• 検索結果がありません。

・日景 弥生

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "・日景 弥生"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

男女混合名簿採用校と未採用校における学校生活に対する 児童と保護者のジェンダー平等意識

A Case Study of the Gender Equality Awareness of Children and Guardians as Related School Life in Schools with/without the Use of Ambidextrous List

梛野 綾子

・日景 弥生

**

Ayako NAGINO*・Yayoi HIKAGE**

仙台市立鶴巻小学校

 Tsurumaki Elementary school, Sendai City 弘前大学教育学部家政教育講座

 Department of Home Economics, Faculty of Education, Hirosaki University

Ⅰ はじめに

 日本政府は、男女共同参画社会基本法の制定を はじめとし、国をあげて男女共同参画社会の推進 に力を注いできた。地方公共団体も同様で、国の 政策を受けて基本計画、実施計画や条例などを制 定している。

 学校における男女平等についてみると、法制度 上の男女平等つまり「形式的平等」は達成された が、「実質的平等」は達成されておらず、これは 明示的に制度化された公式のカリキュラムとは別 に、「隠れたカリキュラム」といわれる学校の慣 習や教師と児童・生徒間の相互作用などを通じて 伝達される知識や価値観の束が存在する1)から である。「隠れたカリキュラム」の実態は義務教育 段階を中心に多くの報告がある2)。中でも、「隠 れたカリキュラム」の1つといわれている性別で 分けられる名簿である男女別名簿(以下、別名

簿)は、通常「男が先で女が後」であることから、

「合理的な理由もなく男女を区別すること」「男子 を優先していること」3)が問題であり、多くの研 究者は男女混合名簿(以下、混合名簿)の採用を 推奨してきた。その採用率は年々上昇傾向にあり、

著者らが行った青森県内の小・中学校における男 女混合名簿実施状況調査でも同様だった4)。  しかし、近年、様々な「ジェンダー・バック ラッシュ」、つまり一定の影響力を得たフェミニ ズムへの巻き返し、逆襲の現象5)の動きがみら れるようになった。例えば、東京都教育委員会は、

2004年に「ジェンダー・フリー」という用語の使 用に関する見解を発表し、各都立学校長に、「ジェ ンダー・フリーにかかる配慮事項について」を通 知した。これによれば、「『男らしさ』『女らしさ』

を否定するような『ジェンダー・フリー』の考え に基づく混合名簿は、男女共同参画社会実現に向 要 旨

 近年、学校における男女混合名簿の採用率は総じて増加傾向にある。しかし、男女混合名簿は児童生徒へ の教育的効果が明示されにくいことや、健康診断では別名簿を使用するなどの事務的な煩雑さのため、採用 を躊躇する学校もある。そこで、本研究では、混合名簿採用校と未採用校における学校生活に対する児童と その保護者のジェンダー平等意識を調査し、名簿が児童や保護者に与えた影響を探ることを目的とした。

 その結果、児童の意識は、採用校の方が未採用校より有意に「敏感」となり、採用校の児童は混合名簿を 肯定的に受け止めていることがうかがえた。保護者の意識は、未採用校の方が採用校より有意に「敏感」と なった。児童と保護者の意識の関連をみたところ、採用校の方が児童の意識が保護者のそれより「敏感」な ケースが多くみられた。また、採用校では保護者が「敏感」で児童が「鈍感」の組み合わせはなかった。こ れらのことより、採用校における児童の意識には混合名簿が影響を及ぼしている可能性が示唆された。

キーワード:男女混合名簿、学校生活、ジェンダー平等意識、児童、保護者 

(2)

けて混合名簿を推進してきた東京都教育委員会の 考え方とは相容れない。従って、『男らしさ』『女 らしさ』を否定するような誤った考え方としての

『ジェンダー・フリー』に基づく混合名簿を作成 することがあってはならない。」6)(下線部は引用 文献を著者が集約)としている。

 それでも、上述したように混合名簿の採用は推 進傾向にあるが、その教育的効果が明示されてい ないことと、健康診断などでは別名簿を使用する という事務的な煩雑さのために、首長の交代によ り混合名簿から別名簿に変更した学校もある。

 そこで、本研究では、混合名簿採用校と未採用 校における学校生活に対する児童と保護者のジェ ンダー平等意識を調査し、それらの対照から、名 簿が児童や保護者に与えた影響を探ることを目的 とした。なお、本報では、ジェンダー・センシ ティブである意識を「敏感」、インセンシティブ である意識を「鈍感」と表記する。

Ⅱ 研究方法

1 調査対象および調査時期

 本調査は、青森県内の4つの混合名簿採用校

(以下、採用校)と2つの混合名簿未採用校(以 下、未採用校)の6学年児童計727名、その保護 者計727名を対象とした。青森県内の小学校での 混合名簿採用率は44.0%(2005年現在)7)と低く、

かつアンケートを児童と保護者の両方に依頼した ことから協力頂けた学校は少なかった。その結果、

混合名簿を1999年から採用している4つの小学校 の協力が得られた。それらの採用校は、いずれも 市の郊外に位置し、しだいに住宅地化されつつあ るが、保護者は農業従事者が多く、1学年の学級 数が2クラスの中小規模校だった。一方、未採用 校は、市街地近郊にある住宅地に位置し、保護者 は勤労者が多く、1学年の学級数が3または4ク ラスの採用校より規模が大きい学校だった。

 アンケートは、児童には授業中に、保護者には 児童を通して回答を依頼した。回収されたアン ケートのうち、アンケートの全ての項目に回答し、

かつ、児童とその保護者が共に回答している場合 を本研究の対象とした。つまり、児童が回答して も、その保護者からの回答が得られなかった場合 は対象者としなかった。これにより、採用校の対 象は188組、未採用校では185組となった。表1に 調査対象を示す。なお、児童と保護者の性別につ

いても調査したが、後述する両者の意識の関連で は各条件の人数が少なくなり両者の関連性を見い だすことが難しくなることから、本報では性別に よる分析は行わなかった。

 調査は、2004年6月~2005年5月に実施した。

2 調査項目

 調査項目は東京女性財団のジェンダーチェック を参考に当研究室が作成し事前アンケートにより その項目の妥当性が認められた児童用16項目、保 護者用15項目8)を使用した。表2に各調査項目 を示す。

3 回答および分析方法

 児童に対する回答方法は「はい」「?」「いい え」の三段階で行った。保護者は「非常にあては まる」「あてはまる」「どちらともいえない」「あ てはまらない」「非常にあてはまらない」の五段 階で回答させたが、データ集計では、「非常にあ てはまる」と「あてはまる」を「あてはまる」に、

「非常にあてはまらない」と「あてはまらない」

を「あてはまらない」にまとめ、「どちらともい えない」を含めた三段階でみることにした。

 さらに、アンケートの各項目について「敏感」

を示す回答に3点、「どちらともいえない」回答 に2点、「鈍感」を示す回答に1点の点数を与え、

合計点を算出した。従って、合計点が高いほど学 校生活への意識が敏感であることを示す。

  分 析 に は、SPSSソ フ ト ウ ェ ア と

Microsoft Office Excel

を用いた。

Ⅲ 結果および考察

1 児童のジェンダー平等意識

1)採用校および未採用校における児童のジェン ダー平等意識

 表3に、採用校と未採用校における児童の合計

ቇᩞ ఽ┬ ଻⼔⠪

䌁 㪌㪇 㪌㪇

䌂 㪌㪌 㪌㪌

䌃 㪋㪈 㪋㪈

䌄 㪋㪉 㪋㪉

ว⸘ 㪈㪏㪏 㪈㪏㪏

䌅 㪎㪉 㪎㪉

䌆 㪈㪈㪊 㪈㪈㪊

ว⸘ 㪈㪏㪌 㪈㪏㪌 ណ

ᧂ ណ

表1 調査対象(人)

(3)

ఽ┬䈻䈱⺞ᩏ㗄⋡ ଻⼔⠪䈻䈱⺞ᩏ㗄⋡

㪨㪈 ޽ߥߚߪޔ಴Ꮸ★߿ฬ೨ࠍ๭߫ࠇࠆߣ ߈ޔ↵ሶ߇వߢᅚሶ߇޽ߣ߇ࠃ޿ߣᕁ

޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔሶߤ߽߇ቇᩞߢ૶߁ᜬߜ‛

㧔ࠦ࠶ࡊޔ⛗ߩౕߥߤ㧕ߪޔ↵ᅚߢ⦡

߿ᒻ߇ಽߌࠄࠇߡ޿ࠆᣇ߇ࠃ޿ߣᕁ޿

߹ߔ߆ޕ 㪨㪉 ޽ߥߚߪޔ㆙⿷ߥߤߢᑯᒰࠍ㘩ߴࠆߣ

߈ޔ↵ߩሶห჻ޔ޽ࠆ޿ߪᅚߩሶห჻

ߢ㓸߹ࠆ߶߁߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔᦺ␞߿౉ቇᑼߥߤቇᩞⴕ੐

ߩᤨޔ↵ᅚߦಽ߆ࠇߡਗ߱ᣇ߇ࠃ޿ߣ ᕁ޿߹ߔ߆ޕ

㪨㪊 ޽ߥߚߪޔవ↢߇޽ߥߚߚߜࠍ๭߱ߣ ߈↵ሶߦ߽ᅚሶߦ߽ޟ٤٤ߐࠎޠߣ๭

߱߶߁߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔቇᩞ↢ᵴߩ᭽ޘߥ႐㕙ߢޔ ޟ↵ሶ߇వߢᒰߚࠅ೨ޠߣᕁ޿߹ߔ ߆ޕ

㪨㪋 ޽ߥߚߪޔ↵ሶ߇⿒޿࡜ࡦ࠼࠮࡞ࠍ

߽ߞߡ߽ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ㊁⃿ㇱ߿ࠨ࠶ࠞ࡯ㇱࠍߟߊ ࠅߚ޿ᅚሶߪޔ↵ሶ࠴࡯ࡓߩࡑࡀ࡯

ࠫࡖ࡯ߦߥࠇ߫ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪌 ޽ߥߚߪޔ଻ஜଥߪᅚߩሶ߇ޔ૕⢒ଥ

ߪ↵ߩሶ߇ะ޿ߡ޿ࠆߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ↵ሶߦߪޔኅߩᚻવ޿ࠍߒ ߥߊߡ߽޿޿߆ࠄޔ⦟޿ᚑ❣ࠍߣߞߡ

᰼ߒ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪍 ޽ߥߚߪޔ↵ሶߪੱ೨ߢᵅ߆ߥ޿߶߁

߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔޟ↵ߛ߆ࠄᵅߊߥޠޟᅚߛ ߆ࠄఝߒߊޠߥߤߣ޿߁ᢎᏧߩᜰዉߪ ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

㪨㪎 ޽ߥߚߪޔᅚߩሶߪ߆ࠊ޿ߌࠇ߫ޔ޽

߹ࠅീᒝ߇ߢ߈ߥߊߡ߽ࠃ޿ߣᕁ޿߹

ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ↵ሶ߇りߥࠅࠍ᳇ߦߒߚ ࠅޔ߅ߒ߾ࠇߦ᳇ࠍߟ߆߁ߩߪ߅߆ߒ

޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪏 ޽ߥߚߪޔᅚߩሶߪޔᢱℂޔߘ߁ߓޔ

ᵞữ߇਄ᚻߢߥߌࠇ߫ߥࠄߥ޿ߣᕁ޿

߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔᔕេ࿅㐳ࠍ߿ࠅߚ޿ᅚߩሶ ߇޿ߚࠄޔߗ߭ታ⃻ߐߖߚ޿ߣᕁ޿߹

ߔ߆ޕ 㪨㪐 ޽ߥߚߪޔఽ┬ળߩળ㐳ߪ↵ሶޔ೽ળ

㐳ߪᅚሶ߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ㧼㨀㧭ળ㐳ߪ↵ᕈߢ޽ࠆᣇ ߇ᵴേߒ߿ߔ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

㪨㪈㪇 ޽ߥߚߪޔᅚሶ߇࡝࡯࠳࡯ߦߥࠆߣޔ

ࠣ࡞࡯ࡊ߇߹ߣ߹ࠄߥ޿ߣᕁ޿߹ߔ ߆ޕ

޽ߥߚߪޔቇᐕਥછ߿ㅴ〝ᜰዉㇱߥߤ ߪޔ↵ᕈߩవ↢߇ᜂᒰߒߡ޿ࠆᣇ߇ࠃ

޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪈㪈 ޽ߥߚߪޔᅚሶࠃࠅ↵ሶߩ߶߁߇߃ࠄ

޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔว໒ߩᜰើ⠪ߥߤ࡝࡯࠳࡯

ࠪ࠶ࡊ߇ᔅⷐߥ߽ߩߪޔ߿ߪࠅ↵ሶ߇ ߥߞߚᣇ߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

㪨㪈㪉 ޽ߥߚߪޔ↵ሶߪᅚሶࠃࠅᒝ޿ᣇ߇ࠃ

޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ↵ሶߪ዁᧪ࠍᜂ߁߽ߩߥߩ ߢ㜞ቇᱧࠍᦸߺޔᅚሶߦߪ↵ሶ߶ߤ㜞

޿ቇᱧߪᔅⷐߥ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪈㪊 ߿ࠅߚ޿ߎߣ߇޽ࠆߩߦޔޟᅚߩሶ

㧔↵ߩሶ㧕ߛ߆ࠄߛ߼ޠߣ⸒ࠊࠇࠆߩ ߪ߅߆ߒ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔ଻⼔⠪ߪޔῳⷫ߇ઍ⴫ߢ޽

ࠆ߆ࠄῳⷫߩฬ೨ࠍᦠߊᣇ߇ࠃ޿ߣᕁ

޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪈㪋 ޽ߥߚߪޔㆇേળߩᔕេ࿅㐳ߪ↵ߩሶ

߇߿ߞߚ߶߁߇ࠃ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔሶߤ߽ߩ߿ࠅߚ޿ߎߣߦኻ ߒߡޔᢎᏧ߇ޟᅚሶ㧔↵ሶ㧕ߢߪߥߊ

↵ሶ㧔ᅚሶ㧕ߩᣇ߇޿޿ޠߣ⸒ߞߡ߽

઀ᣇߥ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ 㪨㪈㪌 ޽ߥߚߪޔ᝼ᬺ߿ቇ⚖ળߥߤߢ⊒⸒߿

⊒⴫ߩ࿁ᢙ߇↵ߩሶߣᅚߩሶߢ㆑߁ߣ ᕁ޿߹ߔ߆ޕ

޽ߥߚߪޔਇᴫਅߢᅚᕈߩዞ⡯㔍ߪ઀

ᣇߥ޿ߣᕁ޿߹ߔ߆ޕ

㪨㪈㪍 ޽ߥߚߪޔᅚߩੱߦߒ߆ߢ߈ߥ޿⡯ᬺ

ߣ↵ߩੱߦߒ߆ߢ߈ߥ޿⡯ᬺ߇޽ࠆߣ ᕁ޿߹ߔ߆ޕ

䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭⴫䋲䇭䇭䇭䇭⺞㩷ᩏ㩷㗄㩷⋡

(4)

点分布を示す。これより、児童全体の合計点は20 点から44点の間に分布し、平均点は33.7点となっ た。

 採用校と未採用校でみると、採用校の合計点は 22点から44点の間に分布し、平均点は35.2点、最 頻度は36点となった。一方、未採用校では、20点 から44点に分布し、平均点32.1点、最頻度は32点 となった。平均点は採用校の方が未採用校 より3.1点高く、レンジは採用校では22点、

未採用校では24点となり、採用校の方が未 採用校より2ポイント少なかった。また、

両校をT検定したところ、有意差(p<0.01)

がみとめられ、採用校の方が未採用校より

「敏感」となった。

2)各調査項目における児童のジェンダー平 等意識

 図1に、各調査項目における児童のジェ ンダー平等意識を示す。

 調査した16項目のうち、両校とも「敏

感 」 な 傾 向 を 示 し た 項 目 は

Q

7 と

Q10の 2 項

目、両校とも「鈍感」な傾向を示した項目は

Q

3、Q4と

Q12の3項目だった。「敏感」な傾向

を示した項目をみると、Q7「女の子はかわいけ れば、あまり勉強ができなくてもよい」のように 固定的ステレオタイプを示す内容や、Q10「女子 がリーダーになると、グループがまとまらない」

ว⸘ὐ ណ↪ᩞ

㩿ੱ㪀

ᧂណ↪ᩞ

㩿ੱ㪀

㪉㪇 㪇 㪊

㪉㪈 㪇 㪈

㪉㪉 㪋 㪋

㪉㪊 㪇 㪉

㪉㪋 㪇 㪎

㪉㪌 㪇 㪊

㪉㪍 㪋 㪌

㪉㪎 㪋 㪈㪊

㪉㪏 㪈㪉 㪏

㪉㪐 㪋 㪈㪋

㪊㪇 㪍 㪈㪌

㪊㪈 㪍 㪈㪊

㪊㪉 㪐 㪈㪍

㪊㪊 㪈㪉 㪈㪈

㪊㪋 㪈㪊 㪈㪇

㪊㪌 㪈㪉 㪐

㪊㪍 㪊㪇 㪈㪇

㪊㪎 㪈㪉 㪎

㪊㪏 㪈㪋 㪎

㪊㪐 㪈㪇 㪎

㪋㪇 㪏 㪎

㪋㪈 㪍 㪊

㪋㪉 㪈㪉 㪊

㪋㪊 㪌 㪊

㪋㪋 㪌 㪋

⸘ 㪈㪏㪏 㪈㪏㪌

表3 採用校と未採用校における 児童の合計点分布 

㪈㪎㪅㪇

㪌㪐㪅㪌

㪉㪊㪅㪋

㪍㪐㪅㪉

㪍㪈㪅㪎 㪌㪇㪅㪏

㪉㪐㪅㪏 㪊㪈㪅㪊

㪉㪊㪅㪋 㪉㪎㪅㪌

㪊㪏㪅㪊 㪋㪋㪅㪐

㪌㪅㪋

㪉㪐㪅㪏 㪊㪈㪅㪊

㪈㪉㪅㪏 㪉㪇㪅㪇

㪈㪇㪅㪍 㪈㪉㪅㪋

㪈㪇㪅㪍 㪈㪍㪅㪉

㪊㪋㪅㪈 㪋㪌㪅㪋

㪊㪈㪅㪐

㪎㪇㪅㪏

㪉㪈㪅㪊 㪋㪏㪅㪎

㪌㪊㪅㪉 㪈㪋㪅㪇

㪋㪉㪅㪍 㪌㪍㪅㪏

㪊㪈㪅㪐

㪉㪍㪅㪌

㪉㪌㪅㪌

㪈㪈㪅㪐

㪈㪎㪅㪇 㪉㪍㪅㪌

㪉㪈㪅㪊 㪉㪉㪅㪉

㪈㪉㪅㪏 㪉㪉㪅㪉

㪉㪎㪅㪎 㪈㪐㪅㪋

㪈㪐㪅㪈 㪏㪅㪈

㪈㪐㪅㪈 㪉㪎㪅㪍

㪈㪐㪅㪈 㪊㪈㪅㪋

㪈㪎㪅㪇 㪉㪇㪅㪇

㪊㪍㪅㪉 㪊㪍㪅㪉

㪋㪇㪅㪋 㪊㪋㪅㪍

㪈㪉㪅㪏

㪈㪐㪅㪌

㪉㪐㪅㪏

㪉㪈㪅㪍

㪉㪈㪅㪊 㪈㪌㪅㪎

㪈㪐㪅㪈 㪈㪋㪅㪍

㪌㪈㪅㪈 㪈㪋

㪌㪈㪅㪈 㪈㪏㪅㪐

㪉㪈㪅㪊 㪉㪉㪅㪎

㪋㪏㪅㪐 㪋㪍㪅㪌

㪍㪊㪅㪏 㪌㪇㪅㪊

㪊㪋 㪊㪌㪅㪎

㪏㪇㪅㪐 㪏㪍㪅㪌

㪌㪈㪅㪈 㪋㪈㪅㪈

㪍㪏㪅㪈 㪋㪏㪅㪍

㪎㪉㪅㪋 㪍㪎㪅㪍

㪌㪊㪅㪉 㪋㪎㪅㪍

㪉㪌㪅㪌 㪉㪇

㪌㪌㪅㪊

㪐㪅㪎

㪋㪏㪅㪐 㪉㪐㪅㪎

㪉㪌㪅㪌 㪎㪇㪅㪊

㪊㪏㪅㪊 㪉㪏㪅㪍 㪇㩼 㪈㪇㩼 㪉㪇㩼 㪊㪇㩼 㪋㪇㩼 㪌㪇㩼 㪍㪇㩼 㪎㪇㩼 㪏㪇㩼 㪐㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ណ↪ᩞ䇭㩷㩷㪉㪅㪊

ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪌

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪉㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪌

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪈㪅㪍 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪎

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪈㪅㪏 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪏

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪉㪅㪋 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪉

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪉㪅㪇 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪐

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㩷㪉㪅㪏 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪏

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪉 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪈

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪍 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪊

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪍 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪍

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪋 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪊

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪐 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪎

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪏 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪍

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪏

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪋

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪇 ᧂណ↪ᩞ㩷㪈㪅㪎

㪨㪊㪨㪋㪨㪌㪨㪍㪨㪎㪨㪏

ഀว䋨䋦䋩

䈲䈇 䈇䈇䈋

ᐔဋὐ

図1 各質問項目における児童のジェンダー平等意識

(5)

のような男女の優劣を示す内容が顕著だった。一 方、「鈍感」な傾向を示した項目をみると、Q3

「先生があなたたちを呼ぶとき男子にも女子にも

『○○さん』と呼ぶほうがよい」や

Q

4「男子が 赤いランドセルをもってよい」のように男女で二 分する内容や、Q12「男子は女子より強いほうが よい」のように固定的ステレオタイプを示す内容 だった。

 次に、調査項目ごとに両校で比較したところ、

Q

1、Q2、Q9、Q13、Q14、Q15の 6 項 目 で 有意差がみられ(いずれも

p<0.01)、Q13では未

採用校の方が採用校より「敏感」となったが、他 の5項目では採用校の方が「敏感」となった。こ

のうち

Q

1、Q2および

Q15は男女を二分する

ことを問う項目、Q9と

Q14は男女の優劣を問

う項目、Q13は固定的ステレオタイプを問う項目 だった。中でも混合名簿についての質問である

Q

1「出席簿や名前を呼ばれるとき、男の子が先で 女の子が後がよい」では、「いいえ」と回答した 児童は、採用校で51.1%、未採用校で14.0%と採 用校の方が約37ポイント、平均点も採用校の方が 0.8ポイント高く、混合名簿採用による影響が顕 著にみられた。一方、未採用校の方が採用校より

「敏感」となった

Q13「やりたいことがあるのに、

『女の子(男の子)だからだめ』と言われるのは おかしい」では、「はい」と回答した児童は、採 用校で31.9%、未採用校で70.8%と未採用校の方 が約40ポイント、平均点も0.8ポイント高くなり、

混合名簿以外の影響がうかがえた。

2 保護者のジェンダー平等意識

1)採用校および未採用校における保護者のジェ ンダー平等意識

 表4に、採用校と未採用校における保護者の合 計点分布を示す。これより、保護者全体の合計点 は19点から45点の間に分布し、平均点は34.9点と なった。

 採用校と未採用校でみると、採用校の合計点は 19点から40点の間に分布し、平均点は32.2点、最 頻度は32点となった。一方、未採用校では、22点 から45点に分布し、平均点37.6点、最頻度は38点 となり、3名の保護者は全ての調査項目に「敏 感」だった。平均点は未採用校の方が採用校よ り5.4点高く、レンジは、採用校では21点、未採 用校では23点となり、採用校の保護者の方が未採

用校より2ポイント少なかった。また、両校をT 検定したところ、有意差(p<0.01)がみとめられ、

未採用校の保護者の方が採用校より「敏感」と なった。これは児童の結果、つまり採用校の方が

「敏感」の結果と異なった。

2)各調査項目における保護者のジェンダー平等 意識

 図2に、各調査項目における保護者のジェン ダー平等意識を示す。

 調査した15項目のうち、両校とも「敏感」な傾 向を示した項目は

Q

3、Q4、Q5、Q10、およ

Q11の5項目あったが、両校とも「鈍感」な傾

向を示した項目はみられなかった。「敏感」な傾 向を示した項目をみると、Q3「学校生活の様々 な場面で、『男子が先で当たり前』」のような男女 の優劣を問う項目や、Q4「野球部やサッカー部 をつくりたい女子は、男子チームのマネージャー になればよい」や

Q

5「男子には、家の手伝い

ว⸘ὐ ណ↪ᩞ

㩿ੱ㪀

ᧂណ↪ᩞ

㩿ੱ㪀

㪈㪐 㪋 㪇

㪉㪇 㪉 㪇

㪉㪈 㪈 㪇

㪉㪉 㪉 㪈

㪉㪊 㪉 㪇

㪉㪋 㪊 㪇

㪉㪌 㪋 㪈

㪉㪍 㪍 㪇

㪉㪎 㪏 㪈

㪉㪏 㪐 㪈

㪉㪐 㪈㪇 㪉

㪊㪇 㪈㪉 㪊

㪊㪈 㪈㪏 㪌

㪊㪉 㪉㪊 㪎

㪊㪊 㪉㪉 㪈㪇

㪊㪋 㪈㪏 㪈㪈

㪊㪌 㪈㪇 㪈㪊

㪊㪍 㪏 㪈㪋

㪊㪎 㪎 㪈㪍

㪊㪏 㪎 㪉㪇

㪊㪐 㪍 㪈㪐

㪋㪇 㪍 㪈㪌

㪋㪈 㪇 㪈㪋

㪋㪉 㪇 㪈㪉

㪋㪊 㪇 㪐

㪋㪋 㪇 㪏

㪋㪌 㪇 㪊

⸘ 㪈㪏㪏 㪈㪏㪌

表4 採用校と未採用校における  児保護者の合計点分布

(6)

をしなくてもいいから、良い成績をとって欲し い」のような固定的ステレオタイプを問う項目 だった。

 次に、調査項目ごとに両校で比較したところ、

Q

1、Q5、Q7、Q8、Q12、Q14の 6 項 目 で 有意差がみられ(Q5は

p<0.05で他は p<0.01)、

これら全ての項目で未採用校の保護者の方が採 用校より「敏感」となった。このうち、Q1は 男女を二分することを問う項目、Q5、Q7、Q 8、Q12、および

Q14は固定的ステレオタイプを

問う項目で、有意差がみられた項目は固定的ス テレオタイプに多かった。中でも

Q

8「応援団

長をやりたい女の子がいたら、ぜひ実現さ せたい」では、「はい」と回答した保護者 は、採用校で12.8%、未採用校で78.4%と 未採用校の方が約65ポイント、平均点も採 用校の方が1.4ポイント高くなり、両校に 大きな違いがみられた。しかし、類似した

項目

Q11「合唱の指揮者などリーダーシッ

プが必要なものは、やはり男子がなった方 がよい」では、「いいえ」と回答した保護 者は、採用校で74.5%、未採用校で69.7%

と採用校の方が約5ポイント高くなったが、

平均点は両校とも同じとなり、有意差はみ られなかった。採用校の保護者は、類似し ている項目でも内容が「応援団長」と「指 揮者」のように異なると、それに対する意 識も変わることがわかった。

 また、採用校の保護者の方が未採用校よ りわずかではあるが平均値が高くなった項 目は

Q

2、Q3、Q10、および

Q15の4つ

だった。そのうち、Q2「朝礼や入学式な ど学校行事の時、男女に分かれて並ぶ方が よい」では、「いいえ」と回答した保護者 は、採用校で44.7%、未採用校で31.9%と 採用校の方が約13ポイント高くなった。さ らに、暗に別名簿のことを問う

Q

3「学 校生活の様々な場面で『男子が先で当たり 前』」では、「いいえ」と回答した保護者は、

採用校で78.7%、未採用校で70.3%と採用 校の方が約8ポイント高くなった。いずれ も有意差はみられなかったが、保護者が学 校生活について見聞きする機会がある質問 では、児童の学校生活の実態が保護者の意 識に反映したものと推察され、特に

Q3で

は混合名簿の影響がうかがえた。

3 採用校および未採用校における児童と保護者 のジェンダー平等意識の関連

1)ジェンダー平等意識の3分類

 児童と保護者の関連をみるために、表3と4 より合計点の上位と下位の約20%をそれぞれ「敏 感」群(以下、S群)と「鈍感」群(以下、I 群)とし、残りを中間群とした。これより、各 群の分布の幅は、児童ではS群が39~44点、中間 群が29~38点、I群が20~28点となり、それぞれ の人数はS群が73人、中間群が230人、I群が70 㪎㪇㪅㪉

㪐㪅㪉 㪉㪐㪅㪏

㪊㪊㪅㪌 㪏㪅㪌 㪍㪅㪌

㪏㪅㪌 㪉㪅㪎

㪏㪅㪌 㪈㪅㪈

㪉㪈㪅㪊 㪐㪅㪎

㪍㪍㪅㪇 㪋㪅㪊

㪈㪉㪅㪏

㪎㪏㪅㪋 㪈㪇㪅㪎

㪈㪋㪅㪈 㪍㪅㪋 㪌㪅㪐 㪍㪅㪋 㪉㪅㪉

㪌㪊㪅㪉 㪊㪅㪉

㪉㪎㪅㪎 㪉㪍

㪋㪇㪅㪋 㪏㪅㪈

㪉㪐㪅㪏 㪈㪐㪅㪌

㪈㪉㪅㪏 㪊㪇㪅㪊

㪉㪌㪅㪌 㪊㪋㪅㪍 㪈㪉㪅㪏

㪉㪊㪅㪉 㪈㪋㪅㪐 㪈㪈㪅㪋

㪈㪉㪅㪏 㪍㪅㪌

㪉㪊㪅㪋 㪊㪌㪅㪎

㪏㪅㪌 㪈㪇㪅㪏

㪏㪅㪌

㪈㪈㪅㪊 㪋㪏㪅㪐

㪋㪊㪅㪉 㪋㪇㪅㪋

㪋㪌㪅㪋 㪈㪐㪅㪈 㪉㪏㪅㪈

㪉㪎㪅㪎 㪈㪎㪅㪊

㪋㪉㪅㪌 㪊㪍㪅㪉

㪉㪐㪅㪏 㪊㪌㪅㪎

㪋㪍㪅㪏 㪍㪊㪅㪉

㪈㪎 㪍㪇㪅㪌

㪋㪋㪅㪎 㪊㪈㪅㪐 㪎㪏㪅㪎

㪎㪇㪅㪊 㪎㪍㪅㪍 㪏㪌㪅㪐

㪎㪏㪅㪎 㪐㪉㪅㪋

㪌㪌㪅㪊 㪌㪋㪅㪍

㪉㪌㪅㪌 㪏㪋㪅㪐

㪎㪏㪅㪎

㪈㪇㪅㪊 㪋㪇㪅㪋 㪋㪉㪅㪎 㪌㪊㪅㪉

㪋㪏㪅㪎 㪎㪋㪅㪌

㪍㪐㪅㪎

㪈㪐㪅㪈 㪎㪐㪅㪌

㪉㪐㪅㪏 㪊㪎㪅㪏

㪉㪐㪅㪏 㪌㪍㪅㪉

㪉㪊㪅㪋 㪈㪎㪅㪊

㪇㩼 㪉㪇㩼 㪋㪇㩼 㪍㪇㩼 㪏㪇㩼 㪈㪇㪇㩼

ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪌 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪌 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪉 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪇 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪎 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪍 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪎 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪏 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪎 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪐 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪌 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪍 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪏 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪎 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪊 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪊 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪌 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪋 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪎 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪎 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪎 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪏 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪇 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪈 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪈㪅㪐 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪌 ណ↪ᩞ㩷㩷㩷㪉㪅㪈 ᧂណ↪ᩞ㩷㪉㪅㪇

㪨㪈㪁㪁㪨㪉㪨㪊㪨㪋㪨㪌㪁㪨㪍㪨㪎㪁㪁㪨㪏㪁㪁㪨㪐㪨㪈㪇㪨㪈㪈㪨㪈㪉㪁㪁㪨㪈㪊㪨㪈㪋㪁㪁㪨㪈㪌⾰໧㗄⋡

ഀว䋨䋦䋩

䈲䈇 䋿 䈇䈇䈋

ᐔဋὐ

図2 各質問項目における保護者のジェンダー平等意識

(7)

人となった。同様に、保護者ではS群が40~45点、

中間群が31~39点、I群が19~30点となり、それ ぞれの人数はS群が67人、中間群が234人、I群 が72人となった。さらに、各群を採用校と未採用 校に分類した。この結果を表5に示す。

 これより、児童では採用校のS群は46人、中間 群は118人、I群は24名、未採用校のS群は27人、

中間群は112人、I群は46名となり、表3と図1 の結果、つまり児童では採用校の方が未採用校よ り「敏感」であることがここでも明らかにされた。

一方、保護者では採用校のS群は6人、中間群は 119人、I群は63名、未採用校のS群は61人、中 間群は115人、I群は9名となり、表4と図2の 結果、つまり保護者では採用校の方が未採用校よ り「鈍感」であることが強く示された。

2)児童と保護者のジェンダー平等意識の関連  表5に示した採用校と未採用校における児童と その保護者のマッチングを行い、各群に分類した 結果を表6に示す。

 これより、児童もその保護者もS群のように両 者の意識が同一群に所属するケース(以下、同 一ケース)は、採用校ではS群5組、中間群82組、

I群15組の計102組(54.3%)、未採用校ではS群 9組、中間群72組、I群7組の計88組(47.6%)

と採用校の方が約7ポイント高くなり、同一ケー

スは採用校の方が多かった。次に、児童の意識が 保護者の意識より「敏感」なケース(以下、「敏 感」ケース)、つまり児童の意識がS群であるが 保護者の意識が中間群またはI群の場合と、児童 の意識が中間群であるが保護者の意識がI群の場 合は、採用校で76組(40.4%)、未採用校で19組

(10.3%)と採用校の方が約30ポイント高くなり、

「敏感」ケースは採用校の方が多かった。さらに、

児童の意識が保護者より「鈍感」なケース(以下、

「鈍感」ケース)、つまり児童の意識が中間群であ るが保護者の意識がS群の場合と、児童の意識が I群であるが保護者の意識がS群または中間群の 場合は、採用校で10組(5.3%)、未採用校で78組

(42.2%)と未採用校の方が約37ポイント高くな り、「鈍感」ケースは未採用校の方が多かった。

 次に、保護者がS群で児童がI群の組み合わせ では、採用校では該当者がいなかったが、未採用 校では13組みられた。一方、保護者がI群で児童 がS群の組み合わせでは、採用校では13組、未採 用校では1組がみられた。なお、両校の結果を χ2検定したところ、有意差(p<0.01)がみられた。

 これらの結果を考察した。採用校と未採用校と も同一ケースが多くみられた。相良はいくつかの 研究をあげて、家庭の影響には親、きょうだい構 成、家庭構成の影響などがあるが、親がもっとも 影響が強いと思われると報告している9)。今回の 結果からも、親の意識は子どもの意識に影響を与 えていることが確認された。

 しかし、上記したように採用校の保護者の方が 未採用校の保護者に比べて意識が「鈍感」である にも関わらず、保護者がS群で児童がI群の組み 合わせは一組もいなかった。さらに保護者がI群 の場合でもS群になった児童が未採用校に比べて

ో૕ ណ↪ ᧂណ ో૕ ណ↪ ᧂណ 䌓⟲

㪎㪊 㪋㪍 㪉㪎 㪍㪎 㪍 㪍㪈

ਛ㑆⟲

㪉㪊㪇 㪈㪈㪏 㪈㪈㪉 㪉㪊㪋 㪈㪈㪐 㪈㪈㪌

䌉㩷⟲

㪎㪇 㪉㪋 㪋㪍 㪎㪉 㪍㪊 㪐

㪊㪎㪊 㪈㪏㪏 㪈㪏㪌 㪊㪎㪊 㪈㪏㪏 㪈㪏㪌 ណ↪䋻ណ↪ᩞ䋬ᧂណ↪䋻ᧂណ↪ᩞ䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䋨ੱ䋩

ఽ┬ ଻⼔⠪

表5 児童と保護者のジェンンダー平等意識の分類

䇭㩷㩷㩷 ଻⼔⠪

ఽ┬ 䌓⟲ ਛ㑆⟲ 䌉㩷 ⟲ ⸘ 䌓⟲ ਛ㑆⟲ 䌉㩷 ⟲ ⸘

㪌 㪉㪏 㪈㪊 㪋㪍 㪐 㪈㪎 㪈 㪉㪎

㩿㪉㪅㪎㪀 㩿㪈㪋㪅㪐㪀 㩿㪍㪅㪐㪀 㩿㪉㪋㪅㪌㪀 㩿㪋㪅㪐㪀 㩿㪐㪅㪉㪀 㩿㪇㪅㪌㪀 㩿㪈㪋㪅㪍㪀

㪈 㪏㪉 㪊㪌 㪈㪈㪏 㪊㪐 㪎㪉 㪈 㪈㪈㪉

㩿㪇㪅㪌㪀 㩿㪋㪊㪅㪍㪀 㩿㪈㪏㪅㪍㪀 㩿㪍㪉㪅㪎㪀 㩿㪉㪈㪅㪈㪀 㩿㪊㪏㪅㪐㪀 㩿㪇㪅㪌㪀 㩿㪍㪇㪅㪌㪀

㪇 㪐 㪈㪌 㪉㪋 㪈㪊 㪉㪍 㪎 㪋㪍

㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩿㪇㪀 㩿㪋㪅㪏㪀 㩿㪏㪅㪇㪀 㩿㪈㪉㪅㪏㪀 㩿㪎㪅㪇㪀 㩿㪈㪋㪅㪈㪀 㩿㪊㪅㪏㪀 㩿㪉㪋㪅㪐㪀

㪍 㪈㪈㪐 㪍㪊 㪈㪏㪏 㪍㪈 㪈㪈㪌 㪐 㪈㪏㪌

㩿㪊㪅㪉㪀 㩿㪍㪊㪅㪊㪀 㩿㪊㪊㪅㪌㪀 㩿㪈㪇㪇㪅㪇㪀 㩿㪊㪊㪅㪇㪀 㩿㪍㪉㪅㪉㪀 㩿㪋㪅㪏㪀 㩿㪈㪇㪇㪅㪇㪀

਄Ბ䋻ੱ㪃㩷ਅᲑ㩿㩷㪀䋻䋦㩷㩷㩷 ਛ㑆⟲

䌉㩷 ⟲ 䌓⟲

↪ ណ ᧂ

↪ ណ

表6 児童と保護者のジェンンダー平等意識の関連

(8)

明らかに多くみられた。これらのことから、児童 の意識に親を中心とする家庭以外の影響が推察さ れた。本研究が対象とした小学生の生活で、家庭 生活を除き児童の意識に影響を及ぼすものは、学 校生活とメディアなどが考えられる。メディアは 一般に固定的な性役割を強調している10)と言わ れていることから、本結果には学校生活の中の 様々なことが影響し、学校生活の1つの要素であ る名簿も、児童の意識を「敏感」に変容させた可 能性があると考えられる。しかし、本報では、児 童のジェンダー平等意識に影響を与えると考えら れる学習環境や教師のジェンダー平等意識などに ついては調査を行っていない。特に、学校生活で 多くの時間を共に過ごす教師の影響は大きいと いわれており11)、今後、それらの調査項目を加え、

かつケースを増やして検証を行う必要がある。

 さらに、学校は、国語や理科といった教科内容 を教えるだけではなく、望ましいとされる行動 様式や価値観なども子どもたちに伝達している12)

ことを踏まえるならば、混合名簿を用いることに よる児童への教育的効果の可能性が示唆された本 結果は、今後の混合名簿推進への一助になると考 える。

Ⅳ まとめ

 本研究では、混合名簿採用校と未採用校におけ る学校生活に対する児童と保護者のジェンダー平 等意識を調査し、それらの対照から、混合名簿が 児童や保護者に与えた影響を探り、以下のことが 明らかとなった。

1.児童の意識は、採用校の方が未採用校より有 意に「敏感」となった。特に、混合名簿に関す る調査項目では両校間に有意差がみられたこと から、採用校の児童は混合名簿を肯定的に受け 止めていることがうかがえた。

2.保護者の意識は、未採用校の方が採用校より 有意に「敏感」となった。名簿に関連する調査 項目では両校間に有意差はみられず、両校の保 護者とも「男子が先、女子が後」という別名簿 を否定的に捉えていることが推測された。

3.児童と保護者の意識の関連をみたところ、児 童の意識が保護者のそれより「敏感」なケース は採用校の方が多く、「鈍感」なケースは未採 用校の方が多かった。また、採用校では保護者 が「敏感」で児童が「鈍感」群の組み合わせは

一組もいなかった。さらに保護者が「鈍感」の 場合でも「敏感」になった児童が未採用校に比 べて明らかに多くみられた。未採用校より採用 校の保護者の方が「鈍感」であることを考える と、採用校における児童の意識には学校生活の 中で用いられている混合名簿が何らかの影響を 及ぼしている可能性が示唆された。

謝辞 本研究を行うにあたり、調査にご協力くだ さいました児童と保護者、および学校関係者 の方々に心より御礼申し上げます。

参考・引用文献

1)木村涼子

,“Q6ジェンダーフリー教育はどの

ような意義があったのですか?これまでの男女 平等教育とどこが違うのですか?”,男女共同 参画/ジェンダーフリー・バッシング バッ クラッシュへの徹底反論

,

日本女性学会ジェン ダー研究会編

,

明石書店

, 2006, p.48

2)亀田温子・舘かおる

,

学校をジェンダー・フ リーに

,

明石書店

, 2001, p.30-31

3)木村涼子

,“Q8男女混合名簿は、男の子と女

の子が一緒なので、健康診断のときに不便では ないですか?”,男女共同参画/ジェンダーフ リー・バッシング バックラッシュへの徹底反 論

,

日本女性学会ジェンダー研究会編

,

明石書 店

, 2006, p.55

4)日景弥生

,

青森県における男女混合名簿採用率 と男女共同参画推進計画との関わり

,

弘前大学 教育学部紀要94, 2005, p.53-58

5) 細 谷 実

,“ バ ッ ク ラ ッ シ ュ”,

岩 波 女 性 学 事 典, 井 上 輝 子

,

上 野 千 鶴 子 ほ か

,

岩 波 書 店,

2002,p.379

6)浅井春夫

,“わが国の性教育・男女平等バッシ

ングの動向”,ジェンダー/セクシュアリティ の教育を創る,浅井春夫・子安潤ほか

,

明石書 店

, 2006, p.28

7)前掲4)に同じ

8)日景弥生

,

山田桂子

,

中学生、保護者および教 師の学校生活に関するジェンダー測定尺度

,

弘 前大学教育学部紀要92, 2004, p.95-99

9)相良順子

,“幼児・児童期のジェンダーの発

達”,ジェンダーの発達心理学

,

伊藤裕子

,

ミネ ルヴァ書房

,2002, p.21-22

10)諸橋泰樹

,“性別役割を割り振られた女性―テ

レビ番組の描く女性像”,女性のデータブック

,

井上輝子

,

江原由美子

,

有斐閣

, 1999, p.188-189

11)The American Association of University Women,

Gender Gap, Marlowe & Company, 1999

12)前掲1)に同じ

(2008.1.16受理)

参照

関連したドキュメント

東医療センター 新生児科部長   長谷川 久弥 先生.. 二酸化炭素

[r]

編﹁新しき命﹂の最後の一節である︒この作品は弥生子が次男︵茂吉

<日本 YWCA15 名> 藤谷佐斗子(日本 YWCA 会長/公益財団法人日本 YWCA 理事)、手島千景(日本 YWCA 副会長/公益財団法人日本 YWCA

[r]

(A) SIRT3 regulates mitochondrial function related to fatty acid oxidation (FAO), mitochondrial biogenesis, oxidative phosphorylation (OXPHOS), oxidative stress,

䇭䊶㪥㪢⸽ᦠ⊒ⴕ䈮ᔅⷐ䈭ᦠ㘃䈱 㩷㩷㩷㩷ឭଏ 䇭䊶㪡㪞ឭ಴㪥㪢䊧䊘䊷䊃䊄䊤䊐䊃 㩷㩷㩷㩷૞ᚑଐ㗬 㩷㩷㩷䋨᭎䈰䊐䊤䉾䉫䊋䉾䉪䈱䋱ㅳ㑆

㩿㫋୯㪀 㩿㪍㪅㪍㪋㪋 㪁㪁 㪀 㩿㪍㪅㪌㪏㪊 㪁㪁 㪀 㩿㪍㪅㪍㪎㪊 㪁㪁 㪀 㩿㪍㪅㪌㪏㪊 㪁㪁 㪀 㩿㪍㪅㪍㪍㪉 㪁㪁 㪀 㩿㪍㪅㪉㪐㪏 㪁㪁 㪀 㩿㪌㪅㪋㪌㪍 㪁㪁 㪀