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企業情報通信 システムの運営指針

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出 川

目 次

1.概要

2. 情報通信 システム運営 に影響 を及 ぼすマネ ジメ ン ト要因の分析

( 1) 経営層 あるいは トップの情報通信 システムに対す る意識 ・理解

( 2) 企業文化,風土

( 3) 情報通信 システム運営のための予算管理制度

( 4 ) 情報通信 システム運営の主担当部門の機能および技能 ( 5 ) ユーザ部門が果 たす情報通信 システムの機能および技能 ( 6) 情報通信 システム自体が具備 している機能

3. 組織 内における情報通信 システムの発展段階説 ( 1 ) ノーラ ンの発展段階説 とこれまでの現象分析

( 2) 発展段階に関す る現状分析

4. 企業情報通信 システムマネ ジメ ン トの運営指針 ( 1 ) 情報通信 システムマネ ジメン ト要因 と発展段階説

( 2) 情報通信 システムマネ ジメ ン ト要因 と課題の関係 ( 3 ) 将来の情報通信 システムの運営イメージ

5. さい ごに [ 参考文献]

[ 添付資料]

〔 1 0 7 〕

(2)

10 8 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

1 .概 要

高度情報化社会 における厳 しい企業間競争を勝 ち残 る企業 にとって,情報資 源の有効活用 は必須条件 となる。企業活動 において必要 となる情報 には,顧客 情報,市場情報,製品情報,受注情報,発注情報,在庫情報,財務情報,人事 情戟等,様 々な情報が必要 とされ る。通常その量 は膨大な もの とな り, しか も 正確 な情報の迅速な把握,通知,活用などが求め られ る。 この様な企業活動に おける情報ニーズに応え るための道具が コンピュータや通信技術,通信サー ビ スを馬 区使 した 「 企業情報通信 システム」である。

情報通信 システムは,企業内で活用 されている他の様 々な道具 とは異 なる特 殊性を有 している

具体的には,以下の 3 点である。

① ソフ トウェアプログラムが作成で きれば,原則的にどの様 なデータ処理 で も可能 とな るが,逆 にソフ トウェアプ ログラムが作成で きなければ

( 処理内容が ロジック化で きなければ)逆 になに もで きない点。

② コンピュータ同士をネ ッ トワークす ることによって,一台のコンピュー タでは性能や容量およびユーザの物理的 ・地理的な制約などによって実 現で きないような ことで も可能 とす る点。

③対象物がデータや情報 といった目に見えない無形の資源である点。

なお,企業情報通信 システムを構築す るための情報技術の進歩が まさに 「 分進 秒歩」 とい う形容が妥当なはど急速 に進歩 し続 けている点 もその活用の困難 さ

の度合いを高めている。

上記 した様な特殊性を持っ企業情報通信 システムを巧 く使 い こな し,情報を 経営資源 として有効 に活用 してい くことが企業 に求め られているが,その為 に は企業情報通信 システムをマネ ジメ ン トす ることが必要 となる。 これは単 に, コンピュータや システムの専門家がプログラム製作 し, 日次のバ ッチ ジョブの 投入 していればよい とい うレベルで はない。 つ ま り, 企業情報通信 システムは,

システムの専門家ばか りでな くシステム利用者や経営層なども含めた組織全体

で統制 し,運営 しなければ,有効 に活用す ることがで きないのである。逆 にい

(3)

うと,情報資涼を有効に活用す るためには全社的な運営メカニズムを実現す る 必要があ り,そのメカニズムは現在のそれ と大 きく異なるものである。

現在,多 くの企業が抱えている情報通信 システムマネ ジメン トの課題 は,檎 ね以下の通 りである。

●事務負荷,作業負荷の軽減

●適正な経費による情報通信 システムの運営

●業務の多様化への迅速な対応

● システム開発 ( ユーザニーズ) ‑の迅速な対応( バ ックログのゼ ロ化)

●情報活用を通 じた組織,人材の活性化

●情報を活用 した業務改善 ( 品質向上)

●情報資源環境の実現

これ らの課題 は,情報通信 システムマネ ジメン ト上の課題であるとともに,企 業経営その ものの課題 と言える。中で も ,9 0%以上の企業で問題視 している課 題 は , 「 業務の多様化‑の迅速な対応 」 「 情報を活用 した業務改善,品質向上」

である。 また,「 情報活用を通 じた組織,人材の活性化」を問題視 している企 業 も全体の7 0%以上 となっている。

本稿では,企業情報通信 システムをマネ ジメン トす るための指針を明 らかに す るとともに,変革の方向性を明確 にす ることを目標 とす る。そのため,第 2 章では情報通信 システムの運営に影響を及ぼす組織内の要因 ( 以降ではマネジ

メ ン ト要因 と呼ぶ)を抽出 し検討す る。第 3 章では, コンピュータを中核 とす る情報通信 システムが組織 に導入 され,道具 として成熟 してい く過程 (「 発展 段階設」)を紹介 ・分析す る。第 4 章では,現実の企業において発展段階毎 に 改善すべ きマネ ジメ ン ト要因を示す。さらに,最終的に到達すべ き企業情報通 信 システム運営イメージを示す。

2. 情報通信 システム運 営 に影響 を及 ぼす マネ ジメ ン ト要因 の分析

企業内においで情報通信 システムを運営す る際に影響を及ぼすマネジメ ン ト

(4)

110 商 学 討 究 第 4 6 巻 第 4 号

要因の うち,組織内で コン トロール可能 と考え られ るものは,概ね以下の通 り である。

●経営層あるいは トップの情報通信 システムに対す る意識や認識

●企業文化,風土

●情報通信 システム運営のための予算管理制度

●情報通信 システム道営の主担当部門の機能および技能

●ユーザ部門が果たす情報通信 システム運営の機能および技能

●情報通信 システム自体が具備 している機能

上記項 目が,情報通信 システムの運営に及ぼす影響等を以降に示す。なお,

「 情報通信 システムベ ンダーが提供す る製品やサー ビスの機能 」 も実際には大 きいな影響を及ぼすが, これ らは一般企業にとっては 「 外部要因」であ り,直 接的なコン トロールが難 しいためここでは除外 している。

( 1 ) 経営層あるいは トップの情報通信 システムに対する意識 ・理解

健全で効率的あるいは戦略的な情報通信 システム運営を実施す るためには, 最 も重要な要因である。仮に,経営層や トップが企業情報通信 システムや情報 資源の管理,情報資源の活用などに関 して,充分に理解 ・認識 し,積極的な導 入 ・改善を進めていれば, 自ず とその会社の情報通信 システムは極めて有効か つ戦略的な道具 となるであろう 。 ただ し,現実問題 として,最先端技術を駆使 している情報通信 システムの充分な理解を経営層や トップに期待す ることは難 しい。逆に,充分 に理解 しないままのなシステム化投資等に対す る 「 盲 目的な 賛同」 と 「 過大な期待」は抑止 しなければな らない。

経営層や トップが企業の事業理念や戦略を実現す るための道具 として,情報

通信 システム関す る大枠の意思決定 ( 方針決定)がで きる様な経営資料を提供

す るとともに,ある程度理解の進んだ経営層や トップに対 しては, 自らが 情報

通信 システムを有効に活用で きる様なシステムを提供 してい くべ きである。 こ

のような活動を通 じて,徐 々に経営層や トップの情報通信 システムに対す る意

識や理解を深めなければな らない。なお,最近の調査結果によると‑トップダウ

(5)

ン的な企業 ほど,情報通信 システムの発展度合が低 い とい う結果 とな ってい る。 これは,経営スタイル として トップダウンが悪いとい うことではな く,や はり トップの情報通信 システムに対す る意識や理解の低 さを衰 していると言え る。

( 2 ) 企業文化,風土

情報通信 システムの運営 にとって,企業文化や風土 は大 きな影響 を及 ぼす が,個 々の企業の長年の歴史等によって形成 された ものであ り,一概にそれぞ れの文化,風土の是非を決めることはで きず,また変えようとして もなかなか 変わ らないものである。ただ し,経営層の全員交代を契機 に企業文化や風土が 一変 したという某鉄鋼業者の事例 ( 筆者 ヒア リング) もあ り,企業文化や風土 の形成に経営層の与える影響は大 きいと考え られる

なお,データによると以 下の様な項 目の度合が高い企業 ほど情報通信 システムの発展度合が高いことが

明 らかにされている(「 添付資料 2」 参照) 。

●変化 に対す る敏感度

●漸進主義度

● 自己管理度

●ルールや 目標の共有度

( 3 ) 情報通信 システム運営のための予算管理制度 具体的には,以下のような ものが これに該当す る。

●全社予算制度 ( 資金予算,設備予算,損益予算,予実管理など)

●情報通信 システム運営のための予算 と実績管理

●情報通信 システム関連の投資評価および意志決定

●投資の実績評価

これ らの予算関連の制度 は,情報通信 システムの運営を抜本的に決定づけて

しまう 例えば,実際に多 くの企業で見 られる現象 は,「コンピュータなどの

情報通信 システム関連にどれ くらいの投資を実施すればよいのか」 とい う経営

(6)

112 46 巻 第 4 号

課題 に対す る結果が 「 景気の動向などに安易に左右 され,本当に必要な投資で さえ も見送 られて しま う」とい うものである。このよ うな現象が起 きる原因 は, 一般的に目に見えに くい効果を もた らす情報通信 システムの企業経営における 価値が明瞭化 されないためである。つまり,全社予算制度 においては,情報通 信 システムに関連す る予算 は‑‑ ド設備 と同様の次元で捉え られ ることが多 く,投資の意志決定 は明確な根拠に欠 ける形態 となっている。仮 に予算化 され て もその投資がどのような効果を もた らしたか という事後評価 はされず,さら に, 情報通信 システム関連費用の実態 ( 設備投資 として扱われない費用 も含む) の実態 さえ把握 されていないケースが極めて多いのである

ちなみにデータに よると,投資評価を実施 している企業 はど情報通信 システムは発展の度合 は高

くなっている (「 添付資料 2」参照) 0

( 4) 情報通信 システム運営の主担当部門の機能および技能

一般的な企業において,情報通信 システムの運営主体を成 しているセクショ ンは,情報 システム部門および企画部門である。 これ らの部門で,実施すべ き とされているシステム運営のための活動 は,通産省 ・日本情報処理開発協会

「システム監査基準解説書」のガイ ドライ ンによると図表 1の様 に整理 されて いる。

図表 1. システム監査規準の概要

i.企画業務 1.計画

2.調査 ・分析

3 .開発検討 4 .要員管理

Ⅱ. 開発業務 1.開発手順

Ⅲ.運用業務

1.オペ レーション

2.入力データの作成 と入力

3. データとプログラムの管理 4. ファシリティ管理

5. 出力情報の管理活用

6.要員管理

(7)

2 .要員管理 3. システム設計

4. プログラム設計 5 . プログラ ミング

6. システムテス ト

7 .外部委託

一般的に,多 くの企業では上記の監査基準 さえ充分 には実施 されていないの が実情であるが,それ以前 にこの規準には問題がある。つま り,情報通信 シス テムを有効 に活用す るための統括的な機能が網羅 されてお らず,プロジェク ト 的なシステム製作 と日常的なコンピュータ運転 に限定 されている傾向がある.

したが って、仮 に このガイ ドライ ンを完全 に実施 して も, 「 企業情報資源の活 用」は必ず しも円滑 には進 まないと思われ る。欠けている具体的な機能 には, 予算の管理 ( 特 に,投資による効果を把握す るための事後評価など)や システ ムの標準化の設定,情報資源の管理 ・統括 などが挙 げ られ る。

情報通信 システムを健全 に運営す るためには,図表 2のよ うな機能が,組織 内で実現 され る必要がある ( 図表 2の各項 目の詳細分類 について は 「 添付資料

1」参照) 0

図表 2. 情報通信 システムの運営に必要な機能

I.情報通信 システムの統括 にかかわ る業務

1.情報通信 システム 自身 および システム運営 に関す る長期計 画の立案

2. 情報通信 システムの運営経費 に関す る計画立案 および実績 評価

3. 情報通信 システムの運営 にかかわ る経営制度 の立案 ( 費用 賦課制度 など)

4. 社会標準の設定

(8)

1 14 商 学 討 究 第 4 6 巻 第 4 号 5 .外部業者管理 ( アウ トソーシング管理)

6 .情報通信 システム部門の統括 ( 技能の向上など) 7. 利用者部門の統括 ( 技能の向上など)

Ⅱ. 情報通信 システムの企画にかかわる業務

1.計画立案 ( 短期計画の立案 と長期計画 との整合性評価)

2. システム関連調査,分析 ( 業務調査,技術調査など) 3 .開発検討

Ⅲ. 情報 システムの開発にかかわる業務 1. システム設計 (ビジネスデザイ ン) 2. システム設計 ( テクニカルデザイ ン) 3. プログラム設計

4. プログラム製作 5. システムテス ト

6. カ ッ トオーバ関連作業

Ⅳ. 情報 システムの運用にかかわる業務 1.ユーザ支援

2. オペ レーション (日常運用) 3. システム保守

4. システム運用管理

5 .事故 ( 異常)発生時対応

な お, システム運営主担当部門の要員には,運営のための専門的な技能が必 要 とされるが,情報技術関連の進歩は激 しく, これを反映 して以下のような点 が多 くの企業で問題視 されている。

●技術進歩に対応できない。

●利用部門のニーズを把握で きない。

●業務の改善提案ができない。

(9)

( 5 ) ユーザ部門が果たす情報通信 システム運営の機能および技能

ユーザ部門が 情報 システムの運営 において果たすべ き役割の多 くは, システ ムの利用,活用および評価である。言換え ると,利用者 としての システム運用 である。また,利用者の裁量 において独 自のシステム構築が認可 されている場 合 には,情報通信 システムの企画や開発 の業務機能 も実施 しなければな らな い。ただ し, この場合で もシステム運営の主担当部門 ( 統括部門)が定 めた社 内標準やガイ ドライ ンは遵守 しなければな らない。

将来実現 され るであろう 「 高度情報化企業」におけるシステム部門 と利用部 門の役割分担の様子をイメージ的に表現す ると図表 3 の様 にな る。要す るに, 日常的な運用作業の殆 どは,ユーザ部門が実施す るのである 。 これは,会計業 務 とほぼ同 じ考え方である。つま り,例えば,出張や経費などの精算のための 書類の作成や申請 は,殆 どの企業 において会計部門ではな く,実際に出張 した 人つま りユーザ部門の作業 として遂行 されている。情報通信 システムを健全 に 運営す るためには,ユーザ部門で も日常的な作業の一部 として,データの登録

などをお こな う必要が将来 は出て くるのである

情報通信システムの運営 に必要な機能の全体

図表 3. システム運営機能の分担イメー ジ

(10)

116 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

なお,利用者が利用者の責任をまっとうす るためには, コンピュータや ソフ トウェアの操作技能 (コンピュータ リテラシ‑) と自らの業務作業や組織全体 の健全化のための情報活用技能 ( 情報 リテラシー)を高 め る必要があ る. 特 に, 情報 リテラシーとい う意味では,会社全体の仕組や社会の動向 といった情報通 信 システム とは直接的には関連 しないよ うな分野の知識 も重要 とな って くる

( 6 ) 情報通信 システム自体が具備 している機能

これは, コンピュータシステムや通信 システムなどによって実現 されている 機能である。 これは製品や システムの種類 としては多種多様であるが,大 きく 分類す ると以下の様 に分類で きる。

●イ ンフラ機能

直接的には役 に立たないが,情報通信 システム実現す るために不可欠な 基幹 システムである

具体的には,基幹データベースシステムや通信 シス テムなどが該当す る

●アプ リケーシ ョン機能

企業で実施 されている各種業務作業を支援す るための,業務固有の シス テムである

具体的には,財務会計 システムや生産管理 システム等の 「 業 務系 ( 正確 には業務処理系)アプ リケーション」 と市場分析などの 「 情報 系 ( 正確 には管理情報系)アプ リケーシ ョン」に分類 され る。

●オフィスイ ンフォメーシ ョン機能

業務 の種類 に依存す ることな く共通 的に必要 とな るシステム機能で あ る。換言す ると,オ フィス自身が具備 しなければな らない機能を電子的に 支援 した ものである

具体的には, ワープロ,表計算,電子 メール,スケ

ジュール管理等の機能が該 当す る。

上記 3分類 におけるシステム的な機能階層 に基づ く関連 は図表 4の通 りであ

る。

(11)

アプ リケーション オフィスイ ンフォメーション

機能 機能

図表 4.情報通信 システムの機能階層

3. 組織内における情報通信 システムの発展段階説

( 1 ) ノーランの発展段階説 とこれまでの現象分析

企業情報通信 システムの段階的発展 に関す る仮説 としては,1 979 年 に R.L.

ノーラ ンによって発表 された六段階発展説が有名である。 ノーラ ンの仮説 は, 技術の組織‑の同化,成熟の過程 に関す る四段階仮説を情報技術 に応用 した も

ので, ノーラ ン自身 も 1 974 年 に企業情報通信 システムの四段階発展説 を発表 している。その後, これをベースに情報通信 システム固有の背景などを考慮 し て六段階説 に発展 させている。

六段階説の内訳 は, 第一段階 :開始期 第三段階 :統制期

第二段階 :拡張期 第四段階 :統合期 第五段階 :情報資源管理期 第六段階 :成熟期

であ り,現在の多 くの企業の状況 は第三段階あるいは第四段階である。以下で は,既 に明 らかになった 日本での事実などをノーラ ンの六段階説の概略 ととも に示す。

図表 5. ノーラ ンの六段階説 と既 に明 らかにな った事実

ノーランの仮説 既に明 らかになった過去の事実等 第 1 段 階 コス ト制約 とい う考え方の 一番最初にコンピュータを用いた業務は科学技

( 開始期) もとにコンピュータ ( 電子 術計算( 光学 レンズの設計)であったoその後,

計算機)の導入が正当化さ 財務会計分野 の計算業務‑の導入が開始 され

(12)

118 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

ケ‑ シ ヨンか ら導入が始 ま うよ りも電子計算機 と して導入 され,膨大 な計 る○ 算業務や転記業務 ( 帳票作成業務)の 自動化や

効率化が図 られ,大 きな効果を もた らしたo 第二段階 コス ト節約 とい う経済的名 電子計 算機 と して の効 果 が認識 され ると とも

( 拡張期) 目で, コンピュータの導入 に,計算業務や帳票作製業務を主 と して適用業 効果が 日に見えて くると, 務が急速 に拡大 した.これ によって,コンビユー ユーザの情報 システムに対 夕の適用要員 はプ 占グラム製作等の特殊技能を す る理解が得 られ,適用業 身 につ け専門化 し,現業部門 との帝離が始 まつ 務が急速 に拡大す るoただ て しま う○ さ らに,適用業務の拡大 と予算 の拡 ' 1 L,情報シ ステム. の運営管 大 を背真 に‑ ; コンビヰ‑ダの導入目的が単 なる

理 に関 して, フォーマルな 計算業務や転記業務 の枠 を越え は じめたoつま 管理組織や統制方式 は導入 り,セ クシ ョン̲ 問での情報の共有や再度な情報 されず,情報 シズテム要員 処理 を期待 したd )であるが,現業部門 と帝離 し とユーザ問のイ ンフォーマ て しま った コンピュータの専門家 には,本 当の ルな相互交流 によ って, .プ 業務ニ‑ズを把握す る技軍や,情報資源を管理 管理 され るo 営層 は情報 システムを有効活用す るため. の組織 的な対応の必要性を認識 していなか つたため, 期待 した効果 をあげない システム も多 く構築さ れて しまう○

第三段階 情報 システムの適用範囲の 期待 した効果 を確実 にあげ るために システム構 ( 統制期) 拡張 によって急増 した コス 築方法論が導入 され, ‑これによる無駄 な投資が 卜と保守業務量を抑制す る 抑制 され る様 にな る○同時に,ユーザ部門の参 ために,大がか りな運営管 画が, システム構築 プロジェク トには必須 との 理手法 の変革が行 われ,イ 認識が広 ま り,ユ ーザ部 門 とシステム部門を連 ンフォーマルな組織か ら, 携 させ るためのフ ォーマルな コン トロールの も フ ォ‑ マ ル な組 織 コ ン ト とにシステムの運営がおかれ るようにな るoな ロール とな るム お, 日本では 「バ ブル崩壊」‑ が情報化投資の削

減 の きっかけ とな った○

第 四段 階 新 たな運営管理方式 (フォ システム構築 プロジェク トへの土‑ザの参画や ( 統合期) ‑ マ ル な組 織 コ ン トロ‑.ワープロなどの普及 を通 して,ユーザ部門での .

ル)が導 入 され, それ まで 情報活用 に対す る意識が高 ま るo これよって高 情報ニ ーズの効率的な支援 ビュー夕では対応で きな くな るとともに,比較 が難 しくな った時,新 たな 的安価 なパ‑ ソナル コンビユ丁タ∵ や クライア ン 情報技術が導入 され,ユー ト/サ ⊥バ技術,分散型ア‑キテ: クチ ャ , LAN , ザは情報 システムの価値 を ネ ッ トワー ク OS ,電子 メール ,PⅠ M,PDA な.

再認識 す るo どの普及 古 手よ り,情報通信 システムを 「日常業

務でよ り効果 的に活用すべ き身近な もの と」藷

識す るよ うにな り,エ ン ドユーザ コ ンビユ⊥テ

(13)

第五段階 フォーマルな組織 コントロ まだ, この段階に達 している企業 は少ないが, ( 情報資源 「ル と新技術の登場 によっ データフォーマ ッ ト等 に企業標準 を設定 した 管理期) て,ユーザによる自発的な り;電子 メ‑ルによる報告 の義務付 けな どに 活用が進行すると,ユーザ よって,情報の共有の非効率性を抑止 しようと サイ ドで創 出でされ る情報 している.また,一部ではデータデイクシヨナ 資源 は,企業全体 としては リ ( 管理 しているデータの一覧)の整備なども 冗長性の高 い ものとな り, 進め られてい るとともに,CⅠ 0 ( Chi e fⅠ nf or 非効率な作業が多 くなるo mat i onOf f i c e r ) による情報通信 システムの

このような状況を防 ぐため 統括 と経営戦略ぺの有効活用を経営層の レベル

に,企業全体 としての情報 資源の組織的な管理方式が

導入 され る○ での検討を開始 しているo

第六段階 情報 システムは,組織構造 まだ この レベルに達 している企業や組織 は存在

( 成熟期) す T鏡」■ のための完成された道具 と なる○ と活動内容を正確に映 しだ と. なり∴企 業活動 しないo

図表 5 に, ノーランの示 した情報関連支 出に関す る 「ダブル S カーブ」およ び成長過程変数の推移 などを示す。

主 な

.

成 A

・ 過要也

マネジメン ト辛件 . 妊 肋 の t 全 な i什システム辞 妊 鵠 期 に お け る 棚 な 投光を 押切し 且. 3 淋統書 一 とし ない 租 る ■ 事 の と 統 、 ‑ そ 性 の 統 を E 一 E l

長 + 士 に 向 を 光 け て ら 租 す ★ 事 空三文溝を棚 す 兵とユーザr qの る価 た の め 投 仕 j 租 t み に よ の る g F 勤 入 兼やもたら さ れた 僻 を I 杷■するた めの F F 琵 て 的 嘉 い な 警 仕 く 租 撃 た 豊 み め 暮 の の 雪 日 実 現 菅 常

孟蓋 芸許 設 琴 書評 お 琴 雪要言表 で蒜 クライ ア ン ト . サ ー バ ‑ 里 ア プ リ ンヨン

ポー トフォリオ q l 稚系 蒜盲呈妄言享冒 プ リ ケ ‑ シ コ ン ン ̲ シ ヨ ン l

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P 1のt t能 L の ログラミング 事y と i I転 生玉性 向上

ーザ菅井、持 i

#

情報 j t源およびプログラムの… i 耳

鮮 品名テムi l* 揮 い統制 公式の計一 画と統制 訂 孟宗欝 る統fg 孟警 情報榊 準化 と EUC王 システムi 一書ガ l I Iヲ鰐 雪莞 琵璽

第 開始期 段 階 第 二段 階 拡張期 第三段 階 統 制期 闇 野 情題 嘉 島 期 慧 毒 遁 階

図表 ‑ 5. 発展段階 ごとの成長過程変数 の推移 と情報関連支 出のイメー ジ 曲線 ( ダブル S カーブ)

→ 情 報 関 連 支 出

(14)

1 20 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

( 2 ) 発展段階に関する現状分析

ノーラ ンの提案 によると,実際の発展段階を見極めるためには,以下の様な ベ ンチマーク調査が有効 とされている。

・情報通信 システムの運営費用 ・適用技術

・アプ リケーシ ョンポー トフォリオ ・情報通信 システムの運営組織の形態

・情報通信 システムの計画 と統制方式 ・ユーザ意識

この中の 「 ユーザ意識」 に基づ く調査結果 にると, 1 993 年時点で図表 6 の 様な結果 となっている

図表 6. 「ユーザ意識」 に基づ く発展段階調査結果

ユーザは情報 システムの て あ は ま る 1 て や や あ 誓 る 2 書 え ち な い ど と ら 3 あ あ て な ま は ま い り ら 4 あ て ま な い は ら 5 効果や価値を理解 し活用

している ユーザ は情 報システムの 運営に共同責任を認識 し

ている

1 あてはまる 第四段階以降 ( 1 3 . 9%) BAD DATA ( 3 .7 %) 2 ややあてはまる

3 どちらとも言えない

‑4 あまりあてはまらない 第三段階 第二段階

図表 6の結果 よ り,多 くの企業 において,第二段階か ら,第三,第四段階に さ しかか りつつあることが示 されている。つま り,図表 5のダブル Sカーブに おける不連続点 (2つの Sが重 なっている点) ,要す るに 「 情報通信 システム 運営の変革点」に多 くの企業が位置 しているのである。なお,図表 6 の結果 は,

「どち らともいえない」 とい う解答をすべて好意的に解釈 しているので, 日本

の企業 の発展度合 の実際 は図表 6 で示 した数値 よ りもさ らに低 い と考 え られ

(15)

る。つ ま り, これか ら第三,第 四段階‑移行す る企業 の数 は,図表 6 の数値 よ りも多 い可能性が高 い とい うことであ る。

なお,同調査 によ ると,情報通信 システムの発展 と正 の相 関を示 してい る項 目は図表 7 の通 りとな ってお り, これ らの項 目について該 当 していた り進んで いる企業 ほど,情報通信 システムの発展度合が高 い事が示 されてい る (「 添付 資料 2」 参照)。

図表 7. 情報通信 システム と正 の相 関 を示す項 目 分 類 システムの発展 と正の相関を示す項 目 企業文化 .風土 ・変化敏感度

・漸進主義度

・自己管理度

・ルールや 目標q ) 共有度 導入 している技術, シス ・ネ ッ トワーク OS

テム ・業務系 システムと電子的に連携 した情報系 システム

・電子 メ ‑ ル

情報 システム部門の要員 ・ユ‑ザニーズの把握

技能 ・ユーザ部門の教育

・業務の改善提案

ユーザ部門の技能 ・応用的な活用方法による知識

・ E U Cの実施

トップの認識 ・特定部門ではな く,全社員の情報武装化の必要性

4. 企 業 情 報 通 信 シス テム マネ ジメ ン トの運 営指 針

( 1 ) 情報通信 システム マネ ジメ ン ト要 因 と発展段階説

それぞれの発展段階で整備す ることが必要 とされ る情報通信 システムマネ ジ

メ ン ト要 因 は以下 の通 りであ る。

(16)

122 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

図表 8. シス テム マネ ジメ ン ト要 因 の各 発展段 階 での整備 の必 要 性

マネ ジメン ト要因 第三段階 統制期 第四段階 統今期 情報資源管理期 第五段階

経営層 .トップの意識,認識 ○ ○ 1@

企業文化,風土 ○ ○ ○. .

情報通信 システム運営のための予算管理 ○ ○ 由※ 1 制度

情報通信 システム運営の主担当部門の機 = 0 ◎※ 2 能および技能

ユーザ部門が果 たす情報通信 システム運 ○ ◎※ 3 宮の機能および技能

【凡例 】 ○ : マネ ジメ ン ト要因の整備 ・改善が必要

◎ :マネ ジメ ン ト要因の レベルア ップが必要 ( 補足説明)

※ 1 :情報資源管理 を実現す るためには,情報通信 システム部門の中の特 に統括

担当セ クションを,経営資源 としての情報資源を管理す るためのスタ ッフ 部門に位置付 ける必要がある。つま り,金を管理す るための財務部門,人 を管理す るための人事部門 と同格 にす るのである。 これによって, 「 人」

「もの」 「 金」に並んで 「 情幸勘 が真の経営資源 として管理 ・活用す るこ とが可能 となる。

※ 2 :経営資源 としての情報資源を管理 ・統括す る部門 として機能 させ る必要が ある ( ※ 1 と同意)

※ 3 :情報資源を全社の経営資源 として管理 ・活用す るためには,利用部門で発 生 したデータや情報を登録 してい く様な 日常的な運用体制を実現す る必要 がある。 このためには,ユーザ技能の一環 として,情報資源 に対す る認識 や情報マイ ン ド,モラルを変革 させ る必要がある。

※ 4 :従来 システムの構築 は情報通信 システム部門が一手 に 引 き受 けて実施 して いたが, この段階に至 るとユーザ部門による情報 システムの開発 ・運用

( EUC) によって高機能化 されていることが多 くなる

(17)

( 2) 情報通信 システムマネ ジメ ン ト要因 と課題の関係

情報 システムマネ ジメ ン ト要因 と情報通信 システムマネ ジメン トの抱え る課 題 ( 第 1章参照)の対応関係を示す と以下の様 になる。

図表 9. システム マネ ジメ ン ト要 因 と課題 の関係

マネ ジメ ン ト上 の課題

マネ ジメ ン ト要因 適正な 経費 に 報通信 営 よる情 ムの運 システ 業務の 多様化 への迅 速な対 応 の ビジ ‑の対 応 ム開発 ネスス システ ピ‑ ド 情報活 用 を通 織,人 材の活 性化 じた組 情報 を 活用 し た業務 向上) 情報資 改善 ( 品質 源環境 の実現

経富層 .トップの意識,認識 ●●●

企業文化,風土 ●●●●●

情報通信 システム運営のための予算管理制度 ●

情報通信 システム運営の主担 当部門の機能お よび技能 ●●●●●

ユ ーザ書肝弓が果 たす情報通信 システム運営の 機能および環能 ●●●●●

発展段階説,マネ ジメ ン ト項 目および課題 との関連 より,各段階で解決 され る課題 は次の様 に整理できる。

図表 1 0 .各発展段階で解決 される課題 ( 当該段階に至らなければ解決されない課題)

[ 第三段階で解決 され る課題]

●適正な経費 による情報通信 システムの運営 [ 第四段階で解決 される課題]

●業務の多様化‑の迅速な対応

● システム構築の ビジネスス ピー ドへの対応 ( バ ックログのゼ ロ化)

●情報活用を通 じた組織,人材の活性化

(18)

1 2 4 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

●情報を活用 した業務改善 ( 品質向上) [ 第五段階で解決 され る課題]

●情報資源環境の実現

上の結果 は,逆の言 い方をす ると,企業情報通信 システムの レベルを第四段 階まで 引 き上げなければ企業が抱える重大な課題が解決 されないことを意味 し ている。 もちろん,第五段階まで到達 しなければ,企業 にって効率的な情報資 源環境を実現す ることはで きないが,第四段階の レベルで も若干の不効率 は伴

うものの,企業が抱え る課題 に対応す ることは可能になるとも言え る。

なお,実際の企業経営 においては,第三段階,第四段階は同時に達成す るこ とも可能 と思われ る。 この際, もっとも重要なマネ ジメ ン ト要因はユーザ意識 の改革である。ユーザの意識改革が伴わないと他のマネ ジメ ン ト要因を改善 し ようとして も,巧 くいかないのは確実 と思われ る。

ユ‑ザ意識に求 め られ る要件 は, ● ● 情報 システムの運営 に共同責任を認識す る」 とい う意識 情報 システムの効果や価値を理解 し,活用す る」 という意識 である ( 図表 6 参照) 0

( 3 ) 将来の情報通信 システムの運営イメー ジ

高度 に情報化 された企業における情報通信 システム運営の概略イメージは図 表11 の通 りである

つ ま り,「 情報通信 システムの統括 セ クシ ョン」が情報資源,情報通信 シス テム及び従来の システム運営機能である「 企画 」 「開発 」 「 運用」担当セ クシ ョン

さらにユーザセ クシ ョンを も統括す る。

「 企画 」 「 開発 」 「 運用」セ クションでは,企業全体を視野 に入れたイ ンフラ

システム,基幹系 の業務 アプ リケー シ ョンシステムやオ フィスイ ンフォメー

ションシステムを構築 してい く.また,ユーザセ クシ ョンでは,全社の情報資

源を最大限に有効活用す るとともに,それぞれ固有の事情 に合わせた合わせた

(19)

システム構築などをお こな う。この際, 創 出され る新 たな情報やプログラムは, 統括セクシ ョンに報告す る。なお,予算管理のためユーザ部門の情報関連費用 なども,報告 されなければな らない。 この予算や経費関係の情報 はおそ らく, 財務統括セ クシ ョン経 由での報告 となる。

全社の

/‑ ノ ー 慣 用→ ‑ \\

牽 ス テムの t写

情 報 通 信 シ ス テ ム シ 企 ョ 画 ン セ ク

6 ヨ亡

情報 通 信 シ ス

テ ム 用 発セク

、\ ‑澱 娼禦 I L rT ; ‑ ・ ft : ‑

\ \ ‑ \‑ 、 上 /

倍頼通倍シ ス

テム運用セク

\ ション

‑ 轡 な ど 没 等

遠軽 守 /

\\\ / /

/

、 † ・・ = J .禦 竺 ㌃ :r '' ' ̲。 ゝ ∴7 ・ f̲ ; 7日・ ・ . ・ 一 T r

イ ンフラ シ ス テム 業務 系 ア プ リケ ー ショ ン シ ス テム オフ イス イ ン フオ メ ー ショ ン シ ステム

一 、‑ ㌧ 、 七 一 、̲ ーI ̲ ̲ ̲ 一 一 ̲ ̲ I ノ ノ ーー/

I ‑ + / ‑

図表 11.将来の企業情報通信 システム運営の概略イメー ジ

5. さいごに

企業にとって 情報通信 システムの重要性 は,最近 にな ってよ うや く認識 され

て きたよ うである。バ ブル崩壊後,企業だけでな く日本全体の産業や行政の仕

組みの構造的な変革の必要性が叫ばれているが, これ は情報通信 システムの運

営 の仕組 みの変革 と言 って も過言でない部分が多 い。大昔か ら,経営資源 は

(20)

126 商 学 討 究 第 46 巻 第 4 号

「 人 」 「 物 」 「 金 」 「 情報」 といわれているに もかかわ らず, これまでの情報 シ ステムは 「 情報資源管理」への貢献度が極めて低か ったのである。 これは,現 在の情報 システムを構築 された方 々の責任 とい うよりも,む しろ情報を使 う側 がその本質を充分 に理解 していなか った事 に起因す る度合が大 きい。

本稿では,一企業における情報通信 システムマネジメン トの変革の方向性 と そこに至 るためのマネ ジメン ト要因の指針を示 したが,各論 レベルで解決 して いかなければな らない課題 は多い。情報通信 システムのマネジメン トに直接的 にかかわ る課題 と しては以下の様 な ものが挙 げ られ,筆者 も鋭意研究 中であ る。

・目に見えない効果を もた らす情報化投資の評価手法

・情報通信 システム構築における外部資源 ( アウ トリソース)の活用戦 略

・エ ン ドユーザコンピューティングを推進戦略

なお,本稿で参照 した各種データは,株式会社三菱総合研究所 において筆者 も参画 して,1993年 7月〜 8月 に実施 された 「 情報 システム部門の今後 に関 す る調査」の結果であ り,全国8000社を対象 とした信頼性の高 いデータ ( 回 収 11 7 3 社)を参照 させていただいている。

[ 参 考 文 献]

1)RobertSchul t hei sand MarySumme r , ManagementI nf ormat i on Sys‑

t emsThe,Ri chardD.I rwi n,I nc.,19 89

2) Jeanne M.Fol l man , Bus i ness Appl i cat i ons Wi t h Mi crocomput er s , Prent i ceHa l l ,I nc.,1 99 0

3)JamesHarry Gr een,Tel e‑ Communi cat i onsManagement ,Dow Jones

& Company,I nc‥1 9 89

4) Donna S.Hussai n and X.M.Hussa in , I nf orma . t i on Manageme nt ,

Prent i ceHa l l ,I nc.,1 992

(21)

[ 添付資料 1]

<情報通信 システム運営作業の詳細分類 >

I.情報通信システムの統括にかかわる業務

1.情報通信 システム自身およびシステム運営にする 長期計画の立案

①事業計画 ( 長期計画)の立案

②情報通信 システム基盤整備計画の立案

③業務系システム基盤整備計画の立案

④情報系システム基盤整備計画の立案

⑤ 系 システム基盤整備計画の立案

⑥ 推進計画の立案

⑦情報資源統括管理,整備計画の立案

2.情報通信 システムの運営経費に関する計画立案お よび実績評価

①費用計画 ( 予算作成)

・インフラ系運営経費

・業務系運営経費

・情報系運営経費 系運営経堂 ( 診実績評価

3. 情報通信 システムの運営にかかわる経営制度の立 案 ( 費用賦課制度など)

①費用賦課方式の導入検討

( 塾費用および効果把握のための制度の検討

③効果把撞指標に関する検討

④情報通信 システム運営組織 ・権限委譲などに関 する検討

・システム企画および開発の承認プロセス

・投資評価意志決定プロセス

⑤情報資源管理のための全社的運営メカニズムの 検討

・業務系データ資源 ( 定形データ)

・情報系データ資源 ( 定形データ)

・情報系データ資源 ( 不定形データ)

・情報系プログラム資源

・データアクセス権限 ( セキュリティ) 4. 社会標準の設定

①最新情報技術標準の調査,技術動向の把握

②社 内標準化項 目の検討 と設定 ( データフォー マット,通信プロ トコルなど)

( 卦システム構築方法論

④ EU C ガイ ドライン

5. 外部業者管理 ( アウ トソーシング管理)

①発注管理

②技能管理

6.情報通信 システム部門の統括 ( ∋要員技能の把握

②要員技能向上策の立案

③ システム構築プロジェク ト管理 7.利用者部門の統括

( 》エ ンドユーザ技能の把握

( 診エ ンドユーザ技能向上施策の立案

Ⅱ.情報通信 システムの企画にかかわる業務 1.計画立案

( 丑短期計画立案と長期計画 との整合性評価 2. システム関連調査,分析

( 丑ニーズ調査

② システム機能 と業務ニーズ ( 業務 システム)の 整合性分析

( 卦システム機能に対するセキュリティ分析

3. 開発検討

( 》機種選定,製品選定 ( 開発言語なども含む)

②費用検討,見積 もり ( 診開発体制検討 ( 参運用要件検討

札 情報システムの開発にかかわる業務 1.システム設計 (ビジネスデザイン)

①ニーズの詳細調査 ( 卦業務 フロー分析

③データフロー分析

④ コンピュータ支援機能分析

⑤機種選定,製品選定,開発言語選定

⑥ ドキュメント整備

⑦費用見積 もり

2. システム設計 ( テクニカルデザイ ン)

① システムの詳細機能要件分析

②データ構造分析

③ ドキュメン ト整備

④費用見積 もり 3.プログラム設計

( ヨモジュール設計

②プログラム設計

③ ドキュメント整備 4.プログラム製作

①プログラム製作 ( 塾モジュールテス ト

③ ドキェメン ト整備 5. システムテス ト

( 丑システムテス ト ( 塾ドキュメント整備 6. カットオーバ関連作業

①ユーザテス ト

② システムインス トール

③利用者教育

④運用者教育

⑤ ドキュメント整備 ( 利用者マニュアルなど)

Ⅳ.情報システムの運用にかかわる業務 1.ユーザ支援

①ヘルプデスク

2. オペ レーション (日常運用) ( 丑バ ッチ運用

②データ作成

③バ ックアップ作業 3. システム保守

( 丑システムのデバグ

② システム機能の拡張,保守開発 4. システム運用管理

( 丑システム起動 ( 診システム終了

@ システム運転管理

④ネ ッ トワーク運転管理 5.事故 ( 異常)発生時対応

( 丑社内連絡

②復旧作業

③業者連絡

※ユーザ部門での実施作業は,上記詳細分類には含まれ

ない

(22)

1 28 商 学 討 究 第 4 6 巻 第 4 号

[ 添付資料 2]

<システムの発展段階に関する各種集計データ ( 単位はすべて%) >

情報通庸 義 令 ど 義 あ 千 明 あ 辛 ど あ あ 不 義 辛 な い ど ち ら と ち え E l あ あ 千

て 早 ち ま て て や ち ま て 明 て 令 ま て 覗

は 義 ら り 汰 は 義 ら り は は あ り は

ま て と あ ま ま て と あ ま ま て 義 ま

システム る は ち て ら る は

て ら る 紘 て ら

の ま 亡 ヨ は な ま J 5 は な ま 紘 な

発展段階 る え な い い ま な ら い る え な い な い ま ら い る い な ま ち い

新 しい試みが実行に移 される 個人のユニークさや 独 創性が等iされる 権限や斉任にとらわれず協力する 変化に対す る敢感度 窮2 第 3 段階 段階 1 1 2 8 .1 3 .1 1 7 4 . , 7 8 2 2 6 3 . . 9 1 7 l 6 l . , 4 7 6 1 . . 7 0 7 0 , . 2 0 4 7 . . 5 2 0 2 8 6 . .1 2 3 l 5 l . . 7 5 2 2 4 0 . . 8 1 8 3 . . 7 0 3 0 . . 2 0 1 3 . . 0 2 7 l 6 l . . 8 3 8 3 9 S . .1 1 7 2 3 5 . . 7 I 5 0 . . 6 1 0 0 . . 2 3

弟4 段階 2 2 . 7 5 1 , 5 1 5 . 3 8 , 0 2 . 5 0 . 0 1 4 . 1 3 4 , A 3 8 . 0 l l . 0 2 . 5 0 . 0 1 2 . 3 4 6 . 6 3 1 . 3 9 . 2 0 . 6 1 0 . 0

異常な人の組み合わせが重視 され る 変化がむしろ常態 と考 えられている 変化を書威 というよ り耕極的にとらえ る

第 2 段階 1 , 4 7 . 6 4 1 . 9 3 4 . I 1 ‑ , 8 0 . 2 5 . 6 2 2 . 7 3 2 . 9 2 7 . i l l . I a , 3 6 . 7 2 3 . 4 3 9 , 8 2 2 . 9 T . 3 0 . 3 第 3 段階 2 . 0 9 . 0 4 9 . 5 3 0 . 8 8 . 7 0 . 0 7 . i 2 6 . 8 3 5 . 1 2 2 . 7 7 . 1 0 . 7 1 0 . 4 2 9 . 1 日.l 1 5 . 7 3 . 7 L O . 0

第 4 段階 5 . 5 1 2 . 3 5 0 . 3 2 1 . 5 9 . S 8 . 6 l 5 . 3 2 8 . 2 3 9 . 9 l l . 0 5 . 5 0 , D 1 8 . 4 3 0 . 7 3 8 . 7 a . 6 3 . 7 0 . 0 無理のない実行計画が策定 され る 自社の麓みは、小さな改善の凍み重ね 捷案は供重に分析 .検討 してか ら実行 淋進主義皮 弟2 段階 7 . 8 2 9 . 0 3 2 . 2 2 5 . 7 5 . 0 0 . 3 8 . 7 3 9 . 3 3 2 . T 1 6 . 7 2 . 3 0 . 3 6 . 7 2 6 . 5 3 5 . 0 2 6 . i 4 , 8 0 . 2

第 3 段階 9 . 0 4 0 . 5 3 8 . 8 1 7 . 1 2 . 3 0 . 3 1 3 . 4 5 1 . 5 2 4 . 7 8 . 7 1 , 7 0 . 0 1 2 . 4 3 7 . 8 2 9 . 4 1 8 . I 1 . 7 0 . 3 第 4 段階 1 3 . 5 3 5 . 0 3 5 / 廿 1 4 . I 2 . 5 0 . 8 2 1 . 5 1 8 . 5 2 2 . 7 7 . 4 0 , 0 0 . 0 1 7 . 8 4 1 . 1 2 1 . 5 1 3 . 5 1 . 8 J l , 2

業務の 自己管理が皇萌される 自らの関心や意欲にもとづ く活動が尊 王 仕事の手鹿は、 自主的に定めている 自己管理皮 第 2 段階 1 2 . 3 4 7 . 7 2 9 . 0 6 1 . 0 0 . B Z 8 . 3 7 . 9 3 7 . 1 3 8 . 8 1 3 . 6 2 . 5 0 . 2 5 . 6 3 5 , 4 暮 3 7 , 1 1 7 . 6 3 . 9 l O . 2

第 3 段階 1 7 . 7 4 9 . 8 1 2 3 . 7 7 . O l i . 7 1 8 . 0 9 . 0 + 2 . 8 3 6. 1 1 0 . 7 1 , 3 J 0 . 0 7 . 7 3 4 , 1 J 3 3 . 1 1 8 . T J 5 . 7 J 0 . 3 第 4 段階 2 7 . 0 1 9 . 1 2 0 . 9 3 . 日 0 . 0 0 . 0 1 9 . 6 4 9 .1 2 3 . 3 6 . 7 1 . 2 0 , 0 1 2 . 9 3 4 . 1 3 7 . 4 l l . 0 4 . 3 0 . 0

共通のルールを守 ることが玉名 される 仕事の 目標 を社長が共有化 してい る 事業理念が浸透 している

ルールや 日

額の共有皮 第 第 2 3 段階 段階 1 2 5 5 . . I 3 1 1 9 8 . . 3 5 2 1 9 8 . . 9 1 1 4 7 , . 3 0 1 1 . . 2 0 0 0 . . 2 3 1 5 4 . . 3 3 4 4 0 3 . . 2 3 8 3 9 1 . . 6 I 2 0 9 . . 7 1 3 1 . . 9 0 0 0 . . 3 5 3 1 4 . , 8 2 7 ‑3 7 8 . . 6 4 5 J 3 2 3 . . 8 1 8 1 9 0 . . 3 α 4 2 . . 0 7 0 0 . . 5 3 第 4 段階 3 6 . 2 ̲ 4 5 . 4 l 4 . 7 3 , l f 0 . 6 l 0 , 8 2 2 . 7 4 6 . 0 2 5 . 8 1 . 9 M l 0 . 6 2 8 . 8 3 5 , 6 2 1 . 6 7 . 4 0 . 0 0 . 6

意思決定は トップダウン 意思決定は民主的な合意をもってする 意思決定はボ トムア 7 意思決定

の共有皮 第 第 3 2 段階 段階 1 1 6 4 . . 2 3 T 3 0 1 . . 2 】 2 2 7 7 . . 6 1 8 Z 9 S . , 2 T l 1 1 . . O 2 0 l0 . . 3 0 6 2 . . O 3 2 L 2 9 1 . . a ‑ 8 4 4 4 7 , . 4 a 2 日. 1 . 7 4 6 5 . . O 5 0 f D . . D 3 1 1 . . 3 1 9 l 5 4 . . 0 g 1 4 1 4 8 3 . . 0 2 5 2 5 9 . , 6 8 9 7 . . 4 5 Z 0 0 , . 0 2 第 4 段階 l l . 1 2 2 . 7 3 3 . 7 2 1 . 5 0 . 6 10 . 0 6 . 7 3 5 , 61 4 2 . 9 1 2 . 3 2 . 5 l 0 . 0 1 . 2 2 S . 8 1 9 ,1 1 8 . 4 2 . 5 0 . 0 利用 している ネ ッ トワーク OS 業務系 と連携 した 倍報系システム 書子メール マルチウイン ド システム ウ クライアン トサーバ システム

システム I l 第 2 段階 3 4 . 3 2 8 . 8 1 0 . 3 2 4 . 6 2 4 . 8 第 3 段階 3 9 . 1 4 0 . 8 1 5 ,4 3 3 , 8 3 2 . 4 第 4 段階 4 2 . 3 4 9 .1 1 7 . 8 3 2 . 5 3 1 . 9 情報 システム部門 技術進歩に対応で きな い 利用部門のニーズを 利用部門を教育でき プロジェク トマネジ 充分に把握 できない ない メン トができない 業務の改善提案が できない

要員の技能 l I I 乗 2 段階 5 4 . 2 5 6 . 1 3 4 . 7 4 0 . 9 5 6 . 2 第 3 段階 5 4 . 9 4 8 . 2 2 6 . I 4 1 . 9 1 9 , a 第 4 段階 4 9 , 2 4 6 . 9 2 1 . 6 3 8 . i 1 3 ,1 ユーザー部門の 知椎がない コンピュータに対する どのように利用すべ きかわからない 仕事に活用する意欲 がない 非現実的な活用イメ ‑ジを持っている

技能 ー I I 第 2 段階 H. 2 7 0 . 0 川. 1 3 5 . 4 集3 段階 1 8 . 8 6 8 . 5 3 1 . 5 2 7 . 7 弟4 段階 5 0 . 4 6 4 . 5 3 1 . 4 2 5 . 6 トップの露光 使いたい人だけ使 って 管理破以上は情報 いれば長い 武装する必要があ る 装する必要がある 部署によって情報武 社員全員が情報武装 で きるように したい

l l

l 第 2 段階 1 4 . 3 5 . 6 4 2 . 2 3 3 . 6 第 3 段階 6 . 4 4 . 7 3 7 . 8 4 8 . 8 第 4 段階 i . 3 6 . 7 3 5 . 6 5 2 . 8

投資評価 情報システム投資意思決定時の評価 ( 評価 し責用対効果が あ るものだけ投資 評価す るが作文に ちかい 事前評価 ) 評価は行っていない 惟報システム投箕後の評価 ( 不定期に把握 してい る 定期的に把握 してい る 事後評価) 行っていない

l I

t 第 2 段階 2 6 . 0 4 5 . 0 2 6 . 8 H, 4 5 , ‑ 9 虹 . 5 第 3 段階 3 8 . 5 3 5 .I 2 3 . T 1 8 . ? 8 . 1 j . O i 5 第 4 段階 5 1 . 5 2 7 . 6 1 8 . 4 5 2 .I 1 3 . 5 3 1 , 9 EUC への取組み 非定形処理を行って いる 開発 してい る E V自らシステムを EU を委託 している がシステム開発 実慮 したことはない 状況を把握 していな い 実施 を計画中である

l l

l 第 2 段階 2 4 , 0 2 9 . 8 1 0 . 7 2 5 . 9 7 . 3 1 6 . 5

第 3 段階 3 3 . 4 3 5 .1 l 4 . 7 2 0 . 7 5 . 0 1 6 .1

第 4 段階 4 1 .1 4 6 . 0 1 4 . . 7 1 6 . 6 4 . 9 8 . 6

参照

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