Author(s)
金城, 一雄
Citation
沖縄大学紀要 = OKINAWA DAIGAKU KIYO(15): 249-278
Issue Date
1998-03-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/5849
p,26283,7%→83.7%
p269世帯主の親まで族の居ない世帯を→世帯主の親族が世帯内に居ない世帯を
鶴
近代日本における家族構造の変容
金城一雄
1.出生の動向 日本における出生数は、図1のように、明治期後半から第二次大戦期まで、 約130万件~220万件で推移し、若干の年次を除き基本的には増加を続けていた。 また、同時期の出生率は若干の年次を除きほぼ30%台前半で推移していた。出生数の増加にもかかわらず出生率がほぼ一定台の数値を維持していたのは、公
衆衛生、医療技術の向上そして死亡率、乳児死亡率、新生児死亡率等の低下に
よる複合的成果によるものである。戦後の出生数の動向をみると、終戦間もない1947年~1949年のいわゆるベビー
ブーム期には戦前・戦後を通じて最高の260万台の件数であったが、その後は
漸減し、1957年には150万台に低下した。しかし、その後は再び増加の傾向を
示し、1971年~1974年には先のベビーブーム世代が出産期を迎え、出生数は200
万台(200万~209万件)に回復(第二次ベピーブーム)した。その後は今日まで減
少の途をたどっており、1995年の出生数は118万7千件である。出生率も第一次
ベビーブーム期には33%・を超えたが、以後1954年には20%0,1990年には10%。と
低下し、1995年現在では96%oにまで低下している。このような戦後日本にお
ける出生率の低下傾向には、1975年までは有配偶者の出生率の低下、それ以後
は未婚率の上昇等が影響しているものと思われる。なお、出生率の動向を中・長期的にみる際によく論議されるのが「合計特殊
出生率」である。これは、ある時点における年齢別出生率を合計したもので、
それがそのまま長期的に続くと1人の女性が再生産期間(統計的には15歳~49
歳)を通じて平均何人の子供を産むかを示す指標である。戦後日本における合
計特殊出生率の動向をみると、1947年には454と高かったが、1950年以降急速
に低下し、1961年には1.96にまで降下した。1966年~1974年には2.05~2.23に
-249-図1出生数.乳児死亡率・合計特殊出生率等の推移 魁、 j0 (鮒 00000 864200000 1 1 1 1 1 86420 250 200 150 100 50 、冒葭#二Lヒミム 0 1990年1020304050 資料:厚生省大臣官房統計情報部「人口動態統計」 6070809095 表1年齢(3区分)別人ロと高齢化の進展度の推移(1920~95年) 920155963204163260529411100036558 923021110003675R 930164450235793780730641100.036658 J:lhfiL 4U4Hと JOD36.958 J40I7307526369 DOO36-159 J4b71998264 JOIlOOO36-858 3501841152978650168 】01 9-649 J55I900773C d747861IOOC 960194302284346046953981100.030264 J65I99209255296744462361100m 5806 WOIlO466 J7393IlOOO240689 J7511194( 80788651100C J8011170602750778835106471100m J8511210492603382506124681100C 58-210 j9011236112248685904148951100.018269 「1 J 】【 J200148716518261IlOOOl59694 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -250- 年次 総数 0~14歳 15~64歳 65歳以一人口(1000人) 総数 0~14歳割合(%)15~64罰65歳以一】】 高齢化の 進展度(%) 05 22 99 11 05050 33445 99999 11111 50 56 99 11 505050 677889 999999 111111 5 9 9 1 5596320416326052941 5573721924347923021 6445023579378073064 6925424545404843225 7307526369432523454 7199826477418213700 8411529786501684155 9007730123551674786 9430228434604695398 9920925529674446236 10466525153721197393 11194027221758078865 117060275077883510647 121049260338250612468 123611224868590414895 125570200148716518261 3187719373191305 ●●●●●●●●●●●●●●●● 5544454556779024 111 3275216210973254 ●●●●●CD●●●●●●●●● 8888989148877899 5555555666666666 5769184427035529 ●●●●●●●●●●●●●●●● 6666665305443185 3333333332222211 0000000000000000 ●●●●●●●●●●●●●●●● 0000000000000000 0000000000000000 1111111111111111 800579678419307 ●●●●●●●●●●●●●●● 362183779224370 一|’ 111112
上昇するが、1975年以降は基本的には降下の途をたどり、1995年には1.42にま で低下している(図1)。合計特殊出生率には結婚している女性だけでなく未婚 の女性も含まれているので、実際の1世帯当たりの平均子供数は2人を上回っ ている。とはいえ、人口の置き換え水準の2.1を大きく下回る低出生率の出現 は、今後の日本社会における人口減少や少子化の深化を予測するものでもあり、 それは今後の家族の在り方にも少なからず影響するものと思われる。 2.人ロの高齢化 日本の人口は、明治期以降増加の途をたどってきた。第1回の「国勢調査」 が実施された1920年の人口は5596万人であったが、第16回「国勢調査」時の19 95年の人口は1億2557万人であり、75年間で224倍に増加している。明治期以 降の年間人口増加率は、第二次大戦の中盤以降と戦後の1950代後半期を除き1 %以上で推移していたが、1977年以降は1%を割り、漸次低下の傾向を示して いる。 年齢3区分別にそれぞれの動向をみると、表1のように、0~14歳の年少人 口の割合は大正期より1960年まで30%台で推移していたが、その後急速に低下 し、1995年には15.9%に低下している。これには先述の出生率の低下傾向が影 響している。15~64歳の生産年齢の割合は大正期から1950年までは58~59%台、 その後は60%台で推移し、1995年には69.4%である。1920年~1995年で10ポイ ント増であるが、これは年齢の幅と上昇のテンポを考慮すると、必ずしも大き な変動とはいえない。65歳以上の老年人口の割合は大正期から1950年までは4 ~5%台を昇降していたが、それ以降は上昇し続け、1995年には14.5%である。 これは75年のタイムスパンや人口3区分でのシェア率等でみると、大きな変化 として捉えにくいかもしれない。 しかし、高齢化の進展度(65歳以上人口の増加率)をみると、1970年以降10% 台で上昇を続け、1995年には20.7%の高値となっており(表1)、日本社会で急 速に高齢化が進んでいることがわかる。また、老年人口指数〔(65歳人口/15 ~64歳人口)×100〕は1970年の10.3%から1995年には21.0%へと上昇している。 これは高齢者への扶養負担の高まり、具体的には生産年齢人口5人につき1人 -251-
の高齢者が対応することを意味している。さらに、1995年の従属人口指数〔(O ~14歳人口十65歳以上人口)/15歳~64歳人口×100〕は43.9であるが、出生率 の低下傾向と平均寿命の高進化等を考慮すると、これは今後も高まるものと想 定される。 このような日本社会における急速な高齢化の進展は、先述の少子化と相まっ て、後述の家族構成や世帯規模、そしてライフサイクル、家族機能等にも影響 を及ぼすこととなる。 3.配偶関係の推移 人口の配偶関係構造は、男女それぞれの15歳以上人口を、未婚者、有配偶者、 配偶者と死別した者、配偶者と離別した者の4つに区分し、それぞれの人口動 態現象を複合的にみたものである。 まず、戦前期1920年(大正9年)から戦後1995年(平成7年)までの男女・年齢 階級別の未婚率の動向を概観しておこう(表2)。 年齢階級別に未婚率の動向をみると、15~19歳の男性の未婚率は戦前の1920 年(大正9年)には97.2%であったが、1930年(昭和5年)には99.0%に上昇し、以 後は終戦後から今日まで、若干の年次を除き99%以上で推移している。15~19 歳の女性の未婚率は戦前期の1920年82.3%、1930年898%であったが、戦後に なると上昇し、1950年には96.6%、以後は年次により若干の昇降はあるが、ほ ぼ97~99%間で推移している。15~19歳の未婚率の男女差は1920年149,1930 年には9.7ポイントであったが、戦後になると縮小し、1950年2.3ポイント、 1970年以降は1ポイント未満の差で続いており、男女差はほとんどなくなって いる。これには男女の高校への進学率が95%を越えてることと専門学校・短大・ 大学等への進学率の上昇が影響していると考えられる。 20~24歳の未婚率の動向をみると、男性は戦前期の1920年70.9%、1930年は 79.6%であったが、戦後の1950年には82.9%に上昇し、1960年以降は若干の年 次を除き90~92%台で推移している。20~24歳の女性の未婚率は戦前期の1920 年31.4%、1930年37.7%であったが、戦後は大きく上昇し、1950年55.3%、1975 年69.2%、1995年864%と推移している。男女の未婚率の差をみると、戦前期 -252-
表2性、年齢(5歳階級)別(朱婚率)の推移:(1920~95年) (%)
隼`U19201TmlT弱可刃而「而而1姉
98019851199019(
 ̄ ̄  ̄ JZ8-5Z9 9197.299.099.599.899.399-599.699.498.599 D-979-682-99L690.088.09L592.1: 46-146-5411 50-464.466-9 B2B]8-09日 _OZZ-r IilU 4Uヘゴ44 D-Uq 52_(】2-9 弧リヘゴ64 可nhW 90.90-909 DU-9LOU-80.91.U 、-7ORO-8L(] 【170-70-70.8 80へシ84 35 170 6-9249 n J 9182.389.396-698.697.898.699-098.998.298.9 31.485.086.4 58.371.669 D30640-248 。U[ 【】nm 9110.4 、、 ‐Ⅱ J5-86 40へソ44 LIZ、0 D49 [】5,-K】 U 50~64 う月h[ HLC 80~84 19LC 0-70.8 Ih 注)割合の分母になる年齢別人口には配偶関係不詳を含む。 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -253- 年齢、f信狄 1920 1930 1950 1960 1970 1975 1980 1985 1990 1995 15歳以上 15~19 20~24 25~29 30~34 35 40 45 50 55 60 65 70 宍~ へゴ ー 宍~ 宍、ロ 戸、ソ P、ジ ニ■ゴ 39 44 49 54 59 64 69 74 75~79 80~84 85歳以上 15歳以上 15~19 20~24 25~29 30~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65~69 70~74 75~79 80~84 85歳以上 男 9705842221111111 2972 女 821 183 9422111111111 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 32972183087554257342171975444434 1 1 306719485420997237574864310987 0●●●●00●●●●●●●● ●●●●●●●●●●●●●●● 299883211111000197832111111000 3972 283 1 1 ℃ 29061421111000114718755422111111 39941 2971 88619604109990019636452173100109 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 49169321110001116881953211111110 3994 2962 359502954223400763270052223352 ●●●●●●●●●●●●●●● 492483LLLLLLL22565553211111111 3983 2951 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 43057789520999129861283070631100 29952 89151843211000000974954443211100 2972 15033175831901245629730986086542 ●●●●●●●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●●●●●●●● 99884632111011111890755432211111 29841 2962 12693642739940880940707651124374 0●●●●●●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●●●●●●●0 29267261642111004868906544443211 39963211 298411 25246077390408774202958612243730 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 18242916422110003850375444432111 3996311 29841 64141247116298777946469344547308 ●●●●●●●●●●●●●●●● ●●●●●●●●巳●■●●●●● 99208474321100001810064444321110 299621 29831 5651557.1152987779070154445473087 0●●●●0●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●は1920年39.5,1930年41.9ポイントと大きかったが、戦後になると男女差は縮
小し、1950年27.6,1970年18.4,1985年107,1995年には6.3ポイントにまで縮
小している。25~29歳の未婚率の動向をみると、男性は戦前期の1920年25.7%、1930年は
28.7%であったが、戦後の1950年には345%に上昇し、以後も1975年48.3%、95年669%と上昇している。25歳~29歳の女性の未婚率は戦前期の1920年9.2
%、1930年は8.5%であったが、戦後の1950年には152%に上昇し、以後1975
年20.9%、85年30.6%、95年には48.0%に上昇している。男女の未婚率の差を
みると、戦前期の1920年165,1930年は202ポイントであった。戦後の1950年
には若干下降し19.3ポイントであったが、以後1980年まで男女のポイント差は
やや拡大の傾向を示し、1980年には31.1ポイントであった。その後は縮小の傾
向を示し、1995年の男女の未婚率の差は188ポイントである。
25~29歳までのいわゆる「結婚適齢期」における男女の未婚率は上昇してい
るが、特に女'性のおいて顕著である。これらは、先述の20~24歳とあわせて、
女性の進学率の上昇、就業機会の拡大、同年齢層における結婚観の多様化等が
影響しているものと思われる。30~34歳の未婚率の動向をみると、男性は戦前期の1920年から戦後の1950年
までは8%台前半であったが、1970年には11.7%、1985年28.1%、1995年には37.3%
に上昇している。30歳~34歳の女性の未婚率は戦前期の1920年から戦後の1950
年までは3.7~5.7%と低かったが、その後は若干の年次を除き上昇し、1985年
10.4%、1995年には19.7%である。男女の未婚率の差をみると、戦前期の1920
年、30年ともに4ポイント台であったが、戦後の1950年と1960年にはそれぞれ
2.3,0.5ポイントと縮小した。その後は男女差のポイントは45~127の間で拡大の傾向を示しめしていたが、1985年以降は17~19ポイントの問で推移してお
りあまり大きな変動はない。35~39歳の未婚率の動向をみると、男性は戦前期は4%前後であったが、戦
後は1950年の32%から漸高の傾向にあり、1985年142%、1995年は226%であ
る。女'性は戦前期は3%以下であったが、戦後は1950年の30%から基本的に
は漸高の傾向にあり、1995年には10.0%である。このように35~39歳の未婚率
-254-図2初婚年齢の推移(1950~95年) 30 28 26 24 22 1950556065707580859095年 資料:厚生省大臣官房統計情報部「人口動態統計」 は男女とも高進傾向にあるが、男性においてややその傾向が強い。 なお40歳以上での未婚率は、戦前期より戦後の1980年までいずれの年齢階級 および男女ともに0.7~5.8%間で若干の昇降を伴いながら推移してきた。しか し1985年以降は、いずれの年齢階級、男女ともに基本的には上昇の傾向を示し ている。とくに1995年には40~44歳で164%、45~49歳の男`性で11.2%の未婚 率を示すなど、近年の中年層以降での未婚者の増加がうかがえる。 以上のような、各年齢階級における未婚率の上昇、特に20代や30代の男女の 未婚率の上昇傾向は男女の平均初婚年齢の高進化(図2)へと連なっている。 次に、有配偶関係の推移を概観しておこう(表3)。 15~19歳の有配偶率の動向をみると、男`性は戦前期は1920年26%、1930年 は1.0%であった。戦後は1950年0.4%、その後も若干の昇降はあったが1%以 下、1980年以降1995年まではいずれも0.3%で推移している。女'性は戦前期の 1920年16.8%、1930年は10.3%であった。すなわち10代女`性の10人に1人は結 婚していたということである。戦後の有配偶率はかなり低下し、1950年3.3%、 1960年、70年、75年は1%台、1980年以降1995年までは1%以下で推移し、漸 -255- 歳 28.5 -●⑥。⑤■-□■ ■● Pづ 少 夫 ● ̄。 ̄⑤■ ̄■ ̄● ̄ ̄P づひ づ ̄  ̄ 26.3 P - P 25.9 、ロ00ロ0ロロ
表3性、年齢(5歳階級)別〈有配偶率〉の推移:(1920~95年) (%)
笙鐙R室iil豊iixiI堂iiiljmkjliii[iiiiiijI1iiiai[j【ixiljmiiiil:ijilxi
上 上 以旧型別別刈蛆側別別“的刈門別以 歳へへへへへへへへへへへへへへ歳 5505050505050505 1122334455667788 62.960.960.360.864.167.467.666.263.862.6 2.61.00.40.20.60.50.30.30.30.3 27.419.616.68.29.811.88.17.46.26.5 70.668.764.053.252951.244.138.733.931.6 87.688.590.188.787.284.677.070265260.4 90.992.094.794.593.992.489.483.278174.3 91.092.195.095.795.394.392.789.284.379.4 89.590.393.495.495.694.993.891.588.583.4 87.187.690.593.895.294.894.392.690.487.0 83.584.186.790.593.794.093.893.091.3888 77.678.981.285.790.591.892.592.291.489.5 70.572.373.579.385.087.489.590.390.289.1 61.162.664.570.177.380.183.786.087.487.3 50.451.554.358.266.970.174.478.381.483.2i器136513W綴霊測iililj鶉呈;;:I
女 63.161.456.356.860.263.764.062.560.459.1 16.610.33.31.31.81.30.90.90.70.6 64.960.142.731.227.730.321.917.913.512.6 85.787.679.176.380.377.874.567.757.549.7 89.490.783.386.089.989.888.086.182.776.4 88.189.282.685.989.690.690.288.387.384.7 84.585482.181.586.988.789.588.487.186.1 79.179.378.576.982.685.086.886.986.485.0 70.471.171.973.175.079.382.383.684.283.8 61.160.561.965.666.869.974.978.179.980.6 48.647.149.454.858.159.763.568.673.074.7 35.935.036.341.246.048.551.354.861.065.6 23.322.524.027.132.134.738.140.545.150.7 12.913.014.115.518.721.224.026.329.833.02:)Ml56li誼Wl1l霊W:i
00GOO00UOGOD6060COOOODOOO6000000009IOODO額p卿9000吋”0008㈲OOOOOOGOO街6m加、嵐000000DOOOOOnOOGw0DOOOOOOOOOOOOOOCUOOmOOCGOGmGOOOOOOOOOOD和、”0006000DOOUODOOODOOOOOODOOOnOO6000DOO●00時UOOOOOOOOOOOOOODGIOOOO吋測O“I 上 上 以旧別別弧羽盤伯別刷M的測門別以 歳へヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ歳 5505050505050505 1122334455667788 注)割合の分母になる年齢別人口には配偶関係不詳を含む。 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -256-次低下しつつある。男女を比べると、戦前期には女性がかなり高かったが、最 近はほとんど差がない。 20~24歳の有配偶率の動向をみると、男性は戦前期の1920年27.4%、1930年 は19.6%であった。戦後は1950年の166%以降低下の傾向をし、1975年には118 %、1980年以降は-桁台で推移し、1995年は6.5%である。女性は戦前期は1920 年649%、1930年60.1%と20~24歳で約6割強力晴配偶者であった。戦後は1950年 42.7%と大きく降下し、以後も若干の昇降年次を除くと基本的には低下の傾向 を示し続けおり、1975年30.3%、1995年は126%である。すなわち現在では、 20~24歳の女性で有配偶者は10人に1人強の割合ということである。 25~29歳の有配偶率の動向をみると、男性は戦前期の1920年706%、1930年 68.7%と7割前後が有配偶者であった。戦後は1950年640%、1975年51.2%、 1995年31.6%と大きく低下しており、この年齢層での有配偶者は3割に満たな い。女`性は戦前期は1920年85.7%、1930年87.6%と25~29歳で9割弱力靖配偶者 であった。戦後は1980年頃までは、1950年79.1%、1970年80.3%、1980年745 %と戦前期より8~13ポイント程度低く推移したものの、それでも7~8割は有 配偶者であった。しかし1985年以降は7割を切り、1990年57.5%、1995年49.7 %と急速に低下しており、現在では25~29歳での女性の有配偶者は半数以下で ある。 25~29歳のいわゆる「結婚適齢期」における男女の有配偶率の低下傾向には、 先述の同年齢層における未婚率の上昇原因と同様に、進学率の上昇、女`性の就 業機会の拡大、男女の結婚観の多様化等が作用している。女性は結婚に際して は学歴の高い相手を望むことが大であること、女`性の結婚による退職`慣行や機 会費用(女性が出産・育児期間中に所得機会を逸する費用)の不利益が社会的に 改善されていないこと等を考慮すると、この年齢層における有配偶率の低下傾 向は今後も続くであろう。またこれらのことは、30歳代での有配偶率の低下傾 向とも相まって今後の晩婚化の深化要因ともなりうるものである。 日本での年齢階級別の有配偶率と未婚率には、50歳位までは死別率と離別率 がともに低いために相反的な関係がみられる。図3と図4は、戦前期の1920年 と最近の1995年における年齢階級別・男女別の未婚率と有配偶率の動向を比較 -257-
図3男性の年齢(5歳階級)別未婚率・有配偶率(1920,95年) 0987654321 1 152025303540455055606570758085歳 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 図4女性の年齢(5歳階級)別未婚率・有配偶率(1920,95年) % 00000000000 0987654321 1 152025303540455055606570758085歳 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -258-
したものである。男性の未婚率は60代までの全ての年齢で戦後の方が高く推移 している。女性の未婚率は全ての年齢で戦後の方が高く推移している。先述の ように、男女ともに20代での未婚率の格差が極めて大きい。有配偶率は、男性 では50歳までは戦前の方が高く推移しているが、55歳以上では戦後の方が高く 推移しており、しかも80歳までは格差が拡大している。これは戦後は男女とも に平均寿命が延びたこと、女性の平均寿命が男性よりも長いために生存男性の 有配偶率が高まったことによる。女`性の有配偶率は、戦前は35歳、戦後は40歳 を契機に男性より低くなり、しかも下降し続けている。戦前の方が下降が急で あり、戦後は60~65歳までは下降が緩やかであるがその後は急降下している。 また女`性の有配偶率は35歳までは戦前の方が高かったが、40歳以上では戦後の 方が高く推移している。これらは戦前・戦後とも女性の平均寿命は男性より高 いこと、戦前は寡婦(いわゆる未亡人)になるのが早かったが、戦後は高齢でも 夫婦でいる割合が高くなっていること等を意味しており、家族、夫婦、女性等 のライフサイクルの在り方とも関連している。 離別率は、戦前期は1920年以降全ての年齢階級・男女ともに3%以下で推移 していた。戦後の離別率は年齢階級や男女により変動に幅があるが、1980年以 降は全ての年齢階級で男女ともに上昇の傾向にある。特に近年は男性では45~ 54歳、女'性では40~49歳の年齢階級で割合が高まっており、1995年は男性が4 %台、女川性が6%台の離別率である。近年の離別率の高進傾向は離婚率の高進 化と関連しており、現代社会における男女や家族の在り方を証左するものでも ある。(なお、離婚等に関しては他に幾つか論述しているので、ここでの詳述 は割愛する。) 4.就業構造の変化 日本における産業就業者数は、表4にみるように、戦前期は1920年2726万人、 同1940年3248万人と20年間で約500万人の増加であった。戦後の1950年は3,603 万人であったが、20年後の1970年には5259万人と約1657万人増えた。その後も 就業者数は増加し続け、1995年現在では6414万人である。戦後45年間で約18 倍に増えたが、増加率(5年毎)は1950年から1970年までの高度経済成長期に高 -259-
表4産業別就業人ロとその割合の推移 luUL
薑薑Fi鑿i鴬r薑薑杼董r薑F薑ii
】【 〕【ろ【】1110-当 ヨー。 :|::謡|:::諺|::6 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 表5女性の産業別就業人口とその割合の推移 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 図5従業上の地位別割合の推移 %別別、印加如加別、0 4050556065707580859095 年 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -260- 1920 1930 1940 1947 1950 1955 19so 19Gs 1970 1975 1980 1985 19go 1995 竃上多種毛矛鞄て(1000ノミ 后室戻扉室 5598 6002 8443 7401 7812 9220 127s4 15395 17827 18098 18737 19334 20548 20247 ) 汗53抄ご函塞 6464 8836 9429 7672 10568 13928 lSeB2 20465 24294 27s22 30901 33444 36421 39s42 司可ユひご函嚢1 評j合(961 ‐鋪三百ミ壺衰 S7343oS638g31O C●》●●●●CDC●DC● 麺翠製麺塞廻巫型四画mg7e S3o2g52311613e B●●●●■■●●■●●●C oo6213g2443331 22222223333333 耳可Sりこ亟糞§78oo752o5843o8 ●●●●●●●■●●●●●● 39939583615791 22222334455556 1920 1930 1940 1947 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 199s 京朕箪達筆子委文 (1000ノミ) 2びこ壷割荏 1673 1496 19go 1609 1819 2279 3456 4442 5364 5069 5526 5960 6380 5933 笏可S刀E壷= 1995 2637 3409 2193 3503 5021 6264 8094 9746 10947 12703 1414s 15931 17808 割1合(96 野、抄こ璽墾 野52びこ回醇ユ■4g2o2515137o15 C●●●●●●●●●●●●● zo7g1232683186 665665432111 31672829271312 ●●●●●●●●●●■■●C G4S234o3656663 11111122222222 耳53次座[薬4g73576665o425 ■●■●●●●●●●●■。● g467526375o25g 12212334456666〈、5年毎89~10.9%で推移していた。その後はいわゆるオイルショック期 の1970~75年に1.1%増と落ち込んだが、以後は40~57%増で推移している。 産業別就業者の割合は、戦前期の1920年から戦後の1950年までは第一次産業 5割前後、第二次産業2割前後、第三次産業が3割前後と推移し、大きな変化 はなかった。しかし1955年以降の産業別就業者構成は大きく変化していった。 第一次産業就業者の割合は以後一貫して低下の途をたどり、第二次産業就業者 の割合は1975年の341%までは上昇を続けたが以後は低下の傾向にあり、第三 次産業就業者の割合は1955年以降一貫して上昇し続けている。1995年現在のそ れぞれの産業就業者割合は第一次6.0%、第二次31.6%、第三次61.8%である。 戦後日本の就業構造は、経済が成長・発展すれば産業の中心は第一次、第二次 産業から第三次産業へシフトしていくという、いわゆるペテイ・クラークの法 則を証左している。 このような産業就業構造の変化は、当然にも職業構成や従業上の地位にも影 響をもたらす。図5にみるように、戦後になると農業、零細的業種に多かった 家族従業者や自営業主の割合は一貫して低下し、雇用者は大きく上昇し続けて いる。1995年の雇用者割合は822%であり、総サラリーマン化の様相さえ呈し ている。 次に女性の就業動向をみておこう。 女性の就業者数は、表5にみるように、戦前期の1920年は1027万人、同1940 年は1275万人であった。戦後は1950年1376万人、1970年2047万人、1995年2561 万人と推移し、45年間で約1.9倍の増加である。これは同期間の男性の就業者 数の増加率より若干高い(男性は1.7倍増)。労働力率は、戦前期1920年から1940 年の20年間は49.1~53.4%の間で推移していた。戦後も必ずしも大きな変動は なく1950年から1970年までの20年間は48.6~50.9%の間で推移していた。しか し1975年には461%に低下し、以後若干上昇の傾向を示すものの1995年現在で 49.1%である。 産業別の女性就業者割合をみると、戦前期の1920年には第一次産業就業者 62.4%、第二次産業就業者163%、第三次産業就業者19.4%であった。これら の産業別就業者割合は、戦後の1950年まではあまり大きな変化はなかった。 -261-
短時間雇用者数と割合の推移(非農林業) (%) 図6 (万人) 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 505050 33221150 うち女性 6065707580859095年 注)1.短時間雇用者とは調査対象週において就業時間が 35時間未満であった者をいう。(季節的、不規則的 雇用者を含む。) 2.雇用者は休業者を除く。 資料:総務庁統計局「労働力調査」 しかしその後は大きく変動していった。1960年には第一次産業就業者割合は43. 1%と大きく低下し、第二次産業就業者割合は20.2%と上昇、第三次産業就業 者割合は366%と大きく上昇した。その後も第一次産業就業者の割合は降下し 続け、1995年は6.5%にまで低下している。第二次産業就業者割合は1970年以 降26%台で推移していたが、1995年は若干低下し23.1%・第三次産業就業者の 割合は大きく上昇を続け、1995年は695%である。女性の第三次産業就業者割 合は男性の割合より10ポイント程高いが、これは産業構造の柔転換(ソフト化) と関連するものである。 上述のような産業就業構造の変化により女性の雇用者数も大きく増加してい
る。女性就業者中の雇用者割合は1960年に62.1%であったが1995年には83,7%
に上昇している。また雇用者実数は1960年738万人、1980年1354万人、1995年 2048万人と推移し、35年間で約2.8倍に増加している。とはいえ女性雇用者の 場合はパート・アルバイト等の短時間雇用者が多くなっている。、女性雇用者 中に占める短時間雇用者の割合は1960年8.9%、80年193%、95年31.6%と推移 しており、女性雇用者の約3分の1が短時間雇用者である(図6)。 先に戦後の女性労働力率が46~51%の間で推移してきたことにふれたが、女 -262-図7性別・年齢別労働力率の推移(1960~90) 00000000000 劫、987654321 く
ijlLLJiJi妻JD3fFilIiiiL
性 --- ~ /デラ S、!と三二参IF菫!'、囹一Jiiii...
75~80~85載 7984以上 15~20~25~30~35~40~45~50~55~60~65~70~ 192429343944495459646974 慣「料:総務庁統計局「国勢調査報告」 図8女性年齢別労働力率の国際比率 j 隅㈹ 1 0000000000 987654321 15~1920~2425~2930~3435~3940~4445~4950~5455~5960~6465以上 資料:ILO「YearBookofLabourStatisticsl992」(歳) 出典:労働省「働く女性の実情」平成5年版、付88,89頁。 -263-図9配偶関係、年齢階級別女性労働力率 刑卯 く 000000 釦卯4釦21 8 7 15~1920~2425~2930~3435~3940~4445~4950~5455~6465霞以上 資料:総務庁統計局「労働力調査」 表6サラリーマン世帯の妻の労働力率の推移 195519601965197019751980198519901995 O)羽 50.847.146.6 15.212.913.0 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」(1995~70年) 同「労働力調査特別調査」(1980~95年) -264- 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 全有配偶女性に占めるサラ リーマンの妻の割合(%) 41.5 49.0 56.7 609 66.2 70.8 70.2 71.8 サラリーマン世帯の専業主婦 の数(万人) 517 643 797 903 1093 931 878 925 専業主婦の数(万人) 890 995 1104 1222 1526 1281 1255 1333 サラリーマンの妻で専業主婦 の割合(%) 74.9 70.5 66.1 62.0 56.6 50.8 47.1 46.6 サラリーマンの妻で労働力の 割合(%) 25.1 29.5 33.9 38.0 43.4 49.2 52.9 53.4 サラリーマンの妻で農林漁業、自 誉、家族従業員の割合(%) 14.9 15.2 12.9 13.0 10.6 8.6 7.5 6.0 サラリーマンの妻で雇用者の 割合(%) 10.0 14.2 20.7 24.7 31.8 39.4 44.2 45.7
性の年齢階級別・労働力率の推移を男性と比較すると、図7のように鮮明に日 本的特質が現れる。日本の場合、男性は25歳から54歳までの各年齢階級におい て96%以上の高い労働力率が続き、以後急速に低下していく。この動向は1960 年以降ほとんど変わっていない。一方女性の労働力率は20~24歳に降下し始め、 25~29歳または30~34歳に最も低くなり、以後45~49歳まで漸高し、さらに降 下していく、いわゆるM字型の労働力率推移を示す。最近は20~24歳以降50~ 54歳までの各年齢層で労働力率の高まりと最底値の移動等によりM字型が揺ら ぎつつあるが、必ずしも大きく変化しているわけではない。ここには、日本に おける労働、結婚、出産、育児、家事労働、家族等をめぐる男女の関係性と社 会的規範`性が表象されている。女性の年齢階級別の労働力率を諸外国と比べる と、25~30歳の特定の年齢階級で急激に落ち込んでいるのは日本と韓国だけで ある(図8)。 女性労働力率の動向を大局的にみると、上述のように必ずしも大きな変動は みられない。しかし、いくつかの局面を細分化してみると女性の労働力率の存 立態様は変容しつつある。 1980年と1995年の女性労働力率を比較すると(図9)、未婚女性の労働力率は 20~54歳の各年齢層においてかなり高まっている。これは先述の各年齢階級に おける未婚率の上昇と関連していると考えてよいだろう。また有配偶女性の労 働力率は20~39歳では微増にとどまっているが、40~54歳ではかなり上昇して いる。これは女`性労働における継続就労型や再参入型の増加が関連しているも のと思われる。 現代日本における全就業者の8割以上がサラリーマンであることは先述の通 りであるが、サラリーマン世帯における妻の就業も増加している。表6のよう に、専業主婦の割合は1960年に70.5%であったが、1995年には46.6%に低下し ている。逆に共働きは29.5%から53.4%へ高まっており、サラリーマン世帯の 半数以上の妻が就業していることがわかる。 -265-
5.世帯数.世帯規模の変化 1995年「国勢調査」時における日本の総世帯数は4410万8千世帯である(表7)。 戦前・大正期の1920年の3.9倍、戦後・1950年の2.7倍に増加している。「国勢 調査」毎(5年毎)の世帯増加率をみると、戦前期は5~7%であった。戦後は195 5年までは4.5~83%であったが、1955年から1975年までは15.1~144%の問で 高く推移していた。これは戦後日本の高度経済成長と軌を-にしている。周知 のように、同期の地方の新規学卒者は戦後高度経済成長期の主要な労働力調達 源であった。彼らは個人あるいは集団で都市へ移動し、間借り・下宿などの単 身者、会社などの独身寮の単身者となることが多かった。これは上述の世帯増 加率急昇の主たる要因でもあった。1975年以降の世帯増加率は一桁台に降下し、 1995国勢調査時の前期比増加率は7.5%であ゜ 世帯増加率と人口増加率を対比(表7)すると、戦前期はほぼ同比、あるいは 世帯増加率が人口増加率を下回っていた。戦後は1947年~1950年のいわゆるベ ピーブームの人口急増期を除き、各期とも世帯増加率が人口増加率を上回って いる。特に近年の対人口比増加率の上昇は、先述の出生率の低下等に伴う人口 増加率の鈍化によるものである。 次に、世帯規模の動向をみておこう。 戦前期の1920年から戦後の1950年までは、1人~10人以上のすべての規模で 世帯数は増加していた。しかし先述のように1950年~1955年期に世帯数が急増 し始めると、各世帯規模別世帯数の流動化が始まった。 表8は世帯人員別世帯数の割合の推移をみたものである。戦前期の1920年か ら戦後の1950年までは、世帯人員1人と10人以上を除くとそれぞれの世帯数割 合はあまり変わっていない。しかし、1955年から9人世帯と8人世帯、1960年 から7人世帯と6人世帯、1965年からは5人世帯と、それぞれの世帯割合は低 下傾向に転じており、世帯規模の減少化は規模の大きい世帯から順次始まった ことがわかる。これら5人以上の各世帯の割合はその後も低下し続けている。 一方、4人、3人、2人世帯の割合は1955年から、1人世帯の割合は1960年か らそれぞれ上昇傾向にあったが、3人世帯の割合は1980年、4人世帯の割合は1 985年からそれぞれ降下(低下)に転じている。1人世帯と2人世帯の割合はそ -266-
表7世帯数・人ロ、同増加率等の推移:(1920~95年) 世帯増力宝 加率 」
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97013039 0 980136( 】3t l9【 、 995144108 注)昭和55年国勢調査から世帯の定義が大きく変更された。上段1975年まで は普通世帯、下段1970年以降は一般世帯に関する数値である。 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 表8世帯人員別世帯数の割合の推移(1920~90年) (%) 世帯人員1920年1930年1950年1955年1960年1965年1970年1975年1980年1985年1990年 iiiUt帯100.00100.0010000100.00100.00100001000010000100.00100.00Ⅲ0( 4815311808 Il6U IhlhHlh[ lHI111Zhト 〕66’200111899118.68 4.64121.6U 88116.60118.64 9.40 ddqlllワ。Ⅲ .、& }615.44 16518.44 Ⅲ llWIⅡ」 14h16.1111 1911069 lHIln4IlzLn 4491489 I61L8H ).O71UO51UUU 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -267- ■.’Ⅶ淑一
Ⅶ旧旧Ⅲ旧い川畑川Ⅱ’
3704415729閲仙一筋如帥蛆un-
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99326531474 ●●●●●●。●●●△●● 65661485654 1 1111 IIL樫
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世帯人員 1920年 1930年 1950年 1955年 1960年19654凸の二 1970年 1975年19804ご●二 1985年 1990年 常 世 通 普 常 世 人人人人人人人人人 123456789 上 以 人 0 1 01542977609 05781468718 00000■■0000 05145429644 011111 1 07207763269 07522555374 0000●■00000 05255429634 0111ll l 0746444645206663343307 ■00●●0●0000 00595483100 011121 1 ロ■■■■ⅡⅡ■■■ⅡⅡⅡ■■9-▲5口0日B■Ⅱ■0■1-■■■■■■■■■■■■■■■■■■Ⅱ■■■■■ⅡⅡ■Ⅱ■■■■Ⅱロ■■ⅡⅡ■ⅡⅡⅡⅡ0.9010■■ⅡⅡⅡ■■■■■▼h■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ⅡⅡⅡ日日ⅡⅡ■ 08692458098 00212160507 08482606210 011211 1 1口 01874716718 03686014638 000●0000000 05258738421 011111 1 08040407736 04856612464 00600●00000 03046640633 0111111 1 01488147764 04278310811 00000000000 05045530644 01111ll l 0580545892105115912141 ●00△●●●●000000 03606262000 011221 1 0869569461000099767967 00●◆●●●000□ 05786152000 011121 1 0516654251003584249835 0DB00000000 07984152000 011121 1 0661647051000000000000 000000000●● 03081942000 02212 1 年次 (1000世帯)総世帯 世帯増加率(%) (1000人)総人口 人口増加率(%)れぞれ上昇し続けている。なお、1990年の各人数別世帯の一般世帯に占める割 合は、最も大きいのが1人世帯で236%、以下4人世帯21.6%、2人世帯206%、 3人世帯18.1%の順となっており、これらの世帯で一般世帯の83.4%を占めて いる。 これらの世帯規模の小規模化とりわけ1人、2人世帯の増加傾向は、後述の 単独世帯や夫婦のみ世帯の増加傾向と連関するものと捉えてよいだろう。 以上のような世帯の小規模化を反映し、1世帯当たりの平均世帯人員も戦前 期の1920年から戦後の1955年までは4.87~5.13人の間で推移し、ほぼ5人前後 であったが、その後は減少を続け、1995年の一般世帯1世帯当たり平均人員は 282人である(表9)。 表9世帯の種類別世帯数及び1世帯当たり平均世帯人員の推移:(1920~95年) ⅡU[111桁岸 『常人自(10ⅢA)1m.罵 普通世帯
|蕊
i4Zl99 lZhl]9( IC 9301126001694 9501166171889 I55Il7540159f Wl7;Iソリ( lhUll9ト l0ZH5141 J651ZIl286]813Ⅱ T4iMI4I J9983146I I1ll596656ll00 98013410615388 j851364781 IHO’781 9901391891790811586140670193901104112006 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -268- 年次普通世帯
世帯数(1000世帯) 総数 単独 世帯世帯準  ̄ 般 :帯 総数 単独 世帯 設帯 施世 総世 常人 員(1000人) 普通 世帯 世帯準  ̄ 般 世帯 施設世帯 1世帯当たり 平均世帯人員 普通 世帯  ̄ 般 世帯 05 22 99 11 0500505050505 3345566778899 9999999999999 1111111111111 2 2 1 1 1 303470161 008114787 963265820 123467937 111111122 16 70 21 14 33 898 787 414 692 334 2 4 6 0 0 0 4 9 6 00 00 00 96 89 85 532683 511389 089233 112456 8 0 9 7 8 1 8 9 975185391264460 990225881235283 1111590088656 111111 0000000 0000000 0000000 9276400 3599287 5925896 2303570 2233334 0 0 9 3 4 0oO OOO OOO 0OO 0OO OOO DOO 3579 000 6137 6561 7105 7895 9390 11239 0000000 0000000 0000000 (UnU●【JU0(u『U【J00(Ⅵ〃巳4月“△d00▲ (岨〃】0句口iInMwUn五拍U(咀〆】nmⅡvnmMv 0 1111 54336 58015 62761 67250 70961 81629 87173 90285 64393 99983 lO7970 113733 117832 120061 122225 7194 2280 6760 1112 4 5 1 2 03 70 59 12 7624654 1182572 0869212 4443333 0 0 0 OOO OOO ODO OOO OO0 OOO DOO 93419 、00 OOO OOO OOO OOO OOO OOO ●00 883 000 lO3351Il315Ⅲ’811556
11545111538鱗縢
97830272842571 88911095043210 0000000●090000 44455544433333 0 0 0 00000004何年△Oq01⑥尺U、ノ巳△、」△n町ソnJ■ 000000010△044△nJ■nJ』1Ⅱ▲nuUnUnU (□一□00一●0000□●0000 43333226.家族類型別世帯構成の変化 世帯を家族類型別に分類し、その動向をみたのが表10である。周知のように、 普通世帯、一般世帯のいずれにおいても、世帯は、世帯人員が2人以上で世帯 主の親族が世帯内に居るのを「親族世帯」、世帯人員が2人以上で世帯主の親 まで族の居ない世帯を「非親族世帯」、1人のみ世帯の「単独世帯」に大別さ れる゜ 表10普通世帯の家族類型別世帯数及び割合の推移 現族単利 硯jlil , 灰Ⅱ 厨|夫婦と|男親と|女親と|の親H1 HI-I ̄-51HAI=-回 =]【]【]0幕 911040216 1,2 831596 981167]91103661118417499 J6【】|l9h711H579I7881h3【】848! DC 38118 J6blZ:IZ86213851145I 48 491168201l0C 4Uh9171HbZ9 う968]99H【】:l880I4Z9【 598816 517063162i5388 J801341【】6Z86571Zl594446011bOI 3913561204717208 JHbl;Ih47H;l【】【】l;IZZH【]と J9【】;19189;IIZO41Z4ZI8hZ9z 81698上 rill DllOO-Ol93-6 3551100-0196.1159-616-8143.(」 m-II。]て 96011000194916021阻 54129.210.417.8 9651100_Ol9L8162619-t 141108 4611OB 9701]OO-Ol88-916 IL815-(] 9751100.0186.2’63.9 】 44Z’UB JHU|]【】【】、IllH2 5119.8 98511000182-316 9117-810.ZlZC 99011000179.616L8116 591-1U8 0-71185 50-651191] 5160-6 !|29-6118018.110.4 】 6-3130-6114.61LId ROl9116-318-11149 99116.6 80-851711 181-0.1119.4 1,-9【 う5-:110-【 86.61133.61431.6110 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -269- 年次 総数 親族 仕帯 総数 総数 夫婦核冒 のみ 莨族世帯 夫婦と 子供 男親と子供 女親と子供 その他 の親族 世帯 非親族 世帯 単独世帯 1920 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 11119 17398 19571 23286 27071 31271 34106 36478 39189 lO402 16719 18579 21385 24059 26968 28657 30013 31204 6152 10366 11788 14583 17186 19980 21594 22804 24218 ●●● 1184 1630 2293 2972 3880 4460 5212 6294 実数(1000世帯) ●●● 7499 8489 10572 12471 14290 15081 15189 15172 ●●● 275 245 234 253 257 297 356 425 ●●● 1408 1424 1485 1491 1553 1756 2047 2328 4250 6353 6790 6745 6820 6988 7063 7209 6986 53 83 74 88 100 67 62 73 77 664 596 919 1813 2912 4236 5388 6393 7908 メー 04417267 ●●●●●●●● 割》側佃妬妬妬蛆俎祀 ● D ● 83804131 ●●●●●●●● 68912346 11111 362659358 ●●●●●●●●● 590233321 556666666 619892036 ●●●●●●●●● 364186429 999988887 000000000 ●●●●●●●●● 000000000 000000000 111111111 050505 256677 999999 111111 0 8 9 1 5 8 9 1 0 9 9 1 1 % く 坐。 047885852 ●●●●●●●●● 634703570 11112 554442222 ●●■●●●●●● 000000000 257243788 ●●●●●●●●● 864952097 333222211 ● ● ● ● ● ● 13450169 ●●●●●●●● 87655555 63098901 ●●●●●●●● 11100011 1 % く 23652778 ●●●●●●●● 47057836 59642122 2 1 89605752 ●●●●●●●● 0833 1113 7 7 1 57 97151110 ●●●●●●●● 60121230 一1 13421673 0●●●●●●● 14043635 1116 95166945 率Ⅲ 減 ●●●●●●● 481 5994 1115 25065713 ●●●●●●●● 増田皿旧Ⅲ 500 2 0 1 77669986 ●●●●●●●● 7090460 3423112 1 3 4 77831626 ●●●●●●●● 3376 1211 8563 3 1 11513706 ●●●●●●●□ 1522 1111 644 6 8 50351043 ●●●●●●●● 2965 1111 9775 2 1 05050500 66778899 一一一一一一一- 50505055 56677885
親族世帯数は戦前期.1920年の1040万世帯から戦後の1990年は3120万世帯へ と約3倍に増加している。しかし親族世帯の普通世帯に占める割合は、戦前期 の1920年から戦後の1965年までは90%以上であったが、1970年以降は低下し続 け、1990年は79.6%である。非親族世帯数は戦前期の1920年5.3万世帯、戦後 は1955年83万世帯、1970年10万世帯、1990年7.7万世帯と推移し、普通世帯に
占める割合は1920年から1970年までは05~0.4%、1975年から1990年までは各
02%で推移している。したがって、非親族世帯は普通世帯の中で必ずしも大 きなウェイトを占めていないと考えてよいだろう。 単独世帯数は戦前期の1920年は66.4万世帯であったが、戦後の1955年は59.6 万世帯へと減少した。しかし1960年には919万世帯と増加、その後も増加し続 け、1990年には7908万世帯となり、1955年比で13.3倍、1960年比で86倍に増 加している。単独世帯の普通世帯に占める割合は、戦前期.1920年から戦後の 1965年までは-桁台で推移していたが、1970年以降は二桁台になり、1990年は 20.2%である。このように今日の日本の普通世帯では5世帯につき1世帯は単 独世帯であり、これは「夫婦と子供」世帯(342%)に次いで多い。単独世帯の 形成者は、経年ごとに男性では30~40代、女性では60歳以上の高齢層で増えつ つある(図10)。これは先述の配偶関係の動向にも関連しており、特に男性の20 ~40代、女性の20~30代前半での未婚率の上昇、女'性の60歳以上での有配偶率 の低下等の影響がみられる。上述の親族世帯は、さらに「核家族世帯」と「その他の親族世帯」に区分さ
れる。戦前期.1920年の核家族世帯数は6152万世帯で、普通世帯の55.3%を占めていた。核家族世帯は戦後になると増加し、1955年には1036.6万世帯で普
通世帯に占める割合は59.6%であった。核家族世帯はその後も増加し続けてお
り、1990年には2421.8万世帯と1955年の184倍増である。戦後は「核家族化が
進行した」との指摘を今日でも耳にする。今少し検討してみたい。核家族世帯
の普通世帯に占める割合は、上述のように戦後・1995年は戦前期.1920年に比べ
て4.3ポイントしか上昇していない。1955年以降1990年までの5年毎の同割合
は602~63.9%で推移しており、大きな変動はない。5年毎の核家族世帯の増
加率をみると、1960~65年は23.7%と高かったが、以後は降下傾向を示し、
-270-図10単独世帯を形成する者 く男〉(%)〈女〉 (%) 35 35 30 30
iLii
--1970年 .……1980年 -1990年J、ILIj
25 25 20 20 15 15 ■●●CD■●● 10iL
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5 5 0 0霞艸〒WD3HMf510雫GWW5710V5QP霞瘻艸苧310雫41Mf510雫10苧7P7fWD霞
宋1924293439444954596469747984以朱1924293439444954596469747984以 満歳歳歳歳歳歳歳歳鰻賎歳歳歳歳上満歳歳飯歳歳歳歳歳歳歳歳歳歳賎上 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 1975~90年は-桁台で推移している。 このように、核家族世帯数は確かに増加してはいるが、それは主に1975年ま でであり、最近は必ずしも大きなものではない。留意しておくべきは核家族世 帯の内訳別の世帯動向である。 「夫婦のみ世帯」は1995年以降増加し続け、1955年の118.4万世帯から1990 年の629.4万世帯へと5.3倍に増加しており、核家族世帯の中では増加率が最も 高い。また夫婦のみ世帯の世帯主年齢は高進(高齢)化しつつあり、これは先述 の配偶関係の有配偶の動向と関連するものである。 「夫婦と子供から成る世帯」は全ての世帯区分の中で最も多く、世帯数は 1995年の749.9万世帯から1990年の15032万世帯へと2倍に増加している。普 通世帯に占める割合は、世帯数の多さを反映して46.1~41.6%の間で推移して -271-表11一般世帯の家族類型別世帯数及び割合の推移(1960~95年) (%) 團扇露 世帯数(1000 年次 1960年1970年1980年1990年1995年 1970~ 95年 13603 (44.9) 8473 (35.2) 8574 (49.9) 4647 (156.4) 2562 (20.5) 232 (91.6) 1133 (76.0) -101 (-1.5) 116 (103.5) 395 (163.4) 479 (38.6) -115 (-4.7) -18 (-13.3) -267 (-44.7) -124 (-49.7) -645 (-54.1) 世帯区分 -7悪藪 2223130297358244067043900 (100.0)(100.0)(100.0)(100.0)(100.0) A親族世帯 ~I ̄]菱家族莅濡 18579 (83.6) 11788 (53.0) 1630 (7.3) 8489 (38.2) 245 (1.1) 1424 (6.4) 24059 (79.4) 17186 (56.7) 2972 (9.8) 12471 (41.2) 253 (0.8) 1491 (4.9) 28657 (800) 21594 (60.3) 4460 (12.5) 15081 (42.1) 297 (0.8) 1756 (4.9) 31204 (76.7) 24218 (59.5) 6294 (15.5) 15172 (37.3) 425 (1.0) 2328 (5.7) 32533 (74.1) 25760 (58.7) 7619 (17.4) 15032 (34.2) 485 (1.1) 2624 (6.0) (1)夫婦のみの世帯 (2)夫婦と子供 (3)男親と子供 (4)女親と子供 面=ぞあ匝而翻涜雰一 (5)夫婦と両親 (6)夫婦と片親 (7)夫婦、子供と両親 (8)夫婦、子供と片親 (す7-芙嬬~互匝ワラ親族 ̄ (親、子供を含まない) (10)夫婦、子供と他の親族 (親を含まない) (11)夫婦、親と他の親族 (子供を含まない) (12)夫婦、子供、親と 他の親族 6790 (30.5) (22.7)6874 112 (0.4) 242 (0.8) 1241 (4.1) 2441 (8.1) 137 (05) 597 (20) 250 (0.8) 1194 (3.9) 7063 (19.7) 193 (0.5) 415 (1.2) 1732 (4.8) 2638 (7.4) 114 (0.3) 341 (1.0) 161 (0.4) 854 (2.4) 6986 (17.2) 212 (0.5) 555 (1.4) 1844 (4.5) 2457 (6.0) 118 (03) 337 (0.8) 131 (0.3) 640 (1.6) 6773 (15.4) 227 (0.5) 638 (1.5) 1719 (3.9) 2326 (5.3) 119 (0.3) 330 (0.8) 126 (0.3) 549 (1.2) 208 (0.6) 407 (1.1) 238 (0.6) 455 (1.1) 261 (0.6) 478 (1.1) 660 (2.2) (-27.5)-182 28 (27.8) 5102 (83.1) -775 (21.7) -1055 (-48.4) -282 (-5.8) 74 (0.3) (0.3)100 (0.2)62 77 (0.2) (0.3)128 3579 (16.1) 6137 (20.3) 7105 (19.8) (23.1)9390 (25.6)11239 (13.3)(13.9)(12.5)(11.2) 2178 (7.2) 1469 (4.1) 1225 (3.0) 1124 (2.6) 4876 (16.1) 5224 (14.6) (12.1)4941 4594 (10.5) 資料:総務庁統計局「国勢調査報告」 -272-
きたが、1990年には38.7%と低下している。5年毎の増加率は1960~65年の 245%が最も高かったが、以後は降下し続け、80~85年は僅かに07%増、85~ 90年は初めて減少に転じ0.1%減である。このように夫婦と子供から成る世帯 は、世帯区分の中で最も大きな割合を占めているとはいえ、近年実数、割合と もに減少(低下)している。ここには近年の無子世帯の増加、非婚化や晩婚化の 深化等が影響しているものとみられる。 「女親と子供から成る世帯」の実数は1955年の1408万世帯から1990年の 232.8万世帯へと1.7倍の増加である。普通世帯に占める割合は1955年に最も高 く8.1%であった。同割合はその後低下の傾向にあったが、1980年以降は上昇 し1990年は5.9%である。また5年毎の増加率も1975年以降は10%台で推移し ている。近年の夫婦と子供から成る世帯の割合や増加率等の上昇には、先述の 離別率の上昇等が影響している。 「男親と子供から成る世帯」の実数は1955年の27.5万世帯から1990年の42.5 万世帯へと1.5倍の増加である。同世帯の普通世帯に占める割合は1955年の16 %を除くとほぼ1%前後で推移しており、大きな者ではない。しかし増加率は 1975年以降は10%台で、しかも母親と子供から成る世帯の増加率より若干高く 推移している。ここにも離別率の上昇の影響がみられる。 親族世帯は上述のように核家族世帯の他に「その他の親族世帯」に区分され る。その他の親族世帯は、世帯内の最も若い世代の夫婦を基準としてその親や 親族等が居る世帯であ。その他の親族世帯は、表11の(5)~(14)の10の世帯区 分から成るが、大別すると(5)~(8)の「直系世帯」と(9)~(12)の「傍系親族 を含む世帯」に分けられる。 その他の親族世帯数は戦前期.1920年の425万世帯から戦後の1955年には 635.3万世帯へと増加したが、その後は大きな変動はなく1990年は677.3万世帯 であり、1955年比35年間の増加率は10%程度である。しかし、その他親族世帯 の普通世帯に占める割合は、戦前期.1920年382%、戦後の1955年は365%で あったが、以後は低下し続けており、1990年は17.8%である。 直系世帯と傍系親族を含む世帯の動向は必ずしも明確に把握できないが、一 般世帯の中でその推移をみると(表11)、直系世帯の一般世帯総数に占める割合 -273-
は1970年13.3%、80年13.9%、90年12.5%、95年112%と推移しており、25年間
で僅か1ポイントの低下である。一方傍系親族を含む親族世帯の割合は1970年
7.2%、80年41%、90年30%、95年2.6%と推移し、4.6ポイント低下している。
またそれぞれの世帯数の動向をみると、直系世帯は1970年403.6万世帯から1995年491.1万世帯へと、実数で87.5万世帯、増減比で21.7%の増加である。一方
傍系親族を含む世帯は1970年217.8万世帯から1995年112.4万世帯へと、実数で
105.5万世帯減少し、増減比で48.4%低下している。すなわち、直系世帯数は
増加ないし横這いを続けているが、傍系親族を含む世帯数は減少し続けている。
これは、戦後日本においては戦前の直系の家父系譜を中軸とする「家」制度
が否定され、核家族化が喧伝されているにもかかわらず、世帯構成上は直系世
帯が相応程度に継続してきたことを意味している。それはまた傍系親族を含む
世帯の減少の深化と相反的な関係`性をも内包している。周知のように、国勢調
査における「傍系親族を含む世帯」は親・子供以外の「他の親族」成員を含む
ことを必須要件としている。したがって、上述の直系世帯の継続性と傍系親族
世帯の減少化は、現代家族が「血の薄い」傍系親族を排外しながら「血の濃い」
直系親族を抱え込み続けてきたことをも示唆している。上述の直系世帯の継続性を世帯構成上のこととはいえ戦前期の直系世帯の継
承と類推するのは、早計に過ぎる。先述のように、単独世帯や夫婦のみ世帯で
の高齢者世帯主の割合は高まっている。また3世帯家族の割合は減少し続けて
おり(1995年10.5%)、65歳以上高齢者の子供との同居率も1963年には80%であっ
たが1995年には54%に低下している(図11)。このような統計的事実と先述の世
帯規模の縮小化等を考慮すると、現代家族は大部分において総合的包摂力を脆
弱化させながら、-部において直系的世帯構成を継続してきたと捉えるのが妥
当であろう。 -274-65歳以上高齢者の子供との同居率 図11 (%) 80 79.9 79.2 74.2 73.4 66.8 70 61.9 60 54.3 50 19636873788388 資料:1963年は厚生省統計情報部「高齢者実態調査報告書」 1968年は厚生省統計情報部「高齢者実態調査報告」 1973,78年は厚生省社会局「老人実態調査」 1983年は厚生省統計情報部「厚生行政基礎調査」 1988年からは厚生省統計情報部「国民生活基礎調査」 出典:「生活者意識データ集'98」ライフデザイン研究所、85頁 9395 まとめ 家族構造へのアプローチは多岐にわたり、明確な方法論が定立されているわ けではない。本稿では、出生、人口高齢化、配偶関係、就業構造、世帯数、世 帯規模、家族類型別世帯構成等の動向をみることにより、近現代日本における 家族の構造がどのように変容してきたかを考察した。上記の出生から世帯構成 までは、本来ならばそれぞれに独立した章立てを必要とする程の内容を有する 事項であるが、本稿では限られた頁数のなかで関連統計の図表等を多用し、家 族構造への立体的アプローチを試みんと意図したために、内容はやや雑ぱくな ものとなったが、要約し若干のコメントを加えると以下のように整理されよう。 戦前期から戦後の1949年までの日本の出生率は30%を上回っていた。しかし 1950年以降の出生率は低下の途をたどり、1995年は96%にまで低下している。 合計特殊出生率も1.42にまで低下している。戦後日本の出生率の低下傾向には、 1970年代前半までは有配偶者の出生率の低下、70年代後半以降は未婚率の上昇 等が影響していると考えられる。これらの出生率の低下は1世帯当たりの子供 数、世帯規模に影響している。また将来の人口や世帯の再生産構造、経済活動 等にも影響を及ぼすであろう。 -275-