奈良教育大学学術リポジトリNEAR
学校組織の活性化に向けて ―主幹職としての取組 の在り方を考える―
著者 棚橋 浩一
雑誌名 奈良教育大学教職大学院研究紀要「学校教育実践研
究」
巻 2
ページ 63‑72
発行年 2010‑03‑31
URL http://hdl.handle.net/10105/3040
主幹職としての取組の在り方を考える
棚橋 浩一
Hirokazu Tanahashi
奈良教育大学大学院教育学研究科教職開発専攻
School of Professional Development in Education, Nara University of Education
<あらまし> 昨年度、教職大学院における研究テーマを「学校組織の活性化に向けて」一主幹職を通して メンターとしての在り方を考える‑とし、学校組織の実態と課題を明らかにし、課題解決に向けたミドルリ ーダー(主幹教諭)の役割とそのために必要な力量(資質・能力)についての考察を行った。その内容につ いては、奈良教育大学、教職大学院研究紀要「学校教育実践研究」 (2009)で述べたとおりである。
今年度は、こうした考察に基づいて組織を活性化し、学校力向上を図るために、実際に主幹教諭として学 校現場で実践した内容について述べる。実践の主な内容は、学年・学級経営案の作成と学校ホームページを 活用した外部への公表、授業研究(授業観察)の実施、学校教育目標実現に向けた研究主題の設定及び校内 研修の充実、学年主任者会の実施、学校評価の充実、生徒による授業アンケートの実施、家庭学習の手引き の作成など多くの項目にわたるが、学校力向上の核となるのは、授業力の向上であると考えるので、ここで は、 「授業研究(授業観察)の取組」と「生徒による授業アンケートの取組」に焦点化して述べる。
<キーワード> 組織活性化、メンター、ミドルリーダー、主幹教諭
1.はじめに
今年度、主幹教諭‑の任用に伴う人事異動により、
五候市立五候西中学校‑赴任することになり、新し い学校における実践となった。
勤務校は、平成9年4月に校区の住宅開発に伴う 生徒増によって五候市立五候中学校から分かれて開 校した。校区は五候市の北西部にあって、大阪府と 和歌山県に接し金剛山麓の緑豊かな環境のなかにあ るo 農村地域の「牧野地区」と新興住宅地域の「田 園地区」を校区とし、生徒の大部分は田園地区から 通学している‑小一中の学校であるo 教育に対する 理解と関心が高い地域であり、学校運営‑の協力も 積極的であるo
生徒数は、各学年3クラス、特別支援学級3クラ スの全12クラス、計267名という小規模校であ るo そして、教職員数は25名、そのうち7名が常 勤講師(7名のうち、 3名が普通学級の担任、 2名 が特別支援学級の担任)という状況である。
2.実践研究
2. 1 学校組織活性化に向けて
学校組織の活性化は、学校運営の在り方や校務 分掌などのシステムの部分だけを変えるだけでは なく、それに伴い、教職員の意識が高まり、教職 員どうし、分掌組織どうしの関わり合いが密にな って、学校全体の取組が活発になり、教育活動の 質が向上していくものでなくてはならないo
今年度は、 ‑年次の研究を踏まえ、学校組織の 活性化を図るために具体的な取組を行うとともに、
今後取り組むべき点を明らかにしていきたい0
‑年次に行った学校組織に関わるアンケート等 から、教職員個人の意識、教職員相互の関わり合 い、校務分掌組織の在り方、学校評価システムに ついてそれぞれ課題があることが明らかになった。
そこで、その課題と組織活性化の手がかり(方向 性)を図1のように整理し、具体的な手だてを考
え、実践していくことにした。
棚橋 浩一
2. 2 組織活性化に向けた実践
2. 2. 1 学校全体の課題を共有することによる 協働的な取組の促進
組織力向上のためには、教師力(教師の指導力) の向上が不可欠である。教師力とは、教職に対す る強い情熱や使命感、総合的な人間力、教育の専 門家としての確かな力量である。その核となるの は、児童・生徒理解力、児童・生徒指導力、集団 指導の力、学級づくりの力、これらと不可分の関 係にある授業力(教材解釈・学習指導・授業づく
りの力)であると考える。
勤務校では昨年度、奈良県教育委員会学校アド バイザリーチームの訪問があり、そのなかで「授 業力」を向上させる取組を行う必要があるとのア ドバイスを受けたということであったo 教師なら 誰しも自己の授業力を向上させ、 「わかる授業」を 児童・生徒たちに提供したいと考えているはずで
^:蝣、、
ところが、放課後の諸活動や部活動の指導等も 含め、日々の仕事量の多さや他の教師に負担をか けることになるという配慮から、教科等の研修
会・研究会‑の出張参加のしにくさ、指導案作成 の負担感など様々な事情から自己の授業力を磨く という意識が希薄になってしまいがちで、特に中 学校では教科の壁もあり、それに向けての取組が できにくい現状がある。そういう状況を打破する ためには、校内で授業力を高め合おうという機運 を盛り上げ、学校体制として取り組む必要がある
と考えた。
そこで、教務主任と連携し、授業研究(授業観 餐)、研究主題の設定、校内研修の充実等に関する 提案を行い、実践に移した。授業研究(授業観察) の取組内容について以下に述べる。
授業力向上は教師一人一人の努力のみで達成す るのはなかなか難しいものである。それゆえ昔か ら授業力向上の近道は「授業公開」であると言わ れている。授業公開は、教師の孤立化を防ぎ、同 僚と授業についてのコミュニケーションを活性化 させ、協働的な取組を増やすことにつながると考 える。また、教師が授業におけるマンネリズムや 惰性に陥ることを避けるた釧こも積極的な授業観 察(参観)が必要である。
学校 組織 の課 題
[平 成 2 0 年度 アン ケー ト調 査 よ り]
① 学 校 全 体 を意 識 した教 育実 践 の
学校 組織 活性 化 の方 向性
(力 教 職 員 個 人 に 対す る学 校 経 営
必要 性 参 画 の意識 づ け
② 教 職 員 が 力 量 を高 め合 う場 の設 ② 学校 全 体 の 課題 を 共有 す る こ
定 とに よる、協働 的 な取組 の促 進
③ 組 織 や 校 務 の 在 り方 を 見直 す 機 ③ 組 織 及 び 教 育 活動 の見 直 しと
会 の設 定 改善
④ 学 校 の 取 組 に 生 か せ る 自己評 価 ④ 学校 改 善 につ な が る学 校 評 価 と学校 関係 者 評価 の在 り方 シス テム の構築
そこでまず、お互いの授業を公開し合い、その 良さを学び合うことにより、自己の授業力向上に つなげるとともに、同僚性を構築し、活力ある学 校組織をつくることを目指すことや各教科の専門 的な内容に踏み込むことはせず、授業技術や授業 方法、授業形態等に関わって、自己の授業に活か
していくことを共通理解した。
また、授業を観察する時の視点は、各教師のも のがあってもよいのであるが、勤務校においては 初めての取組であるので、観察の視点を示した「授 業観察シート」を作成し、活用してもらうことも 共通理解した。
さらに、具体的な実施方法として次のようなこ とも共通理解し、 「生徒の笑顔に出会える授業のた めに」と名付けて取組を行った0
0 6月の第2週を授業観察週間とする。 (教育実
習期間でもあるので、実習生のよい研修機会と もなる)
〇 一人最低2時間以上授業観察を行う。 (持ち授 業時数の多い教師‑の配慮)
○ 観察する際は、授業の最初から最後まで観る ことを基本とする。
○ 授業者は指導案を提供しないo (授業公開‑の 負担感軽減、多忙化解消‑の配慮)
こうした共通理解のもとに、活用した授業観察 シートを図2に示す。このシートは一旦集約し、
授業者に返すことで、観察者の気づきや学びを共 有し、この取組‑のモチベーションを高めること につながると考える。返却する際には、授業者に 声をかけ、直接手渡すことを心がけ、各教師との コミュニケーションの活性化に努めるよう気を配 った。
図2 授業観察シート
笑顔lこ出会える授業
授業学び合しヽシ‑ト
第[ ]学年 ⊂ ] 科 [ ] 年 [ ] 月 [ ] 日 ( 曜日) [ ]ヰ交時 授業者 [ ] 言己入者 [
1ー授業lこつし、てー下言己の項目lこ;合って参観し一気づし、たことを言己入してくださし、。
IXこの授業参観シ‑トlま朝日橋まで提出してくださしヽoその後、授業者の先生(こお渡ししますo
参 観 の 観 点 気 づ し 、 た こと
学 教 材 研 究 教 材 研 究 力号 深 < 、課 題 角 牢決 をす るため .こ十 分 な資 * 斗や教 冒
̲t 画
具 の 準 備 力ヾ 整 ってし、 る0
本 時 の 目標 単 元 の 目標 力号 適 切 .こ設 定 され てお り、目標 達 成 .こ向 ■ ナ た授 業 力号 組 み 立 て られ てし、 る O
学 冒 書 旨 ミ 照
導 入 生 徒 の興 味 .関 ′ D をひ < 導 入 の二 ⊂夫 をしてし、 る 。 発 間 .指 示 発 間 .‡ 旨示 カキ 明 確 であ り、生 徒 の 反応 等を 見 て工 夫 して
し、 る0
板 書 .資 *,斗 提 示 板 書 .資 群 斗提 示 力号 計 画 的 であ り、視 覚 的 .こ分 力、 りやす く まとめ られ てし、 る 。
学 習 の ね らし 、 生 徒 力号 主体 的 .こ学 習 ■ こ取 り組 む こと力号 で きるよう■ こ、「学 及 び
棉
習 の ね らし、 」 カ号 示 され て し 、 る。
生 徒 へ の対 応 生 徒 の発 言 や 反 応 を取 り入 れ なカく ら、授 業 を展 開 してし、
成 る。
イ 固■ こ応 じた‡ 旨導 机 聞 手 旨導 .グ ノ レ‑ プ男 lJ+旨導 等 を工 夫 し、イ 国.こ応 じた‡ 旨導 の 充実 を図 ってし、 る 。
説 喝 月 生 徒 ■ こ分 力、 りや す し、 説 E]月をして し 、 る0
早 生 徒 理 角 琴 生 徒 の よさを積 極 的 .こ見 つ ■ ナ、学 習意 欲 カヾ 高 まる具 体 的 翠 吉 平
価
助 言 や評 Jih を してし、 る O
‡ 旨導 と昌 平価 の ‑ 体 イ ヒ 昌 平佃巨方法 を工 夫 し、‡ 旨導 と昌 平価 の ‑ 体 イ ヒ■ こ努 め てし、 る0 生 l与 a .L‑ 意 欲 l 生 徒 カヾ 集 中 して学 習 lこ取 り組 み 、意 欲 的 な学 習 態 度 で t走 の
描 千
ある0
学 習 規 律 聞 き方 .言 舌し方 、姿 勢 等 、学 習 規 律 カヾ 守 られ て し 、 る。
2、今日の授業カヽら学んだこと一 日分の実践fこ生カヽしたしヽことを富己入して1=さしヽo
棚橋 浩一
また、この取組を通して、各教師が授業観察 シートに書き込んだ「気づき」や「学び」、 「実 践に生かしたいこと」についてのコメントを整 理し、まとめたものを各教師に配布(フィード バック)し、学びの共有を図り、個々の教師の 授業力向上に役立てることができるようにした。
以下にそのまとめの一部を示す。
< 「笑顔に出会える授業」シートのまとめ>
1, 「気づいたこと」に関する先生方のコメント
気 づ い た こ と
学 習 計 画
〇 本 時 の 目標 につ い て 明確 に指 示 され て い た。 最 初 に本 時 の ね らい を生 徒 に示 し、黒板 に も明示 され てい た0
○ 教材研 究 な どが しっか りな され てお り、
わか りやす い 工夫 が され て い た0
○ 生 徒 を活動 させ る準 備 が 入念 に整 え ら れ て いた0
学
○板 書 計画 が きちん とで きて お り、一 時間 の授 業の流 れ が よ くわ か り、文字 や 図 も 見やす い0
○ 生徒 の理解 度 に合 わせ 、個 に応 じた 丁寧 な指 導 がで きてい た0
習 ○ 声 の大 き さに強弱 をつ け、発 間や 指示 が 描 わか りやす い。統率 力 のあ る授 業で あ っ
・s た。
及 ○ わ か らない生 徒 に対 し、教師 がす ぐに教 び え るの ではな く、生徒 同士 で教 え合 わせ 棉 る な ど、生徒全 員 を活動 させ る工夫 が見 成 られ 、 あき させ ない授 業展 開 であ った。
○ 「I C T 」や 「新 聞」な どの 活用 に よ り、
生徒 の興 味関 心や集 中力 を高 めてい た。
○ 生 徒 の反 応 を大 切 に した授 業 展 開 がな され て いた。
(蝣
・fl B?
価
○評 価 の観 点 をき ちん と生徒 に示 し、ね ら い が達 成 で きた か ど うか の評 価 活 動 が 適 切 に行 われ てい た0
○ 机 間 巡視 等 に よ る評 価 が適 切 にな され てい た0
○自信のない生徒に対して、プリント等を 活用して丁寧な指導と評価を行ってい た。
○生徒全体が前向きな気持ちで授業に取 り組めていた。
○学習時の姿勢がよく、挙手して発言や板 書に行くなど、学習規律が守られてい た。
○静かに落ち着いた雰囲気の中で学習し ていたo 日々の指導の成果であると考え る。
○生徒の積極的な発言のある授業であっ m
O発言の仕方が適切でなければ何度もや り直しさせ、本人が気づくよう指導して
い・j
2, 「授業から学んだこと、実践に生かしたいこと」
に関する先生方のコメント
○ねらい(この時間で何を理解し、身につける のか)を常に意識し、指導と評価につなげて いきたい。
○ねらいの明示やじっくり考えさせる時間を取 るなど、生徒が意欲的に取り組める工夫、指 導力、発間の仕方などが大変参考になった。
○教師というものは、指導という視点からマイ ナスの言葉がけ(ダメ、もっとしっかり)が 多くなりがちであるが、プラスの言葉がけを 意識して積極的に行う。
○授業と学級経営には密接な関係がある。授業 だけではなく学級経営にも意欲的に取り組み an
さらに、この取組を終えて、 「取組に関する意見 や感想、改善点等」についてもコメントを求め、
今後の取組の充実を図ることを考えた。提出され た意見等を次に示すが、取組充実に向けての前向 きな意見が多く、提案者としてはたいへんありが たく、今後に向けてのモチベーションがあがるも のであった。
<授業観察週間の取組を終えて>
○他の先生方の授業を見せてもらったり、他の先 生方に見てもらう機会はなかなかないので今 回の取組はよい機会となりましたo何より、指 導案を事前に提出する負担が授業者にないこ と、ありのままの授業を見てもらうことで、日 常の授業形態を先生方にチェックしてもらい、
課題を指摘してもらうのもよいと思いました0 時には、ほめてもらえることもあって、生徒と 同様にはめてもらえるとモチベーションが少
し上がってうれしいものです。今回のように、
気楽にお互いに見せ合う機会があると、他のク ラス、他の学年の様子もわかり、生徒指導面で も参考になることがあるように思います。た だ、参観に行く時間の確保が一週間では空き時 間も限られているので厳しかったですo よっ て、次回は期間を延ばしてもらえたらよいと思 います。
〇日分の授業について振り返る機会が取れずに いたが、授業参観の取組を通して他の先生方か らのご指摘で気づかされることが多くあったo また、自分自身も他の先生の授業を参観させて いただき、自分の授業との相違点が明確にな り、学ぶことが多くあった。これからもこのよ うな機会が定期的にあることを強く希望しま す。
○良い意味での緊張感があってよかったと思い ます。多忙化する中、さらに多忙にならないよ うに、このような機会があればよいと思いまし
‑J‑̲
○すべての先生の授業を参観できなかった。空い ている時間にというのは、やらなければならな い仕事もある中なかなか難しい。そんなことを 言っている自分はだめだとわかってはいるの だが・ ・ ・。授業を見ていると、普段気づかな い生徒の様子などもわかり有益であると考え るので、次回はもっと行けるようにしたい。
2. 2. 2 学校改善につながる学校評価システム の構築
学校評価ガイドラインでは、学校評価とは、自 らの教育活動その他の学校運営について目標を設 定し、その達成状況や達成に向けた取組の適切さ 等について評価し、組織的・継続的な改善を図る
ことであるとされている。
学校評価の理論に基づき実践した中で、 「外部ア ンケート」の取組を一歩進めるた釧こ行った、 「生 徒による授業アンケート」の取組について述べる。
2. 2. 2. 1 生徒による授業アンケート 目的は、授業内容や授業方法及び生徒自身の授 業‑の取組等について生徒に意見を求め、それら を授業改善、授業力向上に役立てていくことにあ る。教師は、生徒からの率直な意見を真撃に受け 止め、教師と生徒が協力して「わかる授業」を作 り上げていかねばならないと考える。そのために、
すべての教科において、全生徒を対象とした授業 アンケートを実施することにした。
また生徒自身に関しては、このアンケートを通 して自らの授業態度等を自己評価することで、授 業において積極的に学ぼうとする意識と姿勢を喚 起することをねらいとしている。
勤務校において、この取組は初めてのことであ るので、管理職や教務主任、各学年主任等と相談 し、アンケート結果については担当教師間の比較 にならないよう配慮し、次のようにフィードバッ クすることにした。
0 5教科については、同じ学年のクラスを複数 の教師で担当していることが多いので、クラス ごとに結果をまとめ、担当しているクラス分を その担当教師に返却する。
0 4教科(実技教科)については、同じ学年の クラスを一人の教師が担当しているので、学年 ごとに結果をまとめ、担当教師に返却する。
以下に、そのアンケートシート(図3)及びそ の結果をグラフ化してフィードバックした一例 (図4)を示す。なお一例としては、各学校段階 における学習の基盤であるとして実施されている 全国学力・学習状況調査に合わせ、 3年生の国語
と数学の状況を示しておく。
fll'iS 浩 ‑
図3 生徒による授業アンケートシート
わねlる摺巨業のた≡助の了事ンケート( 料) 年 組
この了■ンケ‑ト惨.よくわわーる授賞をするたまlわに皆=さんのI教鬼を■お毒.春雪にするたlわのも の1ごす。あ穆たが.Sう7 ‑4の番尋を選び. 冒‑ウシ‑ト用紙に「こいねいに7‑ウLJ「こくだ=宣 IK
l そう思う 2 だもヽたtヽそう思う 3 あまりそう息わなtヽ 4 そう恩わなしヽ
< 一 直し 方 に 一 プ一一1こ >
1 先 生 の 苦舌し方 .ま 、.まつき り して し、 て 聞 き.や す し、C, 1 2 3 4
2 先 生 ■ まわ 力、りや す し、 言 葉 で 説 明 して し、る 0 1 2 3 4
< 板 書 、 資 料 に つ ーIて=>
3 先 生 の 板 書 ′ ま見 や す し、0 1 2 3 4
4 賛 辞= ま興 味 カ{持 て る (役 に 立 つ ) 内 容 で あ る ○ 1 2 3 4
< 授 業 の 内 容 、 連 膚 に 一 ブい 1こ >
5 授 業 の 内 容 に 卯!味 l 関 Jb 力号も て る ○ 1 2 3 4
6 授 業 の 進 む 速 さ.まち ょう どよ し、tl 1 2 3 4
< l絶8月、 ‡墓場 の し わIたま に .つ い 「 こ >
7 先 生 の 云 克明 ̀まわ 力、りや す し、 0 1 2 3 4
8 先 生 の 閉 し、力、.ナ‑まわ 力、りや す し、0 1 2 3 4
9 先 生 .まポ イ ン トを 覚 え や す し、よ うに 工 夫 して し、る 由 1 2 3 4
< i墓動 く1乍鴬 } 一 書間 に .つ い て:>
1 0 考 え た り、考 え を ま と め た りす る な ど 王 舌動 (作 業 ) す る 時 間 力{あ っ た 口 1 2 3 4
l l 板 書 を ノ‑ ト.こ書 く時 間 ■ まあ つ た 凸 1 2 3 4
< 生 徒 へ の 配 慮 に つ い て=>
1 2 先 生 ‑ま生 1走 の 発 言 や 反 応 を 大 事 に して し、る 0 1 2 3 4
1 3 先 生 .ま質 問 .= 納 得 す る ま で 答 え て くれ る C, 1 2 3 4
く 自 己 評 価 >
1 4 授 業 に 意 欲 的 ‑こ取 り組 む こ と力tで き た P 1 2 3 4
15 授 業 の 内 容 を 理 解 す る こ と かCで き た 由 1 2 3 4
1 6 書 受業 .こ必 要 な も の を 忘 れ な 力、つた ○ 1 2 3 4
1 7 授 業こ 力{あ っ た 日 .ま復 習 を した 0 1 2 3 4
召肥 ^32眉^mmm
l重l語(3年生)
0‑o l0‑020‑0:300040‑0500サ60‑ォTOOゥ800ゥ90ォ且0000
先生くり言古し方は、はっきりしていてrq書や・・
先生はわかりやすい言葉で言乾明しtv、る巾 煮0‑ OD手局書は声.やすし、、
臣∃判り蛸璽iuE∃嗣sfS c ‑s <imzr7‑j>> f*j巨頭議nsa
授業の内容に至嘩味・関心がもてる。授業の進む速さはちょうとよい。
先生<>>言克明lまわかりやすし‑,U 先生の問いかけはわかりやすい○
先生はポイントを覚えやすいようにT̲未し・・
考えたり̲ 考‑.をまと&>fzりする/+・.ど;舌串:,,..
板書を‑ノ・‑トに書く白寺問はあった。
先生は生徒tT)発音や反応を大事にしている。
先生は群間に納得するまで答えてくれる。
授業に悪者穴的に放り組むことかできた。
授糞の内容を王甲解することfrできたれ 1守業に必要なものを忘れなかった。
授業かあった日はm閏をLた。
lPそう思 /M'V たしL・そう思 あまりそう.思わM."いJdそ 思わな^一 蝣無Is}一筈
数学(3年生)
0‑o l0‑0:ヱCIOo300040‑05CIOof50‑ォ70‑08CIOoE10‑d.00*o
先生・J:)詣L方は、はっきりしてK‑‑‑蝣て聞きや‑
先生はわかりやすい言葉て説明してv‑蝣る。
先生<J}板書は見やすL iff‑li.‡嘩鴨か持てる ‑:投に王o> [M芯て衷・・・
授業<D内容に坤l昧・閏心かもてるO 授業CD進む遭さばもょうとよい。
先生CD説明はわかりやすい。
先生の問いかけはわかりやすしノ ・。
先生はポr*一蝣トを覚rt‑¥'‑"すいように⊥某f ‑ 二号.fz").二号 をまと斗>f‑レ')寸<1>'Vと;菖動‑
板書をノートに書・二:日寺間はあった&
先生は生徒CD発言や反応を大事にしてしノー・る。
先生は賢間に的得 するま1=筈克てr̲:れる。
授業に青首先約に取り糸昆むことかでき戸こq 授業中内雷を理解することかできた。
授業に,Jユ要A‑1<:Oを忘*>./ォ.かつf‑
授業かあ‑sた日は復習をした.=.
■そう思う Iたいたいそう思う あまりそう曽わな そう思わない ■無回筈 2, 2. 2. 2 /主従による授業アンケ‑‑卜結盟に
ついての考察(‑㌻%)
授業アンケート結果を分析すると、 1年生、 3 年生に比べ、 2牛Jtでは全体的に肯定的な意見の 割合が低かった.
これは、いわゆる「LLlだるみo学牛」と言われ る2年/主に特有の状脱であると考えられ、今後こ うした観点から指導の充実を[刈る必要性があり、
学校全体の課題とすべきであると考える,. (二の結 盟が、 ・今年捜i/:>2学fF.特イ1<ni,<nであるのか、ま た、 2年生GO時期特有のものであるのか、さらに 教師の指導力にMilM題があるのかということなどは、
アンケートを継続して実施する中でより明確にし ていく必磐があるであろう̲.)
また「先生のl恥、かけ」に関する項目では、 3 年・生の数学で生徒の約3 5%がI問いかけがわか
りにくい」と雛えるなど、全体的に「そう思わな い」と所定的に答えている生徒が 一定数いる.二 こ のような傾向は、全教科にわた‑・>‑」見られ、授業 におけるF主従の受けIl:め方に着nすることが自r7.
の捜,箕改善蝣:/)梶,'!,蝣;となると考える=.
このようにアンケートを実施することによって、
n‑f*的な授業改善LT)批互がより明確 な‑it:..
2. 2. 2. :1 アンケ一一ト実施にあたっての牒題 二のアンケL‑トをより有効に活用するためには、
教科部会等で検古寸し、各教科で独「1の項Hを付加 したアンケートを作成・実施し、そg)アンケート 結米をもとに各教科で授業改善、授業jJ向上につ いて話し合う機会をつくっていくようにすれば、
さらに効果的な授業改善につながると考えられ、
今後の課題としたい.=
アンケL‑ト結果をどう捉え、授業改三桁こつなげ ていくかは今のところ、個々の教師に仕されてい るが、結米をもとに、管理職から各教師に対して 個別指導や助言を行ったり、相談を受けたりする などの働きかけをしてもらうとともに、 1三幹教諭 がそのような役割を果たしていく必要もあると考 える̲.
実際、このアンケート結果を返却し終えてから 相談を受けた学年もあり、その際前述した考察内 容やI岬は・らの生徒との人間関係は授業づくりに 人きな影響を与・えるというような趣旨のことを伝 えた、こうした軌きM、芋年の肺葉の!i‑:')))'蝣サ改 善について前向きに考えている現れであると捉え ることができる,̲L 今後、管理職だけでなく、学年 上任にもアンケート結果全体を提示し、話し合う 機会をつくる必要もあると考える二.
棚橋 浩一
3.おわりに 3. 1 成果と課題
実践の成果と課題を明らかにするため、勤務校 において、学校組織に関する意識調査を、前回(平 成21年1月実施)のアンケート項目をもとに、
以下の要領で再度行った。
3. 1. 1 学校組織に関する意識調査のアンケー トの概要
○調査期間
平成21年12月〜平成22年1月
○調査対象
勤務校教職員2 5名
○調査内容
教職員個人・教職員相互・校務分掌組織・学校 評価の4つの観点から1 4項目を設定
(項目内容は図6のグラフを参照)
○調査方法
「Aよく当てはまる Bやや当てはまる Cあま り当てはまらない Dまったくあてはまらない」
の4つから選択
○調査結果
回答の平均値をもとに分析・考察を行った。そ の結果は図5の通りである。
3. 1. 2 結果の概要
結果については、四件法でA: 4点、 B: 3点、
C: 2点、 D: 1点として数値化し、項目ごとに平 均値を出した。全質問項目の回答の平均は3. 2 点であった。そのうち、平均値が3. 0点を越え て高かったものと、 2. 5点以下の低かったもの を図5に示している。なお、表中の( )内の数 値は前回調査の数値である。また、下線を引いた 数値は前回平均値が2. 5点以下の低かったもの である。
そして、今回(平成21年度)の14の設問項 目に対する回答の平均値をグラフ化(図6)し、
前回(平成2 0年度)の結果と比較して示すo
調 査 の 観 点 平 均 値 の 高 か っ た 項 目 平 均 値 の 低 か っ た 項 目 教 職 員 個 人 ○ 自 己 の 個 性 や 専 門 性 を 活 か す 活 動 3 .2 (2 .8 2 ) 該 当 な し
平 均 3 . 1 ○ 自 己 の 教 育 活 動 の 振 り返 り と 改 善 3 .2 (2 .90 ) ( 2 . 8 3 ○ 前 年 度 の 反 省 を活 か した 取 組 3 .6 (3 .18 )
○ 外 部 の 存 在 を 意 識 した 教 育 活 動 3 .3 (2 .76 )
教 職 員 相 互 ○ 校 務 分 掌 の 枠 を越 え た 意 見 の 交 流 3 .2 (2 .60 ) 該 当 な し 平 均 3 . 2 5 ○ 授 業 公 開 等 に よ る 力 量 の 高 め合 い 旦幽
( 2 . 8 9 ○ 教 職 員 相 互 の 会 話 3 .4 (3 .2 1)
○ 教 職 員 相 互 の 連 携 3 .4 (3 .16 )
校 務 分 掌 組 織 ○ 分 掌 組 織 の 教 育 課 題 へ の 対 応 3 .2 (2 .62 ) 該 当 な し 平 均 3 . 1 0
( 2 . 6 9
○ 分 掌 組 織 の 取 組 、 慣 例 等 の 改 善 旦越 知 迦
学 校 評 価 ○ 学 校 評 価 の 結 果 の 活 用 3 .2 (2 .72 ) 該 当 な し 平 均 3 . 2 5
( 2 . 7 3
○ 学 校 評 価 へ の 組 織 的 な 取 組 3 .3 (2 .62 )
教員個人
・校務分掌の役割を担う中で、自分の個性や専門性を活かそうとしている.
・校務分掌r=取り組む際、これまでの取組の反省を活かすようにしているO
・学校の教育活動についてよく提案をすることがあるO
・自らの教育活動を振り返り、課題を兄いだすようにしている。
・保護者や地域など、外部の存在を意識して教育活動を行っているO
・教育活動に取り組む際に、学校教育目標や学校経営方針を考慮しているO
教具相互
・校務分掌の枠を越えて、自由に意見を言えることがよいと思うo
・教職員が相互に力量を高め合う機会があるo (授業公開、授業研究など)
・他の教職員と教科指導や生徒指導についてよく話をする。
・他の教職員と連携して教育活動に取り組んでいる。
校務分掌組織
・校務分掌組織は現在の教育課題に適切に対応できるものとなっている。
・校務分掌上における取組、慣例などを改善しようとしている。
学校評価
・学校評価の結果を次年度に活かすようにしようと思う。
・学校評価に組織的に取り組むことが大切だと思うO
0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50
(グラフ中の数値は各項目の四件法による平均値を示す)
今回の調査結果を見ると、全ての項目において 前回の調査より数値が向上し、平均値の低い項目 はなくなっている。このことは、今年度の実践に
より、教職員の意識が高まり、組織活性化‑つな がったことを示すものであると捉えることができ るo よって、今年度実践した取組について、教職 員から出してもらった意見等を取り入れて改善し、
今後もこれらの取組の継続を図っていきたいと考 える。
また、今回の調査で、平均値が3. 0点を越え なかった教職員個人の取組に関する二つの項目で ある「学校教育目標及び経営方針の考慮」 2. 9 点(前回2. 8点)と「教育活動についての提案」
2. 9点(前回2. 36点)に関する取組の重点 化を行い、取組内容の工夫・改善を図っていかな
ければならないと考える。
3. 2 今後の展望
第2節で述べた組織活性化に向けての提案に対 し、協力的、意欲的に取り組んでいただく中で、
すべての教職員が学校を活性化し、よい学校をつ くりたいという意欲を持っていることがよく理解 できた。そして、組織活性化のた桝こは、管理職 のリーダーシップのもと、積極的に具体的な提案 をしながら、教育活動の充実を図っていく必要性 があることを実感することができた。
棚橋 浩一
今後は、主幹教諭(ミドルリーダー)として、
教職員の意識改革及び実践力の向上を目指す取組 を通して、組織としての学校の教育力(学校力) の改善、向上を図りたい。そのための具体的方策 として以下のことに取り組んでいきたいと考えるo
(1)学校マニフェストの策定及び学校数値目標の 設定に取り組む。この取組は、従来の理念提示 型の教育目標ではなく、よりわかりやすい具体 的な到達目標提示型の教育目標にすることによ り、教職員の教育活動に取り組む意欲を高めつ つ、その意気込みを生徒や保護者、地域に示し、
保護者・地域とより深い連携を図ろうとする気 持ちを伝えるものである。
またこれは、保護者・地域の人々とのコミュ ニケーションツールであり、これをもとに保護 者や地域から評価を仰ぐことによって学校教育 の改善を図り、より開かれた学校づくりを進め るものである。
さらに、全国学力・学習状況調査等をはじめ とする様々な調査結果を活用し、客観的、科学 的データに基づいて取組の焦点化、重点化を図 り、よりよい教育活動の展開に努め、特色ある 学校づくりを進める。
(2)学校組織内部で目標や課題の共有化を図るた めに、個々の教職員が自らの教育実践から抱く 課題意識や意思そのものを相互に交流しあえる ようにする。
すなわち、教職員どうLが双方向・多方向で、
教育活動(授業や生徒指導等)そのものを主題 材として行うコミュニケーションの確立を目指 す。そのための具体的方策として、授業や生徒 指導を中心とした校内研修の活性化を図ってい く。その際、教職員の研修内容に関わってのニ ーズや学校が抱える教育課題等をアンケート等 によって的確に把握し、参加意欲の高い効果的 な研修にしていくようにする。
(3)教職員集団をまとめていくために、上意下達 型ではなく、多様な教職員どうしの問題意識や 悩みを相互に交流させ、結びつけるようなコミ
ユニケ‑ションの確立に寄与する。
そのために、今年度始めた学年主任者会や従 来からの各種委員会等の適切な運営を図りなが ら、日頃から教職員のよき相談相手として同じ 視線に立ち、一人一人が抱えている職務上の悩 み等を把握し、適切な指導、助言を行うととも に、これを的確に管理職に伝えていく。
(4)今日的な教育課題について管理職と協議し、
適切な資料提供を定期的に行うことにより、教 職員に共通の課題意識やそのことに取り組もう
とする意欲を自然な形で醸成するように努める。
(5)教職員がやりがいを持って、生き生きと笑顔 で働くことができる学校(組織)づくりを目指 す。そのための具体的方策として、日頃から教 職員一人一人とコミュニケーションを深め、
個々の教職員の恩いや考え、悩みなどを受けと めるように努める。それとともに、ストレスマ ネジメントに関する研修を実施する。
今後、校長・教頭の指導を得て、これらの取組を 行うことによって教職員の協働性を高め、メンター としての役割を果たし、学校運営及び教育活動の活 性化に向けての努力を続けていきたいと考える。
参考・引用文献
天笠茂(2007)学校経営の戦略と手法 ぎょうせい 河村茂雄・粕谷貴志(2007)公立学校の挑戦【中学校】
図書文化社
国分康孝(1984)リーダーシップの心理学 講談社 児島邦宏・天笠茂(2001)学校の組織文化を変える
ぎょうせい
高階 玲治(2006)学校を変える
「組織マネジメント」力 ぎょうせい 永岡 順・小林 一也(1998)新学校教育全集23
校務分掌 ぎょうせい
奈良教育大学(2009)奈良教育大学教職大学院 研究紀要「学校教育実践研究」創刊号p.103‑114 淵上克義(2005)学校組織の心理学 日本文化科学社 八尾坂修(2008) 「主幹教諭」 ‑その機能・役割と
学校の組織運営体制の改善一 教育開発研究所