 , あ る い は 大 阪 ・ 名 こ の 原 因 で あ る こ と を 物 語 っ て い ま すO つまり,

の 商 工 業 地 の 沖 積 地 盤 に 起 っ て い る 沈 下 は は 揚 水 に よ る 地 下 水 位 の 低 下 に 平 行 し て 起 っているのですO

7図 の 圧 密 試 験 資 料 は 名 吉 屋 の 熱 田 層 と 呼 ば れ て い る 洪 積 粘 土 で ? 地 下 29.5 ?n付 近 よ り 採 取 した試料より得られたものですO この洪積粘土と第6図 ① の 粘 土 を 比 較 す る と 次 の 如 く に な り ま すO

土被り荷重{いう/m2) 先行荷重(トン/ m2)

10.5  10.5  はほとんどこの関係

はほとんどこの関係 30. 0 53. 0 

(5)

試 料 J 4‑2

28.602   

9.44 

空努す議

討レト質粘土

試 験 前 50.45 

f 42.00 

~ni 1.76  1.17  20  110. 50  Ib  5.30 K9/cTTI 

圧縮指数Oc 0.883 

10 P曲 線

1.3 

1.

1.

1.

G8 

O. 1 

7

最 沈

際; ;{C

cnsec

v c

rrI Rcm  crrI/sec 

0.0012  1. 2914 

1. 94 X 10 3.09X102 5.99 X 10 I O.  2  O.  0111  1. 2773  2

1.44 X 10 2.21 X 10 1.54X10 

O.  4  O.  0168  1. 2707 53X 10 9.35 X 10 1.43 X O O.  8  O.  0241  1. 2622 

3.99 X 10 6.78 X 10 2.70X1O 1.  O.  0348  1. 2500 

1.86 X O 5.29X10‑ 9.83 X σ 8  

3.  2  0.0513  1.2310 

5.68 X 10 1.43 X 108.12 X 10 6.  4  O.  1388  1. 1305 

4.19 X 10 2.11 X 12 8.84 X 10

12.  8  0.3739  0.8610  6.  4  O.  3669  0.8683  1.  O.  3420  0.9014  O.  4  0.3381  1.0118 

0.2420 

1.

強 度 K9/crrI 

10.0 

(6)

以 上 の こ と を ま と め る と 次 の よ う に な り ま すO

力 に 対 す る 地 耐 力

(水)

1 や 大 き い

C

1

きい 1

や や 小 さ く な る

市 町

zwvJS 

1

1

1 大 ﹂

の際。

する ヒノレ ( 今 池 ) の 洪 積 台 地 (

に , 名

さし¥ 0

に し て し て み ま し たO

後 と 最 終 の

の 条 件 は 次 の 如 く と し て , 下 部

i 地 粧 の

の 圧 密 沈 下 を 検 討 す るO

ト ロ

ベ タ

15 トン/ば 面 の 圧 力

6.25

7.  15 rn 

1.80 ~/crff 上 部 粘

1.85 ~/crff 1.  9 ~

粗 砂 の

2.5m 

4 ; :

..ー‑

: ヌ ロ

.<,ー.、一 構 造 物 、 目 置 o. 

ぺ . ‑ r : 子どなり

6

...:γ:

: v

iミjぷぷ話忌ぷ:毛必毛

J@@J::@:;γ: 二逗J 自然水位 7.1Br~ •• :.~:I 7.0

8y‑J@e:.e;e e.f:.@・. . " ・ 10 

上部粘

2

5.0 下部粘

14 

~ 0 ‑.~ 0 ".: 0  .0 0  0" O. 0 "!. 0 o ̲0;.0

16

5eu. o 00000 00 . Jぅ. .0..  0.‑.:  ‑:  :0..  18 

12 

20  22  24 

力 よ り 静 水 庄 を 減 ず る ) は 次 の よ う に な るO

初 期 圧 力Plの計算

中 心 ま で の 土 被 り に な る 有 効 圧 (

a) 

(7)

f 1 合 計 有 効 圧 力

(?7ι)  /m2 /m2

。"‑'2?7L )  2.  5  1. 80 2.  50 4.50  4.50 

(地下水の 1. 85 4.65  8.60  8.60 

上 部 砂 7.0 

(地下水の下) 0.85 2.35  1. 94  1. 94  下 部 粘 9.5 "''14.5?7ι)  2.5  0.94 2.50 3.30  3.30 

18.34  t / aT  I  18.34 

b) 最 終 庄 力Pzの計 の 等 分 切 り 底 で あ る か ら ?

(q )は 15t/m2で あ る が ヲ こ の が 加 わ る 面 は 地 下 6.25nιの根 に お け る 増 加 圧 力 ( ムPo) は 根 掘 部 分 の 土 の lくと

P 15.00  ‑ ( 1. 85 6.25  )  4.04 t/.が と な るO

により 中 心 に 生 ず る 増 加 圧 力 ( ムP) 15分 勾 配 の を使って してみるO

qo  ム.LO 二二 Pとすると 4.04  t /m 812 m よって Po 3, 280 

中 心 ま で の 深 さ Z 14.50  6.  25 ?7ι  8.25 m/  で あ る か ら 中 心 に お け る 分 とすれば,

A 1415 

P

233 /ν 

A 1415 

P2  Pl十 ムγ 18.34 2.33 20.67 t/ c) 最 終 沈

この 十 層 のA より P1Pz e ると の ご と く で あ るO

(K9 / crfl  )  1834  724

2067  0.729 

ブ ー シ 不 ス ク より F

A

同門t

vh

O u⁝ 

一 な

υ

!? ×  500  1. (n) 

(8)

42

︑ ︑

z

G

この (Ov )の{誌は次の加くでみるO

Ov  2.  54 ‑3 

また 250 cmで あ る か ら T.  目立 の式より Ov 

T x 2.5  102  ) 2  2.85  107 Tsec 2.54  10‑

1 365  24  60  60  3.15  10 (sec)  と な る か ら 1 Time  ac Ti 

Ti  3.15  10

1. 11  2.85  10

こ れ を テ ル ッ ア ギ ー ・ ベ ッ グ の 時 関 係 数 と 求 め る と 92 

よって 1年 後 の 投 下 量 (S)は

との から, Ti 1.11  に 対 す るU

1. O.  92  1. 38 (cm)となる。

交 換 誌 の 紹 介

の交換誌は 郷 土 の 科

/1  J7ljt詰 ( 地 球 の 階 層 を こ う 教 え る )

の と お り で すO た い 方 は

ケ日

J16.  64  (69‑12) 

ま で お 出 か け く だ さ し ¥

秋 田 地 と)11  ( 

J 13 (70‑7)  J16.  27  (70  8)  70  7)  16 (70 ‑

vo  1.jfG. .......  (7 0 ‑3 '" 1  vol. 23 必 2~3 (70  3.7) 

漏 出 (70 5)  2 (70‑3) 

;16.14 (702)  2 (70‑3) 

B

1k g 

tudy  ur e 

ぷL

古 小

崎 県 地

静 岡 教 育 研 究 会 誌

北海

!I 

秋田 石川 日 本 理 科 教

大阪白 鹿 児

教育 i古学会 地 学 教 育 研 究 会

地学会

県 理 科 教 青 研 究 会 高 校 部 会

参照

関連したドキュメント

国土交通省  関東地方整備局  霞ヶ浦導水工事事務所      持丸  章治  鹿島・前田特定建設工事共同企業体        フェロー会員  川端  僚ニ  鹿島建設株式会社  土木設計本部     

外部 表面 や表面酸素,結 合破 断面へ の吸着 や層間 へのモ ノマー やダイマーの吸着 を示

た。④此いしゃ……ふとれて、……おき忘れて、……たづねらる

Figure  第Ⅰ調査区 SK9 土坑出土遺物  第Ⅰ調査区 SX3075 土坑は、 覆土に黒色の炭化物を大 量に含んだ不整形な土坑で、

腐植含量と土壌図や地形図を組み合わせた大縮尺土壌 図の作成 8) も試みられている。また,作土の情報に限 らず,ランドサット TM

入札説明書等の電子的提供 国土交通省においては、CALS/EC の導入により、公共事業の効率的な執行を通じてコスト縮減、品

測定結果より、凝縮器の冷却水に低温のブライン −5℃ を使用し、さらに凝縮温度 を下げて、圧縮比を小さくしていくことで、測定値ハ(凝縮温度 10.6℃ 、圧縮比

[r]