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ドイツ生産性会計論の基調 : 生産性会計論の構造 について

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(1)

ドイツ生産性会計論の基調 : 生産性会計論の構造 について

その他のタイトル Productivity Accounting in Germany

著者 山上 達人

雑誌名 關西大學商學論集

巻 7

号 4

ページ 351‑375

発行年 1962‑10‑30

URL http://hdl.handle.net/10112/00021662

(2)

ドイツ生産性会計論の基調

八五

個別企業ひいて国民経済にとって︑生産性の向上は現下の最もの緊要事である︒この生産性向上問題の実現に対 して︑会計理論は︑生産性の正確なる測定を行なうことによって奉仕しなければならない︒しかしながら︑生産性 の測定をめぐる会計上の問題は︑単なる測定技術領域に限定されるようなものではなく︑それ自体︑従来の収益性 会計論︵損益計算中心の会計︶に対して︑独自の理論構造をもつものでなければならない︒すなわち︑

( 1 )  

は︱つの会計思想である︒ところが︑近時︑唱導されつつある生産性会計論の内容については︑必ずしも統一的な 見解があるとはいえない︒ある意味においては︑全く相対立する思考がみられるのである︒

生産性会計論

そこで︑本稿では︑生産性会計論がどのような理論的構成の下に組み立てられているかという点について︑とく

に問題の対象を西ドイツに限定し︑経営共同体

(B et ri eb sg em ei nschaft)

思想との関連の下に述べてみたい︒

なわち︑生産性会計論は︑生産性概念の規定から出発して︑その測定方法・配分問題に及ぶという構成をもってい ると考えられるからである︒なお︑もちろん︑自明のことであるが︑これらの理論構造の基礎として生産性に対す る経済学的認識が前提されていることに注意せねばならない︒したがって︑生産性に対する経済学的把握がまず問

題となる︒なぜならば︑

かかる基礎的理解によって生産性会計論は︑それぞれ異なった内容をもつものとして構成

ド イ

ッ 生

産 性

会 計

論 の

基 調

︵ 山

上 ︶

ー 生 産 性 会 計 論 の 構 造 に つ い て

上 逹

(3)

つに類型化することができる︒ 生産性会計論の出発点は︑経済学における価値論にある︒周知のように︑価値論はこれを大きく主観価値学説と 客観価値学説とにわけることができる︒したがって︑生産性会計論は︑これらのそれぞれを基礎として大きくは二

主観価値説に立脚する生産性会計論は︑価値が価値判断者の財に対する効用の判断によって規定されるという方

法論にもとづいて︑価値生産の担い手にいわゆる生産三要素ー土地・労働・資本をおき︑このことから生産性の認識

( 3 )  

においてもそれぞれの生産要素の生産性を導き出すのである︒また︑このような主観価値説にもとづく経済学の流

数 ︵

線 型

れは︑その後︑緻密化され︑いわゆる近代経済学の名の下に発展して来ている︒そして生産性をめぐる問題につい

ても︑定量的・数学的分析法によって︑産業連関との関係で精密なる測定方法を展開している︒すなわち︑この学

派によれば︑生産性は一般式盃醤︶で表わされ︑さらに生産指数・雇用指数によって厳密化され︑また生産函

非線型ーとくにダグラス函数︶.費用函数を導入したり︑労働の限界生産カ・資本の限界生産力概念等を用

いて分析するのである︒そして︑最後に生産性函数を求めて︑生産量・賃金率等の関連の下に数学的解析を行なっ

て い る ︒ す な わ ち ︑

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︒要するに︑かかる

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主観価値学説を出発点とする生産性会計論ほ︑それが巨視的であろうと微視的であろうと︑その定董的測定方向へ

と発展していったものであり︑生産性の質的解明はどちらかといえば後退しているといえる︒

ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

( 2 )  

されるからである︒

八六

(4)

をめぐる論議においても︑それぞれ異なった主張がみられる︒

これに対して︑客観価値説に立つ生産性会計論においては︑社会経済的視角から価値を生産する主体は労働であ

るという観点に立って︑生産性の規定においても労働生産性を唯一の生産性と考える︒すなわち︑生産的労働によ

って産出された生産物量を︑生産的労働投入量で割って生産性を求めるのである︒そして︑分子の生産物は︑生産過

程において生産的労働を媒介することによって産出された総生産物から︑投下されて生産中に消費された不変資本

を填補する価値部分を控除してなお残るところの生産物部分として捕捉する︒すなわち︑価値的にみると︑総生産

物価値から消費された不変資本の補填部分の価値を控除したものである︒具体的には︑総収益から純粋の材料費・

減価償却費を除去したものとして捕捉される︒したがって︑客観価値説を基礎とする場合︑個別企業の生産性は国

民経済的生産性の部分概念として考えられ︑絶えず国民経済的観点との結節が問題とされる︒すなわち︑この観点

においては︑個別企業的・主銀的視点は後方におしやられ︑国民経済の再生産構造との関係から客観的な生産性概

念の規定が重要視されるのである︒

上述したような生産性会計論の基礎的前提たる経済学的認識の二つの方向は︑その後の生産性会計論の構造︑す

なわち生産性概念の規定︑その測定・捕捉方法およびその分配問題に決定的な方向づけを与えている︒例えば︑国

民経済的生産性と個別企業的生産性の関連・背離についても︑両者が全く異質的なものであると考えたり︑両者の

密接な接合こそ真の意味に認ける生産性であると考えたり︑全く相反する方向へと展開するのである︒また︑生産

性の関係要因たる付加価値︵経営成果・創造価値︶の構成内容や︑あるいは経営体において価値生産に関与する構成員

そして︑とくにここで問題とする西ドイツにおける生産性会計論においては︑その理論的基礎を主観効用価値理

ドイッ生産性会計論の甚調︵山上︶

(5)

り︵シュマーレンバッハ︶︑

経営共同体理論を思想的背最として展開されたドイツ経営経済学は︑絶えず国民経済との関連を問題とし︑国民

経済の一個体として経営を認識する︒生産性の考察においても︑この思考は強調され︑共同経済的生産性

(g em ei n, wi rt sc ha ft li ch e  P ro du kt iv it at )

と私経済的生産性

(p ri va tw ir ts ch af i l ch e Pr od uk ti vi ta t)

の一致が説かれた

pf un g)

 

(レーマン︶を導入したり︑個別経営の枠をこえた論理によって支えられている︒本項では︑生産性の概念

4  3  2  ー ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

論におき︑他方︑経営構成員およびそれらに対する配分領域においては︑

っている︒この共同体思想にもとづいて︑

との関連をその出発点としているが︑両者の明確な統合においてはなお問題なしとしない︒以下︑ドイツにおける

生産性会計論の構造について︑上述の分析視角から︑その特徴を浮彫にするとともにその問題点を指摘してみよう︒

﹁従業員の成果分配問題は︑経営経済的な︑いわんや計算上の問題ではなくて︑すぐれて経営社会的な問題である﹂

( M .  

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1 9

 

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90

)

生産性概念の認識は︑遠く経済学生誕の時にまでさかのぼることができるが︑ここでは生産性概念が会計学の領域において問題となった今世紀二十年代以降に限定する(vgl•Derselbe:

" a a .   .   O ."  

S .  

1 0 3

なお拙稿﹁生産性会計論の展開﹂会

計八1

G . Ca ss el

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h T eo re ti sc he   So zi al ok on om ie

"

 

1 9 1 8

などが代表的文献である︵拙稿﹁経済性思考とその測定

方法﹂日商学論集五巻五号参照︶︒

山田勇﹁生産性の経済理論﹂︵経営学全集第三八巻所収︶東洋経済新報社刊参照︒

経営成果概念

(B et ri eb se rt ra g)  

や創造価値概念

(W er ts ch o,

いわゆる経営共同体思想がその支柱とな

ドイッ生産性会計論の構造は︑絶えず国民経済的観点と個別企業的観点

︵ ニ

ッ ク

リ ッ

シ ュ

(6)

規定について︑このような共同体的観念がどのような形であらわれているか︑そして結局は︑効用理論的な没価値

的思考として生産性会計論が特徴づけられているという点を︑諸論者の学説によりながら内容づけてみよう︒

経営体は私経済的利益のみを追求するものではなく︑国民経済の一細胞として全体国民経済の要求する経済活動

( 5 )  

を最少の素材と諸力との費消をもって遂行することを任務とする︒シュマーレンバッハのこの主張は︑利益をもっ

て個別企業の儲けの尺度としてではなく︑共同経済的生産性の尺度値と考えるものである︒すなわち︑彼によれば︑

利益は経営の成果とその費用の差であるが︑利益はさらに経済性の表現として国民経済に対する個別企業の適応性

( 6 )  

や景気変動・経営処理の効果を表わすものとしての全体的利益でなければならないと考える︒シュマーレンバッハ

における共同経済的生産性の高調︑ないしはそれと私経済的生産性との一致の主張は︑最終的には支出および収入

計算を媒介とする彼の損益計算によって私的利益の把握に解消されてしまうのであるが︑その思想の根底には明ら

かに経営共同体理論が横たわっているのである︒個別企業の実践は︑たとえそれが結果として収入を保証されたと

( 7 )  

しても︑目的に対する手段にすぎないものである︒共同経済的生産性と私経済的生産性との関連づけや︑生産性に

対する認識•その把握には多くの問題が存在するが、このツュマーレンバッハの主張は、

有の共通点を示すものとして見おとすことのできないものである︒

このような経営共同体思想の展開は●また個別企業の国民経済に対する産出分を問題とするいわゆる付加価値的

思考にみいだすことができる︒例えば︑

国民経済所得に対する個別企業の貢献分を論じたものであり︑国民経済的観点に強く支えられているものである︒

す な

わ ち

ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

︑ ドイッ生産性会計論に固

ニックリッシュの経営成果概念やレーマンの創造価値概念等は︑ いずれも

ニックリッシュは経営維持の目的の下に︑個別企業自体の産出分に対する収入を経営成果とし︑外部価

(7)

ニックリッシュの経営成果概念と並んで看過することのできないのほ︑

( 1 3 )  

彼の創造価値は個別企業が国民経済所得の産出に寄与した貢献分であり︑ニックリッシュよりさらに進んでその産

( 1 4 )  

出場所を彼のいわゆる狭義の生産的経営に求めるのである︒したがって︑生産経済に直接関係しない財務信用的要

( 1 5 )  

素は創造価値の内容から排除しようとするのである︒創造価値は︑財貨所得面からは︑ ﹁総収益マイナス前給付原

( 1 6 )  

価﹂として把握され︑貨幣所得面からは﹁労働収益プラス公共収益プラス資本収益﹂として捕捉される︒すなわち︑

前 給 付 原 価 ( V o r

l e

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  !!他経営からの受入分︑具体的には材料費・減価償却費・外部用役費・危険費

が で

き る

︒ ド

イ ッ

生 産

性 会

計 論

の 基

調 ︵

山 上

値による産出分とを峻別している︒彼によれば経営成果は﹁売上マイナス原価﹂として捕捉され︑

( 8 )  

用マイナス原価﹂である経営給付と利潤とからなると考えられる︒

動に費消される生産要素のうち︑経営外部からの購入分に対する支出分であり︑したがって︑自己労働に対して支

( 9 )  

出される賃金・給料は原価に属さない︒これに対して︑﹁費用﹂は生産活動において費消されるすべての要素をい

経営構成員である企業家・ い︑ここでは︑経営外部︵原価︶・経営内部に対する支出の区別はなく︑したがって︑

( 1 0 )  

労 働

者 の

労 働

お よ

び 自

己 資

本 に

対 す

る 対

価 も

含 ま

れ る

の で

あ る

︒ ま

た ︑

経 営

給 付

( B

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g )

( 1 1 )  

の産出分のうちで経営が産出した部分と考えられる︒したがって︑売上から外部価値への支出︵原価︶を補償した は︑経営体

残余分︑すなわち経営給付の対価が経営成果に外ならないのである︒このニックリッシュの経営成果概念は︑経営

( 1 2 )  

自体に対する産出価値を意味するものであるので︑未だ全経営体を対象とする包括的な規定ではあるが︑生産性会

計論の出発点の一っとして︑その後におけるドイツ生産性会計論の展開に重要な示唆を与えているのである︒すな

わち︑経営共同体思想にもとずく国民経済的生産性と個別企業的生産性の結節の︱つの表現形態として考えること

レーマンの創造価値概念である︒ 一ックリッシュのいう﹁原価﹂は経営の生産活

九〇

したがって﹁費

(8)

ドイッ生産性会計論の甚調︵山上︶

と が

で き

る ︒

であり︑労働収益

( A

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a g

)

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a g

)  

は賃金給料︑公共収益

( 1 7 )  

は他人資本利子および経営利潤として考えられる︒このように︑

常に国民経済的観点との関連づけの下に展開されて来たことに照応して︑その基底に経営共同体思想をみいだすこ

このような創造価値概念の導入を支柱として︑

( 1 8 )  

として把握される︒彼によれば︑生産性は経営経済あるいは国民経済の生産面の経済性として考えられ

冷 腕 潟 潅 令蹄

h ま

そして︑生産性は︑その投入要因から労働生産性︵

g]i

立芦︶︑資本生産性︵

g

立 国

︶ お よ び 総 合 生 産 性

( 1 9 )  

る ︒

( 2 0 )  

︶に分類される︒すなわち︑レーマンの生産性概念は︑労働・資本という経営の二大構成要素がいか

2X n‑ l

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:ミ 塞茫

+翌

程の価値を国民経済に付加したかということであるが︑このような意図にもかかわらず︑生産性概念は国民経済の

再生産構造や個別企業の労資関係に対する思考において効用価値的接近から規定されているのであり︑国民経済の

再生産構造を考えた場合の生産性とは︑なお︑

を 生

産 性

の ︑

かなりの径庭がある︒具体的な問題点については後述するが︑資本

( 2 1 )  

したがって価値生産の直接の担い手と考えたり︑創造価値の構成内容に多くの異質的要素を灰在せし

めているのである︒国民経済的生産性と私経済的生産性の一致を標傍したシュマーレンバッハが︑

的利益測定のクンスト・レーレとして損益計算を規定したこと︑あるいはまたニックリッシュの経営成果概念が︑

究極のところ︑私経済の枠を出て客観的な生産性に到着することができなかったことは︑彼らの経済学的基礎が主

上 述

の よ

う に

観効用価値学説にあることから︑むしろ当然のことともいえるのである︒

ドイツにおける生産性会計論は︑いろいろの投入要素に対する生産性として︑客観価値から離れ ついには私経済 レーマンは生産性を次のように規定している︒すなわち︑生産性 レーマンの創造価値は︑彼の経営理論が

( G

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g )

  ほ租税公課︑資本収益

( K

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,

(9)

てその精密な捕捉方法へと展開していったのであるが︑

ド イ

ッ 生

産 性

会 計

論 の

禁 調

︵ 山

上 ︶

わ れ

わ れ

は ︑

シュネット このような主張の代表者として︑

シュネットラーは生産性概念は質的解明から量的 ラーやグーテンベルクの所説をあげることができる︒すなわち︑

分析へと発展して来たものであると崖遷生産性︵戸[[い[)の関係値についてそれぞれ論じた後︑生産性を次のよ

( 2 3 )

3落醇

うに分類・規定している︒日技術的数量的生産性⑱数量的生産性デ冥造亘

8

渕 楚 こ

⑮ 個 別 給 付 生 産 性 一 国 市 場 価 値 生 産 性

泡 郡 佃 宦 固 活 甫 芦

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口固定価値生産性︵

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ーまた︑グーテンベルクは︑生産要素の結合体系という観点から生産性を規定し︑

丑 荘

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8

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一琴誼造﹃き羞涵恕

A

さらに︑いろいろの部分生産性を禅き出している︒すなわち︑彼の生産要素は︑日基本要素︑⑥人間労働給付︑⑮

( 2 4 )  

経営手段︑c︵場合によっては︶材料︑口処理的要素︑⑥業務︑⑮経営指導c計画ならびに経営組織から成り立ち︑

これらの要素結合の成果が要素︵投入︶収益とよばれる︒そして︑これらの要素収益と要素投入の関係が生産性

( 2 5 )  

ーであり︑経営の要素結合の効率をあらわす︒また︑これらの関係値を同一計算

漉 源 芯脚As

忌 湘

︵ 走

猷 ︶

︵ 指 数

︵ 涸 漁 熔

A

単位に換算して加算可能とするために貨幣表現を用いて捕捉を容易にしたり︑次のようなそれぞれの部分生産性を

導き出しているのであ韓

3

すなわち、日資材投入の生産性(咋[戸竺‘口労働の生産旦峠

5

戸〗)‘国作業の生産性

[

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・ 温 喜

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沖津•寄ー一ー

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涯津・舶浬淀.藻宜定遮涛・堂

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〇 憑

〇 薙 津 津 玉 塞 濤 玉

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8王溶都ヰ澤玉

以上述べたように︑これら諸論者の生産性に対する概念規定は︑いずれも主観価値学説にもとづいて︑個別企業 の能率測定用具として︑さらには収益性観点から展開されているのである︒そして︑この観点から生産要素の一っ

︱つについてそれぞれの生産性が問題とされるのである︒すなわち︑ドイッ生産性会計論は︑経営共同体思想に立

(10)

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胡測涯脳絲Qrf4[1心ギ足,,,"ヤ赳測起如駆製ヤ心礼二い郵誕忌赳辿献條掘如縄4,...JQ歯談剥ヂCドニ肉Qや玲

心゜{o.n) E. Schmalenbach: "Grundlagen dynamischer Bilanzlehre" ZfhF, 13Jg. S.3 

(<D) Derselbe: "a. a. O." S.98 {t‑‑) Derselbe: "a. a. O." S.2 (oo) H. Nicklisch: "Die Betriebswirtschaft" 1932,.S.524 

{O'l) Derselbe: "a. a. O." S.527 (S) Derselbe: "a. a. O." S.527 (:::)Derselbe: "a. a. O."S.513 ぼ)赳測起ぐば這Q幽臥孟媒幽謎些Q架寄址0今ド辻'i忌眠圭裾「芍測ギ俎#縄Q幽蓉」鈴匪゜ぼ)M.R. Lehmann: "LeistungsmeBung durch Wertschopfungsrechnung" S.11 

ほ)

Derselbe:"a. a. O." S.20 ぼ)Derselbe:"a. a. O." S.36(~) Derselbe: "a. a. O." S12, 15(~) Derselbe: "a. a. O." S.16 Derselbe:"Wirtschaftlkhkeit, Produktivitat und Rentabilitat" ZfB, 2829Jg. S.542 

(~) Derselbe: "a. a. O." S.541(~) Derselbe: "LeistungsmeBung……'S.26 は)尽メ召=JヽーQ距器齢匪(G.Richter: "Grundfragen der Arbeitsproduktivitat und ihre MeBung" 1958, S.14)

(斜)A.Schnettler: "Betriebsanalyse" 1958, S.354 

(葛)Derselbe;"a. a. O." S.380 ば)E.Gutenberg:"Einfiihrung in die Betriebswirtschaftslehre" 1959, S23;..,"oDerselbe: "Grundlagen der Betriebswirtschaftslehre" Bd. I. 1955, S. 3ff. 

(目)Derselbe:"Einfiihrung‑.. S.25(宮)Derselbe:"a. a. O." S.26 

11 

母測起ぐ甘字縄Q撼110華掛廷>¥JQ忌製・無器択垢や埒心゜人JQ要製慕築吐毎策Q赳測ギ華令狂如誤製以サ0ド四

乙ャ入赳涸迂ぐばゴ渥Q堆醒(ヨ.1‑J)~Ill

(11)

1図 ニックリッシュの勘定体系 開 始 貸 借 対 照 表

現 金 5,000 75,000  材 料 35,000 │25,000  補 助 材 料 10,000 

設 備 25,000 土 地 25,000

(Eb)  企業家資本 負 債

100,000  100,000  現 金 (Ka)

Eb  5,000  3̲,000  L  1,000 Ga  1,000 Bb  s,ooo  5,000 

材 料 (R) Eb 35,000  2,500 RA 

10,000 Bb  35,ooo 

35,ooo 

補 助 材 料 (H)  Eb 10,000  I 5,000 HA 

5,000 Bb  10;000  10,000 

賃 金 (L) Ka  3,000  3,000 Bl 

(うち前払50) 3,ooo  3,000 

資 本 (Kap) Bb104,410 75,000 Eb 

29,410 Gew  104,410  1104,410 

ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

仕 掛 材 料 (RA)  R  25,000  25.,000 LK 

(うち未完成 5,000)  25,000  25,000 

仕 掛 補 助 材 料 (HA) H  5,000  I.  5,000 ;LK 

(うち仕掛 1,000)  5,000  5,000 

負 債 (Kr} 25,000 Eb 

1,250 Z  26,250  利 子 (Z) Kr  1,250  5,000  Gew 3,750 

5,000  5,000 

'損 設

Eb 25,000 

(Gv) 2,500 Abn  22,500 Bb  25,000  25,ooo 

間 接 費 (Ga}

Ka  1,000  1,000 LK 

(うち未配賦 10)  1,000  I 1,000 

償 却 (Abn} Gv  2,500  I 2,500 LK 

( 品と結びつ)うち未完成

くもの 500 2,500  I 2,500 

利 用 (N}

)00  1,250 LK  3,750 Bl 

( 品と結びつ)うち未完成

くもの 600 5,000 

L 3 ,  

000  ̲ 

(Gew) 25,600 

Bertrg  3,750 z  29,410 

Eb 25,000 

(Grdst)25,000 Eb  売 上 (Erl)  Bertrg 

60,000  160,000 D 

九四

5,( 

Erl 60,000 

(D)

160,000 Bb 

(12)

営 成

果 ︑

べ た

よ う

に ︑

ら方向づけられる︒すなわち︑前項で規定された生産性をいかに具体的に︑

題とされるが︑

透しているかを如実にうかがい知ることができる︒

果の把握をニックリッシュの例示によって勘定形式で示すと︑

ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

九五

より詳しくは︑利用し得る会計資料を 用いていかに効果的に把握するかという測定技術が問題となる︒したがって︑ここでは専ら具体的な計算構造が問

われわれは︑この測定領域において︑生産性に対するそれぞれの論者の認識が︑どのような形で浸 まず︑生産性の関係値の一ったる産出量についての具体的捕捉方法をみてみる︒すなわち︑

レ ー

マ ン の 創 造 価 値 お よ び シ ュ ネ ッ ト ラ ー の 給 付 成 果

(Leistungsergebnis)

等 を 問 題 と し よ う

。 前 に 述 ニ ッ ク リ ッ シ ュ の 経 営

成 果 は 「 売 上 マ イ ナ ス 原 価 」 と い う 算 式 で 捕 捉 さ れ る 。 こ の 算 式 に よ る 経 営 成

(27) 

一 図 の よ う に な る

。 す

な わ ち 、 こ こ で は 、 総 勘 定 元

(LK)  材 料 混 合 体

RA 25,000  34, 750  Bertrg  給 付 混 合 体

HA 5,000  Ga  1,000  Abn 2,500  利 用

N  1,250 

34,750  34,750 

経 営 給 付 (BL)  3,000  6, 750  Bertrg  3,750 

6,750  │ 6,750 

経 営 成 果 (Bertrg) LK  34,750  60,000  Erl  Bl  6,750 

50  L Iに決仕振 算 掛

5,000  RA 替貸中 1,000  HA え借の 10  GA る対も 500  Abn  照 の表 で Gew 25,660  600  N 

67,160  67,160  決 算 貸 借 対 照 表 (Bb) 

ニックリッシュの経

Ka  1,000  10,000  5,000  Gv  22,500  Grdst 25,000  60,000  Bertrg 

(仕掛中価値)

7;160 

104,410  26,250 

Kap  Kr 

130,660  130,660 

(13)

向 細 6 5  

m r  

, 1,

1

, 

︐ 分 分

原 経

払われるのである︒したがって︑外部支払利子は原価構成要素ではなく︑利潤の控除分として考えられねばならな

レーマンは創造価値の捕捉を経営成果計算

( B

e t

r i

e b

s e

r f

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c h

n u

n g

) で

行 な

う ︒

彼の経営成果計算は︑

( 2 8 )  

造価値計算としての狭義の経営成果計算﹂と﹁財務あるいは全体成果計算﹂の二区分からなる︵一表参照︶︒すなわ

ち︑創造価値が純粋生産的なものであることから︑創造価値の捕捉は﹁狭義の経営成果計算﹂で行ない︑その他の

0

2経営成果の内容

営 成

売上 (60,000) 

次期繰越 (7,160)

ドイッ生産性会計論の基調︵山上︶

﹁ 創

帳における各勘定と費用計算および成果計算に属する各勘定が示されている︒まず︑費用の発生によって元帳各勘

定から費用計算勘定への振替えが行われる︒そして︑費用各勘定は︑それが外部価値に対する支出か︑内部経営構

成員に対する対価かによって︑それぞれ成果計算の原価勘定もしくは経営給付勘定に移される︒最後に︑経営成果

勘定において︑その借方に原価勘定および経営給付勘定の借方合計が︑その貸方に売上勘

定合計が振替えられ︑利益が算定されるのである︒したがって︑経営成果は経営給付のう

ちの前払分︵賃金・自巳資本利子︶と利潤ということになる︵二図参照︶︒このニックリッシュ

の経営成果は︑前述したように︑売上高から外部価値を差引いた内部に関連する価値であ

り︑経営成果概念の支柱は経営体の支出が対経営外的なものか︑対経営内的なものである

かという点にある︒したがって︑生産性の関係値としての経営成果を正しく捕捉するため

には︑まず原価の内容が問われねばならない︒すなわち︑ここでは他人資本利子を原価項

目に含めている点が問題となる︒経営が新たに創出・付加した経営成果は︑大別して労働

者の分前である賃金と︑経営者の対価である利潤とから成り︑後者から利子・租税等が支

(14)

1経営成果計算 借方創造価値計算としての狭義の経営成果計算貸方

前給付原価(1,328,000) 総収益:(1,875,000) (1) 材料,動力を含む:1,061,000 E1,850,000 

ー計算外割引28,000 1,033,000 ー計算外割引56,000 1,794,000  (3)減価償詞費83,000 製品在高増加81,000 (5)外部用役費200,000 (7)危険費12,000 

創造価値:(547,000) 

労働収益341,000 

公共収益(税)‑147,000 

資本収益(残)59,000 

1,875,000 1,875,000 

借方財務ー全体成果計算貸方

計算外仕入割引28,000 狭義の経営資本収益59,000 

顧客の割引控除18,000 計算外売上割引56,000 

外部資本利子21,000 仕入先の割引控除11,000 

自己資本収益68,000 投資収益9,000 

(貸借対照表利益)

135,000 135,000 

益縮・等旺坦献絲廷ヤYドド蔀凶令4,...)¥JQ「益綜冤眠#葛」足疫S王,...)ド'紫業.Q蚕翠浬廻心報頴,...)ドニ内゜ヤ

乙ヽへ赳制虻俎字渥Q堆薦(ヨ..1.J)共ギ

(15)

ドイツ生産性会計論の基調︵山上︶

なわち︑他人資本利子や経営外・臨時損益などはすべて下部区分に集められ︑また材料費に含まれる仕入割引︑売

上に付随する売上割引など財務的項目はいっさい創造価値計算から除斥してい却

6

さらに狭義の経営成果計算にお

( 3 0 )  

いては内部価値たる計算価値で評価が行われるのである︒このレーマンの創造価値は︑前述したように︑総収益か

すなわち︑前給付原価内において生産的活動に直接関係のない危険費や外部用役費︵とく

に︑保険料・仲介手数料︶および無形資産償却費などが含まれている点である︒

においても、税金•利子などの派生的項目が同位的に並列されていることに注意せねばならない。なお、

トラーのあげている給付成果の分類も︑その表現形式として物量をとるか︑貨幣をとるかという形式的区分であり︑

( 3 1 )  

価値と物量の関係︑すなわち物量的生産性と価値的生産性の関連づけや︑価値と価格の問題について根本的な疑問

が残されている︒もっぱら︑捕捉の便宜性からいろいろの種類を列挙しているが︑その具体的測定についても︑実

生産性の関係要素である投入量はどのようにして測定されるか︒次いで︑ 践的解明がなされているとはいえない︒

レ ー

マ ン

を聞いてみよう︒前項であげたレーマンの労働生産性・資本生産性の分母は︑具体的には支払労賃・実体資本が︑

( 3 2 )  

また総合生産性に対しては﹁支払労賃プラス実体資本の計算利子﹂が代表値としてとられる︒実体資本

(S ac hk a

( 3 3 )  

pi

ta

l)

とは︑生産単位としての経営において稼働する実体価値の総体に対する抽象的表現である︒レーマンは︑こ

のような実体資本を﹁実体資本としての狭義の経営貸借対照表﹂および﹁財務あるいは全体貸借対照表﹂という二区分

( 3 4 )  

貸借対照表で捕捉する︵二表参照︶︒すなわち︑あらゆる財務・信用要素を排除して実体資本の把握を行なうため︑

そ し

て ︑

また創造価値項目内の分類

シ ュ

ネ ッ

シュネットラーなどの所説 は次の点が問題となる︒ ら前給付原価を差引いたもの︑ あるいは労働収益・公共収益・資本収益の合計であるが︑ その測定領域について

(16)

2貸借対照表 実体資本としての狭義の経営貸借対照表 実体財産積極:実体財産消極:

設備(賃借設備を含む),新価値600,000 設備価値修正350,000 

設備補充項目331,000 実体資本:

手持品,経営に必要な690,000 利子計算する980,000 

流動手段,経営に必要な40,000 利子計算しない331,000 1,311,000 

1,661,000 1,661,000 

財務ー或いは全体貸借対照表

狭義の経営実体資本1,311,000 設備補充項目331,000 330,000 190,000  20,000 抵当権,借入金等300,000 

段(本社)80,000 700,000 

100,000 引当金,繰越利益252,000 

自己資本収益68,000 

(貸借対照表利益)

1,841,000 1,841,000 

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(17)

36b 

とはしても︑なお︑客観的な生産性には多くの隔絶が存在する︒

ド イ

ッ 生

産 性

会 計

論 の

基 調

︵ 山

上 ︶

( 3 7 )  

産実行労働にしぼられている︒また総合生産性測定の場合には実体資本の実額ではなく︑その計算利子をもって来

( 3 8 )  

て期間的費用との調整を図っている︒したがって︑ここでは利子率の選択が資本集約度との関係で非常に重要とな

( 3 9 )  

り︑他面︑利子率はシュマーレンバッハと同じように管理価格的機能をも果たすものといえる︒すなわち︑国民経

済における生産と費用の均衡を保うとする経営共同体思考の表現をもうかがうことができるのである︒このレーマ

ンの実体資本は︑生産的経営に捻いて稼働するものだけを抽出・把握しようとするものであり︑その意味において

多くの示唆を含んでいるが︑厳密に考えると問題点なしとしない︒すなわち︑製品とか土地︑あるいは厚生施設用

・営業用の設備は資本の流通面に関与するものであるので︑実体資本の積極的要素ではない︒またその貸方につい

ても︑生産的資本に対象化したもの︑具体的には有形固定資産の減価償却引当金︑生産に必要な限りでの修繕引当

金や材料など︵商品・製品を除く︶の棚卸準備金のみがこれに属するのであり︑彼の主張する保証債務引当金

( R

c k

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涸品流通面に対する引当であるから︑

s t e l

l u n g

e n  

( 4 0 )  

ろう︒また労働投入を支払労賃で代表せしめたり︑実体資本の計算利子を端入したりする彼の思考は︑前述のシュ

ネットラーと同じく物量計算と価値計算の認識に基本的な問題を残しているようである︒さらに根本的には︑資本

に対して生産性概念が成立するかといったような基礎的問題が存在し︑捕捉の具体性という障害から止むを得ない

シュネットラーは給付要素

( L e i

s t u n

g s f a

k t o r

)

の尺度値としては次のものが重要であるという︒

す な

わ ち

H

労働者数︑口従業員数︑国労働時間数︑⑱給付労働時間数︑⑮支払労働時間数︑国製造領域の給付労働時間数︑国

ウェイトづけされた労働者・従業員数ないし時間︵ウェイトづけされた一ー四の大きさ︶︑因労働時間およびそれに照応

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参照

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