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22. 呼吸器症状対応の現状(第18回群馬緩和医療研究会)

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Academic year: 2021

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あり, 認められないとの回答があった. 直接出向き 渉 を行ったが, 判断を変えることはなかった. 研修開催者 等の資格について確認したところ, 企画責任者は, 緩和 医療学会の推薦する指導者講習会終了者でなければなら ないが, その他は企画者の選定に委ねるとの回答であっ た. 指導者養成コースの受講が狭き門であることを訴え, 受講チャンスを拡大するとの約束は得た. 二次医療圏に 1箇所指定されたがん診療連携拠点病院にあっては, そ れぞれの医療圏での緩和ケア研修会を独自に開催できる よう人員を育成整備することが, 拠点病院としての再指 定基準になるなどの説明があったため, 県内各拠点病院 では指定指導者講習修了者を養成するとともに, 来年度 を目途に地域医師を対象とした緩和ケア研修会の定期開 催に向けて努力しなければならないと判断された.

シンポジウム>

テーマ:緩和医療における症状マネジメント ―呼吸器症状に対するチームアプローチ― 座 長: 小林 剛,大井寿美江 (独立行政法人国立病院機構西群馬病院) シンポジスト: 高橋 育 (伊勢崎市民病院) 小林 剛(独立行政法人国立病院機構西群馬病院) 藤平 和吉 (利根中央病院) 金子 結花 (群馬大学医学部附属病院) 一場 未緒(独立行政法人国立病院機構西群馬病院) 22.呼吸器症状対応の現状 高橋 育,須永知香子,堀田 久子 (伊勢崎市民病院 緩和ケアチーム) 石原 真一 (同 緩和ケア委員会) 【目 的】 癌患者の苦痛症状のなかで呼吸器症状, 特に 呼吸困難は疼痛よりもコントロールが難しいことが多 い. 今回, 当病院で緩和ケアチームが関った症例での呼 吸器症状対応の現状を報告する. 【方 法】 平成 18年 7月から平成 20年 6月までの 2年間に登録された べ 412症例のうち, 呼吸器症状を認めた べ 118例を対象 として, 病態と対応 処 置, 用 薬 剤 を 調 査 し た. 【結 果】 肺または胸膜, 縦隔の病変による呼吸器症状は 96 例 (81%) に認められた.紹介時に呼吸困難 (感),息切れ, 痰の絡まりを強く訴えていたのは 60例, 咳が 6例であ り,経過中にも 17例,1例に出現した.紹介時に既に行な われていた対応の中で呼吸に関係するものとして, 胸腹 水の排液 1例, 酸素吸入 61例, 薬剤では抗菌薬 26例, 利 尿剤 11例, 鎮咳剤 13例, モルヒネ 64例, オキシコドン 17例, フェンタニル 38例, ステロイド 45例が挙げられ た. オキシコドンやフェンタニル, モルヒネは大半が疼 痛管理目的で 用されていた. 退院ないしは死亡までに 行われた対応をまとめると, 胸腹水の排液 17例, 酸素吸 入 84例, 薬剤では抗菌薬 46例, 利尿剤 22例, 鎮咳剤 15 例,モルヒネ 99 例,オキシコドン 17例,フェンタニル 50 例, ステロイド 79 例であり, 輸液の減量も 9 例に行われ た. モルヒネは初期には屯用で塩酸モルヒネ, 定時薬で 硫酸モルヒネが 用され, 内服困難な場合に坐薬や注射 薬が 用された. 持続静注ないしは皮下注や鎮静剤が 用されたのは 53例 (45%) であった. ステロイドはベタ メタゾンないしはデキサメタゾンが多用されていた. な お 29 例 (25%) が軽快退院し, 89 例が死亡した. 【 察】 呼吸器症状に対しては, 酸素, モルヒネ, ステロイ ドの 用の比率が 71%,84%,67%と高く,この 3つが今 後も重要な対応手段になるであろうと えられた. 循環 動態の悪化に対しては利尿剤投与の他, 輸液の減量も今 後は増加すると えられる. また例数は少ないが, 呼吸 器病変を伴わない呼吸器症状への対応も重要と えられ た. 23.呼吸器症状に対するオピオイド ―オピオイドロー テーションで呼吸困難感が出現した症例を経験して― 小林 剛,斎藤 龍生 (独立行政法人国立病院機構西群馬病院 緩和ケア科) 末期がん患者の約 6割が呼吸困難を訴える. 呼吸困難 は死の恐怖を引き起こし, 強い不安感をもたらしやすい のでパニックの要因になる. 家族にとっても不安感や医 療に対する不信感を増強しやすい. 医療者にも死の恐怖 や不安感をもたらしストレスを与え, 呼吸苦の適切な症 状緩和は患者さんだけではなくチームのメンタルケアの 面からも重要である. そのため, 早期の症状緩和が不可 欠である. 呼吸困難に対する薬物治療は, オピオイド, ステロイ ド, 抗不安薬, 気管支拡張薬などがあげられる. オピオイ ドの中でも呼吸困難感に対してのモルヒネの有効性は無 作為化比較試験で確認されている. フェンタニルやオキ シコドンも呼吸困難感に対して有効であったという臨床 報告があり, モルヒネ以外でも呼吸困難感に対して有効 である可能性はある. モルヒネの代替となるオピオイド についての報告はほとんどみられず, どのオピオイドが 有効かという点については検討されていない. モルヒ ネ以外のオピオイドは呼吸困難に有効なのか」というこ とについては, エビデンスになるような研究はない. 今 回, モルヒネからフェンタニルパッチへのオピオイド ローテーション (以下 OR) で呼吸困難感が増強し, 再度 188 第 18回群馬緩和医療研究会

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