ICT 情報工房における子供向けプログラミング教育
塚本初恵
1ICT 情報工房
1 Abstract: プログラミングや ICT 教育の活動をしていく上でこれからの未来の教育について研究 し、未来の子供たちの健全育成に貢献することを目指す。1. はじめに
ICT 情報工房は、2012 年に内閣府「地域社会雇用 創造事業」の一環としてグラウンドワーク三島が実 施する「グラウンドワーク・インキュベーション」 の支援を受けて立ち上げた市民活動団体として稲沢 市・一宮市で登録をしている。 ICT 情報工房という市民活動団体として幼児や小 学生から大人まで地域の皆様に、2020 年の次期学習 要領改定を念頭に入れて「皆で楽しみながらプログ ラミング」を初め、ICT 教育の活動をしている。 ICT 情報工房の具体的な活動として、2012 年・2013 年には、ご年配の皆さんのICT を使ったお困り相談 (PC の使い方など)、2014 年からあいちワークショ ップギャザリング(年に1 度)で、scratch,ビスケッ ト、プログラミン、Hour of code、Code Monkey 等の プログラミング教育をはじめ、2017 年 2018 年は、 稲沢市、一宮市、瀬戸市の愛知県内では、白板ソフ ト、8×9Craft や教育版 Minecraft、micro:bit 等のプロ グラミングセミナーを開いた。茨城県でも取手市内 の公民館でmicro:bit の講習会、石岡市高浜小学校で もmicro:bit のプログラミングの授業を行った[2]。 2018 年 2 月 24 日(午前)Microsoft 品川でのポスタ ーセッションで2017 年 12 月 23 日の micro:bit の勉 強会報告[3]、2018 年 2 月 24 日(午後)みんなのコ ード養成塾にて高浜小学校での授業実践のスライド 発表[4] 2018 年 5 月 13 日(日)には、松本大学から依頼 を受けて、ScratchDay2018 in 信州にて micro:bit のト ークとワークショップをする。 このように幼児から大人まで楽しみながら学べる ICT 教育(プロクラミングを含む)の研究や活動を している。ICT 情報工房の活動詳細 https://sway.com/OhFUHrGZHHE9mvxl2. 関連研究
近々の事例紹介としては、茨城県石岡市立高浜小 学校で行いましたmicro:bit の授業事例がある。詳し い活動ならびに参考サイトを下記に記述させていた だく。 <2018 年 2 月 20 日 小学校での授業報告> [2] Mico:bit でプログラミング 総合的な学習の時間 茨城県石岡市高浜小学校 対象:6 年生 17 人 講師:塚本初恵 協力:森川治雄 明内謙一 高井 和之 【環境設定】 (1)事前に小学校のPC に micro:bit が使えるよう に各 PC に Chrome ブラウザをインストールして Mico:bit のサイトのショートカットをデスクトップ に作成しておく。 (2)動機付けのためのmicro:bit で制御できるラジ コン虫や線沿う虫等を用意しておく。 (3)Mico:bit のプログラムが実機にコピーできる ための一人ずつのセットを人数分用意しておく。 (micro:bit、USB ケーブル、ワニ口グリップ 2 本、 スピーカー) 【授業】 (1)授業の前に5×5の方眼マス(25LED)を 縦に5つ並べたものに LED の動きを表現できるも のを考えて作成してきてもらう。 (2)授業の前に表現したいメロディの階名とリズ ム(音の長さ)を考えてきてもらう。 (3)コンピュータ実習室の入り口で線沿う虫やラ ジコン虫を動かしている動作をみせる。(授業時間前 5 分程度) (4)身近なコンピュータにどんなものがあるか考 えてもらい気づかせる。 (5)micro:bit のサイトのシミュレータ、ブロック 群、ワークスペースの使い方の説明をする。 ・「最初に」「ずっと」をブロック群に戻したり、見 つけさせたりする。 ・ブロック群の説明(特に1 時間目は、基本の LED に表示のみ) ・「最初に」ブロックで意図(設計)したように5x プログラミングに夢中の学童たち 図15のLED で意図した通りに LED のドット絵の動き を表現する。「ずっと」ブロックにしたらどんなこと が起こるか、試してみる。 ・ブロック群の説明(特に2時間目は、音楽の音の 高さ 長さのみ) ・「最初に」や「ずっと」を選択してLED 表示の動 きが変わる様子や音楽の音の高さや長さを変えるこ とによってシミュレータの表示や流れてくる曲をき いて気に入った感じになるように修正してみる。 (6)作ったプログラムを保存したり、micro:bit に コピーする方法を学ぶ。 ( 7 ) 実 機 で プ ロ グ ラ ム を 表 示 さ れ る よ う に micro:bit や USB ケーブル、ワニ口クリップ、スピー カーをセットして動作させてみる。 (8)授業の最後にmicro:bit の傾きやボタンを押す ことで、無線でmicro:bit のコントローラーと動力系 統を動かすプログラムで作られた無線車(ラジコン 虫とラジコンブルの操作をして動きがいろいろ変わ ることを学ぶ 【事例を基にした今後の授業展開】 別の学校で、プログラミング授業として計画する なら、2日間(計4時間)ぐらいの時間的余裕があ ったほうがやり易いと考える。高浜小学校は、ファ イルの提出や保存などのファイル操作に慣れている こともあり、1日(2時間半)位で、授業をさせて いただいたが、前日に環境設定に来たことも今回の LED の設計や音の設計をする時間を授業では、省略 できた要因になっている。もし、余分に時間がとれ るのであれば、動くもの(ラジコン虫など)との関 連のプログラミングもできたらなあと考えている。 micro:bit を小学校の授業でする場合、学校の環境 設定からネットワークの帯域具合、児童の個人差・ プログラミングや PC へのどの程度習熟度の差がど うかによって、内容をどの程度まで進めるかという ことも今後の研究課題になると考えている。できれ ば、プログラミングは連続的継続的、かつ体系的に 順をおって、児童の進み具合などをみながら進める のがよいのではないかと考える。
3. 提案
今後の計画としては、総務省の募集している「地 域におけるIoT の学び推進事業」実証事業に係る企 画案の応募するために総務省のチーム学校的な構想 に基づく「地域ICT クラブ」のモデルとして、稲沢 市の小中学校にも働きかけて、教育委員会にもお声 をかけていただき協議会に教育員会長もご賛同いた だけるよう協力を依頼する予定でいる。 この機会を利用して、長岡小学校の地区をはじめ、 および稲沢市全域に拡大できるように稲沢の小中高 校に良質で健全なICT にふれる機会をもっていただ きたいと考えて行動している。 具体的に今、ご相談させていただいている具体的案 件については、3つある。 (1)小学校の PTA 活動のひとつで「おやじの会」 があり、PTA と協力して市内で開催するイベント(プ ログラミング教育活動)を盛り上げていこうという 案で、イベントとしては学校主体ではなく、ICT 情 報工房が企画したプログラミング教育に参加できる 人が公民館などを借りて活動するというものである。 (2)小学校主体で夏休み等を利用してプログラミ ング教室を開催する案: 小学校側で夏休みなどを利用して学校の活動の一環 としてプログラミング教室を行なってはどうかとい う意見があった。学校主体で夏休みに課外授業とし てプログラミング教室を企画する案がでている。ま た、おやじの会も学校からの要請あれば、お手伝い を募集して協力できると意見をPTA からいただけた。 (3)総務省は平成30年度から数年かけてスポー ツ少年団のような組織を ICT の業界でも作る計画 「地域ICT クラブ」を目指しています。そのために 2018 年度の地域 ICT クラブのひな形として「地域に おけるIoT の学び推進事業」実証事業に係る企画案 の公募をしている。 総務省のチーム学校的な構想に基づく「地域ICT ク ラブ」のモデルとして、長岡小学校区で、賛同いた だければ、総務省の募集している「地域におけるIoT の学び推進事業」実証事業に係る企画案の応募する ために教育委員会にもお声をかけていただき協議会 に教育員会長にも賛同いただき、総務省へ応募する という案を持っているところである。 教育委員会が協議会に参加してくださることで、地 域の住民からのサポートや支援をいただけるように、 色々な業界や団体と手をつないで、インクルーシブ に仲間作りをしていくように声をかけていく予定で ある。総務省の予算が取れたら、良質な講師を地域 に呼んだり、大学等や年配者・障がい者をはじめと した地域住民等と連携してICT 支援できる人を育て たり地域から優秀な青少年を育てる企画をしている。 学校へのメリットとしては、ICT 情報工房が企画・ カリキュラム・会場の手配、メンターの募集や育成 などを請け負う。先生方がお困りのICT の問題解決、 お手伝い、教材などの提案や教材などの取得のお手 伝いなどと先生方への講習などを考えている。4. 今後の展望
ICT 情報工房を代表する塚本自身の紹介をさせて いただくと、高校で教科情報(プログラミングを含 む)を教えている。Microsoft からは、マイクロソフ ト教育認定イノベ一ターとして現在、選択されてい る(2016-2018)。みんなのコードの養成塾では、小学 校でmicro:bit の授業をした内容を発表させていただ いた。 新設される岐阜県IoT 協議会の会員登録や日本情報 科学会の会員等に更新予定である。また、日本STEM教育学会会員、ICT CONNECT21 個人会員、Code for Nagoya メンバー、あいちロボット産業クラスター推 進協議会にも所属している。関東では、東京都高等 学校情報研究会のプログラム専門教育委員会とCBT 委員に所属している。2018 年度中にプログラミング 教育実践事例が発刊され高校での実践例が掲載され る予定である。人工知能学会 市民共創知研究会で は2016 年と 2017 年で発表させていただき 2018 年 度も発表する予定である。今後も名古屋工業大学等 の研究室からもご支援やご教授をいただき、メンタ ー等のご協力いただくことにより一層の未来の教育 研究に共創知を最大限に生かしたい[1]。また、教育 関連の研究会での研究発表も計画中である。 このような立場を利用して、新教材の借り入れ、 教育等の情報の共有、最新の技術の取入れを試みて いる。色々な場で発表や活動をすることでICT 情報 工房を認知していただき、助成金や科研費を捻出で きるようにして活動をより活発にして地域に還元し ていこうと考えている。