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Academic year: 2021

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巻頭言

本研究所の前身である金沢大学がん研究所は,昭和47年に設立されました。設立 以来今日までに,がん転移を誘導する蛋白分解酵素の発見,がんの転移や浸潤に関 与する生体応答機構の解明,がん幹細胞特性を制御する分子基盤の解明,分子標的 薬の耐性機構の解明など,基礎研究と臨床研究を一体的に推進し,本研究所は大き な成果を挙げて来ました。

これらの成果を踏まえるとともに,がんによる死亡率の多くを占める「転移」や

「薬剤耐性」の克服を目指し,がん進展機構の本態を解明することこそが,研究所 の重要な使命と考えています。このミッションを遂行するため,「がん幹細胞」「が ん微小環境」の制御機構を解明し,新たな標的分子を特定するため,平成22年度に

「がん幹細胞研究」「がん微小環境研究」「がん分子標的探索」「がん分子標的医療開 発」の4つの研究プログラムからなる研究組織へ改組しました。さらに,基礎部門 の角間キャンパスへの移転を契機に,当研究所にて開発された研究資源や,設置さ れた設備を共同利用資源として整備し,学内外のがん研究者との共同研究の推進を 行ないました。そして,平成23年度より「がんの転移・薬剤耐性に関する先導的共 同研究拠点」として全国共同利用・共同研究拠点として認定され,拠点活動を展開 しています。この認定を契機に研究所の名称を「がん進展制御研究所」へ変更し,

がん進展機構に焦点をあてた研究のミッションを一層明確にしました。

また,我々は次世代のがん研究者の育成・開拓も重要な研究所のミッションと位 置づけています。平成25年度には,日本学術振興会の「頭脳循環を加速する若手研 究者戦略的海外派遣プログラム」に採択され,若手研究者の世界最先端の研究室へ の派遣を実施しています。また,「テニュアトラック普及・定着事業」の採択による テニュアトラック教員を新規採用し,金沢大学の支援による女性研究者 skilled

specialistを新規採用するなど,若手研究者および女性研究者の育成・開拓を積極的

に実施しています。

国際的連携では,平成25年度に,韓国ソウル大学がん研究所との研究所間協定を 締結し,平成23年の中国復旦大学がん研究所との協定とともに,東アジア地域にお けるがん研究ネットワークを強化しました。

このような取組みを通して,我々は受け継いだ研究所の研究水準を高く保ちなが ら,がん進展機構研究の国際的な中核的研究施設となることを目指して,教職員一 丸となって鋭意努力しています。ここに,本年度の取組みを金沢大学がん進展制御 研究所年報として報告致します。

金沢大学がん進展制御研究所長 大島正伸 巻頭言

本研究所の前身である金沢大学がん研究所は,昭和47年に設立されました。設立 以来今日までに,がん転移を誘導する蛋白分解酵素の発見,がんの転移や浸潤に関 与する生体応答機構の解明,がん幹細胞特性を制御する分子基盤の解明,分子標的 薬の耐性機構の解明など,基礎研究と臨床研究を一体的に推進し,本研究所は大き な成果を挙げて来ました。

これらの成果を踏まえるとともに,がんによる死亡率の多くを占める「転移」や

「薬剤耐性」の克服を目指し,がん進展機構の本態を解明することこそが,研究所 の重要な使命と考えています。このミッションを遂行するため,「がん幹細胞」「が ん微小環境」の制御機構を解明し,新たな標的分子を特定するため,平成22年度に

「がん幹細胞研究」「がん微小環境研究」「がん分子標的探索」「がん分子標的医療開 発」の4つの研究プログラムからなる研究組織へ改組しました。さらに,基礎部門 の角間キャンパスへの移転を契機に,当研究所にて開発された研究資源や,設置さ れた設備を共同利用資源として整備し,学内外のがん研究者との共同研究の推進を 行ないました。そして,平成23年度より「がんの転移・薬剤耐性に関する先導的共 同研究拠点」として全国共同利用・共同研究拠点として認定され,拠点活動を展開 しています。この認定を契機に研究所の名称を「がん進展制御研究所」へ変更し,

がん進展機構に焦点をあてた研究のミッションを一層明確にしました。

また,我々は次世代のがん研究者の育成・開拓も重要な研究所のミッションと位 置づけています。平成25年度には,日本学術振興会の「頭脳循環を加速する若手研 究者戦略的海外派遣プログラム」に採択され,若手研究者の世界最先端の研究室へ の派遣を実施しています。また,「テニュアトラック普及・定着事業」の採択による テニュアトラック教員を新規採用し,金沢大学の支援による女性研究者 skilled

specialistを新規採用するなど,若手研究者および女性研究者の育成・開拓を積極的

に実施しています。

国際的連携では,平成25年度に,韓国ソウル大学がん研究所との研究所間協定を 締結し,平成23年の中国復旦大学がん研究所との協定とともに,東アジア地域にお けるがん研究ネットワークを強化しました。

このような取組みを通して,我々は受け継いだ研究所の研究水準を高く保ちなが ら,がん進展機構研究の国際的な中核的研究施設となることを目指して,教職員一 丸となって鋭意努力しています。ここに,本年度の取組みを金沢大学がん進展制御 研究所年報として報告致します。

金沢大学がん進展制御研究所長 大島正伸

参照

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