• 検索結果がありません。

《卒論報告》小学校国語科書写における書字動作の指導に関する一考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "《卒論報告》小学校国語科書写における書字動作の指導に関する一考察"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)横浜国立大学国語教育研究 No.45(2020) 《卒論報告》. 小学校国語科書写における書字動作の指導に関する一考察 雨宮のり子 1、問題の所在と目的. いた指導の実践研究を紹介し、その効果を考察す. 望ましい書字行為は、読みやすさなどの書字結. る。. 果と書きやすさなどの書字過程に分けて考えられ る。このうち、書字過程の望ましさを具体的に考. 4、研究の成果. えると、速く書けること、疲れずに書けることな. 第1章では、平成 20 年版学習指導要領から文字. どが考えられる。また、そのことをより積極的に. の書き方に関する項目が追加されたことが分か. 考えたとき、「気持ちよく書ける」「書くことが. る。平成 29 年版においてもその流れは継承され、. 楽しい」といった方向性も考えられる。. さらに点画の書き方の項目が付け加えられ、字形. 平成 29 年度版小学校学習指導要領では、運筆. に関する指導の他に文字の書き方の過程に関する. 関連の指導事項が整えられ、字形指導だけでなく. 指導が求められていることが明らかになった。. 文字の書き方の過程に関する指導事項が重視され. 第2章では、毛筆の位置付けが徐々に現在の「毛. ている。それに関連して、改訂の要点として低学. 筆は硬筆の基礎」という流れになったことが分か. 年での水書用筆を用いた指導が打ち出された。. り、指導の内容は「字形を正確に理解して」「文. 本研究では、書字過程に注目し、毛筆を用いた. 字を正しく」書くことが中心であり、文字の書き. 書字動作の指導の意義と水書用筆等を用いた指導. 方にはあまり意識が向けられていなかったことが. の書字動作に関する効果について検討していく。. 明らかになった。 第3章では、弾力のある毛筆を使用して書写学. 2、論文の構成. 習を行うことにより、筆圧の調整や望ましい持ち. 第1章. 今日の書写教育が求めるもの. 方、筆脈の連続の学習ができるようになること、. 第2章. これまで(戦後)の書写教育の変遷. 疲れにくく気持ちよく書ける、始筆~終筆の一連. 第3章. 毛筆を用いて硬筆指導を行うことの意. の書き方が明確になる、等の書字過程に関する効. 義. 果があることが明らかになった。. 第4章. これからの書写教育―水書指導につい. 第4章では、第3章での結果をふまえて水書用. て―. 筆を用いた指導の効果は十分にあることを示し た。低学年の時期に筆圧の調節ができ、力を抜く. 3、研究の方法. 感じが理解しやすくなることで字形を整えること. 第1章では、平成 10 年度版、20 年度版、29 年. にもつながり、必要以上に力をかけないことで疲. 度版の小学校学習指導要領を比較して付け加えら. れずに長く文字を書くことができるようになる。. れた指導事項を考察し、今日の書写教育が求めら. そのことは児童の書字活動への積極性にもつなが. れるものを考察する。. ると考える。また、その指導について、水書用筆. 第2章では、さらに前の学習指導要領を振り返. と硬筆を繰り返し練習し、硬筆でのまとめ書きを. り、毛筆書写の位置付けと各年度での書写指導の. 評価することの効果と重要性を示した。水書指導. 中心事項を明らかにする。. についてはこれからも研究を進め、常に授業を再. 第3章では、先行研究から「毛筆」を使用する. 考しながら指導に臨んでいくべきである。. ことで「書字動作を身に付ける」意義を考察し、 また低学年における毛筆使用の意義を考察する。 第4章では、第3章での議論を受け、新学習指 導要領で打ち出された低学年での水書用筆等を用 50.

(2)

参照

関連したドキュメント

文字を読むことに慣れていない小学校低学年 の学習者にとって,文字情報のみから物語世界

This paper attempts to elucidate about a transition on volume changes of “home province’” and “region” in course of study and a meaning of remaining “home province” in the

;以下、「APBO17」という)は、前節で考察した ARB24 および ARB43 の 次に公表された無形資産会計基準である。無形資産の定義は

本論文の今ひとつの意義は、 1990 年代初頭から発動された対イラク経済制裁に関する包括的 な考察を、第 2 部第 3 章、第

現地観測は八丈島にある東京電力が所有する 500kW 風 車を対象に、 2004 年 5 月 12 日から 2005 年 3 月 7 日 にかけての 10 ヶ月にわたり

証書」 ・ 「卒業(修了)証明書」に該当するものがない場合は、出身学校が作成した 12 年の

[r]

[r]