<解説>加速器駆動未臨界炉に対する炉雑音解析研究の現状と課題
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(2) 加速器駆動未臨界炉に対する炉雑 音解析研究の現状と課題. 1 . 序論. の課題を抽出したい。炉雑音解析は様々な確率論 的手法の総称である 。以下では、 ADSを対象とし. 加速器駆動未臨界炉システム ( A c c e l e r a t o r Driven S u b c r i t i c a lS y s t e m )は、超ウラン元素を含む超寿命. て研究が進められてきたファイマンα -法とパワー スペクトノレ法について述べる。. 放射性廃棄物の核変換処理の観点から注目され、 我が固と欧州を中心に開発が精力的に進められて. 2 . ファイマン・ α法に関する研究. 1 8 1 0 Np,Cm,Am等のマイナーアクチニド いる [ (MinorA c t i n i d e )が燃料として装荷される ADSは 、. まず、定常中性子源に対する通常のファイマン. 反応度事故のリスクを回避するため、未臨界状態. 9 ]について概説する 。 このファイマン α 中性 刀法 [. で運転される 口 このため、未臨界度は重要な安全. 子相関解析では、ゲート内の中性子検出言十数が連. 性の核的ノミラメータとなる 。 この未臨界度は、中. 続的に収録される. 性子源からの入力に対するシステムの中性子利得. g a t et i m e )Tとする 口k番目のゲート内の ート時間 (. を決定するので、経済性および運転制御性の観点. -解析が採用する 計数を Mk とすると、ファイマン α. からも重要なパ ラメータとなる 口安全性の観点か. 統計的指標 Y は以下の様に定義される 。. このゲートが開く時間幅をゲ. O. 経済性の観点からはできるだけ小さいことが要請 される. D. このトレードオフを考慮して、最適な運. L2 五 ブ 一M ~-K 1 κ. M,. J. Y(T) 三. 、‘.,, 'Ei 、 〆' ‘ E. らは ADSの未臨界度は大きいことが望ましいが、. ただし、計数およびその自乗の上線は期待値を表. 転上の未臨界度範囲が設定される 。ただし、設計. す。 中性子検出がポアソン分布に従うとすると、. 計算の不確実性を考えると、運転中の ADSの未臨. (1)で定義される Yはゼロとなる 。中性子検出イベ. 界度を常時監視する必要があり、この必要性は研. ント間の相関は、非ゼロの Y をもたらす. 究者間での共通認識となっている. 性子 の影響を無視すると、即発中性子減衰定数 α. D. D. 遅発中. 原子炉雑音解析は、運転中の原子炉の核的ノミラ. は、測定された Y データに次式を最小自乗フィ ッ. メータ測定や異常診断手法として発展してきた。. トすることにより得られる 。未臨界状態での反応. この炉雑音解析は、中性子増倍体系自身が有する. 度つまり未臨界度は、 ( 3 )式に基づき αから算出す. 白色雑音源を外乱として利用するので、体系外か. ることができる 。. Y日 1 (一 千). ら反応度外乱を投入する必要が無い。ただし、 ADS の未臨界度監視手法として既存の原子炉雑音解析 を使用することはできない。 これは、 ADSの中性. ただし、. 子源は、Am -Be 等のポアソ ン中性子源ではなく、. β-p α=一 五 一 :promptneutrondecayconstant, (3). 反応当たり多数の中性子を放出する核破砕中性子. ( 1が Y _= F T ー ∞一 =cD V ( β-p)2'. 源であるためである 。 ターゲットに照射される陽 子ビームが直流でな くパルスビームの場合は、更 に適用が困難な状況となる 。. ( v 1 ). ノ l. Dy 三 一 ー す 一. ADSの未臨界度監視として炉雑音解析を適用す. Divenf a c t o r ,. ( 4 ). ( 5 ). v. るための理論研究は 1990年代後半から始まり、近. ば ε三 ? :d e t e c t i o. 年 では、我が国において実験的研究も進められて いる 。本稿では、これら研究の状況を纏 め、今後. ( 2 ). ( 6 ). 上の, F R は、それぞれ核分裂率、中性子検出器の. -2 0-.
(3) Vo l .5 0( 2 0 1 3 ). 近畿大学原子力研究所年報. 計数率を表す。他は通常の標記法に従っている 。. 上 式 の 右 辺 第 1項 は 通 常 の 核 分 裂 中 性 子 の. ファイマンー α法のみならず様々な炉雑音解析手法. M u 1 t i p l i c i t y による相関項であり、パルス中性子源. 1 0 ]により詳細に解説されている がウィリアムズ [. の場合は第 2項として非相関成分の振動項が加わ. D. る。ただし、この振動項は単一の正弦波ではなく、. ADSに適用するための研究. 多くの周波数を持つ波の重ね合わせとなっている. は、名古屋大学の山根らとスウェーデン・イエテ. ため、最小自乗フィットは困難となることが予想. を中心に開始し ボリ大学の Pa'zsit らのグループ。. される 。. ファイマンー α法を. ファイマンー α法を. 1 1 -13t 当初は、直流電流モードの加速器運転 た[. ADSに適用するための実験. を想定した研究が進められた。彼らは、核破砕反. 的研究は僅かであり、しかも京都大学臨界集合体. 応当たりに多数の中性子が放出されること. 実験装置 (KUCA)における実験に限定される 。名古. ( M u l t i p l i c i t y )により新たに生じる相関を考慮して、. 屋大学の北村ら [ 1 8 ]は 、 DTパルス中性子源により. 次のような Yの理論式を導いている 。. 駆動された体系においてファイマンα -相関解析を 実施している。測定された Yデータには、名古屋. 一千). s i t らが理論的に予測したよ 大学グノレーフ。 や Paz 〆. ( 7 ). 昨 九 (1+O{1. うな振動モードが観察されている 。彼らは、自ら 導出した理論式を測定データに最小自乗フィット. ただし、 8は核破砕反応の M u l t i p l i c i t y により追加. して即発中性子減衰定数αを得ている 。ただし、彼. 6 )式と同 される相関を表す。上式は、 Yデータに (. らの実験において、中性子検出器は炉心燃料領域. じ関数型を最小自乗フィットすることにより即発. 中央に設置され長時間のデータが取得されている 口. 中性子減衰定数 αを得ることができることを示し. これはベンチマーク的な実験として位置付けられ. u l t i p l i c i t y により ている 。しかも、核破砕反応の M. るべきであり、常時監視法としての適用性につい. Y の飽和値が増大するので統計誤差が縮小し、こ. ては彼らも楽観視していない。むしろ、これら理. の結果としてより深い未臨界状態まで適用範囲を. 論式は、非線形最小自乗推定を安定的に行うには. 拡張できる可能性がある 。. 複雑すぎると判断すべきかも知れない。. 続いて、彼らのグループ。 は 、 パルス電流モード の加速器運転を対象にファイマンー α法の理論式を. P r e v i o u sFeynmanaA n a l y s i sf o raP u l s e dS o u r ' c e. 1 0,. 1 4・17t これら理論式は非常に複雑な表 導出した [ 現となっているため、統計誤差を有する測定デー. 8. タから最小自乗フィ ッ トにより即発中性子減衰定 数 αを安定的に得られるかどうか危慎された。核破. ALLRods: L . L . P u l s eR e p e t i t i o nF r e q u e n c y: 5 0 Hz ー. . . .. P e r i d i c a l l yw a v i n gY r n a k et h ea n a l y s i sd i f f i c u l t!. 6. 砕中性子源に代えて DT中性子源を対象とした場. 4. 合には、理論式は以下のように幾分簡単な表現と. →. 2 0 m s e c. Y(T). ・ ・ ・ ・ . ・・ .. →. .・ ・ .・ .・ . ・ ・ ・ .ー ・ . ・ ・ ・ ・ ・ ー・ ・ . 一 一 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ . ・ ・. 一一 l. 1 7 ]。 なる [. I. 2. んλ' f (v( v-1))(~ 1-exp(-αηY ウ [1- - r , : ,-/. .. マ. J げ. 咽E A. nU. AU. ハU. 。 。. M. EEE ﹂. C. 、. し ロ. m. A ﹃ Ti AUe. ウ ﹄. ( 8 ). 6e. ノ. ハU. 。 。. 1. ハU. + 2 3 ι 左手叫守サ. 1. ト. oh. ¥ α T. l. ー. oT. ノ. 1. 。ω. Y(T)=~. 1. F i g u r e1 .Yd a t ameasuredf o rap u l s e dn e u t r o ns o u r c e .. ワ ム.
(4) 加 速 器 駆 動 未 臨 界 炉 に対する 炉 雑音 解析研究の 現 状 と 課 題. F i g u r e1には、近畿大学のグループ。 が KUCAにお. ているので、 1ms刻みのゲート時間上には振動項. いて測定した Yデータを示す。た だし、 パルスの. は、この加 は現れていなし 1。近畿大学のグループ。. 繰り返し周波数は 50Hzである 。パルス 周期 20ms. 速器中性子源の不安定性の影響を低減するために、. 毎に Y は大きくしかも複雑に波打ち、最小自乗フ. 階差フィルターを適用したファイマン α -解 析. ィッ トの困難さが予想される 。例えば、 ( 8 )式をフ. [ 2 1, 2 2 ]を試みている 。 この試みは成功し、得られ. ィ ッ トする場合を考えると、右辺第 1項の相関. た即発中 性子減衰定数はパルス中性子法による値. 項よりも第 2項の振動項が卓越して大きいため、. と一致した。階差フ ィルターは、出力のドリフト. d. 相対的に小さな第 1項に含まれる即発中性子減 衰定数の推定は統計的に困難であると判断される. C o u n t / 0 . 1 s. D r i v e nbyP u l s e dS o u r c e ,RodP a t t e r nA. 実際に F i g u r e1のデータに ( 8 )式を最小自乗フイ. 1 0 5 0. ッ トしたが、収束解は得られなかった。 ファイマン α -法における更なる困難さは、加速 器中性子源の不安定さが影響しやすい点である。. Degweker ら[ 1 9 ]は、この中性子源の不安定さの. 9 5 0. 影響を評価すべきであると主張し、不安定事象 をモデ、ルに組み込んだ理論を提案している. O. 彼. は自らの論文中で以下のように述べている. 8 5 0 O. I Wh a t e v e rmayb et h ek i n do fa c c e l e r a t o ra c t u a l l y u s e df o ra n ye x p e r i m e n t a lo rd e m o n s t r a t i o nADS,i t. 7 5 0. c a n n o tb e assumedt h a tt h es o u r c ee v e n t s would Time [ s ]. c o n s t i t u t e as t o c h a s t i cP o i s s o np r o c e s sw h e t h e r d i r e c t c u r r e n t -mode. o r. p u l s e dc u r r e n t mode. r e2 .I ns t a b i l i t yo fap u l s e dn e u t r o ns o u r c e F i思l. o p e r a t i o no ft h ea c c e l e r a t o r .I ti si m p o s s i b l et ob u i l d ap e r f e c t l ys t e a d ya c c e l e r a t o rmachine ,whichg i v e s. Y(T). P o i s s o ns t a t i s t i c s .Evenaw e l l s t a b i l i z e da c c e l e r a t o r i se x p e c t e dt o showan o n P o i s s o nf l u c t u a t i o ni n. D r i v e nbyPu1 se dS o u r c e, RodP a t t e r n A 一 一 一 一F i t t e dCur v e. 2. c u r r e n to v e rafewp e r c e n t .J F i g u r e2に、近畿大学のグノレーフ。 が KUCAに おいて収録した中性子検出器信号の時系列デー (・. ) CounterB3. タを示す。加速器の運転が不安定になると、こ のような出力の揺動が現れ、この出力変化のト レンドはファイマンー α解析の分散を増大させる 。. F i g u r e3に、この実験 [ 2 0 ]において得られた Yデ. 最小自乗フィットによる曲線もデータから系統的 にズレ、得られる即発中性子減衰定数も著しく過 小評価する 。ただし、パルス周期は 1msに設定し. -2 2-. 。. 0 . 0 2. 0 . 0 4 0 . 0 6 0. 0 8 Ga t eTimeT[ s ]. F i g u r e3 .Ymeasuredu n d e ra nu n s t a b l es o u r c e. 唱EEA. 向は現れず、むしろ発散傾向を示すようになる 。. υ A. ータを示す。Y は長いゲート時間領域でも飽和傾.
(5) Vo l .5 0( 2 0 1 3 ). 近畿大学原子力研究所年報. や遅発中性子効果による長い時間スケールの変動. い。オートパワースペクトル密度にのみ現れるこ. による分散の発散を低減させるために導入された. o i s e )項とも呼ばれ の項は、検出器雑音 (Chambern. 手法である 。 しかし、この階差フィルターの適用. る。 相関項の周波数特性がこの白色項に埋もれ. は、最小自乗フィットする理論式をさらに複雑化. る場合は、オート パ ワースベクトル密度から即発. させるので、未臨界度監視法の安定性の観点から. 中性子減衰定数を推定することが困難となる 。. -解析で、は、 Y データに 懸念が残る 。 ファイマン α. このため、炉物理分野におけるパワースペクトル. 理論式を非線形最小自乗フィットすることにより. 解析では、クロスパワースペクトノレ密度が解析対. 即発中性子減衰定数を推定する 。従って、フィッ. 2 3 1 0( 9 ) 式と(10 )式の右辺最終項は、 象とされる [. ト対象の理論式が複雑化すると、初期値によって. 中性子源からの中性子の一定(直流)入力に対応. は収束解が得られないケースが発生する 。. する項であり、通常、高速フーリェ変換で、除去 されるこの直流項は無視して良い。 ウィリアム. 3 . パワースベクトノレ法に関する研究. ズのテキスト [ 1 0 ]では、これらのパワースベクト ノレ密度は確率母関数を用いて検出確率の釣り合い. まず、定常中性子源に対する通常のパワース. の式を解くことにより得ている 。 ただし、初学者. ペクトル法について概説する。零出力 1点炉を仮. や炉物理以外の専門家には難解な場合が多いので、. 定すると、定常中性子源、つまりポアソン中性子. APPENDIXに現象論的な導出を示しておく. D. 源により駆動された未臨界体系に設置された中性 パワースベクトル法を ADS に適用するための. 子検出器 A の信号のオート(自己)パワースベクト. 研究として、インドの Degweker[24, 1 9 ]らはパル. ル密度は、次式のように表現される。. ス核破砕中性子源に対するオート及びクロスパワ. 5 ' ;( L. ースベクトル密度を定式化している。彼らの論文. fV)3n o<ν(ν-1)> φμ(ω)=~ フU. は、これらパワースペクトル密度のみならず、フ. αー + UJ. +&ALfVnO+2πε~(Lfv)2n~δ(ω).. ( 9 ). -法、相関関数法の定式 ァイマンー α法、ロッシーα を統一的に導いており、 ADS体系に対する炉雑音. これに対して、中性子検出器 A と Bの信号聞のク. 解析の理論研究の決定版と見なすことができる。. ロス(本目互)パワースペクトル密度は、次式のように. 彼らの理論研究は、パワースペクトル密度が通常. 表現される。. の相関項に加えてパルス繰り返し周波数の整数倍. φA B (ω)=. の周波数点にデ、ルタ関数ピークが現れることを示. EA &B(LfV ) 3n ν ( ν1 )> o< J. フ. αー +UJ. + 2 πE A & B ( Lfv)2n~δ(ω). している。 ( 10 ). パワースベクトル解析に対する実験的研究は、. 10年後の近畿大学と KUCAの共同研究まで待た. ( 9 ) 式と(10 )式の右辺第 1項は、核分裂中性子の. ねばならない。彼らのグ、ルーフ。は、実効増倍率が. M u l t i p l i c i t y による相関項であり、同一家系に属す. 0.98~0.90 程度の広い範囲の未臨界体系において、. る中性子が有する相関を表す。共通の祖先となる 核分裂反応はポアソン統計に従うので、見かけ上、. DT中性子源を用いたパワースベクトル解 2 5, 2 6 ]。パルス DT中性子源に対し 析を実施した [. α を折れ点角周波数 白色入力に対する未臨界体系 (. て導出したオート及びクロスパワースペクトル密. 9 ) とする一次遅れ系)の出力の表現になっている。 (. 度は、以下に示すように、パルス繰り返し周波数. 式 の 第 2項は非相関項であり、(10 )式には現れな. の整数倍の周波数点伽上にデルタ関数ピークが. パルス. -2 3-.
(6) 加速器駆動未臨界炉に対する炉雑音解析研究の現状と課題. 現れる。この項が、定常中性子源に対する定式. に観察され、これらピーク頂点に対して一次遅れ. ( 9 ), ( 10 )式と大きく異なる点であり、相関項は同. 系の関数形を最小自乗フィットすることにより. じ一次遅れ系の関数形である。. 即発中性子減衰定数を得ることができた。 従 来 の炉雑音解析は相関成分を解析対象としている。. 5 0<v (v-1)> φA A (ω ) = d λ 3 ? ? αT . L+ωL . ) (α R. ADSは、このように相関成分が測定できない未 臨界状態も運転範囲としている。 ADSの炉雑音. j. 22s;÷δ(ω 一向) +ελγ 二 三 一 +2叫ん一 τ〉 ( 1 1 ) ~ αT ~ T ;之さ。ゲ +ω二 R ゥ. J. 解析は、相関成分ではなく、非相関ピーク成分. 今 ラ. J. を解析対象とすべきかも知れない。. S。<刈 v-1)> φA B (ω)=むら λ3 ? ? αT α. L+ωL . ) ( R j. - C 2 ÷ δ ( ω - ωRm ). +2 n.〓 ελ2~ 、う、角 ~ ~. J. T ;m~. 十字. ゲ +ω二. T pe 叫 ] . R:. lE 4. ( 12 ). [ 内. φ12. l E 6. ( 13 ). R. .L. Figure 4に、比較的浅い未臨界体系におけるク l E 8. ロス パワースペクトル密度測定結果を示す。浅い 未臨界体系では、デ、ノレタ関数状のピークに加えて、 相関成分が明瞭に観察される。従って、相関成分. F i g u r e5.C r o s s p o w e rs p e c t r a ld e n s i t ymeasureda ta. とピーク頂点に対してそれぞれ一次遅れ系の関. d e e p l ys u b c r i t i c a ls t a t e .. 数形を最小自乗フィットすることにより即発中 近畿大学と KUCAのグループは、加速器ビーム. 性子減衰定数を決定することができた。. 電流計信号と中性子検出器信号のクロスパワース 2 7 ]。このスペクト ベクトル密度も測定している [ l E 3. ル密度は複素数となり、この位相差は以下のよう に非常に簡単な式で表現される 。 この表現式は、. φ12[ V]. 最小自乗フィットを用いず、位相差から即発中性. l E 5. 子減衰定数を算術的に求めうる可能性を示してい る。 l E 7 1. どφiC(ω)=一人 t a n -(竺 ) δ ( ω ー ωnJ・ 士三 α. ( 1 4 ). 。. F i g u r e4 .C r o s s p o w e rs p e c 仕a ld e n s i t ymeasureda ta. 実際に、 Figure6に示す位相差の測定データから. s l i g h t l ys u b c r i t i c a ls t a t e .. 即発中性子減衰定数が推定された。低い周波数域 Figure 5 に、非常に深い未臨界体系(実効増倍率. の仇1上では、パルス中性子法で得た値と一致した. 0 . 9 0 程度)において測定したクロス パ ワースペク. が、高周波数域では著しく過小評価した。この過. トル密度を示す。相関成分はもはや観察されず、. 小評価は、ターゲットから燃料領域までの中性子. 相関成分からの即発中性子減衰定数の推定は不 可能である. O. これに対して、ピーク成分は明瞭. 到達時間を考慮することにより解消された. D. この. 結果は、近く論文として公表される予定である。. -2 4-.
(7) 近畿大学原子力研究所年報. Vol . 50 ( 2 0 1 3 ). ではない。むしろ、実際の適用を考慮して、理論. S u b c r i t i c a lS ta t eC. 40. と実験の両面から研究を進めて行く必要がある。. 1 R e p e t i t i o nF r e q u e n c y20Hz 1 R巴p e t i t i o nF r e q u e n c y100HzI. O. -法は、学術的にも非常に興味深い研 ファイマン α. Phase. [ d e g ]. 究対象を秘めている。炉雑音共通の将来の課題は、. 4 0. 言うまでもなく、零出力から高出力への理論的拡 -. Frequency. oeo. 1 0 0. 1 0. 張である. 一 以. •. 4. ・. 噌. -90deg. 、. •• A. 8 0. D. この研究課題は、熱的フィードバック. も含めて、炉物理研究者に大いなる興味を抱かせ. 1000. 但z ]. る。. ADS の炉雑音解析はベリオド一定のパルス中. F i g u r e6 .P h a s es h i f to fa c r o s s p o w e rs p e c 仕a l d e n s i t yb e t w e e nbeamc u r r e n ta n dn e u 仕o nd e t e c t i o n .. 性子源を対象とするので、パワースベクトル法の 優越は自明かも知れない。むしろ、問題点は、「パ. 4 . ADSにおける炉雑音解析の課題. ワースペクトル法は制御屋が扱う手法、炉物理屋 は時間領域のファイマンー α法」的な意識ではない. まず、ファイマンー α法を. ADSに適用する場合の. 問題点として、以下のような項目を挙げることが. か。物理屋は、真実に迫るためには、何事にも手 段に好みを持つてはならない。. できる 。非常に多くの研究者が取り組んでいるに もかかわらず、多くの課題が残されている. R e f e r e n c e s. D. [ 1 ]PyeonCH, HiranoY, MisawaT, UnesakiH,. (1)最小自乗フィットが必須である 。 ( 2 )フィットする関数が非常に複雑である. I c h i h a r aC,IwasakiT,ShiroyaS .[ P r e l i m i n a r y. O. 。. 、hv 、 、. ( 3 ) 加速器中性子源の不安定性の影響を受けやす. experiments on a c c e l e r a t or -d r i v e ns u b c r i t i c a l r e a c t o rwithpulsedneutrong e n e r a t o ri nKyoto. ( 4 )高次モードの影響が検討されていなし、。. U n i v e r s i t yC r i t i c a l Assembly J .J . Nuc l .S c i .. ( 5 )相関成分が観察できないような深い未臨界体. Technol .2 0 0 7 ;4 4 :1368-1378.. 系に対して、現状では適用できない。. [ 2 ]A l i b e r t iJF,D'AngeloA,B i l l e b a u dA,e ta l . [ G l o b a l r e s u l t s from d e t e r m i n i s t i c and. これに対して、パワースベクトノレ法では以上の. s t o c h a s t i ca n a l y s i so ft h eMUSE-4experiments. 問題点は解決の見通しが付いている 。つまり、最. on t h en e u t r o n i c so ft h ea c c e l e r a t or -d r i v e n. 小自乗フィットする関数は、一次遅れの伝達関数. systems J .Nucl .S c i .Eng.2 0 0 8 ;1 5 8 :4 9 6 7 .. 形である 口 また、ビーム電流計信号と中性子検出. [ 3 ] Soule R,Assal W ,Chaussonnet P,θta l .. 器信号の位相差を利用すれば、最小自乗フ ィット. [ N e u t r o n i c. 自体も不要となる可能性がある 。加速器運転の不. a c c e l e r a t or -d r i v e n. 安定性は、 1Hz 以下の低周波数領域に影響する. experimentsi nt h eMASURCAf a c i l i t y J .Nucl .. が 、 パ ワースベクトル解析で、 は影響を受けない. S c i .Eng.2 0 0 4 ;1 4 8 :1 2 4 1 5 2 .. 1Hz以上の周波数領域を解析対象とする 。 また、. [ 4 ]TsujimotoK, OigawaH, OuchiN, KikuchiK,. 高次モードの影響は既に検討されている 。 ただ. Kurata Y,Mizumoto M,Sasa T, S a i t o S,. -法は し、これらの状況を以て、「ファイマン α. NishiharaK,UmenoM,TazawaY .[ R e s e a r c h. ADS に適用不可能である 。」と主張しているわけ. anddevelopmentprogramona c c e l e r a t o rd r i v e n. - 2 5-. s t u d i e s. l n. s y s t e m s :. support The. o f. MUSE.
(8) 加速器駆動未臨界炉 に対 す る炉雑音解析研 究の 現状と課題. s u b c r i t i c a l system i n JAEA J .J . Nucl . S c i .. f o rt h eFeynman-alphaformulaf o rADSwith. Techno l .2007;4 4 :483・4 9 0 .. pulsed neutron s o u r c e s J . Progress i n Nuc l .. [ 5 ]AbderrahimH A,D'hondtP . [MYRRHA:A. Ener白人 2 0 0 3 ;4 3 :( 2 0 0 3 ), 429・4 3 6 .. European experimental ADS f o r R&D. [ 1 5 ] Ki tamura Y,Yamauchi H,Yamane Y .. a p p l i c a t i o n s J .J . Nuc l .S c i . Technol . 2007;4 4 :. [ D e r i v a t i o no f variance-to-mean formula f o r. 491・498.. p e r i o d i candpulsedneutrons o u r c e J .Ann.Nucl .. [ 6 ] Warin D .[ S t a t u so ft h e French r e s e a r c h. Energy.2003;30:897・909.. programonp a r t i t i o n i n gandt r a n s m u t a t i o n ] .J .. [ 1 6 ]P a " z s i t1 ,CederM,KuangZ.[ T h e o r yand. Nuc l .S c i. Techno l .2 0 0 7 ;4 4 :410・4 1 4 .. a n a l y s i so ft h e Feynman-alpha method f o r. [ 7 ]MishimaK,UnesakiH,MisawaT,Tanigaki. d e t e r m i n i s t i c a l l yandrandomlypulsedneutron. M, Mori Y, Shiroya S, Inoue M, I s h i Y,. s o u r c e s J .Nucl .S c i .Eng.2004;14 8 :67子 8.. on. [ 1 7 ]Paz s i t1 ,Ki tamuraY,WrightJ,MisawaT.. a c c e l e r a t or -d r i v e n s u b c r i t i c a l system using. [ C a l c u l a t i o n o ft h e pulsed Feynman-alpha. FFAGa c c e l e r a t o randKyotoU n i v e r s i t yC r i t i c a l. formulaeandt h e i rexperimentalv a r i f i c a t i o n ] .. A s s e m b l y ] .J . Nuc l .S c i.Technol . 2007;44:. Ann.Nucl .Energy.2005;3 2 :986・1007.. 4 9 9 5 0 3 .. [ 1 8 ] Ki tamura Y,Yamauchi H,Yamane Y,. [ 8 ]SasaT,OigawaH,TsujimotoK,NishiharaK,. Misawa T, I c h i h a r a C, Nakamura H.. e t a1 . [Research and development on. [Experimental. a c c e l e r a t or -d r i v e n transmutation system a t. v a r i a n c et omean formula f o r p e r i o d i c and. JAERI].Nuc l .Eng. Design.2004;2 3 0 :209222.. pulsed neutron s o u r c e J . Ann. Nucl . Energy. [ 9 ]FeynmanR P,deHoffmannP F,SerberR .. 2004;31:163・1 7 2 .. [ D i s p e r s i o no ft h eneutron emissioni nU2 3 5. [ 1 9 ]DegwekerSB,RanaY S .[ R e a c t o rn o i s ei n. f i s s i o n J .J.Nucl .Energy.1956;3 :64・6 9 .. a c c e l e r a t o r d r i v e n s y s t e m s -I I ] . Ann. Nucl .. [ 1 0 ]M.M. R.Williams著 ,斎藤,西原 , 大塚訳 ,[原子. Energy.2007;34:4 6 3 4 8 2 .. 炉の確率過程J,みすず書房,1978.. [ 2 0 ] Taninaka H,Miyoshi A,Hashimoto K,. [ 1 1 ]P a " z s i t1 ,YamaneY.[Theoryo fneutron. PyeonC H,SanoT,MisawaT,SugiyamaW,. f l u c t u a t i o n s. s u b c r i t i c a l. OhsawaT . [Feynman-αanalysisf o rathermal. systems J .Nucl .I n s t r .Meth.i nPhys.Res.1 9 9 8 ;. s u b c r i t i c a lsystemd r i v e nbyanu n s t a b l e14MeV. A403:431・441 .. neutrons o u r c e J . J.Nucl .S c i . Techno l . 2011;. [ 1 2 ]Pa"z s i t1 , YamaneY .[Thev a r i a n c e t omean. 4 8 :1272・1 2 8 0 .. r a t i o i n s u b c r i t i c a l systems d r i v e n by a. [ 2 1 ] Hashimoto K, Ohsaki H, Horiguchi T,. s p a l l a t i o ns o u r c e . JAnn .Nuc l .Energy.1998;25:. Yamane Y, Shiroya S . [ V a r i a n c e t omean. 667・6 7 6 .. methodgenerakizedbyl i n e a rd i f f e r e n c ef i l t e r. [ 1 3 ]P a " z s i t1 , YamaneY.[Thebackwardt h e o r y. method J .Ann .Nuc l .Energy1998;2 5 :639-652.. o f Feynman- and R o s s i a l p h a methods with. [ 2 2 ] Hashimoto K, Mouri T, Ohtani N.. m u l t i p l ee m i s s i o ns o u r c e s J . Nucl .S c i . Eng.. [ R e d u c t i o no fd e l a y e d n e u t r o nc o n t r i b u t i o nt o. 1 9 9 9 ;133:269・281 .. variance-to-mean r a t i o by a p p l i c a t i o n o f. [ 1 4 ]M.CederM,P a " z s i t1 .[ A n a l y t i c a ls o l u t i o n. d i f f e r e n c ef i l t e rt e c h n i q u eJ .. Fukumoto. S.. i n. [ R e s e a r c h. p r o j e c t. s o u r c e d r i v e n. 〆. i n v e s t i g a t i o n. o f. J . Nuc l . S c i.. hv. 円. 剖 つ.
(9) Vo l .5 0( 20 1 3). 近畿大学原子力研究所年報. Technol .1 9 9 9 ;3 6 :555・5 5 9 .. れた場合、この 2個の検出は相関を持つ。従っ て 、. [ 2 3 ] NomuraT . [Improvementi nS/Nr a t i oo f. 相関関数を相関成分先( t1 , t 2 )( C o r r e l a t e dC o m p o n e n t ). r e a c t o rn o i s es p e c t r a ld e n s i t y ].J.Nuc l .S c i .. と非相関成分 OUNC( t1h)(U n c o r r e l a t e dC o m p o n e n t )の. Technol .1 9 6 5 ;2:7 6 7 7 .. 和により表現する 口. [ 2 4 ]DegwekerSB .[ R e a c t o rn o i s ei na c c e l e r a t o r. ゆ(tl , t2)d~dt2 = ゆ'C (t1 , t2)d~dt2 +OUNC(んt ) d t aち 2 1. d r i v e nsystems . lAnn.Nucl . Energy.2 0 0 3 ;3 0 :. ( A . 2 ). 223・2 4 3 . [ 2 5 ] Sakon A,Hashimoto K,Sugiyama W, Pyeon C H,Sano T,Misawa T,Unesaki H, Ohsawa T . [Power s p e c t r a la n a l y s i sf o ra. 時刻 t oにおいて核分裂により川固の中性子が放 出され、この子孫が時刻 t1~t1+dt1 内に検出される. 個数は、. thermals u b c r i t i c a lr e a c t o rsystemd r i v e nbya. ε( 2 2fv )昭〈角一九 ) d t 1. pulsed 14MeVneutron s o u r c e J . J . Nuc l .S c i .. と表現される。また、この lイ固の核分裂中性子の内. Techno l .2 0 1 3 ;5 0 :4 8 1 4 9 2 .. の残りv- l 個の子孫が時刻 t2~t2+dt2 内に検出され. [ 2 6 ] Sakon A,Hashimoto K,Maarof M A,. る個数は、. KawasakiM,SugiyamaW,PyeonCH,SanoT, Yagi T, Ohsawa T . [Measurement o fl a r g e n e g a t i v er e a c t i v i t yo f an a c c e l e r a t or -d r i v e n system i n t h e Kyoto U n i v e r s i t y C r i t i c a l Assembly J .. J . Nuc l . S c i . Technol . 2 0 1 4 ;. 2 6 . 51:1161. ε( 2 2f V ) (v-l)g (t O ) d t 2 2-t. ( A . 3 ). (A. 4 ). と書ける。ただし、 g ( t 1 -t O )は、時刻 t oに炉心に投 入された中性子とその子孫が時刻 t 1まで生き残る 確率を表す。この確率は、原子炉の伝達関数に他 ならない。 εは中'性子検出器の(核分裂率に対する). ・. [ 2 7 ] Sakon A, Hashimoto K, Pyeon C H. [ C r o s s p o w e rs p e c t r a la n a l y s i s between beam c u r r e n t and neutron d e t e c t i o ns i g n a l sf o ra thermala c c e l a r a t or -d r i v e ns y s t e m ] .T r a n s .Am.. 検出効率である。時刻向における炉心全体の中性 子数を n ( t o )とすると、同時刻の炉心全体の核分裂 率は(11v )n ( t o )となるので、 ( A勾式右辺第 1項の相 関成分は次式により表現される 。. ゆ'C(んら)d~dt2 寸:dtod仰2(22 fv)3n(ω. Nucl .S o c ., 2 0 1 2 ;107 :1 0 3 2 1 0 3 4 .. ν ( ν -1)g(t ら )g(らーら)> 1ー. APPENDIX定常中性子源駆動下のパワースペク トル密度の導出. 時刻 fの中性子源強度を S ( t')とすると、 ( A . 5 )式中. A.1. 自己相関関数(A utoC o r r e l a t i o nF u n c t i o n ). のn ( t o )は次のように表現することができる。. n ( t o ) = j J ; mw 。 -MF(A6). 時刻 t1~t1+dt1 および t2~t2十dt2 内の中性子検出数を. それぞれ R( t 1 )および R(ら)とし、これら検出数の自. t 2 )を次のように定義する 。 己相関関数前1,. O (同, t t )=<R(ム)R(ム)> 1)d~ d. ( A . 5 ). また、 ( A . 2 )式右辺第 2項の非相関成分も次のよう に表現することができる。. ( A . l ). 九VC( んら)d~âら=<高JNC (有)高JNC (t2) > ) [1-<5(らーの J +<払 c(有)>δ(ら-t 1. ただし、ブラケットく>は 1次モーメント(平均) の演算子である。共通の祖先 (CommonAn c e s t o r )を. ( A . 7 ). 有する同じ家系に属する任意の 2個の中性子がそ. ただし、. れぞれ時刻 t l " ' t l + d t lおよび t 2 " ' t 2 + d t 2内に検出さ. 検出数である 。. 一. 2 7-. RUNC ( t )は相関成分の検出を除いた中性子.
(10) 加速器駆動未臨界炉に対する炉雑音解析研究の現状と課題. の第 2項は以下のようになる。. <馬込C( t l )>δ ( t 2ー の. A.2.相関成分の表現. s 。とすると、. 定常中性子源の強度を. =[<(高lNC (の ー <R u t r C( t l )> ) 2>. ( A . 6 )式の. n( t o )も以下のように一定値となる。. ) +<高lNC( t l )> 2 ]δ( / 2-/ 1 1. , ,. =[<R u t r C(円)>+<高lNC(/ )> 2 ]δ(ら-1 ) 1 1. J. n u. d4zz. d. q u. o ∞ t r l L. 4 ' F h v. 、、‘.,,,,. A u. s. -d. d. 内. SU. 1 内4. /'E. n、、. 一 一 .. AU 、 、 ノ , 4 ' t u. .•. d I =ε(L ) no δ( t 2- 1 1 1) fv. =Sofo~r)dτ =no. ( A . 8 ). + ε2 ( Lf V ) 2n , ( t 2-1 ) dが 5d4 1. ( A . 5 )式に ( A . 8 )式を代入すると、. ( A . 1 2 ), ( A . 1 3 )式を( A . 7 )式に代入すると、自己相関. ゆ ' C( t l, / 2(Zfv)3no 2)=ε <市. 関数の非相関成分は次のように表される。. o j J J d q -似. 1 d l ら) 2ー o>. ( A . 9 ). 砂 町C( t l , ! 2 ) d 4dち=ε2 (エ /V)2dd4d ら. r= / 2 1 , 1 I =l l t Oとおくと、自己相関関. が得られる. ( A . 1 3 ). d l δ( / ) +ε(エ f v ) no 2-1 1 1. 数の相関成分の表現が得られる 。. ( A . 1 4 ). 4. 現が得られる 。. 4'b. , ι. od n-τ y. 3 司. 唱 ・1. 7+. 4'tw. dm. ﹁ lh. / , , 、 、 、 ノ. 科. 二. fDd 凱 c. +竹り. Aリ >. /. ふ,内一. /a1. ν1 ず勺 ・ ・ 7V. A Vト <. τ = t r t l とおくと、自己相関関数の非相関成分の表. ) C (τ O U N C (九 円 +r)=めV. ( A . I 0 ). ( Lf V ) 2n = ε2 5+ ε~fvno δ(τ). 相関関数は時刻 t l,t 2の関数であるが、定常過程で. ( A . 1 5 ). はその差 τ = t lーらのみの関数となるので、以下のよ. A.4. 周波数伝達関数. うに書く 。. O C (τ )= &2(町内。 <ν(ν-1)>f o o o g ( / ) g ( / +制. 遅発中性子を無視した 1点炉動特性を採用す ると、伝達関数 g( t )は次式により表現される 。. ( A . l l ). ) ρ-β d g (/ d l A. 一一 =~g( /)+ δ (1) =-α怖. A.3. 非相関成分の表現 次に、非相関成分の表現を導出する. D. ( A . 1 6 ). ただし、. 非相関成. αβ-ρ. 分のゆらぎ成分は平均操作をすると零となるので、. ( A . 1 7 ). A. ( A . 7 )式の第 1項平均値成分のみが残る。つまり、. ( A . 1 6 )式をラプラス変換すると、. u t r C( t l )R u t r C( t 2)>[ 1-δ(ら-1 )] <R 1. G(s)=. 1. s+α. =<九lNC(/1 )><恥C( t 2 )>[ 1 δ( t 2ー の ] d t )] =ε2 ( Lf V ) 2n 5d4 2 [ 1 -δ( t 2-1 1. / ) い δ(. となる. ( A . 1 8 ). よって、周波数伝達関数は、. D. l α - 1ω. ( A . 1 2 ). G(jω)=一 二 十 = っ ウ α+Jω α +ω ー J. 臼. となる 。一方、ポアソン分布に従うとすると、非. と書ける. 相関の検出数の分散は平均に等しいので、 (A. 7 )式. D. ( A . 1 9 ). n6 円,,“.
(11) Vo l .5 0( 2 0 1 3 ). 近畿大学原子力研究所年報. A.5. オートパワースペクトル密度. 現される。. ( A u t o P o w e rS p e c 仕a lD e n s i t y )の表現. φ(ω)=ε2(LfV)3nO<ν(ν-1)>G(-jω)G(jω). ( A . 1 1 , )( A . 1 5 )式を ( A . 2 )式に代入すると、最終的な自. +cLfvnO+2Jr. ε2(Lfv)2n;δ(ω). 己相関関数の表現が得られる 。. (A. 26 ). ( A . 1 9 )式を ( A . 2 6 )式に代入すると、定常中性子源. ゆ(τ)=ゆ I C ( τ ) +めV C (τ ). = ねf山. 駆動下のオートパワースペクトル密度は次のよう に表現することができる。. 0<ν(ν-1)>L~t)g(t+ τ). 52(LfV)3no<ν(ν-1)> φ ( ω) = _ ' _ J つ αー +m U. + ε2(Lfv)2n;+cLfvnOδ ( τ ). ( A . 2 0 ). +εZfvno+2Z52(Zfv)2n;δ(ω) ここで、下 =-t とおくと、. L~附+材= f~oo g(一 相τ-t')dt'. (A. 2 1 ). ( A . 2 7 ). A.6. クロスパワースベクトル密度 (Cross-PowerS p e c t r a lD e n s i t y )の表現. となる 。 さらに、. f ( t ' )=g ( t ' ). (A. 22 ). とおくと、. 2本の中性子検出器信号問のクロスパワースペ クトル密度を導く 。 1本の中性子検出器信号の自. L~榊+制 =f:ぷ-t')g( r-t')dt'. = f ン(t')g(τ-t')dt'. 己相関関数と 2本の中性子検出器信号間の相互相 関関数との違いは、非相関成分にのみ現れる。つ. 山). まり、相互相関関数の非相関成分は次のように表 現することができる 。. となる 。 よって、 (A. 20 )式を τ についてフーリエ変 換すると、たたみ込みの定理から、パワースペク. 焼却C( んら )d~dt2 =<九即C, A(有 )R m v C, B( t 2 )> (A.28). トル密度の表現が得られる。 ただし、 RUNC , A ( t ), RUNC , B ( t )は、それぞれ相関成分の 検出を除いた中性子検出器 A と B の中性子検出数. φ(ω)三にゆ(加. である o A. 3 .節と同様の導出により、中性子検出 器 A,B信号聞の相互相関関数の非相関成分の表現. 2. =c ( LfV)3nO<ν(ν-1)>F(jω)G(jω). が以下のように得られる 。 +ぷ fvno +2Jrc2(LfV)2n;δ(ω). r P U N C (τ )=<R m v C , A(円 )><呉川C, B ( t )> 2. ( A . 2 4 ). ただし、 G( jω)は未臨界炉心の周波数伝達関数でる. D. = εACB(Lfv)2n;. また、 (A. 1 8 )式より、. F(jω). ただし、 ε A, C Bは、それぞれ中性子検出器 A と B の. ぽ f : f ( t ) e - dt=f : ポ-伽) ぽ =f _ : g (t " ) et ' " d t " G(-jω) (A. 2 5 ) i. 二. ・ ω i. (A. 29 ). 検出効率である 。 また、相互相関関数の相関成分 は 、 A.2節と同様の導出により、. 二. 仇附 σ ( 仲 τ. となるので、 ( A . 2 4 )式は最終的には次式のように表 ) ( A . 3 の 0 U. 4 同 ハ円.
(12) 加速器駆動未臨界炉に対する炉雑音解析研究の現状と課題. と書ける 。 よって、相互相関関数は、. 表現が得られる。. ゆ(τ)=ゆ ' c (τ)+九v c ( τ ). ヲ. 4 ' ι d 、 , / 、 τ. 4'島. ‘ . / 、 4'&. + 氏. ポ. ∞. 、1. 〆. r -o 16 ・ ・ >. , . 、 ・ 唱. <. J. ν、 ' a ν ‘ ‘ ・. d. nnu. r J. 、. /, ... A. ‘ , / 、 句、 V. Z、. E. εB ,. 一 一. ε 〆'B(LfV)3no<ν(ν -1)> φ ( ω ) = _ . . . . . : . . . αー+m. n 6. + 2 πe A&B(LfV)2 δ(ω). n 6. +& Aら (LfV)2. ( A . 3 1 ). と表現できる 。上式をフーリェ変換すると、中性 子検出器信号聞のクロスパワースペクトル密度の. ( A . 3 2 ). QU. ハU.
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