• 検索結果がありません。

同盟と国際組織犯罪 ──アフガニスタンにおける

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "同盟と国際組織犯罪 ──アフガニスタンにおける"

Copied!
10
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

埼玉大学紀要(教養学部)第49巻第2号 2013年

同盟と国際組織犯罪

──アフガニスタンにおけるNATOの麻薬対策

International Alliances and Transnational Organized Crime:

NATO and Counternarcotics in Afghanistan

小田桐 確

Tashika ODAGIRI

はじめに

近年、麻薬や覚せい剤などの違法薬物(以下、

麻 薬 ) の 取 引 を め ぐ る 国 際 組 織 犯 罪

(transnational organized crime)が、国家の 生存にかかわる安全保障上の脅威として認識さ れつつある1。たとえば、米国大統領府の『国家 安全保障戦略』(2010年)は、「越境的な犯罪の 脅威と非合法な取引ネットワークは、規模、範 囲、影響力の面で劇的に増大し続けており、合 衆国とその友好国に対して深刻な国家安全保障 上の挑戦を突きつけている」と指摘し、国家安 全保障戦略の中に明確に位置づけている2。 北大西洋条約機構(NATO)においても同様 の傾向が見られる。NATOは、ソ連の軍事的脅 威に対抗する目的で、北大西洋条約(ワシント ン条約、1949年)に基づいて西欧諸国と米加両 国との間で形成された軍事同盟であるが、冷戦 の終結に伴う安全保障戦略の見直しの過程で、

国境を越えた麻薬取引が加盟国に対する脅威の 一つとして列挙されるようになった3。さらに、

2000年代に入ると、アフガニスタンを舞台に麻 薬対策(counternarcotics)を実施し、今日に

至っている。

だが、国際政治学の伝統的な安全保障観に従 えば、国家安全保障とは、他国からの軍事的な 脅威に対する自国領域の防衛を意味するのであ り、NATOを典型とする軍事同盟は、対外的な 安全を実現するために結ばれる国家間の取り決 めである 4。他方で、非国家の犯罪集団による 国境を越えた麻薬の拡散は、警察などの治安機 関や司法が対処すべき国内問題と見なされてき た。では、越境的な性格を有しながらも国内で 発生する麻薬問題は、いかなる意味で国家安全 保障上の問題として規定されるか5

第一に、国家主権や民主制の弱体化など「政 治的安全保障」を脅かしうる 6。元来は国内治 安上の問題である麻薬取引が国家の安全保障に かかわる問題として認識されるのは、汚職の蔓 延や法の支配の喪失を通じた犯罪集団の影響力 の拡大が、国家(政府)の正統性を脅かし、民 主的統治の機能不全を招来しかねないからであ る。

第二に、「軍事的安全保障」との関連がある。

麻薬集団の多くは、反政府武装集団やテロリス ト集団と連携しており、政府による法執行に当 たっては、軍の強制力が投入されうる。加えて、

「麻薬戦争」の「戦域」は、当該国の国境内に

おだぎり・たしか

埼玉大学教養学部非常勤講師、国際政治学部

(2)

とどまるとは限らない。一国の麻薬集団が、国 外の麻薬集団やテロリスト集団と連携する一方 で、そうした越境的な犯罪ネットワークに対抗 する諸国家の間では、軍事同盟の活用が模索さ れうる。

そこで、本稿では、NATOによる麻薬対策に ついて考察し、国境を越える麻薬取引と国家の 安全保障が交わる諸相を明らかにしたい。第1 節では、冷戦終結後のNATOの脅威認識と脅威 に対するアプローチの変化について検討し、麻 薬取引に関する認識の変化を指摘する。第2節 では、NATOによる麻薬対策について、欧州向 けアヘンとヘロインの一大産地と化したアフガ ニスタンにおける活動を取り上げて検討する。

具体的には、対テロ作戦(counterterrorism)

や対ゲリラ戦(counterinsurgency)などアフ ガニスタンの安定化に向けた諸活動との関連に 焦点を当てつつ、NATOを中核とした国際治安 支援部隊(ISAF)による活動、ならびに、ロシ アとのパートナーシップに基づく共同プロジェ クトの進行について論じる。最後に、以上の考 察の総括を行い、今後の研究課題に言及して結 びとする。

Ⅰ 冷戦後のNATOの変容

1 脅威認識と手段の多様化

NATOは、ソ連の軍事的脅威に対抗する目的 で形成され、冷戦期を通じて発展した集団防衛 機構である。リアリズムの勢力均衡論が想定す るような古典的な意味での軍事同盟としての性 格を有しており、冷戦終結後においても依然と して、軍事的脅威の抑止や加盟国の領域防衛を 第一義的な任務と位置づけている。軍事的対処 手段を保持する点が他の多くの国際機関とは異 なる特質であり、他の軍事同盟と比べても、と りわけ高度に制度化され、実効性の高い戦闘能

力を有する点を指摘できる。

他方で、冷戦後のNATOの戦略には、いくつ かの変化が見られる7。すなわち、特定の脅威を 設定し、それに対抗して加盟国の安全保障を追 求する点は不変であるにせよ、脅威として認識 される対象の種類や性格、脅威に対処する手段 が多様化しつつある8

第一に、脅威認識が多様化し、安全保障にか かわる問題として捉える領域が非軍事的な領域 にまで拡大されてきた点を指摘できる9。1991 年に加盟国首脳間で合意された「新戦略概念」

は、「同盟の安全への残存するリスクは本質的に 多面的であり、かつ、多方向的である」と規定 した上で、「よって、同盟が直面する課題の多様 性は今日、安全保障への幅広いアプローチを要 請する」と指摘した10。また、1999年4月に改 定された「戦略概念」も同様に、「同盟の安全は、

多方向的であり、しばしば予測が難しい多様な 軍事的・非軍事的リスクの影響を依然として被 っている」と指摘し、幅広いアプローチへのコ ミットメントを表明している11。さらに、2010 年 11 月の首脳会議で採択された最新版の「戦 略概念」は、「現代の安全保障環境は、NATO の領域と人々の安全保障に対する幅広くかつ進 行中の一連の課題を含む」との見解を示してい る12

第二に、手段にかかわる認識が多様化し、民 軍協力、および、非加盟国や国連など他の国際 機関とのパートナーシップという二つの側面か ら成る「包括的アプローチ」が提唱されている。

多様な性格の安全保障問題に対して、軍事的・

非軍事的手段を駆使して包括的に対処する方向 性は、既に1991年の「新戦略概念」で表明さ れ、1999 年版にも引き継がれていたが、2000 年代には、さらなる体系化が進められた13。そ の集大成である2006年11月の「包括的政治指 針」は、紛争へのNATOのアプローチを「同盟

(3)

が持つ多様な手段の一貫した包括的な適用」と 規定した14。2010年の「戦略概念」も、「NATO の基本的で不朽の目的は、政治的・軍事的な手 段によって自由と安全を守ることである」と規 定し、「とりわけアフガニスタンおよび西バルカ ンでのNATOの作戦から学んだ教訓は、効果的 な危機管理にとって、包括的な政治・民間・軍 事のアプローチが必要であることを明らかにす る」と強調している。さらに、加盟各国の財政 逼迫のなかで「スマート防衛」を打ち出した「シ カゴ首脳宣言」(2012年5月)においても、「我々 の作戦上の経験は、軍事的手段が、我々の安全 への多くの複雑な課題に対処するために、不可 欠ではあるが、それ自体で十分ではないことを 示してきた」と述べ、包括的アプローチを再確 認している15

2 麻薬取引をめぐる認識の変化

前項で論じたように、冷戦終結後のNATOで は、軍事的な問題に加えて非軍事的な問題が脅 威として認識され、軍事的手段と非軍事的手段 の連携した活用が提起された。では、こうした 安全保障観の変容の中で、違法薬物の越境的な 取引にかかわる認識は、どのように変化してき たか。

1991年の「新戦略概念」では、「安全保障と 安定は、不可欠の防衛的次元とともに、政治、

経済、社会、そして、環境面での要素を持つ」

と一般的な表現で述べるにとどまり、麻薬取引 は取り上げられていない。それに対し、1999 年の「戦略概念」では、「同盟は安全保障の幅広 いアプローチにコミットしている。それは、不 可欠の防衛的次元に加えて、政治、経済、社会、

そして、環境面での要因を認める」という1991 年版と類似の一般的な表現に加えて、「同盟の安 全保障上の利益は、テロリズム、サボタージュ、

組織犯罪を含む、より幅広い性質の他のリスク

によって、また、死活的な資源の流れの断絶に よって、影響され得る」と指摘し、組織犯罪に 言及した。しかし、依然として、麻薬は明記さ れていない。

それに対し、2011年3月策定の「同盟海洋戦 略」は、「グローバル化は、人、武器、麻薬の違法 な取引を含む、他の形態の犯罪行為への障壁を 引き下げてきた」と指摘し、麻薬に言及した16。 また、2010年11月の「戦略概念」と「リスボ ン首脳宣言」は、同様の表現を用いて、国境を 越えた麻薬取引の問題を脅威の一つとして明記 した17。すなわち、「NATO の境界を越えた不 安定や紛争は、過激主義、テロリズム、ならび に、武器、麻薬、人々の取引のような国境を越 えた違法な諸活動によるものを含め、同盟の安 全を直接的に脅かしうる」と指摘したのである。

これらは、麻薬の越境的な取引が、NATOとし て対処すべき安全保障問題を構成する要素の一 つとして認識されたことを表わしているといえ よう18

NATOによるアフガニスタンでの麻薬対策

アフガニスタンは、1970年代末から、パキス タン、イランとともに、麻薬密造の「黄金の三 日月地帯」を形成してきた。近年は、世界全体 のアヘン生産量の9割以上を占めており、輸出 総額はアフガニスタンのGDPのおよそ3割に 相当するとされる。主にアフガニスタンの南部 と東部で生産され、加工・精製まで同国内で行 われている。中央アジア・ロシアを経由するル ートとバルカン半島を経由するルートのいずれ かを通じて、アフガニスタン製ヘロインの大半 が欧州へ密輸され、そこで消費される。耕作・

加工・流通の全過程で、アフガニスタン各地で 割拠する軍閥やタリバン、テロリスト集団の関 与が指摘され、それらによる武装闘争の資金源

(4)

と疑われている。

このようなアフガニスタンの麻薬問題に対し ては、国連薬物犯罪事務所(UNODC)や主要 国首脳会議(G8)による取り組みをはじめ、有 志国によるパリ合意フォーラムなど複数のメカ ニズムが構築されている。また、同国の復興支 援を目的に開催される諸会合においても、テロ の資金源となりうる点に加え、政治腐敗との関 連や貧困撲滅への支障といった国家建設の観点 からも麻薬問題が取り上げられ、対応が試みら れている19

こうしたなか、NATOにおいても、麻薬取引 の問題が、米国同時多発テロ(2001年9月)を 受けたアフガニスタン攻撃の文脈で浮上した。

一つは、ISAF の活動、もう一つは、ロシアと のパートナーシップとの関連である。本節では、

NATO による対アフガニスタン政策における 麻薬対策について考察する20

ISAFによる麻薬対策

NATOは2003年8月からISAFの指揮をと り、その中核的な役割を担っている21。NATO によるアフガニスタン作戦の目的は、「アフガニ スタンが再び、自国、地域、世界を脅かすテロ リストの安全地帯となることを防ぐこと」であ る22。麻薬対策の重要性も、テロ問題との関連 で認識されている23。2006年11月の「リガ首 脳宣言」は、「我々は、アフガニスタンにおける 麻薬と反乱軍とのつながりを認識しており、

ISAF の権限の範囲内で、アフガニスタン政府 による麻薬対策の取り組みを支援し続けるであ ろう」と表明した24。また、2007年6月の国防 相会議の声明も、アフガニスタン南部における 麻薬産業とテロとの関係を指摘した上で、同国 政府による麻薬対策の取り組みへの支援を確認 している25

とはいえ、ISAF は、ケシの栽培を根絶し、

アヘンの加工や取引に対して法を執行する作戦 を実施するよう国連から授権されているわけで はない26。そこで、この問題に対しては、「包括 的アプローチ」で対応することになる27。とり わけ、アフガニスタン政府が実行する措置への 協力、すなわち、同国治安機関による諸活動へ の支援や、同機関との共働、同要員の育成が中 心となる28。「イスタンブール首脳声明」(2004 年6月)は、「我々は、麻薬の生産・取引に対す る断固とした行動をとるに際し、アフガニスタ ン当局に対し、ISAF の権限内で、適切な支援 を提供する」ことを表明している29。また、「リ ガ首脳宣言」(2006年11月)は、「我々は、テ ロリズム、麻薬、恐怖から自由であり、自国に 安全を提供し、近隣諸国と平和にあるような、

安定して民主的で繁栄した社会を建設すること を求めるカルザイ大統領の政府とアフガニスタ ンの人々とともにある」「我々は、地方に拡大し、

法の支配を強化し、汚職と戦い、違法な麻薬に 断固とした措置をとることを含め、決定的な指 導力を示そうとするアフガニスタン政府の作業 を支持する」と表明した30

「アフガニスタンに関する首脳宣言」(2009 年4月)によれば、「我々は、アフガニスタンの 麻薬対策活動を支援する作戦を増強しつつあ る」31。2010年11月にNATOとアフガニスタ ン政府によって発出された宣言では、「(略)専 門的なアフガニスタン部隊の訓練・支援を通じ て、テロリズムや麻薬取引の脅威に対処する能 力を含め、アフガニスタン治安部隊の能力と技 術レベルを向上させる」意向を表明した32。同 時に、ISAF貢献国首脳による宣言は、「アフガ ニスタンが主導する麻薬対策の取り組みもまた、

前進的な成果を示し続けている」と指摘し、

ISAF によるアフガニスタン政府支援の現状を 確認した33

ところで、麻薬対策に当たっては、地域全体

(5)

の安定が重視される。「ISAFの戦略ビジョン」

(2008年4月)は、「暴力的な過激主義と麻薬 の脅威は、アフガニスタンだけのものではない。

(同国周辺の)地域は、これらの脅威が効果的 に処理された時に、利益を得る」と述べ、アフ ガニスタンの安定を図る上での近隣諸国の役割 の重要性を強調した34。「アフガニスタンに関す るシカゴ首脳宣言」(2012年5月)は、「平和で 安定し繁栄するアフガニスタンは、より広い地 域の経済的・社会的発展に前進的に寄与し、麻 薬取引、不法移民、テロリズム、犯罪に対する 戦いに進展をもたらすであろう。この文脈では、

アフガニスタンの安定のための地域的協力と支 援が鍵である」と指摘する35。そうした協力関 係の一つが、ロシアとの協力である。

2 ロシアとの協力

NATOロシア理事会を設立した2002年5月 の「ローマ宣言」は、テロリズム、危機管理、

不拡散など、NATO諸国とロシアとの間で協力 関係を強化すべき問題群を列挙したが、その中 に麻薬問題は含まれていなかった36。だが、2004 年 6 月 の 同 理 事 会 の 議 長 声 明 で は 、「 彼 ら

(NATO諸国およびロシア首脳)は、国家麻薬 管理戦略の実施および防衛・安全保障部門の改 革の取り組みにおけるアフガニスタン臨時政府 への支持、ならびに、ケシの耕作および麻薬の 生産と運搬を止めることを目指した関連する国 際的取り組みへの支持を表明した」37。また、

同年 10月には、アフガニスタンの麻薬問題を めぐるセミナーが NATO ロシア理事会の下に 開催されたが、12月の同理事会の声明では、ロ シアによるISAFへの支援の提供を歓迎した上 で、「我々はまた、テロリズムの資金とのつなが りを含め、アフガニスタンにおける麻薬産業に よってもたらされる脅威に関する懸念を表明し た」と述べ、麻薬対策におけるNATOとロシア

の協力の進展を探る同セミナーの議長報告に含 まれる提言を承認した38

こうして、2005年12月の同理事会は、同様 の表現で懸念を表明しつつ、アフガニスタンお よびその周辺国の麻薬対策要員を育成する共同 のパイロット・プロジェクトを発足させること に合意した39。2007年6月のNATOロシア理 事会の議長声明は、「彼ら(NATO 諸国および ロシア首脳)は、テロリズムの資金とのつなが りを含め、麻薬取引によってもたらされる脅威 を依然として懸念している。アフガニスタンお よび中央アジアの要員の麻薬対策訓練の NRC パイロット・プロジェクト(the NRC Pilot Project for Counter-Narcotics Training of Afghan and Central Asian Personnel)の今日 までの成功裡の実施に基づいて、彼らは、この プロジェクトを2009年まで延長することに合 意した」40。また、2008年4月の同理事会の議 長声明によれば、「地域における麻薬取引の脅威 を認識し、NATOロシア理事会は今日また、ア フガニスタンおよび中央アジアの要員の麻薬対 策訓練のNRCパイロット・プロジェクトを同 理事会の継続的なイニシアチブとすることを決 定した」41。さらに、2010年11月の同理事会 では、「21世紀共通の安全保障問題の合同評価

(the Joint Review of 21st Century Common Security Challenges)」を承認し、同プロジェ クトの参加国の拡大、および、機能面での深化 を決定した42

この間、NATO首脳会議の宣言や閣僚会議の 声明は一貫して、同プロジェクトを評価する旨 を表明した43。2010年11月のリスボン首脳会 議で決定された「戦略概念」には、「ミサイル防 衛、対テロ作戦、麻薬対策、海賊対策、より広 い国際安全保障の促進を含む、利益を共有する 領域でのロシアとの政治的な協議と実務的な協 力を高めることを(中略)我々は決意する」と

(6)

明記された44。2012年5月のシカゴ首脳宣言に おいても、「アフガニスタンに関連した諸問題で のロシアとの我々の協力は、(中略)同地域にお いて平和と安定を構築するという我々の共通の 決意の証である」と述べ、そうした実践の例と して、ロシアによる補給路の提供、NRC ヘリ コプター整備信託基金(the NRC Helicopter Maintenance Trust Fund)の設置と並んで、

アフガニスタン、中央アジア諸国、パキスタン からの麻薬対策要員を NATO とロシアが合同 で訓練する旨が明記されている45

おわりに

本稿では、NATOによる麻薬対策をめぐる認 識の変化とアフガニスタンでの対応について考 察してきた。第1節では、冷戦終結後、NATO において、安全保障上の脅威とアプローチの多 様性が認識され、その過程で、麻薬取引に関す る認識が変化してきたことを論じた。第2節で は、そうした認識上の変化を促す要因ともなっ たアフガニスタンにおける NATO の麻薬対策 について、ISAF によるアフガニスタン国軍・

警察への支援、ロシアとの協力という二つの観 点から論じた。非合法の麻薬集団による国境を 跨いだ活動は、当初は、政治面での安全保障を 危うくする恐れのある潜在的脅威の一つとして 一般的に捉えられるにすぎなかったが、アフガ ニスタンでの諸活動を通じて、次第に、NATO 諸国に対する軍事的な脅威との関連で認識され、

対処されるようになってきたといえる。厳しい 財源を効率よく配分する「スマート防衛」が焦 点となるなかで、NATOは今後、いかに麻薬取 引の問題に対処していくであろうか。

最後に、本稿に関連して、さらに検討すべき 課題を三点指摘しておきたい。第一に、本稿で は、公的文書に記された文言の変化を考察の主 対象としたが、NATO が軍事機構である以上、

NATO 加盟諸国の部隊による現地での具体的 な作戦行動に関する分析が不可欠である。第二 に、本稿ではNATOによる麻薬対策の進展につ いて対テロ作戦との関連に焦点を当てたが、麻 薬取引がもたらす政治面・経済面での影響、す なわち、汚職の蔓延、行政の機能不全、経済復 興の停滞などを通じたアフガニスタン政府の正 統性の喪失、ひいては、民主化に対するアフガ ニスタン国民の支持の低下といった要因も、麻 薬対策の背景を成していたと推察される。第三 に、対ロシア関係を始めとした大国間の地政学 的な関係全般に対して、NATOの麻薬対策がど のようなインプリケーションを持つのか(ある いは、持たないのか)という点も探究すべき課 題である。

付記

本稿執筆の過程で、IPE研究会(青山学院大 学、2012年9月22日)、ならびに、日本国際 政治学会2012年度研究大会・部会5「トラン スナショナルな脅威とナショナルな安全保障―

―違法薬物の国際取引をめぐって」(名古屋国際 会議場、2012年10月19日)において、口頭 発表の機会を得た。コメントを下さった方々に 謝意を表する。

1 麻薬取引を始めとする国際組織犯罪に関する国際関 係の観点からの研究として、たとえば、上田寛編『国 際組織犯罪の現段階――世界と日本』日本評論社、

2007年;山口厚、中谷和弘編『安全保障と国際犯罪』

東京大学 出 版 会 、2005 年 ;Frank G. Madsen, Transnational Organized Crime (London:

Routledge, 2009). 麻薬問題は、肉体的・精神的な健 康面への有害性や社会風紀への影響などから、「人間 の安全保障」にかかわる問題として論じられることが ある。たとえば、東海大学平和戦略国際研究所編『ド ラッグ――新しい脅威と人間の安全保障』東海大学出

(7)

版会、2003年。

2 The White House, National Security Strategy, May, 2010.

3 たとえば、“Active Engagement, Modern Defence:

Strategic Concept for the Defence and Security of the Members of the NATO,” adopted by the Heads of State and Government, the North Atlantic Council (NAC), November 19, 2010.

4 同盟の定義に関しては論争が続いているが、主要なも のとしては、以下を参照。Stephen M. Walt, The Origins of Alliance (Ithaca: Cornell University Press, 1987); Glenn H. Snyder, Alliance Politics (Ithaca: Cornell University Press, 1997). また、以下 も 参 照 。 Tashika Odagiri, “The Japan-U.S.

Alliance,” in Toshitaka Takeuchi (ed.), Understanding International Relations: The World and Japan (Okayama: Daigaku Kyouiku Shuppan, 2013), Chapter 9.

5 麻薬取引や他の国際組織犯罪について、本稿と類似の 問題意識から、他の事例を分析した論考として、たと えば、二村久則「南北アメリカのドラッグ・ネットワ ーク」二村久則、浅香幸枝、山田敬信編『地球時代の 南北アメリカと日本』ミネルヴァ書房、2006年、第 6章;本名純「マフィア・国家・安全保障――東南ア ジアにおける越境犯罪の政治分析」『国際政治』第149 号、200711月、127-140頁;福海さやか「コカイ ン産業―麻薬密輸組織の影響力―」『国際安全保障』

40巻第3号、201212月、11-29頁;Sayaka Fukumi, Cocaine Trafficking in Latin America: EU and US Policy Responses (Aldershot: Ashgate Publishing, 2008).

6 政治、軍事など、セクター毎に安全保障を捉える視角 を提起した論考として、Barry Buzan, Ole Waever and Jaap de Wilde, Security: A New Framework for Analysis (Boulder: Lynne Rienner, 1998). 国境を越 える麻薬問題は、「経済的安全保障」の観点から議論 さ れ る こ と も あ る 。 た と え ば 、Christopher W.

Hughes, Japan's Security Agenda: Military, Economic, and Environmental Dimensions (Boulder: Lynne Rienner, 2004).

7 冷戦終結後のNATOの戦略の変化について、たとえば、

Gulner Aybet and Rebecca R. Moore (eds.), NATO in Search of a Vision (Washington, D.C.:

Georgetown University Press, 2010); M. J.

Williams, NATO, Security and Risk Management:

From Kosovo to Kandahar (London: Routlegde, 2009).

8 拙稿「NATO における環境安全保障認識の形成と変 容」『国際安全保障』第40巻第2号、2012年9月、

125-140頁。

9 北大西洋条約の第2条は、自由な諸制度の強化や経済 的協力の促進について謳っている。これらの取り決め が発足した当初から、少なくとも理念上は、問題領域 の多元性が想定されていたといえる。199111月の

「ローマ宣言」は、「安全保障の幅広いアプローチ」

を同条約の第2条と第4条に根拠づけている。

“Declaration on Peace and Cooperation (The Rome Declaration),” issued by the Heads of State and Government, NAC, November 8, 1991. 以 下 、 NATO関連の文書は、NATOホームページの「公式 文書」の項を参照。

http://www.nato.int/cps/en/natolive/official_texts.htm

10 “The Alliance’s New Strategic Concept,” agreed by the Heads of State and Government, NAC, November 7-8, 1991.

11 “The Alliance’s Strategic Concept,” approved by the Heads of State and Government, NAC, April 24, 1999.

12 “Active Engagement, Modern Defence,” November 19, 2010.

13 政治と軍事という二つの機能の相互補完的な追求は、

1967年の「アルメル報告」以来、NATOで引き継が れている。“The Future Tasks of the Alliance,”

Report of the Council (The Harmel Report), December 13-14, 1967. 1991年の「新戦略概念」は、

「包括的アプローチは、依然として同盟の安全保障政 策の基盤である」と表明している。また、1999年の

「戦略概念」においても、民軍協力の重要性が指摘さ れている。

14 “Comprehensive Political Guidance,” endorsed by the Heads of State and Government, NAC, November 29, 2006.

15 “Chicago Summit Declaration,” issued by the Heads of State and Government, NAC, May 20, 2012.

16 “Alliance Maritime Strategy,” March 18, 2011. こ れ以前、南東ヨーロッパの文脈で、麻薬取引への言及 が見られた。「組織犯罪は、地域の安全保障への深刻 な挑戦となる。特に、資金洗浄や、武器、麻薬、人、

大量破壊兵器の部品・原料の違法取引は、多くの国々 へ の 脅 威 と な っ て い る 」。“South East Europe Common Assessment Paper on Regional Security Challenges and Opportunities (SEECAP),” May 30, 2001. また、2004年6月のイスタンブール首脳声明

(8)

は、人身取引の文脈で、「他の形態の非合法取引」に 言及している。「我々はまた、NATOが価値を付加で きる場合、この形態や他の形態の違法取引と戦うため の国際的な取り組みを支援するために我々のパート ナーと協働することを決意する」“Istanbul Summit Communiqué,” issued by the Heads of State and Government, NAC, Junuary 28, 2004.

17 “Lisbon Summit Declaration,” issued by the Heads of State and Government, NAC, November 20, 2010.

18 Buzan らのいう「安全保障化」に近似した状態であ

るといえる。Buzan et al., op. cit., pp. 23-26. ただし、

同書では、「安全保障化」と「安全保障化への動き

(securitizing move)」を区別している。前者が聴衆

(audience)による受容を含む状態を表すのに対し て、後者はそこに至るプロセスを表すという。Buzan らの基準を緩め、「安全保障化」に過程を含めた研究 として、Rita Floyd, Security and the Environment:

Securitization Theory and US Environmental Security Policy (Cambridge: Cambridge University Press, 2010). また、以下を参照。拙稿、前掲;拙稿

「日本の環境外交とソフトな安全保障」浅香幸枝編

『地球時代の「ソフトパワー」――内発力と平和のた めの知恵』行路社、2012年、第5章。

19 アフガニスタンにおけるアヘン、ヘロインの生産に関 する包括的な研究としては、Frank Shanty, The Nexus: International Terrorism and Drug Trafficking from Afghanistan (Santa Barbara:

Praeger, 2011). 最新の概況や統計データについては、

World Drug Report 2012Afghan Opium Survey

2012など UNODC発行の各種のレポート、米国の

National Drug Control Strategy 2012などを参照。

20 アフガニスタンをめぐるNATOの戦略や作戦につい ては、たとえば、広瀬佳一、吉崎知典編『冷戦後の NATO――“ハイブリッド同盟”への挑戦』ミネルヴ ァ書房、2012年;Aybet and Moore (eds.), op. cit.;

Williams, op. cit.; Hakan Edstrom and Dennis Gyllensporre (eds.), Pursuing Strategy: NATO Operations from the Gulf War to Gaddafi (Basingstoke: Palgrave Macmillan, 2012). 冷戦後 NATO・ロシア関係については、たとえば、Vincent Pouliot, International Security in Practice: The Politics of NATO-Russia Diplomacy (Cambridge:

Cambridge University Press, 2010).

21 ISAFは、200112月に国連安全保障理事会の決議 によって承認された多国籍軍であり、2014年末まで に撤退予定である。その他に、2009年からは、NATO

Training Mission-Afghanistanを実施している。

22 “Chicago Summit Declaration,” May 20, 2012. また、

2009年4月の宣言では、以下のように述べられてい た。「我々の国際治安支援部隊(ISAF)パートナーに よって支援され、アフガニスタン政府とともに緊密に 取り組む、国連により授権された我々の任務を通じて、

我々は、再びテロ攻撃の根拠地、あるいは、地域を不 安定化させ国際社会全体を脅かす暴力的な過激主義 の避難所となることのない民主的なアフガニスタン を支援することに長期にわたりコミットし続ける。こ の理由により、アフガニスタンは、同盟の重要な優先 事 項 で あ り 続 け る 」。“Summit Declaration on Afghanistan,” issued by the Heads of State and Government, NAC, April 4, 2009.

23 NATOの作戦担当事務総長補代理のJames Pardew によれば、NATOはアフガニスタンで「二重の脅威」

に直面している。「二重の脅威、二つの脅威。アフガ ニスタンは、ヘロインの主要な源泉であるし、国際的 な安全保障と安定を脅かすアルカイダ、タリバン、そ の他の過激派にとっての避難所であった」「我々は、

麻薬とタリバンやアルカイダとの結び付きを非常に 懸 念 し て い る 」。“Counter-narcotics Policy in Afghanistan,” Press Briefing given by Antonio Maria Costa, Executive Director of the UNODC, and James Pardew, NATO Deputy Assistant Secretary General for Operations, September 5, 2007.

ISAFのウェブサイトに掲載されている以下の記事 は、「反乱軍が麻薬産業のあらゆるレベルに関与して いる」との米海兵隊情報士官の発言を紹介している。

「彼らは、(ケシの)種を供給し、土地所有者に課税 し、訓練地を確保し、これらの薬物を地域から運び出 すための輸送手段に安全を提供する」。また、同記事 は、麻薬取引が反乱軍の資金源となっていること、ま た、作戦への影響を具体的に指摘している。「ヘルマ ンド内外に麻薬を送る反乱の能力は、マルージャや近 隣地区での彼らの作戦への資金提供にとって重要で ある。その能力が失われるか縮小した時、武器や即席 の爆発装置部品のような反乱軍兵士への補給支援は 相 当 削 減 さ れ る 」。First Lt. Chris Harper, 1st Marine Division, Helmand Province, Afghanistan,

“Marines, ANA in Marjah Shift Focus to Counternarcotics,” July 4, 2012.

麻薬販売がテロ集団の資金源になっている点につ いては、NATO報道官のJames Appathuraiも指摘 している。「特に南部では、タリバンと麻薬交易の間 に共生的な関係がある。彼らは、交易を保護し、配当

(9)

を取り、それを使って反乱に資金提供するなど、マフ ィアのように行動している。NATO は、アフガニス タン国家治安部門(the Afghan National Security Forces)を支援して、彼らに挑戦している。それは、

効果的な麻薬対策戦略の不可欠な一部である」Press Briefing, September 5, 2007.

他方、ISAF司令官のDan McNeillは、ケシ栽培地 域では戦闘が激しい点を指摘する。Joint Press Briefing with General Dan McNeill, Commander of the NATO-led ISAF in Afghanistan, and Ambassador Daan Everts, NATO Senior Civilian Representative, September 12, 2007. よ っ て 、 NATO の ア フ ガ ニ ス タ ン 担 当 上 級 文 民 代 表 の Hikmet Çetinによれば、「麻薬対策なしに永続的な安 定は実現しない」。Press Briefing by Hikmet Çetin, NATO Senior Civilian Representative in Afghanistan, and Habibullah Qaderi, Minister for Counter Narcotics of Afghanistan, January 20, 2005.

アフガニスタン政府も同様の認識を示している。「ア フガニスタンもまた、テロリズム、過激主義、麻薬取引 を、安全保障への主要な挑戦と考える」“Declaration by the NATO and the Islamic Republic of Afghanistan,” September 6, 2006.

24 “Riga Summit Declaration,” issued by the Heads of State and Government, NAC, November 29, 2006.

25 「我々は、全ての国際的パートナーの支援を得て、全 土にわたって国家薬物管理戦略を履行し続けるよう アフガニスタン政府を奨励する。地域においては、特 に南部アフガニスタンにおいては、麻薬産業と組織犯 罪は密接に結びついている。NATO は、国際社会と 密接に連携し、かつ、ISAFの権限内において、作戦 計画で定められた麻薬対策条項を履行することによ って薬物に対する戦いにおける政府の取り組みを支 援する点で合意された役割を最大限に果たし続ける ことにコミットしている」。Final Communiqué, Meeting of the NAC in Defence Ministers Session, Junuary 14, 2007.

26 NATOが授権されておらず、主体的な活動が制約さ

れる点についてのNATO関係者の発言としては、上 記 の Press Briefing, January 20, 2005; Press Briefing, September 5, 2007を参照。

27 「我々は、そのような包括的なアプローチへの我々の 貢献を強化するだろう」。“ISAF’s Strategic Vision,”

Declaration by the Heads of State and Government of the Nations contributing to the UN-mandated NATO-led ISAF in Afghanistan, April 3, 2008.

28 Pardewは、「麻薬に対する戦いは、第一義的にはア フガニスタンの責任である」とした上で、NATO 役割として、タリバンやアルカイダの影響力を削ぐこ と、そして、アフガニスタンの治安部隊の麻薬対策能 力を育成することを指摘し、次のように述べる。「そ れに加えて、我々は、そこでの我々の任務が、安全保 障、安定、対ゲリラ戦、そして、これらの麻薬対策の 任務であり、極めて重要だが、支援活動であることを 認 識 し な け れ ば な ら な い 」。Press Briefing, September 5, 2007.

なお、2008 10 月にブダペストで開催された NATO国防相会議において、「同盟麻薬対策戦略」が 決定され、ISAFが、アフガニスタン政府と協力して、

麻薬対策において、反乱を支援する施設やその管理者 に対する行動をとることができるようになった。

“NATO Initiates Security Investigation," January 29, 2009.

実際の作戦行動とその成果に関しては、たとえ ば、ISAFウェブサイトに掲載されている以下の記 事を参照。“ISAF, ANSF Destroy Narcotics and Contraband in Southern Afghanistan,” Junuary 6, 2009; First Lt. Timothy Irish, Regimental Combat Team 8, 2nd Marine Division, Regional Command Southwest, “Large Poppy Seizure in Delaram,”

July 23, 2011; Harper, op. cit.; “ISAF Joint Command Morning Operational Update,” July 9, no year; Cpl. Isaac Lamberth, “Blue Knights Assist Narcotics Fight,” n.d.

29 “Istanbul Summit Communiqué,” Junuary 8, 2004.

30 “Riga Summit Declaration,” November 29, 2006.

この点は、2007年6月の国防相会議でも確認されて いる。「我々の国家元首と政府の長がリガで確認した ように、アフガニスタンにおける平和と安定へ貢献す ることは、NATOの有用な優先事項である。我々は、

テロリズム、麻薬、恐怖から自由で、自国の安全保障 を提供し近隣諸国と平和のうちにあるような、安定し、

民主的で、繁栄した社会の創出を支援することにコミ ットし続けている」。Final Communiqué, Junuary 14, 2007.

31 “Summit Declaration on Afghanistan,” April 4, 2009.

32 “Declaration by the NATO and the Government of the Islamic Republic of Afghanistan on an Enduring Partnership,” November 20, 2010.

33 Declaration by the Heads of State and Government of the Nations contributing to the UN-mandated, NATO-led ISAF in Afghanistan, November 20,

(10)

2010.

34 “ISAF’s Strategic Vision,” April 3, 2008.

35 “Chicago Summit Declaration on Afghanistan,”

issued by the Heads of State and Government of Afghanistan and Nations contributing to the NATO-led ISAF, May 21, 2012.

36 “NATO-Russia Relations: A New Quality,”

Declaration by the Heads of State and Government of NATO Member States and the Russian Federation, May 28, 2002. このなかで列挙されてい ない「新たな脅威と挑戦」に関しては、「現代社会の 課題に関するNATO委員会(NATO Committee on the Challenges of Modern Society)(CCMS)にお いて協調の可能性を探る旨が記されている。だが、麻 薬問題は依然として、同委員会における研究対象とし て取り上げられていない。

37 Chairman's Statement, Meeting of the NATO-Russia Council at the level of Foreign Ministers, Junuary 28, 2004.

38 Statement, Meeting of the NATO-Russia Council at the level of Foreign Ministers, December 9, 2004.

また、同理事会によるテロに関するアクションプラン では、アフガニスタンにおける麻薬の違法取引によっ てもたらされる脅威に対する取り組みを通じて、アフ ガニスタンおよび同国周辺の安定に寄与する意向が 示された。具体的には、情報交換の促進や、合同訓練イ ニシアチブの検討、会議やワークショップの開催を挙 げている。“NATO-Russia Action Plan on Terrorism,”

December 9, 2004.

39 Statement, Meeting of the NATO-Russia Council at the level of Foreign Ministers, December 8, 2005.

40 Chairman's Statement, Anniversary Meeting of the NATO-Russia Council, Junuary 26, 2007.

NATO の安全保障協力・パートナーシップ担当事務 総長補代理のRobert Simmonsは、同プロジェクト の第2回ハイレベル会合で、同プロジェクトを

「NATO・ロシア協力における最大の成功の一つ」と 称賛した。"Russia Hosts Meeting on NRC Counter- narcotics Training Project," October 22-23, 2007.

41 Chairman’s Statement, Meeting of the NATO-Russia Council at the level of Heads of State and Government, April 4, 2008.

42 NATO-Russia Council Joint Statement, Meeting of the NATO-Russia Council, November 20, 2010.

43 “Riga Summit Declaration,” November 29, 2006;

Final Communiqué, Junuary 14. 2007; Final

Communiqué, Ministerial Meeting of the NAC, December 7, 2007.

44 “Active Engagement,” November 19, 2010. また、同 会議の首脳宣言では、次のように述べ、麻薬対策を含 め、アフガニスタン問題でのロシアとの協力の進展を 歓迎している。「過去一年間に、NATO・ロシアの協 力が進展し、顕著な成果を生み出した。我々は、とり わけ、麻薬対策、大量破壊兵器とそれらの運搬手段の 不拡散、海賊対策、対テロ作戦、災害対応を含む、ア フガニスタンに関する実務的な協力プロジェクトを 特定した 21世紀共通の安全保障問題の合同評価の 完了を歓迎する」。“Lisbon Summit Declaration,”

November 20, 2010.

45 “Chicago Summit Declaration,” May 20, 2012.

参照

関連したドキュメント

Breslin,  Shaun,  Higgott,  Richard,  and  Rosa- mond,  Ben(2002).  Regions  in  comparative  perspective   . In  Breslin,  Hughes,  Phillips 

国民経済大学 の Nguyen Van Nam 学 長 は,開

As a response to these trends and in order to explore organizational forms conducive to internationalization, suitable for Ritsumeikan University, I examined the

[r]

In "Nicaragua Case" (1984) ICJ concluded to the problem: "The Council has functions of a po- litical nature assigned to it, therefore the Court exercises purely

の想定外でもない。第二に、産業ダミー( 1=製薬、化学;

発表論文 論文 高木里実,遠山亮子,露木恵美子2008「組織変革と共同発明関係のスモールワール

れるトヨタグループが代表である。逆ピラミッド型は新日鉄住金グループが代表である。新日鉄住金の