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防災科学技術研究所

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(1)

防 災 科 学 技 術 研 究 所 研 究 資 料

National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention, Japan

Technical Note of the National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention Technical Note of the National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention

独立行政法人

防災科学技術研究所

281

No. 281 No. 281

A Study on Strong-Motion Maps for Scenario Earthquakes in the West Coast of Lake Biwa Fault Zone

琵琶湖西岸断層帯の地震を想定した 地震動予測地図作成手法の検討

October 2005

(2)
(3)

琵琶湖西岸断層帯の地震を想定した地震動予測地図作成手法の検討

藤原 広行・河合 伸一・青井 真・㓛刀 卓・

石井 透・早川 讓・森川 信之・小林 京子・

大井 昌弘・先名 重樹・奥村 直子

独立行政法人 防災科学技術研究所 特定プロジェクトセンター

独立行政法人防災科学技術研究所では、「地震調査研究の推進について-地震に関 する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策-」(平成 11年4月)に基づき、地震調査研究推進本部地震調査委員会により進められている

「全国を概観した地震動予測地図」の作成に資するため、平成13年4月より、特定プ ロジェクト「地震動予測地図作成手法の研究」を実施しており、その研究の一環と して震源断層を特定した地震動予測地図作成手法の検討を行ってきた。

本研究資料では、琵琶湖西岸断層帯の地震を想定した地震動予測地図作成に必要

な検討を実施し、その成果をとりまとめた。本検討結果は、地震調査研究推進本部

地震調査委員会が作成する「震源断層を特定した地震動予測地図」の具体的な作成

事例に資するものとして位置づけられる。

(4)
(5)

1.はじめに 1

2.地震動予測地図作成条件 3

3.地下構造モデルの設定

3.1 地下構造モデル設定の考え方と方針 5

3.2 対象地域の地質環境 7

3.3 伝播経路モデル 14

3.4 深部地盤構造モデル 15

3.5 浅部地盤構造モデル 43

4.断層モデルの設定

4.1 震源断層の推定 53

4.2 巨視的断層パラメータの設定 62

4.3 微視的断層パラメータの設定 67

4.4 特性化震源モデル 68

5.簡便法による地震動評価

5.1 計算条件と計算方法 73

5.2 計算結果 75

6.詳細法による地震動評価

6.1 計算条件と計算方法 81

6.2 詳細法工学的基盤で評価された地震動の時刻歴と周期特性 85

6.3 詳細法工学的基盤で評価された地震動の速度最大値 100

6.4 詳細法工学的基盤から地表に至る表層地盤の速度増幅率 108

6.5 地表で評価された地震動の速度最大値と計測震度 109

(6)

7.1 詳細法による計算結果と簡便法の距離減衰式の比較 115 7.2 詳細法による Case1 と Case2 の評価結果の比較 117

7.3 結果の考察 121

8.おわりに 123

付録A.簡便法計算手法 125

付録B.詳細法計算手法 129

参考文献 139

謝辞 151

(7)

- 1 -

1.はじめに

独立行政法人防災科学技術研究所では、地震調査研究推進本部地震調査委員 会が進めている「全国を概観した地震動予測地図」の作成に資するため、平成 13 年 4 月より、特定プロジェクト「地震動予測地図作成手法の研究」を開始し、

地震調査委員会及び関連する部会・分科会の指導の下に、実際の地震動予測地 図作成に関する作業を実施している。地震動予測地図には「確率論的手法によ る地震動予測地図」と「震源断層を特定した地震動予測地図」の2種類あるが、

本研究資料では、後者の震源断層を特定した地震動予測地図のうち、特に、琵 琶湖西岸断層帯の地震を想定した強震動評価に関する検討をまとめた。

本研究資料では、地震調査委員会から公表された「琵琶湖西岸断層帯の長期 評価について」(平成15年6月11日)の評価結果に基づき、地震動の計算に 必要なパラメータの設定、具体的には、地震動予測地図作成領域の設定、強震 動予測に必要な三次元地下構造モデルと特性化された断層モデルの設定を行っ た。次に、経験的距離減衰式を用いた簡便法および高精度な広帯域ハイブリッ ド法を用いた詳細法により地震動を計算し、地震動予測地図作成のために必要 な検討を実施した。

(8)
(9)

- 3 -

2.地震動予測地図作成条件

図 2-1 に、地震動予測地図作成領域を示す。本検討では、想定琵琶湖西岸断層 帯地震に対して、簡便法( 付録 A 参照 )と詳細法( 付録 B 参照 )によりそれ ぞれ地震動を評価し、地震動予測地図を作成する。図 2-1 の全領域が簡便法によ る地震動予測地図作成領域で、その範囲は次の通りである。

東経 135.0°~137.0° 北緯 34.0°~36.5°

図中の矩形領域は詳細法による地震動予測地図作成領域で、後述( 6 章 )する ように、実際には、簡便法による地震動評価結果をも踏まえて設定したもので ある。詳細法による地震動予測地図作成領域は 65 km × 170 km の矩形領域で、

短手方向を x 方向、長手方向を y 方向とする直交座標系で扱い、領域の四隅の x 座標と y 座標( 単位:km )およびそれらの計算機上での東経と北緯( 単位:

度 )を併記すると次のようになる。

x [km] y [km] 東経 [deg] 北緯 [deg]

0 0 135.800000 35.850000 65 0 136.482733 35.678693 0 170 135.254084 34.384546 65 170 135.936817 34.213239

また、図中の△印は詳細法工学的基盤での時刻歴例示地点で、後述( 6 章 )す るように、実際には、断層との相対位置関係から見て特徴的な地震動になると 判断される地点や地域の中心都市の地方自治体中央庁舎位置に最も近い格子点 の中から 8 地点を選んだものである。以下に、各地点の 略号・庁舎名・東経・

北緯(各々60 分法表示と度単位小数表示)を列挙する。

TSU 敦賀市役所 136 03 30 136.05833 35 38 32 35.64222 IMA 今津町役場 136 02 11 136.00364 35 24 09 35.40250 HIK 彦根市役所 136 15 46 136.26278 35 16 16 35.27111 KUS 草津市役所 135 57 46 135.96280 35 00 35 35.00972 OTS 大津市役所 135 51 27 135.85750 35 00 53 35.01472 KYO 京都市役所 135 46 16 135.77111 35 00 30 35.00833 OSA 大阪市役所 135 30 18 135.50500 34 41 26 34.69056 NAR 奈良市役所 135 48 28 135.80778 34 40 55 34.68194

(10)

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簡便法による地震動予測地図作成領域:上図全領域 詳細法による地震動予測地図作成領域:図中矩形領域 詳細法工学的基盤での時刻歴例示地点:△印

図 2-1 地震動予測地図作成領域

(11)

- 5 -

3.地下構造モデルの設定

3.1 地下構造モデル設定の考え方と方針

地表における地震動予測計算に必要とされる地下構造モデルとしては、図 3.1-1 に示すように震源から地表までを対象としている。地下構造モデルを作成 するには、必要となる資料やモデル作成の手法によって、以下のモデルを設定 する必要がある。

・伝播経路モデル:震源から対象地域の地震基盤までの広域の地下構造

・深部地盤構造モデル:対象地域の地震基盤から工学的基盤までの地下構造

・浅部地盤構造モデル:対象地域の工学的基盤から地表までの地下構造 地震基盤とは、S波速度で 3km/s 程度以上の地層

工学的基盤とは、S波速度で 400m/s 程度の地層

図 3.1-1 地震動の伝播経路と地下構造モデル

3.1.1 伝播経路モデル

伝播経路モデルの対象範囲は、想定地震の断層モデルが平面的にも深さ方向 にも十分入る領域とする。したがって、プレート、上部マントル、下部地殻、

(12)

上部地殻が含まれ、深さは 40km 程度までを考える。

伝播経路モデルの設定に際しては、文献調査を行い、最新の知見を反映させ ることを基本とする。必要なパラメータは、層厚、P波速度、S波速度、密度、

Q値(Qp、Qs)である。

3.1.2 深部地盤構造モデル

深部地盤構造モデルの対象範囲は、地震基盤以浅で工学的基盤までの地層を 対象とする。深部地盤構造モデルの設定に際しては、伝播経路モデルの設定と 同様に文献調査を行い、最新の知見を反映させることを基本とする。

伝播経路モデルおよび深部地盤構造モデルにおいては、理論的評価手法によ る地震動の計算を行うことから、3次元のモデル化を行う。

3.1.3 浅部地盤構造モデル

浅部地盤構造モデルの対象範囲は、工学的基盤から地表までの地層を対象と する。浅部地盤構造モデルの作成の考え方には、下記の2種類のものがある。

①計算対象範囲及びその周辺地域を簡易的な手法によって地震動を算出す る方法として、国土数値情報の微地形区分を用いた増幅倍率を求める。

②ハイブリッド法によって算出された工学的基盤における地震波形を用い て応答計算によって地表の地震動を求めるための地盤モデルの作成。

本検討では、①の考え方に基づいて浅部地盤構造のモデル化を行うこととし、

国土数値情報が基準地域メッシュ(第三次地域区画)(約 × メッシュ)

となっていることから、基準地域メッシュごとに微地形分類を行い、松岡・翠 川()および藤本・翠川()の方法によって増幅倍率を求める。

(13)

3.2 対象地域の地質環境

- 7 - 3.2 対象地域の地質環境

本検討では、琵琶湖西岸断層帯を起震断層とする地震動予測地図を作成する ため、琵琶湖周辺を中心とする近畿地方中北部を検討対象地域とした。

図 3.2-1 に近江、京都、および奈良盆地周辺地域の地形図、図 3.2-2 に地質平 面図、図 3.2-3 に重力ブーゲー異常分布を示す。これら盆地では、中古生層およ び花崗岩類を基盤岩類として、新第三紀中新世の第一瀬戸内層群、鮮新世 前 期・中期更新世の古琵琶湖層群および大阪層群、後期更新世 完新世の段丘堆 積物、沖積層が分布している。

基盤岩類は丹波帯の中古生層、領家帯の花崗岩類、湖東流紋岩類などからな る。湖東流紋岩類は近江八幡市から東近江市付近の湖東平野に分布しており、

沖積低地で残丘状の山地を形成している。

第一瀬戸内層群は近畿地方の神戸層群と同時期の地層であり、鮎河層群と呼 ばれる。本地域では、分布は小規模であり、甲賀市東方の鈴鹿山脈西麓などに 分布している。大阪平野では、大阪層群の下位に神戸層群が伏在している。

古琵琶湖層群は琵琶湖周辺地域から伊賀・上野盆地にかけて分布しており、

琵琶湖湖底下や沖積低地下にも伏在している。砂礫、砂、シルト、粘土などの 淡水成の堆積物からなる。図 3.2-4 に古琵琶湖層群の層序を示す。古琵琶湖層群 は、下位から上野累層、伊賀累層、阿山累層、蒲生累層、草津累層、堅田累層、

琵琶湖累層に区分される(吉川・山崎,1998)。図 3.2-5 に古琵琶湖層群の柱状 図および対比図を示す。図には地表踏査により作成された柱状図とともに、琵 琶湖およびその周辺の深層ボーリングの柱状図が示されている。南方の伊賀・

上野盆地には、草津累層以下の層準が分布し、琵琶湖周辺には堅田累層より上 位の地層が分布している。最上位の琵琶湖塁層は、現在とほぼ同じ位置の琵琶 湖に堆積した地層であり、粘土層が優勢な地層からなる。琵琶湖塁層基底部の 年代は約 41 42 万年前と考えられている(吉川・山崎,1998)。古琵琶湖層群 の最深部は堅田の北東にあるが、琵琶湖塁層の最深部は堅田北東および高島北 東方付近にある。また、琵琶湖湖底の最深部は高島北東にある。古琵琶湖層群 堅田累層の堆積盆地の中心は堅田付近あるが、堆積盆地の中心が高島北東に移 動していると考えられている。

段丘堆積物は最高位・高位・中位・低位段丘堆積物に区分される。湖西の饗

庭野丘陵、堅田丘陵、湖南の瀬田丘陵、および湖東の水口・八日市丘陵付近に

分布している。沖積低地では沖積層下に段丘堆積物相当層が伏在しており、琵

(14)

琶湖湖底下の琵琶湖塁層にほぼ対比される(図 3.2-5)。

沖積層は琵琶湖湖底下では約 30m の厚さであるが、沖積低地では 10m 前後と 薄い。

京都および奈良盆地には大阪層群が分布している。古琵琶湖層群と大阪層群 はほぼ同時期の地層であるが、古琵琶湖層群が淡水成の堆積物であるのに対し て、大阪層群には海進に伴う海成粘土層が認められる。京都市(2000,2001,

2003)の基準ボーリング(KD-0,KD-1,KD-2)によると、京都盆地における大 阪層群の厚さは、北から南に向かって厚くなり、巨椋池干拓地付近の KD-0 で 694m である。また、Ma3、Ma4、Ma5、Ma6、Ma9の海成粘土が確認され ている。KD-0 では、基盤岩類との境界に近い大阪層群の最下部付近に、鮮新世 と更新世(新第三紀と第四紀)の境界がある。

(15)

3.2 対象地域の地質環境

- 9 -

-100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0 20000 40000

-220000 -200000 -180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

-6000 -5000 -4000 -3200 -2800 -2200 -1600 -1200 -800 -400 -200 0 50 100 150 200 300 400 600 800 1000 1200

135.5 136

35 35.5

36

34.5

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㩷 図 3.2-1 琵琶湖周辺の地形図

数値地図

250m

メッシュ(標高)(国土地理院)

(16)

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図 3.2-2 地質平面図

100 万分の 1 日本地質図第 3版 CD-ROM 版(地質調査所, 1992)

(17)

3.2 対象地域の地質環境

- 11 -

-100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0 20000 40000

-220000 -200000 -180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

-85 -75 -65 -55 -45 -35 -25 -15 -5 5 15 25 35 45 55 65 75 85

O)CN

図3.2-3 重力ブーゲー異常分布(仮定密度2.67g/cm)

日本重力CD-ROM(地質調査所, 2000)

(18)

図3.2-4 古琵琶湖層群の層序図(吉川・山崎,1998)

(19)

3.2 対象地域の地質環境

- 13 -

図3.2-5 古琵琶湖層群の柱状図および対比図

(20)

3.3 伝播経路モデル

震源モデルから地震基盤までの伝播経路のモデルについて図3.3-1に示すよう に設定した。

上部地殻上面の深さおよびP波速度については、青木・村松(1974)による 御母衣外山測線の爆破地震探査結果や村上ほか(1988)による大阪湾北港爆 破観測、さらに微小地震の震源分布等をもとに、深さを 3km、P波速度を 6.0km/s とした。

下部地殻上面(コンラッド面)の深さおよびP波速度については、Zhao et al.

(1992, 1993)による琵琶湖西岸断層帯周辺の深さや微小地震の震源分布等を考 慮して、深さを 18km、P波速度を 6.7km/s とした。

上部マントル上面(モホ面)の深さおよびP波速度は、Zhao et al.(1992, 1993)

による琵琶湖西岸断層帯周辺の平均的な深さから 35km、P波速度を 7.8km/s と した。

S波速度と密度については、Ludwig et al.(1970)によるP波速度とS波速度、

密度の関係より設定した。

減衰特性(Q値)については、情報がないため、森本・富樫断層帯および砺 波平野断層帯・呉羽山断層帯の強震動評価で設定された値を参考に設定した(地 震調査研究推進本部地震調査委員会、2003a, 2004)。

Vp=5.2km/s Qp=200 Vs=3.1km/s Qs=100

2.6g/cm3

Vp=6.0km/s Qp=300 Vs=3.4km/s Qs=150 =2.7g/cm3

Vp=7.8km/s Qp=500 Vs=4.4km/s Qs=250 =3.3g/cm3

3km

18km

40km

Vp=6.7km/s Qp=500 Vs=3.8km/s Qs=250 =2.9g/cm3

35km

70

図 3.3-1 想定琵琶湖西岸断層帯における伝搬経路モデルの模式断面図

(21)

3.4 深部地盤構造モデル

- 15 -

3.4 深部地盤構造モデル

琵琶湖西岸断層帯を震源とする地震の強震動予測地図を作成するため、深部 地盤構造モデルを検討した。なお、大阪平野(香川ほか,2003)および京都盆 地(京都市,2003)は、既往の地下構造モデルを利用した。

近江、京都、および奈良盆地では、中古生層および花崗岩を基盤岩類として、

これを古琵琶湖層群や大阪層群の鮮新更新統が覆っている。鮮新更新統は 未固結な地層であり、基盤岩類との物性値の差が大きい。一方、琵琶湖や京都 盆地では、反射法地震探査により、基盤岩類の上面深度が精度よく把握されて いる。これらのことから、最初に基盤岩類上面の等深線図を作成し、基盤岩類 と堆積物を区分して速度構造モデルを検討した。

モデル作成の手順は次のとおりである。

①基盤岩類上面の等深線図作成

②盆地下における基盤岩類の風化帯の設定

③古琵琶湖層群および大阪層群の速度構造のモデル化

④山地における基盤岩類の風化帯の設定

⑤物性値の設定

⑥3次元速度構造モデルの作成

(22)

3.4.1 文献の収集・整理

図 3.4-1 (1)(5) に文献による調査位置を示す。

(1)近江盆地

琵琶湖ではマルチチャンネル反射法地震探査が行われており(Horie and Tanaka, 1983)、琵琶湖層群基底面と基盤岩類上面の深度が面的に把握されてい る(図 3.4-1 (3), (6))。そのほかに活断層調査を目的とした反射法地震探査がある。

また、深層ボーリングとして、琵琶湖(掘進長 1,400m)、野洲沖(掘進長 1,000m)、

アクティバ、烏丸などのボーリングがあり(図 3.4-1 (1))、烏丸ボーリングでは 音波検層が行われている。屈折法地震探査は伊藤ほか(1982)の1測線のみで ある(図 3.4-1 (2), (7))。微動アレイ探査は彦根市(宮腰ほか,1998b)と近江八 幡市(Tsutsui and Kobayashi, 1989)で行われている(図 3.4-1 (5))。

文献位置に示すように、琵琶湖西岸の高島市や彦根市から東近江市にかけて の湖東地域でデータが少ない。なお、琵琶湖から中国地方にのびる地殻構造探 査が行われているが、最上部の速度層が 5.0km/s 以上であり、地震基盤以浅のモ デルの検討では使用しなかった。

(2)伊賀・上野盆地

物理探査やボーリングデータがないことから、Kawabe(1989)の地質断面図 により、基盤岩類の深度を推定した。

(23)

3.4 深部地盤構造モデル

- 17 -

(3)京都盆地

京都市(1999b,2000,2001,2002b,2003)により、地下構造調査が行われ ている。その主要な調査は、P波反射法地震探査7測線(測線延長 65km)、P 波屈折法地震探査(測線延長 56.5km)、基準ボーリング3本(掘進延長 1,500m)、

PS検層3本(延べ 1,500m)、微動アレイ探査 16 地点、重力探査 534 地点など である。そのほかに、京都市(1997,1998,1999a,2002a)の活断層調査により、

P波反射法地震探査が行われている。

京都市はP波反射法地震探査、基準ボーリング、および重力データにより、

基盤岩類上面の詳細な等深線図を作成し、速度構造モデルを構築している。本 資料における京都盆地のモデルは、京都市から提供されたデータを用いた。

(4)奈良盆地

奈良盆地東縁断層系および金剛断層系の活断層調査で反射法地震探査が行わ れている(奥村ほか,1997;佐竹ほか,1999)。また、北ほか(1993)による反 射法地震探査と宮腰ほか(1998a)による微動アレイ探査がある。

(5)大阪平野

香川ほか(2003)は反射法地震探査とボーリングデータにより、大阪平野の 基盤岩類上面の等深線図および速度構造モデルを作成している。本資料におけ る大阪平野のモデルは、香川ほか(2003)のデータを使った。

(6)亀岡盆地

近畿農政局計画部資源課(1973)はボーリングおよび重力データにより、基 盤岩類上面の等深線図を作成している。また、京都府(2003)は活断層調査を 目的として、反射法地震探査を実施している。

(7)敦賀平野など

中沢ほか(1993)によると、敦賀平野における第四系の厚さは約 170m であ る。

(24)

-50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0 10000 20000 30000 40000 50000 -150000

-140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

135.5 136 136.5

35 35.5

36

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図3.4-1 (1) 文献による調査位置(深層ボーリング)

◎は基盤岩類に達したボーリング。括弧内は到達深度

(25)

3.4

深部地盤構造モデル

- 19 -

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

-180000 -170000 -160000 -150000 -140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

135.5 136

35 35.5

36

34.5

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図3.4-1 (2) 文献による調査位置(屈折法地震探査)

(26)

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000 -180000

-170000 -160000 -150000 -140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

135.5 136

35 35.5

36

34.5

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図3.4-1 (3) 文献による調査位置(反射法地震探査)

(27)

3.4

深部地盤構造モデル

- 21 -

-50000 -40000 -30 00 0 -2000 0 -10000 0 10000 20000 30 00 0 4000 0 50000 -150000

-140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -9 00 00 -8 00 00 -7 00 00 -6 00 00 -5 00 00 -4 00 00 -3 00 00 -2 00 00 -1 00 00 0

FKIH 02

FKIH 04

FKIH05

FKIH06

FKIH 07

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GIFH 29 KYT H04

MIEH01

M IEH02

MIEH10

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SIGH 01 SIGH0 2

SIGH 03

SIGH 04

FKI004

FKI00 5

FKI006

FKI007

FKI008 F KI009

F KI0 10

GIF012

GIF017

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KYT009

KYT010

KYT0 11

KYT012

KYT013

KYT 014

MIE001

M IE00 2

M IE004

MIE005

M IE00 6

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OSK004 OSK005

SIG0 01

SIG002

SIG003 SIG004

SIG005 SIG0 06

SIG0 07

SIG008

SIG009 SIG010

SIG011

SIG012

135.5 136 136.5

35 35.5

36

図3.4-1 (4) 文献による調査位置(K-NET、KiK-net)

(28)

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000 -180000

-170000 -160000 -150000 -140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

135.5 136

35 35.5

36

34.5

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図3.4-1 (5) 文献による調査位置(微動アレイ探査)

(29)

3.4

深部地盤構造モデル

- 23 -

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図3.4-1 (6) マルチチャンネル反射法地震探査結果(9―1測線;Horie, 1983)

図3.4-1 (7) 琵琶湖湖底屈折法地震探査解析結果(伊藤ほか,1982)

(30)

3.4.2 基盤岩類上面の等深線図作成

図3.4-2 (1) に基盤岩類上面深度の等深線図、図3.4-2 (2) に基盤岩類上面標高の 等深線図を示す。また、図3.4-2 (3) に地質断面図に物理探査データをプロットし た図を示す。

琵琶湖周辺地域では、基盤岩類を覆って鮮新更新統の古琵琶湖層群が分布 している。また、古琵琶湖層群の最上部には、琵琶湖層群が分布している。琵 琶湖層群は琵琶湖湖底下に堆積した粘土層であり、陸域の段丘堆積物に対比さ れる。琵琶湖層群、古琵琶湖層群および基盤岩類はそれぞれ物性値が異なり、

速度層境界をなすと考えられる。琵琶湖周辺地域では、マルチチャンネル反射 法地震探査および琵琶湖西岸地域の深層ボーリングで基盤岩類上面および古琵 琶湖層群上面の深度が確認されている。等深線図はこれらのデータに基づいて 作成した。彦根から近江八幡にかけての湖東地域では、基盤岩類の深さについ てのデータがないため、石田ほか(1984)の重力探査データなどを参考に、基 盤岩類の深さを推定した。

基盤岩類は沖島および近江八幡付近に露出し、起伏に富んだ形状をなしてい るが、湖東から湖西に向かって深くなっている。最深部は堅田北東方、高島東 方北東方にある。京都盆地では、基盤岩類上面深度は北から南に向かって深 くなり、最深部は巨椋池干拓地付近にある。

(31)

3.4

深部地盤構造モデル

- 25 -

-70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0 10000 20000 30000 40000 -180000

-170000 -160000 -150000 -140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

20 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

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図3.4-2 (1) 基盤岩類上面深度の等深線図

(32)

-180000 -170000 -160000 -150000 -140000 -130000 -120000 -110000 -100000 -90000 -80000 -70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0

-70000 -60000 -50000 -40000 -30000 -20000 -10000 0 10000 20000 30000 40000

-3000 -2000 -1500 -1000 -800 -600 -400 -200 -100 0 50 100 150 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

135.5 136

35 35.5

36

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図3.4-2 (2) 基盤岩類上面標高の等深線図

(33)

3.4

深部地盤構造モデル

- 27 -

図3.4-2 (3) 地質断面図と物理探査データ

-100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0 20000 40000

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-220000 -200000 -180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

-6000 -5000 -4000 -3200 -2800 -2200 -1600 -1200 -800 -400 -200 0 50 100 150 200 300 400 600 800 1000 1200

135.5 136

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(34)

3.4.3 盆地下における基盤岩類の風化帯の設定

(1)地震基盤のP波速度

琵琶湖の屈折法地震探査(伊藤ほか,1982)および京都盆地南部の屈折法地 震探査(狐崎ほか,1971)によると、基盤岩類のP波速度は 5.2km/s である。こ れらの文献から、地震基盤のP波速度を 5.2km/s とする。

(2)盆地下における基盤岩類風化帯の設定

図 3.4-3 (1)~(3) に示す京都盆地における基準ボーリングのPS検層によると、

基盤岩類のP波速度は 5.0km/s に達していない。これより、基盤岩類の最上部は 風化帯を伴うものと考えられる。

近江盆地では烏丸ボーリングで音波検層が行われているが、基盤岩類の速度 値は把握されていない。図 3.4-2 (3) に示した地質境界と物理探査データ(速度 境界)の比較によると、堆積盆地の中心部付近では風化帯は認められず、基盤 岩類上面と地震基盤相当の速度値はほぼ一致しているが、基盤岩類の深度が浅 いところでは風化帯が推定される。奈良盆地では、大阪層群直下の基盤岩類の 速度値は 3.0~3.8km/s であり、風化帯が推定される。大阪平野では、図 3.4-3 (4) に示した神戸市東灘 1700m ボーリング孔で約 1,545m に花崗閃緑岩が確認され、

本地域で設定した地震基盤のP波速度(5.2km/s)に相当する深度は概ね 1600m であり、風化帯の厚さは約 50m と京都盆地に比べると薄い。

基盤岩類の風化帯は、京都盆地の基準ボーリングからP波速度と厚さを推定 した。図 3.4-3 (1)~(3) に京都市の基準ボーリング KD-0, KD-1, KD-2 における風 化帯の検討結果を示す。これらの図には、基準ボーリングのPS検層結果に京 都市(2001)による微動アレイ探査結果を重ねて示している。

これらの図から、盆地下における基盤岩類の風化帯を次のように設定した。

風化帯第1層 : Vp 3.8km/s 層厚 42m 風化帯第2層 : Vp 4.4km/s 層厚 170m

風化帯の厚さは盆地により異なると推定されるが、京都盆地の検討結果を近 江・奈良盆地に適用した。大阪平野においては前述の通り風化帯は薄いと考え られるため、厚さを 0m とした。

(35)

3.4

深部地盤構造モデル

- 29 -

図3.4-3 (1) 盆地下における基盤岩類の風化 (KD-0)

微動アレイデータ:京都市 (2001) の A-15

(36)

図3.4-3 (2) 盆地下における基盤岩類の風化 (KD-1)

微動アレイデータ:京都市(2000)

(37)

3.4 深部地盤構造モデル

- 31 -

図3.4-3 (3) 盆地下における基盤岩類の風化 (KD-2)

微動アレイデータ:京都市(2001)の A-4

(38)

図3.4-3 (4) 神戸市東灘1700mボーリング孔における検層結果

(「新関西地盤(神戸および阪神間)」, 1998 に加筆)

(39)

3.4 深部地盤構造モデル

- 33 -

3.4.4 古琵琶湖層群および大阪層群の速度構造のモデル化

図3.4-3 (1)(3) に基盤岩類の風化帯の検討と併せて、大阪層群の速度層区分 を示す。また、図3.4-4 に烏丸ボーリングにおける琵琶湖層群および古琵琶湖層 群の速度層区分を示す。

本報告では、京都盆地は京都市提供によるモデル、大阪平野は香川ほか(2003)

のモデルを使用している。京都市(2003)は大阪層群の堆積年代・深度とP波 速度の関係を求め、モデル化を行っている。一方、香川ほか(2003)は微動ア レイ探査結果に基づき、大阪層群を3層の速度層(1.6、1.8、2.5km/s)に区分し ている。各速度層境界の深度は、基盤岩類深度と比例関係にある。これらのデ ータと近江および奈良盆地を統一的に扱うため、ここでは速度層を1.6、1.8、2.0、

2.2、2.5 km/s に区分した。

近江盆地では、図3.4-4 に示した烏丸ボーリングの音波検層によると、1.6、1.8、

2.0 km/s の速度層が認められる。1.6km/s 層は琵琶湖層群にほぼ相当する。

1.8km/s と 2.0km/s の速度層境界は、古琵琶湖層群中にある。烏丸ボーリングに より、古琵琶湖層群の全層厚に対する 1.8 および 2.0km/s 層の厚さの比を求め、

これを近江盆地全域に適用した。

京都盆地の速度構造は、前述したように堆積年代と速度値の関係式で表され ているため、京都市のモデルから、1.6、1.8、2.0、2.2、2.5km/sの各速度層に相 当する深度を求めた。

奈良盆地は速度データを上記の速度層区分に分類し、速度構造を作成した。

大阪平野は香川ほか(2003)のデータをそのまま用いた。

(40)

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0m

Vp 1.6km/s

Vp 1.7km/s

Vp 1.9km/s

Vp 2.0km/s

図3.4-4 古琵琶湖層群の速度構造(烏丸深層ボーリング)

(41)

3.4

深部地盤構造モデル

- 35 -

3.4.5 山地における基盤岩類の風化帯の設定

K-NETおよびKiK-netデータから山地部における基盤岩類の速度構造を検討し た。

データを深成岩類および古第三紀白亜紀火山岩類に属するデータと中古生 層に属するデータに分類し、それぞれの岩種毎に速度構造を設定した。ただし、

Vp3.8km/s層およびVp4.4km/s層を設定するにはデータ数が少ないため、3.4.3項で 述べた京都盆地における設定値を山地部全域に適用した(Vp3.8km/s層の層厚 42m、Vp4.4km/s層の層厚170m)。

図3.4-5に山地部におけるP波速度と深度の関係を、表3.4-1に山地部における速 度構造を示す。

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図3.4-5 山地部におけるP 波速度と深度の関係(K-NET、KiK-net)

表3.4-1 山地部における各速度層の上面深度

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(42)

3.4.6 物性値の設定

図3.4-6にK-NET、KiK-net、および京都盆地基準ボーリングのPS検層から作 成した、P波速度とS波速度の関係図を示す。P波とS波速度の関係は次のよ うになる。

Vp 2.0 5.0 km/s Vs=0.657Vp0.697 Vp 2.0 km/s 未満 Vs=0.194Vp+0.078

図3.4-6 には地震基盤に相当する速度層のデータが含まれていないため、地震 基盤のS波速度は微動アレイ探査結果から推定する。

近江盆地の微動アレイ探査によると、地震基盤のS波速度は3.2km/sである。

また、京都盆地の微動アレイ探査(京都市,2001)によると、地震基盤のS波 速度は2.93.1km/sである。これらのことから、P波速度5.2km/sに相当するS波 速度を3.1km/sとした。

密度はLudwig et al.(1970)の関係図から求めた。

物性値一覧を表3.4-2に示す。

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図3.4-6 P 波速度とS 波速度の関係(K-NET, Kik-net, 京都盆地基準ボーリング)

(43)

3.4 深部地盤構造モデル

- 37 -

表3.4-2 構造モデル物性値一覧

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3.4.7 3次元速度構造モデルの作成

図3.4-7 (1)(2) に各速度層上面のコンター図、図3.4-7 (3) に速度構造断面図を 示す。近江および奈良盆地の速度層境界は、これまで述べてきた方法で作成し たが、物理探査データがある箇所は、データの速度層境界を通るようにモデル を作成した。京都盆地および大阪平野は、京都市(2003)と香川ほか(2003)

のモデルをそのまま用いた。

図3.4-7 (4) に浅いボーリングデータによる工学的基盤(N値50以上の上面)の 深度コンター図、図3.4-7 (5) に用いたデータの位置図を示す。

(44)

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-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

1.8km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

0 20 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

2.0km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

0 20 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

2.2km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

0 20 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

2.5km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

0 20 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

図3.4-7 (1) 各速度層の上面深度コンター図(1)

(45)

3.4

深部地盤構造モデル

- 39 -

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

5.2km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

10 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

4.4km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

3.8km/s

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

35 50 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

15 40 60 80 100 150 200 300 400 600 800 1000 1400 1800 2400 3000

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図3.4-7 (2) 各速度層の上面深度コンター図(2)

(46)

図3.4-7 (3) 速度構造断面図

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-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

-6000 -5000 -4000 -3200 -2800 -2200 -1600 -1200 -800 -400 -200 0 50 100 150 200 300 400 600 800 1000 1200

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35 35.5

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(47)

3.4

深部地盤構造モデル

- 41 -

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-60000 -40000 -20000 0 20000 40000

-180000 -160000 -140000 -120000 -100000 -80000 -60000 -40000 -20000 0

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100

図3.4-7 (4) N 値50 以上の上面深度コンター

(48)

図3.4-7 (5) ボーリングデータ位置図

(49)

3.5 浅部地盤構造モデル

- 43 -

3.5 浅部地盤構造モデル

浅部地盤構造モデルは、国土数値情報の地形・地質データおよび標高データ をもとに表層地盤の増幅倍率を求めることとした。

3.5.1 国土数値情報を用いた表層地盤の増幅率評価の基本的な考え方

地震動評価における表層地盤の増幅率評価については、本報告では簡易的に 地盤の増幅度を全国同水準に求めることを前提として考えることとする。

評価方法は、国土数値情報に含まれる地形学的情報が全国を網羅しているの で、これを用いた経験式から、地表から工学的基盤までの表層地盤の平均S波 速度を推定し、さらに、これと表層地盤の増幅度の関係を表す経験式から表層 地盤の増幅度を求める。工学的基盤における地震動強さ(最大速度)に表層地 盤の増幅度をかけることにより、地表の地震動強さが求められる。

松岡・翠川(1994)は、地盤情報を含むデータが日本全国 1km メッシュでデー タベース化されている国土数値情報を用いる方法を提案している。しかし、松 岡・翠川(1994)では、平均S波速度を推定するための経験式を作成する際に用い たデータが関東のデータであったため、この経験式を全国的に用いるには問題 があった。

その後、藤本・翠川(2003)は、全国のPS検層データに基づいて地盤の平 均S波速度を求めたものを提案した。

ここでは、藤本・翠川(2003)の方法を用いて地盤の増幅度の評価を行った。

3.5.2 増幅率評価に用いる国土数値情報および地質図

地盤を一律に細かく評価した資料として、国土数値情報(国土交通省国土地 理院)や 100 万分の 1 地質図(独立行政法人産業技術総合研究所地質調査総合 センター)などがある。前者については微地形分類、海岸線、主要河川、標高 のデータ、後者については表層地質分布から地質年代のデータを使用する事が できる。このうち、地形分類のデータは、全国を約 1km のメッシュに分けて、

メッシュごとに評価されている。しかし、これは県を単位とした分析であり、

県によって評価の精度が違ったり、表現が異なったりしており、全国的には統 一されていない部分もある。また、これらのデータは主に昭和 40 年代に作成さ れたためにその後に埋め立てられたり、造成されたりした地域のデータは含ま

(50)

れていない。以上の点を踏まえ、対象地域の地形分類データについて統一的に 見直す作業を行った。

表 3.5-1 に国土数値情報による地形分類および表層地質分類と、藤本・翠川

(2003)による微地形区分との関係を示す。ここでは表 3.5-1 の対応関係を基本 として、藤本・翠川(2003)の微地形区分への分類を行うこととした。

なお、以下の2点については、新たに考慮することとした。

①微地形区分の「他の地形(沖積・洪積)」の見直し

国土数値情報を用いた微地形区分の中にある「他の地形(沖積・洪積)」と いう分類は、その大半が第四紀に噴火した火山の地形であるが、同地域の地 質図と比較すると第三紀以前の岩盤が露出している地域が混在している箇所 が多く見られた。そこで、「他の地形(沖積・洪積)」に分類される地域の地 質図と照らし合わせて、再分類を行った。

②微地形区分がなされていないメッシュの再評価

国土数値情報では、湖や海沿いにおいて 1km メッシュの大半が水面部であ る場合は対象から除外している。このため、メッシュ内に陸がわずかに存在 する場合でも、微地形区分が抜けている場合がある。そこで、データが抜け ている湖および海沿いのメッシュに対して、微地形ないしは地質を追加する 作業を行った。

(51)

3.5

浅部地盤構造モデル

- 45 -

表 3.5-1 国土数値情報による地形分類および表層地質分類と 藤本・翠川(2003)による微地形区分との関係

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(52)

3.5.3 表層地盤の増幅の評価

表層地盤の増幅の評価については、前項で示した地震動評価のための微地形 区分ごとに平均S波速度を設定し、その平均S波速度から増幅度を算定する方 法を採用した。今回採用した藤本・翠川(2003)では、松岡・翠川(1994)によっ て示された式(3.5-1)の関係を用いて、図 3.5-1 に示すような3つに区分された 地域(東北日本・中央日本・西南日本)の微地形区分ごとの平均S波速度を算 定している。図 3.5-2 に微地形区分ごとの標高または主要河川からの距離と平均 S波速度の関係を示し、それにより求められている式(3.5-1)の係数を表 3.5-2 に示す。

±

+

+

=a b LogH c LogD

LogAVS ・・・・・(3.5-1)

AVS ;地表から地下 30m までの推定平均S波速度(m/s) a,b,c,σ ;係数(表 3.5-2)

H ;標高(m)

D ;主要河川からの距離(km)

図 3.5-1 主要構造線に基づく日本列島の地域分け

藤本・翠川(2003)

(53)

3.5

浅部地盤構造モデル

- 47 -

図 3.5-2 地域ごとの微地形区分と地盤の平均 S 波速度

藤本・翠川(2003)

図 3.5-2  地域ごとの微地形区分と地盤の平均 S 波速度                                              藤本・翠川(2003)
図 4.1-1  琵琶湖西岸断層帯の概略
図 4.1-2  琵琶湖西岸断層帯の詳細
図 4.1-6  琵琶湖周辺の地殻内地震(1976  2001 年)の震央分布
+7

参照

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