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大学教員に対する業務命令(配転命令)拒否を理由とする普通解雇の有効性 : 学校法人越原学園(名古屋女子大学)事件・名古屋高判平26.7.4労判1101号65頁、名古屋地判平26.2.13労判1101号71頁

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Academic year: 2021

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論 文

Abstract

This paper, as reason and that the professor of the University has refused to duties in-structions that are inin-structions from the university, since dismissed, is intended to exam-ine the cases that statute of limitations in search of confirmation such as invalid dismissal the university as the other party.

要 約 本稿では、大学教授がその使用者から命じられた配置転換命令を拒否したことを理 由として、解雇処分を受けたことにつき、同人が解雇無効に係る確認訴訟を提起した 事案について検討を図り、配転命令権の合理的範囲を研究するものである。 キーワード 大学教授(University professor) 労働契約(Labor contract) 業務命令(Orders)

大学教員に対する業務命令

(配転命令)

拒否

を理由とする普通解雇の有効性

――学校法人越原学園(名古屋女子大学)事件・名古屋高判

平26.7.4労判1101号65頁、名古屋地判平26.2.13労判1101号71頁――

日野 勝吾

(1)

The Effectiveness of the Dismissal

on the Grounds of Duties Instruction Violations

of Professor of University

HINO, Shogo

(2)

はじめに

本稿は、私立大学における教員が使用者から命ぜられた教職員研修室勤務に係る業務命令(配 転命令)につき、それを拒否したことなどを理由として、普通解雇の処分を受けたことから、使 用者を相手方として解雇無効の確認等を求めて出訴した事案を検討するものである。 周知のとおり、昨今の大学を取り巻く環境は非常に厳しく、大学教員の任期制を法律上認め た、「大学の教員等の任期に関する法律」(平成九年六月十三日法律第八十二号)を端緒にしなが ら、大学教員の雇用そのものが争われるケースが増加しつつある。例えば、研究・教育水準及び 社会活動(アウトリーチ活動)実績が極めて高い教員にあっても、任期満了等を理由にして労働 契約を終了させるパターンが顕著であり、筆者自身もそうした教員の慟哭に接することもある。 同法第1条によると、「大学等において多様な知識又は経験を有する教員等相互の学問的交流 が不断に行われる状況を創出することが大学等における教育研究の活性化にとって重要であるこ とにかんがみ、任期を定めることができる場合その他教員等の任期について必要な事項を定める ことにより、大学等への多様な人材の受入れを図り、もって大学等における教育研究の進展に寄 与すること」を目的としている。しかし、現実には、同法の趣旨・目的である「教員の流動性向 上による教育研究の活性化」は表面的に留まっており、教員自身の雇用不安から、挑戦的な研 究・教育はリスクがあるとして敬遠せざるを得ず、他の大学や研究機関等との人材交流も逓減し ている傾向にある。そうなると教員自身の能力を高めることや、大学における教育研究の活性化 にも影響が生じうる。 以下では、上記の問題意識を踏まえつつ、学校法人越原学園(名古屋女子大学)事件(名古屋 高判平26.7.4労判1101号65頁、名古屋地判平26.2.13労判1101号71頁)を取り上げて、大学教員に 対する業務命令(配転命令)拒否を理由とする普通解雇の有効性について考察する(2)。

1.

事実

(1) 当事者 X(原告、被控訴人)は、平成 2年4月、名古屋女子大学文学部国際言語学科のフランス語講 師として採用され、平成6年に助教授、平成15年に教授に昇格したものである。なお、専門はフ ランス語教授法とフランス哲学である。一方、Y(被告、控訴人)は、学校法人越原学園であり、

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参照

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